JP2935594B2 - パイプコンベヤ - Google Patents

パイプコンベヤ

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JP2935594B2
JP2935594B2 JP22338191A JP22338191A JP2935594B2 JP 2935594 B2 JP2935594 B2 JP 2935594B2 JP 22338191 A JP22338191 A JP 22338191A JP 22338191 A JP22338191 A JP 22338191A JP 2935594 B2 JP2935594 B2 JP 2935594B2
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JP
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corner
pipe
pipe conveyor
roller
mounting case
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真一 江本
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Mitsubishi Nagasaki Machinery Mfg Co Ltd
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Mitsubishi Nagasaki Machinery Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプコンベヤに係
わり、特にパイプライン系路において水平に変角するコ
ーナー部の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショートリンクチエン、ローラチ
エン、ワイヤーロープ等にブレードまたはバケットを等
間隔に連結した循環搬送手段を内蔵したパイプコンベヤ
が知られている。このパイプコンベヤは、上記搬送手段
を循環駆動させて種々の固体物質(一例を挙げれば、木
材または金属チップ、土砂、鉱物原料、金属性物質、紙
製品、プラスチック、魚貝類、雪、生ゴミ等)やその他
の顆粒状物質等を搬送するのに用いられる。図5は、従
来のリンクチェーン式パイプコンベヤの一例を示すもの
であって、直管1と、略L状やU状に曲成されたエルボ
管(またはベンド管)2との組合せにより蛇行状のパイ
プライン系路が形成されている。このパイプライン系路
の適当な箇所には一またはそれ以上の被搬送物の投入口
となるホッパ3が設けられ、また適当な折返し箇所に、
上記被搬送物を廃棄又は搬出するための廃棄口部4が配
設されている。そして、このリンクチェーン式パイプコ
ンベヤの内部には、図6に示すように無端チェーン5が
内蔵されており、排出部4が形成された駆動ケーシング
10に設けられてモータMにより駆動する駆動輪9に掛
け渡され、上記パイプライン内をその最短距離を結ぶよ
うに張設されて循環するようになっている。ここで上記
リンクチェーン式パイプコンベヤでは駆動輪9による無
端チェーン5の折返し方向は特に限定されるものではな
く、上下方向(図示例)でも水平方向でもよい。また、
パイプラインは折返しのない一方通行的にレイアウトさ
れていてもよい。上記無端チェーン5は図7に示すよう
に卵形リンク6の向きを互いに直交して多数連結したも
のからなり、適宜間隔毎に円形状の外周を有するブレー
ド7が固着されていてブレード7により被搬送物Aを搬
送するようになっている。従って、図6に示すように、
無端チェーン5はパイプラインの各コーナー部の内側コ
ーナーの内壁面2bに常に接しながら循環し、且つブレ
ード7が上記内壁面と衝合し無端チェーン5を捻りなが
ら旋回し、パイプラインのコーナー部を越えるとブレー
ド7は無端チェーンの捻れの反発力で逆方向に旋回して
復帰し、このような旋回を繰り返しながらパイプライン
を循環して被搬送物Aを排出するようになっている。そ
のため、このようなリンクチェーン式パイプコンベヤに
おいては、エルボ管2のコーナー部の内壁面2bは無端
チェーン5の循環およびブレード7の旋回による捻れや
戻りによる回転によって強く擦られて、磨耗しやすいと
いう問題があった。そこで従来、図8に示すように、こ
のパイプラインのコーナー部に配置されたエルボ管2の
表面を熱処理して、耐磨耗性を向上させたり、または図
9に示すように、パイプラインのエルボ管2の内側コー
ナーに、補強板10を溶接して肉厚を厚くすることなど
により、使用寿命の延長を図ることがおこなわれてい
る。しかし、前記熱処理では、その補修または交換に要
する時間および費用に比べてそれほど使用寿命が延長す
るものでもなかった。また、補強板10をエルボ管2の
内側コーナーに溶着する構成では、肉厚を増した分だけ
寿命は延びるものの、材料として高炭素、高硬度鋼を使
用するため、一度欠損した場合は、補修のために溶接部
を外し、補強板を交換しなければならないが、一旦設置
されたパイプラインに対するこれらの交換作業は非常に
困難であり、多くの時間を要するものであった。このよ
うな問題点は、上記構成のリンクチェーン式パイプコン
ベヤに限らず、パイプラインにコーナー部を有するパイ
プコンベヤあって、該パイプの管路内をチェーンやワイ
ヤあるいはその他の伝動部材が移動する際に、コーナー
部を強く擦る構造の場合には共通の欠点であって、この
種の技術分野において解決が待たれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みて創案されたもので、この主たる課題は、パイプコ
ンベヤのパイプラインのコーナー部の磨耗、損傷を軽減
し得るとともに、このコーナー部における搬送機構の円
滑な動作を可能とし得るパイプコンベヤのコーナー構造
体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するため、コーナー部の内壁の内側折曲部分に外方に
向けて拡大する取付けケース部を設け、この取付けケー
ス部内に、周面がパイプラインの内壁面の整合した弧状
凹面をなす切頭円錐体からなるコーナーローラを傾斜さ
せ回転軸下部が上記コーナー部のパイプ底面より高くな
るような状態にして、回転自在に設けるという手段を講
じた。
【0005】すなわち、本発明は、コーナー部を含むパ
イプライン内に循環駆動する搬送手段を内蔵してなるパ
イプコンベヤにおいて、上記コーナー部内壁の内側折曲
部分に外方に向けて拡大する取付けケース部を設ける、
この取付けケース部内に、周面が上記パイプの内径に整
合する弧状凹面をなす切頭円錐体からなるコーナーロー
ラを設ける、このコーナーローラは、その大径部を下に
し、軸心を斜めにして回転軸下部が上記コーナー部のパ
イプ底面より高くなるような状態にして配置され、該折
曲部分のパイプ内径を確保しつつ回転自在に設けられ
る、という技術的手段を講じている。
【0006】
【作用】チェーンや、これに連結されたブレードはコー
ナー部において、このコーナーローラと接触するが、そ
の際にコーナーローラが従動して回転するため、滑り摩
擦ではなく転がり摩擦によりコーナー部での方向転換が
行なわれる。さらに、コーナーローラの軸心が斜めにし
て設けられ、回転軸の下部が搬送底部より上部に位置す
るようになり、そのためコーナーローラの軸受けに搬送
物が侵入しにくくなり、搬送物の侵入によりコーナーロ
ーラの回転に支障が生じるというようなことがなくな
る。
【0007】
【実施例】以下に、この発明のパイプコンベヤの好適実
施例について図面を参照して説明する。図1は本発明に
係わるパイプコンベヤの要部、すなわちコーナー部の構
造を示すものであって、例えば図5に示すごとく略L状
に水平に曲成されたエルボ管2に相当する部分のコーナ
ー部内壁11の内側折曲部分12に外方に向けて拡大す
る取付けケース部13が設けられ、この取付けケース部
13内にコーナーローラ14が軸心を斜めにして設けら
れている。
【0008】さらに詳述すると、取付けケース部13は
外側に向けて突設された角筒状の取付け部15と、この
取付け部15の外側開口部を覆うキャップ部16とから
なっている。この取付け部15の外側開口縁には、図2
に示すように、これに沿って取付け板17が設けられ、
キャップ部16のフランジ16aと衝合してキャップ部
16をボルト21等を介して固定し得るようになってい
る。
【0009】図2中、18はボルト挿入用の孔である。
また、取付け部15の底面15aは、後述のように傾斜
したコーナーローラ14の底面とほぼ平行をなすように
して上向きに傾斜している。また、この一対の取付け部
15の対向面側には、図1に示すようにそれぞれ対向す
るようにして一対の固定板19が内方に向けて突設され
ていて、この一対の固定板19にシャフト20がその両
端部を介して傾斜状態で軸受されている。
【0010】コーナーローラ14は、その大径部を下に
し、このシャフト20を回転軸として傾斜状態で回転自
在になっている。なお、コーナーローラ14は周面14
aが上記パイプの内径に整合する弧状凹面をなす切頭円
錐体からなっているため、このコーナーローラ14が取
着された水平コーナー部においてもパイプ内径が確保さ
れることになる。
【0011】なお、このコーナーローラはコーナー部の
曲率半径の大きさに応じて1または複数個(図4では3
個設けた場合を示す)並設することができる。なお、本
発明のパイプコンベヤのコーナー構造体は、従来のショ
ートリンクチエン、ローラチエン、ワイヤーロープ等に
ブレードまたはバケットを等間隔に連結した循環搬送手
段を内蔵したあらゆる種類のパイプコンベヤに適用し得
る。
【0012】また、本発明のパイプコンベヤのコーナー
構造体は、図5に示すパイプコンベヤの蛇行状のパイプ
ライン系路において、水平に変角するエルボ管2の部分
に適用した場合を例示したが、それ以外の方向に変角す
るエルボ管、ベンド管などに適用することもできる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、コーナー部に回転自
在なコーナーローラを設けたから、コーナー部における
無端チェーンや、これに連結されたブレードとの摩擦が
軽減され、無端チェーンの円滑な循環走行が達成され
る。さらにコーナーローラの軸心が斜めにして設けら
れ、そのため軸の下部が搬送底部より上部に位置するよ
うになり、さらに取付け部の底面も上向きに傾斜してい
るため、コーナーローラの軸受に被搬送物が侵入しにく
くなり、あるいはたとえ侵入しても自重で直ちに戻され
るため、被搬送物の侵入によりコーナーローラの不回
転、偏磨耗、破損等の支障が生じるというような虞がな
くなる。さらに、このようにコーナーローラの軸受けに
搬送物が侵入しにくくなるため、軸受部には通常のシー
ル付きべアリングをそのまま使用することができ、特殊
な構造を施す必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプコンベヤのコーナー部を示す断
面図である。
【図2】図1に示すコーナー部の分解斜視図である。
【図3】本発明のパイプコンベヤのコーナー部の一部分
解図である。
【図4】本発明のパイプコンベヤのコーナー構造体の他
の例を示す平面図である。
【図5】従来のリンクチェーン式パイプコンベヤの一例
を示す斜視図である。
【図6】従来のリンクチェーン式パイプコンベヤのコー
ナー部を示す断面図である。
【図7】リンクチェーン式パイプコンベヤのパイプの内
部を示す一部切欠図である。
【図8】従来のエルボ管の状態を説明する断面図であ
る。
【図9】従来のエルボ管の状態を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1 直管 2 エルボ管 3 供給口 4 排出部 5 無端チェーン 7 ブレード 9 駆動輪 10 補強板 11 コーナー部 12 開口部 13 取付けケース部 14 コーナーローラ 15 取付け部 15a 底面 16 キャップ部 17 取付け板 19 固定板 20 シャフト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーナー部を含むパイプライン内に循環
    駆動する搬送手段を内蔵してなるパイプコンベヤにおい
    て、 上記コーナー部のパイプの内側コーナー部分にパイプ外
    に向けて拡大する取付けケース部を設け、この取付け
    ケース部内に、周面が上記パイプの内径に整合する弧状
    凹面をなす切頭円錐体からなるコーナーローラを、その
    大径部を下にし、軸心を斜めにして回転軸下部が上記コ
    ーナー部のパイプ底面より高くなるような状態にして、
    該折曲部分のパイプ内径を確保しつつ回転自在に設けた
    ことを特徴とするパイプコンベヤ。
  2. 【請求項2】 コーナーローラが、取付けケース部に傾
    斜状に設けられたシャフトを介して回転自在に設けら
    れ、取付けケース部の底面もコーナーローラの底面に沿
    って斜めに傾斜させたことを特徴とした請求項1に記載
    のパイプコンベヤ。
JP22338191A 1991-08-08 1991-08-08 パイプコンベヤ Expired - Lifetime JP2935594B2 (ja)

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