JP2938964B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁気カードや磁気テープに情報を書き込んだ
り読み出したりする磁気ヘッドに関し、特にクロストー
クに係るものである。

［従来の技術］ 従来は磁気ヘッドのチャンネル間シールド板も各チャ
ンネルと同じギャップ巾を有していた。

しかし、最近のトラック数の高密度化により第６図の
如くスタガータイプの磁気ヘッドも多く見られるように
なった。

［発明が解決するための課題］ 第４図の如き、従来の磁気ヘッドではチャンネル間シ
ールド板部にも各チャンネルと同じギャップ巾が設けら
れていることから、シール度板３上を通過する記録され
た磁気パターンよりシールド板部に磁束が大量に流れ、
その磁束が隣接チャンネルに流入しクロストークを悪化
させていた。

この発明はかかる課題を解決するためになされたもの
で、クロストークを減少させた磁気ヘッドを提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、本発明のマルチチャン
ネル型の磁気ヘッドはシールド板のギャップ巾を各チャ
ンネルのギャップ巾より大きな値に設定した構成を有す
るものであり、必要に応じてシールド板のギャップ巾を
少なくとも記録最低周波数の1/2波長より大きくした構
成を有するようにする。

［作用］ 本発明によれば、記録された磁気パターンからのシー
ルド板への磁束流入を少なくし、その結果、隣接チャン
ネルへのクロストークを向上させるものである。

［実施例］ 以下図面に従い本発明の実施例について説明する。

第１図は、本発明の一実施例である磁気ヘッドの正面
図であり、第２図は第１図の磁気ヘッドの側面図であ
る。

第１図において、１、１′はコア、２はコアホルダ、
３はチャンネル間シールド板、４はチャンネルギャッ
プ、５はチャンネル間シールド板ギャップを示す。

第５図（ａ）、第６図の如くシールド板部に記録され
た磁気パターンがかかったとき、シールド板を介して漏
洩するクロストーク量は増すが、第３図の如きそのシー
ルド板部のギャップ巾Sgを各チャンネル間ギャップ巾Tg
を越える巾にし、ギャップ損失の効果を使うことによ
り、磁気パターンからシールド板部へ流入する磁束を減
らすことができ、その結果隣接トラック間クロストーク
（例えば2chから3chとか）を減らすことが可能となる。

また、第３図の如くギャップ損失の効果をより引き出
す為、シールド板３のギャップ巾Sgを最低記録波長の1/
2以上とすることにより、第５図（ｂ）に示すように燐
接チャンネルのクロストークを大幅に減らすことができ
る。

［発明の効果］ 以上説明したとおり、本発明はギャップ巾を広げるだ
けという簡単な操作によりコストを上げずクロストーク
性能を大幅に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である磁気ヘッドの正面図、
第２図は第１図の磁気ヘッドの側面図、第３図は第１図
の磁気ヘッドの内部構成を示す斜視図、第４図は従来の
磁気ヘッドの内部構成を示す斜視図、第５図（ａ）はシ
ールド板を介して漏洩するクロストークを説明する為の
図、同図（ｂ）はシールド板ギャップと記録波形の波長
との比に対するクロストーク量を示した図、第６図は磁
気ヘッドと記録媒体との関係を示した図である。 図中． 1,1′：コア 2:コアホルダ 3:チャンネル間シールド板 4:チャンネル間ギャップ（Tg） 5:シールド板ギャップ（Sg）

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のチャンネルを有するマルチチャンネ
   ル磁気ヘッドであって、各チャンネルのギャップ延長線
   上付近にギャップを有するシールド板を備えた磁気ヘッ
   ドにおいて、シールド板のギャップ巾を各チャンネルの
   ギャップ巾より大きな値に設定したことを特徴とする磁
   気ヘッド。
2. 【請求項２】請求項（１）における磁気ヘッドにおい
   て、シールド板のギャップ巾を少なくとも記録最低周波
   数の1/2波長より大きくしたことを特徴とする磁気ヘッ
   ド。