JP2930900B2 - ビーズ状物を針体に通す方法及び針体通し装置 - Google Patents
ビーズ状物を針体に通す方法及び針体通し装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビーズ状物を針体
に通す方法及び針体通し装置に関する。
に通す方法及び針体通し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビーズに糸を通したものが装飾品
として使用されているが、ビーズの糸通し作業は未だに
手作業に頼っている例が多い。その場合、糸を連結した
針を用意し、一つ一つ手で拾い上げたビーズの貫通孔に
針先を挿通しているのが一般的である。
として使用されているが、ビーズの糸通し作業は未だに
手作業に頼っている例が多い。その場合、糸を連結した
針を用意し、一つ一つ手で拾い上げたビーズの貫通孔に
針先を挿通しているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小さな
ビーズを手でつかんで針に通すのは手先の器用さや根気
を要する面倒な作業であるため、これを機械化して工数
削減を図りたいという要請がある。なお、針先に多数の
ビーズをランダムに当てれば、そのうちにビーズの貫通
孔の位置がその針先に合致するものがあらわれて針体に
外嵌する状態になるのでこれを糸通しの前処理に利用す
ることも考えられる。しかしながらこの方法では、いか
にも効率が悪いし、ビーズ同士がかき混ぜられたり衝突
したりする時間が長くなるので傷がつき易い。また色や
形の違う二種類以上のビーズを所望の順列で(例えば一
個ずつ交互に)針体に通すことは無理である。本発明
は、上記の問題に鑑みてなされたもので、ビーズ状物を
一つ一つ確実かつ高速に針体に通すこと、ひいてはビー
ズ状物が針体を簡単に通過できるようにして糸通しを容
易ならしめることを目的とする。
ビーズを手でつかんで針に通すのは手先の器用さや根気
を要する面倒な作業であるため、これを機械化して工数
削減を図りたいという要請がある。なお、針先に多数の
ビーズをランダムに当てれば、そのうちにビーズの貫通
孔の位置がその針先に合致するものがあらわれて針体に
外嵌する状態になるのでこれを糸通しの前処理に利用す
ることも考えられる。しかしながらこの方法では、いか
にも効率が悪いし、ビーズ同士がかき混ぜられたり衝突
したりする時間が長くなるので傷がつき易い。また色や
形の違う二種類以上のビーズを所望の順列で(例えば一
個ずつ交互に)針体に通すことは無理である。本発明
は、上記の問題に鑑みてなされたもので、ビーズ状物を
一つ一つ確実かつ高速に針体に通すこと、ひいてはビー
ズ状物が針体を簡単に通過できるようにして糸通しを容
易ならしめることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、以下のようなビーズ状物を針体に通す方法及び針
体通し装置を創作した。なお、ビーズ状物の例として
は、ビーズ、数珠の玉、真珠等の貫通孔を有する塊状体
を挙げることができる。請求項1の発明は、ビーズ状物
を上向きに立てられた針体の先端に載置し、その状態で
そのビーズ状物を当該針体の軸線回りに回転させるよう
にしたビーズ状物を針体に通す方法である。
めに、以下のようなビーズ状物を針体に通す方法及び針
体通し装置を創作した。なお、ビーズ状物の例として
は、ビーズ、数珠の玉、真珠等の貫通孔を有する塊状体
を挙げることができる。請求項1の発明は、ビーズ状物
を上向きに立てられた針体の先端に載置し、その状態で
そのビーズ状物を当該針体の軸線回りに回転させるよう
にしたビーズ状物を針体に通す方法である。
【0005】請求項2の発明は、ビーズ状物を針体に外
嵌する装置であって、前記針体を上向きにした状態で支
持する針体支持手段と、ビーズ状物を前記針体の先端に
供給する供給手段と、前記針体の先端に供給されたビー
ズ状物をその針体の側方へ外れないようにガイドするガ
イド手段と、そのビーズ状物を前記針体の先端で当該針
体の軸線回りに回転させる回転手段とを備えたことを特
徴としている。上向きに立てた針体の先端でビーズ状物
を当該針体の軸線回りに回転させると、揺れ動くビーズ
状物の針体に対する当接位置が移動し、貫通孔と針体の
先端が合致してそのビーズ状物は針体に外嵌した状態で
落下する。
嵌する装置であって、前記針体を上向きにした状態で支
持する針体支持手段と、ビーズ状物を前記針体の先端に
供給する供給手段と、前記針体の先端に供給されたビー
ズ状物をその針体の側方へ外れないようにガイドするガ
イド手段と、そのビーズ状物を前記針体の先端で当該針
体の軸線回りに回転させる回転手段とを備えたことを特
徴としている。上向きに立てた針体の先端でビーズ状物
を当該針体の軸線回りに回転させると、揺れ動くビーズ
状物の針体に対する当接位置が移動し、貫通孔と針体の
先端が合致してそのビーズ状物は針体に外嵌した状態で
落下する。
【0006】請求項3の発明は、請求項2に記載の針体
通し装置において、前記ガイド手段は、略円筒状の回転
案内体であることを特徴とする。 上記の針体通し装置に
おいてビーズ状物が案内体に接触すると、そのビーズ状
物はガイドされつつ所定の回転方向に付勢される。
通し装置において、前記ガイド手段は、略円筒状の回転
案内体であることを特徴とする。 上記の針体通し装置に
おいてビーズ状物が案内体に接触すると、そのビーズ状
物はガイドされつつ所定の回転方向に付勢される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は針体通し装置の斜視図、図
2は針体通し装置の要部を拡大して示す斜視図、図3は
把持具を示す斜視図、図4はその把持具を閉じ状態にし
て裏面側から見た斜視図である。図1に示すように、多
数のビ−ズBを収容する二つの容器1a,1bがフレー
ム2の上部に備えてあり、フレーム2の第1支持部2a
の水平上面には各容器1a,1bの出口をふさぐ位置関
係でスライド可能な移送部材3a,3bが設けられ、下
面側にシュート4が取付けられている。これらの移送部
材3a,3bは図示省略の駆動手段に接続されて所定の
タイミングで往復駆動され、各容器1a,1bから出て
ビ−ズ移送孔3c,3dにはまり込むビ−ズBを一個ず
つ前方へ移送してシュート4上へ落とすようになってい
る。そして、そのビ−ズBはシュート4を転がってシュ
ート前端部の貫通孔4aから落下する。これが本発明で
いう供給手段である。なお、必要に応じて容器等を増設
し、容器ごとに色や形の異なる複数種類のビ−ズを、移
送部材を適宜に制御することによって所望の順列で送り
出すこともできる。
に基づいて説明する。図1は針体通し装置の斜視図、図
2は針体通し装置の要部を拡大して示す斜視図、図3は
把持具を示す斜視図、図4はその把持具を閉じ状態にし
て裏面側から見た斜視図である。図1に示すように、多
数のビ−ズBを収容する二つの容器1a,1bがフレー
ム2の上部に備えてあり、フレーム2の第1支持部2a
の水平上面には各容器1a,1bの出口をふさぐ位置関
係でスライド可能な移送部材3a,3bが設けられ、下
面側にシュート4が取付けられている。これらの移送部
材3a,3bは図示省略の駆動手段に接続されて所定の
タイミングで往復駆動され、各容器1a,1bから出て
ビ−ズ移送孔3c,3dにはまり込むビ−ズBを一個ず
つ前方へ移送してシュート4上へ落とすようになってい
る。そして、そのビ−ズBはシュート4を転がってシュ
ート前端部の貫通孔4aから落下する。これが本発明で
いう供給手段である。なお、必要に応じて容器等を増設
し、容器ごとに色や形の異なる複数種類のビ−ズを、移
送部材を適宜に制御することによって所望の順列で送り
出すこともできる。
【0008】貫通孔4aの下方には、フレーム2の第2
支持部2bに回動自在に支持された略円筒状の案内体5
が配置されている。案内体5の内径はビ−ズBを1個ず
つ通す大きさに形成されている。この案内体5は、本例
ではベルト6a、プーリー6b、図示省略のモータに接
続される駆動軸6cからなる駆動機構により回転駆動さ
れるようになっており、貫通孔4aを通って落下してく
るビ−ズBを貫通させて所定位置に案内するとともに案
内体5の内周面に接触するビ−ズBに対して回転力を与
える。
支持部2bに回動自在に支持された略円筒状の案内体5
が配置されている。案内体5の内径はビ−ズBを1個ず
つ通す大きさに形成されている。この案内体5は、本例
ではベルト6a、プーリー6b、図示省略のモータに接
続される駆動軸6cからなる駆動機構により回転駆動さ
れるようになっており、貫通孔4aを通って落下してく
るビ−ズBを貫通させて所定位置に案内するとともに案
内体5の内周面に接触するビ−ズBに対して回転力を与
える。
【0009】また、案内体5の下方位置にフレーム2の
第3支持部2cが延びていて、その第3支持部2cには
案内体5の内径とほぼ同じ大きさの貫通部、本例では貫
通孔2dが形成されている。この貫通孔2dの周縁部に
は3本の断面略三角形の柱状部7が、ビ−ズBとの間及
び隣合う柱状部7相互間に所定の隙間を有する状態でビ
−ズBを三方からはさむ位置に立設されている。上記の
案内体5及び/又は柱状部7にて本発明でいうガイド手
段が構成される。この場合、案内体5は静止させておい
てもガイド手段として機能する。
第3支持部2cが延びていて、その第3支持部2cには
案内体5の内径とほぼ同じ大きさの貫通部、本例では貫
通孔2dが形成されている。この貫通孔2dの周縁部に
は3本の断面略三角形の柱状部7が、ビ−ズBとの間及
び隣合う柱状部7相互間に所定の隙間を有する状態でビ
−ズBを三方からはさむ位置に立設されている。上記の
案内体5及び/又は柱状部7にて本発明でいうガイド手
段が構成される。この場合、案内体5は静止させておい
てもガイド手段として機能する。
【0010】そして、詳しくは後述するが、鉛直上向き
に支持された針体8の先端が貫通孔2dのほぼ中心に位
置していて、案内体5を通ったビ−ズBが針体8の上に
載置されるようになっている。また、第3支持部2cに
は貫通孔2dの周縁部に回転体9a,9b,9cが略鉛
直軸線回りに回動自在に軸支されていて、各回転体9
a,9b,9cは、前記駆動軸6cに一対の平歯車6d
を介して駆動されるプーリー6eに掛装されたベルト6
fにより回転駆動されるようになっている。また、回転
体9a,9bには軟質のゴムや樹脂等の弾性材で形成さ
れた棒状の接触子9dが、回転体9cには同様の弾性材
で形成された星形の接触子9eが取付けられている。略
水平面内を回転するこれらの接触子9d,9eは隣接す
る柱状部7間の隙間から内側に突き出し、図2及び図5
参照、針体8上のビ−ズBの周面に間欠的に接触してそ
のビ−ズBを回転させるようになっている。なお、各接
触子9d,9eの形状は、本例に限定されるものではな
く、例えばブラシの毛を用いるなど他の適宜形状を選定
しても良い。上記の回転体9a,9b,9cの接触子9
d,9e及び補助的には案内体5にて本発明でいう回転
手段が構成される。
に支持された針体8の先端が貫通孔2dのほぼ中心に位
置していて、案内体5を通ったビ−ズBが針体8の上に
載置されるようになっている。また、第3支持部2cに
は貫通孔2dの周縁部に回転体9a,9b,9cが略鉛
直軸線回りに回動自在に軸支されていて、各回転体9
a,9b,9cは、前記駆動軸6cに一対の平歯車6d
を介して駆動されるプーリー6eに掛装されたベルト6
fにより回転駆動されるようになっている。また、回転
体9a,9bには軟質のゴムや樹脂等の弾性材で形成さ
れた棒状の接触子9dが、回転体9cには同様の弾性材
で形成された星形の接触子9eが取付けられている。略
水平面内を回転するこれらの接触子9d,9eは隣接す
る柱状部7間の隙間から内側に突き出し、図2及び図5
参照、針体8上のビ−ズBの周面に間欠的に接触してそ
のビ−ズBを回転させるようになっている。なお、各接
触子9d,9eの形状は、本例に限定されるものではな
く、例えばブラシの毛を用いるなど他の適宜形状を選定
しても良い。上記の回転体9a,9b,9cの接触子9
d,9e及び補助的には案内体5にて本発明でいう回転
手段が構成される。
【0011】また、上記の回転体の数量と配置及び接触
子形状を適宜に設定することによりビ−ズBを針体8の
先端から外れ落ちないようにガイドすることができるの
で、前記柱状部7を省くことが可能である。すなわち、
その場合の回転手段はガイド手段を兼ねていることにな
る。なお、回転手段の別例としてはビ−ズBにエアを吹
きつける非接触方式にすることも考えられる。
子形状を適宜に設定することによりビ−ズBを針体8の
先端から外れ落ちないようにガイドすることができるの
で、前記柱状部7を省くことが可能である。すなわち、
その場合の回転手段はガイド手段を兼ねていることにな
る。なお、回転手段の別例としてはビ−ズBにエアを吹
きつける非接触方式にすることも考えられる。
【0012】次に、針体8及び針体支持手段(針体支持
装置)について説明する。針体8は、線状部材、具体的
には本例では所定長さの鋼線の先端を丸めて滑らかにし
たもので、後端に適宜な糸10を連結するための切欠や
孔等の連結部8aが設けられている。なお、針体8は、
銅や樹脂等の比較的軟質の材料で製作しても良い。この
針体8を、本例の場合略鉛直状態にして支持する針体支
持手段は、フレーム2の第4支持部2eに上下方向に所
定の間隔をおいて取付けられた把持具11(11a〜1
1d)で構成される。
装置)について説明する。針体8は、線状部材、具体的
には本例では所定長さの鋼線の先端を丸めて滑らかにし
たもので、後端に適宜な糸10を連結するための切欠や
孔等の連結部8aが設けられている。なお、針体8は、
銅や樹脂等の比較的軟質の材料で製作しても良い。この
針体8を、本例の場合略鉛直状態にして支持する針体支
持手段は、フレーム2の第4支持部2eに上下方向に所
定の間隔をおいて取付けられた把持具11(11a〜1
1d)で構成される。
【0013】次に、把持具11(11a〜11d)につ
いて、主に図3及び図4を参照して説明する。L字状の
基台12は上面中央部が大きく切り欠かれていて、支軸
13により前後方向に延びる左右2本の把持アーム1
4,14が開閉自在に取付けられている。把持アーム1
4は前記貫通孔2d(図3参照)に対応する開き状態に
なり得る略半円形状の切欠15が先端部に形成され、中
央部には次述するカム部材22と摺接するカム面となる
略矩形の切欠凹部16が形成されている。なお、切欠1
5の中央部には、把持アーム14が閉じ状態になったと
きに針体8がちょうどはまり込んで把持されるようにV
字溝17が設けてある。この把持アーム14はスプリン
グ18にて常に閉じ方向に付勢されている。図中19は
スプリング18の一端を支持する固定部材である。
いて、主に図3及び図4を参照して説明する。L字状の
基台12は上面中央部が大きく切り欠かれていて、支軸
13により前後方向に延びる左右2本の把持アーム1
4,14が開閉自在に取付けられている。把持アーム1
4は前記貫通孔2d(図3参照)に対応する開き状態に
なり得る略半円形状の切欠15が先端部に形成され、中
央部には次述するカム部材22と摺接するカム面となる
略矩形の切欠凹部16が形成されている。なお、切欠1
5の中央部には、把持アーム14が閉じ状態になったと
きに針体8がちょうどはまり込んで把持されるようにV
字溝17が設けてある。この把持アーム14はスプリン
グ18にて常に閉じ方向に付勢されている。図中19は
スプリング18の一端を支持する固定部材である。
【0014】カム部材22は、基台12の裏面に取付け
られた支持部材20の支軸21にて回動自在に支持され
ている。カム部材22の本体は略トラック形状に形成さ
れていて、上端部には基台12の側方に突出する略へ字
状のアーム23が設けられ、下端部には連結座24が突
設されている。この連結座24は基台12の裏面に沿っ
て前後方向にスライド可能に設けられた押付部材26に
リンク25を介して連結され、押付部材26が、回動す
るカム部材22に従動して往復動するように構成されて
いる。図中、27は押付部材26の前端部に形成された
V字状の当接部、28は押付部材26をスライド自在に
支持する支持部、29は押付部材26を前方に付勢する
ように押付部材26と基台12の間に取付けられたスプ
リングである。
られた支持部材20の支軸21にて回動自在に支持され
ている。カム部材22の本体は略トラック形状に形成さ
れていて、上端部には基台12の側方に突出する略へ字
状のアーム23が設けられ、下端部には連結座24が突
設されている。この連結座24は基台12の裏面に沿っ
て前後方向にスライド可能に設けられた押付部材26に
リンク25を介して連結され、押付部材26が、回動す
るカム部材22に従動して往復動するように構成されて
いる。図中、27は押付部材26の前端部に形成された
V字状の当接部、28は押付部材26をスライド自在に
支持する支持部、29は押付部材26を前方に付勢する
ように押付部材26と基台12の間に取付けられたスプ
リングである。
【0015】そして、前記カム部材22のアーム23の
先端に駆動レバー31(次述する)が摺接してカム部材
22を約90°回動させた後、駆動レバー31は一旦ア
ーム23から離れるようになっている。図3には、カム
部材22の本体が左右の把持アーム14,14の切欠凹
部16の底面(カム面)を押し広げるとともに、押付部
材26が後退した状態が示されている。他方、図4で
は、カム部材22の本体が把持アーム14の切欠凹部1
6の底面(カム面)から離れており、左右の把持アーム
14,14はスプリング18の作用で閉じ状態になると
ともに、押付部材26がスプリング29とリンク25の
作用で前進した状態が示されている。このとき、針体8
は左右の把持アーム14,14と押付部材26とで三方
からはさみつけられるようにして把持されるので安定性
が良く、針体8が揺れ動くことが防止される。
先端に駆動レバー31(次述する)が摺接してカム部材
22を約90°回動させた後、駆動レバー31は一旦ア
ーム23から離れるようになっている。図3には、カム
部材22の本体が左右の把持アーム14,14の切欠凹
部16の底面(カム面)を押し広げるとともに、押付部
材26が後退した状態が示されている。他方、図4で
は、カム部材22の本体が把持アーム14の切欠凹部1
6の底面(カム面)から離れており、左右の把持アーム
14,14はスプリング18の作用で閉じ状態になると
ともに、押付部材26がスプリング29とリンク25の
作用で前進した状態が示されている。このとき、針体8
は左右の把持アーム14,14と押付部材26とで三方
からはさみつけられるようにして把持されるので安定性
が良く、針体8が揺れ動くことが防止される。
【0016】上記の駆動レバー31は、図1に示すよう
に、把持具11に沿って配置された駆動軸32に回転方
向に略90°ずつずらした位置関係で、前記カム部材2
2のアーム23の先端に対して離接できるように取付け
られている。したがって、駆動軸32が図示省略のモー
タ等の駆動手段により回転すると、各カム部材22が作
動して把持具11a〜11dが、図6に示したように一
つずつ(イ)〜(ニ)のように順次開閉動作をし、一の
把持具が解放状態に切替わっても他の把持具よって針体
8の把持を維持できるようになっている。しかして、ビ
ーズBが把持具11a〜11d及び押付部材26にて支
持された針体8を簡単に通過することができる。なお、
図5及び図6においては、押付部材26の図示が省略さ
れている。
に、把持具11に沿って配置された駆動軸32に回転方
向に略90°ずつずらした位置関係で、前記カム部材2
2のアーム23の先端に対して離接できるように取付け
られている。したがって、駆動軸32が図示省略のモー
タ等の駆動手段により回転すると、各カム部材22が作
動して把持具11a〜11dが、図6に示したように一
つずつ(イ)〜(ニ)のように順次開閉動作をし、一の
把持具が解放状態に切替わっても他の把持具よって針体
8の把持を維持できるようになっている。しかして、ビ
ーズBが把持具11a〜11d及び押付部材26にて支
持された針体8を簡単に通過することができる。なお、
図5及び図6においては、押付部材26の図示が省略さ
れている。
【0017】ところで、前記針体8は把持具11にて所
定の位置に把持されるが、振動等の影響で下方にずれ落
ちるおそれがある。この対策として、本例では、図7に
示すように針体8にくびれ8bを設け、その段付け部が
把持アーム14に引っ掛かることで針体8がずれ落ちる
のを防止している。本発明でいう針体支持装置及び切替
え機構は上述のように構成されている。
定の位置に把持されるが、振動等の影響で下方にずれ落
ちるおそれがある。この対策として、本例では、図7に
示すように針体8にくびれ8bを設け、その段付け部が
把持アーム14に引っ掛かることで針体8がずれ落ちる
のを防止している。本発明でいう針体支持装置及び切替
え機構は上述のように構成されている。
【0018】さて、以上のように構成された針体通し装
置を用いて貫通孔を有するビーズBを、針体経由で糸に
通すときの作用説明をする。なお、ここでいう糸には、
紐、フイラメント、線状体等を含むものとする。先ず、
容器1a,1bに所定のビーズBを入れてフレーム2の
上部にセットする。必要に応じて、容器1aと1bとに
入れるビーズBの色や形を相違させておくことができる
ので、ここでは金と銀のビーズBを別々に分けて入れる
ことにする。また、針体8は糸10をつないだうえで把
持具11に把持させて所定の位置にセットする。
置を用いて貫通孔を有するビーズBを、針体経由で糸に
通すときの作用説明をする。なお、ここでいう糸には、
紐、フイラメント、線状体等を含むものとする。先ず、
容器1a,1bに所定のビーズBを入れてフレーム2の
上部にセットする。必要に応じて、容器1aと1bとに
入れるビーズBの色や形を相違させておくことができる
ので、ここでは金と銀のビーズBを別々に分けて入れる
ことにする。また、針体8は糸10をつないだうえで把
持具11に把持させて所定の位置にセットする。
【0019】こうして準備ができたら装置を運転する。
すると、移動部材3a,3bが往復動して交互にビーズ
Bを送り出し、シュート4を介してビーズBが案内体5
の中へ、金・銀・金・銀・・・の順で落下する。もちろ
んビーズBの順列は移動部材3a,3bの駆動を適宜に
制御することで変えることができる。なお、案内体5は
回転しており、内周面に接触するビーズBには回転力が
付加されるので、ビーズBは針体8上で速やかに回転で
きる。
すると、移動部材3a,3bが往復動して交互にビーズ
Bを送り出し、シュート4を介してビーズBが案内体5
の中へ、金・銀・金・銀・・・の順で落下する。もちろ
んビーズBの順列は移動部材3a,3bの駆動を適宜に
制御することで変えることができる。なお、案内体5は
回転しており、内周面に接触するビーズBには回転力が
付加されるので、ビーズBは針体8上で速やかに回転で
きる。
【0020】そして、案内体5の中を通過した最先のビ
ーズBは針体8の先端に載置された状態になり、接触子
9d,9eがそのビーズBに間欠的に接触して略水平方
向に付勢することでビーズBが回転する(図2及び図5
参照)。このとき、ビーズBは完全な球ではないので不
安定で揺れ動き易く、接触子9d,9eにて押されるこ
とと相まって針体8と当接するビーズBの当接位置が回
転に伴って移動する。しかして、ビーズBの貫通孔と針
体8の先端位置が合致するとビ−ズBは針体8に外嵌し
た状態になって落下して針体8に通され、代わりに後続
のビーズBが針体8の先端に供給される。
ーズBは針体8の先端に載置された状態になり、接触子
9d,9eがそのビーズBに間欠的に接触して略水平方
向に付勢することでビーズBが回転する(図2及び図5
参照)。このとき、ビーズBは完全な球ではないので不
安定で揺れ動き易く、接触子9d,9eにて押されるこ
とと相まって針体8と当接するビーズBの当接位置が回
転に伴って移動する。しかして、ビーズBの貫通孔と針
体8の先端位置が合致するとビ−ズBは針体8に外嵌し
た状態になって落下して針体8に通され、代わりに後続
のビーズBが針体8の先端に供給される。
【0021】そして、針体8に外嵌した状態で落下する
ビーズBは、前述したように、回転する駆動軸32を介
して順次開閉動作をしている把持具11a〜11dを通
過して糸10に達し、糸通しがなされる。すなわち、上
記の針体通し装置は、針体8に連結した糸10にビーズ
Bを通すことのできる糸通し装置でもある。なお、針体
8は把持具11により一定の位置に支持されていてほと
んど位置変化することはないので、針体8の着脱操作が
容易であることと相まって、針体8あるいは糸10に通
した後のビーズBを装置から取り出して移送する後工程
の処理が簡素化できる。
ビーズBは、前述したように、回転する駆動軸32を介
して順次開閉動作をしている把持具11a〜11dを通
過して糸10に達し、糸通しがなされる。すなわち、上
記の針体通し装置は、針体8に連結した糸10にビーズ
Bを通すことのできる糸通し装置でもある。なお、針体
8は把持具11により一定の位置に支持されていてほと
んど位置変化することはないので、針体8の着脱操作が
容易であることと相まって、針体8あるいは糸10に通
した後のビーズBを装置から取り出して移送する後工程
の処理が簡素化できる。
【0022】本実施形態に係る針体通し装置(糸通し装
置)では、基本的に、一つ一つのビーズBを針体8の上
で回転させることにより針体8に通す方法を採用してい
るので、極めて高速かつ確実に、しかも所定の順列で針
体及び糸に通すことができる。因みに、試作機では毎分
100個のビーズBを処理することができたが、さらに
高速化の余地がある。また、対象とするビーズは略ドー
ナツ形状や多面体形状であっても良いから、色や形の異
なるビーズを交互にあるいは所望の順列で糸通しするこ
とが簡単にできる。
置)では、基本的に、一つ一つのビーズBを針体8の上
で回転させることにより針体8に通す方法を採用してい
るので、極めて高速かつ確実に、しかも所定の順列で針
体及び糸に通すことができる。因みに、試作機では毎分
100個のビーズBを処理することができたが、さらに
高速化の余地がある。また、対象とするビーズは略ドー
ナツ形状や多面体形状であっても良いから、色や形の異
なるビーズを交互にあるいは所望の順列で糸通しするこ
とが簡単にできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、ビーズ状物を一つ一つ確実かつ高速に針体に通す
ことができ、ひいてはその後の糸通しが容易にできるよ
うになるという効果がある。
れば、ビーズ状物を一つ一つ確実かつ高速に針体に通す
ことができ、ひいてはその後の糸通しが容易にできるよ
うになるという効果がある。
【0024】また、本発明の針体通し装置を使用すれ
ば、上記のビーズ状物を一つ一つ確実かつ高速に針体に
通すことができるので作業効率が向上する。なお、色や
形の異なる複数種類のビーズ状物に対応することが容易
であり、所望の順列で針体に通すことが1台の装置で簡
単にできる。
ば、上記のビーズ状物を一つ一つ確実かつ高速に針体に
通すことができるので作業効率が向上する。なお、色や
形の異なる複数種類のビーズ状物に対応することが容易
であり、所望の順列で針体に通すことが1台の装置で簡
単にできる。
【0025】
【図1】本発明の実施形態に係る針体通し装置の斜視図
である。
である。
【図2】針体通し装置の要部を拡大して示す斜視図であ
る。
る。
【図3】把持具の斜視図であり、開き状態を示してい
る。
る。
【図4】把持具を裏面側から見た斜視図であり、閉じ状
態を示している。
態を示している。
【図5】針体支持装置を説明する断面図である。
【図6】針体支持装置の作用を説明する図である。
【図7】針体の要部を拡大した図である。
1a,1b 容器 2 フレーム 3a,3b 移送部材 4 シュート 5 案内体 7 柱状部 8 針体 9a,9b,9c 回転体 9d,9e 接触子 10 糸 11(11a〜11d) 把持具 14 把持アーム 22 カム部材 26 押付部材 B ビーズ
Claims (3)
- 【請求項1】 ビーズ状物を上向きに立てられた針体の
先端に載置し、その状態でそのビーズ状物を当該針体の
軸線回りに回転させるようにしたビーズ状物を針体に通
す方法。 - 【請求項2】 ビーズ状物を針体に外嵌する装置であっ
て、 前記針体を上向きにした状態で支持する針体支持手段
と、ビーズ状物 を前記針体の先端に供給する供給手段と、 前記針体の先端に供給されたビーズ状物をその針体の側
方へ外れないようにガイドするガイド手段と、そのビーズ状物を 前記針体の先端で当該針体の軸線回り
に回転させる回転手段とを備えた針体通し装置。 - 【請求項3】 前記ガイド手段は、略円筒状の回転案内
体である請求項2に記載の針体通し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3987096A JP2930900B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | ビーズ状物を針体に通す方法及び針体通し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3987096A JP2930900B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | ビーズ状物を針体に通す方法及び針体通し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228208A JPH09228208A (ja) | 1997-09-02 |
JP2930900B2 true JP2930900B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=12565022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3987096A Expired - Fee Related JP2930900B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | ビーズ状物を針体に通す方法及び針体通し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2930900B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103161043B (zh) * | 2013-03-27 | 2015-04-15 | 苏州市晨彩纺织研发有限公司 | 一种珍珠饰物穿针装置 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3987096A patent/JP2930900B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09228208A (ja) | 1997-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |