JP2932866B2 - ディジタル加入者線伝送システム - Google Patents

ディジタル加入者線伝送システム

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JP2932866B2
JP2932866B2 JP4282630A JP28263092A JP2932866B2 JP 2932866 B2 JP2932866 B2 JP 2932866B2 JP 4282630 A JP4282630 A JP 4282630A JP 28263092 A JP28263092 A JP 28263092A JP 2932866 B2 JP2932866 B2 JP 2932866B2
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友一 伊藤
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエコーキャンセラを用い
たディジタル加入者線伝送システムに関し、特にトレー
ニング中の位相引き込みの際に必要な初期位相設定を行
うディジタル加入者線伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエコーキャンセラを用いたディジ
タル加入者線伝送システムは、図3に示すように、送信
回路301、ディジタル・アナログ変換器302、ハイ
ブリッドトランス304、アナログ・ディジタル変換器
306、エコーキャンセラ303、加算器308、識別
判定器307、位相制御回路309およびを有してい
る。
【0003】この従来例では、全2重通信状態になるま
えにシステムのセットアップモードとしてトレーニング
期間が設けられており、システムのフルリセット状態か
らの立ち上げであるコールドスタートと、加入者線路3
05の状態を保持した状態からの立ち上げであるウォー
ムスタートの2つに分けられる。これら2モードのトレ
ーニング時間は独立に規定されており、北米標準である
ANSI(American National St
andards Institute)規格ではコール
ドスタートを15sec以内、ウォームスタートを30
0msec以内に決めている。
【0004】トレーニング期間中は、エコーキャンセラ
の収束や、判定帰還形等化器310の収束、さらには位
相制御回路309によるシステムのサンプリング位相の
引き込み等が行われる。判定帰還形等化器310の収束
とサンプリング位相の引き込みは相互干渉し、特に判定
帰還形等化器310は図5に示すように、最適サンプリ
ング位相に対して±T/4(T=1/80kHz;ボー
レート周期)の範囲でしか収束できないため、初期位相
設定が必要となる。図5は判定帰還形等化器310の収
束特性を表すシミュレーション結果であり、横軸はボー
レート内の位相、縦軸は収束後のS/N(Sは信号、N
はノイズ)であり、ボーレート内の1/4程度の範囲で
しかS/Nが確保されないことが判る。
【0005】従来例の初期位相設定方式は、図4に示す
ようにアナログ・ディジタル変換された信号を入力とす
るサンプラー404と、サンプラー404でサンプルさ
れた信号を入力すると線路等化器405と、線路等化器
405の出力を入力とする初期位相設定回路407と、
初期位相設定回路407の出力を入力とする最大値検出
回路408とを有している。
【0006】次に従来例の初期位相設定方式の動作につ
いて説明する。サンプラー404は、アナログ・ディジ
タル変換された受信信号を、信号送出レートであるボー
レート毎(T=1/80kHz)にサンプルする。一般
に、アナログ・ディジタル変換器403にはオーバーサ
ンプリング方式のアナログ・ディジタル変換器が採用さ
れており、オーバーサンプリング形のアナログ・ディジ
タル変換器はボーレート周期に対して数十〜百倍の高速
クロックで動作するためこのアナログ・ディジタル変換
器の出力信号は、サンプラー404によってダウンサン
プリング(間引き処理)される。サンプルされた信号は
線路等化器405に入力され加入者線路401による伝
送損失の等化が行われる。線路等化器405の出力は初
期位相設定回路407に入力され、最適サンプリング位
相と強い相関を持ち、且つ最適サンプリング位相で最大
となる(1)式に示される初期位相設定関数値(P
(τ);τはサンプリング位相)を求める。
【0007】
【0008】(1)式において、riは線路等化器出力
信号、Nは積分回数を表す。
【0009】(1)式の初期位相設定回路は、例えば図
2に示すように、信号112を入力とする遅延器201
と、信号112と遅延器201の出力とを入力とする加
算器202と、信号112と加算器202の出力とを入
力とする乗算器203と、この乗算器203の出力から
遅延器205の出力を減算する加算器204とを有して
構成される。ここで加算器204の結果は遅延器205
の入力となっている。
【0010】この従来例では初期位相設定のための信号
がボーレート単位で動作し、前述のように判定帰還形等
化器の収束範囲が最適サンプリング位相から±T/4以
内である場合、最低でもボーレート内の異なる4位相に
おいてP(τ)を求める必要がある。得られたP(τ)
は最大値検出回路に入力され、最大値検出回路はこの4
位相のP(τ)の内最大となるものを検出し、初期位相
のP(τ)が最大となる位相に設定する。
【0011】このように従来例では、ボーレート単位で
の信号を入力とし、異なる4位相においてP(τ)を求
める必要があるため、1位相の積分時間をN回とする
と、P(τ)の計算だけで4NT時間かかってしまい、
特にウォームスタートのトレーニング時間の長期化を招
くことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この従来のディジタル
加入者線伝送システムの初期位相設定方式では初期位相
設定を行うための評価関数であるP(τ)の算出をボー
レート単位の信号を入力としているため、最低でも4位
相以上でP(τ)を求める必要があるので、初期位相の
設定だけで4NT(Nは1位相検出のための積分時間)
時間が必要となり、トレーニング時間が長くなるという
問題点があった。また、トレーニング中の入力信号がA
NSIで規定されている伝送路符号の2B1Q(2 B
inary1 Quaternary)ランダム信号で
あるため、異なる4位相のP(τ)を計算する際の入力
パターンも異なるため、得られたP(τ)の間にパター
ン効果を含むことになり、結果として最大値検出を誤っ
てしまうという問題点がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル加入
者線伝送システムは、加入者線路からのアナログ信号を
ディジタル信号に変換出力するA/D変換器と、ボーレ
ート周期Tに対してT/n(n≧4の正の整数)で前記
ディジタル信号をサンプリングし間引き処理された異な
る4位相の間引信号として順次出力するサンプラーと、
前記T/nごとに前記間引信号が入力され初期位相設定
の評価関数を出力する複数の初期位相設定回路と、前記
評価関数の最大値を検出し位相制御回路に出力する最大
値検出回路とを有する。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すブロック図である。
【0015】本実施例は、加入者線路101からハイブ
リッドトランス102経由のアナログ信号をディジタル
信号に変換出力するA/D変換器103と、ボーレート
周期Tに対してT/4でディジタル信号をサンプリング
し間引き処理された異なる4位相の間引信号として順次
出力するサンプラー107と、T/4ごとに間引信号1
12が入力され初期位相設定の評価関数113を出力す
る複数の初期位相設定回路108〜111と、評価関数
113の最大値を検出し位相制御回路115に出力する
最大値検出回路114とを有する。
【0016】次に本実施例の動作について説明する。
【0017】加入者線路101を伝搬し、ハイブリッド
トランス102を経てアナログ・ディジタル変換された
信号はサンプラー107によってT/4でサンプリング
される。一般に、A/D変換器103はオーバーサンプ
リング方式のアナログ・ディジタル変換器であるため、
その内部動作はボーレート周期に対して、数十〜百倍以
上の高速クロックで動作している。ここでは、ボーレー
ト周波数80kHzの96倍、即ち7.68MHzのク
ロック周波数で動作しているものとする。従って、サン
プラー107によって、A/D変換器103の出力信号
はダウンサンプリング(間引き処理)される。ダウンサ
ンプリングされた信号は、ボーレート周期内で等間隔で
4点、即ちボーレート内の異なる4位相の信号となる。
【0018】初期位相設定回路108〜111はサンプ
ラー107でT/4にダウンサンプリングされた信号を
入力とすることになり、各々の初期位相設定回路に入力
される信号は、その位相がT/4だけずれている。これ
は、サンプラー107が、T/4でサンプルし、初期位
相設定側のスイッチをa→b→c→d→a…というよう
に、順々に切り換えることで可能となる。この動作によ
って、各々の初期位相設定回路に入力される信号はボー
レート周期のデータとなる。初期位相設定回路に入力さ
れた信号は、例えば図2に示される回路によって前述の
(1)式に示す初期位相設定のための評価関数P(τ)
を求める。各々の初期位相設定回路によって求められた
P(τ)は最大値検出回路114に入力され、この最大
値検出回路はP(τ)の最大となる位相に初期位相を設
定する。
【0019】以上の動作により、初期位相設定に要する
トレーニング時間を従来の1/4に短縮することが可能
である。また、本実施例では初期位相設定回路を108
〜111の4面持ち、多重動作させることを示している
が、これはハードウェアの規模を削減させるために初期
位相設定回路を1面とし時分割多重処理させることでも
同様の効果が得られる。
【0020】さらに、従来例では、求めた異なる4位相
のP(τ)が2B1Qのパターン効果を含むことになる
が、本実施例では、異なる4位相のP(τ)を求める際
の2B1Q入力が同一パターンとなるため、従来例の問
題点も解決できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、加入者線
路を伝搬しハイブリッドトランスを経てアナログ・ディ
ジタル変換された信号をサンプリングするサンプラー
と、前記サンプラーでサンプルされた信号を入力とする
複数の初期位相設定回路と、前記初期位相設定回路の出
力信号を入力とする最大値検出回路とを有することによ
り、初期位相設定に要するトレーニング時間を短縮で
き、さらに2B1Qパターン効果の影響も含まないた
め、短時間で安定な初期位相設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例および従来例の初期位相設定回路のブ
ロック図である。
【図3】ディジタル加入者伝送システムを説明するため
のブロック図である。
【図4】従来のディジタル加入者伝送システムの一例の
ブロック図である。
【図5】判定帰還形等化器の収束特性を説明するための
図である。
【符号の説明】
101 加入者線路 102 ハイブリッドトランス 103 A/D変換器 104,107 サンプラー 105 線路等化器 106 判定帰還形等化器 108〜111 初期位相設定回路 114 最大値検出回路 115 位相制御回路 116 識別判定器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者線路からのアナログ信号をディジ
    タル信号に変換出力するA/D変換器と、ボーレート周
    期Tに対してT/n(n≧4の正の整数)で前記ディジ
    タル信号をサンプリングし間引き処理された異なる4位
    相の間引信号として順次出力するサンプラーと、前記T
    /nごとに前記間引信号が入力され初期位相設定の評価
    関数を出力する複数の初期位相設定回路と、前記評価関
    数の最大値を検出し位相制御回路に出力する最大値検出
    回路とを有することを特徴とするディジタル加入者線伝
    送システム。
JP4282630A 1992-10-21 1992-10-21 ディジタル加入者線伝送システム Expired - Lifetime JP2932866B2 (ja)

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KR100510468B1 (ko) * 1998-05-20 2005-10-26 삼성전자주식회사 에이.디.에스.엘 시스템에서의 프레임 동기장치 및 방법

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