JP2933890B2 - 道路の防護さく用緩衝器 - Google Patents

道路の防護さく用緩衝器

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JP2933890B2 JP13114197A JP13114197A JP2933890B2 JP 2933890 B2 JP2933890 B2 JP 2933890B2 JP 13114197 A JP13114197 A JP 13114197A JP 13114197 A JP13114197 A JP 13114197A JP 2933890 B2 JP2933890 B2 JP 2933890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の防護さくに
固定され車両が衝突したときの衝撃を緩和する道路の防
護さく用緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の防護さく、例えばガードレール、
高欄等は、車両が車道外に飛び出すことを防止するもの
であるが、車両が衝突すると変形ないしは破損し、同時
に車両も破損する。これに対して、車両のタイヤのみを
当てて車両の向きを変えさせるオートガードもあり、こ
れによれば、車両の損傷は少ない。また、道路の工事現
場のまわりにドラム缶状の安全ポストを置くこともなさ
れている。この安全ポストは、合成樹脂等によって形成
されていて、内部に水を詰めたポリ袋や砂等が入れられ
ており、車両が工事現場に突っ込むことを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、防護
さくを車両の衝突による破損から守り、且つその車両を
損傷させることなく、その向きを変えさせることができ
る防護さく用の緩衝器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
は、道路の防護さくに固定され車両が衝突したときの衝
撃を緩和する道路の防護さく用緩衝器であって、弾性材
によって形成されていて、背面が上記道路の防護さくに
当接させた状態に設けられる背板部と、該背板部を斜辺
側とする三角筒を形成するように該背板部に両側部が連
なり前方へ膨らんだ前板部と、底板部とを有し、該背板
部、前板部及び底板部によって流動物の収容部が形成さ
れている上面が開口した本体と、弾性材によって形成さ
れていて、上記本体の上面開口を塞ぐ蓋体とを備えてな
り、上記本体の収容部が、該本体と同じ弾性材によって
該本体と一体に形成され上記背板部の幅方向中央より垂
直に突出して上記前板部に連なった隔壁によって2つの
収容室に仕切られ、上記蓋体の下面に上記収容部の各収
容室の上面開口に嵌まる嵌合部が突出しており、上記各
収容室に流動物が該収容室の変形を許容するように所定
の空隙率をもって収容されることを特徴とする。
【0005】上記緩衝器は、車両が衝突すると、前板部
が変形しながら本体が押し潰されていくが、その際に隔
壁の変形と流動物の流動とによって当該衝撃が吸収され
る。すなわち、上記隔壁が背板部から垂直に突出してい
るから収容室の変形の抵抗になり、該隔壁の変形によっ
て衝撃が吸収されるとともに、収容室が一気に潰れて流
動物が飛び出すことが防止され、該流動物の流動による
衝撃の吸収が確実に行なわれる。また、蓋体の下面の嵌
合部も、各収容室の上面開口に嵌まっているため、該収
容室の変形の抵抗になり、該収容室が一気に潰れること
を阻止する働きをする。さらに、上記緩衝器はその弾性
復元力によって衝突した車両を押し戻す働きをし、その
ことに、上記隔壁の弾性復元力が有効に働く。
【0006】また、車両が前進しながら車線を逸れて緩
衝器に衝突するとき、該車両は本体の前板部の一方の面
から当たって、他方の面をその辺の長手方向に押すこと
になる。よって、車両の衝突に対して、前板部の一方の
面が突っ張りになり、緩衝器が一気に潰れて車両が実質
的に高欄に衝突したような状態になることを避けるうえ
で有利である。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明によれば、背面が道路の
防護さくに当接させた状態に設けられる背板部と、該背
板部を斜辺側とする三角筒を形成する前板部と、底板部
とを有し、該背板部、前板部及び底板部によって流動物
の収容部が形成されている上面が開口した三角筒状の弾
性を有する本体を備え、該本体の収容部を、該本体と一
体に形成され上記背板部の幅方向中央より垂直に突出し
て上記前板部に連なった隔壁によって2つの収容室に仕
切り、各収容室に流動物を所定の空隙率で収容するよう
にするとともに、蓋体の下面に嵌合部を設けてこれを各
収容室の上面開口に嵌合させるようにしたから、車両が
衝突したときに、上記前板部、隔壁及び蓋体が上記収容
室の変形の抵抗になって該収容室が一気に潰れることが
防止され、衝撃吸収が確実に行なわれるとともに、衝突
した車両を弾性復元力によって押し戻し、その向きを変
えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1において、1は道路橋の車
道、2は地覆部、3は高欄(防護さく)であり、多数の
緩衝器4が地覆部2の上に並べて載置され且つ高欄3に
固定されている。この緩衝器4は、図2にも示すよう
に、本体5と蓋体6とからなり、内部に流動物としての
水を封入したポリ袋(ポリエチレン製の袋)7,8を収
容するようになっている。
【0009】緩衝器4の本体5は、ゴム(弾性材)によ
って略三角形の筒状に形成されていて、背板部5a、前
板部5b、底板部5c及び隔壁5dとを備えてなる。背
板部5aは、背面が高欄3に当接させた状態に設けられ
るものであって平板状に形成されている。前板部5b
は、背板部5aに両側部が一体に連なり前方へ膨らんで
いる。底板部5cは、背板部5aと前板部5bとによっ
て形成された筒状体の底部を塞いで流動物収容部を形成
するように、該背板部5a及び前板に対して一体に設け
られている。また、隔壁5dは上記収容部を上記ポリ袋
7,8が収容される2つの収容室11,12に仕切って
いる。
【0010】背板部5aには、図3に示すように鉄板1
3が埋設されており、前板部5bの両側部より側方へ突
出したフランジ部14,14が高欄3にコンクリート釘
等によって結合されるようになっている。前板部5b
は、背板部5aを斜辺側とする三角筒の短辺側と長辺側
とを形成するように横幅の異なる二面を有し、横幅の狭
い短辺側の面が当該道路における車両の進行方向手前側
に配置されている。隔壁5dは、背板部5aの幅方向中
央より垂直に突出して前板部5bの横幅の広い長辺側の
面に連なっている。従って、2つの収容室11,12
は、車両の進行方向手前側の収容室11が広く、先側の
収容室12が狭くなっている。
【0011】本体5の上面開口に被せられる蓋体6は、
ゴム(弾性材)によって形成されていて、その下面に
は、図4に示すように、上記収容室11,12の上面開
口に嵌まる下方へ突出した嵌合部6a,6bが形成され
ている。嵌合部6a,6bは、収容室11,12の上面
開口に対応する外形状に形成されている。
【0012】上記各収容室11,12に収容されるポリ
袋7,8は、上面に嵌着式のキャップが設けられたもの
であり、収容室11,12の大小に対応してポリ袋7,
8も大小に形成されている。また、各ポリ袋7,8の容
積は対応する各収容室11,12の容積よりも小さく、
さらに、各ポリ袋7,8に注入される水の量も当該ポリ
袋の容積よりも少ない。このようにポリ袋7,8の容積
を小さくし、水の量を少なくするのは、収容室11,1
2の内に空隙を形成することによって外力による該収容
室11,12の変形を許容するためであり、また、ポリ
袋7,8の内に空隙を形成することによって外力による
該ポリ袋7,8の変形を許容するためである。
【0013】従って、上述の如き緩衝器4であれば、こ
れに車両が衝突した場合、本体5の隔壁5d及び蓋体6
の嵌合部6a,6bが抵抗になって緩衝器4が一気に潰
れることが防止される。衝突力が大きい場合には、本体
5の前板部5b、隔壁5d及び蓋体6が変形することに
よって当該衝撃が吸収される。その際、ポリ袋7,8の
水が該ポリ袋7,8内で流動(移動)することによって
該ポリ袋7,8の変形が許容され、前板部5b及び隔壁
5dの変形が許容される。また、この水の流動によって
当該衝撃が吸収される。緩衝器4に衝突した車両は、前
板部5b及び隔壁5dの弾性復元力によって押し戻さ
れ、その向きが変わる。
【0014】また、車両が前進しながら車線を逸れて緩
衝器4に衝突するとき、該車両は本体5の前板部5bの
短辺側の面から当たって、長辺側をその長手方向(長辺
の長手方向)に押すことになる。よって、車両の衝突に
対して、本体5の長辺側の面が突っ張りになり、緩衝器
4が一気に潰れて車両が実質的に高欄に衝突したような
状態になることを避けるうえで有利である。
【0015】なお、上記本体5の前板部5bには車両運
転者の視線誘導のための反射テープその他の反射体を貼
付ける場合がある。
【0016】また、上記緩衝器4は、その前板部5bの
横幅の広い長辺側の面が当該道路における車両の進行方
向手前側に配置されるように、高欄などに取り付けるよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】道路橋の高欄に緩衝器が取り付けられた状態を
示す一部断面にした斜視図。
【図2】緩衝器の正面図。
【図3】緩衝器本体の断面図。
【図4】蓋体の正面図。
【符号の説明】
1 道路橋の車道 2 地覆部 3 高欄(防護さく) 4 緩衝器 5 本体 5a 背板部 5b 前板部 5c 底板部 5d 隔壁 6 蓋体 6a,6b 嵌合部 7,8 ポリ袋 11,12 収容室 13 鉄板 14 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 7/00 E01F 1/00 E01F 15/00 F16F 9/06 - 9/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の防護さくに固定され車両が衝突し
    たときの衝撃を緩和する道路の防護さく用緩衝器であっ
    て、 弾性材によって形成されていて、背面が上記道路の防護
    さくに当接させた状態に設けられる背板部と、該背板部
    を斜辺側とする三角筒を形成するように該背板部に両側
    部が連なり前方へ膨らんだ前板部と、底板部とを有し、
    該背板部、前板部及び底板部によって流動物の収容部が
    形成されている上面が開口した本体と、 弾性材によって形成されていて、上記本体の上面開口を
    塞ぐ蓋体とを備えてなり、 上記本体の収容部が、該本体と同じ弾性材によって該本
    体と一体に形成され上記背板部の幅方向中央より垂直に
    突出して上記前板部に連なった隔壁によって2つの収容
    室に仕切られ、 上記蓋体の下面に上記収容部の各収容室の上面開口に嵌
    まる嵌合部が突出しており、 上記各収容室に流動物が該収容室の変形を許容するよう
    に所定の空隙率をもって収容されることを特徴とする道
    路の防護さく用緩衝器。
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