JP2932369B2 - 金属ガスケット - Google Patents
金属ガスケットInfo
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Description
ダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿する金属
ガスケットに関するものである。
関のシリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介
挿した断面状況を示す。
0の内周にはシリンダスリーブ31が設けてある。金属
ガスケット33は、副板34の燃焼室孔35の周りにグ
ロメット36を嵌合すると共に、このグロメット36の
外周の副板34の上下面に弾性基板38、38を重ね、
各弾性基板38の燃焼室41側と外周側とにハーフビー
ド39を形成したものである。
は、グロメット36の厚さを弾性基板38、38の厚さ
よりも厚く形成してシリンダヘッド40とシリンダブロ
ック30間の一次シールを成すストッパとして作用させ
てあり、その外周のハーフビード39が二次シールを成
すようにしてある。
よれば、燃焼室41周りに作用する荷重分布をグロメッ
ト36に集中させるようにしたため、シリンダースリー
ブ31の上面に余分な荷重が加わって、このシリンダス
リーブ31を下方へ陥没させるという問題点があったの
である。
室近傍が燃焼室41からの熱の影響によって軟化して陥
没するように変形するという問題点もあった。
点を解消するために成されたもので、シリンダヘッドと
シリンダブロックの合わせ面に介挿した金属ガスケット
が、シリンダスリーブの陥没、燃焼室周辺のシリンダヘ
ッドの変形等を生じないように荷重を調整すると共に、
シリンダヘッドとシリンダブロックとをボルトで締付け
た際に生じる隙間(ボルト締結位置から遠ざかるに従っ
て拡大する合わせ面の隙間)を埋めるようにした金属ガ
スケットを提供することを目的としている。
めに本発明の金属ガスケットは、内燃機関のシリンダヘ
ッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿してボルト締
結される金属ガスケットにおいて、硬質基板とスペーサ
板とを夫々一体的に形成して重合すると共にこれらの硬
質基板とスペーサ板とは外周付近にて接合され、前記硬
質基板には燃焼室孔を囲繞するビードが形成され、前記
スペーサ板の少なくとも前記硬質基板のビードに接する
部位を含む燃焼室孔周りの平板状部分に前記燃焼室孔の
周縁から前記シリンダブロックの冷却水通路の内周に至
る範囲で平板状の副板が接着されたことにより、前記ボ
ルト締結時における前記副板の荷重分布が前記副板の外
周にて最大となるようにし、さらに前記ボルト締結の際
に生じる前記合わせ面の隙間の変化を前記硬質基板のビ
ードの形状調整によってシールするようにしたものであ
る。
面を参照しながら説明する。
ットの分解斜視図である。図2は図1の金属ガスケット
をシリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿
した荷重分布状況を示すもので、図1のA−A線位置に
相当する断面図である。図3乃至図5は本発明による金
属ガスケットの種々の変更例を示す断面図である。
によって一体的に形成した基板3の上面に軟質金属板に
よって一体的に形成した平板状のスペーサ板2を重ね、
これらのスペーサ板2と基板3の間に平板状の副板4を
配して、該副板4を後述するように、スペーサ板2に接
着するようにしてある。
ダブロック13とシリンダヘッド15(図2参照)の形
成状況に応じて、燃焼室孔5、オイル孔6、冷却水孔
7、ボルト孔8等が形成され、これらのスペーサ板2と
基板3は、その外周付近をリベットで固定して図2に示
すように接合される。ところで、図2において、本実施
例の金属ガスケットは、スペーサ板2と基板3とはリベ
ット9による固定位置の内側でボルト19によってシリ
ンダブロック13とシリンダヘッド15に固定されてい
るため、シリンダブロック13とシリンダヘッド15に
異なる熱膨張が生じてスペーサ板2と基板3の夫々の面
方向に異なる荷重が生じた場合でも、リベット9の位置
でスペーサ板2と基板3とをねじ曲げるような荷重が作
用しない。
焼室14の内周にはシリンダスリーブ12が設けてあ
り、平板状のスペーサ板2には硬質基板3側にスペーサ
板2の燃焼室孔5の周縁からシリンダブロック13の冷
却水通路16の内周に至る範囲で平板状の副板4を接着
している。このように、副板4は硬質基板3とスペーサ
板2とに保護されているため、シリンダヘッド15また
はシリンダブロック13に接触することがない。従っ
て、副板4は、シリンダヘッド15とシリンダブロック
13との熱膨張の差による面方向の荷重を直接受けるこ
とがなく、副板4がスペーサ板2から剥されることがな
い。また、副板4を燃焼室孔5の周縁まで設けたことに
より、燃焼室孔5の周辺におけるデッドスペースの発生
を抑えることができる。なお、燃焼室孔5の周辺にデッ
ドスペースが生じた場合、燃焼室孔5の混合ガスが侵入
して不完全燃焼を起こし、エンジンの性能低下或は燃料
消費の無駄を生じさせるが、上記の構成によりこのよう
な問題が生じにくい。
2上面に平坦面11を設けた状態で燃焼室孔5を囲繞す
るビード3aを形成して、このビード3aを副板4側に
凸となるようにして接してある。このビード3aの形状
は、燃焼室孔5側に直線部3cを有する非対称の円弧形
としてある。なお、シリンダヘッド15とシリンダブロ
ック13をボルト19で締結した際、シリンダヘッド1
5とシリンダブロック13との間に生じる隙間の高さは
ボルト19からの位置によって変化する。この隙間の変
化に応じたシール性能を確保するため、本発明において
は、硬質基板3に設けた円弧形状のビード3aの頂点の
位置を変化させてある。即ち、図3に示す金属ガスケッ
トのように、ビード3aを非対象形状としてその頂点の
位置を燃焼室孔14側に近接し、また図2、図4、図5
に示すように、ビード3aを非対象形状としてその頂点
の位置を燃焼室孔14から遠方側に設けた形状としてい
る。このような構成において、同一の高さのビード形状
を形成した場合、ビードの頂点の位置が燃焼室孔から遠
ざかるに従ってより拡大したシリンダヘッド15とシリ
ンダブロック13との隙間をシールすることが可能とな
る。
にはゴム被覆18を施してある。
に、シリンダヘッド15とシリンダブロック13を結合
するためのボルト19をこれらの外周付近(図2のボル
ト19から延長した一点鎖線で示す位置)で締付けた場
合、副板4が均等な厚さであっても、ボルト19の近接
位置ほどボルト19の締付け力が大となるため、副板4
による荷重分布Wは、冷却水通路16の内周側が最大荷
重F1を有し、それから遠ざかるに従って荷重が徐々に
減少して燃焼室孔5の周縁にて最小荷重F2を有する。
シリンダヘッド15とシリンダブロック13の合わせ面
の隙間は、ボルト19の締結位置から遠ざかるに従って
拡大し、燃焼室14付近で最大の隙間を有することとな
る。
ード3aの荷重f1、f2、f3によって補充し、燃焼
室14からの燃焼ガスの吹き抜けをシールするようにし
てある。
bは、荷重f4を有し、これがシリンダヘッド15とシ
リンダブロック13の外周付近における合わせ面の隙間
をシールすることができる。
(図1の隣設する任意のボルト孔8、8に対応する)に
おいても夫々のボルト19から遠ざかるに従ってシリン
ダヘッド15とシリンダブロック13の合わせ面の隙間
が拡大するため、この隙間の幅に応じてビード3aの高
さを調整することができる。
サ板2の燃焼室孔5の周縁から冷却水通路16の内周に
至る範囲で設けてあるため、図2に示すように、シリン
ダスリーブ12の上面にも副板4の荷重が作用する。ち
なみに、この副板4の内周をシリンダスリーブ12の外
周に形成すると、シリンダブロック13の上面に副板4
の荷重が集中するため、シリンダブロック13の上面が
部分的に陥没するおそれがある。
F2側の荷重がシリンダスリーブ12の上面にも分散的
に作用することによって、シリンダブロック13の陥没
とシリンダスリーブ12の陥没を同時に防止することが
可能となる。
から遠い側に作用するため、燃焼室14の熱作用を直接
受けるシリンダヘッド15の燃焼室近傍の変形をも回避
することができる。
を説明する。
ガスケットのビード形状に関し、冷却水孔7側に直線部
3cを有する非対称としてある。
方とも非対称形であるが、図2においては、ビード高さ
が冷却水孔7寄りに大とされているため、副板4の最大
荷重Fをより強くすることができる。また、図3におい
ては、ビード高さが燃焼室孔5寄りに大とされているた
め、ボルト19の締結時に、燃焼室14側においてより
拡大するシリンダヘッド15とシリンダブロック13の
合わせ面の隙間を効果的に埋めることができる。
右対称とすることにより、図2と図3のビード形状の中
間的な効果を発揮するようにしてもよい。
ペーサ板2とを重ね、このスペーサ板2に上記同様に接
着した副板4を設け、基板3の燃焼室孔5周りに平坦面
11を隔てて非対称のビード3aを副板4とは反対側に
凸となるように形成し、さらに基板3の外周近傍に沿っ
て段差状のビード3bを形成したものである。
ーサ板2に上記同様に接着した副板4を設け、スペーサ
板2と副板4の上面と下面の両方に基板3、3を対称的
に設けたもので、これらの基板3、3の燃焼室孔5周り
に平坦面11、11を隔てて非対称のビード3a、3a
をスペーサ板2と副板4側に凸となるように形成し、さ
らに夫々の基板3、3の外周近傍に沿って段差状のビー
ド3b、3bを形成し、金属ガスケット全体の厚さを薄
く形成すると共に、ビードの合計荷重を大きくしたもの
である。
トにおいても、上記のように、ビード3aの非対称形状
を反対側に変更してもよい。
ケットによれば、スペーサ板の燃焼室孔の周縁から冷却
水通路の内周までの範囲で副板を接着すると共に、基板
の燃焼室孔周りにビードを形成したため、シリンダヘッ
ドとシリンダブロックの合わせ面にこの金属ガスケット
を介挿してボルト締結した際、副板の最大荷重を冷却水
通路の内周側に作用させ、同時にボルト締結位置から遠
方側にて拡大する上記合わせ面の隙間を燃焼室孔周りの
ビードによって埋めることができる。
エンジンの場合、従来のように副板の最大荷重がシリン
ダスリーブの上面に作用しない状態、即ちシリンダスリ
ーブの陥没或は燃焼室近傍のシリンダヘッドの変形等を
回避した状態で、燃焼室周りのシリンダヘッドとシリン
ダブロックの最大隙間をビードによってシールすること
が可能となる。また、副板は硬質基板とスペーサ板とに
保護されているため、シリンダヘッドまたはシリンダブ
ロックに接触することがなく、シリンダヘッドとシリン
ダブロックとの熱膨張の差による面方向の荷重が生じた
場合でも、副板がスペーサ板から剥されることがない。
斜視図である。
ンダブロックの合わせ面に介挿した荷重分布状況を示す
もので、図1のA−A線位置に相当する断面図である。
面図である。
す断面図である。
す断面図である。
のエンジンに適用した状況を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロ
ックの合わせ面に介挿してボルト締結される金属ガスケ
ットにおいて、硬質基板とスペーサ板とを夫々一体的に
形成して重合すると共にこれらの硬質基板とスペーサ板
とは外周付近にて接合され、前記硬質基板には燃焼室孔
を囲繞するビードが形成され、前記スペーサ板の少なく
とも前記硬質基板のビードに接する部位を含む燃焼室孔
周りの平板状部分に前記燃焼室孔の周縁から前記シリン
ダブロックの冷却水通路の内周に至る範囲で平板状の副
板が接着されたことにより、前記ボルト締結時における
前記副板の荷重分布が前記副板の外周にて最大となるよ
うにし、さらに前記ボルト締結の際に生じる前記合わせ
面の隙間の変化を前記硬質基板のビードの形状調整によ
ってシールするようにしたことを特徴とする金属ガスケ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218448A JP2932369B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218448A JP2932369B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 金属ガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061772A JPH1061772A (ja) | 1998-03-06 |
JP2932369B2 true JP2932369B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=16720075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8218448A Expired - Fee Related JP2932369B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 金属ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932369B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4314251B2 (ja) * | 2006-07-03 | 2009-08-12 | トヨタ自動車株式会社 | シリンダヘッドガスケット |
-
1996
- 1996-08-20 JP JP8218448A patent/JP2932369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1061772A (ja) | 1998-03-06 |
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