JP2936337B2 - 食物繊維含有食品 - Google Patents
食物繊維含有食品Info
- Publication number
- JP2936337B2 JP2936337B2 JP2079671A JP7967190A JP2936337B2 JP 2936337 B2 JP2936337 B2 JP 2936337B2 JP 2079671 A JP2079671 A JP 2079671A JP 7967190 A JP7967190 A JP 7967190A JP 2936337 B2 JP2936337 B2 JP 2936337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dietary fiber
- water
- food
- jelly
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食物繊維含有食品、更に詳細には、野菜又は
果物の果実をそのまま漬けこんだ液状又はゼリー状の食
品に食物繊維を添加した食物繊維含有食品に関する。
果物の果実をそのまま漬けこんだ液状又はゼリー状の食
品に食物繊維を添加した食物繊維含有食品に関する。
従来より、グリンピース、ピクルス等の野菜又はチェ
リー、梅実等の果物の果実をそのままシロップ、スー
プ、ゼリー等中に漬けこんだ果実入りの液状又はゼリー
状食品が提供されている。
リー、梅実等の果物の果実をそのままシロップ、スー
プ、ゼリー等中に漬けこんだ果実入りの液状又はゼリー
状食品が提供されている。
一方、栄養学的にはほとんど重要視されていなかった
食物繊維が、近年肥満、糖尿病の予防、虫垂炎、大腸ガ
ンの予防、食品中の毒性物質の排除促進、血清コレステ
ロール上昇抑制等の生理活性を有することが明らかにな
り、これを摂取することが盛んになってきた。
食物繊維が、近年肥満、糖尿病の予防、虫垂炎、大腸ガ
ンの予防、食品中の毒性物質の排除促進、血清コレステ
ロール上昇抑制等の生理活性を有することが明らかにな
り、これを摂取することが盛んになってきた。
従って、上記のような果実をそのまま漬けこんだ液状
又はゼリー状食品にも食物繊維を添加配合すれば健康食
品としての機能が付加され、更に需要が増大することが
期待される。
又はゼリー状食品にも食物繊維を添加配合すれば健康食
品としての機能が付加され、更に需要が増大することが
期待される。
そこで、本発明者は、上記の果実をそのまま漬けこん
だ液状又はゼリー状食品に水溶性食物繊維を添加配合す
ることを試みたところ、その種類、添加量等によっては
果実が収縮して果実表面に皺を生じ、外観が著しく損わ
れるという問題点があった。
だ液状又はゼリー状食品に水溶性食物繊維を添加配合す
ることを試みたところ、その種類、添加量等によっては
果実が収縮して果実表面に皺を生じ、外観が著しく損わ
れるという問題点があった。
斯かる実情において、本発明者は上記問題点を解決せ
んと鋭意研究を行った結果、多くの水溶性食物繊維の中
で、特定の分子量のものを特定の量で添加すれば、果実
に収縮や皺を生じないことを見出し、本発明を完成し
た。
んと鋭意研究を行った結果、多くの水溶性食物繊維の中
で、特定の分子量のものを特定の量で添加すれば、果実
に収縮や皺を生じないことを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は、野菜又は果物の果実をそのまま
漬けこんだ液状又はゼリー状食品中に、平均分子量500
〜2000の水溶性食物繊維を1〜10重量%添加したことを
特徴とする食物繊維含有食品を提供するものである。
漬けこんだ液状又はゼリー状食品中に、平均分子量500
〜2000の水溶性食物繊維を1〜10重量%添加したことを
特徴とする食物繊維含有食品を提供するものである。
本発明において水溶性食物繊維を添加する液状又はゼ
リー状食品としては、グリンピース、ピクルス等の野菜
又はチェリー、梅実等の果物の果実をそのままシロッ
プ、スープ、ゼリー等中に漬けこんだ従来公知のものが
挙げられる。
リー状食品としては、グリンピース、ピクルス等の野菜
又はチェリー、梅実等の果物の果実をそのままシロッ
プ、スープ、ゼリー等中に漬けこんだ従来公知のものが
挙げられる。
本発明で使用できる水溶性食物繊維は、人間の消化酵
素で消化されない食物中の難消化性成分の総体のうちで
水溶性のものをさし、後述する如く、平均分子量500〜2
000のものであることが必要であり、平均分子量が500未
満では食物繊維としての機能がなく、また平均分子量が
2000を超える水溶性食物繊維では果実に収縮や皺を生じ
本発明の目的は達成されない。
素で消化されない食物中の難消化性成分の総体のうちで
水溶性のものをさし、後述する如く、平均分子量500〜2
000のものであることが必要であり、平均分子量が500未
満では食物繊維としての機能がなく、また平均分子量が
2000を超える水溶性食物繊維では果実に収縮や皺を生じ
本発明の目的は達成されない。
本発明で使用できる平均分子量500〜2000の水溶性食
物繊維には、水溶性の難消化性多糖類及び水溶性の難消
化性少糖類が含まれ、例えば難消化性デキストリン、ポ
リデキストロース、オリゴ糖等が挙げられる。難消化性
デキストリン及びオリゴ等の場合は三糖以上のものが好
ましい。これらの水溶性食物繊維の添加量は、果実を除
く配合原料に1〜10重量%(以下単に%という)、好ま
しくは3〜7%配合することが必要であり、1%より少
ないと食物繊維の添加効果がなく10%を超えて添加する
と果実に収縮や皺を生ずる。
物繊維には、水溶性の難消化性多糖類及び水溶性の難消
化性少糖類が含まれ、例えば難消化性デキストリン、ポ
リデキストロース、オリゴ糖等が挙げられる。難消化性
デキストリン及びオリゴ等の場合は三糖以上のものが好
ましい。これらの水溶性食物繊維の添加量は、果実を除
く配合原料に1〜10重量%(以下単に%という)、好ま
しくは3〜7%配合することが必要であり、1%より少
ないと食物繊維の添加効果がなく10%を超えて添加する
と果実に収縮や皺を生ずる。
本発明の食物繊維含有食品は、果実をそのまま漬けこ
んだ液状あるいはゼリー状食品を調製する際の任意の段
階で当該水溶性食物繊維を添加することによって製造さ
れる。また、本発明の食物繊維含有食品には、糖類、酸
味料、リキュール類、香料、着色料等を適宜添加しても
よい。
んだ液状あるいはゼリー状食品を調製する際の任意の段
階で当該水溶性食物繊維を添加することによって製造さ
れる。また、本発明の食物繊維含有食品には、糖類、酸
味料、リキュール類、香料、着色料等を適宜添加しても
よい。
本発明の食物繊維含有食品は食物繊維の不足を補い健
康維持に有効であると共に、これに含まれる野菜及び果
物の果実に収縮や皺を生じないので外観上美麗であると
いう特長を有する。
康維持に有効であると共に、これに含まれる野菜及び果
物の果実に収縮や皺を生じないので外観上美麗であると
いう特長を有する。
実施例1〜4 ショ糖を20%含有する液糖(ぶどう糖及び果糖が主成
分)15%、クエン酸0.5%、下記第2表に示す水溶性食
物繊維5%及び水79.5%を混合溶解して各シロップを得
た。この各シロップ100gずつに缶詰チェリーを2粒ずつ
入れて、10日間放置後のチェリーの外観(収縮状態及び
表面の皺の発生の有無)を調べた。
分)15%、クエン酸0.5%、下記第2表に示す水溶性食
物繊維5%及び水79.5%を混合溶解して各シロップを得
た。この各シロップ100gずつに缶詰チェリーを2粒ずつ
入れて、10日間放置後のチェリーの外観(収縮状態及び
表面の皺の発生の有無)を調べた。
チェリーの外観の評価については下記第1表に示す評
価基準表に基づいて、パネラー数10人で行い、その平均
を求めた。その結果を第2表に示す。
価基準表に基づいて、パネラー数10人で行い、その平均
を求めた。その結果を第2表に示す。
実施例5〜6 実施例1〜4で使用したのと同様の液糖15%、クエン
酸0.5%、下記第3表に示す量の水溶性食物繊維及び水
残量(合計で100%になる量)を混合溶解して各シロッ
プを得た。この各シロップ100gずつに缶詰チェリーを2
粒ずつ入れ、10日間放置後のチェリーの外観を実施例1
〜4と同様にして調べた。その結果を第3表に示す。
酸0.5%、下記第3表に示す量の水溶性食物繊維及び水
残量(合計で100%になる量)を混合溶解して各シロッ
プを得た。この各シロップ100gずつに缶詰チェリーを2
粒ずつ入れ、10日間放置後のチェリーの外観を実施例1
〜4と同様にして調べた。その結果を第3表に示す。
実施例7〜9 実施例1〜4で使用したのと同様の液糖20%にクエン
酸0.5%を混合し、これを85℃に加熱し、次いでこの中
にカラギーナン製剤1%、下記第4表に示す量の水溶性
食物繊維及び水残量(合計で100%になる量)を混合溶
解して各ゼリー液を得た。この各ゼリー液をゼリーカッ
プに100gずつ注入し、更に缶詰チェリーを2粒ずつ入れ
た。これを加熱殺菌した後、冷却して固化させ10日間放
置後のチェリーの外観を実施例1〜4と同様にして調べ
た。その結果を第4表に示す。
酸0.5%を混合し、これを85℃に加熱し、次いでこの中
にカラギーナン製剤1%、下記第4表に示す量の水溶性
食物繊維及び水残量(合計で100%になる量)を混合溶
解して各ゼリー液を得た。この各ゼリー液をゼリーカッ
プに100gずつ注入し、更に缶詰チェリーを2粒ずつ入れ
た。これを加熱殺菌した後、冷却して固化させ10日間放
置後のチェリーの外観を実施例1〜4と同様にして調べ
た。その結果を第4表に示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/308 A23L 1/06 A23L 1/212 A23L 1/20
Claims (1)
- 【請求項1】野菜又は果物の果実をそのまま漬けこんだ
液状又はゼリー状食品中に、平均分子量500〜2000の水
溶性食物繊維を1〜10重量%添加したことを特徴とする
食物繊維含有食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2079671A JP2936337B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 食物繊維含有食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2079671A JP2936337B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 食物繊維含有食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03280858A JPH03280858A (ja) | 1991-12-11 |
JP2936337B2 true JP2936337B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=13696651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2079671A Expired - Lifetime JP2936337B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 食物繊維含有食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936337B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102186886A (zh) * | 2008-08-20 | 2011-09-14 | 卡吉尔公司 | 新型聚葡萄糖材料 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU651219B2 (en) * | 1991-07-02 | 1994-07-14 | Fuji Oil Company Limited | Protein dispersant comprising water-soluble hemicellulose |
JP2882171B2 (ja) * | 1992-03-23 | 1999-04-12 | 不二製油株式会社 | 水溶性多糖類及びその製造方法 |
JP3169430B2 (ja) * | 1992-04-03 | 2001-05-28 | 大日本製薬株式会社 | 低カロリー食品用組成物 |
CA2115145C (en) * | 1992-06-16 | 1999-04-20 | Hirokazu Maeda | Emulsifier, emulsion composition, and powder composition |
JPH06237736A (ja) * | 1993-02-16 | 1994-08-30 | Kozaburo Shiba | 機能性バラ科植物果実組成物 |
DE19834638C1 (de) * | 1998-07-31 | 2000-05-11 | Cpc Deutschland Gmbh | Würzige Gemüsezubereitung und Verfahren zu ihrer Herstellung |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP2079671A patent/JP2936337B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102186886A (zh) * | 2008-08-20 | 2011-09-14 | 卡吉尔公司 | 新型聚葡萄糖材料 |
CN102186886B (zh) * | 2008-08-20 | 2015-08-19 | 卡吉尔公司 | 新型聚葡萄糖材料 |
US11802168B2 (en) | 2008-08-20 | 2023-10-31 | Cargill, Incorporated | Polydextrose material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03280858A (ja) | 1991-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101057853B (zh) | 抗粘附碳水化合物 | |
KR101852556B1 (ko) | 알룰로스 함유 시럽 조성물 및 이를 포함하는 식품 | |
US8367145B2 (en) | Acidic protein food or drink and material thereof | |
Winterowd et al. | Chitin and chitosan | |
JP4248653B2 (ja) | 易嚥下補助組成物並びにこれを用いた食品用組成物及び医薬品用組成物 | |
JP2003505018A (ja) | 粘度安定酸性可食性液体組成物 | |
JP4263513B2 (ja) | 咀嚼・嚥下困難者用食品ならびに咀嚼・嚥下補助組成物 | |
JP2936337B2 (ja) | 食物繊維含有食品 | |
JP2004350680A (ja) | 咀嚼・嚥下困難者用食品に適したゲル状組成物及びゲル化剤組成物 | |
JPH03168046A (ja) | 茶抽出物含有組成物及び食品 | |
JP5388414B2 (ja) | 粉末の造粒方法 | |
KR20030092042A (ko) | 섬유질 강화 과일 기재 조성물의 제조 방법 및 그로부터얻어지는 조성물 | |
WO2004023891A1 (en) | Slowly digestible carbohydrate materials for use in food and drink compositions | |
JP2798475B2 (ja) | ゼリー入り飲料およびそのゼリーの製造方法 | |
EP1834528B1 (en) | Process for production of jellylike drinks | |
AU683157B2 (en) | Energy formulation | |
JP2982372B2 (ja) | ポリフラクタンを含有する飲料 | |
JP5172107B2 (ja) | 水溶性高分子のランピング防止剤 | |
EP0675683B1 (en) | Process for manufacturing cold water soluble and chill stable ready to drink tea | |
JPH0564572A (ja) | イチヨウ葉抽出物入り清涼飲料 | |
WO2003088901A2 (en) | Oral rehydration composition | |
JP2005510210A (ja) | 貯蔵安定な食物繊維添加剤を含有する飲料 | |
KR20020079475A (ko) | 꿀 대용품 및 유체 식품용의 다기능성 식품 기재 조성물 | |
JP2000093102A (ja) | もち類または団子類の製造方法 | |
JP5132076B2 (ja) | 消化酵素反応抑制・遅延剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611 Year of fee payment: 11 |