JP2930508B2 - 現像装置およびこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置およびこの現像装置を備える画像形成装置

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JP2930508B2 JP23603093A JP23603093A JP2930508B2 JP 2930508 B2 JP2930508 B2 JP 2930508B2 JP 23603093 A JP23603093 A JP 23603093A JP 23603093 A JP23603093 A JP 23603093A JP 2930508 B2 JP2930508 B2 JP 2930508B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば電子写真装置
に適用される現像装置およびこの現像装置を備える画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁性あるいは非磁性トナーを用い
た接触現像の研究およびプリンター、ファックス、複写
機等の製品化が盛んに行なわれている。これらの接触現
像方式に用いる現像ローラは、金属材料を使用したパイ
プを感光体に接触させるタイプと、高分子弾性体ローラ
を使用するタイプに大別できる。
【0003】この中で、高分子弾性体を使用した現像ロ
ーラはローラ加工時に使用する可塑剤等により、現像ロ
ーラに接触している感光体を汚染し、潜像形成に必要な
所定の表面電位が得られない場合や、潜像のボケ等の発
生につながることがある。
【0004】高分子弾性体としてゴム硬度30°(JI
S−A)近辺のポリウレタンを使用した場合にも、ロー
ラ加工時に添加する可塑剤、オイル等が感光体を汚染す
る事が知られている。さらにゴム硬度を下げると甚だし
い感光体の汚染が引き起こされる事は衆知の事実であ
る。
【0005】又、現像ローラにシリコンゴムを使用した
場合に於いても、低分子量のオリゴマーがゴム表面に溶
出し感光体を汚染することが知られている。高分子弾性
体を使用した接触現像用ローラは、上記の問題を排除す
るために、使用するゴムから汚染物質が溶出しないこと
が前提になる。
【0006】ポリウレタン等を使用した場合には、約4
0°以上に硬度を上げれば、比較的溶出量が減り、実用
的に耐えられる事が判明している。又、上記問題を排除
するために、現像ローラに低オリゴマータイプの硬度4
0°前後のシリコンゴムを使用する例もある。
【0007】また、高分子弾性体を接触現像用ローラに
使用する場合、表面の平滑性が求められ表面粗さRz=
10μm以下が必要であり、表面が粗いと表面粗さに対
応した模様が画像に発生する。これを実現するには、ロ
ーラ成型後表面研磨工程が必要であるが、表面研磨をす
ると通常、ローラ外径が中央部に比較し端部が大きくな
る。
【0008】ところで、画像形成装置に配設される感光
体、クリーニングブレード、現像ローラの長手方向の位
置関係は通常、前記感光体、クリーニングブレード、現
像ローラの順で長手方向の長さを小さくする必要があ
る。つまり、現像一転写工程後に感光体上の転写残りト
ナーを清掃するクリーニングブレードの幅は、トナーを
感光体に接触させて現像を行なう現像ローラよりも大き
くする必然性があり、又感光体との幅においては、略同
等かそれ以下の幅になる。
【0009】従って、上記の幅関係で、端部外径が中央
部より大きい現像ローラを感光体に接触させ、現像ロー
ラ長手方向に均一な現像を行なうには外径の小さい部分
も感光体との所定のニップ幅が必要であり、このために
は所定の圧接荷重が必須となる。
【0010】一方、現像ローラの外径公差と共に振れ公
差も荷重アップのための重要な支配因子となり、特に感
光体軸と現像ローラ軸を固定させた軸間固定方式の場
合、感光体の円周方向に均一な画像を得るためには、感
光体の振れと現像ローラの振れの重ね合わせにおいて、
最も重なりの小さい位相の場合においても所定以上の現
像ニップが得られる軸間距離が必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外径公差、振
れ公差を吸収すべく現像ローラと感光体間の押圧力を加
えると、トナーの破壊及び凝集が発生し、当初のトナー
粒子径分布が大きく崩れ、画面上にカブリの発生および
画像のシャープさの欠如、ベタ黒画像の不均一性の発生
などの画像劣化が起こり、極めて寿命の短い装置にな
る。
【0012】トナー層形成部材として可撓性部材を現像
ローラに接触させ、トナー薄層を弾性ローラに形成し、
静電潜像を現像する場合においても、前記現像ローラと
感光体のニップの概念と同様に、トナー層形成部材と現
像ローラのニップが重要になる。
【0013】トナー層形成部材の目的はトナー薄層を現
像ローラ上に形成すると同時に、トナー層形成部材と現
像ローラの間を通過する時に、トナーを帯電する目的が
あり、所定の摩擦帯電付与時間が必要である。従って4
0°以上の比較的ゴム硬度の高い現像ローラを使用する
とトナー層形成部材にある程度の圧力を付与する必要が
あり、また荷重をかけすぎると、前述の現像ローラと感
光体と同様にトナーの破壊および凝集を引き起こし、さ
らには現像ローラにトナーが溶着するフィルミング現象
が発生する場合もある。
【0014】そこで、本発明は画像劣化を発生すること
なく、また、現像ローラに現像剤が溶着するフィルミン
グ現象を発生することなく、良好に画像を形成できる現
像装置およびこの現像装置を備える画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、潜像を担持する像担持体と、この像担持体に
接触され、現像剤を供給して前記潜像を現像する弾性の
現像剤供給部材と、この現像剤供給部材に接触され該現
像剤供給部材上に現像剤の薄層を形成する可撓性の現像
剤層形成部材とを具備し、前記現像剤供給部材は心材
と、この心材に被覆されるJIS−A硬度を40°以上
とする高分子弾性体とからなり、前記高分子弾性体に前
記心材の長手方向に沿う貫通孔を前記心材の周方向に亘
って複数個有し、前記像担持体に対し1〜10g/mm
の接触圧力で接触される。
【0016】また、潜像を担持する像担持体と、この像
担持体に潜像を形成する像形成手段と、前記像担持体に
接触され、現像剤を供給して前記潜像を現像する弾性の
現像剤供給部材と、この現像剤供給部材に接触され該現
像剤供給部材上に現像剤の薄層を形成する可撓性の現像
剤層形成部材とを具備し、前記現像剤供給部材は心材
と、この心材に被覆されるJIS−A硬度を40°以上
とする高分子弾性体とからなり、前記高分子弾性体に前
記心材の長手方向に沿う貫通孔を前記心材の周方向に亘
って複数個有し、前記像担持体に対し1〜10g/mm
の接触圧力で接触される。
【0017】
【作用】前記現像剤供給部材を心材と、この心材に被覆
されるJIS−A硬度を40°以上とする高分子弾性体
とにより構成し、前記高分子弾性体に前記心材の長手方
向に沿う貫通孔を前記心材の周方向に亘って複数個設
け、この現像剤供給部材を前記像担持体に対し1〜10
g/mmの接触圧力で接触させることにより、像担持体
を汚染することないとともに、印字濃度ムラ等の画像劣
化がない良好な画像を提供する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図は、電子写真装置の内部構成を示
すもので、図中1は矢印a方向に回転する像担持体とし
ての負帯電性の有機感光ドラムである。この感光ドラム
1の周囲部にはその回転方向に沿って帯電チャ−ジャ
2、現像装置11、転写、剥離チャ−ジャ−3,4、ク
リ−ニングブレ−ド5が配設されている。
【0019】上記現像装置11は接触型一成分現像装置
で、この現像装置11は、導電性と弾性を有する現像ロ
ーラ12を備えている。前記現像ローラ12の表面には
非磁性トナーの薄層が形成され、この非磁性トナーの薄
層が感光ドラム12の表面に接触されて現像が行なわれ
る。この現像装置11は、現像剤キャリア、マグネット
ローラ、トナー濃度コントロール装置などが不要であ
り、小型化、低価格化が可能な現像装置である。
【0020】以下に上記現像装置11の現像機構につい
て説明する。上記現像装置11はトナー容器14を有
し、このトナー容器14内の非磁性トナー15は、ミキ
サー16により撹拌されつつトナー供給ローラ17に送
られ、このトナー供給ローラ17より現像ローラ12に
トナーが供給される。トナー15は現像ローラ12表面
との摩擦により帯電し、現像ローラ12の表面に静電的
に吸着して搬送される。その後、現像剤薄層形成部材
(以下、ブレードという)18によりトナー搬送量を規
制されると同時に、両者との摩擦によりトナー15の摩
擦帯電が行われる。尚、ブレード18は第1のブレード
ホルダー18a、スペーサー18b、及び第2のブレー
ドホルダー18cにより保持され、現像ローラ12に当
接されている。
【0021】本実施例においては、負帯電性の有機感光
体ドラム1を用いた反転現像であるため、トナー15と
して負帯電トナーを用い、ブレード18として負帯電さ
せやすい材質を使用している。又、感光ドラム表面電位
(VH ) −500vに対して、現像バイアス電位
(VD )−200vを現像バイアス電源12fから現像
ローラ12の金属シャフト12aに給電している。現像
ローラ12は感光ドラム1の回転方向(矢印a方向)と
反対方向(矢印b方向)に感光ドラム1の約1〜4倍程
度の速度で、感光体1と接触回転(摺接)している。ま
た、トナー粒子は現像位置でも摩擦帯電されるため、か
ぶりが少なく極めてシャープな画像が得られる。現像残
りトナーはリカバリーブレード(マイラーフィルム)1
9をすり抜けトナー容器14内へ戻る。
【0022】なお、図1において20は第1のブレード
ホルダー18aに取り付けられたバッフル板であり、上
記ブレード18の裏面に取り付けられたモルトプレン等
できたた発泡材21と当接されることにより、トナーの
シールおよびブレード18の振動を抑えることができ、
良好なトナー薄層を現像ローラ12上に形成することが
できる。また、ブレード18は第1のブレードホルダー
18aの回転軸22および加圧用の複数の圧縮スプリン
グ23により現像ローラ12に押圧される。上記複数
の、圧縮スプリング23はブレード18の薄板バネ材の
バネ定数より低いため、ブレード18の当接部が摩耗し
てもほとんど加圧力の変化がなく、良好なトナー薄層を
維持できるようになっている。
【0023】次に、本発明の現像装置11の主要構成部
材の詳細を説明する。図2は現像ローラ12を示す斜視
図で、図3はその断面図である。上記現像ローラ12に
第一に要求される特性は、「導電性と弾性を有する」と
いうことであり、これを満足する一番簡単な構成は金属
シャフトと導電性ゴムローラという組み合わせである。
そのため本発明においては、図3に示すが如く、トナー
を現像ローラ12に圧接しながら搬送するため表面平滑
性を満足し得るよう金属シャフトからなる支持体12a
の外周に弾性体層12bと表面導電層12cの二層構造
とした。
【0024】上記弾性体層12bとしては、導電性のも
のとそうでないものの2通りが考えられるが、前記表面
導電層12cに剥離や傷が生じる場合を考慮して導電性
のものが望ましい。前記弾性体層12bは、ブレード1
8や感光体ドラム13と圧接されているためゴム硬度が
大きいと所定のニップを得るのに大きな荷重が必要とな
り、ひいては現像器のトルクアップにもつながる。ま
た、梱包時や長時間放置されることによるJISK63
01に示される永久歪(%)も問題となり、10%を越
えると画像に現像ローラ周期のムラが生じてしまうので
前記弾性体層12bの圧縮歪み(%)は10%以下、望
ましくは5%以下としなければならない。ゴム硬度と永
久歪(%)との関係は一般にゴム硬度が大きいほど永久
歪は小さくなるという傾向があるので材料間のバランス
が重要になる。
【0025】上記表面導電層12cは、直接トナーや感
光体1に接触するため、可塑剤・可硫剤・プロセスオイ
ル等のしみ出しによりトナーや感光体1を汚染しないも
のでなければならない。また、上記導電層12cの表面
平滑性については10μmRz以下が望ましく、それ以
上では表面の凹凸模様が画像に表われやすくなる。平滑
度10μmRzを実現するためには弾性体層12bに十
分膜厚の大きい導電層12cを形成した後、後加工(研
磨)により所定の外径、表面粗さに仕上げることが考え
られるが、コストが高くなるので加工なしで実現するこ
とが望ましく、そのためには前記弾性体層12bの表面
粗さと表面導電層12cの膜厚、および塗料の粘度を最
適に選択しなければならない。すなわち、粘度が低いも
のほど、かつ弾性体層12bの表面粗さが大きいほど、
表面導電層12cの膜厚を大きくしなければならない。
また、表面導電層12cの材料自体の伸び(%)も問題
となり50%以下では、前述の如く導電層12cはゴム
の弾性変形に追従できず、とくに弾性変形の大きくなる
両端で亀裂が生じやすくなる。弾性体層12bの材料の
伸び(%)と表面導電層12cの材料自体の伸び(%)
との間にも、その差が200%以下でなければゴムの弾
性変形に追従できなくなり、前記同様に亀裂が生じた
り、現像ローラ1回転内の濃度ムラが生じやすくなる。
本実施例では、表面導電層12cを構成する材料にはト
ナーを負帯電させることから、正に摩擦帯電しやすくト
ナー搬送性にも優れている材料を選択した。
【0026】上記現像ローラ12に要求される電気特性
を確認するため、金属シャフトからなる支持体12aと
導電層12cとの表面間の抵抗について、現像バイアス
電源12fと金属シャフト12aとの間に任意の抵抗値
の抵抗12eを介在させて現像実験を行なった。抵抗値
107 Ω・cm以上の抵抗値において、白ベタ画像と黒ベ
タ画像との現像時では現像ローラ12の表面電位は違っ
た値を示し、白ベタ画像では白地潜像電位(VH )に、
黒ベタ画像では黒地潜像電位(VL )に近づく傾向を示
している。すなわち、大面積の画像部を有する画像で
は、画像潜像電位(VL )と現像ローラ12表面電位と
の電位差が小さくなって濃度の低い画像となり、反対に
画像部の面積が小さい細線画像等では、現像ローラ12
表面電位が白地部潜像電位(VH )に近づき画像部との
電位差が大きくなるため、細線が太りメリハリのない画
像となってしまう。このような現像ローラ12表面の電
位変動は、現像時に上記抵抗中を流れる電流によって生
じている。黒ベタ現像時には負に帯電したトナー粒子が
現像ローラ12から感光体ドラム13へ転移するため、
電流は現像ローラ12からバイアス電源12fに向かっ
て流れる。白ベタ現像時には感光体ドラム13の表面電
荷が現像ローラ12によって除電されるため、電流は現
像バイアス電源12fから現像ローラ12に向かって流
れる。すなわち、このような電流が保護抵抗12eの両
端に電位差を生じさせ、上記のように現像ローラ12表
面電位変動をもたらしている。この傾向は保護抵抗12
eが108 Ω・cm以上で顕著であり、良好な画像を得る
には金属シャフトからなる支持体12aと表面導電層1
2cとの抵抗値は108 Ω・cm以下、好ましくは107
Ω・cm以下であることを確認した。
【0027】以上のことから、本発明の現像ローラ12
においては、弾性体層12bに伸び250〜500%程
度、電気抵抗値106 Ω・cm以下の導電性シリコンゴム
又は導電性ウレタンゴムを使用し、導電層12cには、
電気抵抗値104-5 Ω・cm、伸び100〜400%の導
電性ポリウレタン塗料[商品名:スパレックス、日本ミ
ラトトロン(株)社製]を使用した。
【0028】さて、本発明に使用する現像ローラ12は
図3に示す導電性ゴム層12bに電気抵抗値1x106
Ω・cm、ゴム硬度42°(JIS−A)の導電性ウレ
タンゴムを使用し、この導電性ウレタンゴムに、芯金の
長手方向に平行でかつ芯金の周方向に亘って貫通孔12
d…を設けた。具体的には、外径8mmの金属シャフト
12aに肉厚5mmのウレタンゴム層12bを配置し、
このゴム層12bに内径2mmの貫通孔12d…をシャ
フト12aの長手方向に平行に12個設けた。
【0029】上記導電性ゴム層12bの表面に、電気抵
抗値1x104-5 Ω・cm、伸び100〜400%の導電
性ポリウレタン塗料[商品名:スパレックス、日本ミラ
トトロン(株)社製]を30〜100μmにコーティン
グした表面導電層12cを設けた。
【0030】以上の構成により、ローラとしての全体的
なゴム硬度はASKERーC硬度で略50°〜55°
(JIS−A硬度で略25°〜30°)となり、非常に
弾性に富む現像ローラ12が実現した。
【0031】この現像ローラ12を現像装置11に装着
し、メイン樹脂にポリエステルを原料とした体積平均粒
径10μm、5μm以下の個数分布比率が15%、1
2.7μm以上の体積分布比率が14%の負帯電トナー
を使用し、感光体に負帯電性の有機感光体を使い印字を
行なった。
【0032】現像ローラ12と感光ドラム1の圧接力を
パラメータにして画像を出力したところ図4に示す如く
の特性図を得た。図4中の縦軸は現像ローラ12と感光
ドラム1間の加圧力であり、横軸は画像1枚中の印字濃
度ムラであり、最大濃度と最小濃度の差を表す。
【0033】現像ロ−ラ12と感光ドラム1との圧接荷
重が低い領域に於いては、印字濃度ムラが大きく、逆に
圧接加重が高い領域では印字濃度ムラは低い値を示して
いる。
【0034】これは圧力の低い領域では現像ローラ12
の外径精度の影響をうけ局部的に適正な現像ニップが得
られていない為である。通常、印字濃度ムラは0.2以
下に抑える必要がありこれ以上の値では視覚的にバラン
スの悪いものとなる。
【0035】また、図4は横軸に1万枚プリント時点の
トナーの破壊凝集の程度を示す1つの数値として、体積
分布12.7μm以上のトナー粒子の比率を示してい
る。圧接荷重が低い領域では12.7μm以上の微粒子
トナーの増加の程度は緩慢であるが、圧接荷重が高い場
合は微粒子のトナーの増加は激しく、特に線圧10g/
mmを越えるあたりから著しい増加となっている。この
状態のトナー粒子径分布はトナーの破壊による微粒子の
増加とともに、トナーの凝集による粗大粉も増加し、画
像上にカブリの発生および画像のシャープさが著しく劣
化する。我々の検討結果では一例としてカブリの視点か
ら破壊に依る12.7μm以下の個数分布は30%以下
に抑える必要がある事が判明した。
【0036】以上により、本発明の現像ローラ12と感
光ドラム1の圧接荷重は線圧で1〜10g/mmの範囲
が適正領域となる。なお、本発明においては、現像ロー
ラ12の導電性ゴム層12bにポリウレタンゴムを使用
したが、低分子オリゴマーの少ない、従って感光ドラム
12への汚染が少ない、比較的硬度の高い導電性シリコ
ンゴム等を採用し、上記の貫通孔12d…を設けてもよ
い。また、支持体として金属シャフト12aを用いた
が、バイアス電圧が給電できれば、例えば樹脂シャフト
等でもよく、バイアス電圧を弾性体層に直接給電する方
式においては、支持体を導電性にする必要はない。
【0037】ところで、導電性ゴム層に本発明と同等の
導電性ウレタンゴムを使用し、外径8mmの金属シャフ
トに肉厚5mmのゴムを配置し現像ローラを試作した。
ゴム硬度は42°の素材を使用したがローラ成型後の硬
度は約46°(JIS硬度)となった。
【0038】このローラを接触型1成分現像装置11に
装着し実施例と同様の試験を行なったところ図5に示す
結果となり、印字濃度ムラとトナーの破壊特性上両立す
る荷重領域が存在せず、さらには印字濃度ムラが0.2
になる荷重12g/mmの状態でプリントを繰り返した
ところ約3000枚で感光体にトナーのフィルミングが
発生画像上に著しいノイズを引き起こした。
【0039】図6にトナー粒径分布のストレスによる変
化を示す。実線はストレスを受ける前の分布図であり、
点線は感光体1と現像ローラのストレスによりトナーに
破壊および凝集が発生し分布が大きく変動した状態を示
す。
【0040】図7に破壊凝集により分布が崩れたトナー
が画像時にカブリに与える影響を示したものであり、分
布の崩れ度合いを示す1例のパラメータとして12.5
μm以上トナ−の体積分布比率を用いた。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、現像剤供
給部材を心材と、この心材に被覆されるゴム硬度を40
°以上とする高分子弾性体とにより構成し、前記高分子
弾性体に前記心材の長手方向に沿う貫通孔を前記心材の
周方向に亘って複数個設け、この現像剤供給部材を前記
像担持体に対し1〜10g/mmの接触圧力で接触させ
るから、像担持体を汚染することないとともに、印字濃
度ムラなどの画像劣化のない良好な画像を提供できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像形成装置の一部を
示す構成図。
【図2】図1の画像形成装置における現像装置の現像ロ
−ラを示す斜視図。
【図3】図2の現像ロ−ラを示す側断面図。
【図4】図1の画像形成装置における感光体と現像ロ−
ラとの接触圧と印字濃度むらおよび12.7μm以上の
トナ−体積分布比率との関係を示すグラフ図。
【図5】従来の画像形成装置における感光体と現像ロ−
ラとの接触圧と印字濃度むらおよび12.7μm以上の
トナ−体積分布比率との関係を示すグラフ図。
【図6】従来の画像形成装置におけるトナ−粒子系分布
を示すグラフ図。
【図7】従来の画像形成装置における粗大トナ−と画像
カブリの関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
1…感光体(像担持体)、12…現像ロ−ラ(現像剤供
給部材)、18…ブレ−ド(現像剤層形成部材)、12
a…金属シャフト(心材)、12b…弾性体層(高分子
弾性体)、12d…貫通孔。
フロントページの続き (72)発明者 大沢 重信 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (72)発明者 福田 善行 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イ ンテリジェントテクノロジ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−2880(JP,A) 特開 昭62−251517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08 - 15/09 G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像を担持する像担持体と、 この像担持体に接触され、現像剤を供給して前記潜像を
    現像する弾性の現像剤供給部材と、 この現像剤供給部材に接触され該現像剤供給部材上に現
    像剤の薄層を形成する可撓性の現像剤層形成部材と、 を具備し、 前記現像剤供給部材は心材と、この心材に被覆される
    IS−A硬度を40°以上とする高分子弾性体とからな
    り、前記高分子弾性体に前記心材の長手方向に沿う貫通
    孔を前記心材の周方向に亘って複数個有し、前記像担持
    体に対し1〜10g/mmの接触圧力で接触されること
    を特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】潜像を担持する像担持体と、 この像担持体に潜像を形成する像形成手段と、 前記像担持体に接触され、現像剤を供給して前記潜像を
    現像する弾性の現像剤供給部材と、 この現像剤供給部材に接触され該現像剤供給部材上に現
    像剤の薄層を形成する可撓性の現像剤層形成部材と、 を具備し、 前記現像剤供給部材は心材と、この心材に被覆される
    IS−A硬度を40°以上とする高分子弾性体とからな
    り、前記高分子弾性体に前記心材の長手方向に沿う貫通
    孔を前記心材の周方向に亘って複数個有し、前記像担持
    体に対し1〜10g/mmの接触圧力で接触されること
    を特徴とする画像形成装置。
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