JP2941413B2 - 1H―イミダゾ[4,5―c]キノリン類の製造方法 - Google Patents

1H―イミダゾ[4,5―c]キノリン類の製造方法

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JP2941413B2 JP32873290A JP32873290A JP2941413B2 JP 2941413 B2 JP2941413 B2 JP 2941413B2 JP 32873290 A JP32873290 A JP 32873290A JP 32873290 A JP32873290 A JP 32873290A JP 2941413 B2 JP2941413 B2 JP 2941413B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン類の製造
方法に関する。さらに特定的には本発明は1−置換、4
−置換−1H−イミダゾ−〔4,5−c〕キノリン類の製造
方法に関する。別の面において本発明は1H−イミダゾ
〔4,5−c〕キノリン類の製造中間体及びかかる中間体
の製造方法に関する。
4−クロロ−1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン類を
経由する4−置換1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン類
の合成は米国特許4689338及び4698348(Gerster)に報
告されている。そこで用いられた合成スキームはまずア
ミン機能性を有するキノリンを3及び4位でトリアルキ
ルオルトエステルもしくはその機能的等価物と縮合させ
て1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン環系を形成させ、
ついで5位窒素を酸化し得られるN−オキシドを塩素化
剤と反応させることにより4−クロロ置換基を導入する
ことを包含する。ついで4−クロロ置換基をアンモニア
等の選ばれた求核分子で置き換えることによって目的と
する4−置換−1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン、例
えば求核分子としてアンモニアを用いた場合対応する1H
−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン−4−アミンを得る。
本発明は下記式I 〔式中、 R1は炭素数1から約10の直鎖もしくは分枝鎖アルキ
ル;オレフィン不飽和結合が1位窒素から少なくとも1
つの炭素原子で隔たっている炭素数3−約10の直鎖もし
くは分枝鎖アルケニル;オレフィン不飽和結合が1位窒
素から少なくとも1つの炭素原子で隔たっており、置換
基が低級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキル、
及び低級アルキルによって置換された炭素数3−約6の
シクロアルキルよりなる群から選ばれる置換した炭素数
3−約10の直鎖もしくは分枝鎖アルケニル;置換基が低
級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキル、及び低
級アルキルによって置換された炭素数3−約6のシクロ
アルキルよりなる群から選ばれる置換した炭素数1−約
10の直鎖もしくは分枝鎖アルキル;炭素数1−約6のヒ
ドロキシアルキル;炭素数1−約6のジヒドロキシアル
キルよりなる群から選ばれ、 各Rは水素、炭素数1−約8の直鎖もしくは分枝鎖ア
ルキル、ベンジル、(フェニル)エチル及びフェニルよ
りなる群から選ばれ、そこにおいてベンジル、(フェニ
ル)エチル及びフェニル置換基はベンゼン環上で低級ア
ルキル、低級アルコキシ及びハロゲンよりなる群から独
立に選ばれた1つもしくは2つの基によって置換されて
いてもよく(ただしベンゼン環が2つの基によって置換
されている場合、それらの基は合わせて炭素数6以下と
する)、 R4はアミノ、(低級)アルキルアミノ、ジ(低級)ア
ルキルアミノ、低級アルコキシ、フェニルチオ、低級ア
ルキルチオ及びモルホリノよりなる群から選ばれ、 各Rは低級アルコキシ、ハロゲン及び低級アルキルよ
りなる群から独立に選ばれ、 nは0から2までの整数である(ただし、nが2の場
合、R基は合わせて炭素数6以下とする)〕の1H−イミ
ダゾ〔4,5−c〕キノリン類またはその医薬上許容され
る酸付加塩を製造する方法であって、 (1) 式II (式中、R及びnは前記と同義である)の化合物をニト
ロ化して式III (式中、R及びnは前記と同義である)の化合物を得、 (2) 工程(1)の生産物を適当な塩素化剤で塩素化
して式IV (式中、R及びnは前記と同義である)の化合物を得、 (3) 工程(2)の生産物を4位で式 R1NH2 (式中、R1は前記と同義である)の化合物と反応させて
式V (式中、R、n及びR1は前記と同義である)の化合物を
得、 (4) 工程(3)の生産物を還元して式VI (式中、R、n及びR1は前記と同義である)の化合物を
得、 (5) 工程(4)の生産物を式R2C(O−アルキル)
の化合物もしくは式R2CO2Hの化合物またはそれらの混
合物(式中、R2は前記と同義であり、各アルキルは炭素
数1−約8の直鎖もしくは分枝鎖アルキルよりなる群か
ら独立に選ばれる)と反応させて式VII (式中、R、n、R1及びR2は前記と同義である)の化合
物を得、 (6) 工程(5)の生産物を式R4H(式中、R4は前記
と同義である)の化合物または式R4M(式中、R4は前記
と同義であり、Mはアルカリ金属である)の化合物と不
活性溶媒中で反応させて式Iの化合物を得ることよりな
る方法を提供する。
本発明は上述の総括工程からの単独の反応工程及び上
述の総括工程の2以上の連続工程の組合せも提供する。
本発明方法によって製造される化合物はR4置換基の性
質によって既知の気管支拡張薬または抗ウイルス剤であ
る。
本発明はまた上述の1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリ
ン類の製造に有用な新規中間体、特に式V及び式VIの化
合物を提供する。
本明細書及び特許請求の範囲において、「アルキル」
または「アルコキシ」と関連して用いられる用語「低
級」は炭素数1−約4の直鎖もしくは分枝鎖置換基を意
味する。
本発明の方法は下記反応スキームに示される。式IIの
出発化合物は好適な2位の位置において置換基(functi
onality)を有する。下記に詳述する如く、式IIの化合
物の2位での置換基は合成を通して最終的に1H−イミダ
ゾ〔4,5−c〕キノリン中の目的とする4−置換基に変
換される。
式IIの非置換化合物、4−ヒドロキシ−2(1H)−キ
ノリノンは既知の商業上入手し得る化合物であり、式II
の他の化合物は当業者に既知の方法によってそれから製
造できる。例えばChem.Ber.,1927,60,1108(Konler)は
7−クロロ−4−ヒドロキシ−2(1H)−キノリンの製
造を開示し、またJ.Heterocyclic Chem.,1988,25,857
(Kappeら)は例えば5,8−ジクロロ置換、6,8−ジクロ
ロ置換及び7−クロロ−8−メトキシ置換を有する4−
ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン類を開示している。
工程(1)においては式IIの化合物を通常のニトロ化
方法を用いて3位でニトロ化する。しかしながら、ニト
ロ化が必ずしも選択的でないことは当業者に知られてい
る。例えば式IIの化合物中の特定のR置換基及び用いる
特定の条件によって、ニトロ化は式IIの化合物のベンゾ
環に起こるかも知れない。しかしながら、当業者は式II
Iの化合物を与える適当な条件を選択することができ
る。好ましい条件は溶媒として酢酸及び温和な加熱(例
えば約40℃での)の使用を包含する。式IIIの非置換化
合物、4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2(1H)−キノリ
ノンは既知であり、その製造はChem.Ber.,1918,51,1500
(Gabniel)に記述されている。
工程(2)においては、式IIIのニトロ化化合物を適
当な塩素化剤、例えば塩化チオニル、ホスゲン、塩化オ
キサリル、五塩化リン等、または好ましくはオキシ塩化
リンで塩素化して式IVの二塩化物生産物を与える。本反
応は不活性溶媒中で、または適当な場合には塩素化剤の
みを用いて行うことができる。温和な加熱は反応速度の
促進に役立つ。好ましい条件はストレートのオキシ塩化
リン中約100℃での加熱を伴う反応を包含する。式IVの
非置換化合物、2,4−クロロ−3−ニトロキノリンは既
知であり、その製造は上述のGabrielに記述されてい
る。
式IVの生産物は望まれる場合単難し得るが、式IVの化
合物の単離なしに工程(2)及び(3)を行うのが好ま
しい。かかる好ましいプロセスは工程(2)の反応を行
い、比較的低い温度(例えば約35℃より下)で未反応の
塩素化剤を注意深く加水分解し、有機相を分離し、有機
溶媒を用いる抽出によって残存水層から式IVの生産物を
分離し、ついで工程(3)に関して下記に記述するよう
にして、合した有機抽出物を用いることを包含する。
工程(3)においては、式IVの化合物を4位で過剰の
式R1NH2(式中、R1は前記と同義である)の化合物との
反応によって置換する。温和な加熱(例えば50℃)が必
要な場合がある。この反応は選択的に進行し、4−置換
生産物のみを与え、検知し得る量の2−置換化合物を与
えない。本反応はトリエチルアミンもしくはピリジン等
の塩素を含有する溶媒中で行う。工程(3)を工程
(2)と無関係に行う場合には、反応を塩基性溶媒のみ
を用いて、例えばトリエチルアミン中で行うことができ
る。温和な加熱(例えば約70℃)が好ましい。
工程(4)においては、式Vの化合物を還元して式VI
の化合物を与える。この反応は常法によって、例えば電
気化学的還元によって、酸中の亜鉛、錫もしくは鉄等の
金属との反応によって、NaHS等のスルフィドとの反応に
よって、ジヒドロ(トリチオ)ホウ酸ナトリウムとの反
応によって、または当業者に既知の他の常用の単一工程
もしくは多工程(例えばヒドロキシルアミン中間体を経
由して)方法によって行い得る。好ましい還元条件は常
用の均一または好ましくは不均一接触水素化条件を包含
する。式Vの化合物を鋼製ボンベ中で酢酸を含有するエ
タノール、酢酸エチル、メタノール、イソプロピルアル
コールもしくはそれらの混合物等の溶媒に、アルミナ上
の白金もしくはロジウム、炭上パラジウム等の適当な不
均一水素化触媒の存在下、水素圧(例えば1−5気圧)
をかけて懸濁または好ましくは溶解する。イソプロピル
アルコールは好ましい溶媒である。
工程(5)においては、式VIの化合物を式R2C(O−
アルキル)のオルトエステルもしくはオルトホルメー
トもしくは式R2CO2Hのカルボン酸またはそれらの混合物
(式中、各アルキルは炭素数1−約8の直鎖もしくは分
枝鎖アルキルよりなる群から独立に選択され、R2は前記
と同義である)と反応させる。本反応は溶媒の不存在下
にまたは好ましくはキシレン、トルエン等の不活性溶媒
中、式R2CO2Hのカルボン酸の存在下、副生物として生成
するアルコールもしくは水を駆逐しもって反応を完結さ
せるのを助けるに十分な加熱(例えば、溶媒が存在する
場合には用いる溶媒により約80℃から約150℃)下に行
う。
工程(6)においては、式VIIの化合物を式R4H(式
中、R4は前記と同義である)の化合物と反応させる。本
反応は加熱下に、必要に応じ加圧下に、R4Hが適当な溶
媒(例えばモルホリン、ジエチルアミン及び種々のヒド
ロキシアルキルアミン)である場合にはニート(neat)
のR4H中、または水もしくはメタノール等の適当な極性
溶媒の存在下で(例えば市販のエチルアミンや他の低級
アルキルアミンやジ低級アルキルアミンの水溶液、及び
メタノール中アンモニアの15−20重量%溶液が適当であ
る)行うことができる。ある場合、例えばR4が低級アル
コキシ、フェニルチオもしくは低級アルキルチオである
場合には、本反応を過剰の(例えば数当量の)対応する
アルカリ金属低級アルコキシド、低級アルキルチオラー
トまたはフェニルチオラートの存在下に行うのが好まし
い。
本発明の方法は、最終生産物として式Iの化合物を提
供する。かかる化合物は置換基R4の性質によって気管支
拡張剤または抗ウイルス剤として米国特許4698438及び
米国特許4689338に開示されている。
以下の実施例は本発明を例示するためのものであり、
それを限定することを意図するものではない。
実施例 1 4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2(1H)−キノリノン 酢酸(7.57)中4−ヒドロキシ−2(1H)−キノリ
ノン(1.0kg)の懸濁液に約20℃で発煙硝酸(262ml)を
加えた。混合物を40℃で2.5時間加熱した。得られた溶
液を約20℃に冷却し、8の水中に注いだ。混合物を20
分撹拌し、濾過し、濾液が中性になるまで水洗し、乾燥
した。生産物4−ヒドロキシ−3ニトロ−2(1H)−キ
ノリノンを98%の収率で単離したが、薄層クロマトグラ
フィー(シリカゲル、クロロホルム:メタノール=20:8
0(v/v))による分析で唯一つのスポットを示した。
実施例 2 2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン オキシ塩化リン(50ml)を1時間かけて4−ヒドロキ
シ−3−ニトロ−2(1H)−キノリノン(10g)とピリ
ジン(10ml)の混合物に加え、温度を50℃より下に保っ
た。懸濁液を5時間還流下に加熱し、それによってオキ
シ塩化リン40mlを留去した。混合物を30℃より下に維持
しつつ、これに冷水を徐々に加えた。得られた水溶液を
クロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾
燥し、濃縮した。固体生産物2,4−ジクロロ−3−ニト
ロキノリンを石油エーテルから再結晶した。
実施例 3 2−クロロ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ
−4−キノリンアミン 2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(1g)とトリエ
チルアミン(15ml)の懸濁液に40℃で40分に亘って2−
メチルプロピルアミン(0.5ml)を加えた。ついで溶液
を70℃で1時間加熱した。蒸留によってトリエチルアミ
ンと2−メチルプロピルアミンを除去し、残渣を1N HCl
水中で1時間スラリー化した。固体生産物2−クロロ−
N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ−4−キノリ
ンアミンを濾取し、水洗し、石油エーテルから再結晶し
た。m.p.80−82℃ 実施例 4 2−クロロ−N4−(2−メチルプロピル)−3,4−キノ
リンジアミン 2−クロロ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニト
ロ−4−キノリンアミン(120g)、酢酸(300ml)、イ
ソプロピルアルコール(300ml)及び炭上5%パラジウ
ム(7.2g)の溶液を2バールの水素圧下室温で30時間静
置した。ついで溶液を濾過し、溶媒を減圧下濾液から除
去した。残渣を塩酸水(1、4N)に溶解した。この溶
液を水酸化ナトリウム溶液に加えて生産物を沈殿させ
た。沈殿を濾過し、水洗して生産物を2−クロロ−N4
(2−メチルプロピル)−3,4−キノリンジアミンを73
%の収率で得た。m.p145−149℃ 分析値C13H16ClN3: 計算値(%)C62.5;H6.5;N16.8 実測値(%)C62.5;H6.4;N16.8 実施例 5 4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダ
ゾ〔4,5−c〕キノリン オルトギ酸トリエチル(2.8g)中2−クロロ−N4−2
−(メチルプロピル)−3,4−キノリンジアミン(3g)
の溶液を80℃で15時間加熱した。得られた溶液を周囲温
度に冷却し、20mlのクロロホルムを加えた。溶液を水洗
した。溶液の濃縮によって生産物4−クロロ−1−(2
−メチルプロピル)−1H−イミダゾ〔4,5−c〕−キノ
リンを得た。
実施例 6 1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ〔4,5−
c〕キノリン−4−アミン アンモニア20重量%を含有するメタノール溶液7g中4
−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ
〔4,5−c〕キノリン(0.86g)の溶液を150℃で20時間
鋼製ボンベに入れた。20℃に冷却後、生成固体を濾取
し、メタノールで洗浄した。粗生産物1−(2−メチル
プロピル)−1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン−4−
アミンをN,N−ジメチルホルムアミドから再結晶した。
実施例 7 2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン 4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2(1H)−キノリノン
(206.16g)、トリエチルアミン(152g、1.5当量)及び
トルエン(620ml)の混合物に温度を50℃より下に維持
するようにしてオキシ塩化リン(614g、4当量)を加え
た。ついで懸濁液を110℃で11時間加熱した。懸濁液を
室温に冷却し、温度を50℃より下に維持する速度で水1.
7中に注いだ。有機相を除去し、水相をトルエン(2
×250ml)で抽出した。有機相を合し、水洗した(3×2
50ml)。減圧下溶媒を除去して、薄層クロマトグラフィ
ー(シリカゲル、メタノール:クロロホルム=1:1(v/
v))で分析した場合1つのスポットを示す生産物2,4−
ジクロロ−3−ニトロキノリンを70%のアッセイ補正収
率(assay−corrected yield)で得た。
実施例 8 2−クロロ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ
−4−キノリンアミン 2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(100g)とN,N−
ジメチルホルムアミド(180ml)の混合物を撹拌し、ト
リエチルアミン(42g、4当量)を滴下し、ついで2−
メチルプロピルアミン(21.5g、0.7当量)を滴下した。
混合物をガスクロマトグラフィーによって決定される反
応の終結に至るまで室温で撹拌した。撹拌下に塩酸水
(250ml、4N)を加えた。混合物を撹拌し、約0℃に冷
却して生産物を沈殿させた。沈殿を濾過し、水洗し、減
圧乾燥して約90%の収率で2−クロロ−N−(2−メチ
ルプロピル)−3−ニトロ−4−キノリンアミンを得
た。
実施例 9 4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダ
ゾ〔4,5−c〕キノリン 2−クロロ−N4−(2−メチルプロピル)−3,4−キ
ノリンジアミン(35g)とオルトギ酸トリエチル(52.3
g、2.5当量)の懸濁液を145℃で10時間加熱し、その間
エタノールを留出除去した。混合物を室温に冷却し、固
体を濾過取得した。固体を塩酸(100ml、4N)に溶解
し、これを水酸化ナトリウムの溶液に加えた。沈殿を濾
過し、水洗して生産物4−クロロ−1−(2−メチルプ
ロピル)−1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリンを92%の
収率で得た。
実施例 10 1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ〔4,5−
c〕キノリン−4−アミン 4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミ
ダゾ〔4,5−c〕キノリン(66g)、メタノール(266m
l)及びアンモニア(46.2g)の混合物を鋼製ボンベに入
れ、150℃に8時間加熱した。混合物を濾過し、固定を
水洗し、乾燥して生産物1−(2−メチルプロピル)−
1H−イミダゾ〔4,5−c〕キノリン−4−アミンを70%
の収率で得た。
実施例 11 2−クロロ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ
−4−キノリンアミンの製造別法 4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2(1H)−キノリノン
(1.031kg)、トリエチルアミン(1.045)及びトルエ
ン(3.6)の懸濁液に4時間かけてオキシ塩化リン
(3.067kg、4当量)を加え、その間懸濁液の温度を50
℃より下に維持した。ついで得られた溶液を還流下(95
−100℃)で11時間加熱した。還流後、混合物を25℃に
冷却し、水(6.5)中に温度を35℃より下に維持する
ように1.5時間かけて注いだ。有機相を分離し、水相を
トルエン(2×1)で抽出した。合した有機相を水洗
し(3×1)、濾過した。濾液にトリエチルアミン
(428g)を加え、ついで2−メチルプロピルアミン(26
2.8g)を加えた。この2−メチルプロピルアミン含有溶
液を50℃で3時間加熱し、ついで2−メチルプロピルア
ミン(42g)を追加し、反応物を3時間撹拌した。塩酸
(37%水溶液、1.41)を加えた。懸濁液を室温に冷却
し、沈殿した生産物を濾取し、冷アセトン(3)中で
スラリー化し、水酸化ナトリウム(20重量%水溶液4.5
)で中和した。沈殿した生産物を濾過し、水洗し、乾
燥して黄色固体生産物2−クロロ−N−(2−メチルプ
ロピル)−3−ニトロ−4−キノリンアミン(ガスクロ
マトグラフィーで純度98%)を総括収率56%で得た。
実施例 12 1−〔(2−クロロ−3ニトロ−4−キノリニル)アミ
ノ〕−2−メチル−2−プロパノール 2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(実施例7から1
1.5g)、N,N−ジメチルホルムアミド(25ml)及びトリ
エチルアミン(1当量)の溶液を調製した。この溶液
に、室温撹拌下に1−アミノ−2−メチル−2−プロパ
ノール(3.6g)を滴下したところ反応温度が35℃に上昇
した。添加終了後、反応物を55℃で1時間加熱し、つい
で室温に冷却した。水(50ml)を加え、得られた懸濁液
を濾過した。固体生産物を水洗し、乾燥して1−〔(2
−クロロ−3−ニトロ−4−キノリエル)アミノ〕−2
−メチル−2−プロパノール12gを得た。m.p.164−167
℃ 実施例 13 1−〔(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)ア
ミノ〕−2−メチル−2−プロパノール 1−〔2−クロロ−3−ニトロ−4−キノリニル)ア
ミノ〕−2−メチル−2−プロパノール(実施例12から
10g)、イソプロピルアルコール(100ml)及び5%Pt/C
(0.4g)の溶液を鋼性ボンベに入れ、水素圧(2気圧)
下で8時間静置した。触媒を濾過し、エタノールで洗浄
した。合した濾液から減圧下に溶媒を除去し、残渣を塩
酸水(4N、100ml)に溶解した。溶液を濾過し、濾液を
水酸化ナトリウム水で塩基性にし、クロロホルム(3×
30ml)で抽出した。合した抽出液から減圧下に溶媒を蒸
発させて1−〔(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリ
ニル)アミノ〕−2−メチル−2−プロパノール7gを得
た。m.p.121−123℃ 分析値C13H16ClN3O: 計算値(%)C58.8;H6.1;N15.8 実測値(%)C58.8;H6.0;N15.7 実施例14 4−クロロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ〔4,5−
c〕キノリン−1−エタノール キシレン(50ml)及びオルトギ酸トリエチル(5ml)
中1−〔(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)
アミノ〕−2−メチル−2−プロパノール(実施例13か
ら5g)の懸濁液を薄層クロマトグラフィーによって測定
される出発物質が残存しなくなるまで80℃で加熱した。
得られた溶液を冷却し、沈殿した生産物を濾過により単
離し、キシレン(3×10ml)で洗浄した。
実施例 15 1−アミン−2−メチル−2−プロパノール 10ガロン(米ガロンの場合約38、英ガロンの場合約
45)のガラス内張反応器中のメタノール(32.5、2
5.7kg)を7℃に冷却した。温度を25℃より下に維持し
つつ無水液体アンモニア(6.0kg、12.6当量)を加え
た。溶液を7℃に冷却し、イソブチレンオキシド(2.02
kg、28.0mol、1当量)を一度に加えた(発熱は検知さ
れなかった)。溶液を2−3時間かけて徐々に加熱して
60℃とし、アスピレーターでアンモニアを排出した。つ
いで過剰のメタノールを65−70℃で留去し、生産物を大
気圧下に分別蒸留した。第3の画分(頭部温度118−160
℃、ポット温度140−200℃)はガスクロマトグラフィー
で純度98.3%の1−アミノ−2−メチル−2−プロパノ
ール1.69kg(67.9%)を与えた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル ジ エム ラゲン フランス国 92245 マラコフ セデッ クス リュー ダントン 3 ラボラト ワール スリーエム サンテ(番地な し) (56)参考文献 特開 平3−27380(JP,A) 米国特許4988815(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 215/46 REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 〔式中、 R1は炭素数1から約10の直鎖もしくは分枝鎖アルキル;
    オレフィン不飽和結合が1位窒素から少なくとも1つの
    炭素原子で隔たっている炭素数3−約10の直鎖もしくは
    分枝鎖アルケニル;オレフィン不飽和結合が1位窒素か
    ら少なくとも1つの炭素原子で隔たっており、置換基が
    低級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキル、及び
    低級アルキルによって置換された炭素数3−約6のシク
    ロアルキルよりなる群から選ばれる置換した炭素数3−
    約10の直鎖もしくは分枝鎖アルケニル;置換基が低級ア
    ルキル、炭素数3−約6のシクロアルキル、及び低級ア
    ルキルによって置換された炭素数3−約6のシクロアル
    キルよりなる群から選ばれる置換した炭素数1−約10の
    直鎖もしくは分枝鎖アルキル;炭素数1−約6のヒドロ
    キシアルキル;炭素数1−約6のジヒドロキシアルキル
    よりなる群から選ばれ、 各Rは低級アルコキシ、ハロゲン及び低級アルキルより
    なる群から独立に選ばれ、 nは0から2までの整数である(ただし、nが2の場
    合、R基は合わせて炭素数6以下とする)〕の化合物を
    製造する方法であって、式 (式中、R及びnは前記と同義である)の化合物と式 R1NH2 の化合物とを塩基を含有する溶媒中で反応させることよ
    りなる方法。
  2. 【請求項2】式 〔式中、R1は炭素数1から約10の直鎖もしくは分枝鎖ア
    ルキル;オレフィン不飽和結合が1位窒素から少なくと
    も1つの炭素原子で隔たっている炭素数3−約10の直鎖
    もしくは分枝鎖アルケニル;オレフィン不飽和結合が1
    位窒素から少なくとも1つの炭素原子で隔たっており、
    置換基が低級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキ
    ル、及び低級アルキルによって置換された炭素数3−約
    6のシクロアルキルよりなる群から選ばれる置換した炭
    素数3−約10の直鎖もしくは分枝鎖アルケニル;置換基
    が低級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキル、及
    び低級アルキルによって置換された炭素数3−約6のシ
    クロアルキルよりなる群から選ばれる置換した炭素数1
    −約10の直鎖もしくは分枝鎖アルキル;炭素数1−約6
    のヒドロキシアルキル;炭素数1−約6のジヒドロキシ
    アルキルよりなる群から選ばれ、 各Rは低級アルコキシ、ハロゲン及び低級アルキルより
    なる群から独立に選ばれ、 nは0から2までの整数である(ただし、nが2の場
    合、R基は合わせて炭素数6以下とする)〕の化合物。
  3. 【請求項3】式 〔式中、R1は炭素数1から約10の直鎖もしくは分枝鎖ア
    ルキル;オレフィン不飽和結合が1位窒素から少なくと
    も1つの炭素原子で隔たっている炭素数3−約10の直鎖
    もしくは分枝鎖アルケニル;オレフィン不飽和結合が1
    位窒素から少なくとも1つの炭素原子で隔たっており、
    置換基が低級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキ
    ル、及び低級アルキルによって置換された炭素数3−約
    6のシクロアルキルよりなる群から選ばれる置換した炭
    素数3−約10の直鎖もしくは分枝鎖アルケニル;置換基
    が低級アルキル、炭素数3−約6のシクロアルキル、及
    び低級アルキルによって置換された炭素数3−約6のシ
    クロアルキルよりなる群から選ばれる置換した炭素数1
    −約10の直鎖もしくは分枝鎖アルキル;炭素数1−約6
    のヒドロキシアルキル;炭素数1−約6のジヒドロキシ
    アルキルよりなる群から選ばれ、 各Rは低級アルコキシ、ハロゲン及び低級アルキルより
    なる群から独立に選ばれ、 nは0から2までの整数である(ただし、nが2の場
    合、R基は合わせて炭素数6以下とする)〕の化合物
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