JP2940390B2 - スナップヒンジ式のボトルキャップ - Google Patents

スナップヒンジ式のボトルキャップ

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JP2940390B2
JP2940390B2 JP6062750A JP6275094A JP2940390B2 JP 2940390 B2 JP2940390 B2 JP 2940390B2 JP 6062750 A JP6062750 A JP 6062750A JP 6275094 A JP6275094 A JP 6275094A JP 2940390 B2 JP2940390 B2 JP 2940390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体用や粉末用や顆粒
用などのボトル容器用の、外観が優れたスナップヒンジ
式のボトルキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液体用や粉末用や顆粒用など
のボトル容器用の、いろいろな構造のスナップヒンジ式
のボトルキャップが提案され実施されているものであっ
て、例えば実開昭64-9157号公報(合成樹脂製キャップ)
においては、図4に示すように、内面に吐出口(41)を密
閉する円筒状の閉止栓(11)を設けた板状の開閉蓋(10)
と、上板の中央部に内容物を排出する円筒状の吐出口(4
1)を設けて、上板の内面にボトル口頸部(図示せず)との
嵌合構造部(51)を設けた逆U字状の繋合板(20)とを、ス
ナップヒンジ部(31)を介して連設した蓋部材(30)と、表
面にこの蓋部材(30)を収容する逆U字状の凹溝部(40)を
設けて、この凹溝部(40)の中央部に嵌合構造部(51)を挿
入する大口径の貫通口(21)を設けた楕円柱状のキャップ
部材(50)とを、キャップ部材(50)の凹溝部(40)に、表面
が同一平面になるように、蓋部材(30)を陥没させて収容
したスナップヒンジ式のボトルキャップであって、前記
の逆U字状の繋合板(20)の内面の適宜の位置に、それぞ
れ繋止凸筋など(22,22,22)を設けて、また前記の逆U字
状の凹溝部(40)の前壁と後壁との適宜の位置に、それぞ
れ繋止凹溝など(42,42,42)を設けて、この繋止凹溝など
(42,42,42)に繋止凸筋など(22,22,22)を、それぞれ挿入
して繋止したスナップヒンジ式のボトルキャップが提案
され実施されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のスナップヒンジ式のボトルキャップについて
は、逆U字状の繋合板(20)などの内面に、繋止凸筋など
(22,22,22)を設けたものが多くて、逆U字状の繋合板(2
0)などの表面に、"ひけ"(プラスチック成形時の熱収縮
で表面が凹む現象,業界用語)などが生じて、外観上好ま
しくないものが多かった。特に、図4に示すスナップヒ
ンジ式のボトルキャップについては、逆U字状の繋合板
(20)の上板の内面に、吐出口(41)に直結したボトル口頸
部との嵌合構造部(51)を設けたことによって、ボトル口
頸部の口径に制約されて、特に大口径のボトル容器には
対応し難いものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような問題を解決
するために、本発明は、図1,図2に示すように、内面
に吐出口(41)を密閉する円筒状の閉止栓(11)を設けた板
状の開閉蓋(10)と、上板の中央部に吐出口(41)を挿入す
る貫通口(21)を設けた逆U字状の繋合板(20)とを、スナ
ップヒンジ部(31)を介して連設した蓋部材(30)と、表面
にこの蓋部材(30)を収容する逆U字状の凹溝部(40)を設
けて、この凹溝部(40)の中央部に内容物を排出する円筒
状の吐出口(41)を設けて、内面にボトル口頸部(61)との
嵌合構造部(51)を設けたキャップ部材(50)とを、キャッ
プ部材(50)の凹溝部(40)に、表面が同一平面になるよう
に、蓋部材(30)を陥没させて収容したスナップヒンジ式
のボトルキャップであって、前記の逆U字状の繋合板(2
0)の前板の中央下部内面に、前板から離して矢印状の繋
止突起片(24)を設けて、また前記の逆U字状の繋合板(2
0)の後板の中央下部内面に、角柱状の繋止差込み片(25)
を設けて、さらに前記の逆U字状の凹溝部(40)の前壁の
中央下部に、矢印状の繋止切欠き溝(44)を設けて、また
前記の逆U字状の凹溝部(40)の後壁の中央下部に、繋止
差込み片(25)を緊密に挿入する繋止貫通口(45)を設け
て、この繋止切欠き溝(44)と繋止貫通口(45)とに繋止突
起片(24)と繋止差込み片(25)とを、それぞれ挿入して繋
止したことによって、蓋部材(30)の逆U字状の繋合板(2
0)とキャップ部材(50)の逆U字状の凹溝部(40)との繋止
が強固であって、"ひけ"の発生が少ないプラスチック製
の、外観が優れたスナップヒンジ式のボトルキャップを
提供するものである。
【0005】また本発明は、図3に示すように、前記の
繋止突起片(24)に替えて、前記の逆U字状の繋合板(20)
の前板の両端下部内面に、それぞれ前板から離して半矢
印状の繋止突起片(26,26)を設けて、また前記の繋止切
欠き溝(44)に替えて、前記の逆U字状の凹溝部(40)の前
壁の両端下部に、それぞれ半矢印状の繋止切欠き溝(46,
46)を設けて、この繋止切欠き溝(46,46)に繋止突起片(2
6,26)を、それぞれ挿入して繋止したことによって、蓋
部材(30)の逆U字状の繋合板(20)とキャップ部材(50)の
逆U字状の凹溝部(40)との繋止が強固であって、"ひけ"
の発生が少ないプラスチック製の、外観が優れたスナッ
プヒンジ式のボトルキャップを提供するものである。
【0006】
【実施例】
<実施例1>図1は、本発明の実施例1における、スナ
ップヒンジ式のボトルキャップの斜視図であって、また
図2は、本発明の実施例1における、スナップヒンジ式
のボトルキャップの断面図である。
【0007】すなわち、内面に吐出口(41)を密閉する円
筒状の閉止栓(11)を設けた板状の開閉蓋(10)と、上板の
中央部に吐出口(41)を緊密に挿入する円筒状の貫通口(2
1)を設けた逆U字状の繋合板(20)とを、スナップヒンジ
部(31)を介して連設した蓋部材(30)と、表面にこの蓋部
材(30)を収容する逆U字状の凹溝部(40)を設けて、この
凹溝部(40)の中央部に内容物を排出する円筒状の吐出口
(41)を設けて、内面にインナーリング(52)を有する無理
嵌合式のボトル口頸部(61)との嵌合構造部(51)を設けた
楕円柱状のキャップ部材(50)とを、キャップ部材(50)の
凹溝部(40)に、表面が同一平面になるように、蓋部材(3
0)を陥没させて収容した、ポリプロピレン製の液体用の
スナップヒンジ式のボトルキャップであって、前記の逆
U字状の繋合板(20)の前板の中央下部内面に、前板から
離して矢印状の繋止突起片(24)を設けて、また前記の逆
U字状の繋合板(20)の後板の中央下部内面に、角柱状の
繋止差込み片(25)を設けて、さらに前記の逆U字状の凹
溝部(40)の前壁の中央下部に、矢印状の繋止切欠き溝(4
4)を設けて、また前記の逆U字状の凹溝部(40)の後壁の
中央下部に、繋止差込み片(25)を緊密に挿入する繋止貫
通口(45)を設けて、この繋止切欠き溝(44)と繋止貫通口
(45)とに繋止突起片(24)と繋止差込み片(25)とを、それ
ぞれ挿入して繋止して、柔軟仕上げ剤500g入りのボ
トル容器(60)のボトル口頸部(61)に、キャップ部材(50)
の嵌合構造部(51)を無理嵌合した、本実施例のスナップ
ヒンジ式のボトルキャップの状態を示したものである。
【0008】本実施例のスナップヒンジ式のボトルキャ
ップにおいては、逆U字状の繋合板(20)の上板の中央部
に、吐出口(41)を緊密に挿入する円筒状の貫通口(21)を
設けて、キャップ部材(50)の内面に、インナーリング(5
2)を有する無理嵌合式のボトル口頸部(61)との嵌合構造
部(51)を設けたことによって、柔軟仕上げ剤の液漏れな
どが認められないものであって、蓋部材(30)の逆U字状
の繋合板(20)とキャップ部材(50)の逆U字状の凹溝部(4
0)との繋止が強固であって、"ひけ"の発生が少ないポリ
プロピレン製の、外観が優れたスナップヒンジ式のボト
ルキャップが得られたものである。
【0009】<実施例2>図3は、本発明の実施例2に
おける、スナップヒンジ式のボトルキャップの斜視図で
ある。すなわち、実施例1と同一の板状の開閉蓋(10)
と、実施例1と同一の逆U字状の繋合板(20)とを、スナ
ップヒンジ部(31)を介して連設した蓋部材(30)と、実施
例1と同一の逆U字状の凹溝部(40)を設けた、実施例1
と同一の楕円柱状のキャップ部材(50)とを、キャップ部
材(50)の凹溝部(40)に、表面が同一平面になるように、
蓋部材(30)を陥没させて収容した、ポリプロピレン製の
液体用のスナップヒンジ式のボトルキャップであって、
前記の逆U字状の繋合板(20)の前板の両端下部内面に、
それぞれ前板から離して半矢印状の繋止突起片(26,26)
を設けて、また前記の逆U字状の繋合板(20)の後板の中
央下部内面に、角柱状の繋止差込み片(25)を設けて、さ
らに前記の逆U字状の凹溝部(40)の前壁の両端下部に、
それぞれ半矢印状の繋止切欠き溝(46,46)を設けて、ま
た前記の逆U字状の凹溝部(40)の後壁の中央下部に、繋
止差込み片(25)を緊密に挿入する繋止貫通口(45)を設け
て、この繋止切欠き溝(46,46)と繋止貫通口(45)とに繋
止突起片(26,26)と繋止差込み片(25)とを、それぞれ挿
入して繋止して、図2に示す実施例1と同様に、柔軟仕
上げ剤500g入りのボトル容器(60)のボトル口頸部(6
1)に、キャップ部材(50)の嵌合構造部(51)を無理嵌合し
た、本実施例のスナップヒンジ式のボトルキャップの状
態を示したものである。
【0010】本実施例のスナップヒンジ式のボトルキャ
ップにおいては、実施例1と同様に、柔軟仕上げ剤の液
漏れなどが認められないものであって、蓋部材(30)の逆
U字状の繋合板(20)とキャップ部材(50)の逆U字状の凹
溝部(40)との繋止が強固であって、"ひけ"の発生が少な
いポリプロピレン製の、外観が優れたスナップヒンジ式
のボトルキャップが得られたものである。
【0011】
【発明の効果】以上、実施例に示すとおり、本発明のス
ナップヒンジ式のボトルキャップにおいては、内容物の
液漏れなどが認められないものであって、蓋部材(30)の
逆U字状の繋合板(20)とキャップ部材(50)の逆U字状の
凹溝部(40)との繋止が強固であって、"ひけ"(プラスチ
ック成形時の熱収縮で表面が凹む現象)の発生が少ない
プラスチック製の、外観が優れたスナップヒンジ式のボ
トルキャップを提供できるものである。
【0012】また、本発明のスナップヒンジ式のボトル
キャップにおいては、キャップ部材(50)の内面に、吐出
口(41)に通じるボトル口頸部(61)との嵌合構造部(51)を
設けたことによって、ボトル容器(60)のボトル口頸部(6
1)に、吐出口(41)が直接嵌合していないものであって、
別体であるキャップ部材(50)に設けた嵌合構造部(51)の
口径を変えて、種々の口径のボトル容器(60)に対応でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、スナップヒンジ式
のボトルキャップの斜視図である。
【図2】本発明の実施例1における、スナップヒンジ式
のボトルキャップの断面図である。
【図3】本発明の実施例2における、スナップヒンジ式
のボトルキャップの斜視図である。
【図4】従来の、スナップヒンジ式のボトルキャップの
斜視図である。
【符号の説明】
10 …開閉蓋 11 …閉止栓 20 …繋合板 21 …貫通口 22 …繋止凸筋など 24,26 …繋止突起片 25 …繋止差込み片 30 …蓋部材 31 …スナップヒンジ部 40 …凹溝部 41 …吐出口 42 …繋止凹溝など 44,46 …繋止切欠き溝 45 …繋止貫通口 50 …キャップ部材 51 …嵌合構造部 52 …インナーリング 60 …ボトル容器 61 …ボトル口頸部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−9157(JP,U) 実開 平4−7449(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 39/00 - 55/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に吐出口(41)を密閉する円筒状の閉止
    栓(11)を設けた板状の開閉蓋(10)と、上板の中央部に吐
    出口(41)を挿入する貫通口(21)を設けた逆U字状の繋合
    板(20)とを、スナップヒンジ部(31)を介して連設した蓋
    部材(30)と、表面にこの蓋部材(30)を収容する逆U字状
    の凹溝部(40)を設けて、この凹溝部(40)の中央部に内容
    物を排出する円筒状の吐出口(41)を設けて、内面にボト
    ル口頸部(61)との嵌合構造部(51)を設けたキャップ部材
    (50)とを、キャップ部材(50)の凹溝部(40)に、表面が同
    一平面になるように、蓋部材(30)を陥没させて収容した
    スナップヒンジ式のボトルキャップであって、 前記の逆U字状の繋合板(20)の前板の中央下部内面に、
    前板から離して矢印状の繋止突起片(24)を設けて、また
    前記の逆U字状の繋合板(20)の後板の中央下部内面に、
    角柱状の繋止差込み片(25)を設けて、さらに前記の逆U
    字状の凹溝部(40)の前壁の中央下部に、矢印状の繋止切
    欠き溝(44)を設けて、また前記の逆U字状の凹溝部(40)
    の後壁の中央下部に、繋止差込み片(25)を緊密に挿入す
    る繋止貫通口(45)を設けて、この繋止切欠き溝(44)と繋
    止貫通口(45)とに繋止突起片(24)と繋止差込み片(25)と
    を、それぞれ挿入して繋止したことを特徴とするスナッ
    プヒンジ式のボトルキャップ。
  2. 【請求項2】前記の繋止突起片(24)に替えて、前記の逆
    U字状の繋合板(20)の前板の両端下部内面に、それぞれ
    前板から離して半矢印状の繋止突起片(26,26)を設け
    て、また前記の繋止切欠き溝(44)に替えて、前記の逆U
    字状の凹溝部(40)の前壁の両端下部に、それぞれ半矢印
    状の繋止切欠き溝(46,46)を設けて、この繋止切欠き溝
    (46,46)に繋止突起片(26,26)を、それぞれ挿入して繋止
    したことを特徴とする、請求項1に記載のスナップヒン
    ジ式のボトルキャップ。
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