JP2932788B2 - リニアモータ装置 - Google Patents

リニアモータ装置

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JP2932788B2
JP2932788B2 JP26171691A JP26171691A JP2932788B2 JP 2932788 B2 JP2932788 B2 JP 2932788B2 JP 26171691 A JP26171691 A JP 26171691A JP 26171691 A JP26171691 A JP 26171691A JP 2932788 B2 JP2932788 B2 JP 2932788B2
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slider
guide block
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magnet
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一雄 有門
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニアモータ装置に係
り、詳しくは、コイル部の発熱にともなうスライダの熱
膨張により、スライダとガイドブロックの間のギャップ
に狂いが生じるのを防止するようにしたリニアモータ装
置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の電極と基板の電極をワイヤで接
続するワイヤボンディング手段において、ワイヤボンダ
を高速度でXY方向にスライドさせる手段として、空気
軸受式リニアモータ装置が多用されている。
【0003】図3は、従来のリニアモータ装置を示すも
のであって、図中、1はガイドブロックであり、コイル
部2を有している。3はガイドブロック1上にスライド
自在に載置されたスライダであり、コイル部2に対向す
る位置にマグネット4が装着されている。スライダ3に
穿孔されたエア吹出部5から吹き出される空気の空気圧
により、ガイドブロック1の接合面1a,1bと、スラ
イダ3の接合面3a,3bは、僅かなギャップGをおい
て近接した状態を保持し、コイル部2に通電すると、そ
の磁気力により、スライダ3はガイドブロック1上をス
ライドするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがコイル部2に
通電している間にコイル部2は次第に発熱し、その熱に
よりスライダ3が熱膨張して伸長する結果、ギャップG
は次第に小さくなり、このため磁気力に狂いを生じるだ
けでなく、場合によっては接合面1bと接合面3bが摺
接し、スライダ3がスムーズにスライドできなくなる問
題点があった。
【0005】そこで本発明は、コイル部の発熱にともな
う上記問題点を解消できるリニアモータ装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、ガ
イドブロックの一方の側部の接合面に対向するスライダ
の一方の側部の接合面にエア吹出部を設けて空気軸受と
するとともに、上記ガイドブロックの他方の側部に立壁
を設け、且つ上記スライダの他方の側部に、この立壁と
間隔をおいてこの立壁に対向するマグネットを装着した
のものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、空気軸受のエア吹出しにと
もなう横方向の反力には、マグネットの磁気力で対抗で
きる。そしてガイドブロックの立壁と、スライダのマグ
ネットとのギャップは、空気軸受のギャップよりも大き
くとれるので、熱膨張によるスライダの伸長はこのギャ
ップにより吸収され、空気軸受のギャップは適正に保持
できる。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0009】図1はリニアモータ装置の斜視図、図2は
断面図である。1はガイドブロックであって、その中央
部にはコイル部2が設けられている。このガイドブロッ
ク1の断面は溝形であって、その両側部にはガイド壁部
6と立壁13が設けられており、ガイド壁6は水平、垂
直なスライド用接合面1a,1bを有している。
【0010】スライダ3はプレート状であって、その中
央部の上記コイル部2と対向する位置には、マグネット
4が装着されており、またその両側部は、上記接合面1
a,1bにわずかなギャップG1をおいて接合する接合
面3a,3bとなっている。このギャップG1はきわめ
て小さい。図2において、スライダ3の左方の側部には
空気軸受を構成するエア吹出部5a,5bが水平方向と
垂直方向に穿孔されており、このエア吹出部5a,5b
から吹き出される空気の反力により、このスライダ3は
ガイドブロック1上にわずかに浮上する。
【0011】スライダ3の右方の側部には、垂直方向の
みにエア吹出部5cが設けられており、ガイドブロック
1の水平な接合面1cにエアを吹き出してわずかに浮上
する。またスライダ3の右側部にはカギ形に屈折するブ
ラケット11が取り付けられており、このブラケット1
1の垂直面にはマグネット12が装着されている。G2
は上記立壁13とマグネット12のギャップであり、そ
の大きさは例えば100〜500μmであり、上記左側
の空気軸受のギャップG1よりもはるかに大きくとるこ
とができる。このマグネット12の磁気力により、スラ
イダ3の左側の水平なエア吹出部5aからのエアの吹出
しによる横方向の反力に対抗し、空気軸受と同様の作用
を得るものである。
【0012】このブラケット11の外側には、ガイドブ
ロック1の右側に設けられたガイド壁部6に相当するも
のは存在せず、したがってブラケット11は外方Nに自
由に伸長することができる。
【0013】図1において、21はワイヤボンダであっ
て、駆動部22と、この駆動部22から延出するホーン
23と、このホーン23の先端部に保持された押圧ツー
ルとしてのキャピラリツール24から成っており、スラ
イダ3上に設置される。上記コイル部2に通電すると、
マグネット4との間に生じる磁気力により、スライダ3
はスライドし、キャピラリツール24に挿通されたワイ
ヤ25により、ワイヤボンディングが行われる。
【0014】上記構成において、コイル部2に通電する
と、コイル部2とマグネット4の間に発生する磁気力に
より、スライダ3はガイドブロック1上をスライドす
る。長時間運転する間に、コイル部2は次第に発熱し、
その熱によりスライダ3は幅方向Nに熱膨張するが、こ
の膨張は上記ギャップG2側に吸収される。したがって
左側のギャップG1は適正に保持され、接合面1b,3
bが摺接して不要な摩擦が発生することもなく、スライ
ダ3は高速度でスムーズにスライドできる。なお本装置
を2個直交させて組み合わせることにより、上記ワイヤ
ボンダ21をXY方向にスライドさせるXYテーブルと
なる。
【0015】なお本装置は、フィルムキャリヤのリード
を半導体チップの電極にボンディングするインナーリー
ドボンディング手段、フリップチップの電極にワイヤに
よりバンプを形成するバンプ形成手段等のボンディング
手段にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ガイドブ
ロックの一方の側部の接合面に対向するスライダの一方
の側部の接合面にエア吹出部を設けて空気軸受とすると
ともに、上記ガイドブロックの他方の側部に立壁を設
け、且つ上記スライダの他方の側部に、この立壁と間隔
をおいてこの立壁に対向するマグネットを装着している
ので、エア軸受のギャップを適正に保持して、スライダ
を高速度でスライドさせることができ、殊にワイヤボン
ディングやインナーリードボンディング等において、押
圧ツールをXY方向に高速移動させるXYテーブルとし
てきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリニアモータ装置の斜視図
【図2】同断面図
【図3】従来のリニアモータ装置の断面図
【符号の説明】 1 ガイドブロック 1b 接合面 2 コイル部 3 スライダ 3b 接合面 4 マグネット 5a エア吹出部 12 マグネット 13 立壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドブロックと、このガイドブロック上
    にスライド自在に載置されたスライダと、ガイドブロッ
    クの中央部に設けられたコイル部と、このコイル部に対
    向する上記スライダの中央部に設けられたマグネットと
    を備え、上記ガイドブロックの一方の側部の接合面に対
    向する上記スライダの一方の側部の接合面にエア吹出部
    を設けて空気軸受とするとともに、上記ガイドブロック
    の他方の側部に立壁を設け、且つ上記スライダの他方の
    側部に、この立壁と間隔をおいてこの立壁に対向するマ
    グネットを装着したことを特徴とするリニアモータ装
    置。
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KR100655144B1 (ko) * 2004-11-04 2006-12-08 테크리카오엘이디 주식회사 진공 장비용 이송장치에 부가된 부하감소장치

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