JP2931576B1 - プラスチックフィルム製封筒及びその製造方法 - Google Patents

プラスチックフィルム製封筒及びその製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】 開口が容易で、自動仕分け機に掛けても破袋
することがないプラスチックフィルム製封筒及びその製
造方法を提供すること。 【解決手段】 プラスチックフィルムをその長さ方向の
両側端部を重ね合わせて封筒形状となし、重ね合わせた
部分の該フィルム同士を接着し、上下端部を溶断シール
して形成された同封物が封入されたプラスチックフィル
ム製封筒において、重ね合わせ部分の該フィルム同士が
剥離容易に接着され、又は、重ね合せ部分の両側端部に
おける該フィルム同士が剥離容易に溶断シールされ、若
しくは上記の接着及び溶断シールがともに剥離容易にな
されていることを特徴とするプラスチックフィルム製封
筒及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口が容易な郵便
物又は宅配物等の同封物が封入されたプラスチックフィ
ルム製封筒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からダイレクトメール等の不定形同
封物用の封筒は、LLDPE(linearlow density PE:
線状低密度ポリエチレン)フィルム等のプラスチックフ
ィルムを用いて製造されている。この不定形同封物用の
封筒は、例えば以下の方法で製造される。即ち、巻き取
られた長尺のLLDEPEフィルム(幅は同封物の幅よ
りも、所謂のりしろに該当する幅だけ大きい)とカタロ
グ、雑誌等の同封物とを封入封緘袋製造機に導入し、該
同封物を所定間隔に該フィルム上に載置するとともに該
フィルムの一方の側端部(のりしろ該当部分)を同封物
に則して折り返し、折り返し面上にホットメルト接着剤
等を塗布して他方の側端部を圧接し、同封物に則して上
下端部を溶断シールする操作を繰り返すことによって同
封物が封入されたプラスチックフィルム製封筒が連続的
に製造される。接着剤を使用せずに折り返し部分の該フ
ィルム同士をヒートシールする場合もある。
【0003】このようにして製造されるプラスチックフ
ィルム製封筒では、封筒の表面となる部分と裏面となる
部分のフィルムの側端部を重ね合わせた部分が一応開口
部とはみなせるが、郵送中又は宅配中に封筒が破袋しな
いように接着及び溶断シールを強固にすることは配慮さ
れているが、封筒の開口性に関してはほとんど考慮され
ていない。不定形同封物を郵送する場合、その郵送先の
仕分けは、自動仕分け機によらずに人手によって行われ
ることから、自動仕分け時に封筒が破袋するという問題
はないが、フィルム両側端部を重ね合わせた部分を含め
た全ての溶断シール及び接着剤による接着は極めて強固
であり、開口に際しては通常接着部を剥離して行うが剥
離は容易ではなく、接着及び溶断シールされていない部
分を無理やり引き裂いて行う場合が多いという問題があ
り、開口性を改善する必要が大である。
【0004】近年、定形郵便物用の封筒としてもLLD
PEフィルム等のプラスチックフィルムを用いたものが
検討されるようになってきた。定形郵便物用のプラスチ
ックフィルム製封筒は、通常、上記の不定形郵便物用封
筒と同様にして、例えば、封入封緘袋製造機等を用いて
製造される。問題は、自動仕分け機に掛けた場合にプラ
スチックフィルムによっては、例えばOPPやCPPフ
ィルム製の封筒等では破袋の恐れがあることと、不定形
郵便用封筒と同様に開口性が極めて悪く、封筒から郵便
物を取り出すことが容易でないことであり、ミシン目を
入れて開口性を容易にすることは可能であるが、自動仕
分け中に破袋する可能性も大であり、開口性を容易とす
る他の方法が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、開口
が容易で、自動仕分け機に掛けても破袋することがない
プラスチックフィルム製封筒及びその製造方法を提供す
ることである。本発明者は上記目的を達成すべき鋭意検
討した結果、プラスチックフィルム製封筒の開口部に該
当する部分のフィルム同士の接着(剥離)強度を低下さ
せ、あるいは該部分の溶断シール強度が他の溶断シール
箇所よりも小さくなるように溶断シールすることによ
り、さらにはこの両者により開口部を容易剥離可能とす
ることができることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達せられる。即ち、本発明は、プラスチック
フィルムを、その長さ方向の両側端部を重ね合わせて封
筒形状となし、重ね合わせた部分の該フィルム同士を接
着し、上下端部を溶断シールして形成された同封物が封
入されたプラスチックフィルム製封筒において、重ね合
わせ部分の該フィルム同士は剥離容易に接着され又は、
重ね合わせ部の上下端部における該フィルム同士は剥離
容易に溶断シールされ、若しくは上記の接着及び溶断シ
ールがともに剥離容易になされていることを特徴とする
プラスチックフィルム製フィルム及びその製造方法であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に好ましい発明の実施の形態を
挙げて本発明を更に詳細に説明する。最初に、プラスチ
ックフィルム製封筒を封入封緘袋製造機を用いて製造す
る工程を図1に基づいて簡単に説明する。図1(1)で
見えている面を以下では表面と称する。予め、フィルム
には所定間隔で、例えば、封筒の表面(宛名書き側)と
なる部分に、郵便物に宛名が印刷されている場合には宛
名書き部分は印刷せずにそのまま残し、宛名書きシール
を封筒に貼着する場合には全面あるいは部分的に着色印
刷等を施し、その上に料金別納郵便、発送人(企業)及
び住所等が印刷されており、この巻き取られた長尺のプ
ラスチックフィルム(通常、30〜60μm程度の厚さ
であり、幅は封筒の幅よりも「のりしろ」に該当する部
分だけ大き目である)が、封入封緘袋製造機に導入され
る。又、郵便又は宅配物も該製造機に導入される。
【0008】該製造機内に導入されたプラスチックフィ
ルム(以下では単にフィルムと称することがある)は、
裏面に印刷面が来るように該製造機中を移動する間に図
1(1)に示されるように所定間隔に破線で示される同
封物が載置される。次いで、図1(2)及び(3)には
説明の都合上1枚の封筒の部分だけを取り出してある
が、図1(2)に示されるように、フィルムの各B部分
に載置された同封物の右側端部に沿ってフィルムのC部
分(上記の「のりしろ」に該当する部分)が折り返さ
れ、折り返し面上に接着剤が塗布され、その上にフィル
ムのA部分(通常、その裏面には印刷が施されている)
の左側端部2が重ねられる。又、、図示されていない
が、図1(1)とは異なってフィルムの進行方向の左側
端部から順にC部分、B部分(同封物が載置される部
分)及びA部分が配置されている場合には、同封物の右
側端部にそってA部分を折り返し、その左側端部上に接
着剤を塗布し、その上にC部分をさらに折り返して重
ね、圧接されて(通常かます貼りと称される)封筒形状
(図1(3)(b))とされる。
【0009】上記のフィルムの重なり部(A部分の側端
部2とC部分との)を本発明では便宜的に開口部(通常
のプラスチックフィルム製封筒では該重なり部を開口部
とすることは特に予定されていない)と称することにす
る。図1(3)(a)、(b)に示されるように該フィ
ルムの重なり部のフィルム間は、フィルムのC部分の幅
方向のほぼ中央部にフィルムの流れ方向に沿って塗布さ
れた接着剤層3で強固に接着され、封筒の上下端部4、
5が強固に溶断シールされる。以上のようにしてプラス
チックフィルム製封筒が連続して製造される。
【0010】このようにして製造されるプラスチックフ
ィルム製封筒の開口部は、図1(3)(c)に(a)
の、又(d)に(b)の封筒の幅方向の概略断面図を示
すよう、フィルムのA、B及びC部分が3層に重なった
部分であり、該封筒の開口に際してはフィルムの各部分
間(A−B部分間、A−C部分間、C−B部分間)の溶
断シール部の内のA−C部分間のいずれか一方の上下端
部の溶断シール部を剥離し、次いで接着剤塗布層3で接
着されたA部分のフィルムをC部分のフィルムから剥離
する(この逆の順序もあり得る)。
【0011】本発明におけるプラスチックフィルム製封
筒は従来の該封筒と同様に上記の方法で製造されるが、
従来の該封筒との違いは、下記の(イ)〜(ハ)のいず
れかが便宜的な封筒の開口部に施されている点である。 (イ)フィルムのA部分の側端部2とC部分とを重ね合
わせて形成された開口部の該フィルム同士の接着が、少
なくとも対向する一方の該フィルム面の少なくとも接着
剤が塗布される面に形成された他の層を介在させて、接
着剤と該フィルム面とが直接接触しないように剥離容易
に接着されている、(ロ)フィルムのA部分の側端部2
とC部分とを重ね合わせて形成された開口部の上下両端
部の溶断シールが、これらの部分のフィルム同士(A−
C部分間又はC−A部分間)が直接接触することなく他
の層を介在させて剥離容易に溶断シールされているが、
他の箇所(A−B部分との間、C−B部分との間)では
フィルム同士が直接接触して強固に溶断シールされてい
る、(ハ)上記の(イ)と(ロ)が共になされている。
【0012】開口部の上記箇所の接着及び/又は溶断シ
ールを上記のようにすることによって、開口部のA部分
の側端部2とC部分のフィルム同士の剥離強度(接着強
度)及び/又は溶断シール強度を、それぞれ従来のプラ
スチックフィルム製封筒の剥離強度及び開口部以外の箇
所のフィルム同士(A−B部分間の)の溶断シール強度
(この箇所の溶断シール強度は従来の該封筒の溶断シー
ル強度と同じである)よりも小さくすることができ、本
発明のプラスチックフィルム製封筒の開口性は、フィル
ムと接着剤とを直接接触させて接着し、フィルム同士を
直接接触させて溶断シールした従来の該封筒の開口性に
比べて著しく容易となる。
【0013】本発明で封筒の製造に使用されるプラスチ
ックフィルムは、溶断シール可能であれば特に限定され
ないが、例えば、2軸延伸及び未延伸ポリプロピレン
(OPP、CPP)フィルム、LLDPEフィルム等の
ポリオレフィンフィルム、ポリ乳酸フィルム、ポリカプ
ロラクトンフィルム等が挙げられる。これらのフィルム
を用いて封筒を製造する際に、封筒の開口部のフィルム
同士の接着剤による接着を、いずれか一方のフィルムと
接着剤とを直接接触させることなく実施するには、又、
封筒の開口部の上下両端部のA部分の側端部とC部分の
フィルム同士を直接接触させることなく溶断シールする
ためには、これらの部分のフィルムの間に他の層を介在
させることが好ましい。かかる介在層を形成する物質
(離層剤と称する)としては、フィルム同士の直接接触
を防止し得る物質であれば特に制限されない。例えば、
各種可塑剤、高沸点溶剤、油、ワックス、透明インキ等
の印刷インキ、透明ワニス(上刷ニス)等のワニス、封
筒形成に使用するプラスチック以外のポリマーの溶液、
石油樹脂やテルペン樹脂等の樹脂等の溶液等が挙げられ
る。
【0014】前記の如く封筒形成に使用されるフィルム
には予め印刷等が施されているので、離層剤としては、
印刷の前後にフィルムの開口部となる該当箇所に印刷等
の手段で予め塗布可能な物質の使用が好ましい。塗布箇
所としては、接着の観点からは、図1(2)におけるA
部分の側端部の表面(図1(3)(b)の場合には裏
面)又はC部分の裏面(図1(3)(b)の場合にはA
部分の側端部裏面)のいずれか一方又は両方の少なくと
も接着剤が塗布される部分に、又、溶断シールの観点か
らは図1(1)のA部分の側端部表面(図1(3)
(b)の場合には裏面)及び/又はC部分の裏面((図
1(3)(b)の場合には表面)の上下両端部又は全面
であるが、フィルムのA部分の裏面には通常印刷等が施
されることから、図2に示されるようにC部分のフィル
ムの裏面(図1(3)(b)の場合にはA部分の側端部
裏面)の全面が好ましい。
【0015】剥離容易となるように接着及び/又は溶断
シールされるための離層剤の塗布厚さは、溶断シールに
関しては厚さの影響は殆ど見られないが、接着の場合に
は塗布厚さ(塗布量)が増す程剥離強度(接着強度)の
低下は大きくなるので、剥離強度が前記の範囲となるよ
うに厚さや離層剤の濃度等を調整することが好ましい。
【0016】本発明で開口部のフィルム同士を接着する
ためには、接着剤としては主にホットメルト接着剤が用
いられる。ホットメルト接着剤としては、例えばエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリレート共
重合樹脂等のエチレンの共重合体と石油ワックスを主体
とし、場合によりロジンベース樹脂、ポリテルペン樹
脂、石油樹脂等が添加されたもの等が用いられるが、特
に限定されない。接着剤は、図1(3)(a)、(b)
に示されるように、開口部の幅方向の中央部付近に封筒
の長さ方向に沿って、通常、圧接後の幅が1〜5mm程
度の帯状に塗布される。本発明における剥離強度は、接
着剤層の幅に関係なく0.3〜2.5kg/15mm程
度が好ましく更に好ましくは1.5kg/15mm以下
である。
【0017】本発明における開口部の溶断シール強度
は、目安としては、例えば、2枚の30μm厚さのOP
Pフィルムを溶断シール(390℃、圧200kg/3
cm2、フィルムと接触する溶断シール時間約0.1
秒)した場合の溶断シール強度(T型剥離強度、測定温
度20℃)は、サンプリング箇所によってバラ付き、平
均2.5(kgf/15mm)程度であり、離層剤を塗
布した場合の溶断シール強度が上記の1/5以下、好ま
しくは1/7以下となるように離層剤を塗布すると封筒
の開口が非常に容易となり、開口部両側端の溶断シール
部が簡単に剥離でき、次いで接着部のフィルムを剥離す
ることで容易且つ綺麗に開口することができる。他のフ
ィルムについても開口部の溶断シール強度を上記同様に
低下させることで開口性は格段に容易とすることができ
る。
【0018】前記の離層剤を設ける以外の方法でフィル
ム同士の接着強度(剥離強度)を0.3〜2.5kg/
15mmとするためは、接着剤の濃度を下げて塗布する
方法、接着剤を帯状に連続して塗布する代わりに適当な
間隔でスポット的に塗布する方法等を用いることもでき
る。又、剥離は容易であるが、自動仕分け機中で接着層
が剥離し、破袋の恐れがある場合には、フィルムのC部
分の裏面に塗布する離層剤を、例えば、図3に示すよう
に部分的に離層剤を塗布しない箇所を形成し、この箇所
をフィルムと接着剤を直接接触させて接着させることで
剥離強度の不足を補うこともできる。
【0019】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例1、比較例1 厚さが30μm、幅が23.5cmmのOPPフィルム
を用い、封入封緘袋製造機(バース・ザンダム社製Bu
rths−Polymate EMT)を使用して封筒
を形成した。該フィルムは該製造機中で図1(3)
(a)に示される形状の封筒に成形された(長さ21.
5cm×幅12cm)。フィルムのC部分(幅4.5c
m)の裏面には予め離層剤としてOPニス(大日本イン
キ化学工業社製 ファインラップPE 耐熱OPニス:
固形分70重量%)が乾燥厚さが約2μm程度となるよ
うに図2に示すように印刷されている。接着剤はホット
メルト型接着剤(日本フーラー社製 JHL−104−
17−C接着剤)を圧接後の幅が3mmとなるように該
製造機内でOPニス塗布層上に塗布される。封筒上下端
部の溶断シール条件は、温度390℃、圧200kg/
3cm2 、接触時間約0.1秒である。離層剤を塗布し
ない以外は上記と同様にして通常の封筒(比較例1)を
作製した。上記の方法で各10枚の封筒を作製し、開口
部(図1(3)(c)におけるA−C部分間の溶断シー
ル強度及び接着剤層との剥離強度及び他の箇所(図1
(3)(c)におけるB−C部分間及びA−B部分間)
の溶断シール強度を下記の方法で測定した。結果を表1
に示す。
【0019】試験方法 (1)溶断シール強度 封筒から溶断シール部を含む15mm幅の短冊状の試験
片を採取し、JISZ1707に準じて20℃でT型剥
離試験を行う。引張り試験機としてオリエンテック社製
テンシロン(TENSILON)を用い、300mm/
minの引張り速度で試験する。 (2)接着層の剥離強度 封筒から接着剤層を含む15mm幅の短冊状の試験片を
採取し、上記と同様にしてT型剥離試験を行う。
【0020】
【表1】 (注)( )内の数値は平均値である。
【0021】実施例2、比較例2 フィルムをLLDPE(厚さ40μm)に変える以外は
実施例1と同様にして封筒を作製した。評価結果を表2
に示す。
【0021】
【表2】 (注)( )内の数値は平均値である。 (*1)上記の試験法では剥離する前にフィルムカット
が生じて剥離強度は求められなかった。しかしながらな
がら、手では容易に剥離できた。 (*2)上記の試験法では剥離する前にフィルムカット
が生じて剥離強度は求められなかった。又、手では剥離
したが剥離できなかった。
【0022】実施例1及び2の本発明のプラスチックフ
ィルム製封筒では、開口部該当箇所のフィルム同士の接
着及び溶断シールが離層剤を介して行われていることか
ら、これらの接着部及び溶断シール部の剥離が極めて容
易であり、溶断シール部を剥離し、次いで接着層を剥す
ことによって驚く程綺麗に開口することができた。これ
に対して離層剤を使用しない従来法による比較例の封筒
では、溶断シール部及び接着層の剥離は、できても非常
に苦労を伴うか、全く剥離することができなかった。
【0023】
【発明の効果】以上の本発明によれば、開口が極めて容
易であり、郵便物やカタログ等の同封物の自動仕分け機
中においても、又、郵送あるいは宅配中に溶断シール部
や接着層が剥離して破袋することのないプラスチックフ
ィルム製封筒が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 封筒製造の工程の概略を説明する図面であ
る。(1)は同封物が載置された状態のプラスチックフ
ィルムを、(2)は該フィルムが封筒の形状に加工され
る状態を、(3)(a)、(b)は接着剤が塗布され、
溶断シールされて封筒ができ上がる状態を、(c)及び
(d)は、それぞれ封筒(a)及び(b)の概略断面を
それぞれ示す図面である。
【図2】 開口部形成部分に離層剤が塗布された状態を
示す図面である。
【図3】 離層剤の他の塗布状態を示す図面である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムをその長さ方向の
    両側端部を重ね合わせて封筒形状となし、重ね合わせた
    部分の該フィルム同士を接着し、上下端部を溶断シール
    して形成された同封物が封入されたプラスチックフィル
    ム製封筒において、上記重ね合わせ部分の両側端部にお
    ける該フィルム間の溶断シール強度が、他の箇所の溶断
    シール強度の1/5以下であることを特徴とするプラス
    チックフィルム製封筒。
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