JP2939651B2 - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スチレン含有量の多いスチレン−ブタジエ
ン共重合体ゴムを含有するゴム組成物からなるタイヤト
レッド構成材料のスプライス部の接合強力を向上した空
気入りタイヤの製造方法に関する。
ン共重合体ゴムを含有するゴム組成物からなるタイヤト
レッド構成材料のスプライス部の接合強力を向上した空
気入りタイヤの製造方法に関する。
従来、空気入りタイヤの製造方法において、トレッド
部の成形は未加硫のゴム組成物を押出成型機から帯状に
押出してタイヤトレッド構成材料(以下、トレッド構成
材料と略す)を成形し、このトレッド構成材料を一定の
長さに切断した後成形ドラム上に環状に巻回して両端部
を相互に接合するようにしている。この接合方法として
は、トレッド構成材料の両端部のスプライス面にタック
性に優れたゴムセメントを塗布して行っていた。しかし
ながら、トレッドゴムとして、スチレン含有量が30重量
%以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(以下、HS
−SBRという)を含有するゴム組成物を使用する場合
は、スプライス部の接合強力が低下し、走行中にスプラ
イス部の剥離が発生するという問題があった。
部の成形は未加硫のゴム組成物を押出成型機から帯状に
押出してタイヤトレッド構成材料(以下、トレッド構成
材料と略す)を成形し、このトレッド構成材料を一定の
長さに切断した後成形ドラム上に環状に巻回して両端部
を相互に接合するようにしている。この接合方法として
は、トレッド構成材料の両端部のスプライス面にタック
性に優れたゴムセメントを塗布して行っていた。しかし
ながら、トレッドゴムとして、スチレン含有量が30重量
%以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(以下、HS
−SBRという)を含有するゴム組成物を使用する場合
は、スプライス部の接合強力が低下し、走行中にスプラ
イス部の剥離が発生するという問題があった。
このような欠点を解消するため、本発明者は、HS−SB
Rを含有するゴム組成物からなるトレッド構成材料を加
熱された刃物(以下、ホットメスという)を用いて一定
の角度で切断してスプライス面を形成し、このスプライ
ス面を一定時間内に貼り合わせる方法を提案した(特開
昭62−189149号公報)。しかしながら、この方法は、切
断後一定時間内にできるだけ速やかに貼り合わせを完了
しないと、時間が経過するにつれてスプライス面にブル
ーム物が析出してタックを低下させ、スプライス部の接
合強力を低下させるため、作業性に著しい制約を受ける
欠点があった。
Rを含有するゴム組成物からなるトレッド構成材料を加
熱された刃物(以下、ホットメスという)を用いて一定
の角度で切断してスプライス面を形成し、このスプライ
ス面を一定時間内に貼り合わせる方法を提案した(特開
昭62−189149号公報)。しかしながら、この方法は、切
断後一定時間内にできるだけ速やかに貼り合わせを完了
しないと、時間が経過するにつれてスプライス面にブル
ーム物が析出してタックを低下させ、スプライス部の接
合強力を低下させるため、作業性に著しい制約を受ける
欠点があった。
本発明は、スチレン含有量の多いHS−SBRを含有する
ゴム組成物からなるトレッド構成材料を接合する場合、
良好な接合強度を得ることができ、しかも時間的制約を
受けることなく作業性の自由度を向上する空気入りタイ
ヤの製造方法を提供することを目的とする。
ゴム組成物からなるトレッド構成材料を接合する場合、
良好な接合強度を得ることができ、しかも時間的制約を
受けることなく作業性の自由度を向上する空気入りタイ
ヤの製造方法を提供することを目的とする。
このため、本発明方法は、スチレン含有量が30重量%
以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを含有するゴ
ム組成物をトレッド構成材料に押出成形し、このトレッ
ド構成材料を一定の長さに切断し、その両端部をスプラ
イスして環状に成形する方法において、前記トレッド構
成材料を100℃〜300℃の温度に加熱した刃物で切断して
スプライス面を形成し、そのスプライス面に、スチレン
−ブタジエン共重合体ゴムを主成分としかつp−第三−
ブチルフェノール・アセチレン樹脂を含有する少なくと
も400g/cmのタック値を有するゴムセメントを塗布し、
このゴムセメント中の溶剤等を乾燥除去した後両端のス
プライス面を貼り合わせてグリーンタイヤを成形し、し
かる後該グリーンタイヤをモールドで加硫成形すること
を要旨とするものである。
以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを含有するゴ
ム組成物をトレッド構成材料に押出成形し、このトレッ
ド構成材料を一定の長さに切断し、その両端部をスプラ
イスして環状に成形する方法において、前記トレッド構
成材料を100℃〜300℃の温度に加熱した刃物で切断して
スプライス面を形成し、そのスプライス面に、スチレン
−ブタジエン共重合体ゴムを主成分としかつp−第三−
ブチルフェノール・アセチレン樹脂を含有する少なくと
も400g/cmのタック値を有するゴムセメントを塗布し、
このゴムセメント中の溶剤等を乾燥除去した後両端のス
プライス面を貼り合わせてグリーンタイヤを成形し、し
かる後該グリーンタイヤをモールドで加硫成形すること
を要旨とするものである。
本発明方法によれば、スチレン含有量の多いHS−SBR
を含有するゴム組成物からなるトレッド構成材料の両端
部をホットメスで切断してスプライス面を形成し、この
スプライス面に、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムを
主成分としかつp−第三−ブチルフェノール・アセチレ
ン樹脂を含有する400Kg/cm以上のタック値を有するゴム
セメントを塗布することにより、スプライス面に経時的
に安定したタック性を付与し、作業性の自由度を向上
し、しかもスプライス部の接合強力を向上することがで
きる。
を含有するゴム組成物からなるトレッド構成材料の両端
部をホットメスで切断してスプライス面を形成し、この
スプライス面に、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムを
主成分としかつp−第三−ブチルフェノール・アセチレ
ン樹脂を含有する400Kg/cm以上のタック値を有するゴム
セメントを塗布することにより、スプライス面に経時的
に安定したタック性を付与し、作業性の自由度を向上
し、しかもスプライス部の接合強力を向上することがで
きる。
本発明において、タック値とはピクマタックメーター
II型(東洋精機(株)製)を用い、20℃、荷重500g、サ
ンプル幅1cm、圧着時間0秒、下降速度50cm/分、上昇速
度125cm/分の条件下に測定した値をいう。
II型(東洋精機(株)製)を用い、20℃、荷重500g、サ
ンプル幅1cm、圧着時間0秒、下降速度50cm/分、上昇速
度125cm/分の条件下に測定した値をいう。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明のトレッド構成材料は、スチレン含有量が30重
量%以上のHS−SBRを含有するゴム組成物から構成され
る。このゴム組成物にはHS−SBRとスチレン含有量が30
重量部未満のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(以
下、単にSBRと記載する)とを併用することができる。
この場合は、タイヤトレッドとしての良好な耐摩耗性や
耐カット性を付与するため、HS−SBRとSBRとの合計量に
対するスチレン含有量が30重量%以上になるように混合
割合を調節する。また、このゴム組成物には、カーボン
ブラック、オイル、その他の配合薬品を適宜配合するこ
とができる。
量%以上のHS−SBRを含有するゴム組成物から構成され
る。このゴム組成物にはHS−SBRとスチレン含有量が30
重量部未満のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(以
下、単にSBRと記載する)とを併用することができる。
この場合は、タイヤトレッドとしての良好な耐摩耗性や
耐カット性を付与するため、HS−SBRとSBRとの合計量に
対するスチレン含有量が30重量%以上になるように混合
割合を調節する。また、このゴム組成物には、カーボン
ブラック、オイル、その他の配合薬品を適宜配合するこ
とができる。
このようなゴム組成物からなるトレッド構成材料は、
スチレン含有量が大きいために、硬くてタック性に欠け
る傾向がある。本発明方法は、このようなトレッド構成
材料の両端部を表面温度100℃〜300℃のホットメスで切
断することによりブルーム物が存在せず、良好なタック
性を有する新鮮なスプライス面を形成する。この切断時
のホットメスの温度が100℃未満では未加硫のトレッド
構成材料を変形させずに切断することが難しくなる。ま
た、300℃を越えるとホットメスに接触したゴムが分解
または炭化して逆に接着力とタック性を低下させてしま
う。このホットメスの温度は、望ましくは200℃〜250℃
にするのがよい。また、ホットメスによる切断は、予め
長く巻き取られた帯状のトレッド構成材料をホットメス
で順次切断してスプライス面を形成することができる。
又は予めトレッド構成材料を若干長めに切断しておき、
その両端末をタイヤトレッド構成材料の上下面に対して
縦、横のいずれかの方向からホットメスで切断してスプ
ライス面を形成することができる。この切断面とトレッ
ド構成材料表面とのなす角度及び切断面とトレッド構成
材料底面とのなす角度は、それぞれ50度以下にすること
が好ましい。50度以下の角度で切断してスプライス面を
形成し、貼り合わせることにより、加硫中の貼り合わせ
面に垂直なプレス圧力、すなわち接着圧力を高くして、
スプライス部の接合強力を十分に高くすることができ
る。
スチレン含有量が大きいために、硬くてタック性に欠け
る傾向がある。本発明方法は、このようなトレッド構成
材料の両端部を表面温度100℃〜300℃のホットメスで切
断することによりブルーム物が存在せず、良好なタック
性を有する新鮮なスプライス面を形成する。この切断時
のホットメスの温度が100℃未満では未加硫のトレッド
構成材料を変形させずに切断することが難しくなる。ま
た、300℃を越えるとホットメスに接触したゴムが分解
または炭化して逆に接着力とタック性を低下させてしま
う。このホットメスの温度は、望ましくは200℃〜250℃
にするのがよい。また、ホットメスによる切断は、予め
長く巻き取られた帯状のトレッド構成材料をホットメス
で順次切断してスプライス面を形成することができる。
又は予めトレッド構成材料を若干長めに切断しておき、
その両端末をタイヤトレッド構成材料の上下面に対して
縦、横のいずれかの方向からホットメスで切断してスプ
ライス面を形成することができる。この切断面とトレッ
ド構成材料表面とのなす角度及び切断面とトレッド構成
材料底面とのなす角度は、それぞれ50度以下にすること
が好ましい。50度以下の角度で切断してスプライス面を
形成し、貼り合わせることにより、加硫中の貼り合わせ
面に垂直なプレス圧力、すなわち接着圧力を高くして、
スプライス部の接合強力を十分に高くすることができ
る。
次いで、トレッド構成材料のスプライス面には、400g
/cm以上のタック値を有するゴムセメントが塗布され
る。このゴムセメントを塗布することにより、スプライ
ス面に時間の経過には左右されない安定なタック性が付
与され、貼り合わせの作業性を向上することができる。
しかもスプライス面の接合強力を向上することができ
る。しかし、ゴムセメントとして、タック値が400g/cm
未満のものを使用すると、スプライス面のタック性を向
上し、接合強力を十分に良好なものにすることが困難に
なる。
/cm以上のタック値を有するゴムセメントが塗布され
る。このゴムセメントを塗布することにより、スプライ
ス面に時間の経過には左右されない安定なタック性が付
与され、貼り合わせの作業性を向上することができる。
しかもスプライス面の接合強力を向上することができ
る。しかし、ゴムセメントとして、タック値が400g/cm
未満のものを使用すると、スプライス面のタック性を向
上し、接合強力を十分に良好なものにすることが困難に
なる。
このタック値が400g/cm以上のゴムセメントは、スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)を主成分とする
ポリマーからなり、カーボンブラック、オイル、加硫
剤、加硫促進剤等の通常のゴム配合剤に加えて、p−第
三−ブチルフェノール・アセチレン樹脂を配合したゴム
組成物を、トルエン、キシレン、ゴム揮発油等の溶剤で
溶解したものである。ここで、p−第三−ブチルフェノ
ール・アセチレン樹脂はタッキファイヤー(増粘剤)と
して作用する。タッキファイヤーとしては、p−第三−
ブチルフェノール・アセチレン樹脂以外にアルキルフェ
ノール樹脂、ロジン等が用いられるが、本発明では下記
の理由によりp−第三−ブチルフェノール・アセチレン
樹脂を用いている。すなわち、アルキルフェノール樹脂
又はロジンでは成形時のタックは400g/cm以上で良好で
あるが、スプライス部の接合強度が不充分であるという
欠点があるので剥がれが生じるという問題があるが、p
−第三−ブチルフェノール・アセチレン樹脂では成形時
のタックは400g/cm以上と良好で、かつ、スプライス部
の接合強度が向上するので、成形時の加工性がよく、ズ
レや剥がれが生じ難く、さらに走行後のスプライス部に
剥がれが生じないという利点があるからである。
レン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)を主成分とする
ポリマーからなり、カーボンブラック、オイル、加硫
剤、加硫促進剤等の通常のゴム配合剤に加えて、p−第
三−ブチルフェノール・アセチレン樹脂を配合したゴム
組成物を、トルエン、キシレン、ゴム揮発油等の溶剤で
溶解したものである。ここで、p−第三−ブチルフェノ
ール・アセチレン樹脂はタッキファイヤー(増粘剤)と
して作用する。タッキファイヤーとしては、p−第三−
ブチルフェノール・アセチレン樹脂以外にアルキルフェ
ノール樹脂、ロジン等が用いられるが、本発明では下記
の理由によりp−第三−ブチルフェノール・アセチレン
樹脂を用いている。すなわち、アルキルフェノール樹脂
又はロジンでは成形時のタックは400g/cm以上で良好で
あるが、スプライス部の接合強度が不充分であるという
欠点があるので剥がれが生じるという問題があるが、p
−第三−ブチルフェノール・アセチレン樹脂では成形時
のタックは400g/cm以上と良好で、かつ、スプライス部
の接合強度が向上するので、成形時の加工性がよく、ズ
レや剥がれが生じ難く、さらに走行後のスプライス部に
剥がれが生じないという利点があるからである。
また、このゴムセメントのスプライス面への塗布は、
ホットメスで切断した後できるだけ速やかに塗布するこ
とが望ましい。
ホットメスで切断した後できるだけ速やかに塗布するこ
とが望ましい。
実施例、比較例1〜4 次の5種類のレーシング用スリックタイヤを製作し
た。これらのタイヤのサイズは、いずれも同一の225/52
5−13とした。
た。これらのタイヤのサイズは、いずれも同一の225/52
5−13とした。
本発明タイヤ: 第1表に示した配合組成を有するトレッドゴムAを、
通常のロール、チューバーを使用して帯状に押出成形し
てトレッド構成材料を作製した。このトレッド構成材料
を210℃のホットメスで所定の長さに切断してスプライ
ス面を形成し、このスプライス面に第2表に示したゴム
セメント(a)を塗布した。次いで環状に成形ドラム上
に巻回してグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイ
ヤをモールドで加硫成形してタイヤを製作した。
通常のロール、チューバーを使用して帯状に押出成形し
てトレッド構成材料を作製した。このトレッド構成材料
を210℃のホットメスで所定の長さに切断してスプライ
ス面を形成し、このスプライス面に第2表に示したゴム
セメント(a)を塗布した。次いで環状に成形ドラム上
に巻回してグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイ
ヤをモールドで加硫成形してタイヤを製作した。
比較タイヤI: ホットメスの温度を90℃とした以外は、本発明タイヤ
と同じ方法によりタイヤを製作した。
と同じ方法によりタイヤを製作した。
比較タイヤII: ホットメスの温度を310℃とした以外は、本発明タイ
ヤと同じ方法によりタイヤを製作した。
ヤと同じ方法によりタイヤを製作した。
比較タイヤIII: トレッド構成材料のスプライス面にゴムセメントを塗
布しなかった以外は、本発明タイヤと同じ方法によりタ
イヤを製作した。
布しなかった以外は、本発明タイヤと同じ方法によりタ
イヤを製作した。
比較タイヤIV: トレッド構成材料のスプライス面に、第2表に示すゴ
ムセメント(b)を塗布した以外は、本発明タイヤと同
じ方法によりタイヤを製作した。
ムセメント(b)を塗布した以外は、本発明タイヤと同
じ方法によりタイヤを製作した。
これらのタイヤについて、下記のサーキット走行後の
スプライス状態を評価した。また、下記の方法によりタ
イヤ成形時のトレッド構成材料のスプライス面のタック
性についても評価した。これらの結果を第3表に示し
た。
スプライス状態を評価した。また、下記の方法によりタ
イヤ成形時のトレッド構成材料のスプライス面のタック
性についても評価した。これらの結果を第3表に示し
た。
(1) サーキット走行後のスプライス部の状態: 1周4.4Kmのサーキットを15周走行した後のスプライ
ス部の外観を観察し、次の基準により判定した。
ス部の外観を観察し、次の基準により判定した。
良好(○)=スプライス部が全く見えないもの やや良(△)=スプライス部が1mm以内の深さで剥が
れているもの 不良(×)=スプライス部が1mmより深く剥がれてい
るもの (2) 成形時のタック性: 各条件で切断した未加硫のトレッドを成形時貼り合わ
せる際のタックを下記基準により判定した。
れているもの 不良(×)=スプライス部が1mmより深く剥がれてい
るもの (2) 成形時のタック性: 各条件で切断した未加硫のトレッドを成形時貼り合わ
せる際のタックを下記基準により判定した。
良好(○)=軽く押付けるだけで再び剥がそうとして
も容易に剥がれないもの やや良(△)=軽く押付けるだけで容易に接合するが
強く引張れば剥がれるもの 不良(×)=軽く押付けるだけでは接合せず簡単に剥
がれてしまうもの 第2表中の配合剤は、セメントのもととなるゴムの組
成で、各セメントは、これを10重量%の濃度でゴム揮発
油を溶解して作成した。
も容易に剥がれないもの やや良(△)=軽く押付けるだけで容易に接合するが
強く引張れば剥がれるもの 不良(×)=軽く押付けるだけでは接合せず簡単に剥
がれてしまうもの 第2表中の配合剤は、セメントのもととなるゴムの組
成で、各セメントは、これを10重量%の濃度でゴム揮発
油を溶解して作成した。
また、第2表中の各配合成分の数値は重量部である。
第3表から、トレッド構成材料をスチレン含有量が30
重量%以上のHS−SBRを含有するゴム組成物から構成し
たタイヤにおいては、トレッド構成材料を切断するホッ
トメスの温度が100℃未満又は300℃を超えたり(比較タ
イヤI及びII)、ゴムセメントを塗布しなかったり(比
較タイヤIII)、ゴムセメントのタック値が400g/cm未満
であったり(比較タイヤIV)すると、スプライス面のタ
ック性が不十分となり作業性が悪化したり、スプライス
部の接合強力を十分に大きくすることができなかった。
重量%以上のHS−SBRを含有するゴム組成物から構成し
たタイヤにおいては、トレッド構成材料を切断するホッ
トメスの温度が100℃未満又は300℃を超えたり(比較タ
イヤI及びII)、ゴムセメントを塗布しなかったり(比
較タイヤIII)、ゴムセメントのタック値が400g/cm未満
であったり(比較タイヤIV)すると、スプライス面のタ
ック性が不十分となり作業性が悪化したり、スプライス
部の接合強力を十分に大きくすることができなかった。
これに対して、本発明タイヤは良好なタック性を有
し、しかもスプライス部の接合強力が向上していた。
し、しかもスプライス部の接合強力が向上していた。
本発明の方法によれば、スチレン含有量が30重量%以
上のHS−SBRを含有するゴム組成物を帯状のタイヤトレ
ッド構成材料に成形し、このトレッド構成材料の両端部
をそれぞれ100℃〜300℃に加熱した刃物で切断してスプ
ライス面を形成し、このスプライス面に、SBRを主成分
としかつp−第三−ブチルフェノール・アセチレン樹脂
を含有する少なくとも400g/cmのタック値を有するゴム
セメントを塗布し、乾燥により溶媒等を除去することに
より、経時的に安定したタック性を付与することができ
るためトレッド構成材料の両端部の貼り合わせ作業性が
容易になり、しかもスプライス部の接合強度の向上をは
かることができる。
上のHS−SBRを含有するゴム組成物を帯状のタイヤトレ
ッド構成材料に成形し、このトレッド構成材料の両端部
をそれぞれ100℃〜300℃に加熱した刃物で切断してスプ
ライス面を形成し、このスプライス面に、SBRを主成分
としかつp−第三−ブチルフェノール・アセチレン樹脂
を含有する少なくとも400g/cmのタック値を有するゴム
セメントを塗布し、乾燥により溶媒等を除去することに
より、経時的に安定したタック性を付与することができ
るためトレッド構成材料の両端部の貼り合わせ作業性が
容易になり、しかもスプライス部の接合強度の向上をは
かることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】スチレン含有量が30重量%以上のスチレン
−ブタジエン共重合体ゴムを含有するゴム組成物をタイ
ヤトレッド構成材料に押出成形し、該タイヤトレッド構
成材料を一定の長さに切断し、その両端部をスプライス
して環状に成形する方法において、前記タイヤトレッド
構成材料を100℃〜300℃の温度に加熱した刃物で切断し
てスプライス面を形成し、そのスプライス面に、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムを主成分としかつp−第三
−ブチルフェノール・アセチレン樹脂を含有する少なく
とも400g/cmのタック値を有するゴムセメントを塗布
し、該ゴムセメント中の溶剤等を乾燥除去した後両端の
スプライス面を貼り合わせてグリーンタイヤを成形し、
しかる後該グリーンタイヤをモールドで加硫成形する空
気入りタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2239985A JP2939651B2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2239985A JP2939651B2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04119830A JPH04119830A (ja) | 1992-04-21 |
JP2939651B2 true JP2939651B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=17052763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2239985A Expired - Fee Related JP2939651B2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939651B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4673486B2 (ja) * | 2001-01-29 | 2011-04-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法、及びそれによって製造された空気入りタイヤ |
US6827892B2 (en) * | 2001-11-09 | 2004-12-07 | Ford Global Technologies, Llc | Method of preparing thin-walled articles |
JP2014087956A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用コードプライの接合方法 |
-
1990
- 1990-09-12 JP JP2239985A patent/JP2939651B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04119830A (ja) | 1992-04-21 |
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