JP2943455B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2943455B2 JP2943455B2 JP27517991A JP27517991A JP2943455B2 JP 2943455 B2 JP2943455 B2 JP 2943455B2 JP 27517991 A JP27517991 A JP 27517991A JP 27517991 A JP27517991 A JP 27517991A JP 2943455 B2 JP2943455 B2 JP 2943455B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fragrance
- magnetic
- magnetic recording
- added
- magnetic layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性層に芳香剤を含有
した磁気記録媒体に関するものであり、とりわけ果物の
香りがするフロッピ−ディスクに関するものである。
した磁気記録媒体に関するものであり、とりわけ果物の
香りがするフロッピ−ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フロッピ−ディスク(以下、FD
と略記)の開発は長足の進歩を遂げ、益々の高記録密度
化と大容量化が求められている。しかし他方では、製品
品質の向上は言うまでもなく、人に優しいヒュ−マンエ
レクトロニクスの標傍のもとに、使用上でのアメニティ
−のための技術開発も求められている。しかしながら、
FDに関しての人に優しい技術および快適さのための従
来の技術には、格別に新しいものはなかった。例えば、
市販されているFDには、MS−DOSフォ−マット済
みのものもあるが、この技術内容は人に優しく便利では
あるものの特筆するにはあたらない。一方、昨今のOA
機器の急速な普及によって、作業環境上の問題としてV
DT作業による健康問題がクロ−ズアップされてきた。
しかし、磁気記録媒体としてのFD自身を使って、これ
らの作業環境を少しでも改善しようとする発想は従来ま
では皆無であった。しかしながら、OA機器の作業者の
情緒的な側面に訴えて、作業者をリラックスさせる効用
をもたらすFDについては、技術的な検討に値するもの
がある。この件に関しても、従来の技術内容はせいぜい
FDの外観のカラ−やデザインを豊富でカラフルにする
程度でしかなかった。
と略記)の開発は長足の進歩を遂げ、益々の高記録密度
化と大容量化が求められている。しかし他方では、製品
品質の向上は言うまでもなく、人に優しいヒュ−マンエ
レクトロニクスの標傍のもとに、使用上でのアメニティ
−のための技術開発も求められている。しかしながら、
FDに関しての人に優しい技術および快適さのための従
来の技術には、格別に新しいものはなかった。例えば、
市販されているFDには、MS−DOSフォ−マット済
みのものもあるが、この技術内容は人に優しく便利では
あるものの特筆するにはあたらない。一方、昨今のOA
機器の急速な普及によって、作業環境上の問題としてV
DT作業による健康問題がクロ−ズアップされてきた。
しかし、磁気記録媒体としてのFD自身を使って、これ
らの作業環境を少しでも改善しようとする発想は従来ま
では皆無であった。しかしながら、OA機器の作業者の
情緒的な側面に訴えて、作業者をリラックスさせる効用
をもたらすFDについては、技術的な検討に値するもの
がある。この件に関しても、従来の技術内容はせいぜい
FDの外観のカラ−やデザインを豊富でカラフルにする
程度でしかなかった。
【0003】ところで、磁気テ−プに関しては香料又は
香料製剤をリ−ダ−テ−プに吸着させることを特徴とし
た発明内容は実公平3−4974号公報に開示されてい
る。しかし、リ−ダ−テ−プはFDには本質的に存在せ
ず、また果実の香りのするFDという発想さえもないの
が実情であった。
香料製剤をリ−ダ−テ−プに吸着させることを特徴とし
た発明内容は実公平3−4974号公報に開示されてい
る。しかし、リ−ダ−テ−プはFDには本質的に存在せ
ず、また果実の香りのするFDという発想さえもないの
が実情であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、FDを使用する人間の視覚に訴えることによる快適
さのための技術であった。これだけでは、情緒的なアメ
ニティ−の向上のためには不十分であった。即ち、人間
の他の5感に訴求するための技術、の検討がなされてい
ないのが問題であった。本発明は上記した従来の問題点
を解決するもので、人間の臭覚に訴え、良い香りのする
FDによって人に快適さを与えようとするものであり、
芳香をおびたFDを提供することを目的とする。
は、FDを使用する人間の視覚に訴えることによる快適
さのための技術であった。これだけでは、情緒的なアメ
ニティ−の向上のためには不十分であった。即ち、人間
の他の5感に訴求するための技術、の検討がなされてい
ないのが問題であった。本発明は上記した従来の問題点
を解決するもので、人間の臭覚に訴え、良い香りのする
FDによって人に快適さを与えようとするものであり、
芳香をおびたFDを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のFDは、磁性層中に芳香剤として、特に果実
の香りがする酢酸イソアミルを含有するという構成を有
している。
に本発明のFDは、磁性層中に芳香剤として、特に果実
の香りがする酢酸イソアミルを含有するという構成を有
している。
【0006】
【作用】従来より、各々の果実の芳香のもととなる化学
物質は既に知られている。例えば、西洋梨やバナナの香
りは、酢酸イソアミル(iso−Amyl Aceta
te)である。酢酸イソアミルは、示性式はCH3 CO
OCH2CH2 CH(CH3 )2 で、沸点が142℃で
融点が−78.5℃の常温では無色の液体である。この
物質は酢酸エステルの一種であり、磁性塗料と容易に混
合する。また、分子量は130.2で化学的にも安定な
物質であり、汎用されている磁気メディア用の塗工装置
での乾燥条件では、あまり飛散しない材料である。従っ
て、磁性粉に対して添加した重量部数は、磁気記録媒体
になってもそのまま磁性層中の磁性粉に対する重量部数
とほとんど同じになっているとみてよい。
物質は既に知られている。例えば、西洋梨やバナナの香
りは、酢酸イソアミル(iso−Amyl Aceta
te)である。酢酸イソアミルは、示性式はCH3 CO
OCH2CH2 CH(CH3 )2 で、沸点が142℃で
融点が−78.5℃の常温では無色の液体である。この
物質は酢酸エステルの一種であり、磁性塗料と容易に混
合する。また、分子量は130.2で化学的にも安定な
物質であり、汎用されている磁気メディア用の塗工装置
での乾燥条件では、あまり飛散しない材料である。従っ
て、磁性粉に対して添加した重量部数は、磁気記録媒体
になってもそのまま磁性層中の磁性粉に対する重量部数
とほとんど同じになっているとみてよい。
【0007】ここで、3.5インチFDのシェルの構造
に留意しておく必要がある。即ち、FDの0面側から見
ると、アンダ−シェルにはハブを駆動するための窓が開
いてあり、その窓の大きさはハブよりも大きく、シェル
の内外へ空気が自由に出入りできるようになっている。
即ち、主としてFDの0面側の磁性層中の芳香剤はハブ
を駆動するための窓からFDのシェルの外部へ漂い出る
ことができるのである。従って、芳香剤の添加量が多い
場合は、FDの0面を上にして机上に置いているだけて
も芳香は漂ってくるし、添加量が少ない場合でも、この
FDの0面を軽く鼻にかざすだけで、果実の芳しい香り
を味わうことができるのである。
に留意しておく必要がある。即ち、FDの0面側から見
ると、アンダ−シェルにはハブを駆動するための窓が開
いてあり、その窓の大きさはハブよりも大きく、シェル
の内外へ空気が自由に出入りできるようになっている。
即ち、主としてFDの0面側の磁性層中の芳香剤はハブ
を駆動するための窓からFDのシェルの外部へ漂い出る
ことができるのである。従って、芳香剤の添加量が多い
場合は、FDの0面を上にして机上に置いているだけて
も芳香は漂ってくるし、添加量が少ない場合でも、この
FDの0面を軽く鼻にかざすだけで、果実の芳しい香り
を味わうことができるのである。
【0008】また、FDに限らずビデオテ−プの場合で
も同様に芳香を持つビデオテ−プを作製することができ
る。なぜなら、カセットケ−スの一部であるガ−ドパネ
ルで磁性層を保護する構造になっているものの、磁性層
中の芳香剤がカセットケ−ス外へ飛散する隙間は随所に
あるからである。この場合、前記実用新案の公報ではリ
−ダ−テ−プにしか芳香剤がないのに反して、本発明の
ように磁性層中に芳香剤を含有させるようにすれば、テ
−プの巻き長さに関係なく、常に芳香が漂う磁気テ−プ
を得ることができる。
も同様に芳香を持つビデオテ−プを作製することができ
る。なぜなら、カセットケ−スの一部であるガ−ドパネ
ルで磁性層を保護する構造になっているものの、磁性層
中の芳香剤がカセットケ−ス外へ飛散する隙間は随所に
あるからである。この場合、前記実用新案の公報ではリ
−ダ−テ−プにしか芳香剤がないのに反して、本発明の
ように磁性層中に芳香剤を含有させるようにすれば、テ
−プの巻き長さに関係なく、常に芳香が漂う磁気テ−プ
を得ることができる。
【0009】この芳香剤の添加の目的は、磁気記録媒体
に芳香性を付与するためだけであるから、前記媒体の電
磁変換特性や走行性、そして耐久性を損なうものであつ
てはならないことは、言うまでもない。その点、以下の
実施例に示すように酢酸イソアミルのこの物質はまった
く問題がない。従って、磁性塗料に添加するだけで、こ
の芳香剤は磁性層に残留する。この構成によって、香ば
しい果実の芳香を漂わせることができるFDを作製する
ことができる。
に芳香性を付与するためだけであるから、前記媒体の電
磁変換特性や走行性、そして耐久性を損なうものであつ
てはならないことは、言うまでもない。その点、以下の
実施例に示すように酢酸イソアミルのこの物質はまった
く問題がない。従って、磁性塗料に添加するだけで、こ
の芳香剤は磁性層に残留する。この構成によって、香ば
しい果実の芳香を漂わせることができるFDを作製する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、フロッピ−ディス
クについて説明する。 Baフェライト磁性粉(東芝(株)、BET値=33m2 /g)・・5000g 塩ビ系共重合体樹脂(日本ゼオン(株)製の品番;MR−110)・・600g ポリウレタン樹脂(東洋紡績(株)製の品番;UR−8300)・・・400g の上記組成物をニ−ダ−で混練した後に、更にアルミナ
ペ−スト、及びカ−ボンペ−ストを添加する。但し、ア
ルミナペ−スト中のアルミナは250gになるように添
加し、カ−ボンペ−スト中のカ−ボンも同様に200g
になるように添加する。
クについて説明する。 Baフェライト磁性粉(東芝(株)、BET値=33m2 /g)・・5000g 塩ビ系共重合体樹脂(日本ゼオン(株)製の品番;MR−110)・・600g ポリウレタン樹脂(東洋紡績(株)製の品番;UR−8300)・・・400g の上記組成物をニ−ダ−で混練した後に、更にアルミナ
ペ−スト、及びカ−ボンペ−ストを添加する。但し、ア
ルミナペ−スト中のアルミナは250gになるように添
加し、カ−ボンペ−スト中のカ−ボンも同様に200g
になるように添加する。
【0011】アルミナぺ−ストは、α−アルミナ(住友
化学(株)製の品番;AKP−20)と、上記のポリウ
レタン樹脂の固形分の比率がアルミナ/樹脂=7/1に
なるようにして、サンドミルを用いてあらかじめ分散し
調製しておく。
化学(株)製の品番;AKP−20)と、上記のポリウ
レタン樹脂の固形分の比率がアルミナ/樹脂=7/1に
なるようにして、サンドミルを用いてあらかじめ分散し
調製しておく。
【0012】同様にカ−ボンペ−ストも、カ−ボンブラ
ック(三菱化成(株)製の品番;#3250B)と上記
のポリウレタン樹脂の固形分の比率がカ−ボンブラック
/樹脂=1/1になるようにして、ニ−ダ−とサンドミ
ルを用いてあらかじめ分散し調製しておく。
ック(三菱化成(株)製の品番;#3250B)と上記
のポリウレタン樹脂の固形分の比率がカ−ボンブラック
/樹脂=1/1になるようにして、ニ−ダ−とサンドミ
ルを用いてあらかじめ分散し調製しておく。
【0013】これらの混合物をサンドミルで更に分散さ
せ、潤滑剤、及び硬化剤として下記の材料を所定の量だ
け添加する。 酢酸エステル :酢酸イソアミル・・・・・・・・・・・・・・(表1)に記載 脂肪酸 :ステアリン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g 脂肪酸エステル:オレイルオレ−ト・・・・・・・・・・・・・・・・・40g 脂肪酸エステル:ブトキシエチルステアレ−ト・・・・・・・・・・・・50g 硬化剤:日本ポリウレタン(株)製の品番;H−101(固形分換算)200g 更に、溶剤を添加して、MEK/トルエン/シクロヘキ
サノン=3/3/1(重量比)とし、NV(塗料中の不
揮発成分の重量%)=37.0に、すべての塗料を調製
した。
せ、潤滑剤、及び硬化剤として下記の材料を所定の量だ
け添加する。 酢酸エステル :酢酸イソアミル・・・・・・・・・・・・・・(表1)に記載 脂肪酸 :ステアリン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g 脂肪酸エステル:オレイルオレ−ト・・・・・・・・・・・・・・・・・40g 脂肪酸エステル:ブトキシエチルステアレ−ト・・・・・・・・・・・・50g 硬化剤:日本ポリウレタン(株)製の品番;H−101(固形分換算)200g 更に、溶剤を添加して、MEK/トルエン/シクロヘキ
サノン=3/3/1(重量比)とし、NV(塗料中の不
揮発成分の重量%)=37.0に、すべての塗料を調製
した。
【0014】得られた磁性塗料を75μm厚のPETベ
−スフイルム上に塗布し乾燥した後に、反対面にも塗布
し乾燥する。両面をカレンダ−処理して表面を平滑化し
た後に、60℃−24hの熱硬化処理を行う。更に、得
られたフイルムをディスク状に打ち抜き、表面を研磨し
てシェルに装着し、磁性層の厚みが2.5μmの3.5
インチFDとして作製した。
−スフイルム上に塗布し乾燥した後に、反対面にも塗布
し乾燥する。両面をカレンダ−処理して表面を平滑化し
た後に、60℃−24hの熱硬化処理を行う。更に、得
られたフイルムをディスク状に打ち抜き、表面を研磨し
てシェルに装着し、磁性層の厚みが2.5μmの3.5
インチFDとして作製した。
【0015】酢酸イソアミルの添加重量部数を、各実施
例の番号に対応して50〜350gの範囲で50g刻み
に添加したものを(実施例1)〜(実施例7)とした。
また、酢酸イソアミルを添加しない試料FDを3枚作製
し(従来例1)〜(従来例3)とした。果実性の芳香が
するかどうかの判定は人による官能試験で行った。各実
施例ごとに作製したFDの0面側を軽く鼻にかざして、
芳香(西洋梨、またはバナナ)の香りがするがどうかの
判定をした。芳香がまったくしないを:×、少しするよ
うだを:△、確かにするを:○、かなり強くするを:◎
とした。5人(A〜E)の判定者の結果の一覧表を(表
1)に示す。
例の番号に対応して50〜350gの範囲で50g刻み
に添加したものを(実施例1)〜(実施例7)とした。
また、酢酸イソアミルを添加しない試料FDを3枚作製
し(従来例1)〜(従来例3)とした。果実性の芳香が
するかどうかの判定は人による官能試験で行った。各実
施例ごとに作製したFDの0面側を軽く鼻にかざして、
芳香(西洋梨、またはバナナ)の香りがするがどうかの
判定をした。芳香がまったくしないを:×、少しするよ
うだを:△、確かにするを:○、かなり強くするを:◎
とした。5人(A〜E)の判定者の結果の一覧表を(表
1)に示す。
【0016】
【表1】
【0017】次に、同様の試料を用いて耐久性の測定と
評価を行った。測定には松下通信工業(株)の4MB用
のフロッピ−ディスクドライバ−(以下、FDDと略
記)を10台用いた。FDDのヘッドの位置はトラック
16とし、回転数は300rpmで、5℃20%RHと
45℃80%RHを24時間1周期で変化するサイクル
試験条件により1000万パスまで走行した。その後、
トラック品質を測定し、判定基準に従って判定した。F
Dの片面の合計トラック数=80の内、MPレベルのス
ライス・レベルを60%とした際に、欠陥となるトラッ
ク数が0個のものを判定A、1〜3個のものを判定B、
10個以内のものを判定C、11個以上のものを判定D
とした。この結果を(表2)に示す。
評価を行った。測定には松下通信工業(株)の4MB用
のフロッピ−ディスクドライバ−(以下、FDDと略
記)を10台用いた。FDDのヘッドの位置はトラック
16とし、回転数は300rpmで、5℃20%RHと
45℃80%RHを24時間1周期で変化するサイクル
試験条件により1000万パスまで走行した。その後、
トラック品質を測定し、判定基準に従って判定した。F
Dの片面の合計トラック数=80の内、MPレベルのス
ライス・レベルを60%とした際に、欠陥となるトラッ
ク数が0個のものを判定A、1〜3個のものを判定B、
10個以内のものを判定C、11個以上のものを判定D
とした。この結果を(表2)に示す。
【0018】
【表2】
【0019】この結果から、酢酸イソアミルを添加した
場合に作製したFDは、芳香をもたせるためには前記物
質を添加するだけでよい。また添加量とともに芳香の強
さは増すが、他方耐久性は悪くなってはいない。本実施
例に示す添加部数(磁性粉を100重量部とした場合の
1〜7重量部)は、実用耐久上は全く問題はなく、良い
芳香としての果実の香りがするFDとなっている。即
ち、芳香の元となる芳香剤を磁性塗料に添加し磁性層に
含有させるだけで、耐久性を損なわないで、香ばしい香
(西洋梨、またはバナナ)の香りのするFDを作製する
ことができる。なお、芳香剤としては磁性塗料と相溶性
を有し、FDとしての耐久性を確保できる範囲内で、各
種の芳香剤が使用できることは言うまでもない。
場合に作製したFDは、芳香をもたせるためには前記物
質を添加するだけでよい。また添加量とともに芳香の強
さは増すが、他方耐久性は悪くなってはいない。本実施
例に示す添加部数(磁性粉を100重量部とした場合の
1〜7重量部)は、実用耐久上は全く問題はなく、良い
芳香としての果実の香りがするFDとなっている。即
ち、芳香の元となる芳香剤を磁性塗料に添加し磁性層に
含有させるだけで、耐久性を損なわないで、香ばしい香
(西洋梨、またはバナナ)の香りのするFDを作製する
ことができる。なお、芳香剤としては磁性塗料と相溶性
を有し、FDとしての耐久性を確保できる範囲内で、各
種の芳香剤が使用できることは言うまでもない。
【0020】天然の動物性香料、植物性香料、及び合成
香料をそれぞれの香りに応じて使用することができる。
特に、ジャスミン、シナモン、ラベンダ−、ロ−ズ、及
びスペアミント等は、有用であることは言うまでもな
い。
香料をそれぞれの香りに応じて使用することができる。
特に、ジャスミン、シナモン、ラベンダ−、ロ−ズ、及
びスペアミント等は、有用であることは言うまでもな
い。
【0021】
【発明の効果】本発明に示すように、芳香性を有する化
学物質としての酢酸イソアミルを芳香剤として磁性塗料
の中に添加し磁性層に含有させるようにすれば、耐久性
を損なうことなく、西洋梨、またはバナナの香ばしい芳
香を持つ磁気記録媒体を作製することができる。
学物質としての酢酸イソアミルを芳香剤として磁性塗料
の中に添加し磁性層に含有させるようにすれば、耐久性
を損なうことなく、西洋梨、またはバナナの香ばしい芳
香を持つ磁気記録媒体を作製することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/708 C09D 5/23 C11B 9/00 JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に芳香性物質を含有する
磁性塗料を塗布して磁性層を形成してなる磁気記録媒体
で、前記磁性層中に相溶性を有する芳香性物質を含有す
ることを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27517991A JP2943455B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27517991A JP2943455B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05114130A JPH05114130A (ja) | 1993-05-07 |
JP2943455B2 true JP2943455B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=17551777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27517991A Expired - Fee Related JP2943455B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2943455B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995009422A1 (de) * | 1993-09-27 | 1995-04-06 | Detlef Steinweg | Datenträger |
KR20020015201A (ko) * | 2000-08-21 | 2002-02-27 | 박남성, 장영승 | 향기나는 광 디스크의 제조방법 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP27517991A patent/JP2943455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
奥田 治著「香料化学総覧[▲II▼]昭和47年2月15日 2版 株式会社廣川書店発行 P.1288 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05114130A (ja) | 1993-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2943455B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0736216B2 (ja) | 磁気デイスク | |
US4690864A (en) | Magnetic recording medium | |
JPS6222176B2 (ja) | ||
EP0007642A1 (en) | Magnetic recording medium | |
JPS6338769B2 (ja) | ||
JPS60147931A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2744225B2 (ja) | 磁気ディスク | |
JPS6346492B2 (ja) | ||
JPH0248978B2 (ja) | ||
JPH01241019A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS6265235A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2649941B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2901146B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2649943B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
KR910006147B1 (ko) | 자기기록 매체 | |
JPS59146441A (ja) | フレキシブル磁気デイスク | |
JPH04186522A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS598135A (ja) | フレキシブル磁気デイスク | |
JPH03259416A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS598130A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPS629532A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JPS629534A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JPS5965931A (ja) | 磁気記録体 | |
JPS6150214A (ja) | 磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |