JP2934215B2 - インク補給器 - Google Patents

インク補給器

Info

Publication number
JP2934215B2
JP2934215B2 JP21090897A JP21090897A JP2934215B2 JP 2934215 B2 JP2934215 B2 JP 2934215B2 JP 21090897 A JP21090897 A JP 21090897A JP 21090897 A JP21090897 A JP 21090897A JP 2934215 B2 JP2934215 B2 JP 2934215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
passage
opening
closing
movable member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21090897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1148592A (ja
Inventor
賀安 唐澤
昭憲 久米
明 飯田
滋男 大竹
幸男 鯰江
誠 宝輪
恒孝 松本
節夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Japan Railway Co filed Critical Central Japan Railway Co
Priority to JP21090897A priority Critical patent/JP2934215B2/ja
Publication of JPH1148592A publication Critical patent/JPH1148592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2934215B2 publication Critical patent/JP2934215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプ押印器に
インクを補給するインク補給器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、駅員が改札口において列車の乗車
券類に改札印を押すとき、スタンプ押印器の一種である
チケッターを手に持って乗車券類を挟むようにしてスタ
ンプしている。このようなチケッターは、日付や駅名な
どが刻まれたゴム製のスタンプ部と、このスタンプ部に
赤インクを供給するためのインク壺を備えている。
【0003】ところで、チケッターのインク壺がインク
切れ状態となったとき、インク壺の蓋を開けた状態のチ
ケッターを自分の手に持って、スポイト状のインク補給
器からインクを滴下して注入・補給していた。すなわ
ち、図10に示すように、インク補給器201の滴下口
202を下向きにして、チケッター90のインク壺91
の上方へこの滴下口202を持っていき、容器本体20
3を押圧して変形させることにより、容器本体203内
のインクが滴下口202からインク壺91へと滴下され
る。このとき、作業者は一方の手でチケッター90のス
タンプ部92の周辺を摘むように持ち、他方の手でイン
ク補給器201の容器本体203を押圧する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チケッ
ター90を自分の手に持ってインク補給器201からイ
ンクを補給する場合には、インク補給器201の滴下口
202がずれて手や衣服にインクが付着してしまうこと
があった。
【0005】また、インク補給器201の容器本体20
3を押圧する力加減によってインクの滴下速度が変わる
ため、その力加減を誤ると滴下口202から予想以上の
速度でインクが滴下してしまい、補給量をうまく調整で
きず、ときにはインク壺91からあふれて作業者に付着
することがあった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、スタンプ押印器にインクを補給する際、作業者にイ
ンクが付着することのないインク補給器を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、スタンプ押印器にインクを
補給するインク補給器であって、インクを貯蔵するタン
クと、前記タンクから滴下口に亘って形成されたインク
通路と、前記滴下口に対向する位置にて前記スタンプ押
印器を支持可能な支持手段と、前記インク通路の途中に
設けられ、前記滴下口に向かうインクの速度を調整する
速度調整手段と、前記インク通路に設けられ、開位置で
は前記インク通路内のインクの流通を許容し、閉位置で
は前記インク通路内のインクの流通を禁止する開閉手段
とを備えたことを特徴とする。
【0008】かかるインク補給器では、支持手段にスタ
ンプ押印器を支持した後、開閉手段を開位置にセットす
る。すると、インクがタンクからインク通路を経て滴下
口からスタンプ押印器に向かって滴下される。このと
き、速度調整手段により滴下口に向かうインクの速度が
調整されているため、滴下速度は略一定に保たれる。な
お、滴下速度は予め所望の速度となるように速度調整手
段により調整しておくことが望ましいが、適宜速度調節
を行ってもよい。そして、スタンプ押印器にインクが十
分補給されたならば、開閉手段を閉位置にセットする。
すると、滴下口からのインクの滴下が停止する。その
後、支持手段からスタンプ押印器を外す。
【0009】かかるインク補給器によれば、作業者はス
タンプ押印器やインク補給器を手に持って操作する必要
がない。また、滴下速度は速度調整手段により略一定に
保つことができるため、予想外に速くインクが滴下して
スタンプ押印器からあふれてしまうこともない。この結
果、スタンプ押印器にインクを補給する際、作業者にイ
ンクが付着することがないという効果が得られる。
【0010】本発明において、前記開閉手段は、前記イ
ンク通路を開放する通路開放位置とインク通路を閉鎖す
る通路閉鎖位置との間で移動可能に設けられた可動部材
と、前記可動部材を通路閉鎖位置に配置するよう付勢す
る付勢部材とを備えるように構成してもよい。
【0011】この場合、可動部材は付勢部材によって通
路閉鎖位置に配置されているため、通常の状態ではイン
クの滴下は停止されている。そして、外力によって可動
部材を付勢部材の付勢に抗して通路開放位置に移動させ
るとインクが滴下口から滴下し、その後、可動部材に加
えた外力を解除すれば付勢部材によって可動部材は再び
通路閉鎖位置に戻るため、インクの滴下が停止される。
このように外力を解除すれば付勢部材により自動的にイ
ンクの滴下が停止するため、インクの滴下を停止し忘れ
るおそれがない。
【0012】ところで、タンクから速度調整手段を設け
たインク通路を通って滴下口に至るように構成した場
合、インクは粘性が高く且つ速乾性であることから、滴
下口にインクの滴が付着して固まり、次回インク補給器
を使うときにインクが詰まって出てこないおそれがあ
る。
【0013】そこで、このようなインク詰まりを解消す
べく、本発明において、前記インク通路のうち前記滴下
口の近傍に設けられた弾性を有するインク貯留部と、前
記開閉手段に連動するように設けられ、前記開閉手段が
開位置にあるときは前記インク貯留部を押圧し、前記開
閉手段が閉位置にあるときは前記インク貯留部の押圧を
解除する貯留部押圧手段とを備えるように構成してもよ
い。
【0014】この場合、開閉手段が開位置にあるとき、
インクは滴下口から速度調整手段によって調整された速
度でもって滴下し、また、貯留部押圧手段は弾性を有す
るインク貯留部を押圧する。このとき、インク貯留部は
押圧によって凹み、その内容積は通常時よりも小さくな
る。その後、開閉手段を閉位置にすると、インクの滴下
が停止され、また、貯留部押圧手段はインク貯留部の押
圧を解除する。すると、インク貯留部は凹んだ状態から
弾性によって元の状態に復元し、内容積が元に戻る。こ
のとき、滴下口にたまったインクはインク貯留部に吸引
される。このため、インクが滴下口にて付着した状態で
放置されることがなく、滴下口にてインクが詰まるおそ
れがない。
【0015】更に、本発明においては、前記インク通路
のうち前記開閉手段が設けられている部分はゴム管によ
って形成されていてもよい。この場合、前記開閉手段は
閉位置ではインク通路であるゴム管(例えばシリコンゴ
ムなど)を押圧して押し潰すことにより遮断し、開位置
では押圧解除してゴム管が自身の弾性力で復元すること
により開放する。このようにゴム弾性を利用して開閉操
作を行うため、構成が簡易で製造容易となり、製造コス
トが安くなるという効果が得られる。
【0016】更にまた、前記開閉手段は前記速度調整手
段よりも下流側に設けられていることが好ましい。開閉
手段は閉位置ではインク通路内のインクの流通を禁止す
るが、このときインクの流速が調整されていた方がより
確実にインクの流れを停止できるので好ましいのであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は第1実施形態のチケッター用イ
ンク補給器の斜視図、図2は同じく正面図、図3は同じ
く側面図、図4は同じく縦断面図である。
【0018】チケッター用インク補給器1は、図1〜図
4に示すように、四隅に円柱状の脚2を備えた木製台形
の台座4と、この台座4上に立設されたスチール製の支
柱6と、この支柱6の正面側に設けられた略三角形状の
ノーズ8とを備えている。台座4の上面であってノーズ
8の下方位置には、本発明の支持手段としてのチケッタ
ー受け台10が設けられている。このチケッター受け台
10は、支柱6の下端側から手前方向に延びるように設
けられた2本の支持部材11、11と、両支持部材1
1、11を支柱6の下端側で掛け渡す架橋部材12とか
ら成っている。両支持部材11、11は隙間をもって略
平行に配置されている。チケッター90は、スタンプ部
92がこの両支持部材11、11の隙間にはめ込まれる
ことにより支持される。
【0019】また、台座4の下面には、インク受けケー
ス13が正面側に引き出し可能に取り付けられている。
このインク受けケース13は、チケッター受け台10に
チケッター90が支持されていない状態で注入管71の
滴下口73からインクが落ちた場合にそのインクが周り
に飛散したり付着したりしないように受ける役割を果た
す。
【0020】スチール製の支柱6には図4に示すように
木管15が内包されており、この木管15の下部には支
柱高さの1/4〜1/3程度の円柱17が差し込まれて
いる。この円柱17は台座4の裏面側からねじ込まれた
図示しない木ネジによって台座4に固着されており、木
管15及び支柱6を補強する役割を果たしている。
【0021】支柱6内であって木管15の最上部には、
インクを貯蔵するタンク19が設置されている。このタ
ンク19にインクを供給する場合には、支柱6の上面を
覆う支柱キャップ6aを外す。また、タンク19内のイ
ンク残存量は支柱6の側面に設けられた3つの覗き窓2
0によって目視することができる。
【0022】タンク19の下端側に設けられたタンクチ
ューブ21は、インク通路の一部を成すものであり、本
発明の速度調整手段としての速度調整バルブ23に接続
されている。速度調整バルブ23は、図5に示すよう
に、摘み25を備えた弁体27と、この弁体27を回転
自在に支持する弁座29と、弁座29の上下に設けられ
た上下管31、33とから成る。弁体27には摘み25
の長手方向に沿ってインクが流通可能な内部通路27a
が設けられている。このため、弁体27の回転角度を調
整して内部通路27aと上下管31、33との流通面積
を変化させることにより、この速度調整バルブ23を通
過するインクの流速が調整できる。つまり、速度調整バ
ルブ23によりインクの流速を略一定に調整できる。な
お、木管15及び支柱6のうち速度調整バルブ23に対
向する位置は開口6bが設けられており、この開口6b
を介して作業者は速度調整バルブ23を調整可能であ
る。
【0023】ノーズ8は木管15に図示しない木ネジに
よって固定され、その内部にはノーズ8の上面(略45
度に傾斜した傾斜面)の傾斜方向に沿って貫通された空
洞35が設けられている。この空洞35の略中間付近に
は、本発明の開閉手段としての注入スイッチ37が設置
されている。
【0024】注入スイッチ37につき、図6及び図7に
基づいて説明する。図6は注入スイッチがオフのときの
ノーズの断面拡大図であり、図7は注入スイッチがオン
のときのノーズの断面拡大図である。注入スイッチ37
は、ケーシング39、付勢部材45、可動部材47及び
本発明の貯留部押圧手段としての押圧部材59を備えて
いる。ケーシング39は有底円筒状に形成され、その周
面にはノーズ8の上面の傾斜方向に沿ってケーシング3
9を貫通する一対の通孔41、41が設けられている。
この一対の通孔41、41の上方側には、断面略コ字状
の薄鉄板からなるゴム管止め金具43が架け渡されてい
る。付勢部材45は、本実施形態ではコイルバネであ
り、ケーシング39と可動部材47との間に設置され、
可動部材47を斜め上方に付勢している。
【0025】注入スイッチ37の可動部材47は、ケー
シング39内に収納される円筒状の可動本体49と、そ
の可動本体49の上面にて円盤状に形成された操作面5
1を備えている。操作面51の下方には、可動部材47
が押し込まれたときにケーシング39の上端と係止する
環状のストッパ53が設けられている。また、可動本体
49の周面にはノーズ8の上面の傾斜方向に沿って可動
本体49を貫通する一対の通孔55、55が設けられて
いる。更に、可動本体49の底面には柱状の突起部57
が設けられている。
【0026】押圧部材59は略L字状に屈曲された金属
製の部材であり、一端は可動部材47の操作面51に固
定され、他端は後述の球管67を押圧可能な位置に配置
されている。このように押圧部材59は可動部材47に
一体化されているため、可動部材47に連動して作動す
る。なお、押圧部材59の他端には球管67を押圧する
際の面積を大きくすべく円筒状の補助部材61が取り付
けられている。
【0027】速度調整バルブ23から下方に延びるゴム
管63は、インク通路の一部を成し、注入スイッチ37
を貫通してジョイントパイプ65を介して球管67に接
続されている。このゴム管63はケーシング39の一対
の通孔41、41及び可動部材47の一対の通孔55、
55を貫通している。
【0028】本発明のインク貯留部としての球管67
は、その中央付近がゴム管63よりも大径に形成された
シリコン製の弾性風船状の管であり、上端がジョイント
パイプ65を介してゴム管63に接続され、下端がジョ
イントパイプ69を介して注入管71に接続されてい
る。この注入管の下端である滴下口73は、チケッター
受け台10に支持されるチケッター90のインク壺91
に面する位置に配置されている。
【0029】なお、本実施形態のインク通路は、タンク
チューブ21、速度調整バルブ23、ゴム管63、ジョ
イントパイプ65、球管67、ジョイントパイプ69、
注入管71により、タンク19から滴下口73に亘って
形成されている。次に、本実施形態のチケッター用イン
ク補給器1の作用について説明する。
【0030】通常の状態では、注入スイッチ37の操作
面51が押されていないため、注入スイッチ37は閉位
置(オフの状態)にある。このとき、図6に示すよう
に、注入スイッチ37の可動部材47は付勢部材45に
よって斜め上方に付勢されている。また、インク通路の
一部を成すゴム管63は、薄板状のゴム管止め金具43
と柱状の突起部57とにより挟まれて押し潰された状態
となっている。このため、インク通路内のインクの流通
は禁止されている。つまり、可動部材47は付勢部材4
5の付勢力によって通路閉鎖位置(図6の位置)に位置
決めされて、インク通路内のインクの流通を禁止してい
るのである。
【0031】また、通常の状態では、押圧部材59は可
動部材47とともに斜め上方に配置されているため、押
圧部材59の補助部材61は球管67から上方に離間し
た位置に配置されている。このため、球管67は膨らん
だ状態である。チケッター90のインク壺91内にイン
クを補給する際には、まず予め速度調整バルブ23によ
ってインクが滴下口73から所定の速度で滴下するよう
調整しておく。即ち、チケッター受け台10にチケッタ
ー90をセットする前に、注入スイッチ37を押し、速
度調整バルブ23の摘み25の回転角度を調整して、滴
下口73から滴下するインクの速度を所望の速度になる
ようにする。このとき、滴下したインクはインク受けケ
ース13に受けられるので、チケッター用インク補給器
1自身やその周辺がインクによって汚れることはない。
このようにしてインク滴下速度は一定の速度にセットさ
れる。なお、このインク滴下速度の調整は毎回行う必要
はなく、必要に応じて行えば足りる。
【0032】次に、インクを補給すべきチケッター90
のスタンプ部92をチケッター受け台10にセットす
る。このとき、インク壺91は滴下口73に対向する位
置にセットされる。続いて注入スイッチ37を押し込
む。注入スイッチ37が押し込まれて開位置になる(即
ちオン状態にされる)と、可動部材47は付勢部材45
の付勢力に抗して斜め下方に移動する。すると、可動部
材47の柱状の突起部57は薄板状のゴム管止め金具4
3から離間するため、両者によって挟まれて押し潰され
ていたゴム管63は自身の弾性によって元の状態に復元
する。このため、インク通路内のインクの流通が許容さ
れ、インクは球管67を経て注入管71の下端である滴
下口73からチケッター90のインク壺91へ略一定の
速度で滴下される。つまり、可動部材47は作業者の押
圧力によって付勢部材45の付勢力に抗して通路開放位
置(図7の位置)に位置決めされて、インク通路内のイ
ンクの流通を許容するのである。
【0033】また、注入スイッチ37がオンの状態で
は、押圧部材59は可動部材47とともに斜め下方に移
動しているため、押圧部材59の補助部材61は球管6
7を斜め上方から押圧する。このため、球管67は元の
内容積よりも小さくなるように凹んだ状態となる。
【0034】その後、作業者は、インク壺91に十分イ
ンクが補給されたことを確認すると、注入スイッチ37
から手を離し、押し込みを解除する。すると注入スイッ
チ37は再びオフ状態にする(即ち閉位置になる)。即
ち、付勢部材45の付勢によって可動部材47が斜め上
方に移動して通路閉鎖位置(図6の位置)に至り、ゴム
管63は再びゴム管止め金具43と突起部57とによっ
て押し潰されて、インク通路内のインクの流通が禁止さ
れる。一方、押圧部材59の補助部材61は球管67か
ら上方へ離間するため、球管67は自身の弾性によって
元の膨らんだ状態に戻ろうとする。このとき、球管67
の内容積が増えるため、その分注入管71側から外気が
流入する。すると、滴下口73に溜まっていたインクは
この外気の流入とともに球管67側に戻される。なお、
ゴム管63側は球管67が復元する時点では既に閉鎖さ
れているため、ゴム管63側からインクが球管67に流
入することはない。
【0035】以上詳述したように本実施形態のチケッタ
ー用インク補給器1によれば、作業者はチケッター90
などを手に持って操作する必要がない。また、滴下速度
は速度調整バルブ23により略一定に保つことができる
ため、予想外に速くインクが滴下してスタンプ押印器か
らあふれてしまうこともない。この結果、チケッター9
0のインク壺91にインクを補給する際、インクが作業
者に付着することがないという効果が得られる。
【0036】また、注入スイッチ37は作業者が手を離
して押圧を解除すれば付勢部材45により可動部材47
が自動的に通路閉鎖位置に戻りインクの滴下が停止する
ため、インクの滴下を停止し忘れるおそれがない。更
に、球管67及び押圧部材59の作用により、インクが
滴下口73にて付着した状態で放置されることがないた
め、滴下口73にてインクが詰まるおそれがない。
【0037】更にまた、インク通路のうち注入スイッチ
37が設けられている部分はゴム管63によって形成さ
れているため、上述のようにゴム弾性を利用して開閉操
作を行うことができ、構成が簡易で製造容易となり、製
造コストが安くなるという効果が得られる。
【0038】そのうえ、注入スイッチ37は速度調整バ
ルブ23よりも下流側に設けられているため、注入スイ
ッチ37が開から閉に切り替わる際には速度調整された
インクの流通を止めればよく、速度調整がなされていな
いインクの流通を止める場合に比べて、より確実にその
流通を止めることができる。
【0039】[第2実施形態]図8は第2実施形態のノ
ーズの部分断面図であり、(a)は注入スイッチがオフ
のときを表し、(b)は注入スイッチがオンのときを表
す。第2実施形態の構成は、第1実施形態の注入スイッ
チ37において薄板状のゴム管止め金具43及び柱状の
突起部57をなくした以外は、第1実施形態のチケッタ
ー用インク補給器1と同様である。このため、同じ構成
要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0040】第2実施形態では、注入スイッチ37が閉
位置即ちオフ状態のとき、可動部材47に設けた各通孔
55とケーシング39に設けた各通孔41との重なり合
う部分が狭くなるため、ゴム管63は両通孔41、55
に挟み込まれて押し潰されてインクの流通を禁止する。
一方、注入スイッチ37が開位置即ちオフ状態になる
と、両通孔41、55の重なり合う部分が広くなるた
め、ゴム管63は自身の弾性によって元の状態に復元
し、インクの流通を許容する。
【0041】かかる第2実施形態によれば、第1実施形
態とほぼ同様の効果が得られる。但し、第2実施形態で
は注入スイッチ37がオフのときにゴム管63を挟み込
む力が第1実施形態に比べて狭い範囲に加わるため、ゴ
ム管63の耐久性を考慮すれば第1実施形態の方が好ま
しい。
【0042】[第3実施形態]図9は第3実施形態のノ
ーズの部分断面図であり、(a)は注入スイッチがオフ
のときを表し、(b)は注入スイッチがオンのときを表
す。第3実施形態では、注入スイッチ37において、ケ
ーシング139は上流側と下流側にそれぞれゴム管を接
続するためのパイプ部141、141を有しており、ま
た、可動部材147は連通路148を備えた円筒ブロッ
クによって形成されている。その他の構成は、第1実施
形態のチケッター用インク補給器1と同様である。この
ため、同じ構成要素については同じ符号を付し、その説
明を省略する。
【0043】第3実施形態では、注入スイッチ37が閉
位置即ちオフ状態のとき、可動部材147に設けた連通
路148とケーシング139に設けたパイプ部141、
141とは一致しないため、インクの流通が禁止され
る。一方、注入スイッチ37が開位置即ちオフ状態にな
ると、可動部材147に設けた連通路148とケーシン
グ139に設けたパイプ部141、141とが一致する
ため、インクの流通が許容される。
【0044】かかる第3実施形態によれば、第1実施形
態とほぼ同様の効果が得られる。但し、第3実施形態で
はインク通路のうち注入スイッチ37が設けられた部分
がゴム管ではないため、構成の簡易さや製造コストの安
さを考慮すれば第1実施例の方が好ましい。
【0045】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態ではスタンプ押印器としてチ
ケッターを例に挙げて説明したが、スタンプ押印器であ
れば特にチケッターに限定されない。
【0046】また、上記実施形態ではタンクから下向き
にインク通路を設けることにより自重を利用してインク
を滴下させたが、インク通路の一部を成すゴム管に例え
ばローラ型定量ポンプを取り付けることにより、速度調
節を行うとともにインクを流通させるように構成しても
よい。但し、自重を利用した方が構成が簡素であり製造
コストも嵩まないので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のチケッター用インク補給器の
斜視図である。
【図2】 第1実施形態のチケッター用インク補給器の
正面図である。
【図3】 第1実施形態のチケッター用インク補給器の
側面図である。
【図4】 第1実施形態のチケッター用インク補給器の
縦断面図である。
【図5】 速度調整バルブの説明図である。
【図6】 第1実施形態の注入スイッチがオフのときの
ノーズの断面拡大図である。
【図7】 第1実施形態の注入スイッチがオンのときの
ノーズの断面拡大図である。
【図8】 第2実施形態のノーズの部分断面図であり、
(a)は注入スイッチがオフのときを表し、(b)は注
入スイッチがオンのときを表す。
【図9】 第3実施形態のノーズの部分断面図であり、
(a)は注入スイッチがオフのときを表し、(b)は注
入スイッチがオンのときを表す。
【図10】 従来のインク補給器の使用状態を表す説明
図である。
【符号の説明】
1・・・チケッター用インク補給器、4・・・台座、6
・・・支柱、8・・・ノーズ、10・・・チケッター受
け台、13・・・インク受けケース、19・・・タン
ク、20・・・覗き窓、21・・・タンクチューブ、2
3・・・速度調整バルブ、37・・・注入スイッチ、3
9・・・ケーシング、43・・・ゴム管止め金具、45
・・・付勢部材、47・・・可動部材、57・・・突起
部、59・・・押圧部材、61・・・補助部材、63・
・・ゴム管、67・・・球管、71・・・注入管、73
・・・滴下口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 滋男 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 鯰江 幸男 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 宝輪 誠 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 松本 恒孝 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 山田 節夫 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−49363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41K 1/52 B41K 5/00 - 5/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンプ押印器にインクを補給するイン
    ク補給器であって、 インクを貯蔵するタンクと、 前記タンクから滴下口に亘って形成されたインク通路
    と、 前記滴下口に対向する位置にて前記スタンプ押印器を支
    持可能な支持手段と、 前記インク通路の途中に設けられ、前記滴下口に向かう
    インクの速度を調整する速度調整手段と、 前記インク通路に設けられ、開位置では前記インク通路
    内のインクの流通を許容し、閉位置では前記インク通路
    内のインクの流通を禁止する開閉手段とを備えたことを
    特徴とするインク補給器。
  2. 【請求項2】 前記開閉手段は、 前記インク通路を開放する通路開放位置とインク通路を
    閉鎖する通路閉鎖位置との間で移動可能に設けられた可
    動部材と、 前記可動部材を通路閉鎖位置に配置するよう付勢する付
    勢部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載のイン
    ク補給器。
  3. 【請求項3】 前記インク通路のうち前記滴下口の近傍
    に設けられた弾性を有するインク貯留部と、 前記開閉手段に連動するように設けられ、前記開閉手段
    が開位置にあるときは前記インク貯留部を押圧し、前記
    開閉手段が閉位置にあるときは前記インク貯留部の押圧
    を解除する貯留部押圧手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のインク補給器。
  4. 【請求項4】 前記インク通路のうち前記開閉手段が設
    けられている箇所はゴム管によって形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインク補
    給器。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は前記速度調整手段よりも
    下流側に設けられていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のインク補給器。
JP21090897A 1997-08-05 1997-08-05 インク補給器 Expired - Lifetime JP2934215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21090897A JP2934215B2 (ja) 1997-08-05 1997-08-05 インク補給器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21090897A JP2934215B2 (ja) 1997-08-05 1997-08-05 インク補給器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1148592A JPH1148592A (ja) 1999-02-23
JP2934215B2 true JP2934215B2 (ja) 1999-08-16

Family

ID=16597066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21090897A Expired - Lifetime JP2934215B2 (ja) 1997-08-05 1997-08-05 インク補給器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2934215B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1148592A (ja) 1999-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8596896B2 (en) Cleaning tool
JP3366005B2 (ja) ソフトドリンク分配ステーション用弁アクチュエータ
DK0878158T3 (da) Indretning til frembringelse af kaffe med et opskummet lag med små bobler
CA2412890A1 (en) Method and apparatus for maintaining control of liquid flow in a vibratory atomizing device
WO2001043794A8 (en) System and method for application of medicament into the nasal passage
JP2011251767A (ja) 容器から定量された分量の液体を分配するための計量機構
JPH05506002A (ja) 域値圧力弁を備えたスクィーズボトルフォームディスペンサ
JP6161842B1 (ja) 液滴噴出装置
US7028922B2 (en) Soap dispenser system and valve arrangement therefor
JP2934215B2 (ja) インク補給器
US6457893B1 (en) Personal hygiene device for moistening tissue
JP2005021254A (ja) 洗眼容器
US2610769A (en) Dispensing container having an absorbing layer for dispensing by capillary action
JPH10248636A (ja) 液体塗布容器
ATE254874T1 (de) Ausgabevorrichtung
JPS5852058A (ja) 流体排出供給器
JP4050380B2 (ja) 連続噴出装置
US5976313A (en) Adjustable spray moistener for envelopes
JPH0422860Y2 (ja)
JP2530137Y2 (ja) 点眼補助具付き目薬容器
JP2550705Y2 (ja) 定量塗布容器
JPS5832056Y2 (ja) 流体定量供給機用電磁弁の流量調節装置
KR101901161B1 (ko) 플라워 형상으로 내용물을 도포하는 분사용기
JP4974203B2 (ja) 足踏み式塗布容器
JP2001206491A (ja) 発泡飲料注出コック