JP2940257B2 - セルフテスト回路 - Google Patents

セルフテスト回路

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JP2940257B2
JP2940257B2 JP3250498A JP25049891A JP2940257B2 JP 2940257 B2 JP2940257 B2 JP 2940257B2 JP 3250498 A JP3250498 A JP 3250498A JP 25049891 A JP25049891 A JP 25049891A JP 2940257 B2 JP2940257 B2 JP 2940257B2
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純 小池
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特にICデバイスに内蔵
された状態でリニアフィードバックシフトレジスタ(以
下、LFSRという)及びシグネチャレジスタ(以下、
MISRという)を使用してテストを実行し、このテス
トの実行を自動的に停止するセルフテスト回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセルフテスト回路におい
ては、疑似乱数の発生回路としてLFSRの出力を使用
し、このLFSRの出力に基づくテスト結果をMISR
でデータ圧縮した後にシグネチャとして期待値と比較す
る。そして、一般的に、アップカウンタ及びダウンカウ
ンタ等のカウンタでテストの実行回数をカウントし、こ
のカウント値が所要回数となったときにテストの実行を
自動的に停止する。(日経エレクトロニクス「テストを
容易にする論理LSIの設計法」、1983年6月20
日版、123乃至133頁、及び岩波書店 岩波講座
情報科学4「情報と符号の論理」、143乃至155
頁)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のセルフ
テスト回路においては、テストの実行を自動的に停止す
るためのカウンタを設ける必要があり、複数個のテスト
回路に対応させて複数個のカウンタを設ける必要があ
る。このため、ICデバイスに内蔵された被テスト回路
に対するセルフテスト回路の面積の割合が大きくなると
いう問題点がある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ICデバイスにおける面積の割合を低減す
ることができるセルフテスト回路を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセルフテス
ト回路は、被テスト回路への入力データを生成するnビ
ット(n;正の整数)のリニアフィードバックシフトレ
ジスタと、前記被テスト回路の出力データをデータ圧縮
するシグネチャレジスタとを備えたセルフテスト回路に
おいて、前記入力データの最長周期(2n −1)までの
データ系列の中でi番目(i;1乃至2n −1の正の整
数)の任意のデータを記憶する記憶手段と、前記任意の
データと前記入力データとを比較する比較手段と、この
比較手段の比較結果に基づいて前記リニアフィードバッ
クシフトレジスタ及び前記シグネチャレジスタの動作を
停止させる制動手段とを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】リニアフィードバックシフトレジスタ(LFS
R)はそのデータの生成多項式として原始多項式を選択
すれば、疑似ランダムであって全て異なる(2n −1)
個の全数データを生成することができる。但し、全ビッ
トが0であるデータは除く。このようにLFSRによっ
て生成されるデータ系列は(2n −1)個のデータを生
成するまでは全て異なるデータとなるため、(2n
1)番目までに生成されるデータはそれまで生成された
全てのデータと異なって初めて現れることになる。比較
手段は記憶手段に記憶されたi番目(i;1乃至2n
1の正の整数)の任意のデータと被テスト回路への入力
データとを比較する。そして、前記任意のデータと前記
入力データとが一致した場合に、制動手段は比較結果に
基づいてLFSR及びシグネチャレジスタ(MISR)
の動作を停止させる。これにより、テストの実行を自動
的に停止させることができる。
【0007】本実施例によれば、比較手段の比較結果に
基づいてLFSR及びMISRの動作を停止させるの
で、従来のテスト実行の停止を判断するカウンタをなく
すことができる。従って、ICデバイスに内蔵された被
テスト回路に対するセルフテスト回路の面積の割合を低
減することができる。
【0008】なお、本発明においては、LFSRの出力
に基づくテスト結果をMISRでデータ圧縮した後にシ
グネチャとして期待値と比較することにより、被テスト
回路をテストすることができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例に係るセルフ
テスト回路を示すブロック図である。LFSR4はテス
ト入力データ(疑似乱数)7を発生し、これを被テスト
回路5に入力する。MISR6は被テスト回路5から出
力されるテスト結果データ8を入力し、これをデータ圧
縮して出力する。データ比較回路1はLFSR4の出力
及び比較データ2を入力し、双方を比較してその比較結
果に基づいてテスト終了信号3を出力する。即ち、複数
個のEXORゲート9はLFSR4の出力及び比較デー
タ2を入力し、双方の排他的論理和をとって出力する。
ORゲート16は複数個のEXORゲート9の出力を入
力し、これらのORをとって出力する。インバータ10
はORゲート16の出力を入力し、これを反転してテス
ト終了信号3を出力する。このテスト終了信号3はLF
SR4及びMISR6に供給される。
【0011】このように構成されるセルフテスト回路に
おいては、LFSR4の出力はテスト入力データ7とし
て被テスト回路5に入力され、このテスト入力データ7
に基づく被テスト回路5のテスト結果データ8はMIS
R6に入力される。そして、MISR6がテスト結果デ
ータ8を圧縮した後、これをシグネチャとして期待値と
比較する。この場合、被テスト回路5は全数テストされ
るものの、テストを終了させるためのテスト終了信号3
を生成する必要がある。即ち、データ比較回路1がLF
SR4の出力と比較データ2とを比較し、双方が完全に
一致した場合にそのテスト終了信号3が“1”になる。
このテスト終了信号3に基づいて、LFSR4及びMI
SR6の動作が停止する。これにより、テストの実行が
自動的に停止する。
【0012】本実施例によれば、従来のカウント値をデ
ータ比較する際のカウンタに比して、データ比較回路1
の回路構成が簡単であるため、ICデバイスに内蔵され
た被テスト回路5に対するセルフテスト回路の面積の割
合を低減することができる。
【0013】図2は本発明の第2の実施例に係るセルフ
テスト回路を示すブロック図である。なお、本実施例は
第1の実施例におけるデータ比較回路1の構成が異な
り、比較データ2を不要にしたものであるので、図2に
おいて図1と同一物には同一符号を付してその部分の詳
細な説明は省略する。
【0014】第1の実施例ではEXORゲートを使用し
てデータ比較を行っていたが、第2の実施例はデータ比
較回路1の中に比較データを含めて構成されている。即
ち、データ比較回路1には被テスト回路5へのテスト入
力データ7と同一のデータが入力される。NMOSトラ
ンジスタ11,17は接地端子とテスト終了信号3の出
力端との間に直列に接続されている。NMOSトランジ
スタ17のゲートにはクロック信号15が入力される。
また、LFSR4が生成するデータ系列の最後のデータ
(第1の実施例において比較データ2に記憶すべきデー
タ)のビットが1ならばLFSR4の出力端とNMOS
トランジスタ11のゲートとの間にインバータ14が直
列に接続され、最後のデータのビットが0ならばLFS
R4の出力端とNMOSトランジスタ11のゲートとが
直接接続される。PMOSトランジスタ12は電源端子
とテスト終了信号3の出力端との間に接続されており、
そのゲートにクロック信号13が入力される。
【0015】このように構成されるセルフテスト回路に
おいては、データ比較回路1にLFSR4が生成するデ
ータ系列の最後のデータが入力されると、データ比較が
行われることと同義になり、テスト終了信号3を生成す
ることができる。つまり、データが一致していればクロ
ック信号15に基づいてテスト終了信号3が“1”にな
り、データが一致していなければクロック信号15に基
づいてテスト終了信号3が“0”になる。なお、NMO
Sトランジスタ17は、クロック信号13に基づいてテ
スト終了信号3がPMOSトランジスタ12を介してプ
リチャージされている期間にオフ状態であり、クロック
信号15のタイミングにのみアクティブになる。従っ
て、テスト終了信号3はクロック信号15のタイミング
にのみ有効となる。
【0016】本実施例によれば、データ比較回路1は回
路数が極めて少なく、そのゲート数をカウンタを使用し
た場合の約50%以下にすることができる。このため、
ICデバイスに内蔵された被テスト回路5に対するセル
フテスト回路の面積の割合を低減することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、比
較手段は記憶手段に記憶された任意のデータと被テスト
回路への入力データとを比較し、制動手段は前記比較手
段の比較結果に基づいてリニアフィードバックシフトレ
ジスタ及びシグネチャレジスタの動作を停止させるか
ら、テストの実行を自動的に停止させることができ、I
Cデバイスに内蔵された被テスト回路に対するセルフテ
スト回路の面積の割合を従来に比して低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るセルフテスト回路
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係るセルフテスト回路
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1;データ比較回路 2;比較データ 3;テスト終了信号 4;リニアフィードバックシフトレジスタ(LFSR) 5;被テスト回路 6;シグネチャレジスタ(MISR) 7;テスト入力データ 8;テスト結果データ 9;EXORゲート 10,14;インバータ 11,17;NMOSトランジスタ 12;PMOSトランジスタ 13,15;クロック信号 16;ORゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/28 - 31/3193

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被テスト回路への入力データを生成する
    nビット(n;正の整数)のリニアフィードバックシフ
    トレジスタと、前記被テスト回路の出力データをデータ
    圧縮するシグネチャレジスタとを備えたセルフテスト回
    路において、前記入力データの最長周期(2n −1)ま
    でのデータ系列の中でi番目(i;1乃至2n −1の正
    の整数)の任意のデータを記憶する記憶手段と、前記任
    意のデータと前記入力データとを比較する比較手段と、
    この比較手段の比較結果に基づいて前記リニアフィード
    バックシフトレジスタ及び前記シグネチャレジスタの動
    作を停止させる制動手段とを有することを特徴とするセ
    ルフテスト回路。
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