JP2937310B2 - アンカー鋼線緊張ジャッキ - Google Patents
アンカー鋼線緊張ジャッキInfo
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- JP2937310B2 JP2937310B2 JP2541895A JP2541895A JP2937310B2 JP 2937310 B2 JP2937310 B2 JP 2937310B2 JP 2541895 A JP2541895 A JP 2541895A JP 2541895 A JP2541895 A JP 2541895A JP 2937310 B2 JP2937310 B2 JP 2937310B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel wire
- piston
- anchor steel
- jack
- ratchet
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- Expired - Lifetime
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アンカー鋼線緊張ジャ
ッキに関する。
ッキに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、アンカー鋼線を緊張する場合に
は、ジャッキでアンカー鋼線緊張後、一旦締め金具等に
よりアンカー鋼線を固定してからジャッキを取り除き、
ある時間（期間）経過後、アンカー鋼線の伸びに応じて
再びジャッキをセットしなおして再緊張を行っている。
は、ジャッキでアンカー鋼線緊張後、一旦締め金具等に
よりアンカー鋼線を固定してからジャッキを取り除き、
ある時間（期間）経過後、アンカー鋼線の伸びに応じて
再びジャッキをセットしなおして再緊張を行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このため、アンカー鋼
線の緊張作業には多くの手間がかかるという欠点があ
る。なお、家屋等のような重量物を持ち上げる油圧式の
ジャッキにおいて、ピストンの戻りをスリーブでロック
する所謂メカニカルロック方式のジャッキが公知であ
る。しかし、このジャッキの場合、スリーブの耐久性に
問題がある。
線の緊張作業には多くの手間がかかるという欠点があ
る。なお、家屋等のような重量物を持ち上げる油圧式の
ジャッキにおいて、ピストンの戻りをスリーブでロック
する所謂メカニカルロック方式のジャッキが公知であ
る。しかし、このジャッキの場合、スリーブの耐久性に
問題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するのが目的であって、その構成は次のとおりで
ある。 １．先端側にアンカー鋼線緊張固定金具をセットし、中
央にアンカー鋼線通し穴を設けた構成の緊張用ピストン
とシリンダー間に、前記緊張用ピストンを油圧で上昇さ
せたのち、前記アンカー鋼線に作用する力で緊張用ピス
トンが下降するのを阻止する戻り阻止ロック機構を解放
自在に取り付けて成るアンカー鋼線緊張ジャッキ。 ２．前記１において、戻り阻止ロック機構は、ピストン
側に形成された摩擦面と、シリンダー側に形成された受
圧スライド面と、ピストン側の摩擦面に圧接する摩擦面
を備え、かつ前記受圧スライド面に接するスライド面を
有し、ピストンとシリンダー間において、下向きに組み
込まれた楔ブロックから成るアンカー鋼線緊張ジャッ
キ。 ３．前記１において、戻り阻止ロック機構は、ピストン
側に形成されたラチェットと、このラチェットに噛み合
うラチェット爪付ロックブロックから成るアンカー鋼線
緊張ジャッキ。
を解決するのが目的であって、その構成は次のとおりで
ある。 １．先端側にアンカー鋼線緊張固定金具をセットし、中
央にアンカー鋼線通し穴を設けた構成の緊張用ピストン
とシリンダー間に、前記緊張用ピストンを油圧で上昇さ
せたのち、前記アンカー鋼線に作用する力で緊張用ピス
トンが下降するのを阻止する戻り阻止ロック機構を解放
自在に取り付けて成るアンカー鋼線緊張ジャッキ。 ２．前記１において、戻り阻止ロック機構は、ピストン
側に形成された摩擦面と、シリンダー側に形成された受
圧スライド面と、ピストン側の摩擦面に圧接する摩擦面
を備え、かつ前記受圧スライド面に接するスライド面を
有し、ピストンとシリンダー間において、下向きに組み
込まれた楔ブロックから成るアンカー鋼線緊張ジャッ
キ。 ３．前記１において、戻り阻止ロック機構は、ピストン
側に形成されたラチェットと、このラチェットに噛み合
うラチェット爪付ロックブロックから成るアンカー鋼線
緊張ジャッキ。
【０００５】
【作用】ピストンの先端側にアンカー鋼線を固定したア
ンカー鋼線緊張固定金具をセットし、シリンダー内に圧
油を供給すると、前記ピストンが上昇してアンカー鋼線
を緊張する。このピストンの上昇に際し、戻り阻止ロッ
ク機構は、ピストンの上昇は許容し、下降は阻止する。
この結果、緊張域まで緊張されたアンカー鋼線の緊張力
は、ピストンのロックによりそのまま緊張状態が保持さ
れ、シリンダー内の油側に緊張圧力はかからない。アン
カー鋼線に伸びが生じた場合は、再びシリンダー内に圧
油を供給して、再緊張を行う。
ンカー鋼線緊張固定金具をセットし、シリンダー内に圧
油を供給すると、前記ピストンが上昇してアンカー鋼線
を緊張する。このピストンの上昇に際し、戻り阻止ロッ
ク機構は、ピストンの上昇は許容し、下降は阻止する。
この結果、緊張域まで緊張されたアンカー鋼線の緊張力
は、ピストンのロックによりそのまま緊張状態が保持さ
れ、シリンダー内の油側に緊張圧力はかからない。アン
カー鋼線に伸びが生じた場合は、再びシリンダー内に圧
油を供給して、再緊張を行う。
【０００６】
【実施例】図１は本発明をセンターホールジャッキに実
施した実施例の説明図である。この図１において、符号
の１は中央にアンカー鋼線通し穴２を形成し、下部に圧
油ポート３を設けたシリンダー、４はシリンダー１内に
組み込まれたピストンであって、このピストン４の外周
面にはラチェット５が形成されている。６はシリンダー
１側において、前記ラチェット５に対向させて設けたラ
チェット爪６ａ付のロックブロックであって、このロッ
クブロック６は、スプリング７によりラチェット５側に
押し出されている。また、前記ロックブロック６の下面
には軸方向に下り勾配を有するスライド面８が形成さ
れ、このスライド面８は、シリンダー１側に形成された
受圧スライド面９に夫々スライド自在に係合している。
１０はカバーガイド、１１は前記ピストン４の先端面に
当接させたアンカー鋼線緊張固定金具、１２はアンカー
鋼線である。
施した実施例の説明図である。この図１において、符号
の１は中央にアンカー鋼線通し穴２を形成し、下部に圧
油ポート３を設けたシリンダー、４はシリンダー１内に
組み込まれたピストンであって、このピストン４の外周
面にはラチェット５が形成されている。６はシリンダー
１側において、前記ラチェット５に対向させて設けたラ
チェット爪６ａ付のロックブロックであって、このロッ
クブロック６は、スプリング７によりラチェット５側に
押し出されている。また、前記ロックブロック６の下面
には軸方向に下り勾配を有するスライド面８が形成さ
れ、このスライド面８は、シリンダー１側に形成された
受圧スライド面９に夫々スライド自在に係合している。
１０はカバーガイド、１１は前記ピストン４の先端面に
当接させたアンカー鋼線緊張固定金具、１２はアンカー
鋼線である。
【０００７】上記実施例においては、圧油ポート３に圧
油を供給すると、ピストン４が上昇し、これに押し上げ
られるかたちでアンカー鋼線緊張固定金具１１が上昇す
るため、アンカー鋼線１２の緊張が行われる。このピス
トン４が上昇する際、ラチェット５によりロックブロッ
ク６は外方向に押し出されるため、ロックブロック６は
スライド面８、受圧スライド面９の作用でスプリング７
を圧縮しながら斜め上方に逃げてピストン４の上昇を許
容する。ピストン４がアンカー鋼線１２のある緊張域ま
で上昇すると、圧油の供給が止められるため、ピストン
４の上昇は止まり、ロックブロック６はスプリング７に
よりスライド面８に沿って軸方向に向けて斜めに下降
し、ピストン４のラチェット５にラチェット爪６ａが係
合し、ピストン４に作用する全荷重をこのラチェット５
とロックブロック６で受ける。この状況は図４に示され
ている。図中１３は上支圧板、１４はフラットジャッキ
（ロードセル）、１５は下支圧板、１６は基盤である。
一定時間この状態でアンカー鋼線１２を緊張させてお
き、フラットジャッキ１４により緊張力の低下が示さ
れ、アンカー鋼線１２に伸長が認められた場合には、再
び圧油ポート３からシリンダー１内に圧油を供給してピ
ストン４を上昇させてアンカー鋼線１２の再緊張を行
う。なお、実施例の場合、ロックブロック６は２ケ所で
あるが、図５に示すように、等角度で３ケ所又は４ケ所
に設けてもよい。また、この際、ラチェット５はピスト
ン４において、全周ではなく、ロックブロック６に対向
する部分だけに設けてもよい。
油を供給すると、ピストン４が上昇し、これに押し上げ
られるかたちでアンカー鋼線緊張固定金具１１が上昇す
るため、アンカー鋼線１２の緊張が行われる。このピス
トン４が上昇する際、ラチェット５によりロックブロッ
ク６は外方向に押し出されるため、ロックブロック６は
スライド面８、受圧スライド面９の作用でスプリング７
を圧縮しながら斜め上方に逃げてピストン４の上昇を許
容する。ピストン４がアンカー鋼線１２のある緊張域ま
で上昇すると、圧油の供給が止められるため、ピストン
４の上昇は止まり、ロックブロック６はスプリング７に
よりスライド面８に沿って軸方向に向けて斜めに下降
し、ピストン４のラチェット５にラチェット爪６ａが係
合し、ピストン４に作用する全荷重をこのラチェット５
とロックブロック６で受ける。この状況は図４に示され
ている。図中１３は上支圧板、１４はフラットジャッキ
（ロードセル）、１５は下支圧板、１６は基盤である。
一定時間この状態でアンカー鋼線１２を緊張させてお
き、フラットジャッキ１４により緊張力の低下が示さ
れ、アンカー鋼線１２に伸長が認められた場合には、再
び圧油ポート３からシリンダー１内に圧油を供給してピ
ストン４を上昇させてアンカー鋼線１２の再緊張を行
う。なお、実施例の場合、ロックブロック６は２ケ所で
あるが、図５に示すように、等角度で３ケ所又は４ケ所
に設けてもよい。また、この際、ラチェット５はピスト
ン４において、全周ではなく、ロックブロック６に対向
する部分だけに設けてもよい。
【０００８】図６〜図８は他の実施例であって、この実
施例はピストン４の外周に摩擦面４ａを形成し、この摩
擦面４ａと受圧スライド面９間に摩擦面１７ａ付の楔ブ
ロック１７を上方から組み込み、スプリング７により楔
ブロック１７を下向きに押し下げてピストン４の上昇は
許容し、下降は楔ブロック１７が利いて阻止する構造で
ある。実施例の場合、楔ブロック１７は、図７に示すよ
うに、ピストン４を全周からとり囲むように６個設けて
いるが、この数は限定的ではない。
施例はピストン４の外周に摩擦面４ａを形成し、この摩
擦面４ａと受圧スライド面９間に摩擦面１７ａ付の楔ブ
ロック１７を上方から組み込み、スプリング７により楔
ブロック１７を下向きに押し下げてピストン４の上昇は
許容し、下降は楔ブロック１７が利いて阻止する構造で
ある。実施例の場合、楔ブロック１７は、図７に示すよ
うに、ピストン４を全周からとり囲むように６個設けて
いるが、この数は限定的ではない。
【０００９】
【発明の効果】本発明は以上のように、ピストンの戻り
（下降）を機械的な手段でロックすることができるよう
に構成したアンカー鋼線緊張ジャッキなので、次の効果
を奏する。 ａ．アンカー鋼線を一定の緊張域まで緊張させた後、従
来のように一旦ジャッキを取り外して締付金具でアンカ
ー鋼線を保持し、その伸長を見る必要がない。よって、
アンカー鋼線の緊張作業の能率化が可能になる。 ｂ．ピストンをロックブロック又は楔ブロックによりそ
の周囲で直接ロックするため、外れたりする心配がなく
安全である。 ｃ．ロックブロック又は楔ブロック側のスライド面とシ
リンダー側の受圧スライド面で接合しているため、荷重
は常に締め付け方向に作用し、よってロック強度が増す
ので安全であると共に、大きな荷重に耐え得る。 ｄ．ロックブロック又は楔ブロックはスプリングにより
締め付け方向に賦勢されているため、弛んだり、外れた
りする心配がない。
（下降）を機械的な手段でロックすることができるよう
に構成したアンカー鋼線緊張ジャッキなので、次の効果
を奏する。 ａ．アンカー鋼線を一定の緊張域まで緊張させた後、従
来のように一旦ジャッキを取り外して締付金具でアンカ
ー鋼線を保持し、その伸長を見る必要がない。よって、
アンカー鋼線の緊張作業の能率化が可能になる。 ｂ．ピストンをロックブロック又は楔ブロックによりそ
の周囲で直接ロックするため、外れたりする心配がなく
安全である。 ｃ．ロックブロック又は楔ブロック側のスライド面とシ
リンダー側の受圧スライド面で接合しているため、荷重
は常に締め付け方向に作用し、よってロック強度が増す
ので安全であると共に、大きな荷重に耐え得る。 ｄ．ロックブロック又は楔ブロックはスプリングにより
締め付け方向に賦勢されているため、弛んだり、外れた
りする心配がない。
【図１】本発明に係るジャッキの説明図。
【図２】Ａ−Ａ′線断面図。
【図３】ラチェット機構部分の説明図。
【図４】アンカー鋼線緊張時の説明図。
【図５】他の実施例の説明図。
【図６】楔ブロックを用いたジャッキの説明図。
【図７】楔ブロックを用いたジャッキの平面図。
【図８】楔ブロックを用いたジャッキの底面図。
【符号の説明】 １ シリンダー ２ アンカー鋼線通し穴 ３ 圧油ポート ４ ピストン ４ａ 摩擦面 ５ ラチェット ６ ロックブロック ６ａ ラチェット爪 ７ スプリング ８ スライド面 ９ 受圧スライド面 １０ カバーガイド １１ アンカー鋼線緊張固定金具 １２ アンカー鋼線 １３ 上支圧板 １４ フラットジャッキ １５ 下支圧板 １６ 基盤 １７ 楔ブロック １７ａ 摩擦面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E02D 5/80 B25B 25/00 B66F 1/02 B66F 3/24
Claims (3)
- 【請求項１】 先端側にアンカー鋼線緊張固定金具をセ
ットし、中央にアンカー鋼線通し穴を設けた構成の緊張
用ピストンとシリンダー間に、前記緊張用ピストンを油
圧で上昇させたのち、前記アンカー鋼線に作用する力で
緊張用ピストンが下降するのを阻止する戻り阻止ロック
機構を解放自在に取り付けて成るアンカー鋼線緊張ジャ
ッキ。 - 【請求項２】 請求項１において、戻り阻止ロック機構
は、ピストン側に形成された摩擦面と、シリンダー側に
形成された受圧スライド面と、ピストン側の摩擦面に圧
接する摩擦面を備え、かつ前記受圧スライド面に接する
スライド面を有し、ピストンとシリンダー間において、
下向きに組み込まれた楔ブロックから成るアンカー鋼線
緊張ジャッキ。 - 【請求項３】 請求項１において、戻り阻止ロック機構
は、ピストン側に形成されたラチェットと、このラチェ
ットに噛み合うラチェット爪付ロックブロックから成る
アンカー鋼線緊張ジャッキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2541895A JP2937310B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | アンカー鋼線緊張ジャッキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2541895A JP2937310B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | アンカー鋼線緊張ジャッキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08218371A JPH08218371A (ja) | 1996-08-27 |
| JP2937310B2 true JP2937310B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=12165403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2541895A Expired - Lifetime JP2937310B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | アンカー鋼線緊張ジャッキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2937310B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160109032A (ko) * | 2015-03-09 | 2016-09-21 | 주식회사 건화 | 어스 앵커 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100424003C (zh) * | 2004-01-13 | 2008-10-08 | 柳州海威姆建筑机械有限公司 | 对连续提升千斤顶中的提升钢绞线的预紧方法 |
| KR101036013B1 (ko) * | 2009-02-19 | 2011-05-23 | 김용만 | 강연선 재인장 장치 |
| CN103422676B (zh) * | 2013-07-30 | 2016-01-20 | 中煤科工集团西安研究院有限公司 | 锚索均匀张拉装置 |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP2541895A patent/JP2937310B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160109032A (ko) * | 2015-03-09 | 2016-09-21 | 주식회사 건화 | 어스 앵커 |
| KR101687097B1 (ko) | 2015-03-09 | 2016-12-15 | 주식회사 건화 | 어스 앵커 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08218371A (ja) | 1996-08-27 |
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