JP2934042B2 - プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム - Google Patents

プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム

Info

Publication number
JP2934042B2
JP2934042B2 JP3067121A JP6712191A JP2934042B2 JP 2934042 B2 JP2934042 B2 JP 2934042B2 JP 3067121 A JP3067121 A JP 3067121A JP 6712191 A JP6712191 A JP 6712191A JP 2934042 B2 JP2934042 B2 JP 2934042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
pole piece
gap
sputtering
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3067121A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04228567A (ja
Inventor
テプマン エイヴィ
ウィリアム パーカー ノーマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Applied Materials Inc
Original Assignee
Applied Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Applied Materials Inc filed Critical Applied Materials Inc
Publication of JPH04228567A publication Critical patent/JPH04228567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2934042B2 publication Critical patent/JP2934042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3464Operating strategies
    • H01J37/347Thickness uniformity of coated layers or desired profile of target erosion
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3402Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering using supplementary magnetic fields
    • H01J37/3405Magnetron sputtering
    • H01J37/3408Planar magnetron sputtering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3411Constructional aspects of the reactor
    • H01J37/345Magnet arrangements in particular for cathodic sputtering apparatus
    • H01J37/3455Movable magnets

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】図面において、数字二つの参照番号の第1
数字は、その参照番号が指す要素が示されている最初の
図を指し、数字四つの参照番号の始めの二つの数字は、
その参照番号が指す要素が最初に示されている図を指
す。
【0002】
【従来技術とその問題点】この発明は、スパッタリング
蒸着に関し、特に、プレーナー・マグネトロン・スパッ
タリングにより作られる被膜の厚みの均一性とステップ
カバレージの問題に関する。スパッタリング装置では、
ターゲットが高エネルギーイオンによる衝撃を受けてタ
ーゲットから物質を半導体ウェーハなどの工作物上に放
出する。一般に、ターゲット及びウェーハは、典型的に
は3・10-4Torr未満の程度の圧力まで排気される真空
チャンバ内に置かれる。物理的スパッタリングでは、衝
撃粒子は、一般には、アルゴンなどの重い不活性ガスの
イオンであり、ターゲットの露出した前面に実質的に垂
直な方向に高速に加速される。
【0003】産業的に受け入れることの出来る速度で
は、割合に高密度のイオン化した衝撃粒子を生じさせる
ことが重要である。最も費用対効果の大きなイオン源
は、低圧グロー放電である。電気的にバイアスするグロ
ー放電スパッタリング装置では、ウェーハは、スパッタ
リング反応装置アノード又は別のアノードとしてバイア
スされるペデスタル上に取りつけられ、ターゲットはス
パッタリング反応装置カソードとしてバイアスされる。
これにより、ターゲットの位置に、ターゲットの露出し
た前面に対して実質的に垂直であって、ターゲットの前
面に対して実質的に垂直な軌道に沿ってターゲットの露
出した面にイオンを加速させる電界が生じる。
【0004】高エネルギー電子とガス分子との衝突によ
って、これら中性粒子の一部がイオン化して、ターゲッ
トに衝突するイオンを補充する。このイオン化により、
反応チャンバ内にプラズマ・シース(plasma sheaths)と
呼ばれる自由電子不足領域によりカソード及びアノード
から分離された導電性プラズマ体が生じる。このプラズ
マ体は導電性であるので、加速する電界は、実質的に、
ウェーハ及びターゲットの位置のプラズマ・シース領域
に限定される。
【0005】プレーナー・マグネトロン・スパッタリン
グ装置では、ターゲット・シース内に電子を捕らえてタ
ーゲット付近に向ける磁界を生じさせることによってタ
ーゲットの位置におけるイオン密度が、高められる。こ
れらのトラップ内の高い電子密度により、これらの領域
内でのイオン生成率が高まって、ターゲットの、これら
のトラップ領域付近の部分でのイオン密度が向上する。
ターゲット・シース内の電界Eはターゲットの露出した
面に対して実質的に垂直であるので、磁界Bがターゲッ
ト面に対して実質的に平行となる様な領域では、E×B
ドリフト場は電子をターゲットの表面に平行に押す。E
×Bドリフト場がターゲット表面に平行となる様な領域
が、電子を中に捕らえる閉じた通路を形成する様に磁界
を構成することによって電子が捕らえられる。該ドリフ
ト場の構成は、磁界の場所及び形状の協働的選択により
達成される。
【0006】典型的には、ターゲット材料は、反応装置
内に装置される裏当て板に取りつけられる。裏当て板か
ら弾き出された粒子は集積製造プロセスを汚染するの
で、ターゲットのスパッタリングがこの裏当て板に達し
ないことが重要である。従って、裏当て板のスパッタリ
ングが行なわれる前に、普通はターゲットが置換され
る。遺憾なことに、その結果として、元のターゲット材
料をまだ相当の割合で含有しているターゲットが置換さ
れることになる。
【0007】多くのターゲットは、金などの高価な材料
から成っており、ターゲットを置換するために生産時間
が失われるという著しい損失があるために、ターゲット
を置換しなければならなくなる前に行なえるスパッタリ
ングの量を最大にすることが大切である。1977年2
月18日にスローンテクノロジーコープ(Sloan Technol
ogy Corp) が提出したカソードスパッタリング装置(Kat
hodenzerstaeubungsvorrichtung)という名称のドイツ公
開公報2707144号においては、磁石/磁極組立体
がx及びy方向に縦に掃引され、或いは軸外れ極組立体
が回転軸の周囲に半径方向に掃引されて、ターゲットか
らのスパッタの時間平均均一性が向上したターゲットス
パッタのパターンを生じさせる。
【0008】1984年4月24日にチャールズB.ギャ
レット(Charles B. Garrett)に対して発行されたプレー
ナー・マグネトロン・スパッタリング装置(Planar Magn
etron Sputtering Device)という名称の米国特許4,444,
643号においては、可動磁界源をターゲットの面に平行
に移動させて、ターゲット全体にわたって向上した均一
性を有するターゲットの時間平均スパッタを生じさせる
ことによって、一つのターゲットの使用により処理でき
るウェーハの数を増やす。
【0009】1987年12月22日にケネスF.フリー
マン他(Kenneth F. Freeman et al.)に対して発行され
た「磁界が周方向及び半径方向に組合せ移動するプレー
ナー・マグネトロン・スパッタリング装置」(Planar M
agnetron SputteringDaviceWith Combined Circumferen
tial And Radial Movement Of Magnetic Fields) とい
う名称の米国特許4,714,536 号においては、この様な従
来の装置では磁石組立体上の一定の点が常にターゲット
上の与えられた半径方向位置の上を回転するので円形の
溝が形成される傾向があると述べられている。ターゲッ
トのもっと均一なスパッタを生じさせるために、磁界が
ターゲットの中心の周囲に軸外れに回転させられるとき
に該磁界は半径方向に出し入れされる。
【0010】ターゲットの利用効率を向上させることに
は明らかなコスト上の利益があるけれども、均一な厚み
を有するウェーハ被膜を作ることも重要である。図1A
及び図1Bはバリアンアソシエーツ(Varian Associate
s )のCONMAG I及び CONMAG IIシステムをそれぞれ示し
ており、これらは各々、金属支持体10上にステップカ
バレージ(step coverage) 及び均一性を改善する円錐形
ターゲット11を有する。単一の電源が支持体10及び
ウェーハペデスタルの間に接続されている。CONMAG II
実施例は、第2のターゲット12を有し、これは円錐形
ターゲット11の軸Aを中心とし、且つこれに垂直であ
る。これらのターゲットは、いずれも回転はしない。円
錐形ターゲット11は金属支持体13上に装置され、タ
ーゲット12は別の金属支持体14上に装置される。2
個のプラズマ領域を生成出来る様に、別の電源がこれら
2個の金属支持体の各々のために設けられる。CONMAG I
I 実施例では、ターゲット12と、別の金属支持体14
とを付加するにはターゲット11及び12間の間隔が最
適でないことが必要であるので、これら二つのターゲッ
トからのコーティングの均一性が低下することになる。
【0011】アネルバ(Anelva)による1000シリーズ
・スパッタリングシステムでは、図2に示されている形
状を有する1対の磁極片21及び22によってターゲッ
トに単一の広い溝が作られる。外側磁極片21の側は、
点Cを中心とする曲率半径Rを有する。上側24及び下
側25は、真っ直ぐであり、それぞれ距離d1 及びd 2
だけ点Cから垂直に離れている。内側磁極片22は、外
側磁極片と実質的に同じ形状を有する周囲を持ってい
る。磁界は、これら2個の磁極片により形成される。
【0012】上記文献には幾つかの問題点がある。米国
特許4,714,536 号では、回転及び半径方向の組合せ運動
を生じさせる歯車は、このターゲットのための冷却水中
に置かれる。これら歯車には潤滑がないので、これら歯
車は急速に腐食し、非常に頻繁な交換を必要とする。ま
た、プラズマシースは割合に短いので、何時でも、基板
の小部分だけにスパッタリング蒸着が行われる。
【0013】ドイツ公開公報2707144号、米国特
許4,444,643号、及び米国特許4,714,536 号では、ター
ゲット利用効率が高められるけれども、スパッタリング
によりウェーハ上に作られる被膜の質に対する効果につ
いては何の考慮もしていない。特にサブミクロン集積回
路製造では、厚みが均一でステップカバレージが優れて
いる層を作ることが非常に大切である。層がパターン付
けされるとき、層の或る部分が他の部分より厚いなら
ば、その各々の部分は異なる時点でパターン完成を達成
することになる。若し或る領域が過剰エッチングされて
他の領域でエッチング完了したならば、その過剰エッチ
ングされた領域でのライン幅は設計値未満に減少する。
従って、これらのシステムの層の均一性及びステップカ
バレージは、現状の技術水準の回路における殆どのスパ
ッタリングアプリケーションには不十分である。上記の
プロセスからは25%程度の厚み変動が生じる可能性が
あるので、該プロセスは実質的にウェーハのバックグラ
ウンド平面の蒸着にだけ適している。
【0014】正確なマスク・アライメントを保つために
も均一なコーティングは重要である。アライメントマー
クは一般にはウェーハ上の隆起した特徴から成るので、
該ウェーハ上に数個の層が蒸着された後でもなお見え
る。アライメントマークの位置での非対称的コーティン
グは、これらのマークの見かけ上の位置に偽の結果を生
じさせて、その後のパターン付けのアライメントを狂わ
せる可能性がある。
【0015】Anelvaスパッタリングシステムでは、ター
ゲットをウェーハから一般的距離(40−50mm程度)
よりも遠い距離(80mm程度)に位置決めすることによ
って層の厚みの均一性を良好にすることが出来る(3%
程度の厚み変動)。遺憾なことに、この間隔では、この
システムは、広角入射スパッタリング粒子からの充分な
蒸着がないので、不十分なステップカバレージを生じさ
せる。
【0016】
【発明の概要】図示した好適な実施例では、1対の磁極
片の形状が優れたコーティング均一性、優れたステップ
カバレージ及び優れたステップカバレージ均一性を生じ
させるプレーナー・マグネトロン・スパッタリングシス
テムが与えられる。これらの磁極片の、ターゲットの表
面に平行な断面の形状は、ターゲットから離れてゆくス
パッタリングされた粒子の角度分布の解析と、均一なコ
ーティング、優れたステップカバレージ及び優れたステ
ップカバレージ均一性を生じさせるのに必要なスパッタ
リングされた粒子の分布の分析とを動機とする。ある種
の実施例では、これらの磁極片の、ターゲットの表面に
垂直な断面の形状は、ターゲット利用効率と、コーティ
ング厚みの均一性、ステップカバレージ及びステップカ
バレージ均一性との両方を動機とする。
【0017】図3に、ターゲット35からウェーハ34
へスパッタリングされた粒子36の経路が図示されてい
る。特に、この経路は、この粒子の、穴31への入射角
の効果を示す。穴31に到達する粒子の入射角θが斜め
すぎると、この穴の一側壁の上隅32が、この穴の反対
側の側壁のベース33を陰にする可能性がある。よっ
て、幅がWで深さがDの穴については、0から tan-1
/Dまでの範囲内の角度θから到達する粒子だけが、左
側壁上にコーティングを生成するのに有効である。同様
に、0から tan-1W/Dまでの範囲内の角度θから到達
する粒子だけが、右側壁上にコーティングを生成するの
に有効である。優れたステップカバレージを得るには、
ウェーハ全体にわたって、穴、溝、又はラインの両側か
ら充分な粒子のフラックスがあること、その様な構造の
両側がコーティングされることが必要である。優れたス
テップカバレージ均一性を得るには、ウェーハの上面全
体にわたって、全ての穴、溝及びラインの各側からほぼ
同じフラックスが来ること、及び、平らな面上の平均の
厚みの、側壁上の平均厚みに対する比が約5以下の程度
の適当に小さな数であることとが必要である。
【0018】物理的スパッタリング(化学的スパッタリ
ングに対して)では、入射衝撃粒子は、ターゲット内
に、運動量方向の統計的分布を有する衝突カスケードを
生じさせると考えられている。この統計的プロセスによ
り、ターゲット粒子がランダムな方向に放出されるの
で、ターゲットからの粒子の放出は実質的にコサイン角
度分布をなす。経験的試験は、この分布が実際に200
0eV程度のスパッタリング・電圧について発生するこ
と、そして、スパッタリング電圧がもっと高い場合に
は、この分布は、ターゲット面にもっと平行な方向に幾
分それることを示している。
【0019】図4に示されている様に、ウェーハ42の
点Pにおいて、角度極座標θ、φを中心とする立体角d
θdφの中に入射する粒子の強度I(P、θ、φ)は次
の(1)ないし(4)の因子の積に等しい:即ち、
(1)角度範囲dθ及びdφの中のターゲットの部分の
面積r2 tan θ・dθdφ;(2)フラックスの球対称
分布についての強度低下のr-2因子;(3)ウェーハへ
の法線と、これら粒子についての入射フラックスベクト
ルとの間の角度θを考慮するcos (θ)射影因子;
(4)時間平均局所プラズマ強度により決まる、ターゲ
ットのこの無限小面積からのスパッタリング速度S。よ
って、ガス散乱の効果を無視すれば、この立体角内で点
Pに入射する粒子の強度は I(P、θ、φ)=S(Q)・sin θ・dθdφ (1) となり、ここでQは、スパッタリングがそこからこれら
の入射粒子を生じさせるところのターゲットの点であ
る。
【0020】ターゲットの効用を最大にしようとする上
記従来特許の目的がそうである様に、S(Q)が実質的
に定数であるときには、点Pにおけるこのフラックス
は、ウェーハの点Pにおいて、ターゲットのこの無限小
面積と対向する立体角に丁度等しい。従って、これらの
装置については、ウェーハの点P上の粒子の総強度I
(P)=∫I(P、θ、φ)dθdφは、点Pでターゲ
ットと相対する立体角に等しい。一般に、ウェーハは、
ターゲットの下に中心を有すると共にターゲットに平行
であるので、点Pがウェーハの中心にあるときに最大対
向立体角が生じる。従って、これらの従来のスパッタリ
ングシステムは、ウェーハ上に確かに不均一なコーティ
ング厚みを生じさせる。ウェーハ/ターゲット・システ
ムは軸対称であるので、厚みTは、点Pの、ウェーハ中
心Cw からの半径方向距離rw のみの関数であり、図5
に示されている形状を有する。
【0021】ターゲットは有限の半径Rt を有するの
で、点Pを通る垂直線の周囲の任意の与えられた角度φ
について、それについてフラックスがゼロでないところ
の方位角θの最大値がある。θの値がもっと大きいと、
方向θ、φの立体角dθdφの円錐はターゲットと交差
しないので、この方向からは粒子はスパッタリングされ
ない。従って、点Pでの粒子の角度分布は、点Pの軸A
からの距離、ターゲットの半径Rt 、ウェーハの半径R
w 、ウェーハとターゲットとの間の距離D、及び、ター
ゲット内でのスパッタリング強度分布の関数である。タ
ーゲットからの空間的に均一なスパッタリング速度で
は、軸Aの方向から点P上へのスパッタリング蒸着速度
は、軸Aから点Pまでの距離と共に増大し、ターゲット
の周囲上の最も近い点の方向からのスパッタリング速度
は、軸Aから点Pまでの距離と共に減少する。従って、
ターゲットの均一なスパッタリングを生じさせる従来の
システムは、ステップカバレージ均一性が良くない。
【0022】ターゲットの中心Ct とウェーハの中心C
w とを通る軸Aに関してシステムが軸対称であるので、
Sがターゲットの中心Ct からの半径方向距離rt のみ
の関数である場合に限って蒸着された強度I(P、θ、
φ)は軸対称性を保つ。即ち、S=S(rt )であり、
ターゲットの半径Rt より大きなrt についてはゼロと
なる。この選択では、ウェーハの中心から半径方向距離
w にある点Pで、総強度I(P)は、点Pの(軸Aの
周囲の)角度位置φwから独立しており、従ってrw
みの関数である。数学的には、I(rw )は、全てのθ
及びφについての積分であり、角θ及びφについて、点
Qは、この方向に入射粒子を生じさせるように位置す
る。回転対称性であるので、ウェーハ上のx=rw 及び
y=0の点という特別の場合について、その値を図6に
示されている様に計算出来る。 I(rw)=∫E〔S({u2+v21/2)・D・{(rw-u)2+v2+D2-3/2〕dudv (2) ここでDはウエーハとターゲットとの間の間隔であり、
E は、ターゲット内の(u,v)範囲上の積分であ
り、S({u2 +v2 1/2)は{u2 +v2 1/2 がタ
ーゲット半径Rt より大きければゼロである。被積分関
数は点(u,v,D)でのスパッタリング強度分布(即
ち、ターゲットからのスパッタリング粒子の率の分布)
と、ウェーハへの法線と、点(u,v,D)及び
(rw ,0,0)を結ぶベクトルとのなす角のコサイン
と、球対称フラックスのr-2因子特性との積である。
【0023】ウェーハ上に実質的に均一なコーティング
厚みを生じさせるために、S(rt )は、図7に示され
ている理想的関数従属性SI (rt )を持たなければな
らない。このスパッタリングプロフィールは、ターゲッ
トにN個の軸対称の溝の組をエッチングすることにより
近似することが出来、ここでk番目の溝はスパッタリン
グ強度分布Sk (rt )を生じさせ、実際のスパッタリ
ング率Sa (rt )は、 Sa (rt )=ΣN k=1Sk (rt ) (3) である。これは、N=2の場合について図8A及び図8
Bのグラフに示されている。図8Aは、二つの溝の各々
についてのスパッタリング強度分布を示し、図8Bは実
際の総スパッタリング強度分布と理想的スパッタリング
強度分布とを比較し、理想的分布への適度な近似を実際
に生じさせて1対の同心円形溝を適切な半径、幅及び深
さのターゲットにスパッタリングすることが出来る。
【0024】ターゲットにおける選択された溝の形成
は、スパッタリング強度Sa (rt )を生じさせる磁極
片を有する特別に設計されたマグネトロン源により達成
することが出来る。N=2で、この実際のスパッタリン
グプロフィールを達成する磁極片が図9Aに示されてい
る。このデザインを他のNの値に容易に適合させること
が出来る。
【0025】このデザインは、マグネトロンスパッタリ
ングシステムでは、スパッタリングの大半は、磁界がタ
ーゲットとほぼ平行となる場所で生じ、これが生じる領
域は、その中に電子が捕らえられてイオン生成と、それ
に付随する局所スパッタリング率とを高めることの出来
るところの閉じた通路を形成しなければならないという
事実を利用している。ターゲットに円形対称的スパッタ
リングパターンを生じさせるために、ターゲットの中心
軸の周囲に磁極片と磁石とを回転させる。
【0026】磁界がターゲットに実質的に平行となる領
域は2個の磁極片の間のトラックに沿って生じる。磁極
片は、このトラックが次の3個の領域、即ち、(1)軸
Aを中心とする半径R1 の第1のほぼ円形の弓形、
(2)軸Aを中心とする半径R2 の第2のほぼ円形の弓
形、及び(3)この第1及び第2の弓形を結合させて閉
じた経路を形成する2個のセクションと、から成ること
となる様に設計される。軸Aにおいて、第1の弓形は角
度α1 に対向し、第2の弓形は角度α2 に対向する。こ
れらの磁極片が軸Aの周囲に回転させられるとき、α1
/α2 の相対的深さを有する半径R1 及びR2 の2個の
溝が作られる。これら2個の弓形を結合させるトラック
のセクションは、これら2個の溝の間の領域のスパッタ
リングを生じさせることにより、これら2個の溝の間の
スパッタリングされた領域を平らにする。該トラックの
第1及び第2のセクションの弓形の長さ及び半径は、タ
ーゲットからウェーハ上にスパッタリングされるコーテ
ィング厚みの平坦性を最適にするように選択される。
【0027】優れたステップカバレージを得るには、両
方の側壁が充分にコーティングされるのに充分な程度に
ステップ全体に充分な厚みのカバレージを設けること、
及び、ライン、溝又は穴の両方の側壁に充分なスパッタ
リング蒸着が行われることが必要である。優れたステッ
プカバレージ均一性を得るには、ステップが非対称的に
被覆されない様に、上向き及び下向きの両方のステップ
が実質的に均等に覆われることが必要である。アライメ
ントマークが非対称的に覆われると、後続の層のアライ
メント外れを生じさせる可能性がある。下側の特徴が非
対称的に覆われると、それらの特徴が、後続の層の特徴
とアライメント外れになる可能性がある。スパッタリン
グ率S(rt )の単調に増大する形は、ウェーハの中心
に向かう方向において点Pに斜めに入射する粒子の割合
を増大させることによりステップカバレージ均一性を向
上させる。ステップカバレージの均一性は、ターゲット
半径Rt 及びウェーハ半径Rw の比Rt /Rw の関数で
もある。この比及びスパッタリング率S(rt )を選ん
で、優れたステップカバレージ均一性及び優れたコーテ
ィング厚み均一性を達成することが出来る。
【0028】回転軸Aはこれらの磁極の境界内にあるの
で、何時でも、これらの磁極によりカバーされる面積は
ターゲットの全面積の相当の部分となっている。これ
は、何時でもターゲットの小部分だけからスパッタリン
グが行われる米国特許4,714,536 号及びドイツ公開公報
2707144号のシステムにより生成されるスパッタ
リング率より遥かに大きなスパッタリング率を生じさせ
る。単一トラップ領域トラックが生成されるので、上記
のCONMAGII の場合の様に、複数のプラズマ領域のうち
のどれが実際にプラズマを生じさせるかという不安定性
はない。この不安定性は、プラズマの非線形性の故に発
生するものである。若しプラズマの一部が過剰なイオン
化を生じさせると、それは導電性を大きくさせて、その
領域により大きな電流を引込み、更に一層イオン化を促
進する。よって、この単一のトラップ領域は、上記のCO
NMAG II で各トラップ領域に必要とされる別々の電源を
必要としない。
【0029】一実施例では、一組の馬蹄型磁石により磁
界が生成されるが、その各磁石は、第1磁極片に付され
た第1極性の極を有し、その反対の極性の極は第2磁極
片に付されている。これらの磁極片の間のギャップに、
該磁極片間の磁界と、イオンをターゲットへ加速する電
界とによってトラップ領域が生成される。これら磁極片
は、ターゲットと、磁極片を含む平面とに対して垂直な
軸Aの周囲に回転させられるので、円筒対称的スパッタ
リングパターンがターゲットに生じる。この形状は、図
8A及び8Bに示されているピークに似た1対のピーク
を有するスパッタリング強度パターンを生じさせる。タ
ーゲットからのスパッタリングの実際の深さの測定され
た分布が図11に示されている。
【0030】別の実施例では、第1の磁極片は実質的に
平らであり、第2の磁極片は、第1磁極片の平面に垂直
な平面内にU形状の断面を有する。この実施例は、ター
ゲットの外側の境界に遥かに近い実質的スパッタリング
を可能にして、ターゲット利用率を向上させる。半径r
における幅Wのスパッタリングされていないバンドはほ
ぼ2πrWに等しい面積を有するので、増大したrの最
大値までスパッタリングする能力は、ターゲットの利用
率を著しく増大させる。この実施例は、マグネトロン組
立体内により大量の磁性材料を詰め込むことが出来るの
で、磁極片間の磁界の強度を強めることも可能にするも
のである。
【0031】本発明のこれらの目的、長所、及びその他
の目的、長所は、図面と関連させて好適な実施例を説明
する以下の詳細な記述から明らかとなる。この詳細な記
述は本発明を説明するものであるが、それを限定するも
のではない。
【0032】
【実施例】図9A及び9Bは、均一な厚み、優れたステ
ップカバレージ及び優れたステップカバレージ均一性を
有するスパッタリングコーティングの生成を可能にする
強磁性磁極片91及び92を有するマグネトロン組立体
90の上断面図及び側断面図をそれぞれ示す。このマグ
ネトロン組立体は、図10に示されている様なスパッタ
リングシステム真空チャンバの蓋として利用されてい
る。
【0033】上断面図は、本書では『平行断面』とも称
するが、それは、この断面が、ターゲットに平行な平面
内にあるからである。同様に、側断面図を本書では『垂
直断面図』とも称するが、それは、それがターゲットに
対して垂直だからである。代表的スパッタリングシステ
ムは真空チャンバ1001を包含しており、その中に高
真空が生成される。チャンバ1001は、一般的には、
側壁1002と、該真空チャンバの蓋としても作用する
マグネトロン組立体90とにより閉塞される。該側壁
は、しばしば、ステンレススチール又はアルミニウムな
どの金属から成る。該蓋の下側には、ウェーハ42にス
パッタリングされるべき材料から成るターゲット41が
取りつけられている。チャンバ1001の底にペデスタ
ル1003があり、処理時にはその上にウェーハが置か
れる。電圧源1004は壁1002とマグネトロン組立
体90との間にdc又はrf電位差を生成してイオンを
ターゲット中へ加速してターゲット粒子をウェーハ上に
スパッタリングする。金属リング1005は、側壁の頂
部に取りつけられていて、溝1006を包含し、その中
にゴム製Oリングがある。このOリングは、金属リング
1005と、テフロン又はセラミックなどの非導電性材
料から成るリング1007との間に真空シールを形成す
る。非導電性リング1006は、側壁1002とマグネ
トロン組立体90との間に電圧差を生じさせることを可
能にするものである。ターゲット上に高エネルギーイオ
ンが衝突して熱を発生させるので、水冷チャンバ94な
どの冷却システムがターゲットに熱的に接続されてい
る。ターゲットの冷却を強化するために、マグネトロン
組立体内の受け板911は、銅などの高度に熱伝導性の
材料から成る。
【0034】マグネトロンスパッタリングシステム内で
は、ターゲット付近に電子を捉えることによりターゲッ
ト付近でのイオンの生成を増大させるためにチャンバ1
001内でターゲット41付近に磁界が生成される。こ
の電子トラップは、一般的には、その中では磁界がター
ゲットに実質的に平行となるところの1個以上の閉じた
ループから成る。これらの領域内では、電界及び磁界は
実質的に垂直で、電子をターゲットの表面に平行に押す
E×Bドリフト場を生成する。これらの領域は閉じたル
ープを形成するので、電子はターゲット付近に捉えられ
て、ターゲットに衝突するイオンを効果的に生じさせ
る。
【0035】このスパッタリングシステムでは、マグネ
トロン組立体90がこれらの電子トラップ領域を生じさ
せる。図9A及び9Bに示されている様に、マグネトロ
ン組立体90は、磁極片91及び92、磁石93、シー
リング・リム96、ターゲット41、及び、磁極片91
及び92をモータ95に結合させるモータ取付け板94
を包含する。これらの磁石の全てが、磁極片91と接触
する同一極性磁極を有する。電磁石を使って磁極片間に
磁界を生じさせることも出来るが、永久磁石の方が磁界
強度が大きいので好都合である。
【0036】モータ95は、ウェーハペデスタル100
3上に中心を有する軸Aの周囲に磁極片91及び92及
び磁石93を回転させて、円形対称の時間平均スパッタ
リングパターンを生じさせる。以下にもっと詳しく述べ
るように、この回転は、ターゲット41に、軸Aを中心
とする円形のスパッタリングされた溝97及び98を生
じさせる。軸Aに対するこれらの溝の幅、深さ及び間隔
は、ウェーハ42上に非常に均一なコーティング厚みを
生じさせるために選択される。溝98はターゲット全体
に多数の斜行イオンを生じさせ、これらのイオンがあら
ゆる横部分(即ち、ウェーハ42に平行なあらゆるベク
トル成分)を有するので、あらゆる向きのステップにつ
いてウェーハ全体に優れたステップカバレージが得られ
る。
【0037】図13において、溝98の部分1301
は、点Pに、軸Aに向かって内向きの半径方向成分を有
するイオンのフラックスを生じさせることが分かる。溝
98の部分1302と、溝97の全てとは、点Pに、軸
Aから外向きの半径方向成分を有するイオンのフラック
スを生じさせる。溝98の部分1301は、溝97より
深く長くて、且つ溝97の大部分及び部分1302の大
部分より点Pに近いので、部分1301からのフラック
スは、これらの他の発生源からのフラックスと同じ大き
さとなり得る。溝97、溝98、ウェーハ42及びター
ゲット41の半径は、これらの溝の幅及び深さと関連し
て、ウェーハ全体にわたって実質的に一定の層厚みと最
大のステップコーティング均一性とを生じさせる。これ
を達成する1対の磁極片が図9Aに示されている。
【0038】図12A−12Cは、図9Aの磁極片形状
を得るのに利用されるステップを示す。図12Aは、そ
れぞれ半径R1 及びR2 の2個のギャップ領域1204
及び1205を作る一組の3個の強磁性磁極片を示す。
これらのギャップ領域の各々を中心とするバンド内で
は、磁界は実質的にターゲット41に平行であるので、
これら領域の各々は電子トラップとして作用することが
出来る。しかし、プラズマプロセスは非線形であるの
で、プラズマは一般的にはこれらトラックの一つにだけ
に生じる。これを避けるために、磁極片は、半径R1
弓形の部分1204′と、半径R2 の弓形の部分120
5′と、これら2個の弓形を結合させて閉じた経路を形
成させる1対の半径方向セクション1206及び120
7とを含む単一のトラックを形成する様に作り直され
る。この磁極片の組は、今、C形状の磁極片1202′
と、円形磁極片1201、環状磁極片1203、及びこ
れら先の2個の磁極片を結合させる半径方向セグメント
を含む磁極片1203′とから成っている。
【0039】磁極片1202′及び1203′の経験に
基づく変更の結果として、図9Aの磁極片91及び92
が得られた。磁極片91は腎臓形状であり、磁極片92
は、磁極片91の外側縁910にほぼ平行な内側縁99
を有するので、これら2個の縁の間のギャップ912は
実質的に一定の幅を有する。このギャップの一定の幅
は、ギャップ912の全長にわたって磁界を実質的に一
定にすることにより、磁極片1202′及び1203′
間のギャップの部分付近にだけプラズマが生じる傾向を
弱める。
【0040】図12Cは、図9A及び12Aの磁極片の
組を比較して、軸AからほぼR1 及びR2 の距離にある
部分を含むギャップ912を生じさせる磁極片91を磁
極片91及び92が作り出すことを示す。点aから点b
までのギャップ912の部分は、ギャップ1205の約
50%とほぼ同じで、ターゲットから半径R1 の環状溝
をスパッタリングする。若しこの部分が回転軸Aから僅
かに心外れになっていると、それは、その溝がターゲッ
BR>トに食い込んでエッチングされるという結果をもた
らす。該溝の幅は、ギャップ1205の幅にも影響され
る。該溝の深さは、この弓形が軸Aに対向する程度を変
えることによって、変化させることが出来る。
【0041】ギャップ912の、点cから点dまでの部
分、及び点eから点fまでの部分とは、ギャップ120
4の約15%とほぼ同じである。ギャップ912の、点
bから点cまでの部分と、点fから点aまでの部分と
は、図12Aの磁極片1202の真下のターゲット環状
領域のスパッタリングを生じさせる。ギャップ912
の、点dから点eまでの部分は、図12Aの磁極片12
01により覆われる円形領域のスパッタリングを生じさ
せる。電子は、ギャップ912の中心付近に位置するト
ラック(図12及び14で破線1208により表されて
いる)の中に捉えられる。ギャップ912の幅は実質的
に一定であるので、電子捕獲特性は、電子トラップ領域
全体にわたって実質的に一定である。図9Aにおいて、
ギャップ912が回転軸Aを覆うので、ターゲットのス
パッタリングもターゲットの中心で行われることが分か
る。これは、図8の領域81及び82のスパッタリング
強度を向上させて、Si ( ρt ) にほぼ等しいスパッタ
リング分布を生じさせる。剥落してウェーハ上に積もる
可能性のある微粒子を生じさせる薄いバックスパッタリ
ングされた領域の形成を防止するために、ターゲットの
全ての点に少なくともある程度のスパッタリングを生じ
させることが重要である。
【0042】図9A及び12Cの実施例は、4個のセク
ション1401−1404(図14に示されている)か
ら成るギャップを有し、その各々が円の弓形となってい
る。その結果として、半径R1 、r1 、r2 及びr3
連続する4個の円形弓形を順次にフライス削りする様に
プログラムされたプログラマブルな工作機械による切削
によりギャップを容易に製造することが出来ることとな
る。これにより、一定幅のギャップが生じると共に、両
方の縁99及び910(図9に示されている)が生じ
る。これらの弓形の半径r1 、r2 及びr3 と、それぞ
れの弓形の長さとは、点d及びe間のトラック1208
の部分が実質的に回転軸Aから距離R2 に位置すること
となる様に選ばれる。点bから点cまでのトラック12
08の部分を作って領域82の下側部分をスパッタリン
グさせるために、半径r1 はr3 より小さく選ばれる。
同様に、半径r3 は、点fからaまでのトラック120
8の部分を作って、領域82の上側部分の追加のスパッ
タリングを生じさせる様に選ばれる。
【0043】コーティング厚みの均一性は、平均の厚み
の分数としての厚みの可変性として測定される。磁極片
のパラメータは、この厚みの分数変化を最小にするため
に選ばれる。ステップカバレージは次のようにして測定
される。穴又は溝において、コーティングの最小厚みは
1対の相対する側壁の各々の垂直高さに沿って測定され
る。ウェーハ面上のフィルム厚さに対する最小側壁厚み
の比は、その穴又は溝の分数ステップカバレージであ
る。ステップカバレージ均一性は、この比の平均値の分
数として、この比の可変性として測定される。
【0044】回転軸aから距離ρt に位置するトラップ
領域の分数のプロットはSi ( ρt ) にほぼ等しいの
で、磁極片が軸aの周囲に回転させられるときには、S
i ( ρ t ) にほぼ等しい回転対称スパッタリングパター
ンが生じる。同じく、ギャップの中心線は、その和が回
転軸Aから距離rに位置するトラップ領域の分数に等し
い2個の単調なセクションを有する軸Aから該中心線ま
での半径方向距離rの角度関数θ(r)により数学的に
表される。
【0045】ウェーハ直径は典型的には100、12
5、150又は200mmであり、ターゲット直径は、1
00mmの直径のウェーハについての250mmから、直径
200mmのウェーハについての325mmまでの範囲にわ
たる。ウェーハとターゲットとの間の間隔Dは、典型的
には35mmないし55mmの範囲内にある。直径150mm
のウェーハについては、図12Aにおける半径R1 は1
02mmであり、半径R2 は35mmである。半径102mm
の溝におけるスパッタリングの相対的深さは、半径35
mmの溝におけるそれの2倍である。
【0046】図9A及び9Bのマグネトロン組立体90
は、優れたコーティング厚み均一性、ステップカバレー
ジ及びステップカバレージ均一性を生じさせるけれど
も、馬蹄形磁石の厚みTは、トラック1208のマグネ
トロンの側壁912までの最接近距離D(図9Aに示さ
れている)をTより大きくすることを余儀無くさせる。
マグネトロン組立体90の別の実施例が図15AB−1
6ABに示されている。電子は、2個の磁極片1501
及び1502の間に形成されたギャップの中に位置する
電子トラップ(破線の中心線で指示されている)の中に
捉えられる。該ギャップの幅は実質的に一定であるの
で、電子捕獲特性は電子トラップ領域全体にわたって実
質的に一定である。図15Aにおいて、ギャップが回転
軸Aを覆うのでターゲットのスパッタリングがターゲッ
トの中心でも行われることが分かる。これにより、図8
の領域81でのスパッタリング強度が高まる。図15A
B−16AB及び10のシステムにより生じる実際のス
パッタリング分布Sa ( ρt ) は図12に示されてい
る。ある程度のスパッタリングがターゲットの全ての点
で行われることに注意するべきである。これは、剥落し
てウェーハ上に積る可能性のある微粒子を生じさせる薄
いバックスパッタリングされた領域の形成を防止するた
めに重要である。
【0047】図15Aに示されている磁極片断面を作る
能力は、磁極片及び磁石の構造全体によりもたらされる
ものである。この構造が図15AB−16ABに示され
ている。図15Bは、磁石を通る高さでマグネトロン9
0を横切る平行断面である。この図は、該マグネトロン
内の磁石1503の位置を示す。これらの磁石は、外側
磁極片1505の底に機械で作られた溝1504内に位
置する。該溝の主な目的は、磁石の頂部を全て確実に均
一な高さに位置せしめることである。磁極片は、ステン
レススチールの程度の磁性を有する強い強磁性を有する
材料であるので、外側磁極片1505と磁石1503と
の間の磁気的引力は磁石をこの溝の底に極めて固く結合
させる。しかし、図16Aに示されている様に、マグネ
トロンがモータ95により回転させられるとき、外側磁
極片内での磁石の心出しを保証するために、ナイロンな
どの非圧縮性の非磁性材料1506を磁石1503と外
側磁極片1505の側壁との間に包含させて、外側磁極
片1505内での磁石1503の実質的横心出しを保証
する。磁界強度がトラップ領域の全長にわたって実質的
に一定となって、このトラップ領域内において実質的に
均一にイオンを生成せしめるために、磁石1503を外
側磁極片1505の側壁の間に心出しすることが重要で
ある。
【0048】この磁極片の対は、概ね3の形状を有す
る。これら磁極片の回転の故に、3の字の先端にブリッ
ジ1507が含まれていて、構造的強度を外側磁極片に
与えている。この磁極片の、モータ取つけ板94への取
り付けを可能にするために、外側磁極片に板1508が
取り付けられている。図16Aは、図15Bに指示され
ているカットに沿う垂直断面図である。この図は、外側
磁極片1505が、内側磁極片1510と実質的に同一
平面をなす縁1509のあるボウル形状であることを示
す。縁1509と内側磁極片1510との間には、ほぼ
一定の幅を有するギャップ1502がある。
【0049】この図は、これらの磁極片が、ターゲット
の外周囲に遥かに近い強い磁界を提供することを可能に
する構造上の利点をも示している。トラップ領域とマグ
ネトロンの側壁77との間隔は、外側磁極片1505の
側壁の厚みに磁石1503と外側磁極片の側壁との間の
ギャップの幅の約半分を加えた程度である。この距離は
一般には図9の実施例の最小距離Dより遥かに小さいの
で、最も外側の溝は、図9の実施例で達成できるよりも
遥かにターゲットの周囲に接近し得る。
【0050】この構造は、図9の実施例におけるよりも
大量の強磁性材料をマグネトロンに包含させることを可
能にする。これにより、トラップ領域における磁界強度
が増し、従って電子捕獲の有効性が向上する。これによ
り、該ギャップにおける電子密度が高まり、従って捕獲
された電子によるイオン化も大量となる。図16Bは、
カバー板1511を通る平行断面図である。その中で磁
極片が回転するところの凹部は、ターゲットから受け板
を通して冷却水への熱伝達を促進するために、一般的に
は水で満たされる。磁石はその水で腐食するので、磁石
のために耐水性環境を与えることが重要である。これ
は、カバー板1511を外側磁極片の側壁の上縁に取り
つけることによって達成される。外側磁極片には強磁性
ステンレススチールが使われ、非磁性ステンレススチー
ルが面板に使われる。
【0051】磁石1503の各々は好ましくはネオジム
−鉄−硼素磁石又はサマリウム−コバルト磁石などの極
めて強い希土類元素磁石であるので、特に強い磁界が生
成される。強い磁界は、電子の捕獲力を改善することに
より、これらトラップ領域でのイオンの生成を改善す
る。しかし、使用される磁石の種類は別として、図15
B及び9Aを比較すれば、図9の実施例に使用すること
が出来るよりも遥かに多数の磁石を図15A−16Bの
実施例に利用出来ることが分かる。ボウル形状の外側磁
極片は、馬蹄形磁石の代わりに棒磁石を使うことを可能
にすることにより、2個の磁極片の間の磁石材料の密度
を遥かに高くすることを可能にする。
【0052】このマグネトロンにより作られる実際のス
パッタリング強度プロフィールが図17に示されてい
る。最も外側のピークが最も深く、且つそれが回転軸か
ら最も遠いところに生じるので、このピークが少し半径
方向外側に位置決めされても、ターゲット利用が著しく
向上する。これは、図17の強度プロフィールが、図9
Aの磁極片による34.6%のターゲット利用に比べて
(図11に示されている)48.6%のターゲット利用
を行わせることに留意すれば分る。これは、ターゲット
利用の40%向上を表す。ターゲット利用は、均一な腐
食でスパッタリングされる最大量に比してスパッタリン
グされるターゲット材料のパーセンテージを表す。
【0053】図11及び17は、11.3”ターゲット
の場合についてのデータを示す。図19は、スパッタリ
ング強度プロフィールと、図18に示されている別の実
施例の場合の様な磁極片について10”ターゲットに得
られるターゲット利用とを示す。53.3%のターゲッ
ト利用は、図11のそれに比べて54%の向上を表す。
この構造の他の利点は、図7の従来の実施例により作る
ことが出来るよりも鋭い曲がりを持ったトラップ領域を
作ることが出来ることである。これにより、図9Aの実
施例の2ピークの代わりに3スパッタリングピークの生
成が可能になる。これにより、内側磁極片の形状の選択
の柔軟性も大いに増す。
【0054】磁極片の平行断面形状は、3という数字の
形状でなくてもよい。この形状が選択された理由は、そ
れが、コーティング厚み均一性、ステップカバレージ及
びステップカバレージ均一性を実質的に最適化する3個
のスパッタリングピークを作るからである。しかし、上
記の分析によると、内側磁極片の形状は、図8A及び8
Bに示されている理想的分布Si ( rt ) に近似するス
パッタリング強度分布をつくり出す様に選択される。
【0055】実際の分布Sa ( rt )は、トラップ領域
の半径方向分布により決定される。回転軸Aから距離r
t に位置するトラップ領域の一部のプロットはSa ( r
t ) に実質的に等しいので、磁極片が軸Aの周囲に回転
させられるとき、実質的にS a ( rt ) に等しい回転対
称スパッタリングパターンが生じる。磁極片の別の形状
が図18に示されている。これらの磁極片は、両端で互
いに結合された1対の部分的螺旋の形状を有するギャッ
プを生じさせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A及び1Bは、コーティング均一性及びス
テップカバレージを改善する円錐形ターゲットを含むバ
リアンアソシエーツ (Varian Associates)のCONMAG I及
びCONMAG II システムをそれぞれ示す。
【図2】図2は、アネルバ (Anelva) によるスパッタリ
ングシステムを示し、このシステムでは中心点Cの周囲
に回転させられる1対の磁極片によって広い単一の溝が
ターゲットに生成される。
【図3】図3は、高度に斜めの入射粒子について生じる
陰を示す。
【図4】図4は、ウェーハ上にスパッタリングされる粒
子の角度分布を決定する因子を示す。
【図5】図5は、ターゲットが実質的に均一にスパッタ
リングされるときにウェーハ上にスパッタリング蒸着さ
れる粒子の半径方向分布を示す。
【図6】図6は、半径rw におけるウェーハの点Pでの
総フラックスの計算を示す。
【図7】図7は、スパッタリング蒸着されるコーティン
グ厚みを実質的に均一にするのに必要なスパッタリング
強度への理想的半径依存性を示す。
【図8】図8A及び8Bは、深さ、幅及び位置を制御さ
れた1対の溝をスパッタリングすることにより得られる
スパッタリングの理想的半径依存性の近似を示す。
【図9】図9A及び9Bは、優れたスパッタリング蒸着
コーティング厚み均一性、優れたステップカバレージ及
び優れたステップカバレージ均一性を生じさせる磁極片
を有するマグネトロン組立体の上面図及び側面図であ
る。
【図10】図10は、図9A及び9Bのマグネトロン組
立体を利用するスパッタリングシステムを示す。
【図11】図11は、図9Aに示されている磁極片から
生じる実際の2ピーク・スパッタリング分布を示す。
【図12】図12A−12Cは、2トラックスパッタリ
ングシステムから図9A及び9Bのそれへの展開を示
す。
【図13】図13は、ウェーハの点P上に半径方向内向
きの粒子のフラックスを生じさせるスパッタリングされ
る溝の一部を示す。
【図14】図14は、4個の円形弓形から成る一定幅閉
塞カットのある金属シートのフライス削りによりトラッ
クを形成する磁極片の実施例を示す。
【図15】図15Aは、1対の磁極片の形状が、外側ス
パッタリングピークを、図9Aに示されているマグネト
ロンの磁極片により達成されるよりも遥かにターゲット
の外周囲近くまで延長させるマグネトロンの上断面図で
ある。図15Bは磁石の位置を示す図15Aのマグネト
ロンの断面図を示す。
【図16】図16Aは外側磁極片、内側磁極片及び永久
磁石の構造を示す磁極片の垂直断面図を示す。図16B
は磁極片/磁石組立体の遮蔽板を通した頂部断面図を示
す。
【図17】11.3インチターゲットの図15A及び図1
0のシステムによって発生された実際のスパッタリング
分布Sa ( ρt ) を示す。
【図18】マグネトロン磁極片の図9Aと類似する別の
実施例の図。
【図19】図17で示された図9Aの別の実施例によっ
て発生された10インチターゲットに生成された実際の
スパッタリング分布Sa ( ρt ) を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノーマン ウィリアム パーカー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94533 フェアフィールド バーレル ドライヴ 2611 (56)参考文献 特開 昭60−224775(JP,A) 特開 昭63−259078(JP,A) 特開 昭53−7586(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲット及びウェーハが配置されるよ
    うな真空チャンバを有しているスパッタリング装置にお
    いて、該スパッタリング装置は、該ターゲットの方向に
    イオンを加速して該ターゲットをスパッタするために該
    ターゲットに入射する電界を生成する手段を更に含み、
    該ターゲット上の他の領域に比較して該ターゲット上に
    少なくとも一つの増大したスパッタ強度の領域を生成す
    るマグネトロン組立体を有しており、 前記マグネトロン組立体は、 内側磁極片と、 前記内側磁極片の同一平面にありかつ該内側磁極片を囲
    み当該内側磁極片との間に一様なギャップを生成する外
    側磁極片と、 一つの前記磁極片に磁気極性をかつ他の前記磁極片に反
    対の磁気極性を付与して前記ギャップを横切って磁界を
    生成する磁石構造体と、 前記内側磁極片及び前記外側磁極片を含む平面に実質的
    に垂直な軸の回りに共通の回転速度で前記内側磁極片及
    び前記外側磁極片を回転するモータとを備え、 前記ウェーハは、当該ウェーハの中心を前記軸が垂直に
    通るように前記平面上に位置決めされ、 前記ギャップは、閉じた経路を形成すべく実質的に一定
    の幅及び複数の弧からなる形状を有し、 前記軸は、前記ギャップの内側で前記内側磁極片と交差
    するかまたは前記ギャップの縁に沿って前記内側磁極片
    と交差し、 前記複数の弧は、中心が前記軸に位置決めされかつ特定
    の半径及び特定の弧長を有する一つの弧と、前記軸の回
    りの前記特定の半径の円内にあるその他の弧とからな
    り、 前記一つの弧の前記特定の弧長に比例する深さを有する
    スパッタリングされた溝がターゲットに形成されること
    を特徴とするマグネトロン組立体。
  2. 【請求項2】 前記ギャップの前記形状は、異なる中心
    を有する実質的に一定の半径の複数の弧からなることを
    特徴とする請求項1に記載のマグネトロン組立体。
  3. 【請求項3】 前記ギャップの前記形状は、前記軸から
    の半径方向距離におけるギャップの小部分が前記ウェー
    ハ上にスパッタリングされた粒子の均一な厚みを生じさ
    せる理想的分布に実質的に等しい閉じた経路であること
    を特徴とする請求項2に記載のマグネトロン組立体。
  4. 【請求項4】 前記複数の弧は、4つの数の弧から構成
    され、前記ギャップの前記形状は、腎臓に類似した形状
    であることを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン
    組立体。
  5. 【請求項5】 前記複数の弧は、6つの数の弧から構成
    され、前記ギャップの前記形状は、数字の3に類似した
    形状であることを特徴とする請求項1に記載のマグネト
    ロン組立体。
JP3067121A 1990-03-30 1991-03-29 プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム Expired - Lifetime JP2934042B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US50239190A 1990-03-30 1990-03-30
US502391 1990-03-30
US51271990A 1990-04-23 1990-04-23
US512719 1990-04-23

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08366396A Division JP3535305B2 (ja) 1990-03-30 1996-04-05 プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04228567A JPH04228567A (ja) 1992-08-18
JP2934042B2 true JP2934042B2 (ja) 1999-08-16

Family

ID=27054142

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3067121A Expired - Lifetime JP2934042B2 (ja) 1990-03-30 1991-03-29 プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム
JP08366396A Expired - Lifetime JP3535305B2 (ja) 1990-03-30 1996-04-05 プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08366396A Expired - Lifetime JP3535305B2 (ja) 1990-03-30 1996-04-05 プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0451642B1 (ja)
JP (2) JP2934042B2 (ja)
DE (1) DE69121446T2 (ja)
ES (1) ES2090161T3 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5188717A (en) * 1991-09-12 1993-02-23 Novellus Systems, Inc. Sweeping method and magnet track apparatus for magnetron sputtering
US5314597A (en) * 1992-03-20 1994-05-24 Varian Associates, Inc. Sputtering apparatus with a magnet array having a geometry for a specified target erosion profile
US5374343A (en) * 1992-05-15 1994-12-20 Anelva Corporation Magnetron cathode assembly
US5431799A (en) * 1993-10-29 1995-07-11 Applied Materials, Inc. Collimation hardware with RF bias rings to enhance sputter and/or substrate cavity ion generation efficiency
JPH10512326A (ja) * 1995-01-12 1998-11-24 ザ ビーオーシー グループ インコーポレイテッド 曲面又は扇状エンド・マグネットを持つ回転式マグネトロン
US5907220A (en) * 1996-03-13 1999-05-25 Applied Materials, Inc. Magnetron for low pressure full face erosion
WO1998037569A1 (en) * 1997-02-24 1998-08-27 Novellus Systems, Inc. Magnetic circuit for magnetron sputtering
US5876574A (en) * 1997-04-23 1999-03-02 Applied Materials, Inc. Magnet design for a sputtering chamber
US5795451A (en) * 1997-06-12 1998-08-18 Read-Rite Corporation Sputtering apparatus with a rotating magnet array
KR100345924B1 (ko) * 2000-01-24 2002-07-27 한전건 평판 마그네트론 스퍼터링 장치
KR100439474B1 (ko) * 2001-09-12 2004-07-09 삼성전자주식회사 스퍼터링 장치
DE10234858A1 (de) * 2002-07-31 2004-02-12 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Einrichtung zur Erzeugung einer Magnetron-Entladung
EP1710829A1 (de) * 2005-04-05 2006-10-11 Applied Films GmbH & Co. KG Magnetanordnung für ein Planar-Magnetron
CN106609352B (zh) * 2015-10-27 2019-04-23 北京北方华创微电子装备有限公司 溅射装置及其操作方法
CN108004516B (zh) * 2016-10-31 2020-06-19 北京北方华创微电子装备有限公司 磁控溅射腔室、磁控溅射设备以及磁控管

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2707144A1 (de) * 1976-02-19 1977-08-25 Sloan Technology Corp Kathodenzerstaeubungsvorrichtung
JPS60224775A (ja) * 1984-04-20 1985-11-09 Fujitsu Ltd スパツタ装置
JPS6260866A (ja) * 1985-08-02 1987-03-17 Fujitsu Ltd マグネトロンスパツタ装置
DE3619194A1 (de) * 1986-06-06 1987-12-10 Leybold Heraeus Gmbh & Co Kg Magnetron-zerstaeubungskatode fuer vakuum-beschichtungsanlagen
JP2627651B2 (ja) * 1988-10-17 1997-07-09 アネルバ株式会社 マグネトロンスパッタリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE69121446D1 (de) 1996-09-26
EP0451642A2 (en) 1991-10-16
JP3535305B2 (ja) 2004-06-07
EP0451642B1 (en) 1996-08-21
ES2090161T3 (es) 1996-10-16
EP0451642A3 (en) 1992-02-26
JPH0995781A (ja) 1997-04-08
JPH04228567A (ja) 1992-08-18
DE69121446T2 (de) 1997-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5242566A (en) Planar magnetron sputtering source enabling a controlled sputtering profile out to the target perimeter
US5320728A (en) Planar magnetron sputtering source producing improved coating thickness uniformity, step coverage and step coverage uniformity
JP7504938B2 (ja) Pvdスパッタチャンバ向けのバイアス可能なフラックスオプティマイザ/コリメータ
US6864773B2 (en) Variable field magnet apparatus
US5114556A (en) Deposition apparatus and method for enhancing step coverage and planarization on semiconductor wafers
US6217716B1 (en) Apparatus and method for improving target erosion in hollow cathode magnetron sputter source
JP2934042B2 (ja) プレーナー・マグネトロン・スパッタリングシステム
KR101782355B1 (ko) 웨이퍼 프로세싱 증착 차폐 부품
JPH01272765A (ja) スパッタ被覆装置およびその被覆方法
US6761804B2 (en) Inverted magnetron
TWI573883B (zh) 物理氣相沉積系統與應用其之物理氣相沉積方法
EP1211332A1 (en) Magnetron unit and sputtering device
JPS63282263A (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JPS61204371A (ja) 陰極スパツタリング用磁気回路装置
KR100205682B1 (ko) 피복두께의 균일성, 스텝 커버리지 및 스텝 커버리지의 균일성을 만드는 평탄 마그네트론 스퍼터링 공급원
TW202316543A (zh) 物理氣相沉積系統
TWI844851B (zh) 晶圓處理沉積屏蔽部件

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960108