JP2934322B2 - 縦横挿入ラッセル編地の樹脂加工方法 - Google Patents

縦横挿入ラッセル編地の樹脂加工方法

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JP2934322B2 JP41105090A JP41105090A JP2934322B2 JP 2934322 B2 JP2934322 B2 JP 2934322B2 JP 41105090 A JP41105090 A JP 41105090A JP 41105090 A JP41105090 A JP 41105090A JP 2934322 B2 JP2934322 B2 JP 2934322B2
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば土木建築工事ま
たは産業資材などに用いられる縦横挿入ラッセル編地
樹脂加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば土木建築工事または産業資
材などに用いられる縦横挿入ラッセル編地(以下「ラッ
セル編地」ともいう)の目止めまたは固め加工を施す場
合、このラッセル編地を水または溶媒に溶かした合成樹
脂に浸漬し、そののちマングルで絞り込み、次に加熱処
理を施すなどして水または溶媒を除去する方法や、ロー
ルコータ、ナイフコータなどでラッセル編地に樹脂コー
ティングしたのち、溶媒を熱処理などで除去する方法な
どがある。
【0003】ところで、前述したような従来のラッセル
編地の樹脂加工方法では、特に目合いのあいたラッセル
編地の場合、このラッセル編地の構成糸の自由度が大き
いために加工前または加工中に構成糸の交点がずれてし
まうという問題が生じ、またロールコータなどを用いた
樹脂加工用の装置も構造が複雑で高価であり、作業も複
雑で技術を要し、さらに処理後に残った残液の処分など
にも問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術を背景になされたもので、ラッセル編地の目ず
れの発生を低減でき、また作業性の向上も図ることがで
き、さらに産業廃液の発生もなくすことができる縦横挿
入ラッセル編地の樹脂加工方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、縦横挿入ラッ
セル編地と、その構成糸より低融点の布帛および/また
はシートとを積層し、そののちこの積層体をラッセル編
の構成糸の融点より低く、布帛および/またはシート
の構成糸の融点より高い温度で熱処理することで、この
布帛および/またはシートを溶融して前記ラッセル編地
に浸透させることを特徴とする縦横挿入ラッセル編地
樹脂加工方法を提供するものである。
【0006】
【作用】本発明は、まずラッセル編地と、その構成糸よ
り低融点の布帛および/またはシートとを積層する。こ
れにより、樹脂加工前または加工中にラッセル編地の構
成糸の交点がずれにくくなる。
【0007】そののち、この積層体をラッセル編地の構
成糸の融点より低く、布帛および/またはシートの融点
より高い温度で熱処理することで、この布帛および/ま
たはシートを溶融して前記ラッセル編地に浸透させる。
これにより、加工作業に熟練した技術が不用となって作
業性の向上も図ることができ、さらに水や溶媒に溶解し
た合成樹脂を使用しないので産業廃液の発生もなくすこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、この実施例を述べるにあたって、土
木建築工事用のラッセル編地の樹脂加工方法を例にと
る。
【0009】本発明の実施例のラッセル編地の樹脂加工
方法は、図1に示すようにまずラッ セル編地10と、不
織布(布帛および/またはシート)20とを積層する。
このとき、ラッセル編地10は縦横挿入糸11(構成
糸)からなり、また不織布20はこの縦横挿入糸11よ
り低融点の例えばスパンボンドなどの長繊維21(構成
糸)よりなる。
【0010】前記ラッセル編地10としては、この実施
例では縦横挿入糸(構成糸)11と編糸12とからな
縦横挿入ラッセル編地が採用されている。
【0011】図2に示すこの縦横挿入糸11の素材とし
ては、例えばアラミド繊維、炭素繊維、スチール繊維、
ガラス繊維または無機繊維などの高強度・高融点繊維の
ほか、一般的なポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、
ナイロン6,6などのポリアミド、綿、麻などからなる
繊維が採用でき、好ましくは前者の高強度、高融点繊維
である。なお、この実施例では、縦横挿入糸11として
高強度を有するパラ系アラミド繊維が採用され、編糸1
2としてポリエステル繊維が採用されている。
【0012】この縦横挿入糸11の融点は、100℃以
上、特に200℃以上が好ましく、100℃未満では熱
処理時に溶融することとなる。
【0013】また、この縦横挿入糸11が長繊維の場合
の総デニールは、50〜50,000de、特に500
〜10,000deが好ましく、50de未満では強度
が期待できず、一方50,000deを超えると製編が
困難となる。なお、この実施例では、縦横挿入糸11と
して、1,500de/667フィラメントのパラ系ア
ラミド繊維からなるマルチフィラメントを採用してい
る。
【0014】さらに、この縦横挿入糸11が紡績糸の場
合の番手は、1〜100番手、特に10〜1番手が好ま
しく、1番手未満では製編が困難となり、一方100番
手を超えると強度が期待できない。
【0015】なお、この実施例のような土木工事用の
ッセル編地の場合には、長繊維でなければ効果が弱い。
これは、紡績糸などの短繊維では繊維がズルズル伸びて
所定の強力が得られ難いためで、従って実施例の縦横挿
入ラッセル編地に使用されている縦横挿入糸11および
編糸12の両糸とも長繊維が採用されている。
【0016】さらに、この縦横挿入糸11の目合いは1
/30×1/30〜10×10インチ、特に1/18×
1/18〜2×2インチが好ましく、1/30インチ未
満では製編が困難となり、一方10インチを超えると熱
処理時にきれいな目合いが得られない。なお、この実施
例の縦横挿入糸11には、1/3×1/3インチのもの
が採用されている。
【0017】この実施例では、縦横挿入糸11が前記編
糸12で編み込まれている。この編糸12は、500d
e/96フィラメントのポリエチレンテレフタレートマ
ルチフィラメントが採用されている。この編糸12とし
ては、縦横挿入糸11と同様に後述する熱処理時に溶融
しない融点を有する素材からなるものであっても、熱処
理時に溶融するものであってもよい。
【0018】この実施例のラッセル編地10の編機とし
ては、図示しないRS・3MSU−V9ゲージタイプ
〔マイヤー(株)製〕が採用されているが、必ずしもこ
れに限定させる必要はない。
【0019】前記不織布20は、前述したようにこの縦
横挿入糸11より低融点の長繊維(構成糸)21からな
る布帛であるが、必ずしもこれに限定させる必要はな
く、前記縦横挿入糸11より低融点の素材からなる長繊
維または短繊維の構成糸を使用していれば、例えば織
布、編布などのそのほかの布帛やシート(フィルムを含
む)であってもよい。
【0020】この長繊維21の素材としては、縦横挿入
糸11の素材より低融点の例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ア
クリル、ポリウレタンなどが採用できる。なお、実施例
では、ポリプロピレンが採用されている。
【0021】この長繊維21の融点は、600℃以下、
特に300℃以下が好ましく、600℃を超えると熱処
理が困難となる。なお、実施例の長繊維21の融点は1
70℃である。すなわち、縦横挿入糸11と長繊維21
との融点差は、10〜500℃、特に50〜400℃が
好ましいものである。
【0022】また、この不織布20の目付量は、10〜
1,000g/m2 、特に50〜300g/m2 が好ま
しく、10g/m2 未満では樹脂量が少なすぎて樹脂加
工が不充分となり、一方1,000g/m2 を超えると
熱処理時の熱量がかなり必要となる。
【0023】さらに、これらのラッセル編地10と、不
織布20との積層方法としては、前記編機による縦横挿
入ラッセル編地の編み上げ時に編糸12で不織布20を
同時製編する方法が採用されているが、必ずしもこれに
限定させる必要はなく、例えばあらかじめ各々ラッセル
編地10と不織布20とを設けたのちに両者を縫着する
一般的な縫着法など、どのような積層方法でも採用でき
る。なお、不織布20の代わりに、図示しないシート
(フィルムを含む)としたものも、同様に縫着法などに
より、ラッセル編地10と一体化させて積層体とするこ
とができる。
【0024】そののち、これらのラッセル編地10およ
び不織布20からなる積層体30を縦横挿入糸11の融
点より低く、長繊維21の融点より高い温度で熱処理す
ることで、この不織布20を溶融して前記ラッセル編地
10に浸透させて図3に示すようなラッセル編地10の
樹脂加工を施す。なお、加工後は、適宜条件にて冷却さ
れる。
【0025】図1に示す前記積層体30の熱処理温度
は、50〜600℃、特に100〜300℃が好まし
く、50℃未満では長繊維21が充分に溶融せず、一方
600℃を超えると長繊維21が分解してしまう恐れが
ある。なお、この実施例では190℃で熱処理されてい
る。
【0026】前記積層体30の熱処理時間は、0.1〜
30分間、特に1〜5分間が好ましく、0.1分間未満
では長繊維21が充分に溶融せず、一方30分間を超え
ると長繊維21が分解してしまう恐れがある。
【0027】また、熱処理に際しては、例えば図示しな
いテンターと称される両ガイド全域に多数のピンが植設
された2本のレールにこの積層体をテンションをかけて
張り付け、そののちこれを同じく図示しないヒータで加
熱するなどのいったん張装して熱処理してから水冷また
は空冷などで冷却する方法が好ましい。
【0028】本発明の実施例は、このようにあらかじめ
ラッセル編地10と、不織布20とを積層することで、
樹脂加工前または加工中に縦横挿入糸11の交点がずれ
難くなる。
【0029】また、このように積層体30を縦横挿入糸
11の融点より低く、長繊維21の融点より高い温度で
熱処理することで、この不織布20を溶融して前記ラッ
セル編地10に浸透させることで、加工作業に熟練した
技術が不用となって作業性の向上も図ることができ、さ
らに水や溶媒に溶解した合成樹脂を使用しなくてよいの
で産業廃液の発生もなくすことができる。
【0030】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこのような実施例に限定されるものではなく、要旨
を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明に
含まれる。
【0031】例えば、実施例では、不織布20として長
繊維21からなるものを採用しているが、短繊維からな
る不織布であってもよい。また、この実施例を述べるに
あたって、土木建築工事用のラッセル編地の樹脂加工方
法を例にとったが、必ずしもこれに限定させる必要はな
く、例えば産業資材などに用いられるラッセル編地の樹
脂加工方法などにも応用できる。
【発明の効果】本発明は、このようにラッセル編地と、
その構成糸より低融点の布帛および/またはシートとを
積層することで、樹脂加工前または加工中にラッセル編
の構成糸の交点がずれにくくなるという効果が得られ
る。また、この積層体をラッセル編地の構成糸の融点よ
り低く、布帛および/またはシートの融点より高い温度
で熱処理してこの布帛および/またはシートを溶融して
前記ラッセル編地に浸透させることで、加工作業に熟練
した技術が不用となって作業性の向上も図ることがで
き、さらに水や溶媒に溶解した合成樹脂を使用しないの
で産業廃液の発生もなくすことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦横挿入ラッセル編地の樹脂
加工方法におけるラッセル編地と布帛および/またはシ
ートとの積層工程後の積層体の斜視図である。
【図2】本発明の実施例の縦横挿入ラッセル編地の樹脂
加工方法におけるラッセル編地と布帛および/またはシ
ートとの積層工程後の積層体の一部拡大平面図である。
【図3】本発明の実施例のラッセル編地の樹脂加工方法
で製造された樹脂加工がなされたラッセル編地の一部拡
大平面図である。
【符号の説明】
10 縦横挿入ラッセル編地 11 縦横挿入糸(構成糸) 20 不織布(布帛および/またはシート) 21 長繊維(構成糸) 30 積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 17/00 E02D 3/00 E02D 3/00 D06M 17/00 H (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06C 7/00 D04B 1/00 D04B 21/00 D04B 21/14 D06M 17/00 E02D 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横挿入ラッセル編地と、その構成糸よ
    り低融点の布帛および/またはシートとを積層し、その
    のちこの積層体をラッセル編地の構成糸の融点より低
    く、布帛および/またはシートの構成糸の融点より高い
    温度で熱処理することで、この布帛および/またはシー
    トを溶融して前記ラッセル編地に浸透させることを特徴
    とする縦横挿入ラッセル編地の樹脂加工方法。
JP41105090A 1990-12-17 1990-12-17 縦横挿入ラッセル編地の樹脂加工方法 Expired - Lifetime JP2934322B2 (ja)

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