JP2932842B2 - 積層プレート式熱交換器 - Google Patents

積層プレート式熱交換器

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JP2932842B2
JP2932842B2 JP21172192A JP21172192A JP2932842B2 JP 2932842 B2 JP2932842 B2 JP 2932842B2 JP 21172192 A JP21172192 A JP 21172192A JP 21172192 A JP21172192 A JP 21172192A JP 2932842 B2 JP2932842 B2 JP 2932842B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの空調装置
等に適用して良好な積層プレート式熱交換器に係り、と
くにそのプレ−トの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空調装置に用いられる熱交換器
として、多数枚の熱伝導性に優れたプレートを積層した
積層プレート式熱交換器熱が知られている。この種の積
層プレート式熱交換器熱は、例えば実公平1−2591
5号公報にも記載されているように、積層したプレート
により熱交換媒体の通路、つまり高温媒体と低温媒体の
通路を隣接して構成し、これら高温媒体の通路と低温媒
体の通路に流される相互に温度差を有する媒体間の熱を
プレートを介して相互に授受することによって熱交換作
用を行うように構成されている。
【0003】ところで、従来の積層プレート式熱交換器
熱は、上記公報にも記載されているように、積層したプ
レート間から熱交換媒体が漏洩するのを防止するため、
プレ−トの周縁部や媒体流路の周囲にゴムや軟質合成樹
脂などからなるガスケットを配置してあり、かつこれら
ガスケットを位置決めするための嵌合溝を形成してあ
る。このようなプレートは複数枚積層された状態で、上
記ガスケットによる液密を保持するためこれらプレート
間にボルトを通し、このボルトを締結することにより上
記ガスケットを強固に挾圧し、かつこのボルトによりプ
レート相互を積層状態で組付けるようになっている。し
かしながら、上記のような組付け構造は、プレート、ガ
スケットおよびボルト等が必要であり、部品点数が増す
とともに、組み立てに手間が掛かる不具合がある。
【0004】このようなことから本出願人は、多数のプ
レートをろう付けにより組付けるようにした積層プレー
ト式熱交換器を、特願平4−68785号(以下先願と
称する)として提案した。上記先願の積層プレート式熱
交換器は、熱伝導性に優れた各プレートが、周囲にフラ
ンジ部を形成するとともにこのフランジ部に沿って山部
を設け、この山部により囲まれた領域内の端部に、媒体
のタンク部となる上記山部と同等高さの突出部を形成す
るとともに、この突出部に隣接して他の媒体のタンク部
となる上記フランジ部と同等高さの凹陥部を形成し、か
つ上記山部により囲まれた領域内の上記突出部および凹
陥部を除いた部分には上記フランジ部と山部との高さの
中間部の高さを有する中間壁部を形成し、これら複数の
プレートはそれぞれ、一側に隣接するプレートに対して
フランジ部同志および凹陥部同志をろう付けするととも
に、他側に隣接するプレートに対して山部同志および突
出部同志をろう付けして積層したものである。
【0005】このような先願の場合、各プレートは、一
側に隣接するプレートに対してフランジ部同志および凹
陥部同志をろう付けするとともに、他側に隣接するプレ
ートに対して山部同志および突出部同志をろう付けして
積層するので、これらプレートの中間壁部によって挾ま
れた空間にそれぞれ高温および低温の熱交換媒体の通路
を作ることができ、また互いに向い合う突出部同志およ
び互いに向い合う凹陥部同志によりタンク部を構成する
ことができる。したがって、温度差を有する媒体の通路
を複数のプレートをろう付けすることによって容易に隣
接して形成することができる。
【0006】このため、形状が1種類のプレートであり
ながら単に交互に反転して積層し、これらの当接箇所を
ろう付けすることにより積層プレート式熱交換器を構成
することができ、したがって、使用する部品の種類およ
び使用点数が少なくてすみ、製造、組立ておよび部品管
理や品質管理が容易になり、しかもろう付けにより接合
するので量産性に富むなどの利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
熱交換器は、熱交換器の内部で漏れが生じると高温冷媒
と低温冷媒が混合して熱交換性能を大幅に低下させる不
具合がある。また熱交換器は様々な利用形態があり、そ
の中には高温冷媒と低温冷媒とが混合した場合は化学反
応を起こして圧力が異常に上昇するなどの場合もある。
【0008】したがって、熱交換器の内部で高温冷媒と
低温冷媒が混合することは、避けたい要求が大きい。
【0009】しかし上記先願の構成によると、各タンク
部は隣接するプレートの突出部同志および凹陥部同志を
接合して構成されており、これら突出部同志および凹陥
部同志の接合面で接合不良を生じた場合は、異なる媒体
が流れるように隣接されて設けられるタンク部相互、ま
たはタンク部と中間壁部に形成された通路との間で漏れ
が生じることがあり、異なる媒体相互が混合する心配が
ある。そして、これらの接合面で接合不良が生じた場合
は視認が不能な場所であるため、不良品の発見が困難で
ある。
【0010】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、各タンク部を構成
する突出部および凹陥部の接合面で接合不良が生じた場
合にはこれを容易に検知することができる積層プレート
式熱交換器を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明においては、熱伝導性に優れた各プレートを、
周囲にフランジ部を形成するとともにこのフランジ部に
沿って山部を設け、この山部により囲まれた領域内の端
部に、媒体のタンク部となる上記山部と同等高さの突出
部を形成するとともに、この突出部に隣接して他の媒体
のタンク部となる上記フランジ部と同等高さの凹陥部を
形成し、かつ上記山部により囲まれた領域内の上記突出
部および凹陥部を除いた部分には上記フランジ部と山部
との高さの中間部の高さを有する中間壁部を形成し、こ
れら複数のプレートはそれぞれ、一側に隣接するプレー
トに対してフランジ部同志および凹陥部同志をろう付け
するとともに、他側に隣接するプレートに対して山部同
志および突出部同志をろう付けして積層したものにおい
て、各タンク部を構成する接合面に、タンク部を囲むよ
うにし、かつ外部に連なる通路、例えば凹溝を形成した
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、各プレートをろう付けした場
合、各タンク部を形成する接合部で接合不良が生じた場
合には、漏れた冷媒がタンク部を囲む通路から外部に流
出するようになるから、漏れの発生を知ることができ
る。なお、プレートの他の箇所で漏れが生じても同一冷
媒間の漏れとなるので、この場合は問題ない。
【0013】
【実施例】以下本発明について、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。図において、1a〜1dはアルミニ
ウムまたはアルミ合金などのような熱伝導性に優れた金
属からなるプレートである。これらプレート1…は同一
形状をなしており、互いに表裏反転した状態で積層され
ている。
【0014】各プレート1…の構造は図2に示されてお
り、同図において(A)図は正面図、(B)図は背面図
である。各プレート1は長方形をなしており、周縁部に
はフランジ部2が形成されている。フランジ部2は所定
の幅をなして周方向に連続しており、このフランジ部2
の内側には周方向に連続して山部3が形成されている。
山部3は正面から見て手前側に突出しているので山部と
称するが、背面からみれば谷部(溝部)となる。
【0015】このような山部3で囲まれた部分には図示
の上下端部に位置して、突出部4、4および凹陥部5、
5が形成されている。突出部4、4は正面からみて手前
側に向かって出っ張る部分であり、この突出部4、4の
高さは山部3の高さと同等高さとされており、したがっ
て突出部4、4の天井面は山部3に連続した面をなして
いる。なお、これら突出部4、4は上下位置において鏡
面対称の位置に形成されている。凹陥部5、5は上記突
出部4、4の隣に形成されており、正面からみて向う側
に引っ込む部分であり、この凹陥部5、5の底面はフラ
ンジ部2と同等高さ(深さ)を有している。なお、これ
ら凹陥部5、5も上下位置において鏡面対称の位置に形
成されている。また、上記突出部4、4と凹陥部5、5
の面積は、互いに略同等に形成されている。
【0016】これら各突出部4、4の天井面および凹陥
部5、5の底面には連通孔6、6および7、7が形成さ
れている。
【0017】さらに、これら突出部4、4および凹陥部
5、5には、接合された場合にタンク部となる部分を包
囲しかつ外部に通じる漏れ検出用の通路、例えば漏れ検
出用の凹溝30、30、31、31が形成されている。
本実施例の場合、これら凹溝30、30、31、31は
上記連通孔6、6および7、7を包囲するように形成さ
れている。突出部4、4に形成されて連通孔6、6を取
り囲む凹溝30、30は、この突出部4、4が山部3と
同一面に形成されているため、これら凹溝30、30の
両端を側壁面に開口することにより直接外部に開放する
ことができる。
【0018】これに対し、凹陥部5、5に形成された連
通孔を包囲した凹溝31、31は、凹陥部5、5の周囲
に山部3があるから、直接外部に導き出せず、このため
各凹溝31、31には図3に示す通り、周方向の一か所
に連通突出箇所32、32を形成し、隣接するプレート
相互ではこれら連通突出箇所32、32が衝合されるよ
うになっている。そして、連通突出箇所32、32には
それぞれ逃がし用小孔33、33が形成されており、こ
れら逃がし用小孔32、32が相互の通じている。これ
により、凹溝31、31は小孔32を介して最終的に外
部に開放されている。
【0019】プレート1においては上記山部3で囲まれ
た部分には、上記突出部4、4および凹陥部5、5を除
いた箇所に中間壁部8が形成されている。中間壁部8
は、フランジ部2と山部3の高さの中間高さを有するも
ので、本実施例の場合は、この中間壁部8に凹凸状態に
ストレートリブ20…、21…を形成してある。
【0020】すなわち、中間壁部8には、幅方向に沿っ
て所定の間隔をなすリブ20…、21…が、それぞれ上
下方向に伸びて形成されており、これらリブ20…、2
1…は山部3と同等高さを有するリブ20…と、フラン
ジ部2と同等高さを有して凹む形状のリブ(溝)21…
とで構成され、これらは交互に並べて形成されている。
したがって、中間壁部8にはこれらリブ20、21によ
り波形部分が形成されている。なお、上記リブ20、2
1の上下端部と、それぞれ突出部4および凹陥部5との
間は分断され、ここに中間壁部8が形成されており、こ
の分断部分に分岐通路23、25、26、28が形成さ
れている。
【0021】このようなプレート1…は、互いに1枚お
きに表裏を反転した状態で積層されており、各プレート
1…は相互の接触面がろう付けされている。つまり、図
1および図2において斜線で示した箇所がろう付け部で
あり、図1における分解斜視図で説明すると、或る1枚
のプレ−ト1aとこの裏面側に隣接するプレート1b
は、フランジ部2、2同志および凹陥部5、5同志が当
接するので、これら相互に接触するフランジ部2、2同
志および凹陥部5、5同志でろう付けされ、かつこの場
合、複数のリブ21…同志でもろう付けされる。
【0022】また、上記プレ−ト1aに対して表面側に
隣接するプレート1cはプレ−ト1aと、山部3、3同
志および突出部4、4同志が当接するので、これら相互
に接触する山部3、3同志および突出部4、4同志でろ
う付けされ、かつ複数のリブ20…同志でろう付けされ
る。同様にして上記プレート1bの裏側には他のプレー
ト1dが各山部3、3同志および突出部4、4同志なら
びにリブ20…同志を当接し、それぞれろう付けされ
る。
【0023】このようにして多数枚のプレ−ト1…を積
層することにより熱交換器が完成する。この場合、積層
した状態の断面図を図3ないし図6の各(B)図で示す
通り、プレート1aとこれに隣接するプレート1bとの
間で突出部4、4同志が向い合わされ、これらの間に、
熱交換媒体、例えば実線矢印Hで示す高温媒体を供給お
よび回収するための高温媒体タンク部10、10が形成
される。
【0024】また、プレート1aと他の隣接するプレー
ト1cとの間、およびプレート1bとプレート1dとの
間には、凹陥部5、5同志が向い合わされるので、熱交
換媒体、例えば破線矢印Lで示す低温媒体を供給および
回収するための低温媒体タンク部12、12が形成され
る。そして、多数のプレート1…を積層して構成された
各高温媒体タンク部10…は、連通孔6…により相互の
導通されており、また低温媒体タンク部12…も連通孔
7…により相互に連通されている。よって、積層方向に
連通する高温媒体タンク部10…は高温媒体のヘッダ部
を構成し、かつ積層方向に連通する低温媒体タンク部1
2…は低温媒体のヘッダ部を構成している。
【0025】また、上部の高温媒体タンク部10と下部
の高温媒体タンク部10は、中間壁部8に形成した上部
分岐通路23を介して、リブ21…により区分された複
数の細い通路24…を経て、下部分岐通路25により下
部タンク部10に導通されている。さらに、上部の低温
媒体タンク部12と下部の高温媒体タンク部12は、中
間壁部8に形成した上部分岐通路26を介して、リブ2
0…により区分された複数の細い通路27…を経て、下
部分岐通路28により下部タンク部12に導通されてい
る。
【0026】このような構成の積層プレート式熱交換器
においては、図1に示す通り、高温媒体Hは、中間壁部
8によって確保された上部分岐通路23を介して、リブ
21…により区分された細い通路24…に分流し、これ
ら細い通路24…を通過して下部分岐通路25を経て下
部タンク部10に集合される。一方、上部のタンク部1
2に流入してきた低温媒体Lは、中間壁部8によって確
保された上部分岐通路26を介して、リブ20…により
区分された細い通路27…に分流し、これら細い通路2
7…を通過して下部分岐通路28を経て下部タンク部1
2に集合される。これら高温媒体Hと低温媒体Lが、そ
れぞれ細い通路24…、27…を通過する過程でこれら
の壁を通じて熱交換される。このため温度差をもつ媒体
相互間の熱交換がなされる。この場合、高温媒体の通路
24…と低温媒体の通路27…は、通路断面積が略等し
いから、高温媒体Hの流量と低温媒体Lの流量を同等に
することができ、かつこれら通路24…、27…は図4
から理解できる通り、一重の壁により区画されているだ
けであるから熱伝導性がよく、熱交換効率がよい。
【0027】この場合、リブ20…、21…を形成して
波形にしたことにより高温媒体Hおよび低温媒体Lの壁
面に対する接触面積が増すから、中間壁部8にリブ20
…、21…を設けないようにしたフラット面の場合に比
べて熱交換効率が向上する。また、プレート1…は、リ
ブ20…、21…を設けたことにより、機械的強度も増
す。
【0028】そして、このような構成の熱交換器は、多
数枚のプレート1…を積層してろう付けすることにより
構成することができるので、ボルトなどのような格別な
結合部材が不要であり、組み付けの手間が省け、製造が
容易である。
【0029】この場合、プレート1…は、周辺部にフラ
ンジ部2、このフランジ部2の内側に位置して周方向に
連続する山部3、およびこの山部3で囲まれた部分の端
部に位置して突出部4、4および凹陥部5、5を上下の
鏡面対称形にしたので、形状が1種類のプレート1…に
より熱交換器を構成することができる。そして、単に隣
接するプレート間に高温媒体の通路24と低温媒体の通
路27を交互に形成するだけでなく、突出部4および凹
陥部5を一体に形成することによって上記各高温媒体の
通路24および低温媒体の通路27へそれぞれ媒体を分
配供給するためのタンク部10、およびこれら通路から
媒体を回収するためのタンク部12、つまりヘッダ部を
一体に形成することもできる。したがって、準備するプ
レートは1種類だけでよく、しかもこのプレートはプレ
ス加工により容易に成形することができるので、部品の
種類が少ないことと相俟って、製造、組み立ておよび部
品の管理が容易になる。
【0030】このような熱交換器において、本実施例で
は、タンク部10、12を形成するための突出部4、4
および凹陥部5、5には、連通孔6、6および7、7を
包囲するようにして漏れ検出用の凹溝30、30、3
1、31を形成してあり、これら凹溝30、30、3
1、31は外部に開放してあるから、これら凹溝30、
30、31、31により接合不良による冷媒の漏れを検
出することができる。
【0031】つまり、漏れ検出用凹溝30、30は、突
出部4、4に形成されて連通孔6、6を取り囲み、両端
がプレートの側面に開口してあるから、直接外部に開放
されている。
【0032】また、凹陥部5、5に形成した凹溝31、
31は、図3に示す通り、周方向の一か所に連通突出箇
所32、32を形成し、これら連通突出箇所32、32
を衝合して衝合箇所32、32にそれぞれ逃がし用小孔
33、33を形成し、これら逃がし用小孔32、32の
最終端部(図示しない)が外部に開放されている。
【0033】このため、接合が終了した熱交換器にガス
を吹き込んで圧力を大気圧以上にし、これを水に漬ける
と、漏れがある場合は凹溝30、31を通じて外部の気
泡が出るから、漏れを容易に知ることができる。
【0034】つまり、外部から目視できない接合面にお
ける漏れを知ることができ、検査が容易であるととも
に、このような簡単な検査を経て品質を管理することが
できるので、高温冷媒と低温冷媒が混合して熱交換性能
を大幅に低下させたり、高温冷媒と低温冷媒とが混合し
て異常な化学反応を起こす等の不具合を未然に防止する
ことができ、良品を提供することができる。
【0035】なお、上記実施例では、中間壁部8に多数
のリブ20…、21…を形成したので、プレート1の機
械的強度が増大するばかりでなく、熱媒体の接触面積が
増し、熱交換効率が向上する利点がある。したがって、
このような観点から、中間壁部8に上記のようなリブ2
0、21とは異なる形状の凹凸形状を設けるようにすれ
ば、少なくとも中間壁部8を平坦面にする場合に比べる
と、プレート1の機械的強度が増大するとともに、表面
積が増すから熱交換効率の向上が可能になる。よって、
中間壁部8に凹凸を形成する場合は、上記実施例に示す
ようなストレート形のリブ20…、21には限らず、傾
斜したリブや、その他屈曲したリブ、円形の凹部や凸部
など、種々の変形例が実施可能である。
【0036】また、上記実施例では、高温媒体および低
温媒体の流れを実線および破線の矢印のように設定した
が、これら媒体の流れ方向は自在に変更することができ
る。つまり、各実施例においては、突出部4および凹陥
部5にそれぞれ連通孔6、7を形成したが、これら連通
孔6、7は必要に応じて開口したり、または開口しない
ようにすれば、媒体の流れ方向を変えることができ、例
えば一方の媒体を全体として蛇行形に流すとともに他方
の媒体を逆向きに流すなどの変形態様が可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
プレートをろう付けした場合、各タンク部を形成する接
合部で接合不良が生じると、漏れた冷媒がタンク部を囲
む通路から外部に流出するようになるので、漏れの発生
を知ることができる。このため、接合終了後に漏れの有
無を容易に調べることができ、冷媒の漏れに原因する熱
交換効率の低下等の発生がない、良品の熱交換器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す積層プレート式熱交換
器の分解した斜視図。
【図2】同実施例のプレ−トを示し、(A)図は正面
図、(B)図は背面図。
【図3】図1におけるIII −III 線の断面図であり、
(A)図は1枚のプレートの断面図、(B)図は複数枚
のプレートをろう付け接合した状態の断面図。
【図4】図1におけるIV−IV線の断面図であり、(A)
図は1枚のプレートの断面図、(B)図は複数枚のプレ
ートをろう付け接合した状態の断面図。
【図5】図1におけるV−V線の断面図であり、(A)
図は1枚のプレートの断面図、(B)図は複数枚のプレ
ートをろう付け接合した状態の断面図。
【図6】図1におけるVI−VI線の断面図であり、(A)
図は1枚のプレートの断面図、(B)図は複数枚のプレ
ートをろう付け接合した状態の断面図。
【図7】図1におけるVII −VII 線の断面図であり、
(A)図は1枚のプレートの断面図、(B)図は複数枚
のプレートをろう付け接合した状態の断面図。
【図8】図1におけるVIII−VIII線の断面図であり、
(A)図は1枚のプレートの断面図、(B)図は複数枚
のプレートをろう付け接合した状態の断面図。
【符号の説明】
1a〜1d…プレート、2…フランジ部、3…山部、4
…突出部、5…凹陥部、6、7…連通孔、8…中間壁
部、10…高温媒体タンク部、24…高温媒体通路、1
2…低温媒体タンク部、27…低温媒体通路、20、2
1…リブ、30、31…漏れ検出用凹溝。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−196386(JP,A) 実公 昭44−26035(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28D 9/00 - 9/04 F28F 3/00 - 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の熱伝導性プレートを積層して各
    プレ−ト間に高温媒体および低温媒体をそれぞれ流す通
    路を形成し、これら通路を流れる媒体の熱を上記プレー
    トを介して熱交換する積層プレート式熱交換器におい
    て、 上記各プレートは、 周囲にフランジ部を形成するとともにこのフランジ部に
    沿って山部を設け、 この山部により囲まれた領域内の端部に、媒体のタンク
    部となる上記山部と同等高さの突出部を形成するととも
    に、この突出部に隣接して他の媒体のタンク部となる上
    記フランジ部と同等高さの凹陥部を形成し、 上記突出部および凹陥部にはそれぞれ、接合された場合
    にタンク部となる部分を包囲しかつ外部に通じる漏れ検
    出用の通路を形成し、 さらに、上記山部により囲まれた領域内には、上記突出
    部および凹陥部を除いた部分に上記フランジ部と山部と
    の高さの中間部の高さを有する中間壁部を形成し、 これら複数のプレートはそれぞれ、一側に隣接するプレ
    ートに対してフランジ部同志および凹陥部同志をろう付
    けするとともに、他側に隣接するプレートに対して山部
    同志および突出部同志をろう付けして積層したことを特
    徴とする積層プレート式熱交換器。
  2. 【請求項2】 上記中間壁部には、媒体の流れ方向に沿
    う突条形および凹溝形をなす凹凸部を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の積層プレート式熱交換器。
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Cited By (1)

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