JP2932227B2 - 圧延機のロール自動圧下制御方法 - Google Patents
圧延機のロール自動圧下制御方法Info
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- JP2932227B2 JP2932227B2 JP5048282A JP4828293A JP2932227B2 JP 2932227 B2 JP2932227 B2 JP 2932227B2 JP 5048282 A JP5048282 A JP 5048282A JP 4828293 A JP4828293 A JP 4828293A JP 2932227 B2 JP2932227 B2 JP 2932227B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機のロール自動圧
下制御方法に関し、特に、線材圧延機のブロックミルな
ど偏心カートリッジを用いて圧延ロール間のロールギャ
ップを調整する圧延機に最適なロール自動圧下制御方法
に関する。
下制御方法に関し、特に、線材圧延機のブロックミルな
ど偏心カートリッジを用いて圧延ロール間のロールギャ
ップを調整する圧延機に最適なロール自動圧下制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧延機のロール自動圧下制御装
置は、ロールハウジングに回転自在に軸支された一対の
偏心カートリッジと、一対の偏心カートリッジにそれぞ
れ回転自在に軸支された一対の圧延ロールと、一対の偏
心カートリッジを互いに反対方向に同量づつ回転させる
圧下スクリュウ軸やモータを含む回転機構とを有し、圧
延すべき材料が通過する一対の圧延ロール間のギャップ
を前記モータによって調整するようになっている。
置は、ロールハウジングに回転自在に軸支された一対の
偏心カートリッジと、一対の偏心カートリッジにそれぞ
れ回転自在に軸支された一対の圧延ロールと、一対の偏
心カートリッジを互いに反対方向に同量づつ回転させる
圧下スクリュウ軸やモータを含む回転機構とを有し、圧
延すべき材料が通過する一対の圧延ロール間のギャップ
を前記モータによって調整するようになっている。
【0003】従来、圧延中に圧延機のロール圧下調整を
手動で行う場合、手回しで、回転機構に含まれるスクリ
ュウ軸を作動させ、圧延材料の形状(プロフィール)を
見ながら、操作を行うのが一般的であった。この際の製
品精度は100ミクロン程度であった。また、この時、
回転機構から一対の圧延ロールまでの機械的要素には、
ガタやタワミ等が発生しているが、オペレータの感覚で
何とか対処できていたが、オペレータによる調整に手間
がかかるという欠点があった。
手動で行う場合、手回しで、回転機構に含まれるスクリ
ュウ軸を作動させ、圧延材料の形状(プロフィール)を
見ながら、操作を行うのが一般的であった。この際の製
品精度は100ミクロン程度であった。また、この時、
回転機構から一対の圧延ロールまでの機械的要素には、
ガタやタワミ等が発生しているが、オペレータの感覚で
何とか対処できていたが、オペレータによる調整に手間
がかかるという欠点があった。
【0004】一方、オペレータの手間を省くため、前述
のようにモータを設け、スクリュウ軸を手回しする代わ
りに、前記モータによってスクリュウ軸を駆動するよう
にし、ロールの自動圧下制御をねらったものがあるが、
ガタやタワミの影響により、特にタワミは荷重によって
変動するので、従来の手回し方式より製品精度が低下し
た。
のようにモータを設け、スクリュウ軸を手回しする代わ
りに、前記モータによってスクリュウ軸を駆動するよう
にし、ロールの自動圧下制御をねらったものがあるが、
ガタやタワミの影響により、特にタワミは荷重によって
変動するので、従来の手回し方式より製品精度が低下し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のロ
ール自動圧下制御方法は、圧延中と無負荷状態のプリセ
ット時では、モータから圧延ロールまでの間の機械的要
素のガタやタワミ(特に、タワミは圧延荷重によって変
動する)が異なるためにロール位置決めの精度が大幅に
低下し(例えば、200〜250ミクロンに低下し)、
製品精度を悪化させていた。
ール自動圧下制御方法は、圧延中と無負荷状態のプリセ
ット時では、モータから圧延ロールまでの間の機械的要
素のガタやタワミ(特に、タワミは圧延荷重によって変
動する)が異なるためにロール位置決めの精度が大幅に
低下し(例えば、200〜250ミクロンに低下し)、
製品精度を悪化させていた。
【0006】本発明の課題は、上記欠点を除去し、高精
度の製品を得ることができる、圧延機のロール自動圧下
制御方法を提供することにある。
度の製品を得ることができる、圧延機のロール自動圧下
制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ロール
ハウジング(1)の一平面の第1の位置に、回転自在に
軸支された第1の偏心カートリッジ(4)と、前記ロー
ルハウジング(1)の前記一平面の前記第1の位置から
離れた第2の位置に、回転自在に軸支された第2の偏心
カートリッジ(6)と、前記第1の偏心カートリッジ
(4)に、回転自在に軸支された第1の圧延ロール
(8)と、前記第2の偏心カートリッジ(6)に、回転
自在に軸支された第2の圧延ロール(10)と、前記第
1及び第2の偏心カートリッジを互いに反対方向に同量
づつ回転させ、圧延すべき材料が通過する前記第1及び
第2の圧延ロール間のギャップを調整する回転機構(1
1、14、15、及び20)と、予め定められた動作プ
ログラムを記憶しているプログラムメモリ(21)とを
有し、前記プログラムメモリ及び前記回転機構に接続さ
れた制御部(22)を介して、前記プログラムメモリか
ら読み出した動作プログラムに従って前記回転機構を制
御する圧延機のロール自動圧下制御方法において、デー
タメモリ(23)に、前記第1及び第2の圧延ロールに
よって前記材料に加えられる種々の圧延荷重と、当該圧
延荷重が加わった時の、前記回転機構から前記第1及び
第2の圧延ロールまでの間の機械的要素のガタ、タワミ
量との関係を記憶させ、圧延時に前記材料に加わってい
る圧延荷重を荷重センサ(24)により検出し、前記制
御部(22)に前記データメモリから前記検出荷重に対
応した前記ガタ、タワミ量を読み出し補正量として入力
し、前記動作プログラムに従って圧延制御動作を行なわ
しめると共に、圧延作業中に、前記第1及び第2の圧延
ロールを開放する方向に動作させるべく、前記回転機構
を調整する際には、所定の開放動作量に前記補正量を加
えて前記回転機構を調整した後、前記回転機構を前記補
正量分だけ、再び圧下する方向に動作させることを特徴
とする圧延機のロール自動圧下制御方法が得られる。
ハウジング(1)の一平面の第1の位置に、回転自在に
軸支された第1の偏心カートリッジ(4)と、前記ロー
ルハウジング(1)の前記一平面の前記第1の位置から
離れた第2の位置に、回転自在に軸支された第2の偏心
カートリッジ(6)と、前記第1の偏心カートリッジ
(4)に、回転自在に軸支された第1の圧延ロール
(8)と、前記第2の偏心カートリッジ(6)に、回転
自在に軸支された第2の圧延ロール(10)と、前記第
1及び第2の偏心カートリッジを互いに反対方向に同量
づつ回転させ、圧延すべき材料が通過する前記第1及び
第2の圧延ロール間のギャップを調整する回転機構(1
1、14、15、及び20)と、予め定められた動作プ
ログラムを記憶しているプログラムメモリ(21)とを
有し、前記プログラムメモリ及び前記回転機構に接続さ
れた制御部(22)を介して、前記プログラムメモリか
ら読み出した動作プログラムに従って前記回転機構を制
御する圧延機のロール自動圧下制御方法において、デー
タメモリ(23)に、前記第1及び第2の圧延ロールに
よって前記材料に加えられる種々の圧延荷重と、当該圧
延荷重が加わった時の、前記回転機構から前記第1及び
第2の圧延ロールまでの間の機械的要素のガタ、タワミ
量との関係を記憶させ、圧延時に前記材料に加わってい
る圧延荷重を荷重センサ(24)により検出し、前記制
御部(22)に前記データメモリから前記検出荷重に対
応した前記ガタ、タワミ量を読み出し補正量として入力
し、前記動作プログラムに従って圧延制御動作を行なわ
しめると共に、圧延作業中に、前記第1及び第2の圧延
ロールを開放する方向に動作させるべく、前記回転機構
を調整する際には、所定の開放動作量に前記補正量を加
えて前記回転機構を調整した後、前記回転機構を前記補
正量分だけ、再び圧下する方向に動作させることを特徴
とする圧延機のロール自動圧下制御方法が得られる。
【0008】
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【0010】図1を参照して、本発明の一実施例による
圧延機のロール自動圧下制御方法を実施するロール自動
圧下制御装置は、ロールハウジング1の一平面2の第1
の位置に回転自在に軸支された第1のカートリッジ軸3
を有する第1の偏心カートリッジ4と、同じく、ロール
ハウジング1の前記一平面2の前記第1の位置から離れ
た第2の位置に回転自在に軸支された第2のカートリッ
ジ軸5を有する第2の偏心カートリッジ6を有し、第1
の偏心カートリッジ4には、第1のカートリッジ軸3か
ら偏心した位置に、ロール軸心7を有する第1の圧延ロ
ール8が、また、第2の偏心カートリッジ6には、第2
のカートリッジ軸5から偏心した位置に、ロール軸心9
を有する第2の圧延ロール10が回転自在に軸支されて
いる。従って、第1及び第2の偏心カートリッジ4及び
6を互いに反対方向に同量づつ回転させると、圧延すべ
き材料が通過する第1の圧延ロール8と第2の圧延ロー
ル10との間のギャップを調整できるようになってい
る。
圧延機のロール自動圧下制御方法を実施するロール自動
圧下制御装置は、ロールハウジング1の一平面2の第1
の位置に回転自在に軸支された第1のカートリッジ軸3
を有する第1の偏心カートリッジ4と、同じく、ロール
ハウジング1の前記一平面2の前記第1の位置から離れ
た第2の位置に回転自在に軸支された第2のカートリッ
ジ軸5を有する第2の偏心カートリッジ6を有し、第1
の偏心カートリッジ4には、第1のカートリッジ軸3か
ら偏心した位置に、ロール軸心7を有する第1の圧延ロ
ール8が、また、第2の偏心カートリッジ6には、第2
のカートリッジ軸5から偏心した位置に、ロール軸心9
を有する第2の圧延ロール10が回転自在に軸支されて
いる。従って、第1及び第2の偏心カートリッジ4及び
6を互いに反対方向に同量づつ回転させると、圧延すべ
き材料が通過する第1の圧延ロール8と第2の圧延ロー
ル10との間のギャップを調整できるようになってい
る。
【0011】前記偏心カートリッジの回転機構は、互い
に逆向きの雄ネジ12及び13を有する圧下スクリュウ
11と、圧下ナット14及び15を有し、圧下ナット1
4及び15は、それぞれ雄ネジ12及び13に螺合され
ている。そして、前記圧下ナット14と第1の偏心カー
トリッジ4とは、リンク16及びブラケット17で連結
され、圧下ナット15と第2の偏心カートリッジ6と
は、リンク18及びブラケット19で連結されている。
また、圧下スクリュウ11の一端には、油圧モータ20
が連結されている。この油圧モータ20により圧下スク
リュウ11を回転させれば、偏心カートリッジ4及び6
が同量づつ反対方向に回転し、圧延ロール8と圧延ロー
ル10との間のギャップが調整される。
に逆向きの雄ネジ12及び13を有する圧下スクリュウ
11と、圧下ナット14及び15を有し、圧下ナット1
4及び15は、それぞれ雄ネジ12及び13に螺合され
ている。そして、前記圧下ナット14と第1の偏心カー
トリッジ4とは、リンク16及びブラケット17で連結
され、圧下ナット15と第2の偏心カートリッジ6と
は、リンク18及びブラケット19で連結されている。
また、圧下スクリュウ11の一端には、油圧モータ20
が連結されている。この油圧モータ20により圧下スク
リュウ11を回転させれば、偏心カートリッジ4及び6
が同量づつ反対方向に回転し、圧延ロール8と圧延ロー
ル10との間のギャップが調整される。
【0012】図2を参照して、上記ロール自動圧下制御
装置は、予め定められた動作プログラムを記憶している
プログラムメモリ21を、更に、有し、該メモリ21は
制御部22に接続されている。また、制御部22は、油
圧モータ20に接続され、前記プログラムメモリ21か
ら動作プログラムを読み出し、読み出したプログラムに
従って、油圧モータ20を制御する。
装置は、予め定められた動作プログラムを記憶している
プログラムメモリ21を、更に、有し、該メモリ21は
制御部22に接続されている。また、制御部22は、油
圧モータ20に接続され、前記プログラムメモリ21か
ら動作プログラムを読み出し、読み出したプログラムに
従って、油圧モータ20を制御する。
【0013】図3を参照すると、第1及び第2の圧延ロ
ール8及び10によって圧延すべき材料に加えられる種
々の圧延荷重と、当該圧延荷重が材料に加わった時の、
油圧モータ20から第1及び第2の圧延ロール8及び1
0までの間の機械的要素のガタ、タワミ量との関係が示
されている。この図からわかるように、前記制御部22
がガタやタワミを考慮しない読み出したプログラムのみ
に従って、即ち、ガタ、タワミ量の補正を行わないで、
圧下又は開放動作を行うと、圧延加重が加わると圧延ロ
ール8及び10から油圧モータ20までの機械部にガ
タ、タワミが発生し、油圧モータ20の出力軸で10ミ
クロン程度の位置決め精度が得られても、実際の圧延ロ
ール8及び10位置では200〜250ミクロンもの誤
差として現れ、結果的に製品精度の低下をまねく。そこ
で、本実施例では機械部のガタ、タワミの補正を行う。
ール8及び10によって圧延すべき材料に加えられる種
々の圧延荷重と、当該圧延荷重が材料に加わった時の、
油圧モータ20から第1及び第2の圧延ロール8及び1
0までの間の機械的要素のガタ、タワミ量との関係が示
されている。この図からわかるように、前記制御部22
がガタやタワミを考慮しない読み出したプログラムのみ
に従って、即ち、ガタ、タワミ量の補正を行わないで、
圧下又は開放動作を行うと、圧延加重が加わると圧延ロ
ール8及び10から油圧モータ20までの機械部にガ
タ、タワミが発生し、油圧モータ20の出力軸で10ミ
クロン程度の位置決め精度が得られても、実際の圧延ロ
ール8及び10位置では200〜250ミクロンもの誤
差として現れ、結果的に製品精度の低下をまねく。そこ
で、本実施例では機械部のガタ、タワミの補正を行う。
【0014】図2において、上記ロール自動圧下制御装
置は、図3に示された、第1及び第2の圧延ロール8及
び10によって圧延する材料に加わる種々の圧延荷重
と、当該圧延荷重が加わった時の、油圧モータ20から
第1及び第2の圧延ロール8及び10までの間の機械的
要素のガタやタワミ量との関係を記憶するデータメモリ
23と、材料に加わっている圧延荷重を検出する荷重セ
ンサ24とを、更に有する。
置は、図3に示された、第1及び第2の圧延ロール8及
び10によって圧延する材料に加わる種々の圧延荷重
と、当該圧延荷重が加わった時の、油圧モータ20から
第1及び第2の圧延ロール8及び10までの間の機械的
要素のガタやタワミ量との関係を記憶するデータメモリ
23と、材料に加わっている圧延荷重を検出する荷重セ
ンサ24とを、更に有する。
【0015】前記制御部22には、データメモリ23及
び荷重センサ24にも接続され、材料の圧延動作開始時
に、データメモリ23から前記検出荷重に対応した前記
ガタやタワミ量を読み出し補正量として入力し、前記動
作プログラムに従って前記補正量を補正した圧延制御動
作を行う。この際、制御部22は、基本的には、油圧モ
ータ20を以下のように制御する。
び荷重センサ24にも接続され、材料の圧延動作開始時
に、データメモリ23から前記検出荷重に対応した前記
ガタやタワミ量を読み出し補正量として入力し、前記動
作プログラムに従って前記補正量を補正した圧延制御動
作を行う。この際、制御部22は、基本的には、油圧モ
ータ20を以下のように制御する。
【0016】図2に加えて図4も参照して、一旦圧延動
作を開始した後、即ち、圧延作業中に、第1及び第2の
圧延ロール8及び10を更に圧下する方向に動作させる
べく、前記読み出した動作プログラムに従って油圧モー
タ20を調整する際(図4のステップS1〜S5)に
は、必ずしも前記ガタやタワミ量を読み出し補正量とし
た補正を行なう必要はない。即ち、図3からわかるよう
に相当な圧延加重が加わっている状態で、圧延加重が多
少変化してもガタやタワミ量の変化は小さく、無視して
も良いし、勿論、補正量として制御しても良い。一方、
第1及び第2の圧延ロール8及び10を材料から開放す
る方向(圧延加重を減少させる方向)に動作させるべ
く、前記読み出した動作プログラムに従って油圧モータ
20を調整する際(図4のステップS6)には、第1及
び第2の圧延ロール8及び10に、所定の開放動作量に
前記補正量を加えて開放させるべく、油圧モータ20を
制御した(図4のステップX1)後、再び第1及び第2
の圧延ロール8及び10を、前記補正量分だけ圧下する
方向に動作させるように油圧モータ20を制御する(図
4のステップX2)。
作を開始した後、即ち、圧延作業中に、第1及び第2の
圧延ロール8及び10を更に圧下する方向に動作させる
べく、前記読み出した動作プログラムに従って油圧モー
タ20を調整する際(図4のステップS1〜S5)に
は、必ずしも前記ガタやタワミ量を読み出し補正量とし
た補正を行なう必要はない。即ち、図3からわかるよう
に相当な圧延加重が加わっている状態で、圧延加重が多
少変化してもガタやタワミ量の変化は小さく、無視して
も良いし、勿論、補正量として制御しても良い。一方、
第1及び第2の圧延ロール8及び10を材料から開放す
る方向(圧延加重を減少させる方向)に動作させるべ
く、前記読み出した動作プログラムに従って油圧モータ
20を調整する際(図4のステップS6)には、第1及
び第2の圧延ロール8及び10に、所定の開放動作量に
前記補正量を加えて開放させるべく、油圧モータ20を
制御した(図4のステップX1)後、再び第1及び第2
の圧延ロール8及び10を、前記補正量分だけ圧下する
方向に動作させるように油圧モータ20を制御する(図
4のステップX2)。
【0017】具体的には、圧下、開放動作の種別として
プリセットと寸動があり、制御部22は圧延ロール8及
び10に以下のような動作をさせる。
プリセットと寸動があり、制御部22は圧延ロール8及
び10に以下のような動作をさせる。
【0018】(1)プリセット 図4に示したように、圧延中の再圧下(圧下量増加)時
(図4のステップS1〜S5)は、ガタやタワミ量の補
正は必ずしも要しない。開放(圧下量減少)時は、開放
動作量(調整代)+ガタ、タワミ補正量だけ動作させ
(図4のステップX1)、当該動作の完了時点で、即時
にガタ、タワミ補正量分だけ再び圧下方向に動作をさせ
る(図4のステップX2)。開放動作が連続して発生し
ても同様な動きとする。即ち、ガタやタワミ戻しが完了
してから、次の開放側への調整動作を行うようにする。
(図4のステップS1〜S5)は、ガタやタワミ量の補
正は必ずしも要しない。開放(圧下量減少)時は、開放
動作量(調整代)+ガタ、タワミ補正量だけ動作させ
(図4のステップX1)、当該動作の完了時点で、即時
にガタ、タワミ補正量分だけ再び圧下方向に動作をさせ
る(図4のステップX2)。開放動作が連続して発生し
ても同様な動きとする。即ち、ガタやタワミ戻しが完了
してから、次の開放側への調整動作を行うようにする。
【0019】(2)寸動 図5に示すように、圧延中の再圧下(圧下量増加)時
は、プリセットと同様、ガタやタワミ量の補正は必ずし
も要しない。開放(圧下量減少)時は、プリセットと基
本的には同一であるが、寸動開放指令が出力されてから
2秒後にガタ、タワミ戻しを行うようにする。
は、プリセットと同様、ガタやタワミ量の補正は必ずし
も要しない。開放(圧下量減少)時は、プリセットと基
本的には同一であるが、寸動開放指令が出力されてから
2秒後にガタ、タワミ戻しを行うようにする。
【0020】図6に示すように、2秒経過しない間に次
の開放指令が入力された時、寸動調整代分だけ開放さ
せ、制御部22内のタイマーはリセットを行い、更に2
秒後に、ガタ、タワミ戻しを行う。
の開放指令が入力された時、寸動調整代分だけ開放さ
せ、制御部22内のタイマーはリセットを行い、更に2
秒後に、ガタ、タワミ戻しを行う。
【0021】また、図7に示すように、2秒の間に、圧
下指令が入力されると、即時に、ガタ、タワミ補正量+
圧下調整代分を圧下方向に動作させる。2秒タイマーは
リセットする。
下指令が入力されると、即時に、ガタ、タワミ補正量+
圧下調整代分を圧下方向に動作させる。2秒タイマーは
リセットする。
【0022】一回の寸動量は、10ミクロン単位で20
0ミクロンまで設定できるようにし、寸動開始ボタン
(図示せず)を押した回数分のみ制御部22が記憶し、
連続動作をさせるものとする。
0ミクロンまで設定できるようにし、寸動開始ボタン
(図示せず)を押した回数分のみ制御部22が記憶し、
連続動作をさせるものとする。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、圧延中に圧延する材料
に加わっている実際の圧延荷重によって生じる回転機構
から第1及び第2の圧延ロールまでの間の機械的要素の
ガタ、タワミ量を少なくともロールを開放(圧下量を減
少させる)側に調整する時には補正することによって、
機械的要素によるガタやタワミを吸収して加工精度を向
上させることが可能となり、高精度の製品を作ることを
可能にするという効果がある。
に加わっている実際の圧延荷重によって生じる回転機構
から第1及び第2の圧延ロールまでの間の機械的要素の
ガタ、タワミ量を少なくともロールを開放(圧下量を減
少させる)側に調整する時には補正することによって、
機械的要素によるガタやタワミを吸収して加工精度を向
上させることが可能となり、高精度の製品を作ることを
可能にするという効果がある。
【図1】本発明の一実施例による圧延機のロール自動圧
下制御方法を実施するロール自動圧下制御装置の一部を
説明するための図である。
下制御方法を実施するロール自動圧下制御装置の一部を
説明するための図である。
【図2】上記ロール自動圧下制御装置の全体を説明する
ための図である。
ための図である。
【図3】上記ロール自動圧下制御装置のデータメモリの
動作を説明するための図である。
動作を説明するための図である。
【図4】上記ロール自動圧下制御装置の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
【図5】上記ロール自動圧下制御装置の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
【図6】上記ロール自動圧下制御装置の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
【図7】上記ロール自動圧下制御装置の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
4 第1の偏心カートリッジ 6 第2の偏心カートリッジ 8 第1の圧延ロール 10 第2の圧延ロール 11 圧下スクリュウ 14 圧下ナット 15 圧下ナット 20 油圧モータ 21 プログラムメモリ 22 制御部 23 データメモリ 24 荷重センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 保人 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 丹下 武志 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社新居浜製造所内 (56)参考文献 実開 平4−129502(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 37/58 B21B 31/26
Claims (1)
- 【請求項1】 ロールハウジング(1)の一平面の第1
の位置に、回転自在に軸支された第1の偏心カートリッ
ジ(4)と、 前記ロールハウジング(1)の前記一平面の前記第1の
位置から離れた第2の位置に、回転自在に軸支された第
2の偏心カートリッジ(6)と、 前記第1の偏心カートリッジ(4)に、回転自在に軸支
された第1の圧延ロール(8)と、 前記第2の偏心カートリッジ(6)に、回転自在に軸支
された第2の圧延ロール(10)と、 前記第1及び第2の偏心カートリッジを互いに反対方向
に同量づつ回転させ、圧延すべき材料が通過する前記第
1及び第2の圧延ロール間のギャップを調整する回転機
構(11、14、15、及び20)と、 予め定められた動作プログラムを記憶しているプログラ
ムメモリ(21)とを有し、 前記プログラムメモリ及び前記回転機構に接続された制
御部(22)を介して、前記プログラムメモリから読み
出した動作プログラムに従って前記回転機構を制御する
圧延機のロール自動圧下制御方法において、 データメモリ(23)に、前記第1及び第2の圧延ロー
ルによって前記材料に加えられる種々の圧延荷重と、当
該圧延荷重が加わった時の、前記回転機構から前記第1
及び第2の圧延ロールまでの間の機械的要素のガタ、タ
ワミ量との関係を記憶させ、 圧延時に前記材料に加わっている圧延荷重を荷重センサ
(24)により検出し、 前記制御部(22)に前記データメモリから前記検出荷
重に対応した前記ガタ、タワミ量を読み出し補正量とし
て入力し、前記動作プログラムに従って圧延制御動作を
行なわしめると共に、圧延作業中に、前記第1及び第2
の圧延ロールを開放する方向に動作させるべく、前記回
転機構を調整する際には、所定の開放動作量に前記補正
量を加えて前記回転機構を調整した後、前記回転機構を
前記補正量分だけ、再び圧下する方向に動作させること
を特徴とする圧延機のロール自動圧下制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5048282A JP2932227B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 圧延機のロール自動圧下制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5048282A JP2932227B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 圧延機のロール自動圧下制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06262224A JPH06262224A (ja) | 1994-09-20 |
| JP2932227B2 true JP2932227B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=12799083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5048282A Expired - Lifetime JP2932227B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 圧延機のロール自動圧下制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2932227B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19618712B4 (de) * | 1996-05-09 | 2005-07-07 | Siemens Ag | Regelverfahren für ein Walzgerüst zum Walzen eines Bandes |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP5048282A patent/JP2932227B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06262224A (ja) | 1994-09-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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