JP2932696B2 - 後輪操舵機構のロツク装置 - Google Patents

後輪操舵機構のロツク装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧失陥(配管の破損な
ど)時、後輪を操舵するアクチユエータのピストンを自
動的に中立位置へ戻し、後輪を直進位置に保持する、後
輪操舵機構のロツク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】後輪を操舵するアクチユエータは操舵中
に油圧系統が油洩れなどの失陥を起すと、後輪の向きを
拘束する力がなくなり、外力を受けると後輪の向きが自
由に変化し、車両の操縦安定性が損われ、非常に危険に
なる。
【0003】特開昭62−221973号公報に開示さ
れる後輪操舵機構では、前輪舵角、車速などを電気的に
検出し、これらの検出信号に基づく電子制御装置の出力
によりステツプモータを駆動し、ステツプモータに結合
するサーボ弁により、後輪を操舵するアクチユエータの
油圧回路を制御している。電気回路が失陥すると、ステ
ツプモータが遊転可能となり、サーボ弁がばね力を受け
て中立位置へ戻り、アクチユエータのピストンも中立位
置へ戻り、後輪を直進位置に保持する。しかし、アクチ
ユエータの油圧回路が失陥した場合は、アクチユエータ
を中立位置に保持する拘束力がなくなるので、外力に対
し後輪の動きを抑えることはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、後
輪を操舵するアクチユエータの油圧が失陥した時、ピス
トンが戻しばね力により中立位置へ戻され、端室の油圧
により引退されていたロツクピンが突出し、ピストンを
中立位置へ確実に保持する、後輪操舵機構のロツク装置
を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の構成はアクチユエータのシリンダにピス
トンを嵌装して両端室を区画し、前記ピストンに結合し
たロツドを両端室から突出して左右の後輪ナツクルに連
結し、両端室に前記ピストンを中立位置へ戻す戻しばね
を収容し、前記シリンダの壁部に、前記ピストンと直交
する向きに1対の円筒部を形成し、前記ピストンの中立
位置で前記各円筒部に嵌装したロツクピンをばね力によ
り、前記ピストンの周面に設けたピン穴へ係合可能と
し、前記シリンダの各端室を各別に前記円筒部へ連通
し、前記端室の油圧により前記ロツクピンを前記ピン穴
から引退させることを特徴とする。
【0006】
【作用】通常は、アクチユエータの各端室から円筒部へ
作用する油圧により、ロツクピンがばね力に抗してシリ
ンダから円筒部へ引退されている。一方の端室がサーボ
弁を経て油槽に連通されていても、ロツクピンは端室の
背圧により引退されている。アクチユエータの一方の端
室へ圧油が供給されると、ピストンが移動し、後輪が操
舵される。
【0007】ハンドルを切つた状態で油圧系統が失陥し
て油が抜け続けると、いずれはアクチユエータの端室に
背圧が残らなくなる。つまり、サーボ弁の出力ポートと
アクチユエータの両端壁とを結ぶ1対の管の間に圧力差
がなくなり、アクチユエータの端室に背圧が残らなくな
るから、戻しばね力によりピストンが中立位置へ戻さ
れ、ピストンが中立位置へ戻つたところで、ばね力によ
り一方のロツクピンが突出され、ピストンのピン穴へ係
合される。したがつて、ピストンは完全に中立位置へロ
ツクされ、後輪は直進位置に保持され、外力により操舵
されることはない。
【0008】
【発明の実施例】図2に示すように、4輪操舵車両にお
ける前輪操舵機構6は、ハンドル9を支持する操舵軸8
を例えば右へ切ると、タイロツド5が左方へ駆動され、
前輪2を支持するナツクル4が支軸3を中心として時計
方向へ回転され、前輪2が右へ偏向される。
【0009】後輪操舵機構はシリンダ17にピストン1
8を嵌装してなるアクチユエータ16を備えており、ピ
ストン18から外部へ突出するロツド19が、後輪22
を支持するナツクル20に連結される。ナツクル20は
支軸21により車体に支持される。
【0010】アクチユエータ16の油圧回路を制御する
ために、例えば回転型のサーボ弁14が備えられ、弁軸
15はリンク機構10により、前輪操舵機構6の回転軸
と機械的に回転連結される。したがつて、ハンドル9を
例えば右へ切ると、回転軸に連動して弁軸15が回転さ
れ、油圧ポンプ13の圧油がサーボ弁14を経てアクチ
ユエータ16の左端室へ供給され、ピストン18が右方
へ移動して後輪22が右へ偏向される。同時に、アクチ
ユエータ16の右端室の油がサーボ弁14、絞り23を
経て油槽12へ戻される。サーボ弁14のドレン通路の
絞り23はアクチユエータ16の端室に背圧を与える。
【0011】図1に示すように、本発明によれば、油圧
失陥時アクチユエータ16のピストン18を中立位置へ
戻すために、各端室35a,35bに戻しばね34が収
容される。また、ピストン18の周面に1対のピン穴1
8aが備えられ、シリンダ17の壁部にシリンダと直交
する1対の円筒部30が形成される。円筒部30の外端
は、ボルト27によりシリンダ壁部に結合した蓋29に
より閉鎖される。
【0012】各円筒部30にロツクピン31の大径端部
が摺動可能に嵌合され、円筒部30の内端室は通路32
を経てポート33へ連通され、外端室はばね28を収容
する。シリンダ17の各端室35a,35bにそれぞれ
連通する各ポート33は、端部を栓26により閉鎖さ
れ、かつ側壁部に継手25により管14a,14bを接
続される。図2に示すように管14a,14bはサーボ
弁14へ接続される。
【0013】次に、本発明による後輪操舵機構のロツク
装置の作動について説明する。車両の直進走行時、サー
ボ弁14は中立位置にあり、管14a,14bは油槽1
2へ連通されるが、絞り23または途中の配管の流体抵
抗によりアクチユエータ16の端室35a,35bには
背圧が残る。端室35a,35bの背圧はポート33、
通路32を経て円筒部30へ作用し、ロツクピン31を
ばね28の力に抗して押し戻し、シリンダ17の内部か
ら壁部へ引つ込めている(左側のロツクピン31の状
態)。したがつて、中・高速走行では、ハンドル9を例
えば右へ切ると、サーボ弁14が回転され、高圧回路で
は、油圧ポンプ13の圧油がサーボ弁14、管14a、
ポート33を経て端室35aへ供給され、ピストン18
と一緒にロツド19が右方へ移動し、後輪22が右へ偏
向されるので、中・高速走行での車両の操縦安定性が向
上される。この時、低圧回路では、右端室35aの油が
ポート33、管14b、サーボ弁14、絞り23を経て
油槽12へ戻される。
【0014】例えば、ハンドル9を右か左へ切り続けて
いる時サーボ弁14は切り換わつた状態になり、低圧回
路の油圧系統が失陥して油が抜け続けても、高圧回路の
油圧系統に失陥がない限り、ハンドル操作に格別異常は
起らず、後輪22は右か左へ操舵される。しかし、ハン
ドル9を停止してある切り角に保持すると、サーボ弁1
4は中立位置付近になる。厳密には、油圧ポンプ13か
ら圧油がそれ以上サーボ弁14を経て一方の端室へ入ら
ないように、サーボ弁14は中立位置になる。しかし、
サーボ弁14が中立位置へ戻ると、戻しばね34の力に
よりピストン18が中立位置へ戻されようとし、他方の
端室の油が油槽12へ戻されようとする。この時、サー
ボ弁14は再び元の位置へ切り換わる。ハンドル9があ
る切り角に停止している限り、サーボ弁14は一方の切
換位置と中立位置との間を往復動し、後輪22をある切
り角に保持するように働く。しかし、サーボ弁14が一
時的に中立位置になつた時、高圧回路と低圧回路が連な
り、高圧回路に失陥が生じた場合は勿論のこと、低圧回
路に失陥が生じた場合でも、油圧回路の油が抜け続ける
と、後輪22は操舵されず、直進位置へ戻され、かつロ
ツクされる。
【0015】ハンドル9の操作によりピストン18が右
方へ変位した状態にある時、例えば低圧回路の管14b
が破裂して油が抜け続けると、いずれは端室35bに背
圧がなくなるから、少くとも右側のロツクピン31がば
ね28の力により押されてシリンダ17の内部へ突出
し、ピストン18の周壁へ当る。サーボ弁14が一時的
に中立位置になつた時は端室35aの圧力も低下するの
で、戻しばね34の力によりピストン18は次第に中立
位置へ戻され、ロツクピン31がばね28の力によりピ
ストン18のピン穴18aへ係合される(右側のロツク
ピン31の状態)。したがつて、その後はハンドル9を
操作しても、後輪22は操舵されず、直進位置に保持さ
れる。また、上述の場合に高圧回路の管14aが破裂し
た時も、端室35aの油圧が解放されるので、ピストン
18は戻しばね34の力により中立位置へ戻され、前述
の場合と同様にロツクピン31がピン穴18aへ係合さ
れる。アクチユエータ16が中立位置にある時にも、油
圧回路に油洩れが生じると、ロツクピン31を解除する
油圧が働かなくなり、ロツクピン31によりピストン1
8が中立位置へロツクされる。
【0016】なお、前輪操舵機構とサーボ弁14の回転
結合部に、ハンドル9の切り角が所定値を超えるとサー
ボ弁14は作動しなくなる機構を備えることが好まし
い。逆に、ハンドル9の切り角が所定値以下ではサーボ
弁14は作動せず、所定値を超えるとサーボ弁14が作
動し、後輪22が前輪2と逆方向へ操舵されるようにす
れば、低速走行での小回り性が向上される。また、配管
の流体抵抗がアクチユエータ16の端室35a,35b
からピン31を押し上げる背圧を及ぼす程度のものであ
れば、ドレン通路に絞り23を設けなくてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、アクチユエータ
のシリンダにピストンを嵌装して両端室を区画し、前記
ピストンに結合したロツドを両端室から突出して左右の
後輪ナツクルに連結し、両端室に前記ピストンを中立位
置へ戻す戻しばねを収容し、前記シリンダの壁部に、前
記ピストンと直交する向きに1対の円筒部を形成し、前
記ピストンの中立位置で前記各円筒部に嵌装したロツク
ピンをばね力により、前記ピストンの周面に設けたピン
穴へ係合可能とし、前記シリンダの各端室を各別に前記
円筒部へ連通し、前記端室の油圧により前記ロツクピン
を前記ピン穴から引退させるものであるから、通常はシ
リンダの両端室の油圧または背圧によりロツクピンがシ
リンダ壁部の円筒部へ押し込まれてピストンの動作を拘
束しないが、油圧失陥が生じると、戻しばね力によりピ
ストンが中立位置へ戻され、別のばね力によりロツクピ
ンがシリンダの内部へ突出し、ピストンのピン穴へ係合
されるので、ピストンが確実に中立位置へロツクされ
る。したがつて、車両の走行中に油圧失陥が生じても、
アクチユエータが自動的に中立位置へロツクされ、後輪
が直進位置に保持されるので、操縦安定性が損われる危
険がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による後輪操舵機構のロツク装置を備え
た後輪操舵用のアクチユエータの平面断面図である。
【図2】同後輪操舵機構のロツク装置が適用される4輪
操舵車両の概略構成図である。
【符号の説明】
16:アクチユエータ 17:シリンダ 18:ピスト
ン 18a:ピン穴 19:ロツド 20:ナツクル
22:後輪 28:ばね 30:円筒部 31:ロツク
ピン 34:戻しばね 35a,35b:端室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクチユエータのシリンダにピストンを嵌
    装して両端室を区画し、前記ピストンに結合したロツド
    を両端室から突出して左右の後輪ナツクルに連結し、両
    端室に前記ピストンを中立位置へ戻す戻しばねを収容
    し、前記シリンダの壁部に、前記ピストンと直交する向
    きに1対の円筒部を形成し、前記ピストンの中立位置で
    前記各円筒部に嵌装したロツクピンをばね力により、前
    記ピストンの周面に設けたピン穴へ係合可能とし、前記
    シリンダの各端室を各別に前記円筒部へ連通し、前記端
    室の油圧により前記ロツクピンを前記ピン穴から引退さ
    せることを特徴とする後輪操舵機構のロツク装置。
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