JP2933669B2 - バーナ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば乾燥や暖房等に使用する熱風を発生
させるためのバーナ装置に関するものである。

（従来の技術） 例えば熱風を発生させるための従来の大容量のバーナ
では、殆ど強制通風式の燃焼法を用いており、燃焼用空
気の供給はブロワを用いている。第２図は、かかる従来
のバーナを説明的に表したもので、送風管ａ内の同心状
に燃料ガス供給管ｂを設置し、その先端に燃料ガス噴出
部ｃを設けると共に、送風管ａの後方側にはブロワｄに
連なる空気供給管ｅを接続している。かかる構成に於い
て、空気はブロワｄにより空気供給管ｅを経て送風管ａ
内の後方側に強制的に供給され、燃料ガス供給管ｂを経
て燃料ガス噴出部ｃから噴出する燃料ガスと混合して燃
焼が行われ、そしてこの際発生する高温の燃焼ガスは送
風管ａの前方側から外部に噴出して、乾燥や暖房等に使
用するものである。

（発明が解決しようとする課題） 上述したように、従来の大容量のバーナ装置では、ブ
ロワｄ及びこれと送風管ａを接続する空気供給管ｅが必
須であるため、大きな設置場所を必要とし、またコスト
高であるという課題がある。

本発明は以上の課題を解決することを目的とするもの
である。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するための手段を実施例に対応する
図面を参照して説明すると、本発明のバーナ装置は、両
側を開口した送風管１内の同心状に回転駆動軸３を設置
し、その一端側に羽根車４を構成する羽根５を設けると
共に他端側を回転駆動源６に連結し、該羽根車４の近傍
の前記送風管１の内周に燃料ガス噴出部８を設けたもの
である。

（作用） 上記の構成に於いて、回転駆動源６により回転駆動軸
３を回転させると、これと共に羽根５が回転し、送風管
１の上流側の開口部2aから空気を吸引して、下流側の開
口部2b方向に圧送する。一方、燃料ガスは燃料ガス供給
管９から送風管１の内周に設けた燃料ガス噴出部８に至
り、ここから送風管１内に噴出する。

こうして、羽根５によって供給された空気と燃料ガス
噴出部８から噴出した燃料ガスが混合して送風管１内で
燃焼し、高温の燃焼ガスがその下流側の開口部2bから熱
風となって噴出する。そしてこの熱風は乾燥や暖房等に
使用することができる。

以上の燃焼に於いて、羽根５によって送風管１内に供
給される空気量は、回転駆動源６により回転させる回転
駆動軸３の回転数を増減することにより増減することが
でき、従ってこの回転数を燃料ガスの供給量に応じて増
減することにより、空燃比率を適切に調節することがで
き、こうして常に所定の空燃比率での燃焼を行うことが
できる。

（実施例） 次に本発明の実施例を図について説明する。

図に於いて符号１は送風管であり、その両側は開口し
ている。符号2a,2bは夫々上流側、下流側の開口部を示
している。これらの開口部2a,2bの形状は、図示するよ
うに下流側の開口部2bを先広がり状に構成する等適宜で
ある。この送風管１内の同心状に回転駆動軸３を設置
し、その一端側に羽根車４を構成する羽根５を設けると
共に、他端側を回転駆動源６に連結する。符号７は回転
駆動軸３を支持する軸受部材であり、この軸受部材７は
図示を省略している適宜の支持機構により、送風管１に
対する所定位置に固定する構成とする。またこの図示例
に於いて羽根５は回転駆動軸３に、一段の羽根車４を構
成するように設けているが、複数段の羽根車４を構成す
るように設けることもできるし、その形状等も適宜であ
る。また、回転駆動軸３は電動機等の回転駆動源６に直
接的に連結する構成とする他、適宜の回転力伝達機構を
介して連結する構成とすることもできる。次に符号８は
燃料ガス噴出部であり、この燃料ガス噴出部８は前記羽
根車４の近傍の前記送風管１の内周に設ける。図示例に
於いては、送風管１の内周に、燃料ガス供給管９に連な
るリング状の噴出管10を設置し、この噴出管10の内側の
周壁に所定角度毎に噴出口11を設けて燃料ガス噴出部８
を構成している。この他図示はしていないが、例えば前
記リング状の噴出管を送風管の外周に設置し、この噴出
管と連通する噴出口のみを送風管の内周に設けた構成と
する等、燃料ガス噴出部８は、燃料ガスを送風管１の内
周から中心方向に噴出し得る構成であれば、その具体的
構成は適宜である。そして燃料ガスの噴出方向も、図示
のように送風管１の軸方向と直角方向とする他、適宜の
角度を持たせることもできる。なお、本発明のバーナ装
置では、燃料ガス噴出部８の近傍に適宜の保炎機構を構
成することもできるし、これよりも下流側の送風管１内
に適宜の保炎機構を構成することもできる。

（発明の効果） 本発明は以上の通り、両側を開口した送風管内の同心
状に回転駆動軸を設置して、この回転駆動軸に羽根車を
構成する羽根を設け、この羽根によって所定量の燃焼用
空気を供給することができるので、ブロワ及びこれと送
風管を接続する空気供給管が必要でなくなり、従って大
きな設置場所を必要とせず、また設備コストを低減する
ことができるという効果がある。

殊に、本発明では、燃料ガス噴出部を送風管の内周に
設けて、送風管の中心方向に噴出するように構成したの
で、羽根によって供給される空気と衝突して、それらの
混合が良好に行われると共に、羽根車には特別な構造を
必要としないので、構成が単純であり、この点において
もコストの低減に寄与するという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明の実施例に対応する夫
々、説明的縦断面図、説明的正面図であり、また第２図
は従来例の説明的縦断面図である。 符号１……送風管、2a,2b……開口部、３……回転駆動
軸、４……羽根車、５……羽根、６……回転駆動源、７
……軸受部材、８……燃料ガス噴出部、９……燃料ガス
供給管、10……噴出管、11……噴出口。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】両側を開口した送風管内の同心状に回転駆
   動軸を設置し、その一端側に羽根車を構成する羽根を設
   けると共に他端側を回転駆動源に連結し、該羽根車の近
   傍の前記送風管の内周に燃料ガス噴出部を設けたことを
   特徴とするバーナ装置