JP2935576B2 - オイルバーナ - Google Patents

オイルバーナ

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JP2935576B2
JP2935576B2 JP8501648A JP50164896A JP2935576B2 JP 2935576 B2 JP2935576 B2 JP 2935576B2 JP 8501648 A JP8501648 A JP 8501648A JP 50164896 A JP50164896 A JP 50164896A JP 2935576 B2 JP2935576 B2 JP 2935576B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23KFEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
    • F23K5/00Feeding or distributing other fuel to combustion apparatus
    • F23K5/02Liquid fuel
    • F23K5/06Liquid fuel from a central source to a plurality of burners
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23KFEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
    • F23K5/00Feeding or distributing other fuel to combustion apparatus
    • F23K5/02Liquid fuel
    • F23K5/04Feeding or distributing systems using pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23MCASINGS, LININGS, WALLS OR DOORS SPECIALLY ADAPTED FOR COMBUSTION CHAMBERS, e.g. FIREBRIDGES; DEVICES FOR DEFLECTING AIR, FLAMES OR COMBUSTION PRODUCTS IN COMBUSTION CHAMBERS; SAFETY ARRANGEMENTS SPECIALLY ADAPTED FOR COMBUSTION APPARATUS; DETAILS OF COMBUSTION CHAMBERS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F23M20/00Details of combustion chambers, not otherwise provided for, e.g. means for storing heat from flames
    • F23M20/005Noise absorbing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/00014Reducing thermo-acoustic vibrations by passive means, e.g. by Helmholtz resonators

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、請求の範囲第1項の前文に記載された加熱
装置用オイルバーナに関する。
背景技術 加熱装置用オイルバーナは通常燃焼室を有しており、
この燃焼室内にノズルを介して燃料が連続的に供給され
る。
オイルバーナ、特に大容量バーナにおいては、共振振
動が発生する。オイルバーナにおけるこの振動現象は、
燃焼空間および空気供給方式が原因であり、これらが組
み合わされて共振体を形成するのである。
たとえば、国際公開公報第WO92/08928号または第WO82
/00097号に記載されているように、共振周波数において
運転されるガスバーナの場合、このような振動の原因は
知られており、これにより発生する不利な点に対して
は、種々の手段により対策が講じられている。
供給管内を流れるガスの慣性により、燃焼後に燃焼室
内に真空が発生し、これにより、一方ではガスおよび空
気が吸引され、他方では高温の燃焼ガスが逆流し、この
高温燃焼ガスがその後から供給された燃料混合物を着火
させる。したがって、周期的過程が形成され、この周期
的過程は、燃焼室および供給管ないし供給ラインの寸法
およびガスの性状と関連するある周波数で振動する。
このような振動しながら作動するバーナは、約90ない
し140dB(A)の範囲の異常騒音を発生することもあ
る。したがって、国際公開公報第WO92/08928号において
は、燃焼室および燃料供給ラインからなる共振系を、下
流側の熱交換器から音響的に切り離している。このよう
な振動しながら作動するバーナの場合に発生する共振周
波数は、数百ヘルツのオーダであり、燃焼室および供給
ラインにより形成される中空空間の形状およびサイズに
関連するものである。
ガスバーナの場合、共振振動の発生を、ガス供給ライ
ンの周りに配置されている緩衝室により防止する試みが
なされている。このような配置の一例として、たとえば
ドイツ特許公開公報第3324805号が知られている。
小住宅の加熱装置を作動させるのに適しているものの
一般に振動しながら作動させるべきではない簡単な小容
量のオイルバーナに関しては、共振振動は、不快な騒音
を発生するばかりでなく、バーナを損傷させることがあ
る。
さらに、オイルバーナは、ガスバーナに比較してより
大きい排気ガス問題を引き起こすことが知られている。
この排気ガス問題は、ある場合には燃料内に含まれてい
る成分により、また他の場合にはまたに粘度の高いオイ
ルが供給され燃焼室内で十分に噴霧されないことにより
発生する。その結果、完全な化学量論な燃焼を達成する
ことが困難となる。また、連続オイル供給用のオイル供
給ラインは油滴を形成しがちであり、これが排気ガス公
害に関係する不完全燃焼を生じさせる原因となる。
内燃機関用に対しては、かなり以前から多種類の燃料
噴射装置が知られている。これらの燃料噴射装置は、一
般に、ポンプ−ノズル系として形成されている。使用さ
れるポンプは電磁駆動され、このポンプ内において、ポ
ンプのプランジャが電磁駆動するアーマチュアによる衝
撃を受ける。また、ピエゾ素子アクチュエータを用いた
種々のポンプも知られている。
ドイル特許公開公報第2307435号には、内燃機関用の
燃料噴射装置が開示されている。この燃料噴射装置で
は、ポンプ作動空間は、電気駆動プランジャポンプを介
して、流体で作動するばね付勢された少なくとも1つの
噴射弁に接続されると共に、供給弁(フィードバルブ)
を介して圧力源に接続されている。ポンプ作動の開始時
にプランジャはある程度のアイドルストロークを行い、
これによりプランジャの質量は実際のポンプストローク
を行う前に加速され、蓄積された運動エネルギーはポン
プ作動空間内の圧力を上昇するために使用される。この
ために、噴射装置は、プランジャとして軟鉄アーマチュ
アを備えており、このアーマチュアはリニアモータによ
り比較的長い距離にわたり駆動されるようになってい
る。
エネルギー蓄積原理で作動するこの種類の噴射装置が
その後さらに開発されている。そのような噴射装置とし
て、東ドイツ特許第120514号および第213472号に記載さ
れたものが知られている。固体にエネルギーを蓄積する
原理に従って作動するこれらの燃料噴射装置は、電磁石
(ソレノイド)のアーマチュアを加速し、これにより、
ノズルから燃料を噴出するために必要な圧力が形成され
る前に燃料の液柱を長い距離にわたり加速する。これら
の燃料噴射装置は、少ない駆動エネルギーで十分であ
り、動かされる質量が小さいので高い作動周波数が得ら
れるという利点がある。それに加え、高い圧力を達成す
る。
東ドイツ特許第120514号によれば、送出プランジャが
通過する燃料送出ユニットは、第1の部分において軸方
向に設けられた複数の溝を有し、これらの溝内を燃料は
実質的に圧力上昇を形成することなく流れ出るようにな
っているが、それに続く第2の部分には流体流出溝は設
けられていない。したがって、送出プランジャは、非圧
縮性である燃料により減速され、この結果燃料内に圧力
が形成され、この圧力が噴射弁の抵抗に打ち勝って燃料
の噴射が行われる。この装置における欠点は、送出プラ
ンジャが送出シリンダの密閉部分内に入り込んだとき
に、好ましくない間隙条件、すなわち比較的大きな間隙
の幅および比較的小さな間隙の長さが、著しく高い圧力
損失を生ぜしめ、この圧力損失が噴射のために必要な圧
力の形成に不利な影響を与えることである。このため
に、東ドイツ特許第213472号において、送出シリンダに
衝撃体を配置することが提案されており、それによれば
比較的大きい間隙幅があるにもかかわらず圧力損失は比
較的小さく維持される。しかしながら、この場合、衝撃
体の動作は、相互に衝突する部材に著しい摩耗を生ぜし
めるという欠点がある。さらに、衝撃により衝撃体に著
しい縦振動が発生し、この振動が燃料に伝達されて高周
波圧力振動の形で噴射過程に好ましくない影響を与え
る。
国際公開公報第WO93/18297号には、固体にエネルギー
を蓄積する原理に従って作動する他の燃料噴射装置が開
示されている。この装置においては、電磁駆動往復ポン
プのポンプシリンダによって案内されるピストン要素が
ほとんど抵抗を受けずに運動エネルギーを蓄積する加速
過程の間に、噴射すべき燃料の一部を噴射前にポンプ領
域内で移動させる。この燃料の移動は、移動を遮断する
手段により急激に停止され、それにより蓄積されたピス
トン要素の運動エネルギーが圧力室内で燃料に直接伝達
され、それにより密閉された圧力室内に含まれる燃料に
圧力衝撃が発生する。この圧力衝撃が噴射装置により燃
料を噴射するために使用される。この燃料の移動を遮断
しかつ圧力衝撃を発生するための手段は、往復ポンプの
ピストン要素とピストンシリンダとの間の前方液密接触
領域以外の位置に配置されている。その結果、燃料噴射
量を、高い周波数および高い精度で制御できる。特に、
少量の燃料でも正確に計量して噴射することができる。
エネルギー蓄積原理に従って作動する他の内燃機関用の
燃料噴射装置が国際公開公報第WO92/14925号に開示され
ている。この種類の従来の噴射装置の構造を、図23によ
り、さらに詳細に説明する。燃料は、燃料タンク601か
ら燃料ライン605へ約3〜10バールの圧力にて燃料ポン
プ602により供給される。そのために、圧力調整器603お
よび緩衝装置604が前記ライン605に配置されている。こ
の燃料ライン605の端部には、たとえば電磁作動される
閉止弁606が設けられており、この閉止弁605が開いた場
合に、ポンプ602により加速された燃料が燃料タンク601
へ戻るようになっている。この閉止弁606が急に閉鎖す
ると、ライン605およびライン607を通過する燃料の運動
エネルギーが圧力エネルギーに変換される。このように
発生した圧力衝撃の大きさは、約20〜80バールであり、
この圧力の大きさは、振動ラインとも称されるライン60
5においてポンプ602により発生する流動圧力の約10倍と
なる。閉止弁606にてこのようにして発生した圧力衝撃
は、加速された燃料を噴射ノズル610を介し噴出させる
ために使用される。この噴射ノズル610は、圧力ライン6
09を介して、閉止弁606およびライン605に接続されてい
る。
この公知の燃料噴射装置は、電磁作動可能な閉止弁を
用いているので、閉止弁606に接続された電子制御ユニ
ット608により電子的に制御することができる。
燃料内に蓄積されたエネルギーにより作動するこの噴
射装置の基本構造の欠点は、振動ライン内で燃料液柱を
加速させるために、プライミング(予備圧力供給)が必
要なことであり、しかもそれは連続的に行われる。この
連続的に行われるプライミングは、流れを一定に保持す
るための手段を必要とする。このために、ポンプ602に
より過剰に供給された燃料流れは、戻りラインを介して
貯蔵タンクに接続されている圧力調整弁603を介して調
整される。この圧力調整は、エネルギーの損失となり、
しかも燃料の温度を上昇させるばかりでなく噴射弁606
における圧力を変化させ、その結果噴射の精度が影響を
受けることになる。さらに、圧力調整弁603は、安定し
て作動可能にするために常に最低調整量を必要とし、こ
れによりさらにエネルギーを損失させることになる。噴
射ノズル610における流量要求量は、エンジン回転速度
ならびにその時点において噴射すべき量に依存するの
で、圧力供給手段は、既にアイドリングの状態で全負荷
運転のための流量を供給することが必要である。そのた
め、圧力調整弁603を通じて行うコントロールによって
比較的多量の燃料が減ることになり、装置全体としてそ
れに対応するエネルギー損失が発生することになる。
そのため、国際公開公報第WO92/14925号では、各噴射
過程に対し噴射のために必要な燃料の流量を、時間およ
び流量の要求を保ったままでエンジンの運転状態の機能
として必要とする範囲内でのみ供給することが提案され
ている。ここでは、間欠作動をする燃料加速ポンプを使
用しており、その結果連続プライミングが不必要とな
り、これは噴射装置のエネルギーバランス上好都合とな
る。さらに、加速ポンプとたとえば電磁作動可能な閉止
弁の形の電気作動可能な遅延手段に対して共通の制御装
置を使用することにより、使用可能なエネルギーの利用
が最適化される。
上記間欠作動をする燃料加速ポンプとして、電磁駆動
往復ポンプを使用することが好ましいが、圧力衝撃装置
内に燃料加速のためのダイヤフラムポンプを設けてもよ
い。また、電磁式ポンプ駆動装置の代わりに、電気力学
的駆動装置、機械式駆動装置またはピエゾ素子から成る
駆動手段を設けてもよい。
ポンプおよび遅延手段を共通操作することにより、ポ
ンプおよび遅延装置のタイミングが相互に最適化される
ばかりでなく、この共通制御により噴射周波数および噴
射容量もまた自由に選択することが可能となる。これ
は、特に、固体にエネルギーを蓄積する原理に従って作
動する燃料噴射装置が使用されたときに当てはまる。
以上述べた点をまとめると、従来技術においては、一
方では、オイルバーナを連続して作動させると、特に、
圧力振動が発生した場合に、共振および排気ガス公害の
ために常に所望の要求を満たすことができないという欠
点があった。また他方では、内燃機関用には、特に少量
の燃料の制御用として設計された多数の種々の噴射装置
がかなり以前から知られていた。
発明の開示 本発明は、圧力振動が確実に回避され、かつきわめて
良好な排ガス値が達成可能な加熱装置用オイルバーナを
提供することを目的とする。
この目的は、請求の範囲第1項に記載の特徴を有する
オイルバーナにより達成される。
すなわち、本発明は、エネルギー蓄積原理に従って作
動し、ポンプと、所定量の燃料を燃焼室内に急激に噴射
するノズルまたは弁を備えた噴射装置を有するオイルバ
ーナを提供することにより、従来のオイルバーナにおい
て共振範囲内で発生する圧力振動を、正確な周波数制御
により防止することができる。これは、特に、高い周波
数および高い圧力のもとで非常に短いパルスを出力する
ことを可能にするエネルギー蓄積原理により達成され
る。この高い圧力により、燃焼室内での燃料のきわめて
良好な噴霧および高い精度の計量供給がさらに達成さ
れ、これにより有害物質排出値が低い値に維持される。
噴射過程において生じる周波数は、それが燃焼室の共
振周波数からできるだけ大きく離れるように選択される
ことが好ましい。
本発明に係る噴射装置によれば、燃焼室に供給される
燃料の流量をかつてない精度で制御または調節すること
がはじめて可能となり、その結果、燃料/空気比を正確
に設定することができ、これにより化学量論燃焼比また
は過剰空気を有する燃焼比を達成して、排ガス中の有害
物質成分を低く維持することができる。
本発明に係るバーナによれば、オイル供給量に対して
もより大きな調節範囲が達成され、これにより少量のオ
イルのみでなく非常に多量のオイルも高い精度で燃焼室
に供給することができる。これは、特に、周波数が可変
な場合に加えて、各噴射過程における燃料供給量を変化
可能な場合に適用される。このような大きな調節範囲
は、バーナが臨界に達する状態をきわめて簡単な手段に
よって回避させることができる。
本発明に係る装置の成功は、発生する振動および有害
物質の排出を、たとえば防振装置のような補償手段によ
って解消する代わりに、燃焼自体を制御あるいは調節す
ることにより、振動の発生および有害物質の排出を直接
防止したことに基づくものである。したがって、燃焼時
にオイルバーナの種々の場所に発生する問題を解決する
のに複数の解決手段を必要とせず、これらの問題を噴射
装置だけで解決することが可能である。
本発明に係る噴射装置による燃料オイルの急激な供給
(燃料のバースト)は、10ミリ秒(ms)以下1ミリ秒
(ms)のオーダまでの噴射パルスを可能にし、その結果
この噴射装置は、数百ヘルツという通常の共振振動を打
ち消すのに適している。
本発明に係る噴射装置の迅速な応答性は、オイルの供
給制御における行過ぎ量(オーバーシュート)を確実に
防止する。この行過ぎ量の制御は、従来のオイルバーナ
においては回避することができず、これが排ガス公害の
増加をもたらしていた。さらに、本発明に係るオイルバ
ーナは、その迅速な応答性により、閉ループ制御回路に
おいて使用することが可能であり、この閉ループ制御回
路は、炎管または燃焼室内でガスセンサにより発生ガス
を検出し、それを高い熱効率で有害物質の排出が低い所
定の値まで調節する。このようなガスセンサは、たとえ
ば酸素または一酸化炭素を検出することができるもので
よい。
本発明の噴射装置は、好ましくは、オイルバーナ、特
に大容量バーナの場合に必要な数kg/hないし900kg/hの
ポンプ吐出量を処理可能な電磁駆動ポンプを備えてい
る。固体にエネルギーを蓄積する原理に従って作動する
このような電磁駆動ポンプは、ポンプシリンダ内で案内
されるピストン要素を有する電磁駆動プランジャを備え
ている。このピストン要素は、ほとんど抵抗を受けずに
運動エネルギーを蓄積する加速過程の間に、噴射すべき
燃料の一部を噴射前にポンプ領域内で移動させる。この
燃料の移動は、移動を停止させる手段により急激に停止
され、それにより蓄積されたピストン要素に蓄積された
運動エネルギーが圧力室内で燃料に直接伝達されること
により、密閉された圧力室内の燃料に圧力衝撃が発生す
る。この圧力衝撃が、噴射ノズル装置により燃料を噴射
するために使用される。
固体にエネルギーを蓄積する原理に従って作動する燃
料噴射装置は、圧力衝撃を発生するための手段が往復ポ
ンプのピストン要素とピストンシリンダとの間の前方液
密接触領域の外側に設けられている場合に、特に有利で
あり、それにより実際にはほとんど摩耗を生じることな
く作動し、しかも短い噴射パルスで多量の燃料を燃焼室
に噴射することが可能な噴射弁が簡単に得られる。
固体にエネルギーを蓄積する原理に従って作動しかつ
可動部分の少ないこのような構造の簡単な噴射ポンプ
は、その使用寿命が長いので、オイルバーナに使用する
のに適し、この長い使用寿命は、オイルバーナを長期に
連続して運転する場合にきわめて重要である。
本発明の他の有益な実施例は、従属項と以下の実施例
の説明に記載されている。
図面の簡単な説明 図1ないし図19は、本発明によるオイルバーナに使用
される噴射装置の種々の実施例の縦断面図; 図20は、2つのポンプおよび1つのノズルを有する噴
射装置を示す説明図; 図21は、複数のポンプと、単一ノズルブロック内に挿
入する複数のノズルとからなる噴射装置を示す説明図; 図22は、燃焼室の内部から見たノズルブロックを示す
説明図;および 図23は、流体内に蓄積されたエネルギーを利用するエ
ネルギー蓄積原理による噴射装置の概略図である。
本発明を実施するための最良の形態 以下、本発明を図面に基づいてさらに詳細に説明す
る。
本発明によるオイルバーナは、エネルギー蓄積原理に
従って作動する噴射装置を有しており、この噴射装置
は、所定量の燃料を燃焼室内に急激に噴射する。
エネルギー蓄積原理に従って作動する噴射装置は、2
つのグループ、すなわち加速された燃料内に蓄積された
エネルギーを利用する噴射装置と、固体にエネルギーを
蓄積する原理に従って作動する噴射装置とに分類され
る。後者のタイプの噴射装置の場合、噴射ポンプの送出
要素の初期ストローク部分を有しており、この間の燃料
の移動(押しのけ量/displacement)は圧力上昇をもた
らさないようになっている。この場合、エネルギーの蓄
積のために使用される送出要素のストローク部分は、蓄
積容積、たとえば中空室の形で規定される。また、実施
例の説明においてさらに詳細に説明するが、ストッパ要
素は異なる形に設計することができ、たとえばばね付勢
ダイヤフラムまたはばね付勢プランジャ要素の形に設計
することができる。そして、このストッパ要素に対して
燃料が送出される。このストッパ要素は、送出要素がス
トローク距離“X"移動する場合に生じる燃料の移動を許
容する。このばね付勢要素がその移動の移動の間にたと
えば固定ストッパに衝突すると、燃料内に急激な圧力状
況が生じ、これにより燃料の噴射ノズル方向への移動が
行われる。
以下に図面により説明する燃料噴射装置は、国際公開
公報第WO93−18297号において既に知られているが、そ
の構造は、上述した理由から、特にオイルバーナに使用
するのに適している。
図1に示す噴射装置は、電磁駆動往復ポンプ1を有
し、前記往復ポンプ1は送出ライン2を介して噴射ノズ
ル装置3に接続されている。送出ライン2から吸引ライ
ン4が分岐し、前記吸入ライン4は燃料タンク5に接続
されている。さらに、吸入ライン4の接続部付近で、容
積蓄積要素6がライン7を介して送出ライン2に接続さ
れている。
前記ポンプ1は往復ポンプ(プランジャポンプ)であ
り、電磁コイル(ソレノイド)9を収容するハウジング
8と、前記コイル内に設けられたたとえば堅固な円筒形
状のアーマチュア10とを有している。このアーマチュア
10は、環状コイル9の中心縦軸に沿ってハウジング内孔
11内に移動可能に収容され、圧縮ばね12によりアーマチ
ュア10がハウジング内孔11の底面11aに当接する休止位
置(始動位置)に押圧されている。この圧縮ばね12は、
アーマチュア10の噴射ノズル側前面と、ハウジング内孔
11に形成された上記アーマチュア前面と対向する側の環
状段部13とによって支持されている。前記ばね12は、送
出プランジャ14を隙間を介して包囲している。この送出
プランジャ14は、ばね12が作用するアーマチュアの前面
に強固にたとえば一体に結合されている。この送出プラ
ンジャ14は、ポンプハウジング8内のハウジング内孔11
の軸方向伸長部として同軸に形成され、圧力ライン2と
移送接続をなす円筒形燃料送出室15内にかなり深く侵入
している。深く侵入していることから、急激な圧力上昇
の間の圧力損失は回避される。それによって、プランジ
ャ14とシリンダ15との間の製造公差は比較的大きくでも
よく、たとえば1/100mmのオーダーでもよく、その結
果、製造費も安くできる。
前記吸入ライン4は逆止弁16を有している。この弁16
のハウジング17には、弁要素としてたとえばボール18が
設けられており、このボール18はその休止位置において
ばね19により弁ハウジング17のタンク側端部にある弁座
20に押圧されている。このために、このばね19は、片側
がボール18上に、また他方側が吸入ライン4の開口21の
付近の弁座20と対向するハウジング17の壁部に支持され
ている。
前記容積蓄積要素6は、たとえば2つの部材から成る
ハウジング22を有している。このハウジング22の空洞内
には、移動機構として機能するダイヤフラム23が設けら
れている。このダイヤフラム23は、前記空洞において燃
料が充満される圧力ライン側空間を分離区画形成し、力
が加わらない場合には、前記空洞を該ダイヤフラムによ
り相互にシールされた2つの半部分に分割している。ダ
イヤフラム23のライン7とは反対側には、容積の蓄積を
する中空室内で該ダイヤフラムにばね力、すなわちスプ
リング24が作用するようになっている。このばね24は、
ダイヤフラム23の復帰ばねとして機能する。ばね24のダ
イヤフラムとは反対側の端部は、円筒状の拡大された中
空空洞の内壁上に支持されている。このハウジング22の
中空空洞には、ダイヤフラム23のストッパ面22aをなす
ドーム状壁が形成されている。
ポンプ1のコイル9は、噴射装置のための電子式制御
装置として働く制御装置26に接続されている。
コイル9が非励起状態のとき、ポンプ1のアーマチュ
ア10は、ばね12の初期付勢力により底面11aに接触して
いる。この状態では、燃料供給弁16は閉じており、また
蓄積ダイヤフラム23は、ばね24によりハウジング空洞内
のストッパ面22aから離れた位置に保持されている。
コイル9が制御装置26により励起されると、アーマチ
ュア10は送出プランジャ14と共にばね12の付勢力に抗し
て噴射弁3の方向に移動する。このときアーマチュア10
に連結されている送出プランジャ14は、燃料を送出シリ
ンダ(燃料送出室)15から蓄積要素6の空間内に移動さ
せる。ばね12,24のばね力は比較的弱いので、送出プラ
ンジャ14の初期ストローク過程の間送出プランジャ14に
より移動させられた燃料は、ほとんど抵抗を受けずに蓄
積ダイヤフラム23を中空室内に押圧する。この際、アー
マチュア10は、蓄積要素6の蓄積容積および中空室がダ
イヤフラム23のドーム壁22a上に衝突によって排出状態
になるまで、当初ほとんど抵抗を受けずに加速される。
ダイヤフラム23がドーム壁22aに衝突すると、燃料の移
動が急に停止し、燃料は送出プランジャ14の有する高い
運動エネルギーにより急激に圧縮される。この送出プラ
ンジャ14によるアーマチュア10の運動エネルギーは流体
に作用して、圧力衝撃を生ぜしめ、この圧力衝撃は、圧
力ライン2内を通ってノズル3まで伝搬し、燃料を噴射
させる。
送出を終了させる場合は、コイル9の励起が解除され
る。それにより、アーマチュア10はばね12により底面11
aに戻される。また、蓄積装置6内に蓄積された流体
は、ライン7および2を介して送出シリンダ15に吸入さ
れて戻され、またダイヤフラム23はばね24によりその初
期位置に押し戻される。同時に、燃料供給弁16が開き、
追加の燃料がタンク5から吸入される。
好ましくは、噴射弁3と分岐ライン4,7との間の圧力
ライン2に弁16aが配置される。この弁16aは、噴射弁の
側の空間内に静圧を維持する。ここでこの圧力は、たと
えば最適運転温度における液体の蒸気圧より高く、その
結果、気泡の形成は防止される。この静圧弁は、たとえ
ば弁16のように設計してもよい。
蓄積要素6の移動機構として、ダイヤフラム23の代わ
りに蓄積ピストン31を使用することが可能である。この
場合、本発明によれば、蓄積を急激に停止するストッパ
を調節可能に設計することが可能であり、その結果アー
マチュア10および送出プランジャ14の加速ストロークの
長さを変えることができる。この調節は、たとえば引張
ケーブル40を介して移動ピストン31に調節ストロークを
伝達する調節要素により、手動で行うことができる。ま
たこの調節は、蒸気ケーブルの代わりに、たとえば作動
磁石を用いて、制御装置26を介して制御してもよい。図
2は引張ロープ40により調節可能な移動ピストン31を有
する蓄積要素6の実施態様を示している。
図2に示す蓄積要素6は、円筒形ハウジング30を有し
ている。この円筒形ハウジング30は、圧力ライン2と一
体に構成してもよい。この場合、蓄積ピストン31が燃料
移動要素として機能する。この蓄積ピストン31は、円筒
形ハウジング30の内壁に嵌合しており、したがって顕著
な漏洩は発生しない。この場合、シリンダ30内に中空室
33cが形成されているので、前記シリンダ30内でピスト
ン31を移動させることができる。もし流体が漏洩した場
合、漏洩流体は中空室33cから送出孔32を介して流出す
ることができ、該漏洩流体は燃料タンク5(図1)に戻
される。この送出孔32は、ハウジング壁33aとは反対側
のハウジングカバー33付近のハウジング30のシリンダ壁
内に形成され、該ハウジング壁33aは圧力ライン2の壁
部分と一体に形成されている。なお、この送出孔32は、
円筒形ハウジング30の中心縦軸33bに対し径方向に向け
てもよい。
ハウジングカバー33の内側壁とこの壁に対向するピス
トン31の端面との間には、圧縮ばね34が装着されてい
る。この圧縮ばね34は、ピストン31が反対側のハウジン
グ端壁33aに当接するその休止位置に押圧する。前記ハ
ウジング端壁33aには、ハウジング30の中心縦軸33に沿
った内孔35が形成されており、該内孔35は圧力ライン2
内に連通している。
ハウジング30のハウジングカバー33は、管状の軸方向
伸長部を有している。この伸長部の伸長管36の貫通孔内
には、ピストンのように摺動可能にストッパピン37が設
けられ、このピン37はその端部に設けられた空間33c内
に位置するリング38を有している。前記ピストン31は、
それがその休止位置からハウジングカバー33の方向に移
動したときに、リング38の底面に衝突する。このストッ
パ装置37は、ばね39により付勢された状態で装着されて
いる。このために、ばね39は、片側がカバー33の内面に
また他方側がピン37のリング38の環状段部に支持されて
いる。シリンダ30の外側に配置されたピン37の部分に
は、引張ケーブル40が取り付けられている。ストッパピ
ン37は、この引張ケーブル40を介してハウジング30の中
心縦軸33bの方向に調節可能であり、この調節によりピ
ストン31の可能なストローク距離をストッパリング38の
位置に応じて変えることができる。このストッパピン37
は、ポンプ1のアーマチュア10(図1)の必要な加速ス
トロークに応じて調節することができる。
図2に示す蓄積要素6の作動は、図1に示す蓄積要素
6の作動と基本的に同じである。送出プランジャ14およ
びアーマチュア10(図1)の初期ストローク過程の間、
蓄積要素6の蓄積ピストン31は、移動させられた燃料に
よりその休止位置(図2)から押し戻される。この場
合、戻しばね34は比較的弱く設定されているので、アー
マチュア10に装着された送出プランジャ14により移動さ
せられた燃料は、蓄積ピストン31による抵抗をほとんど
受けることなく移動することができる。したがって、ア
ーマチュア10は、送出プランジャ14と共にほとんど抵抗
を受けることなく、すなわち本質的にばね12,34のばね
力のみに抗して、蓄積ピストン31のばねで付勢された面
がストッパリング38に当接するまで、ストロークの一部
で加速され、蓄積ピストン31がストッパリング38に当接
すると、送出シリンダ15および圧力ライン2内の燃料
が、アーマチュア10および送出プランジャ14の高い運動
エネルギーにより急激に圧縮され、この運動エネルギー
が燃料に伝達される。このようにして生じた圧力衝撃が
燃料をノズル3から噴射させる。
この調節可能ストッパピン37もまた噴射される燃料の
量を個別に制御するのに適している。
本発明の他の好ましい実施例では、燃料供給弁(図1
における弁16)を、(図1および2における蓄積要素6
に類似の)蓄積要素として機能するように設計すること
が提案されている。これにより、送出プランジャの初期
ストローク過程の間に、ほどんど抵抗を受けることなく
燃料が送出シリンダ15および圧力ライン2から蓄積容積
内に供給される。この場合、この蓄積要素もまた送出プ
ランジャ14の初期ストローク過程のストローク長さを規
定している。図3はこのように設計された燃料供給弁の
第1の実施態様を示している。この設計もまた送出プラ
ンジャの初期ストローク過程を規定するための蓄積要素
として機能する。本発明のこの変更態様による利点は、
図1および図2に示す2つの部品すなわち燃料供給弁お
よび分離蓄積要素の代わりに、1つの部品のみで済むこ
とにある。
この変更態様において、弁50はほぼ円筒形のハウジン
グ51を有しており、該ハウジング51は図示の実施態様に
おいて圧力ライン2と一体に形成されている。このハウ
ジング51は、貫通孔52を有し、該貫通孔52は圧力ライン
側に位置し開口53aを介して圧力ライン2内に流入する
部分53と、入口側に位置し燃料タンク5(図1)への供
給ラインに接続された部分53bとを有している。ハウジ
ング51内に設けられた2つの同軸上の孔53および孔53b
の間には、径方向に拡大された弁室54が形成されてい
る。この弁室54には、弁要素(閉止弁)55を収容してい
る。この弁要素55は、直径の大きい円形ディスク56と直
径の小さい円形ディスク57とからなり、これらの円形デ
ィスクは、直径の小さい円形ディスク57が貫通孔部分53
の側に配置されるように一体に形成されている。弁本体
戻しばね58は、弁要素55を休止位置に押圧して弁室54の
圧力ライン側側面59に当接させている。このばね58は、
片側が弁要素55のディスク56上に支持され、また反対側
が弁室54の端面59と対向する端面61内の中心部に形成さ
れた環状段部60の底面に支持されている。したがって、
ディスク56は弁室54の端面61に当接してシールを形成す
ることが可能である。
中心縦貫通孔52の通路部分53は、ハウジング壁51に形
成された溝またはスロット62を介して弁室54と連通して
いる。この場合、前記溝またはスロット62は、弁室54の
方向にファンネル状に拡大していてもよい(図3参
照)。
図3に示す初期位置において、弁要素55は、ばね58の
作用により、ディスク57を弁室54の端面59に当接させた
状態にある。この初期位置において、タンク側に位置す
る貫通孔の通路部分53bは、弁室54および溝62ならびに
貫通孔の部分53を介して、圧力ライン2および送出シリ
ンダ15と連通した状態にある。ここで符号5で示した燃
料タンクは、その中に燃料を移動させることができる中
空室または蓄積容積として利用することができる。送出
プランジャ14が電磁コイルの励起により噴射ノズルの方
向(矢印3a)に加速された場合、移動させられた燃料
は、ほとんど抵抗を受けることなく貫通孔部分53、溝ま
たはスロット62、弁室54および供給孔(部分)53bを介
してタンク内に流入することができる。弁50の流動条件
は、燃料が特定の流量に到達し、弁要素55が燃料で溢
れ、弁要素55に作用する流動力がばね58の付勢力より大
きくなったときに、該要素が内孔53bの方向に押し出さ
れるように設計されている。それにより弁要素55は、デ
ィスク56により供給孔53bの供給断面または環状段部60
の凹部を閉止する。この結果、アーマチュア10およびプ
ランジャ14の運動エネルギーを送出シリンダ15および圧
力ライン2内の燃料に急激に伝達し、これにより燃料は
ノズル3(図1参照)から噴射される。この弁装置50の
場合、アーマチュア10およびプランジャ14のエネルギー
蓄積経路は、電磁コイルの励起により制御可能である。
プランジャ14およびアーマチュア10が戻ったとき、ばね
58の圧力により弁要素55は再び供給孔53bの開口から離
れ、これによりタンク5から追加の燃料を吸入すること
ができる。
図4は、図3に基づいて説明した部品の変更態様を示
している。この部品は、燃料供給と燃料噴射の制御との
両方の機能を果たし、さらにエネルギー蓄積のために機
能する送出プランジャのストローク部分もこの部品によ
り制御可能である。このために電気式制御弁70が使用さ
れている。
圧力ライン2は、該圧力ライン2の出発点であるポン
プ1の圧力室または送出室15の近傍において、燃料供給
ライン4に接続された開口71を有し、この燃料供給ライ
ン4に電気式制御弁が設けられている。この制御弁70
は、弁ハウジング77内にばね付勢された弁体72を有し、
該弁体72はアーマチュア73に固着されている。アーマチ
ュア73は、中心軸方向貫通孔74を有し、また弁体72の付
近に少なくとも1つの横方向内孔75を有している。この
制御弁70は、休止位置において、弁体72に作用するばね
76の付勢力により圧力ライン側の最終位置に押圧された
アーマチュア73を介して開放された状態にあり、この最
終位置においてタンク(図示されていない)内の燃料
は、内孔75、貫通孔74および圧力ライン開口71を介し
て、圧力室15,2の燃料と連通している。
ハウジング77内には、コイル78が設けられ、前記コイ
ル78はアーマチュア73を隙間を介して包囲している。
本発明による噴射過程は次のように行われる。圧力ラ
イン2が完全に充満されたとき、ポンプ1の電磁コイル
9が励起され、これによりポンプ1のアーマチュア−送
出プランジャ要素10,14がその休止位置から加速され
る。プランジャ14により押しのけられた即ち移動させら
れた燃料は、圧力ライン開口71、貫通孔74、横方向内孔
75を通って弁体72の周りから燃料タンク側の吸入ライン
4内に流入する。所定の時点でコイル78が励起されて弁
70が作動しかつアーマチュア73が移動し、これにより弁
体72はその弁座上に当接し、燃料の流れを閉止する。圧
力ライン開口71は急激にすなわちきわめて速く閉止さ
れ、これにより燃料はもはやライン4内に逃げることは
できない。その結果、アーマチュア10およびプランジャ
14は急激に減速され、蓄積された運動エネルギーを非圧
縮性燃料に伝達し、燃料に圧力衝撃を生ぜしめ、これに
より圧力ライン2からの燃料は噴射弁3を介して噴射さ
れる。この場合、本発明の他の実施例と同様に、アーマ
チュア10およびプランジャ14は、その全送出ストローク
に達するか、またはさらに移動するようにしてもよい。
なお、噴射弁3は既知の油圧制御設計およびばね付勢設
計を有している。また、制御弁70の励起は、ポンプ1お
よび閉止弁70の両方を制御する電子制御装置を介して行
われるのが好ましい。
図5は図3に示した弁の変更態様を示す。蓄積要素−
供給弁一体装置90は、ポンプ1のハウジング8と圧力ラ
イン2とを含む単一ユニットとして構成されたハウジン
グ91を有している。このハウジング91は、中心縦貫通孔
92を有し、該貫通孔92は片側が開口93aを介して圧力ラ
イン2に連通し、また反対側が円筒形弁室93内に連通
し、さらに図3に示した溝62に類似の溝94が内孔92を介
して弁室93に通じている。この弁装置は、2つの部品、
即ち弁室93内に収容されたシリンダ95と、このシリンダ
の円筒形中心段付貫通孔内に摺動可能に設けられたピス
トン96とを有している。シリンダ95の外面には、軸方向
に平行なスロット97が形成されている。このシリンダ95
は、ばね98によりその休止位置に保持され、この休止位
置においてシリンダ95はその片方の端面を弁室93のタン
ク側底面に当接させている。前記弁室93は、燃料供給ラ
イン99を介してタンクと連通している。一方、ピストン
96を収容する円筒形貫通孔は、タンク側にばね100を有
し、このばね100はピストン96を弁室93の圧力ライン側
底面に当接させ、これにより貫通孔92は閉止される。な
お、シリンダ95のタンク側内部室内には、ピストン96の
ための自由空間95aが形成されている。
弁90は次のように作動する。送出プランジャ14が吸入
ストロークを実行すると、シリンダ95はばね98の圧力に
打ち勝つ負圧により弁室93のタンク側底面から引き離さ
れる。その結果、燃料はライン99から吸入され、これに
より燃料は、縦スロット97、弁室93およびスロット94な
らびに貫通孔92を介して圧力ライン2内に流入すること
ができる。この過程の間に、図5に示すピストン96が弁
室93の圧力ライン側底面に当接する。吸入ストロークの
終端においてシリンダ95は、ばね98により図5に示した
位置に押圧され、この位置においてシリンダ95は再び弁
室93の底面に当接してシールを形成する。
送出プランジャ14の送出ストロークの開始時に、シリ
ンダ95内のピストン96は、ばね100の付勢力が比較的弱
く設定されていることから、弁室93の圧力ライン側底面
に当接する位置から移動して自由空間95a内に案内され
る。この状態で、このようにして形成された弁室93内の
通過空間内に、送出プランジャ14の送出運動により移動
させられた燃料が、圧力室15および圧力ライン2を介し
て流入し、それによりピストン96のタンク側端面にある
燃料が、ピストン96によりライン99を介してタンク内に
圧入される。送出プランジャ14の送出ストロークは、ピ
ストン96が、ばね100が作用しているタンク側端面をシ
リンダ95の中心縦貫通孔内の段部に当接することにより
終了する。このようにしてアーマチュア10および送出プ
ランジャ14はほとんど抵抗を受けることなく加速ストロ
ークを急激に終了させることにより、圧力ライン2内に
急激な圧力上昇が発生し、これにより燃料はノズル3か
ら高圧で噴射される。
本発明の他の変更態様では、蓄積要素6を往復ポンプ
1の送出プランジャと一体のユニットに構成することが
提案されている。図6がこのような実施例を示す。この
実施例の蓄積要素は、蓄積ピストン80を有している。こ
の蓄積ピストン80は、ピストン14およびアーマチュア10
の中心を貫通する段付貫通孔14aの圧力ライン側の第1
の部分内で、ばね81により圧力ライン側ストッパ(図示
されていない)に対して押圧されている。ここで休止位
置にあるピストン80は、一方の端面を圧力室15内に突出
させている。蓄積ピストン80を収容する送出プランジャ
14内の内孔部分14bは、アーマチュア10の方向へ段部14c
を超えて他の段付内孔部分14dに連続し、この内孔部分1
4dの段部14eに圧縮ばね81が支持されている。この圧縮
ばね81は、ピストン80のアーマチュア側面を押圧してい
る。すなわち、段部14eの後ろ側に設けられた内孔14aも
アーマチュア10内を貫通しかつ中空アーマチュア室11内
に連通し、空気を移動させることができるようになって
いる。
この実施例の蓄積要素は、次のように作動する。送出
プランジャ14のストロークは最初の部分すなわちエネル
ギー蓄積経路上では、蓄積ピストン80がシリンダとして
設計された送出プランジャ14の内孔14b内に圧入され、
圧力室の側に移動させられた燃料のための追加空間を形
成する。この空間により、初期ストロークの間にアーマ
チュア10および送出プランジャ14を共にほとんど抵抗を
受けることなく加速させることができる。アーマチュア
10および送出プランジャ14の無抵抗加速は、蓄積ピスト
ン80のアーマチュア側面が段付内孔14dの環状肩部14cに
当接するに至ったときに終了する。この結果、急激な圧
力上昇が発生し、これにより燃料はノズル3から噴射さ
れる。
以下において図7および図8に基づいて説明される本
発明の噴射装置の変更態様は、電磁駆動往復ポンプとス
トッパ装置とを単一ユニットとした構造である。
図7および図8に示す実施例では、流体弁ならびにポ
ンプおよび圧力ライン2が共通ハウジング121内に収容
されている。電磁駆動装置を有するポンプの機能および
主な構造は、前に説明した本発明に係る実施例の装置の
ポンプ1とほぼ同じであり、燃料の吸入はポンプハウジ
ング121内に装着されかつ圧力ライン2と連結された弁1
22を介して行われるようになっている(図7)。
図示の実施例において、弁122は、ベルヌーイ効果(B
ernoulli effect/通路の狭い部分を流体が流れると圧力
の低下を生ぜしめることを意味する)の作用により、特
定の流量において自動的に閉じるようになっている。加
速ストローク中に圧力ライン2内を流れる燃料は、隙間
123を通過して弁室124内に流入する。弁体125と相手方
弁座との間に、狭い環状間隙が形成されている。この環
状間隙は、弁体125を付勢するばね126を適切に成形する
ことにより設定可能である。燃料はこの環状隙間内を流
れ、そこでベルヌーイ効果により周囲よりも低い静圧を
生ぜしめる。特定の流量において、環状隙間内の静圧が
低下して、弁体125が引き上げられかつ弁122が閉じ、こ
れにより燃料を噴射弁から噴射させるのに必要な圧力衝
撃が発生する。噴射ノズルに通じている圧力ライン2
は、逆止弁127の出口に接続されている。この逆止弁127
もまたハウジング121と一体に形成されている。
弁127の弁体128は、ばね129の初期付勢力により相手
方弁座に押圧されている。このばね129は、圧力ライン
2内の圧力が弁127に接続されている噴射ノズルから燃
料を噴射させる圧力より低いときに、弁127が閉じるよ
うに設計されている。この逆止弁127は、噴射ノズルと
逆止弁との間の圧力ライン内に燃料の蒸気圧より高い静
圧を確保する。そのため、この逆止弁127は、噴射弁に
通じる圧力ライン2内の気泡の発生を防止する。
この実施例におけるアーマチュア10は、ケーシング内
に軸方向に平行な異なる深さのスロット130および131を
有している。これらのスロット130および131は、ほぼ円
筒形のアーマチュアの周辺に分配されている。これらの
スロットは、ソレノイド9が励起されたときに乱流の発
生を防止し、これによりエネルギーを節約している。ア
ーマチュア室11内に漏洩したオイルは、アーマチュア室
11からハウジング121を介して外部に導かれているライ
ン120により吸引される。
この噴射ポンプのアーマチュアのリセットは、通常こ
の目的のために装着された戻しばねにより行われる。高
い噴射周波数に到達するために、アーマチュアのリセッ
ト時間は短く保たれねばならない。これは、たとえば戻
しばねのばね力をそれに応じて高くすることにより達成
することが可能である。しかしながら、リセット時間が
短くなると、アーマチュアがアーマチュアストッパに衝
突する衝撃速度は大きくなる。これによりアーマチュア
が摩耗しあるいはアーマチュアがアーマチュアストッパ
に対してリバウンドし、そのため全体運動サイクルの期
間が増大されるという欠点がある。したがって、本発明
の目的の1つは、アーマチュアの休止位置までの復帰時
間を短くすることである。本発明は、たとえばアーマチ
ュアの戻り運動の最後の部分において、この戻り運動を
流体で緩衝することによりこの目的を達成することを提
案している。
図9は噴射ポンプの一実施例を示しており、この実施
例は実施的に図1に示した噴射ポンプ1の構造と同じで
ある。流体で緩衝させるために、このピストン−シリン
ダ構造では、アーマチュア10の後方端面に円筒形突起部
10aが形成されている。この突起部10aは、アーマチュア
の戻り運動の最後の部分において、底面11a内の筒状止
まり穴11bに嵌合してその中に入り込む。この止まり穴1
1bは、ハウジング8内のアーマチュア10のためのストッ
パ面11a内に形成されている。一方、アーマチュア10に
は、縦スロット10bが形成され、前記縦スロット10bはア
ーマチュアの後方空間11をアーマチュアの前方空間11に
接続している。空間11内に存在する空気または燃料のよ
うな媒体は、アーマチュア10の運動の間にスロット10b
内を流れることができる。この筒状止まり穴11bの深さ
は、突起部10aの長さとほぼ一致する(図12における寸
法Y)。突起部10aが筒状止まり穴11b内に入り込むこと
ができるようになっているので、アーマチュアの戻り運
動の最後の部分はかなり減速される。すなわち、空間11
bからの媒体の移動により、アーマチュアの戻り運動に
おける所望の流体緩衝が達成される。
図10aは流体緩衝装置の変更態様を示している。この
実施例においてもまた、送出プランジャ14が貫通するア
ーマチュア10の前方のポンプ室11がアーマチュアの後方
に形成されるポンプ室11と内孔10dを介して接続されて
いる。これらの内孔10dは、アーマチュアの後方領域に
おいて中心移送通路10cとなっている。この緩衝装置8b
では、中心ピン8aがそのコーン先端8cを移送通路10cの
開口の方向に突出させている。この中心ピンの基端側
は、ポンプ室11の底面11a内の緩衝室8e内に通じる穴8d
内を通って後方に伸び、緩衝室8e内で穴8dより大きい直
径をもつリング8fに結合している。この緩衝室8eの底面
に支持されているばね8gは、リング8fを押圧し、ピン8a
をその休止位置に押圧している(図10a)。また、通路8
hは、緩衝室8eをアーマチュア後方のポンプ室11に連通
させている。通路10cおよび10dは、加速過程の間アーマ
チュア10がほとんど抵抗を受けずに運動することを可能
にしている。
前記緩衝装置8bは、アーマチュア10の加速運動の間は
作動せず、したがってストローク過程では何ら影響を受
けることはない。一方、戻り運動の間には、移送通路10
cの開口がコーン先端8cに当接して閉じられ、そのため
通路10cおよび10d内の流れは遮断される。アーマチュア
10は、ばね力とポンプ室11内にも存在する緩衝室8e内の
媒体とに抗してピン8aを押圧する。その結果、媒体は通
路8hを介してポンプ室11内に流出する。この場合、流れ
およびばね力は最適緩衝が得られるように選択される。
図10bの実施例では、通路8hの代わりにピン8a内の中
心に流体移動孔8iが形成されており、該流体移動孔8iを
介して緩衝媒体を移送通路10c内に圧入することができ
るようになっている。
本発明による噴射装置の他の好ましい実施例では、ア
ーマチュア10の戻り運動の間にアーマチュア10の戻しば
ね12に蓄積されたエネルギーを有効に使用することが提
案されている。これは、たとえばアーマチュアがその戻
りの間にポンプ装置を作動させた際に達成される。この
ポンプ装置は、システムを安定化しかつ気泡の発生を防
止するために噴射装置に燃料を供給するのに使用され
る。図11は燃料噴射ポンプ1に結合されたオイルポンプ
260のそのような一実施例を示している。
図11に示す燃料噴射ポンプは、送出プランジャ14の初
期ストローク部分の制御のための燃料供給制御要素およ
び燃料送出制御要素を有している点を除き、図4に示し
たものと同じ構造である。この第2のポンプ260は、ポ
ンプハウジング8の後方底面11aに接続されている。詳
しくは、第2のポンプ260は、ハウジング261を有してお
り、該ハウジングは噴射ポンプのハウジング8に接続さ
れている。前記ハウジングのポンプ室261b内には、ポン
プピストン262が配置されている。このポンプピストン
のピストンロッド262aは、アーマチュア10の作動室11内
に突出している。このピストン262は、出口264近傍のハ
ウジング底面261aに支持されている戻しばね263により
付勢されている。
さらにハウジングのポンプ室261bは、供給ライン265
を介してタンク266に連通している。供給ライン265に
は、逆止弁267が設けられている。この逆止弁267の構造
は、図1の弁16の構造と同じである。
第2のポンプ260は次のように作動する。噴射ポンプ
のアーマチュア10がその作動ストロークの間に噴射ノズ
ル3の方向に移動したとき、アーマチュア10の後方側の
ハウジング8内のポンプ室11はその容積が増大され、ポ
ンプピストン262はアーマチュア10の方向に移動し、最
終的に戻しばね263の作用によりその休止位置に移動す
る。この過程の間にオイル(燃料)がタンク266から弁2
67を介して第2のポンプ260の作動室261b内に吸入され
る。一方、ポンプ1のアーマチュア10のそのストッパ11
aの方向への戻り運動の間に、ポンプピストン262は、ア
ーマチュア10の戻り経路の少なくとも一部分においてポ
ンプ室261b内に圧入される。その際、弁267は、ポンプ
圧力により閉じられ、また第2のポンプにより送出され
た媒体は、ポンプにより出口264から矢印264aの方向に
送出される。
第2のポンプ260は、燃料予備圧縮ポンプ(プライミ
ングポンプ)としても使用することが可能であり、この
場合燃料を弁装置70に供給することが可能である。これ
は、ポンプ260が燃料供給系統内に静圧を発生し、この
静圧がたとえば全系統が加熱されたときに気泡の発生を
防止するという利点を有している。
さらに、ポンプ1に設けられた追加ポンプ260により
アーマチュア10の急速な緩衝が可能となり、これにより
アーマチュアはストッパ11aにおいてリバウンドするこ
とはない。
図12aおよび12bは、特に有効でかつ簡単な緩衝装置を
示している。ポンプ装置1の構造は図9の構造に類似し
ている。図12aに示す筒状止まり穴11bは、円形突起部10
aの直径より大きい直径を有している。この突起部10a
は、筒状止まり穴の方向に突出する弾性材料からなる円
形シールリップ10eにより包囲され、この円形シールリ
ップ10eは筒状止まり穴11bに嵌合可能になっている。筒
状止まり穴11bの開口に設けた入口テーパ部は、円形シ
ールリップ10eの筒状止まり穴11b内への挿入を容易にし
ている。この緩衝装置は、アーマチュア10が停止する際
に良好な緩衝を提供し、アーマチュアの加速ストローク
を妨害することはない。軸方向に平行に伸びるシールリ
ップからなる弾性緩衝要素10eは、アーマチュア10の戻
りストロークの際に、筒状止まり穴11b内に入り込み隙
間のない嵌合をなし、しかも筒状止まり穴11bの内壁と
接触し外側へのシールを形成する。
図12bに示す筒状止まり穴11bも同様に円筒形突起部10
aより大きい直径を有している。弾性材料からなるシー
ル要素(リング)10fは、筒状止まり穴11bの内壁に密着
して嵌合されており、開口の付近に内側を向くシールリ
ップ10gを有している。そのため、円筒形突起部10aがピ
ストンのように弾性シール要素10f内に入り込むと、シ
ールリップ10gが円筒形突起部10aに対して押圧され、緩
衝媒体が外に排出される。その結果、アーマチュア10に
対する特に良好な緩衝が達成される。
図13は、本発明に係るコンパクトな設計の電磁駆動往
復ポンプを示しており、一体に組み込まれたストッパ弁
を有している。この実施例のコイル201は、円筒形多室
ハウジング200内において、外面200a、円筒形内面200
b、タンク側正面壁200cおよび圧力ライン側正面壁200d
により区画形成された内部室202内に配置されている。
ハウジングの内面200bにより包囲された内部室202は、
径方向内方伸長リング203によりタンク側内部領域と圧
力ライン側内部領域とのそれぞれに分割されている。圧
力ライン側内部領域では、ピストン205の環状基部204が
隙間なくしっかりと嵌合されており、しかもリング203
のリング状エッジに当接している。このピストン205
は、リング203のリング状開口206を隙間を介して貫通
し、内部室202のタンク側領域内に突出している。ピス
トン205内には貫通内孔207が形成されており、該貫通内
孔207はピストンのタンク側において拡張され、そこに
弁208を収容している。この弁208は、コイルばね209に
よりタンク方向に付勢され弁座209aに押圧されて閉止位
置をなし、タンク側からかかる圧力により開放されるよ
うになっている。
タンク側内部室202内に位置するピストン205の部分の
周囲には、往復ポンプのポンプシリンダ(バレル/胴
部)210が隙間なくかつ摺動可能に嵌合している。この
ポンプシリンダは、コイルばね211により付勢されてそ
のタンク側環状端面214を内部室202内の環状段部213に
当接させている。このコイルばね211は、その一端がリ
ング203上に支持され、また他端がシリンダ210の環状段
部212上に支持されている。弁ポート215が径方向に間隔
を有した状態で環状面214を越えて径方向に狭くなった
内部室202a内に一部分突出している。このように、シリ
ンダ210の圧力ライン側環状面がリング203から間隔を置
いて配置されているため、シリンダ210の運動空間が形
成されている。内部室202の内壁に隙間なく接触した状
態で案内されるシリンダ210は、端面側が開いた軸方向
に平行な縦スロット216を表面に有している。これらの
スロット216の機能を以下に説明する。
ポンプシリンダ210内を貫通しかつピストン205を収容
している貫通孔217には、ピストン205の前方(上流側)
のタンク側の位置にタペット弁が設けられている。この
タペット弁のタペットヘッド218は、長さの短い拡径内
孔部分内でピストン205の環状端面から間隔を置いて配
置されている。またそのタペット弁の押し棒219は、内
孔217aの内壁上に支持されながら弁ニップル215内の狭
く形成された内孔217a内を貫通し、狭く形成された内部
室202a内に突出している。
押し棒219の自由端部にディスク220が装着されている
ことが好ましい。このディスクは、穴221を有し、この
穴221の機能は以下に詳細に説明するが、ここで押し棒2
19はディスク220を超えて僅かに延出し、内部室202aの
タンク側底面222に当接している。この押し棒219の長さ
は、タペットヘッド218が圧力ライン側の狭く形成され
た内孔217aの開口であるその弁座223から引き離された
状態で、それらの間に特定の隙間“X"が形成されるよう
に選択される。この隙間“X"の意味および目的は以下に
詳細に説明する。コイルばね224は、往復ポンプの図示
の休止位置におけるタペットの位置を安定化させるため
に設けられており、一端においてシリンダ210の環状端
面214上に支持され、また他端においてディスク220上に
支持されている。
軸方向に平行な内孔225が底面222から底面壁内に向か
って形成され、軸方向弁室226に連通している。この弁
室226内には、コイルばね228によりタンク方向に付勢さ
れて弁座227と当接する弁ヘッド229が配置されている。
この弁ヘッド229は、スロット230を有しており、該スロ
ット230は周方向において弁座227によりカバーされ、こ
れにより弁229はタンク接続側の圧力によりばね228の付
勢力に打ち勝って開かれ、弁室226から内孔225への通路
が形成される。
弁室226は燃料タンク(図示されていない)に接続さ
れた燃料ラインと連通している。一方、正面壁200dの圧
力ライン側であって内壁200bの延出部にあたる部分は、
圧力ラインをなし(図示せず)、噴出弁に連通してい
る。図13内の矢印は燃料の流れ方向を示している。
図13に示す往復ポンプは次のように作動する。コイル
201が励起されると、シリンダ210は図示の休止位置から
圧力ラインの方向へほとんど抵抗を受けずに加速され
る。その際、燃料は、内部室202からスロット216を介し
て流出し、さらに内孔217およびタペットヘッド室から
内部室202aの方向に流出する。この加速運動は、弁ヘッ
ド218が弁座223に当接した際に発生する衝撃により急激
に終了し、これによりシリンダ210の蓄積エネルギーが
タペットプレナム室(タペットの上流側スペース)内の
燃料に伝達される。それにより弁208が開かれ、内孔207
および圧力ライン内の燃料に圧力が伝搬され、これによ
り噴射ノズルからの燃料の噴射が行われる。励起がオフ
になっていないときは、燃料はシリンダが移動するかぎ
り噴射される。この場合、タペット弁218,219がシリン
ダ210と連動し、それに伴い内部室202,202a内、内孔225
内および弁229により分離された弁室226のプレナム室
(上流側スペース)内に負圧を発生させ、これにより弁
229が開かれる。燃料は、タンクから、弁ヘッド229内の
周辺スロット230と、弁室226のプレナム室と、内孔225
とディスク220の弁穴221とを通過して内部室202a内に流
入し、スロット216を介して内部室202内に流入する。励
起がオフに切り換えられた後、シリンダ210はばね221に
よりその休止位置すなわち初期位置に押し戻される。こ
の場合、最初に押し棒219が底面壁222に衝突し、タペッ
ト弁が開かれ、これにより燃料は押し棒219と内孔217a
との間の隙間を通過してタペットヘッドプレナム室217
内に流入することができる。この場合、弁208は閉じた
ままである。したがって、弁208は静圧弁として働き、
噴射弁(図示されていない)と弁ヘッド208との間の燃
料が充満された空間内において、たとえば最高運転温度
における液体の蒸気圧より高い静圧を燃料内に維持し、
これにより気泡の発生が防止される。
図14に示す噴射ポンプの実施態様は図13に示す実施例
に類似し、したがって同じ符号が使用されている。この
実施例では、ピストン205がハウジング200の正面壁200d
と一体に形成されている。また、管状ソケット(ニップ
ル)208a内に収容されているばね209により付勢された
静圧弁208がピストン205内を貫通する内孔207の圧力ラ
イン側開口を閉じている。
アーマチュアとして働く摺動ポンプシリンダ(バレル
/胴部)210は、弁タペット218,219の装着を容易にする
ために複合部材から構成されている。しかしながら、こ
の複合部材構造は、本発明の本質的な部分ではなく、し
たがって、シリンダ210の構造は詳細には説明しない。
押し棒219は比較的短く形成されており、シリンダ210
のタンク側環状端面214を越えて弁間隙の距離だけは突
出してもよい。正面壁200cの領域内において、環状端面
214がプラスチックブロック231に当接している。このプ
ラスチックブロック231は、貫通孔232を有しており、こ
れらの貫通孔232は、タンク側内部室202と連通している
周縁のスロット233と連通している。そのため、内孔234
は、タンク側内部室202からシリンダ210内の内孔217の
拡張された内孔領域に連通している。また、前記貫通孔
232は、タンクに通じている軸方向弁室226内に連通して
いる。この弁室226は、管状ソケット226a内に形成され
ている。
本発明のこの実施例においては、タペット弁218,219
はばね付勢されていない。タペット弁は慣性力で作動
し、そのため押し棒は狭く形成された内孔217a内にほと
んど隙間なく嵌合している。図14に示す位置において、
タペット弁は、タペットヘッド218に作用する室202,21
7,207内に存在する圧力によりプラスチックブロック231
に押圧されている。シリンダ210が加速されると、タペ
ット弁は弁座223に係合するまでその位置に留まる。一
方、アーマチュアシリンダ210の戻り運動においては、
押し棒219はプラスチックブロック231に衝突し、これに
よりタペット弁は再び図示のスタート位置に到達する。
タペットヘッド218が位置している内孔217の拡大部に
は、圧力ライン側に環状段部235が形成されている。こ
の環状段部235は、タペット弁の休止位置においてタペ
ットヘッド218の前方僅かの距離に存在している。この
環状段部235は、シリンダ210の戻り運動の間にタペット
がその慣性により弁座から離れたときおよび/またはシ
リンダ210の戻り運動の間に弁がプラスチックブロック2
31からバウンドして戻ったときに、タペットヘッド218
の段部に衝突する。環状段部235の端面に設けられた凹
部235aは、自由な燃料の流れを確保する。このようにし
て、タペット弁の休止位置が簡単な手段により確保され
る。
この実施例に係る噴射ポンプでは、アーマチュアシリ
ンダ210の加速の間燃料は、アーマチュアシリンダ210の
圧力ライン側内部室202からスロット216を介してタンク
側内部室202内に流れ、同時に内孔207,217から凹部235
a、タペットヘッド218の近くを通って弁座開口を通過し
て内孔234とタンク側内部室202とに流入する。この燃料
の移動は、タペット弁218,219の閉鎖により急激に遮断
され、これにより所定の圧力衝撃が発生する。一方、ア
ーマチュアシリンダ210の戻り運動の際には、タペット
弁218,219が開き、燃料は反対方向に流れる。
アーマチュアシリンダ210の休止位置からのスタート
運動が妨害されないようにするために、環状端面214が
プラスチックブロック231の面から僅かの距離“A"だけ
離れて配置されていることが好ましい(図15)。この環
状端面214から突出する支持リブ214aがプラスチックブ
ロック231の面に当接して距離“A"を提供し、これによ
りアーマチュアシリンダ210のスタート時に環状端面214
とプラスチックブロック231の面との間に、好ましくな
い負圧効果が発生しないようになっている。同じ目的の
ために、類似の支持リブを押し棒219の端面上に配置し
てもよい(図示されていない)。さらに、この距離“A"
は、戻りストロークの間に隙間“A"からの燃料を排出に
より緩衝が発生するように選択されている。
図14および15に示す往復ポンプの実施例に、図16に示
すような簡単な構造の効果的なアーマチュア緩衝装置を
設けてもよい。この場合、押し棒219はその自由端部に
フランジリング219aを有している。このフランジリング
219aは、環状端面214の一部と側部で係合しているが、
環状端面214に当接させてもよい。プラスチックブロッ
ク231の面内には、このフランジリング219aに対応する
凹部231aが設けられ、この凹部231a内にフランジリング
219aがほとんど隙間なく嵌合するようになっており、こ
れによりピストンシリンダ状の流体緩衝装置が形成され
る。アーマチュアシリンダ210の戻り運動の間、フラン
ジリング219aは環状面214により係合される。フランジ
リング219aが凹部231a内に入ると直ちに燃料がそこから
押しのけられ、それによりアーマチュアシリンダ210が
減速される。アーマチュアシリンダ210の加速の間に、
アーマチュアシリンダはほとんど抵抗を受けずに移動す
ることができる。フランジリング219aおよびタペット弁
218,219は、当初、タペット弁が弁座と係合して移動が
始まるまで凹部231a内に留まっている。
このフランジリング219aの厚さは、凹部231aの深さよ
り僅かに大きく設定されていることが好ましい。これに
より、アーマチュアシリンダ210の初期位置において環
状端面214はプラスチックブロック231の面から離れたま
まとなり、そのためこの場合には支持リブは必要ではな
い。
圧力ライン側正面壁200d内には、圧力側内部室202か
ら外へ通じる開孔236が形成され、この正面壁200dの外
側に貫通内孔238を有するニップル(ソケット)237が装
着されていることが好ましい。このような構成によれ
ば、ポンプおよびバーナーのスタート過程の間に、たと
えばアーマチュアシリンダ210から内孔236および送出ニ
ップル237を介して燃料をポンプ送出することが可能で
あり、これによりポンプおよび/または燃料供給ライン
をフラッシングして気泡を除くことができる。しかしな
がら、噴射過程の間に出口236,237から燃料をフラッシ
ングし、これにより熱を放出しかつ気泡の発生を回避す
ることも可能である。
圧力ライン側内部室202の内壁上に、正面壁200dに支
持された圧縮ばね238aが配置されている。この圧縮ばね
238aは、アーマチュアシリンダ210の加速の間、大量の
噴射燃料のための大きなストロークが開始されるまで
は、アーマチュアシリンダの環状端面239に衝突しな
い。衝突したとき、ばねは圧縮される。一方、アーマチ
ュアシリンダ210の戻り運動の間、ばね238aはその蓄積
されたばね力をアーマチュアシリンダ210に伝達し、こ
れによりアーマチュアシリンダ210はそれに対応してよ
り速く休止位置に移動する。
図17、図18および図19に示す往復ポンプにおいて、シ
リンダ210は、内部シリンダ200b内に液密に案内された
ピストン状アーマチュア要素として機能する。
図13に示す噴射ポンプに類似の噴射ポンプ1が図17に
示されており、同じ部品には同じ符号が付されている。
この実施例において、ピストン205aは、部分的にアー
マチュアシリンダ内孔217内に収容されている。このピ
ストン205aは、圧力ライン側正面壁200dには固定されて
おらず、軸方向に移動可動に装着されかつ噴射弁装置3
の一部をなしている。この噴射弁装置3は、ハウジング
200の正面壁200d内にねじ込まれかつ噴射弁側内部室202
と係合する弁キャップ3bを有している点に特徴がある。
この弁キャップ3bは、中心噴射ノズル孔3aを有してい
る。また、ピストン205aは、その休止位置において、噴
射ノズル孔3aを径の小さい端面205bで覆っている。この
径の小さい端面205bは、円錐台205cを経てピストン205a
の円筒形部分に連設されている。このピストン205aは、
アーマチュアシリンダ内孔217内で圧縮ばね240により噴
射ノズル孔3aに押圧されている。この圧縮ばね240は、
他端がアーマチュアシリンダ内孔217内に配置された隔
壁241上に支持されている。この隔壁は、内孔217を噴射
ノズル側領域とタンク側領域とに分割している。この実
施例においては、少なくとも1つの内孔242が環状端面2
12からアーマチュアシリンダ210内を貫通して内孔217の
タンク側領域の拡大されたシリンダ内孔空間に連通して
いる。前記内孔217内には、タペットヘッド218が収容さ
れている。また、他の1つの内孔243がアーマチュアシ
リンダ210内を貫通して内孔217の噴射ノズル側領域から
タンク側内部室202に伸びている。このアーマチュアシ
リンダ210の中間領域は、隙間なくかつほぼ液密をなし
て内部室202の内壁と嵌合されている。アーマチュアシ
リンダ210は、好ましくは内部室202のタンク側領域内に
スロットを有しており、スロットが形成されていない部
分は内部室202の内壁に当接しアーマチュアシリンダ210
のための案内部を形成している。
図17に示す噴射ポンプは次のように作動する。アーマ
チュアシリンダ210がその初期位置から抵抗を受けずに
加速されると、燃料は内孔242を介して内孔217のタンク
側空間内に流入し、そこから室202a内に流入するが、こ
の状態では弁229は閉まったままである。さらに、燃料
は、内孔243を介して内孔217の噴射弁側の空間からタン
ク側内部室202内へ流入し、またそこから(アーマチュ
アシリンダ210は前面213から離れているので)このよう
に形成された隙間を介して空間202a内に流入する。タペ
ット弁218,219が弁座に係合すると直ちに、所定の圧力
衝撃が噴射弁側の内部室202内に発生する。この圧力衝
撃は、円錐台205cの円錐面に伝達され、ピストン205aを
ばね240の圧力に抗してノズル孔3aから引き離し、これ
により燃料が噴射される。同時に空間202aおよびタンク
側内部室202内に負圧が形成される。この負圧はピスト
ン205にも働くが、その力はばね240のばね力よりはるか
に小さいので、ピストンには作用しない。しかしなが
ら、この負圧は弁229を開き、これにより追加の燃料が
吸入される。弁229は、アーマチュアシリンダ210の戻り
運動が始まるときにばね228のばね力により再び閉じ、
これによりアーマチュアシリンダ210の運動により燃料
が内孔217および内部室202の空間内に圧入される。弁22
9の機能は、図13に示す実施例の噴射ポンプ1における
対応する弁229の機能と同じである。
図18は本発明に係る噴射ポンプ1の他の実施例であ
り、ここでは噴射ノズル3が噴射ポンプ1のハウジング
200の正面壁200d内に直接収容されている。この実施例
は、図17の実施例に類似するので、対応する部品には同
じ符号が付けられている。
この実施例では、弁キャップ3bは、タペット弁244の
ための弁座3cを形成している。このタペット弁244の弁
ヘッド245は、引っ張られて外側から弁座3cに当接して
いる。このタペット弁244の押し棒246は、弁座3cの後ろ
側(下流側)に続くキャップ内孔3d内を貫通し、またリ
ブ247により径方向に支持されている。この押し棒246
は、またアーマチュアシリンダ内孔217を貫通し、内孔2
17の拡大領域の僅か手前で終端している。前記内孔217
の拡大領域内には、タペット弁218,219のタペットヘッ
ド218が収容されている。押し棒246の自由端部に穴また
は周縁凹部248を有するリング248aが装着されている。
このリング248aの噴射弁側上に圧縮ばね250が支持され
ている。この圧縮ばね250は、一端においてハウジング2
00の正面壁200dに、また他端において弁キャップ3bにそ
れぞれ当接している。この実施例の重要な点は、アーマ
チュアシリンダ210は貫通内孔217aのみを有し、周縁ス
ロットを有さずに内部室202の内壁と隙間なく当接して
いる点にある。
このピストンを有さない噴射弁は、次のように図17に
示す実施例とは異なる作動をする。タペット弁218,219
がアーマチュアシリンダ210の弁座と係合すると、空間2
02,217および3d内の燃料内に急激な圧力上昇が発生し、
これによりタペット弁244は戻しばね250の圧力に抗して
弁座3cから離れ、噴射を行う。次に、さらにストローク
距離“H"を移動した後、タペットヘッド218は押し棒246
に衝突して弁244を開いた位置に保持する。
図19は、図18に示した実施例に類似した本発明に係る
噴射ポンプ1の別の実施例を示し、対応する部品には同
様に同じ符号が付されている。
この実施例では、タペット弁244の押し棒246が短く設
計されており、ポンプ1の休止位置すなわちスタート位
置においてアーマチュアシリンダ内孔217の噴射弁側領
域の最終部分まで到達しているにすぎない。したがっ
て、戻しばね250もまた短く設計されている。しかしな
がら、さらに、他の圧縮ばね251がタンク側からリング2
48aを押圧している。この圧縮ばね251は、一端が中心内
孔217dを有する壁217e上に支持されている。この壁は、
内孔217を噴射弁側の領域と内孔217aを介して連絡する
タンク側の領域とに分割している。
噴射ポンプ1が以上のように構成された場合には、ば
ね251が弁244の押し開き状態を支持している。これは、
図18に示す実施例と同様であり、図18の場合には、押し
開き状態は押し棒246と衝突する弁ヘッド218により支持
されている。したがって、ばね250または251のばね力が
それぞれ弁244に作動している限り、弁244を開放位置に
保持する。
大型バーナの場合には、燃料の流量は、約100kg/hな
いし900kg/hの範囲内に存在するが、この流量を増大さ
せるためには、複数のポンプ501を備えた噴射装置を設
けることが好ましい(図20)。これらのポンプ501は、
共通送出ライン503を介して、燃料を燃焼室内にノズル
または弁504内を通じて噴射する。個々のポンプは、異
なる位相で運転されることが好ましく、これにより、燃
料は非常に高い周波数で燃焼室505内に噴射される。さ
らに多数のポンプ501を使用すれば、1つのノズル504を
通じてほぼ連続的な燃料供給が達成される。この場合、
従来の連続作動燃料供給装置と比較して、その流量をは
るかに正確に制御することができる。
また、複数のポンプ−ノズルユニットを共通ノズルブ
ロック506に接続することもできる(図21,図22)。この
ようなノズルブロック506においては、各ポンプ501に対
しそれぞれのノズルインサート504が設けられる。これ
らのポンプ501は、燃料を循環式に出力してもよい。そ
れにより、個々の燃料は、噴射室内においてノズルイン
サート504に循環式に出力される。その結果、バーナ内
における燃焼の中心が旋回運動をすることになる。この
ことは、一方で、従来のバーナ制御においては調節が不
可能なパラメータでも、本発明の装置により調節可能と
なることを明確に示している。
本発明によるバーナは、加熱、乾燥、蒸発、ガスター
ビンの駆動用等の大容量および小容量のバーナに適用で
きる。また、このバーナは、高い熱出力を有することが
特徴である。また、高圧(50ないし100バール)のため
燃焼室内できわめて良好な噴霧を行うことができ、装置
の構造をコンパクトに維持することができ、しかもきわ
めて良好な排ガス値を達成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケグル フランツ ドイツ国 ディー−87600 カウフベウ レン エルレンヴェグ 15 (72)発明者 フィヒト レインホールド ドイツ国 ディー−85614 キルヒゼー オン タルヴェグ 1イー (56)参考文献 国際公開93/18297(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23K 5/04

Claims (69)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料供給要素により燃料が供給される燃焼
    室を有する加熱装置用オイルバーナにおいて、 前記燃料供給要素は、エネルギー蓄積原理に従って作動
    するポンプ(1)およびノズル装置(3)を備えた噴射
    装置であり、前記噴射装置が所定量の燃料を急激に噴射
    するものであって、かつ前記噴射装置は、噴射周波数を
    制御する制御ユニットに接続されていることを特徴とす
    る加熱装置用オイルバーナ。
  2. 【請求項2】前記噴射装置は、噴射パルスごとに噴射さ
    れる燃料の量が調節可能に構成されていることを特徴と
    する請求の範囲第1項に記載のオイルバーナ。
  3. 【請求項3】前記制御ユニットは、周波数が前記燃焼室
    の共振周波数からできるだけ大きく離れるようになって
    いることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に
    記載のオイルバーナ。
  4. 【請求項4】発生燃焼ガスを検出するためのガスセンサ
    を有する電子制御ユニットが設けられ、該電子制御ユニ
    ットが前記ガスセンサの信号により噴射周波数および/
    または噴射量を制御することを特徴とする請求の範囲第
    1項ないし第3項のいずれかに記載のオイルバーナ。
  5. 【請求項5】複数のポンプ(501)が設けられ、前記複
    数のポンプ(501)が共通吐出ライン(503)を介して単
    一のノズル(504)に接続されていることを特徴とする
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載のオイ
    ルバーナ。
  6. 【請求項6】複数のポンプ(501)が設けられ、前記複
    数のポンプ(501)の各々が、吐出ライン(503)を介し
    て、単一のノズルブロック(506)内に配置された分離
    された複数のノズル(504)に接続されていることを特
    徴とする請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記
    載のオイルバーナ。
  7. 【請求項7】前記噴射装置が固体にエネルギーを蓄積す
    る原理に従って作動し、電磁駆動往復ポンプのポンプシ
    リンダ内で作動するピストン要素を有しており、該ピス
    トン要素は、運動エネルギーを蓄積するほとんど抵抗を
    受けない加速過程の間に、噴射前にポンプ領域内におい
    て噴射すべき燃料の一部を移動させるようになってお
    り、この燃料の移動は、移動を遮断する手段により急に
    停止されるようになっており、その結果蓄積されたピス
    トン要素の運動エネルギーが圧力室内で燃料に直接伝達
    されることにより密閉圧力室内に存在する燃料に圧力衝
    撃を発生させ、この圧力衝撃が噴射装置により燃料の噴
    射に使用されるようになっていることを特徴とする請求
    の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載のオイルバ
    ーナ。
  8. 【請求項8】前記燃料の移動を遮断しかつ圧力衝撃を発
    生させるための手段が、往復ポンプのピストン要素とピ
    ストンシリンダとの間の前方液密接触領域の外側に配置
    されていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の
    オイルバーナ。
  9. 【請求項9】前記燃料の移動を遮断しかつ圧力衝撃を発
    生させるための手段が、ストッパ手段(6,50,70,90,12
    5,218/223)を有する手段として形成されていることを
    特徴とする請求の範囲第7項または第8項に記載のオイ
    ルバーナ。
  10. 【請求項10】前記ストッパ手段(37等)の位置が変更
    可能に構成されていることを特徴とする請求の範囲第1
    項ないし第3項のいずれかに記載のオイルバーナ。
  11. 【請求項11】加速過程の間の燃料の移動のために、容
    積蓄積要素(6)が設けられていることを特徴とする請
    求の範囲第7項ないし第10項のいずれかに記載のオイル
    バーナ。
  12. 【請求項12】送出ライン(2)を介して噴射ノズル装
    置(3)に接続された電磁駆動往復ポンプ(1)を有
    し、前記送出ライン(2)から吸入ライン(4)が分岐
    し、前記吸入ライン(4)は燃料タンク(5)に接続さ
    れており、さらに前記容積蓄積要素(6)がライン
    (7)を介して送出ライン(2)に接続されていること
    を特徴とする請求の範囲第11項に記載のオイルバーナ。
  13. 【請求項13】前記ポンプ(1)が環状コイル(9)を
    収容するハウジング(8)を有し、前記コイルのコイル
    貫通部の領域内にアーマチュア(10)が配置され、前記
    アーマチュア(10)は円筒形本体として形成されかつハ
    ウジングシリンダ内で案内され、また前記アーマチュア
    は前記環状コイル(9)の中心縦軸の領域内に位置しか
    つ圧縮ばね(12)によりハウジングシリンダの底面(11
    a)に当接する初期位置に押圧されており、さらに前記
    アーマチュア(10)の噴射ノズル側正面に送出プランジ
    ャ(14)が装着され、前記送出プランジャ(14)が円筒
    形燃料送出室(15)内に比較的深く入り込み、前記燃料
    送出室(15)はハウジングシリンダと同軸に配置されか
    つ圧力ライン(2)と移送結合をなしていることを特徴
    とする請求の範囲第12項に記載のオイルバーナ。
  14. 【請求項14】前記吸入ライン(4)に、燃料供給弁と
    しての逆止弁(16)が配置されていることを特徴とする
    請求の範囲第12項または第13項に記載のオイルバーナ。
  15. 【請求項15】前記蓄積要素(6)がハウジング(22)
    を有し、該ハウジング(22)の空洞内には、圧力が加わ
    った場合に移動機構として機能するダイヤフラム(23)
    が設けられており、このダイヤフラム(23)は前記空洞
    において燃料が充満された圧力ライン側空間を分離し、
    かつ圧力が加わらない場合には前記空洞をダイヤフラム
    により相互にシールされた2つの半部分に分割し、また
    前記ダイヤフラムのライン(7)とは反対側には中空室
    が設けられ、該中空室はダイヤフラム(23)のストッパ
    手段としてのドーム状内壁(22a)を有していることを
    特等とする請求の範囲第11項ないし第14項のいずれかに
    記載のオイルバーナ。
  16. 【請求項16】前記ダイヤフラムのライン(7)とは反
    対側の中空室内に、ダイヤフラムを付勢するばね(24)
    が配置され、前記ばねがダイヤフラム(23)の復帰ばね
    として作動することを特徴とする請求の範囲第12項に記
    載のオイルバーナ。
  17. 【請求項17】噴射弁(3)と分岐ライン(4,7)の前
    方の圧力室との間の圧力ライン(2)内に逆止弁(16
    a)が配置され、前記逆止弁(16a)が噴射弁側空間内
    で、燃料の所定の静圧を保持するための滞留室をなして
    いることを特徴とする請求の範囲第12項ないし第16項の
    いずれかに記載のオイルバーナ。
  18. 【請求項18】前記蓄積要素(6)に対する移動機構と
    して、ライン(7)に接続されたシリンダとしての円筒
    形ハウジング(30)内で案内される蓄積ピストン(31)
    が設けられ、前記ハウジング(30)には中空室(33c)
    が形成され、該中空室(33c)内で前記ピストン(31)
    が燃料により移動可能になっていることを特徴とする請
    求の範囲第11項ないし第14項のいずれかに記載のオイル
    バーナ。
  19. 【請求項19】前記中空室(33c)の領域内に送出内孔
    (32)が配置されていることを特徴とする請求の範囲第
    18項に記載のオイルバーナ。
  20. 【請求項20】前記中空室(33c)内に圧縮ばね(34)
    が装着され、前記圧縮ばね(34)は、前記ピストン(3
    1)を圧力ライン側ハウジング内壁(33a)に当接するそ
    の休止位置に付勢していることを特徴とする請求の範囲
    第18項または第19項に記載のオイルバーナ。
  21. 【請求項21】前記中空室(33c)内に軸方向に調節可
    能なピストン(31)用ストッパピン(37)が配置され、
    前記ストッパピン(37)はハウジング内壁を貫通しかつ
    ハウジングの外側で調節手段と結合されていることを特
    徴とする請求の範囲第18項ないし第20項のいずれかに記
    載のオイルバーナ。
  22. 【請求項22】前記燃料供給弁(16)が蓄積要素弁(5
    0)として形成されていることを特徴とする請求の範囲
    第7項ないし第14項および第17項のいずれかに記載のオ
    イルバーナ。
  23. 【請求項23】前記蓄積要素弁(50)が円筒形ハウジン
    グ(51)を有し、前記ハウジング(51)内に貫通孔(5
    2)が形成され、前記貫通孔(52)は圧力ライン側部分
    (53)と吸入側部分(53b)とを有し、これらの部分の
    間に径方向に拡大された弁室(54)が形成され、前記弁
    室(54)は閉止弁要素(55)を収容し、前記閉止弁要素
    (55)は直径の大きい円形ディスク(56)と直径の小さ
    い円形ディスク(57)との一体部品として形成され、前
    記円形ディスク(57)は内孔部分(53)の側に配置さ
    れ、弁本体戻しばね(58)が前記弁要素を弁室(54)の
    圧力ライン側の端面(59)に当接する休止位置に押圧
    し、前記弁本体戻しばね(58)は片側が円形ディスク
    (56)に支持されまた反対側が弁室(54)の端面(59)
    とは反対側端面(61)内の中心に設けられた環状段部
    (60)の底面に支持され、それにより前記円形ディスク
    (56)は弁室(54)の端面(61)に当接してシールを形
    成することができるようになっており、前記内孔部分
    (53)はハウジング(51)内に設けられた溝またはスロ
    ット(62)を介して弁室(54)と連通し、該溝またはス
    ロット(62)は弁室(54)の方向にファンネル状に拡大
    するように形成されていることを特徴とする請求の範囲
    第22項に記載のオイルバーナ。
  24. 【請求項24】前記蓄積要素弁が電磁作動弁(70)であ
    ることを特徴とする請求の範囲第22項に記載のオイルバ
    ーナ。
  25. 【請求項25】前記電磁作動弁(70)が弁ハウジング
    (77)内に環状コイル(78)を有し、前記環状コイル
    (78)の内部室内にシリンダ内孔(74)が設けられ、前
    記内孔(74)内でアーマチュア(73)が案内され、前記
    アーマチュア(73)はばね付勢された弁体(72)と結合
    され、前記弁体の付近にアーマチュアの縦伸長方向に対
    し直角に形成された少なくとも1つの内孔(75)を有
    し、前記アーマチュア(73)は弁体(72)を付勢するば
    ね(76)により圧力ライン側終端位置に押圧され、前記
    終端位置において燃料が内孔(75)および(74)および
    圧力ライン開口(71)を介して圧力室(15,2)と連通し
    ていることを特徴とする請求の範囲第24項に記載のオイ
    ルバーナ。
  26. 【請求項26】前記蓄積要素弁が、中心縦内孔(92)が
    その中に形成されたハウジング(91)を有する蓄積要素
    −供給弁一体装置(90)から構成され、前記装置(90)
    は、前記内孔(92)の一端が開口(93a)を介して圧力
    ライン(2)に、また他端が円筒形弁室(93)に連通
    し、さらに前記内孔(92)から弁室(93)へ溝(94)が
    形成され、前記弁要素が2つの部分から形成されるとと
    もに、弁室(93)内で案内されるシリンダ(95)を含
    み、前記シリンダ(95)の円筒形貫通段付中心開口内に
    ピストン(96)が摺動可能に案内され、前記シリンダ
    (95)の外表面内に軸に平行に伸びるスロット(97)が
    形成され、前記シリンダ(95)がばね(98)によりその
    休止位置に付勢され、該休止位置において前記シリンダ
    (95)はその一方の面を弁室(93)のタンク側底面に当
    接させ、燃料タンクからの燃料供給ライン(99)が前記
    弁室(93)と連通し、前記ピストン(96)を収容するた
    めの内孔内のタンク側にばね(100)が設けられ、前記
    ばね(100)はピストン(96)を弁室(93)の圧力ライ
    ン側底面に対して付勢し、これにより内孔(92)がシー
    ルされ、このときシリンダ(95)のタンク側内部室内に
    ピストン(96)のための自由空間(95a)が形成される
    ようになっていることを特徴とする請求の範囲第22項に
    記載のオイルバーナ。
  27. 【請求項27】前記容積蓄積要素(6)が往復ポンプ
    (1)の送出プランジャ(14)と一体構造に形成されて
    いることを特徴とする請求の範囲第7項ないし第14項お
    よび第17項のいずれかに記載のオイルバーナ。
  28. 【請求項28】前記蓄積要素として蓄積ピストン(80)
    が設けられ、前記蓄積ピストン(80)は、ピストン(1
    4)およびアーマチュア(10)の中心を貫通する段付貫
    通孔(14a)の圧力ライン側の第1の中心縦軸段付内孔
    部分(14b)内でばね(81)により圧力ライン側ストッ
    パに押圧され、それにより、該ピストン(80)は休止位
    置においてその一方の面を圧力室(15)内に突出させる
    ようになっており、また蓄積ピストン(80)を収容する
    送出プランジャ(14)内の内孔部分(14b)はアーマチ
    ュア(10)の方向へ段部(14c)を超えて他の段付内孔
    部分(14d)に連続し、この内孔部分(14d)の段部(14
    e)上に圧縮ばね(81)が支持され、前記圧縮ばね(8
    1)はピストン(80)のアーマチュア側端面を押圧して
    いることを特徴とする請求の範囲第27項に記載のオイル
    バーナ。
  29. 【請求項29】タンク側流体弁がポンプ(1)と圧力ラ
    イン(2)と共に共通ハウジング(121)内に収容され
    ており、かつ流体弁が燃料供給ライン内に挿入された油
    圧作動燃料供給弁(122)であり、前記燃料供給弁(12
    2)が、通路の狭い部分を流体が流れると圧力低下を生
    ぜしめるベルヌーイ効果により特定の流量において自動
    的に閉じることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の
    オイルバーナ。
  30. 【請求項30】燃料が間隙(123)を通過して弁(122)
    の弁室(124)内に流入し、前記弁(122)内で弁コーン
    部(125)と相手弁座との間に狭い環状間隙が形成さ
    れ、前記環状間隙は、弁コーン部(125)に付勢するば
    ね(126)の所要設計により調節可能であることを特徴
    とする請求の範囲第29項に記載のオイルバーナ。
  31. 【請求項31】前記噴射ノズルに通じる圧力ライン
    (2)が逆止弁(127)の出口に接続され、前記逆止弁
    (127)が同様にハウジング(121)内に一体部分として
    配置され、かつこの逆止弁(127)を介して噴射ノズル
    (3)への燃料通路が設けられていることを特徴とする
    請求の範囲第29項または第30項に記載のオイルバーナ。
  32. 【請求項32】前記逆止弁(127)が弁コーン部(128)
    を有し、前記弁コーン部(128)がばね(129)の付勢に
    より相手弁座に押圧され、前記ばね(129)は、圧力ラ
    イン(2)の方向にかかる圧力が弁(127)に直接接続
    されている噴射ノズル(3)から燃料を噴射させる圧力
    より低いときに弁(127)が閉じるように設計されてい
    ることを特徴とする請求の範囲第31項に記載のオイルバ
    ーナ。
  33. 【請求項33】往復ポンプのアーマチュア要素(10)の
    ための流体緩衝装置を備えたことを特徴とする請求の範
    囲第7項ないし第32項のいずれかに記載のオイルバー
    ナ。
  34. 【請求項34】前記流体緩衝装置がピストンシリンダ装
    置として構成され、該ピストンシリンダ装置のアーマチ
    ュア(10)には中心円筒形突起部(10a)が形成され、
    前記突起部(10a)がアーマチュアの戻り運動の最終部
    分においてシリンダの底面(10a)内の筒状止まり穴(1
    1b)内に嵌合するようになっており、前記アーマチュア
    (10)には縦スロット(10b)が形成され、前記縦スロ
    ット(10b)がポンプシリンダ内のアーマチュアの後方
    空間をアーマチュアの前方空間に接続していることを特
    徴とする請求の範囲第33項に記載のオイルバーナ。
  35. 【請求項35】送出プランジャ(14)が貫通するピスト
    ン(10)の前方のポンプ室(11)がアーマチュアの後方
    に位置する空間と内孔(10d)を介して接続されてお
    り、前記内孔(10d)はアーマチュアの後方領域におい
    て中心移送通路(10c)を有しており、緩衝装置(8b)
    の中心ピン(8a)がその先端(8c)を移送通路(10c)
    の開口の方向に突出させていることを特徴とする請求の
    範囲第33項に記載のオイルバーナ。
  36. 【請求項36】前記中心ピン(8a)が緩衝室(8e)内に
    通じている底面(11a)内の穴(8d)を貫通して設けら
    れ、前記中心ピン(8a)は緩衝室(8e)内において穴
    (8d)より大きい直径を持つリング(8f)にて終端し、
    前記緩衝室の底面に支持されているばね(8g)はリング
    (8f)を押圧し、通路(8h)が緩衝室(8e)を後方アー
    マチュア室(11)に接続していることを特徴とする請求
    の範囲第35項に記載のオイルバーナ。
  37. 【請求項37】ピン(8a)内の中心に貫通孔(8i)が形
    成され、前記貫通孔(8i)内を通過して緩衝媒体を移送
    通路(10c)内に圧入することができるようになってい
    ることを特徴とする請求の範囲第35項に記載のオイルバ
    ーナ。
  38. 【請求項38】アーマチュア(10)がその戻り運動の間
    ポンプ装置として作動し、前記ポンプ装置が同時にアー
    マチュア(10)のための緩衝装置を形成していることを
    特徴とする請求の範囲第33項に記載のオイルバーナ。
  39. 【請求項39】さらに、第2のポンプ(260)がポンプ
    ハウジング(8)の後方底面(11a)に接続され、前記
    ポンプ(260)がハウジング(261)を有し、前記ハウジ
    ングのポンプ室(261b)内にポンプピストン(262)が
    配置され、前記ポンプピストンのピストンロッド(262
    a)がアーマチュア(10)の作動室(11)内に突出し、
    前記ピストン(262)は戻しばね(263)により付勢さ
    れ、前記戻しばね(263)は出口(264)付近のハウジン
    グ底面(261a)に支持されていることを特徴とする請求
    の範囲第38項に記載のオイルバーナ。
  40. 【請求項40】前記ポンプ室(261b)が供給ライン(26
    5)を介してタンク(266)と連通し、前記供給ライン
    (265)内に逆止弁(267)が設けられていることを特徴
    とする請求の範囲第39項に記載のオイルバーナ。
  41. 【請求項41】ハウジングシリンダ底面に形成された筒
    状止まり穴(11b)がアーマチュア先端部に設けられた
    円筒形突起部(10a)の直径より大きい直径を有してお
    り、該突起部(10a)または筒状止まり穴(11b)が円形
    シールリップ(10e)または(10g)を有し、前記円形シ
    ールリップは突起部(10a)のためのピストンシールを
    形成していることを特徴とする請求の範囲第33項または
    第34項に記載のオイルバーナ。
  42. 【請求項42】前記アーマチュアがポンプシリンダ(21
    0)として設計されており、径方向内側伸長リング(20
    3)によりタンク側内部領域と圧力ライン側内部領域と
    のそれぞれに分割されたハウジング内部室(202)を有
    し、前記ハウジングの圧力ライン側で、前記リング(20
    3)のリングエッジに当接するように往復ポンプ(1)
    のピストン(205)の環状リング(204)が挿入され、前
    記環状リング(204)はこの内部室内で隙間なく嵌合し
    て固定され、また前記ピストン(205)はリング(203)
    のリング開口(206)と隙間を介して貫通係合すると共
    に内部室(202)のタンク側領域内に突出し、この位置
    で前記ピストン(205)はアーマチュアシリンダ(210)
    の貫通内孔(217)内に係合していることを特徴とする
    請求の範囲第7項ないし第10項および第33項ないし第41
    項のいずれかに記載のオイルバーナ。
  43. 【請求項43】前記ピストン(205)内を貫通内孔(20
    7)が貫通し、前記貫通内孔(207)はピストンのタンク
    側において拡張されかつそこに逆止弁(208)を収容
    し、前記逆止弁(208)はコイルばね(209)によりタン
    ク側方向に弁座(209a)に押圧されて閉止位置に位置す
    ることを特徴とする請求の範囲第42項に記載のオイルバ
    ーナ。
  44. 【請求項44】前記内部室(202)のタンク側内部領域
    内に存在するピストン(205)の部分上に往復ポンプの
    ポンプシリンダ(210)が隙間なくかつ摺動可能に嵌合
    し、前記ポンプシリンダ(210)がコイルばね(211)に
    より押圧されて該シリンダのタンク側環状端面(214)
    を内部室(202)内の環状段部(213)に当接させ、前記
    コイルばね(211)はその一端がリング(203)上に支持
    されまた他端がシリンダ(210)の環状段部(212)上に
    支持され、さらに前記ポンプシリンダの弁ソケット(21
    5)が径方向に隙間を有しながら環状端面(214)を超え
    て径方向に狭くなった内部室(202a)内に一部分突出さ
    せており、さらに圧力ライン側のシリンダ(210)の環
    状端面がリング(203)から間隔を置いて配置され、シ
    リンダ(210)のための運動空間が形成されていること
    を特徴とする請求の範囲第42項または第43項に記載のオ
    イルバーナ。
  45. 【請求項45】前記内部室(202)の内壁に隙間なく案
    内されるシリンダ(210)は、正面側が開いた軸方向に
    平行な縦スロット(216)を表面に有しており、前記ポ
    ンプシリンダ(210)内を貫通しかつピストン(205)を
    収容している貫通内孔(217)がピストン(205)の手前
    のタンク側にタペット弁を有しており、このタペット弁
    のタペットヘッド(218)が拡張された長さの短い内孔
    内でピストン(205)の環状端面から間隔を置いて配置
    され、またこのタペット弁の押し棒(219)が内孔(217
    a)の内壁上に支持されながら弁ニップル(215)内の狭
    く形成された内孔(217a)内を貫通しかつ狭く形成され
    た内部室(202a)内に突出していることを特徴とする請
    求の範囲第44項に記載のオイルバーナ。
  46. 【請求項46】前記押し棒(219)の自由端部に穴(22
    1)を有するディスク(220)が装着され、この押し棒
    (219)がディスク(220)を超えて僅かに伸長しかつ内
    部室(202a)のタンク側底面(222)に当接しており、
    前記押し棒(219)の長さは、前記タペットヘッド(21
    8)が狭く形成された内孔(217a)のその弁座(223)か
    ら隙間“X"を介して位置するようになっていることを特
    徴とする請求の範囲第45項に記載のオイルバーナ。
  47. 【請求項47】一端においてシリンダ(210)の環状端
    面(214)上に支持されまた他端においてディスク(22
    0)上に支持されたコイルばね(224)をさらに設け、該
    コイルばね(224)は往復ポンプの休止位置においてタ
    ペット弁の位置を安定化させることを特徴とする請求の
    範囲第46項に記載のオイルバーナ。
  48. 【請求項48】前記タンク側底面(222)に軸方向に平
    行な内孔(225)が形成され、該内孔(225)は底面壁内
    に伸長しかつ軸方向弁室(226)内に連通し、前記弁室
    (226)内にはコイルばね(228)によりタンク方向に圧
    着されて弁座(227)と当接する弁ヘッド(229)が配置
    され、この弁ヘッドはスロット(230)を有し、前記ス
    ロット(230)は周方向において弁座(227)によりカバ
    ーされ、これにより弁はタンク接続側の圧力によりばね
    (228)の付勢に打ち勝って開放し、それにより弁室(2
    26)から内孔(225)への通路が形成されることを特徴
    とする請求の範囲第42項ないし第47項のいずれかに記載
    のオイルバーナ。
  49. 【請求項49】前記ピストン(205)がハウジング(20
    0)の正面壁(200d)と一体に形成され、圧力ライン側
    で前記ピストン(205)の前方にある管状のソケット(2
    08a)内に静圧弁(208,209)が挿着され、前記静圧弁
    (208,209)がピストン(205)を貫通する内孔(207)
    の圧力ライン側開口を覆っていることを特徴とする請求
    の範囲第42項に記載のオイルバーナ。
  50. 【請求項50】前記タペット弁の押し棒(219)が比較
    的短く形成されかつシリンダ(210)の環状端面(214)
    を超えて弁間隙だけ突出していることを特徴とする請求
    の範囲第49項に記載のオイルバーナ。
  51. 【請求項51】正面壁(200c)の領域内において環状端
    面(214)が貫通内孔(232)を有するプラスチックブロ
    ック(231)に当接し、前記貫通内孔(232)はタンク側
    内部室(202)と連通する周縁のスロット(233)内と連
    通し、さらにタンク側内部室(202)からシリンダ(21
    0)内の内孔(217)の拡張された内孔領域に通じる内孔
    (234)が設けられ、この内孔(232)はタンクに通じて
    いる軸方向弁室(226)と連通し、前記弁室(226)は管
    状ソケット(226a)内に形成されていることを特徴とす
    る請求の範囲第50項に記載のオイルバーナ。
  52. 【請求項52】前記タペットヘッド(218)が位置して
    いる内孔(217)の拡大部は、圧力ライン側で環状段部
    (235)を形成し、前記環状段部(235)はタペット弁の
    休止位置においてタペットヘッド(218)の前方僅かの
    距離に存在し、また前記環状段部(235)はシリンダ(2
    10)の戻り運動の間にタペットがその慣性により弁座か
    ら離れたときおよび/またはシリンダ(210)の戻り運
    動の間弁がプラスチックブロック(231)からバウンド
    して戻ったときに、タペットヘッド(218)に衝突する
    ことを特徴とする請求の範囲第51項に記載のオイルバー
    ナ。
  53. 【請求項53】前記環状段部(235)の端面に凹部(235
    a)が設けられ、また前記凹部(235a)が燃料の妨害さ
    れない流れを確保することを特徴とする請求の範囲第52
    項に記載のオイルバーナ。
  54. 【請求項54】前記環状端面(214)がプラスチックブ
    ロック(231)の面にきわめて接近して配置されている
    ことを特徴とする請求の範囲第51項ないし第53項のいず
    れかに記載のオイルバーナ。
  55. 【請求項55】環状端面(214)上に突出支持リブ(214
    a)が配置されていることを特徴とする請求の範囲第54
    項に記載のオイルバーナ。
  56. 【請求項56】さらに前記タペット弁の押し棒(219)
    の自由端部領域のアーマチュア緩衝装置を有し、この緩
    衝装置は、前記押し棒の自由端に設けられたフランジリ
    ング(219a)を有し、前記フランジリング(219a)は横
    側において環状端面(214)と一部結合しかつ環状端面
    (214)に当接しており、さらにプラスチックブロック
    (231)の面内にフランジリング(219a)に対応する凹
    部(231a)が設けられ、前記凹部(231a)内にフランジ
    リング(219a)がほとんど隙間なく嵌合するようになっ
    ていることを特徴とする請求の範囲第42項ないし第55項
    のいずれかに記載のオイルバーナ。
  57. 【請求項57】前記フランジリング(219a)の厚さが凹
    部(231a)の深さより僅かに大きいことを特徴とする請
    求の範囲第56項に記載のオイルバーナ。
  58. 【請求項58】圧力ライン側正面壁(200d)内に内孔
    (236)が設けられ、この内孔が圧力ライン側内部室(2
    02)から外へ通じており、さらに前記正面壁(200d)の
    外側に貫通内孔(238)を有するノズル(237)が装着さ
    れており、それによりポンプ(1)およびエンジンのス
    タート過程の間にまたは連続的に、内孔(236)および
    送出ノズル(237)を介して燃料をアーマチュアシリン
    ダ(210)から外へポンプ送出することができることを
    特徴とする請求の範囲第42項ないし第57項のいずれかに
    記載のオイルバーナ。
  59. 【請求項59】圧力ライン側内部室(202)の内壁上
    に、正面壁(200d)上に支持された圧縮ばね(238a)が
    配置され、前記圧縮ばね(238a)はアーマチュアシリン
    ダ(210)の加速の間アーマチュアシリンダの環状端面
    (239)に衝突しかつこれにより圧縮されることを特徴
    とする請求の範囲第41項ないし第58項のいずれかに記載
    のオイルバーナ。
  60. 【請求項60】シリンダ(210)が内部室(202)内にお
    いてピストン状アーマチュア要素として液密をなして案
    内されるようになっていることを特徴とする請求の範囲
    第42項ないし第59項のいずれかに記載のオイルバーナ。
  61. 【請求項61】アーマチュアシリンダ内孔(217)内に
    部分的に位置するピストン(205a)が軸方向に可動に装
    着され、該ピストン(205a)が噴射弁装置(3)の一部
    であることを特徴とする請求の範囲第60項に記載のオイ
    ルバーナ。
  62. 【請求項62】噴射弁装置(3)がハウジング(200)
    の正面壁(200d)内にねじ込まれかつ噴射弁側内部室
    (202)と係合する弁キャップ(3b)を有し、ピストン
    (205a)がその休止位置において噴射ノズル内孔(3a)
    を径の小さい面(205b)で塞ぐようになっており、この
    径の小さい面(205b)が円錐台(205c)を経てピストン
    (205a)の円筒形部分に移行していることを特徴とする
    請求の範囲第61項に記載のオイルバーナ。
  63. 【請求項63】ピストン(205a)がアーマチュアシリン
    ダ内孔(217)内で圧縮ばね(240)により噴射ノズル内
    孔(3a)に押圧され、この圧縮ばねは他端がアーマチュ
    アシリンダ内孔(217)内に配置された隔壁(241)上に
    支持され、この隔壁は内孔(217)を噴射ノズル側領域
    とタンク側領域とに分割していることを特徴とする請求
    の範囲第62項に記載のオイルバーナ。
  64. 【請求項64】少なくとも1つの内孔(242)が環状端
    面(212)からアーマチュアシリンダ(210)内を貫通し
    て内孔(217)のタンク側領域の拡大されたシリンダ内
    孔空間に連通しており、さらに内孔(243)がアーマチ
    ュアシリンダ(210)内を貫通して内孔(217)の噴射ノ
    ズル側領域からタンク側内部室(202)内とを連通し、
    ここでアーマチュアシリンダ(210)の中間領域が隙間
    なくかつほぼ液密をなして内部室(202)の内壁と嵌合
    するようになっていることを特徴とする請求の範囲第63
    項に記載のオイルバーナ。
  65. 【請求項65】アーマチュアシリンダ(210)が内部室
    (202)のタンク側領域内にスロットを有し、スロット
    通路は内部室(202)の内壁に当接し、アーマチュアシ
    リンダ(210)のための案内部を形成していることを特
    徴とする請求の範囲第64項に記載のオイルバーナ。
  66. 【請求項66】噴射ノズル(3)がハウジング(200)
    の正面壁(200d)内に直接設けられ、さらにタペット弁
    (244)のための弁座(3c)を有する弁キャップ(3b)
    を有し、前記タペット弁(244)の弁ヘッド(245)は引
    っ張られて外側から弁座(3c)に当接し、前記タペット
    弁(244)の押し棒(246)は弁座(3c)の後方に続くキ
    ャップ内孔(3d)内を自由にまたはリブ(247)により
    径方向に支持されて貫通係合し、さらにアーマチュアシ
    リンダ内孔(217)を貫通しかつ内孔(217)の拡大領域
    の僅か手前で終端し、前記内孔(217)の拡大領域内に
    タペット弁(218,219)のタペットヘッド(218)が収容
    され、さらに前記押し棒(246)の自由端部に穴または
    径方向凹部(248)を有するリング(248a)が装着さ
    れ、前記リング(248a)の噴射弁側上に圧縮ばね(25
    0)が支持され、前記圧縮ばねは他端においてハウジン
    グ(200)の正面壁(200d)または弁キャップ(3b)に
    当接しており、さらにアーマチュアシリンダ(210)は
    貫通内孔(217a)のみを有して径方向スロットを有して
    おらず、該アーマチュアシリンダは内部室(202)の内
    壁と隙間なくかつ液密をなして当接しており、さらにポ
    ンプ運動の間にタペットヘッド(218)が特定ストロー
    ク距離の後に押し棒(246)に衝突するようになってい
    ることを特徴とする請求の範囲第42項ないし第60項のい
    ずれかに記載のオイルバーナ。
  67. 【請求項67】前記タペット弁(244)の押し棒(246)
    が短く設計されており、かつポンプ(1)の休止位置に
    おいてアーマチュアシリンダ内孔(217)の噴射弁側終
    端領域まで到達し、ここで他の圧縮ばね(251)がタン
    ク側からリング(248a)を圧着し、前記圧縮ばね(25
    1)は一端が中心内孔(217d)を有する壁(217e)上に
    支持され、この壁(217e)は、内孔(217)を、噴射弁
    側の領域とタンク側の領域とに分割しており、それらの
    領域が前記中心内孔(217d)を介して連通していること
    を特徴とする請求の範囲第66項に記載のオイルバーナ。
  68. 【請求項68】前記燃料の流れを遅延させる手段が設け
    られ、前記遅延手段の操作により、加速された燃料の運
    動エネルギーが、噴射ノズルを介して燃料を噴射する衝
    撃波に急激に変換されることを特徴とする請求の範囲第
    1項ないし第67項のいずれかに記載のオイルバーナ。
  69. 【請求項69】ポンプ(602)および電気操作式遅延装
    置(606)のための共通の電子制御装置(608)が設けら
    れていることを特徴とする請求の範囲第68項に記載のオ
    イルバーナ。
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