JP2936641B2 - 3色靴底を有する靴およびその製造方法 - Google Patents

3色靴底を有する靴およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2ないし3段階の射出成形による3層の靴
底、即ちインナソール、ミッドソールおよびアウタソー
ルより成る3色靴底を有する靴に関する。また、本発明
は、かかる3色靴底を有する靴の製造方法にも関する。
(従来の技術) 従来より、3色靴底を有する靴は、一般に、2ないし
3段階の射出成形により3層の靴底を形成する同時に中
底および胛皮と一体化せしめることにより、製造されて
いる。
より詳細な製造手順は、以下の通りである。まず、ボ
トムモールドと他のモールドにより形成されたアウタソ
ール空隙に、アウタソール樹脂材料を射出により充填し
て、アウタソールーをボトムモールド上面上に成形す
る。次に、好ましくはアウタソール成形と同時期におい
て、中底および胛皮をラストモールドに吊り込み、続い
てこれとサイドモールド等により形成されたインナソー
ル空隙に、インナソール樹脂材料を射出により充填し
て、インナソールを中底等と一体に成形する。その後、
ボトムモールド、ラストモールド等によりインナソール
とアウタソールの間に形成されたミッドソール空隙に、
ミッドソール樹脂材料を射出により充填して、ミッドソ
ールを成形し、これにより3層の靴底を持つ靴に仕上げ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来の3色靴底を有する靴は、意匠的効果に
は優れるものの、3層構造であるが故に靴底がどうして
も厚肉とならざるを得ないため、靴底の全重量が大変重
くなりがちで、適度の軽量さを最良とする製品デザイン
上の要請から、ぜひとも靴底重量の軽量化を図る必要が
あった。また、3層の靴底を全て樹脂材料(非発泡)で
構成していた従来の3色靴底の靴は、靴底全体の剛性が
必要以上に大きく、柔軟性やクッション性の面において
不満足なものであり、履き心地特性を改善する必要もあ
った。
軽量化の一策として、靴底の一部特にミッドソールを
射出発泡成形により発泡樹脂材料で構成する方法が考え
られる。高発泡率の材料を適用すればする程、より一層
の軽量化を図ることができるであろう。しかし、その反
面、靴底の力学的性質の悪化、特に強度の低下がより顕
著になり、また成形時における靴底の収縮歪がより増大
することになるので、より高発泡率の樹脂材料の適用に
は限界がある。一方、発泡率を適度に抑えた材料を用い
る場合には、十分な軽量化を図るために、ミッドソール
の容量をさらに大きくせざるを得ず、靴底の一層の厚肉
化をもたらし、よって製品デザイン上重大な問題とな
る。従って、上記の方法による軽量化には難点があり、
ただちに採用することはできなかった。
本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであっ
て、その目的は、十分な軽量化を図ることができ、しか
も強度、反りの柔軟性、クッション性および反発性など
の特性に関しても良好であり、さらに、靴底の所望の箇
所についてそれぞれ独立してクッション作用を発揮させ
ることができる3色靴底を有する靴を提供することにあ
る。
また、本発明は、十分軽量でかつ諸特性にも優れた上
記の靴を安定して確実に製造することができる3色靴底
を有する靴の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明による3色靴底を有する靴は、インナソール、
ミッドソールおよびアウタソールからなる3層の靴底を
有する靴において、 中央が凹状でその周囲が閉じられた形状の適数個の各
々独立した突起部をアウタソールの上面および/または
インナソールの下面に、対向するインナソール下面およ
び/またはアウタソール上面に実質的に当接するように
形成し、該突起部内にミッドソール材料の充填されない
空洞を設けてなることを特徴とするものである。
また、本発明による3色靴底を有する靴およびその製
造方法は、インナソール、ミッドソールおよびアウタソ
ールからなる3層の靴底を有し、かつ中央が凹状でその
周囲が閉じられた形状の適数個の各々独立した突起部を
アウタソールの上面および/またはインナソールの下面
に、対向するインナソール下面および/またはアウタソ
ール上面に実質的に当接するように形成し、該突起部内
にミッドソール材料の充填されない空洞を設けてなる靴
を製造するにあたり、 上記アウタソールを射出成形する一方、上記インナソ
ールを胛皮と一体に射出成形し、これら成形の際上記突
起部をもソール面上に形成し、 次に、該アウタソールと該インナソールを上記突起部
がソール面に圧接するように重ね保持し、 続いて形成された両ソール間の空隙にミッドソール材
料を射出により充満して3層の靴底を成形することを特
徴とするものである (発明の概要) 本発明による靴は、3色靴底の靴としての基本的構
造、即ち靴内部より順に、インナソール、ミッドソール
およびアウタソールから成る3層の靴底を有し、そして
下記の突起部の形成を特徴とするものである。
突起部は、アウタソールの上面にもしくはインナソー
ルの下面にまたはこれら両面に適数個、各々独立して、
好ましくは規則的に配列して、形成される。突起部の数
は、特に限定されない。また、突起部の形成位置も、踵
部のみ、不踏部のみあるいは爪先部のみでもよく、何ら
制限されない。必要により、突起部は特定の部分に形成
するのが有利となる。例えば、人種の踵や爪先への刺激
をより高めんと企図する場合には、これらソール表面の
うち踵や爪先に対応する部位に突起部をより多く配置す
るとよい。
突起部は、中央が凹状でその周囲に閉じられた形状を
有するものであるならば、いかなる形状のものでもよ
い。例えば、外周が円環状をなす筒形突起や外周が多角
形状をなす筒形突起などが挙げられる。
また、突起部は、かつ対向するインナソール下面およ
び/またはアウタソール上面に実質的に当接するような
高さを有するものでなければならない。別言すれば、突
起部は、ミッドソールー材料の射出時において、突起部
の頂面とインナソール下面および/またはアウタソール
上面との当接によって、ミッドソール材料が突起部中央
の凹部位内に侵入するのを効果的に防止することが可能
な高さを持つ必要がある。したがって、本発明による靴
は、ミッドソールにおいて、突起部の内にミッドソール
材料の充填されない空洞を設けてなることを特徴とする
ものである。
なお、以上詳述したところの突起部の形状、寸法、
数、配置個所ならびに突起部内の空洞の容量などは、靴
底の強度、反りの柔軟性、靴としてのクッション性およ
び反発性などの種々の特性や性能を定める要素であり、
これら特性、性能をいかなる基準にするのかを考慮して
設計決定すべきである。
また、本発明による靴の製造方法は、かかる本発明靴
の製造に適する方法で、従来よりの一般的な3色靴底の
靴の製造プロセス(2ないし3段階の射出成形)に準じ
る方法で、最終段階のミッドソールの射出成形時におい
て突起部内の空洞を未充填とする方法である。
(作用) 本発明では、上述の突起部をインナソール面またはア
ウタソール面に設けることにより、エア充填の空洞が靴
底の中にいくつか形成され、その分靴底重量が軽減され
る。しかも突起部は対向するソール面と当接するので、
外力に対する靴底の強度は適度の範囲に保たれ、その上
反りに対する柔軟作用は相当に増大し、またクッション
作用や反発作用もより良好になる。
本発明の方法では、ミッドソール材料をインナソール
とアウタソールの間の空隙に突起部が圧接された状態に
て射出することにより、該材料を突起部内に侵入させず
にミッドソールを成形でき、よって突起部内の空洞がそ
のまま残され、上記の作用をもつところの本発明靴を製
作することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について説明する。
第1図に示すように、本実施例の靴1は、インナソー
ル3、ミッドソール4およびアウタソール5からなる3
色靴底2を有し、2ないし3段階の射出成形により、3
層の靴底2を形成すると同時に胛皮6および中底10と一
体化せしめてなるものである。
そして実施例では、いくつかの突起部7・・を各々独
立して、アウタソール3の上面12に形成してなる。この
突起部7は、第1図および同図中の矢印Aより見た第2
図に示すように、中央が凹状でその周囲が円環形で閉じ
られた筒形体を成す。そして、突起部7は、頂面9が対
向するインナソール下面11に実質的に当接するように形
成してなり、突起部7内にミッドソール材料の充填され
ない空洞8を設けてなる。
外周が円環形である突起部7に代えて、第3図に示す
ような、外周が六角形である凸起部7aを形成してもよ
い。この場合も、突起部7aは、頂面9aがインナーソール
下面に実質的に当接するような高さを有する。その他、
外周が閉じられた形状をなす突起部であるならば、いか
なる外周形状のものでもよい。また、突起部は、インナ
ソール下面に、アウトソール上面に実質的に当接するよ
うに形成してもよい。
次に、実施例の靴1の製造プロセスを説明すると、ま
ず、第4図に示すように、ボトムモールド16と他のモー
ルド23、24によりアルタソール空隙15を形成し、次い
で、アウタソール樹脂材料をランナ20より射出によって
該空隙15に充満して、アルタソール5をボトムモールド
上面上に成形し、同時に各々独立したいくつかの突起部
7・・をアウタソール上面12上に形成する。
一方、かかるアウタソール成形と同時期において、第
5図に示すように、中底10および胛皮6をラストモール
ド17に吊り込み、続いて該モールド17、サイドモールド
18、18および別個製作のモールド19によりインナソール
空隙13を形成し、次いで、インナソール樹脂材料をラン
ナ21より射出により該空隙13に充満して、インナソール
3を胛皮6および中底10と一体に成形する。
その後、第6図に示すように、ボトムモールド16、ラ
ストモールド17およびサイドモールド18、18によりミッ
ドソール空隙14をインナソール3とアウタソール5の間
に形成し、該インナソール3の該アウタソール5を突起
部7・・がインナソール下面11に圧接するように重ね保
持し、続いてミッドソール樹脂材料をランナ22より射出
により前記空隙14に充満して、ミッドソール4を成形
し、これにより3層の靴底を持つ靴に仕上げる。
而して得られた靴1は、従来に比して約20%より軽量
となり、しかもより柔軟で反りに対する抵抗も増大し、
さらに強度、クッション性、反発性などの特性を良好で
あった。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明に係る3色靴底を有する靴
は、エア充填の空洞を靴底の中に(ミッドソールの一部
に)形成したことにより、その分靴底の重量が軽減さ
れ、空洞の容量や突起部の数などの調整により所望かつ
十分な軽量化を図ることができ、その上反りに対する柔
軟性が増大し、また、靴底の所望の箇所についてそれぞ
れ独立してクッション作用を発揮させることができ、さ
らに強度、クッション性および反発性などの特性も従来
より同等もしくはより良好になるという効果が得られ
る。
また、本発明による靴の製造方法は、ミッドソール材
料の突起部内への侵入を抑え、空洞をそのまま残すこと
により、十分軽量でかつ諸特性にも優れた3色靴底の本
発明靴を安定して確実に製造することができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の3色靴底を有する靴を示す部
分断面図、 第2図は第1図の靴のアウタソール上面に形成された突
起部を示す平面図(第1図のA矢視図)、 第3図は突起部の変形例を示す平面図、 第4図ないし第6図は第1図の3色靴底を有する靴の製
造工程を順次示す図である。 図中、 1……靴、2……3色靴底 3……インナソール、4……ミッドソール 5……アウタソール、6……胛皮 7、7a……突起部、8……空洞 9、9a……突起部の頂面 10……中底 11……インナソール下面 12……アウタソール上面 13……インナソール空隙 14……ミッドソール空隙 15……アウタソール空隙 16……ボトムモールド 17……ラストモールド 18……サイドモールド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナソール、ミッドソールおよびアウタ
    ソールからなる3層の靴底を有する靴において、 中央が凹状でその周囲が閉じられた形状で適数個の各々
    独立した突起部をアウタソールの上面および/またはイ
    ンナソールの下面に、対向するインナソール下面および
    /またはアウタソール上面に実質的に当接するように形
    成し、該突起部内にミッドソール材料の充填されない空
    洞を設けてなることを特徴とする、3色靴底を有する
    靴。
  2. 【請求項2】インナソール、ミッドソールおよびアウタ
    ソールからなる3層の靴底を有しそして、中央が凹状で
    その周囲が閉じられた形状の適数個の各々独立した突起
    部をアウタソールの上面および/またはインナソールの
    下面に、対向するインナソール下面および/またはアウ
    タソール上面に実質的に当接するように形成し、該突起
    部内にミッドソール材料の充填されない空洞を設けてな
    る靴を製造するにあたり、 上記アウタソールを射出成形する一方、上記インナソー
    ルを胛皮と一体に射出成形し、これら成形を際上記突起
    部をもソール面上に形成し、 次に、該アウタソールと該インナソールを上記突起部が
    ソール面に圧接するように重ね保持し、 続いて形成された両ソール間の空隙にミッドソール材料
    を射出により充満して3層の靴底を形成することを特徴
    とする、3色靴底を有する靴の製造方法。
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