JP2937052B2 - コークワーフからの発塵防止方法および装置 - Google Patents

コークワーフからの発塵防止方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス製造におい
て湿式消火されたコークスをコークワーフに卸してから
コークスを切り出し終了するまでの間に発生するコーク
ス微粉末の飛散を防止するコークワーフの発塵防止方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉で乾留終了した赤熱コークス
の湿式消火は、押出機によって炭化室から赤熱コークス
を押出してコークガイド車を介して消火車に積載し、消
火車を移動させて湿式消火塔内に位置せしめ、上部から
大量の水を散水して赤熱コークスの冷却消火を行い、次
いで水切りを行ったのち、消火車をコークワーフの所定
位置に移動させ、消火車の側壁を開くか、あるいは底板
を傾転させることによって、コークスをコークワーフに
卸している。コークワーフに卸されたコークスは、傾斜
角度30°前後のコークワーフ表面を滑落し、コークワ
ーフ下端に沿って配設した切り出しフィーダ上のゲート
に衝突して静止するので、衝撃によってコークス微粉が
発生する。また、コークワーフからのコークス切り出し
時には、フィーダを起動回転させ、ゲートを開放してベ
ルトコンベア上にコークスを順次切り出すが、ベルトコ
ンベア上に落下時のコークス同士の衝突によってもコー
クス微粉が発生する。
【0003】上記湿式消火されたコークスをコークワー
フに卸した際ならびにコークワーフからコークスを切り
出す際に、落下衝撃に伴って発生する微粉コークスは、
コークワーフに卸されても未だ熱いコークスによる上昇
気流に同伴され、ダスト含有空気となって周辺環境を悪
化させるだけでなく、湿式消火時の水蒸気に同伴される
粉コークスと共に、周囲近郊に飛散して粉塵公害を惹起
することは良く知られている。
【0004】上記コークワーフからの発塵防止対策とし
ては、コークワーフの上部に設けたダスト含有空気の吸
引用フードと吸引用ダクトとを開閉可能な弁機構を介し
て連通せしめ、コークガイド車載置したダスト含有空気
の吸引用フードが連結機構によって連通する吸引用固定
ダクトを前記吸引用ダクトに合体せしめ、かつ当該ダク
トを脱塵装置に接続せしめ、消火車への赤熱コークスの
落下衝撃に伴って発生し、赤熱コークスによる上昇気流
に同伴される粉コークスと、コークワーフからのダスト
を、操業タイミングの相違を利用して交互に吸引処理す
る方法(特公昭51−40562号公報)、コークワー
フと消火装置の排気塔を一体化した構造となし、コーク
ワーフ下端に沿ってコークス切り出し装置を配設してそ
の上方に注水域を設け、コークワーフに卸された赤熱コ
ークスを順次緩徐に注水域を移動させて排気塔を通過す
る水蒸気等の排気の流速を2m/sec以下に抑制し、
排気塔内に放電極と集塵極とからなる湿式電気集塵装置
を設けた装置(特公昭53−36481号公報)等が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭51−40
562号公報に開示の方法は、吸引用フード下部が開放
されているため、ダスト含有空気を完全に捕捉するに十
分な吸引風速を確保することは非常に困難であり、集塵
漏れによる粉塵が飛散するものと考えられる。また、こ
の方法は、ダスト含有空気を捕捉するに十分な吸引風速
を確保するには、膨大な設備費を必要とすることとな
り、実質的には設置困難である。また、特公昭53−3
6481号公報に開示の方法は、大幅な設備改造を必要
とし、膨大な設備投資をする必要があるばかりでなく、
赤熱コークスを緩徐に消火するため、赤熱コークスの燃
焼による灰化が発生するという欠点がある。
【0006】この発明の目的は、上記従来技術の欠点を
解消し、湿式消火されたコークスをコークワーフに卸し
たのちコークスを切り出し終了するまでの間の発塵を効
果的に防止できるコークワーフからの発塵防止方法およ
び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、コーク
ワーフ全体を必要な開口部を残してカバーで覆って粉塵
の飛散を防止し、開口部の1箇所からダスト含有空気を
吸引してダストを水洗除去することによって、周辺環境
ならびに周囲近郊へのコークワーフからの粉塵飛散を防
止できることを確認し、この発明に到達した。
【0008】すなわちこの発明は、湿式消火されたコー
クスをコークワーフに卸してからコークスを切り出し終
了するまでの間のコークワーフからの発塵防止方法にお
いて、コークス卸口と、コークス切り出し装置により切
り出されたコークスを搬出する搬送用コンベア外側斜め
上方に開口した下部の部材上部がコークワーフ側に湾曲
したガス吸引口と、コークス搬送用コンベア部分を除い
てまたは含めてコークワーフ全体を消火車と反対側が上
方に傾斜した天井を有するカバーで覆い、コークワーフ
へコークスを卸してからコークス切り出し終了するまで
の間に、コークス卸口上部の散水ノズルから散水してウ
オータカーテンを形成すると共に、ガス吸引口上方の散
水ノズルからの散水によるウオータカーテン・エジェク
ター効果によりコークワーフ上部のダスト含有空気をガ
ス吸引口に吸引洗浄することを特徴とするコークワーフ
からの発塵防止方法である。
【0009】また、湿式消火されたコークスをコークワ
ーフに卸してからコークスを切り出し終了するまでの間
のコークワーフからの発塵防止装置において、コークワ
ーフ上端に沿って開口したコークス卸口と、コークワー
フ下端に沿って配設したコークス切り出し装置により切
り出されたコークスを搬出する搬送用コンベア外側斜め
上方に開口した下部の部材上部がコークワーフ側に湾曲
したガス吸引口と、コークス搬送用コンベア部分を除い
てまたは含めてコークワーフ全体を覆う消火車と反対側
が上方に傾斜した天井を有するカバーと、前記コークス
卸口上部に沿って配設した散水ノズルと、ガス吸引口上
方に沿って配設した散水ノズルと、該散水ノズルからの
散水を回収する回収樋と、回収樋で回収した水をピット
からガス吸引口上方の散水ノズルに供給する循環系と、
前記各散水ノズルからの散水タイミングを消火車の作業
状況ならびにコークス切り出し装置の作業状況により制
御する消火車自動制御装置とからなることを特徴とする
コークワーフからの発塵防止装置である。
【0010】
【作用】この発明のコークワーフからの発塵防止方法
は、コークス卸口と、コークス切り出し装置により切り
出されたコークスを搬出する搬送用コンベア外側斜め上
方に開口した下部の部材上部がコークワーフ側に湾曲し
たガス吸引口と、コークス搬送用コンベア部分を除いて
または含めてコークワーフ全体を消火車と反対側が上方
に傾斜した天井を有するカバーで覆い、コークワーフへ
コークスを卸してからコークス切り出し終了するまでの
間に、コークス卸口上部の散水ノズルから散水してウオ
ータカーテンを形成すると共に、ガス吸引口上方の散水
ノズルからの散水によるウオータカーテン・エジェクタ
ー効果によりコークワーフ上部のダスト含有空気をガス
吸引口に吸引洗浄することによって、コークワーフへコ
ークスを卸してからコークス切り出し終了するまでの間
に発生するコークス微粉を、ほぼ完全に洗浄除去するこ
とができ、周辺環境の悪化を防止できると共に、周囲近
郊へのダスト含有空気の飛散を防止できる。
【0011】また、この発明のコークワーフからの発塵
防止装置は、コークワーフ上端に沿って開口したコーク
ス卸口と、コークワーフ下端に沿って配設したコークス
切り出し装置により切り出されたコークスを搬出する搬
送用コンベア外側斜め上方に開口した下部の部材上部が
コークワーフ側に湾曲したガス吸引口と、コークス搬送
用コンベア部分を除いてまたは含めてコークワーフ全体
を覆う消火車と反対側が上方に傾斜した天井を有するカ
バーと、前記コークス卸口上部に沿って配設した散水ノ
ズルと、ガス吸引口上方に沿って配設した散水ノズル
と、該散水ノズルからの散水を回収する回収樋と、回収
樋で回収した水をピットからガス吸引口上方の散水ノズ
ルに供給する循環系と、前記各散水ノズルからの散水タ
イミングを消火車の作業状況ならびにコークス切り出し
装置の作業状況により制御する消火車自動制御装置とか
ら構成したことによって、コークワーフへコークスを卸
してからコークス切り出し終了するまでの間に、コーク
ス卸口にコークス卸口上部に沿って配設した散水ノズル
からの散水によりウオータカーテンを形成することがで
き、コークス卸口からのダスト含有空気の飛散を防止す
ることができる。また、カバーの天井は、消火車と反対
側を上方に傾斜させたので、ダスト含有空気は天井に沿
ってガス吸引口側に移動し、ガス吸引口上方の散水ノズ
ルから湾曲部材への散水によるウオータカーテン・エジ
ェクター効果によって、ガス吸引口から吸引洗浄されて
除去される。
【0012】コークワーフへコークスを卸してから発生
する粉塵は、消火車の側壁の開放あるいは底板の傾転が
開始すると、消火車上のコークスが開口の拡大に伴って
コークス卸口からコークワーフ上に滑落を開始するが、
消火車が傾転を完了した直後に大量のコークスが滑落す
るため、コークス切り出しフィーダ上のゲートへの衝突
ならびに落下衝撃によって急激に大量発生し、引き続き
コークスの切り出しが開始されるが、消火車の傾転完了
から約2分半程度で粉塵の発生は減少することを確認し
ている。したがって、コークス卸口上部散水ノズルから
のウオータカーテンの形成は、消火車の傾転完了から3
0秒程度で十分である。また、ガス吸引口上方の散水ノ
ズルからの散水によるウオータカーテン・エジェクター
効果によるコークワーフ上部のダスト含有空気の吸引洗
浄は、消火車の傾転完了から約3分程度は全量散水し、
以降は1/2程度の散水で十分である。また、ウオータ
カーテン形成用水は、循環使用するため、除塵効率を維
持するためには一定時間毎に新水を補給、例えば、5窯
毎に20%程度補給し、沈殿コークス粉の排出を行うの
が望ましい。
【0013】コークス卸口上部の散水ノズルおよびガス
吸引口上方の散水ノズルの配置は、コークス卸口上部は
5〜10l/min、ガス吸引口上方は15〜20l/
minの散水ノズルおよび水配管をそれぞれ2系列設置
し、2系列から1系列への切替えによって散水量の制御
を行うことができる。使用する散水ノズルとしては、広
角偏平流を生じるようなもので、例えば、50°の角度
で偏平流を散水できるものを設置するのが、設置個数な
らびに散水量を少なくでき有利である。この発明におけ
るコークワーフを覆うカバー天井の消火車と反対側の上
方への傾斜角は、余り大きくする必要がなく、30°以
下が好ましく、5〜10°でも十分である。また、この
発明におけるコークス切り出し装置より切り出されるコ
ークスを搬出する搬送用コンベア外側斜め上方に開口さ
せるガス吸引口は、コークワーフ全長に亘って開口させ
る必要はなく、コークワーフ長さの約半分程度でも十分
である。ガス吸引口下部の湾曲部材をコークワーフ側に
湾曲させたのは、ガス吸引口上方の散水ノズルから湾曲
部材に散水してウオータカーテン・エジェクター効果を
得ると共に、コークワーフ側に水が流入するのを防止す
るためである。
【0014】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の発塵防止装置の詳細を実施の一例を示
す図1ないし図2に基づいて説明する。図1はこの発明
の発塵防止装置の全体説明のための斜視図、図2は側断
面図である。図3は散水ノズルの配置の一例を示すもの
で、(a)図は平面図、(b)図は正面図 図1ないし図2において、1は消火車、2は消火車1の
軌条、3はコークワーフ、4はコークワーフ3の下端に
沿って配設したコークス5の切り出しフィーダのドラ
ム、6はドラム4に対応して設けた開閉用のゲート、7
はコークス搬送用のコンベアで、ドラム4を起動したの
ち、シリンダ8を操作してゲート6を開放すれば、コー
クワーフ3上のコークス5がドラム4の回転によって順
次コンベア7上に切り出され、次工程に搬送されるよう
構成されている。
【0015】11はコークワーフ3の上端に沿って設け
たコークス卸口、12はコークス切り出しフィーダの斜
め上方に開口した上部がコークワーフ3側に湾曲した湾
曲部材13と、消火車1と反対側に傾斜した天井材14
との間に形成したガス吸引口で、コークワーフ3の周囲
および上部は、コークス卸口11、ガス吸引口12およ
びコンベア7部を除き、カバー15により覆われてい
る。16はコークス卸口11の上部に沿って配設したウ
オータカーテン形成用の散水ノズル、17はガス吸引口
12の上方に配設したウオータカーテン形成用の散水ノ
ズルで、散水ノズル17から噴射された水は、ウオータ
カーテンを形成して湾曲部材13に沿って落下するが、
その際噴射された水のエジェクター効果によって、コー
クワーフ3上のダスト含有空気がガス吸引口12に吸引
洗浄され、ダストが洗浄除去されるよう構成されてい
る。
【0016】19は散水ノズル17から噴射された水が
流入する排水樋、20は排水樋19で回収した水が流入
する循環ピット、21は循環ピット20から散水ノズル
17へ水を供給する循環ポンプ、22は循環ピット20
への新水補給のための水補給管である。23は消火車1
の走行、停止ならびに受骸走行、散水消火、コークス卸
の制御を行う消火車制御装置で、図示していないが、消
火車1との間で走行位置、走行速度、走行方向、作業情
報等の情報の授受が行われる。24は散水ノズル16、
17の水配管の図示しない開閉弁ならびに循環ポンプ2
1、水補給管22の図示しない開閉弁を制御する散水制
御部で、消火車制御装置23からの指令により散水ノズ
ル16、17の水配管の図示しない開閉弁の開閉、循環
ポンプ21の起動停止ならびに水補給管22の図示しな
い開閉弁の開閉を制御するよう構成されている。
【0017】上記のとおり構成したことによって、図示
しない湿式消火塔で散水消火し、水切り完了したコーク
スを積載した消火車1がコークワーフ3前の所定位置に
停止すると、これを確認した消火車制御装置23から散
水制御部24に散水指令が出力される。散水制御部24
は、消火車制御装置23から散水指令が入力されると、
循環ポンプ21を起動すると共に散水ノズル16、17
の水配管の図示しない開閉弁を開閉し、散水ノズル1
6、17からの散水を開始する。しかるのち消火車制御
装置23は、消火車1に対し傾転指令を出力して消火車
1の底板の傾転を開始させる。消火車1の底板の傾転が
完了すると、消火車1からコークス5がコークス卸口1
1を介してコークワーフ3に落下し、コークワーフ3の
傾斜面に沿って滑落して下部のゲート6に衝突して静止
する。このコークス5のコークワーフ3上への落下なら
びにゲート6への衝突により発生するコークス微粉は、
未だ熱いコークスにより発生する上昇気流に同伴されて
上昇する。
【0018】このダスト含有空気の一部は、カバー15
によりコークワーフ3全体が覆われているため、カバー
15の天井材14に沿ってコークス卸口11方向に移動
するが、コークス卸口11には散水ノズル16からの水
噴射によるウオータカーテンが形成されているから、コ
ークス卸口11から漏れる一部のダスト含有空気は洗浄
され、ダストが洗浄除去される。また、天井材14の傾
斜に沿ってガス吸引口12側に移動した残部のダスト含
有空気は、ガス吸引口12の上方に設けた散水ノズル1
7から噴射され、湾曲部材13に沿って落下する水のウ
オータカーテン・エジェクター効果によって、ガス吸引
口12に吸引洗浄され、ダストが洗浄除去される。
【0019】消火車1からのコークスの払い出しが完了
し、消火車1が次の窯出し窯への走行したのち、消火車
制御装置23から図示しないコークス切り出し制御部に
コークス切り出し指令が出力され、コンベア7およびド
ラム4が起動され、ドラム4に対応して設けたゲート6
の開閉用のシリンダ8によりゲート6が開放される。コ
ークワーフ3上のコークス5は、回転するドラム4によ
って順次切り出されてコンベア7上に落下堆積し、次工
程に搬送される。この場合、コンベア7上へのコークス
5の落下堆積により発生するコークス微粉は、ダスト含
有空気となって上昇してガス吸引口12の上方に設けた
散水ノズル17から噴射され、湾曲部材13に沿って落
下する水のエジェクター効果によって、ガス吸引口12
に吸引洗浄され、ダストが洗浄除去される。
【0020】実施例2 上記実施例1の散水ノズル16および散水ノズル17と
して、図3に示すとおり、500mm間隔で互いに70
mm離して噴射角度50°の偏平流を散水できる散水ノ
ズル31を2系列配置し、各系列には自動開閉弁32を
設け、図4に示すとおり、消火したコークスを積載した
消火車がコークワーフ前の所定位置に停止し、停止から
5秒後に消火車の底板の傾転を開始し、20秒後に傾転
完了した。傾転完了と同時に、コークス卸口上部の散水
ノズルおよびガス吸引口上方の散水ノズルから3kg/
cm2・Gの水圧で全量散水を開始した。消火車の底板
の傾転完了から20秒後に消火車からのコークスの払い
出しが完了したので、その5秒後にコークワーフからの
コークスの切り出しを開始し、コークス卸口上部の散水
ノズルからの散水を停止したが、コークス卸口からのダ
スト含有空気の漏洩は殆ど認められなかった。
【0021】コークワーフからのコークスの切り出し開
始から140秒後にガス吸引口上方の散水ノズルからの
散水量を1/2に減量し、さらにコークワーフからのコ
ークスの切り出し完了までガス吸引口上方の散水ノズル
からの散水を継続して停止した。この間の散水量の合計
は、7.2Tonであった。この場合におけるコークワ
ーフからのダスト含有空気の拡散によるダスト飛散量
は、従来に比較して10%以下と大幅に低減することを
確認した。
【0022】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
コークワーフからのダスト含有空気の拡散によるダスト
飛散を大幅に低減でき、周辺環境の改善のみならず、周
囲近郊への粉塵飛散を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発塵防止装置の全体説明のための斜
視図である。
【図2】この発明の発塵防止装置の側断面図である。
【図3】実施例2において使用した散水ノズルの配置の
一例を示すもので、(a)図は平面図、(b)図は正面
図である。
【図4】実施例2におけるコークワーフ発塵状況とコー
クス卸口およびガス吸引口の散水状況の経時変化の説明
図である。
【符号の説明】
1 消火車 2 軌条 3 コークワーフ 4 ドラム 5 コークス 6 ゲート 7 コンベア 8 シリンダ 11 コークス卸口 12 ガス吸引口 13 湾曲部材 14 天井材 15 カバー 16、17、31 散水ノズル 19 排水樋 20 循環ピット 21 循環ポンプ 22 水補給管 23 消火車制御装置 24 散水制御部 32 自動開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10B 39/18 C10B 45/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式消火されたコークスをコークワーフ
    に卸してからコークスを切り出し終了するまでの間のコ
    ークワーフからの発塵防止方法において、コークス卸口
    と、コークス切り出し装置により切り出されたコークス
    を搬出する搬送用コンベア外側斜め上方に開口した下部
    の部材上部がコークワーフ側に湾曲したガス吸引口と、
    コークス搬送用コンベア部分を除いてまたは含めてコー
    クワーフ全体を消火車と反対側が上方に傾斜した天井を
    有するカバーで覆い、コークワーフへコークスを卸して
    からコークス切り出し終了するまでの間に、コークス卸
    口上部の散水ノズルから散水してウオータカーテンを形
    成すると共に、ガス吸引口上方の散水ノズルからの散水
    によるウオータカーテン・エジェクター効果によりコー
    クワーフ上部のダスト含有空気をガス吸引口に吸引洗浄
    することを特徴とするコークワーフからの発塵防止方
    法。
  2. 【請求項2】 湿式消火されたコークスをコークワーフ
    に卸してからコークスを切り出し終了するまでの間のコ
    ークワーフからの発塵防止装置において、コークワーフ
    上端に沿って開口したコークス卸口と、コークワーフ下
    端に沿って配設したコークス切り出し装置により切り出
    されたコークスを搬出する搬送用コンベア外側斜め上方
    に開口した下部の部材上部がコークワーフ側に湾曲した
    ガス吸引口と、コークス搬送用コンベア部分を除いてま
    たは含めてコークワーフ全体を覆う消火車と反対側が上
    方に傾斜した天井を有するカバーと、前記コークス卸口
    上部に沿って配設した散水ノズルと、ガス吸引口上方に
    沿って配設した散水ノズルと、該散水ノズルからの散水
    を回収する回収樋と、回収樋で回収した水をピットから
    ガス吸引口上方の散水ノズルに供給する循環系と、前記
    各散水ノズルからの散水タイミングを消火車の作業状況
    ならびにコークス切り出し装置の作業状況により制御す
    る消火車自動制御装置とからなることを特徴とするコー
    クワーフからの発塵防止装置。
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