JP2940245B2 - 回転電機の固定子鉄心 - Google Patents
回転電機の固定子鉄心Info
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- JP2940245B2 JP2940245B2 JP20965391A JP20965391A JP2940245B2 JP 2940245 B2 JP2940245 B2 JP 2940245B2 JP 20965391 A JP20965391 A JP 20965391A JP 20965391 A JP20965391 A JP 20965391A JP 2940245 B2 JP2940245 B2 JP 2940245B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator core
- finger
- steel plate
- insulating coating
- entire surface
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回転電機、とくに同期
回転電機の固定子鉄心に関する。
回転電機の固定子鉄心に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の回転電機の固定子鉄心の構
成例を示す片側断面図である。回転軸1に設けられた回
転子鉄心2の廻りに固定子鉄心3が配されている。固定
子鉄心3は、所々に介装された冷却用の通風ダクト4を
備え、両端が固定子枠5に固定された金属性のフィンガ
ー6を介して挟持されている。図3は図2のA部拡大断
面図である。固定子鉄心3が絶縁被膜7で覆われた鋼板
3A, 3Bで積層され、鋼板積層方向の両端がフィンガー6
に接している。
成例を示す片側断面図である。回転軸1に設けられた回
転子鉄心2の廻りに固定子鉄心3が配されている。固定
子鉄心3は、所々に介装された冷却用の通風ダクト4を
備え、両端が固定子枠5に固定された金属性のフィンガ
ー6を介して挟持されている。図3は図2のA部拡大断
面図である。固定子鉄心3が絶縁被膜7で覆われた鋼板
3A, 3Bで積層され、鋼板積層方向の両端がフィンガー6
に接している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、フィンガーと接する鋼板の絶縁
被膜が剥離するという問題点があった。すなわち、フィ
ンガーが固定子鉄心を挟持しているので、その締付け圧
力又は熱伸縮などの要因により、両端の鋼板 (図3にお
ける鋼板3A) の絶縁被膜7のフィンガー側が剥離する可
能性があった。この絶縁被膜が剥離すると、固定子鉄心
端部の磁束によりフィンガーから鋼板を介してフィンガ
ーに戻る局所的な通電回路が形成される。この通電回路
に電流が流れて、固定子鉄心端部に局部過熱が発生し、
固定子巻線絶縁の熱劣化や固定子鉄心自身のゆるみが促
進される。
たような従来の装置は、フィンガーと接する鋼板の絶縁
被膜が剥離するという問題点があった。すなわち、フィ
ンガーが固定子鉄心を挟持しているので、その締付け圧
力又は熱伸縮などの要因により、両端の鋼板 (図3にお
ける鋼板3A) の絶縁被膜7のフィンガー側が剥離する可
能性があった。この絶縁被膜が剥離すると、固定子鉄心
端部の磁束によりフィンガーから鋼板を介してフィンガ
ーに戻る局所的な通電回路が形成される。この通電回路
に電流が流れて、固定子鉄心端部に局部過熱が発生し、
固定子巻線絶縁の熱劣化や固定子鉄心自身のゆるみが促
進される。
【0004】この発明の目的は、フィンガーと接する側
の鋼板の絶縁被膜を除去しておくことにより、固定子鉄
心端部の局部過熱を抑えることにある。
の鋼板の絶縁被膜を除去しておくことにより、固定子鉄
心端部の局部過熱を抑えることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、この発明
によれば、絶縁被膜で覆われた鋼板で積層され、その鋼
板積層方向の両端が固定子枠に固定されたフィンガーを
介して挟持された回転電機の固定子鉄心において、鋼板
のうち積層方向の両端に配された鋼板のフィンガー側表
面の全面の絶縁被膜を除去し、その両端の鋼板の絶縁被
膜を除去されたフィンガー側表面とフィンガーとを全面
的に導電接続させることによって達成される。
によれば、絶縁被膜で覆われた鋼板で積層され、その鋼
板積層方向の両端が固定子枠に固定されたフィンガーを
介して挟持された回転電機の固定子鉄心において、鋼板
のうち積層方向の両端に配された鋼板のフィンガー側表
面の全面の絶縁被膜を除去し、その両端の鋼板の絶縁被
膜を除去されたフィンガー側表面とフィンガーとを全面
的に導電接続させることによって達成される。
【0006】
【作用】この発明の構成によれば、鋼板積層方向の両端
に配された鋼板のフィンガー側表面の絶縁被膜が除去さ
れ、両端の鋼板とフィンガーとが導電接触するように構
成されている。この構成によって、フィンガーと両端の
鋼板とが全面的に導電接触するので、通電回路が分散す
る。そのために、局部的な通電回路の形成がなくなり、
固定子鉄心端部の局部過熱がなくなる。
に配された鋼板のフィンガー側表面の絶縁被膜が除去さ
れ、両端の鋼板とフィンガーとが導電接触するように構
成されている。この構成によって、フィンガーと両端の
鋼板とが全面的に導電接触するので、通電回路が分散す
る。そのために、局部的な通電回路の形成がなくなり、
固定子鉄心端部の局部過熱がなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下この発明を実施例に基づいて
説明する。図1はこの発明の実施例にかかる要部拡大図
である。固定子鉄心30の端部の鋼板30Cのフィンガ
ー6側の絶縁被膜が全面に亘って除去されている。その
他の構成は図3のそれと同じである。なお、図の左方の
図示されていないもう一方端の鋼板もフィンガーと接す
る側の絶縁被膜が全面に亘って除去されている。その結
果、図1において、フィンガー6と鋼板30Cとの界面
8が全面的に導電接続するので、磁束による通電回路が
分散し、局部的な通電回路の形成がなくなる。そのため
に、固定子鉄心30の端部における局部過熱が抑えられ
る。
説明する。図1はこの発明の実施例にかかる要部拡大図
である。固定子鉄心30の端部の鋼板30Cのフィンガ
ー6側の絶縁被膜が全面に亘って除去されている。その
他の構成は図3のそれと同じである。なお、図の左方の
図示されていないもう一方端の鋼板もフィンガーと接す
る側の絶縁被膜が全面に亘って除去されている。その結
果、図1において、フィンガー6と鋼板30Cとの界面
8が全面的に導電接続するので、磁束による通電回路が
分散し、局部的な通電回路の形成がなくなる。そのため
に、固定子鉄心30の端部における局部過熱が抑えられ
る。
【0008】
【発明の効果】この発明は前述のように、固定子鉄心端
部の鋼板のフィンガー側絶縁被膜を除去する構成とし
た。これにより、固定子鉄心端の局部過熱が抑えられた
ので、鉄心のゆるみや固定子巻線絶縁の劣化がなくな
り、装置の信頼性が向上した。
部の鋼板のフィンガー側絶縁被膜を除去する構成とし
た。これにより、固定子鉄心端の局部過熱が抑えられた
ので、鉄心のゆるみや固定子巻線絶縁の劣化がなくな
り、装置の信頼性が向上した。
【図1】この発明の実施例にかかる要部拡大断面図
【図2】従来の回転電機の固定子鉄心の構成例を示す片
側断面図
側断面図
【図3】図2のA部拡大断面図
30 固定子鉄心 30B 鋼板 30C 鋼板 6 フィンガー 7 絶縁被膜 8 界面
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁被膜で覆われた鋼板で積層され、その
鋼板積層方向の両端が固定子枠に固定されたフィンガー
を介して挟持された回転電機の固定子鉄心において、鋼
板のうち積層方向の両端に配された鋼板のフィンガー側
表面の全面の絶縁被膜を除去し、その両端の鋼板の絶縁
被膜を除去されたフィンガー側表面とフィンガーとを全
面的に導電接続させたことを特徴とする回転電機の固定
子鉄心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20965391A JP2940245B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 回転電機の固定子鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20965391A JP2940245B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 回転電機の固定子鉄心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556580A JPH0556580A (ja) | 1993-03-05 |
JP2940245B2 true JP2940245B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=16576372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20965391A Expired - Fee Related JP2940245B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 回転電機の固定子鉄心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2940245B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP20965391A patent/JP2940245B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0556580A (ja) | 1993-03-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |