JP2940291B2 - 方向性結合器 - Google Patents
方向性結合器Info
- Publication number
- JP2940291B2 JP2940291B2 JP6432492A JP6432492A JP2940291B2 JP 2940291 B2 JP2940291 B2 JP 2940291B2 JP 6432492 A JP6432492 A JP 6432492A JP 6432492 A JP6432492 A JP 6432492A JP 2940291 B2 JP2940291 B2 JP 2940291B2
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- JP
- Japan
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- optical
- directional coupler
- optical waveguide
- substrate
- optical waveguides
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路を用いた方向性
結合器に関するものである。
結合器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ニオブ酸リチウムは損失の少ない極めて
良質な光導波路を比較的容易に作製できるため、光集積
回路の基板として広く用いられている。ニオブ酸リチウ
ムを基板とする光導波路を例にとると、方向性結合器の
従来の技術としては、以下に挙げる例がある。図２は光
集積回路（西原 浩 他 共著，オーム社）の３０４頁
より引用した方向性結合器である。図２において、ニオ
ブ酸リチウム基板２１に形成された２本の近接する光導
波路構造を持つチタン熱拡散型の光導波路２２ａ，２２
ｂから構成されている。光導波路２２ａ，２２ｂは中央
部の近接する部分と、この部分につながる同一の光導波
路幅で滑らかなカーブ状を描く分岐部分と、これにつな
がる直線状の入出力部分とから構成されている。方向性
結合器においてはこの近接する光導波路部分の長さ（相
互作用長）を変化させることによって、２本の光導波路
間の光パワーの移行を任意の比率で起こすことができ
る。
良質な光導波路を比較的容易に作製できるため、光集積
回路の基板として広く用いられている。ニオブ酸リチウ
ムを基板とする光導波路を例にとると、方向性結合器の
従来の技術としては、以下に挙げる例がある。図２は光
集積回路（西原 浩 他 共著，オーム社）の３０４頁
より引用した方向性結合器である。図２において、ニオ
ブ酸リチウム基板２１に形成された２本の近接する光導
波路構造を持つチタン熱拡散型の光導波路２２ａ，２２
ｂから構成されている。光導波路２２ａ，２２ｂは中央
部の近接する部分と、この部分につながる同一の光導波
路幅で滑らかなカーブ状を描く分岐部分と、これにつな
がる直線状の入出力部分とから構成されている。方向性
結合器においてはこの近接する光導波路部分の長さ（相
互作用長）を変化させることによって、２本の光導波路
間の光パワーの移行を任意の比率で起こすことができ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方向性
結合器では、相互作用領域の長さ設定によって２本の光
導波路間の光パワー移行量を決定させているが、分岐部
分においても２本の光導波路間に分布結合が発生するた
め、相互作用長により設定した値から光パワー移行量が
ずれてしまうという問題がある。
結合器では、相互作用領域の長さ設定によって２本の光
導波路間の光パワー移行量を決定させているが、分岐部
分においても２本の光導波路間に分布結合が発生するた
め、相互作用長により設定した値から光パワー移行量が
ずれてしまうという問題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の方向性結合器
は、基板上に相対する位置関係で形成された２本の光導
波路の中央部近接部分の両端につながる分岐部分のみ、
一方の前記光導波路の幅を広く他方の前記光導波路の幅
を狭くしている。
は、基板上に相対する位置関係で形成された２本の光導
波路の中央部近接部分の両端につながる分岐部分のみ、
一方の前記光導波路の幅を広く他方の前記光導波路の幅
を狭くしている。
【０００５】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の実施例を説明するための方
向性結合器の平面図である。本発明は半導体や誘電体を
基板とする光導波路一般について有効であるが、ここで
はニオブ酸リチウムを基板とする場合について説明す
る。
て説明する。図１は本発明の実施例を説明するための方
向性結合器の平面図である。本発明は半導体や誘電体を
基板とする光導波路一般について有効であるが、ここで
はニオブ酸リチウムを基板とする場合について説明す
る。
【０００６】図１においてＹカットＸ軸伝搬のニオブ酸
リチウムを用いた基板１１上に膜厚４００〜６００Ａの
チタン薄膜による光導波路１２ａ，１２ｂを形成する。
光導波路パターン幅は６〜１２μｍで、相互作用領域は
数μｍの間隙を設けて同一の線幅から成る２本の光導波
路パターンを形成する。分岐部分において、単一モード
伝搬条件の許容範囲内で、一方の光導波路１２ａは相互
作用領域の線幅よりも広く（＋１０％程度）、もう一方
の光導波路１２ｂは狭い幅（１０％程度）で形成する。
このチタン薄膜による光導波路パターンを９５０〜１１
００°Ｃで熱拡散を行い、単一モードチタン熱拡散型の
光導波路１２ａ，ｂを作製する。
リチウムを用いた基板１１上に膜厚４００〜６００Ａの
チタン薄膜による光導波路１２ａ，１２ｂを形成する。
光導波路パターン幅は６〜１２μｍで、相互作用領域は
数μｍの間隙を設けて同一の線幅から成る２本の光導波
路パターンを形成する。分岐部分において、単一モード
伝搬条件の許容範囲内で、一方の光導波路１２ａは相互
作用領域の線幅よりも広く（＋１０％程度）、もう一方
の光導波路１２ｂは狭い幅（１０％程度）で形成する。
このチタン薄膜による光導波路パターンを９５０〜１１
００°Ｃで熱拡散を行い、単一モードチタン熱拡散型の
光導波路１２ａ，ｂを作製する。
【０００７】分岐部分における光導波路１２ａ，１２ｂ
には伝搬定数の差が存在するので、この領域での分布結
合度は従来の同一幅の光導波路から構成される方向性結
合器より微小なものとなる。これによって、従来±３％
の実現の実現精度であった光パワー移行値を、常時±１
％以内の精度で実現することができるようになる。
には伝搬定数の差が存在するので、この領域での分布結
合度は従来の同一幅の光導波路から構成される方向性結
合器より微小なものとなる。これによって、従来±３％
の実現の実現精度であった光パワー移行値を、常時±１
％以内の精度で実現することができるようになる。
【０００８】以上の説明はＹカットのニオブ酸リチウム
基板の場合であるが、任意のカットの基板についても同
様に作製することが可能である。
基板の場合であるが、任意のカットの基板についても同
様に作製することが可能である。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方向性結
合器は、分岐部分における２本の光導波路の幅に広狭の
差を設けて伝搬定数差を発生させることにより、方向性
結合器の分岐部分の光導波路間の分布結合の影響を除く
ことができる。これによって、設定した光パワー移行値
の実現精度が向上し、また分岐部分での分布結合の波長
や偏光に対する依存性が無くなり動作が安定化されるな
どの効果がある。特に光分岐を必要とする光集積回路に
おいて高精度の光パワー分岐比を保証できる効果は極め
て大きい。
合器は、分岐部分における２本の光導波路の幅に広狭の
差を設けて伝搬定数差を発生させることにより、方向性
結合器の分岐部分の光導波路間の分布結合の影響を除く
ことができる。これによって、設定した光パワー移行値
の実現精度が向上し、また分岐部分での分布結合の波長
や偏光に対する依存性が無くなり動作が安定化されるな
どの効果がある。特に光分岐を必要とする光集積回路に
おいて高精度の光パワー分岐比を保証できる効果は極め
て大きい。
【図１】本発明の一実施例の平面図である。
【図２】従来例の平面図である。
１１，２１ ニオブ酸リチウムを用いた基板 １２ａ，１２ｂ，２２ａ，２２ｂ チタン熱拡散型の
光導波路
光導波路
Claims (1)
- 【請求項１】 基板上に相対する位置関係で形成された
２本の光導波路の中央近接部分の両端につながる分岐部
分のみ、一方の前記光導波路の幅を広くし、他方の前記
光導波路の幅を狭くすることを特徴とする光導波路を用
いた方向性結合器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6432492A JP2940291B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 方向性結合器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6432492A JP2940291B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 方向性結合器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05264835A JPH05264835A (ja) | 1993-10-15 |
| JP2940291B2 true JP2940291B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=13254949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6432492A Expired - Fee Related JP2940291B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 方向性結合器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2940291B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3651401B2 (ja) * | 2001-03-16 | 2005-05-25 | 株式会社村田製作所 | 方向性結合器 |
| KR20040042102A (ko) * | 2002-11-13 | 2004-05-20 | 전자부품연구원 | 표면실장장치 형태의 방향성 결합기 내부 구조 |
| KR20040042109A (ko) * | 2002-11-13 | 2004-05-20 | 전자부품연구원 | 표면실장장치 형태의 방향성 결합기 내부 구조 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP6432492A patent/JP2940291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05264835A (ja) | 1993-10-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |