JP2929822B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2929822B2
JP2929822B2 JP2651892A JP2651892A JP2929822B2 JP 2929822 B2 JP2929822 B2 JP 2929822B2 JP 2651892 A JP2651892 A JP 2651892A JP 2651892 A JP2651892 A JP 2651892A JP 2929822 B2 JP2929822 B2 JP 2929822B2
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幹雄 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュ−タシステム
の外部記憶装置の一つでありランダムアクセスが可能な
磁気ディスク装置に係り、特に、一定の装置寸法内に高
密度の実装を可能にし、また、容易な組立方法を提供す
る磁気ディスク装置及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる磁気ディスク装置は、情報を記
録する円板状の記録媒体と該記録媒体を回転するスピン
ドル及びモ−タと電磁変換を行う磁気ヘッドと該磁気ヘ
ッドを記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュ
エ−タとこれらを包含し外部からの塵埃侵入を防止する
ハウジングとから成るヘッドディスクアセンブリ(以
下、HDAと略す。)と、情報の記録再生やモ−タ及び
アクチュエ−タの制御を司る電子回路を搭載した回路基
板と、該ヘッドディスクアセンブリと該回路基板を取付
けてこれらをシステムの筐体に取り付けるフレ−ムと、
該ヘッドディスクアセンブリと該フレ−ムの間に設けら
れ該筐体からの振動衝撃を遮断する防振脚からなる。
【0003】該HDAにおいて、該ハウジングによる密
閉構造は種々のものがあり、また、回路基板を装置の所
定寸法内に実装する構造にも種々のものがある。
【0004】例えば、第一の従来例として、断面がロ形
状を持ち周辺部に開口部を持つハウジングに円板を組み
込んだスピンドル及びモ−タを差し込み、更に、別の開
口部から磁気ヘッドを取り付けたアクチュエ−タアッセ
ンブリを差し込んだ後、これらの開口部を覆うカバ−を
取り付ける構造がある。また、この場合は、装置の所定
寸法のうち特に高さ方向は円板8枚を実装したHDAが
占めてしまう為、電子回路を搭載した回路基板は分割し
てフレ−ムの周囲とフレ−ムとHDAの隙間に実装され
ている。この従来例として、特開平2−260292が
ある。
【0005】また、第二の従来例の装置構造として、ハ
ウジングをほぼ高さの中央で分割し、おわん形2つのハ
ウジングで密閉する構造となっており、HDAの組立手
順は前記第二の従来例と同じと考えて良い。これらは、
装置の下部に、一枚以上の回路基板が実装されており、
HDAと回路基板がフレ−ムに取り付けられて装置を構
成している。或いは、第三の従来例の装置構造として、
おわん形ハウジングにモ−タを内蔵したスピンドルを取
付けた後に円板を積層し、これに磁気ヘッドを取り付け
たアクチュエ−タアッセンブリを取り付けて平板状のカ
バ−で密閉するHDA構造となっている。これらの従来
例としては、特開昭59−186183のようなものが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来例の場合
は、HDAの種々の部品又はサブアセンブリを組み立て
る際に一方向から組込ができず、また、回路基板も分割
されているため、装置の組立が複雑となりコストのかか
る構造となっている。また、第二の従来例の従来例のよ
うな装置構造では、これらの装置実装構造では、HDA
を組み立てる際は一方向から部品やサブアセンブリを組
み立てられるが、回路基板を取り付けるときはHDAを
反転させなければならず、取扱いによる衝撃で円板やヘ
ッドを傷める危険があり、また、おわん形ハウジングの
為に部品やサブアセンブリを保持する治工具を配置する
隙間が少なくHDAを組み立てる際に特に円板の隙間に
磁気ヘッドを挿入する作業が難しく、組立コストもかか
る構造である。
【0007】第一の従来例のようにある限られて装置寸
法内に円板と磁気ヘッドを多数個実装しようとすると、
HDAの高さ寸法を装置の高さ寸法と実質同一としなけ
ればならず、結果的に回路基板も分割され、装置の組立
が複雑となりコストのかかる構造となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、平板状のハウジングの上に記録媒体の円板とスピ
ンドル及びモ−タと磁気ヘッド及びアクチュエ−タを設
け、平板状のハウジングの平板面に対向する面に凹部を
持つおわん形ハウジングでヘッドディスクアセンブリを
構成し、おわん形ハウジングの凹部に電子回路の回路部
品が侵入する形で回路基板をおわん形ハウジングの上部
に設け、回路基板をおわん形ハウジングに取り付ける。
この際、磁気ディスク装置をシステムの筐体に取り付け
るフレ−ムと、該ヘッドディスクアセンブリと該フレ−
ムの間に該筐体からの振動衝撃を遮断する防振脚を設け
る。
【0009】また、円板の厚さと間隔を極力縮め、平板
状のハウジングとおわん形ハウジングの内側でスピンド
ル及びモ−タや磁気ヘッド及びアクチュエ−タなどの可
動部を実装する部分に凹みを設けることで多数の円板と
磁気ヘッドを実装することが可能となる。
【0010】このような組立構造により、容易な組立方
法と高密度な実装構造が可能になる
【0011】。
【作用】上記の手段により、ある限られた装置寸法内に
多数の円板ヘッドが実装可能となる。
【0012】また、平板状のハウジングによりハウジン
グの周囲に組立治工具等が配置できHDAの構成部品を
組み立てられ、また、HDAの構成部品を組み込んだ平
板状のハウジング、おわん形ハウジング、電子回路基
板、フレ−ムの順に積み重ねる形で装置を一方向から組
み立てられることが可能となり、おわん形ハウジングで
ふたをする形でHDAを密閉することができるためHD
Aの強度を損なうこと無く容易な組立方法が可能とな
る。また、おわん形ハウジングには、凹部を設けられ
て、ここに電子回路の一部を収納する形で回路基板を分
割すること無く電子回路基板を実装できるため高密度の
実装構造が可能となる。
【0013】更に、平板状のハウジングとおわん形ハウ
ジングとの分割面がフレ−ムと干渉しないため、円板径
とハウジングの幅が実質的に等しい装置寸法でもフレ−
ムの一部をおわん形のハウジングに食い込む形で実装で
きるためフレ−ムの強度を向上することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図18に
よって説明する。
【0015】図4は、本発明を適用した磁気ディスク装
置の機構部内部構造を示した斜視図であり、平板状のハ
ウジング1に記録媒体の円板2をハウジング1の平面に
並行な面に回転可能に支持するスピンドル3と、これを
回転駆動するモ−タ4(スピンドル3に内蔵されてい
る。)と、円板2に残留磁化の形で情報を記録再生する
磁気ヘッド5と、磁気ヘッド5を円板2の面に微小な間
隙を持って浮上するための支持バネ6と、支持バネ6の
片端を取り付けたキャリッジ7と、キャリッジ7を回転
可能に支持しするピポット8と、キャリッジ7を回転す
ることで磁気ヘッド5を円板2の半径方向に移動位置決
めするボイスコイルモ−タ9が設けられている。ここ
で、平板状のハウジング1には、図2に示すように、円
板2と対向する面と逆の面に設けた吸湿形乾燥剤21と
その封止シ−ル22、吸湿形乾燥剤21とハウジング内
の空間とをつなぐ小孔23と、サ−ボ信号書き込み用の
基準信号書き込み用磁気ヘッド挿入孔41と、キャリッ
ジ7の駆動機構用挿入孔42と、これらの封止板43、
44が設けられる。尚、ここで基準信号書き込み用磁気
ヘッド挿入孔41と、キャリッジ7の駆動機構用挿入孔
42及び吸湿形乾燥剤21の挿入部は、周囲に段45を
持ち、封止板43、44及び封止シ−ル22は平板状の
ハウジング1と実質同一の面となるように配置される。
更に、平板状のハウジング1には、図4に示すように、
円板2をスピンドル3に固定するためのクランプ11が
設けられ、円板2がスピンドル3に複数枚実装される場
合は、円板2の面に対向してそれぞれの面に磁気ヘッド
5が設けられるため、円板2の間にはそれぞれスペ−サ
10が実装されている。くわえて、平板状のハウジング
1には、キャリッジ7に取り付けられ磁気ヘッド5から
の信号線を引き出す屈曲可能なフレキシブルプリント基
板31が設けられる。フレキシブルプリント基板31に
は、フレキシブルプリント基板31をハウジング内に折
り曲げ固定する補強板34a、34bに実装され磁気ヘ
ッド5に対し記録再生する情報記録再生アンプ32と、
キャリッジ7に実装され磁気ヘッド5の位置決めに用い
られるサ−ボ信号専用のアンプ(図示せず)が設けられ
ている。補強板34は、垂直部34aと水平部34bを
設けることにより、例えば、図4のように情報記録再生
アンプ32を複数個実装する場合にも、後で述べるおわ
ん形ハウジングの凹部52と干渉せずに情報記録再生ア
ンプ32を平板状のハウジング1に実装できる。また、
フレキシブルプリント基板31の屈曲部にキャリッジ7
を所定の方向へ押しつけるフレキシブルプリント基板3
1に沿って設けた板状バネ(図示せず)が設けられる場
合もある。また、平板状のハウジング1には、ハウジン
グ内の塵埃を捕収する循環フィルタ27と、円板2の回
転に伴う流体(通常は空気)の流れで磁気ヘッド5を支
持する支持バネ6の振動を防止するスポイラ28が設け
られている。ここでは、循環フィルタ27とスポイラ2
8は一体に形成されている例を示している。
【0016】一方、おわん形ハウジング51は図1に示
すように、平板状のハウジング1の平面に並行な面に凹
部52を持ち、平板状のハウジング1と接するおわん形
ハウジング51の周辺部には密閉用のシ−ル53が配置
され、その外側に設けたフランジ54で平板状のハウジ
ング1にネジ99で固定される。また、おわん形ハウジ
ング51には、平板状のハウジング1の平面に実質並行
な面に電子回路を搭載した回路基板71を取り付けるボ
ス55を設け、図6に示すように、このボス55にフレ
−ム81と回路基板71を防振ゴム82を介して取り付
ける。(図6で、回路基板71に搭載されている電子部
品などは省略してある。)また、おわん形ハウジング5
1には、図1に示すように、平板状のハウジング1の面
に実質並行な面とその周囲の面から成る稜線のうちフレ
−ム81が実装される稜線56について内部に実装され
ている円板2などの部品と干渉しない範囲で、凹み57
を設け、図6に示すように、この凹み57にフレ−ム8
1のリブ81aが食い込む形で実装される。更に、おわ
ん形ハウジング51には、図6及び図7に示すように、
平板状のハウジング1に実装される円板2に沿って平板
状のハウジング1の面に実質直角な円弧状の面51aが
構成され、平板状のハウジング1とおわん形ハウジング
51で構成されるHDA100と干渉しない回路基板7
1の裏面部分71aを持ち、図7に示すように、回路基
板71の裏面部分71aに制御信号を授受する第二、第
三のコネクタ71d,71eを持つ。
【0017】加えて、おわん形ハウジング51には図1
に示すように、平板状のハウジング1と組合せて密閉さ
れたときにハウジングの内外圧力を同じに調節する呼吸
孔65と、呼吸孔65を通してハウジング外部からの塵
埃侵入を防ぐ呼吸フィルタ66が設けられている。
【0018】次に、平板状のハウジング1とおわん形ハ
ウジング51で構成されるHDA100と回路基板71
の厚さ方向の寸法関係について図6と図8で述べる。図
8において回路基板71の部品実装面71dに実装され
る電子部品の高さは5mm以下で、回路基板71(通常
は銅張りガラスエポキシ製)の厚さは1mm以下とす
る。また、図8においてHDA100と回路基板71の
裏面の隙間401は、図1に示す磁気ヘッド5と支持バ
ネ6とキャリッジ7とピポット8とスピンドル3が内部
に実装される面58とボイスコイルモ−タ9が内部に実
装される面59を除いて2.5mm以下とし、この面に
対向する回路基板71の裏面にチップ状の回路部品を設
ける。また、磁気ヘッド5と支持バネ6とキャリッジ7
とピポット8が内部に実装される面58とボイスコイル
モ−タ9とスピンドル3が内部に実装される面59は回
路基板71の裏面と最低0.1mm以上の隙間を確保す
る。そして、これらのHDA100と回路基板71の裏
面の隙間には絶縁板、若しくは、絶縁板と遮蔽板402
挿入する。また、スピンドル3には厚さ0.8mmの円
板2が間隔3mmで積み重ねられ、スピンドル3に設け
た円板2の受け面となる厚さ約1.8mmのフランジ3
bと実質等しい厚さのクランプ11を用いネジ12で固
定される。ここでネジ12は円周状に3本以上配置され
座面はクランプ11に沈む形で取付けられる。また、平
板状のハウジング1とおわん形ハウジング51は、それ
らの内側に、キャリッジ7のア−ム部7aとスピンドル
3が内部に実装される面には凹み501〜504が設け
られ、ここにキャリッジ7のア−ム部7aとスピンドル
3が食い込む形で配置され、スピンドル3のフランジ3
aとクランプ11、及び、磁気ヘッド5と支持バネ6と
キャリッジ7に対し、平板状のハウジング1とおわん形
ハウジング51は僅かな隙間を持つ。また、この凹み5
01〜504部分の平板状のハウジング1とおわん形ハ
ウジング51の厚さは0.8mm以下であり、凹み部分
以外の平板状のハウジング1とおわん形ハウジング51
の厚さは、概ね2mmである。
【0019】また、キャリッジ7は支持バネ6を取付け
るア−ム部7aとピポット8に挿入する円筒部7bとボ
イスコイルモ−タ9のコイル9aを取付けるア−ム部7
cが一体に構成される。円筒部7bの軸方向長さは、支
持バネ6を取付けるア−ム部7aの軸方向長さより短
く、また、ボイスコイルモ−タ9のコイル9aを取付け
るア−ム部7cの軸方向長さより長い。また、ピポット
8の中に設けた一対の軸受8bは、実質的にキャリッジ
7の円筒部7bの両端に配置され、キャリッジ7のア−
ム部7aの軸方向長さより短いスパンを持つ。また、こ
のピポット8は固定軸8cと軸受8bと円筒8dと軸受
8bの内外輪を円筒8dと固定軸8cに接着する際に与
圧を加えるバネ8eからなり、円筒8dにはフランジを
持たずキャリッジ7の円筒部7bをぴポット8の円筒8
dに被せ側面からネジ8fで固定される。
【0020】また、キャリッジ7のア−ム7aの先端に
は支持バネ6を固定する小孔7eが配置されている。支
持バネ6には、図11に示すように、予めスペ−サ6a
が溶接等で設けられており、スペ−サ6aには中央部に
小孔6bを持つボス6cがプレス等の工法で設けられて
いる。ボス6cの外径(Dc)は、ア−ム7aの小孔7
eの内径(Da)より僅かに小さく、ボス6cの内径は
一部に内径(Db)の段6dを持つ。この支持バネ6
は、キャリッジ7に以下の手順で取り付けられる。ま
ず、図12aに示すように、例えば、ア−ム7aの上面
に取り付ける支持バネ6のボス6cをア−ム7aの小孔
7eに挿入する。この時、キャリッジ7と支持バネ6の
スペ−サ6aは治具(図示せず)で固定しておく。次
に、ボス6cの段6dの内径(Db)より僅かに大きい
直径(d1)を持つ球311をスペ−サ6a側からスペ
−サ6aの小孔6bに通し、更に、球311の直径(d
1)より僅かに大きい直径(d2)を持つ球312をス
ペ−サ6a側からスペ−サ6aの小孔6bに通すことで
固定する。その後、図12bに示すようにキャリッジ7
とア−ム7aの下面に取り付ける支持バネ6のスペ−サ
6aのボス6cをア−ム7aの小孔7eに挿入し、他の
治具で固定してする。そして、再び、球311と312
を順次スペ−サ6a側からスペ−サ6aの小孔6bに通
して全部の支持バネ6がキャリッジ7に取り付けられ
る。また、キャリッジ7の両端のア−ム7aに上面、或
いは、下面のみに支持バネが取り付けられる場合は、そ
れぞれ、上面、或いは、下面に支持バネを取り付ける工
程で行えば良い。ここで、キャリッジ7の両端のア−ム
7fに上面、或いは、下面のみに支持バネが取り付けら
れる場合、少なくともキャリッジ7の両端のア−ム7f
の支持バネ6のスペ−サ6aが取り付けられる部分は、
他のア−ム7aと実質等しい厚さを持ち、球311と3
12を通す際にア−ム7fが曲がることを防ぐ効果を持
つ。この場合は、キャリッジ7の両端のア−ム7fは、
ここで段差を持つ場合もある。以上は、球311と31
2をスペ−サ6aの方向からア−ム7a、7fの向きに
通過させる工程でキャリッジ7と支持バネ6を結合する
方法を説明したが、図13に示すように、球311と3
12をア−ム7a、7fの方向からスペ−サ6aの向き
に通過させる工程でキャリッジ7と支持バネ6を結合す
る方法を用いても良く、特に、ア−ム7a、7fの厚さ
が対向する一式のスペ−サ6aのボス6cの厚さのわに
実質等しいか、若しくは、殆ど差がない薄板のア−ム7
a、7fを用いる場合に有効である。これは、球311
と312がボス6cの段6dを通過する際に、僅かにボ
ス6cの段6dは球311と312が通過する軸方向に
延び、対向する一式のスペ−サ6aのボス6cが互いに
干渉するのを防ぐためである。
【0021】このようにキャリッジ7とピポット8を構
成することにより、平板状のハウジング1には、ピポッ
ト8の固定軸8cを接着固定する際の円筒支持部1bを
設けることができ、しかも、ピポット8が位置する部分
の平板状のハウジング1とおわん形ハウジング51には
凹みを設けないで済む。また、平板状のハウジング1に
は、スピンドル3の固定軸3aを接着固定する際の円筒
支持部1cを設けることができ、しかも、スピンドル3
が位置するフランジ3bとクランプ11以外の部分で平
板状のハウジング1とおわん形ハウジング51には凹み
を設けないで済む。
【0022】以上述べたような寸法関係にすることによ
り、図7に示す磁気ディスク装置で厚さ寸法を41.3
mmとして円板2を8枚、磁気ヘッド5を16個実装す
ることが可能となる。また、図9に示すように装置の厚
さ寸法を25.4mmとした場合は、円板2を4枚、磁
気ヘッド5を8個実装することが可能となる。尚、ここ
では円板2の板厚を0.8mm、円板2の間隔を3mm
の例を示したが、円板2の板厚を0.64mm以下、円
板2の間隔を2.54mm以下とすることで、図7に示
すようなHDA100と回路基板71を重ね合わせて磁
気ディスク装置を構成する場合でも、装置の厚さ寸法4
1.3mmで円板2を9枚以上、磁気ヘッド5を18個
以上実装することが可能であり、装置の厚さ寸法を2
5.4mmとした場合は、円板2を5枚以上、磁気ヘッ
ド5を10個以上実装することが可能となる。
【0023】また、前述した実施例では、キャリッジ7
の円筒部7bの軸方向長さがア−ム部7aの軸方向長さ
に比べ短いものを説明したが、キャリッジ7とア−ム部
7aの軸方向長さが実質等しい以下のような構成として
も良い。
【0024】つまり、キャリッジ7の円筒部7bの軸方
向長さは、支持バネ6を取付けるア−ム部7aの軸方向
長さと同等か短く、ボイスコイルモ−タ9のコイル9a
を取付けるア−ム部7cの軸方向長さより長く構成す
る。また、キャリッジ7の円筒部7bの全体、又は、一
部の軸方向長さをピポット8の円筒部8dの長さと実質
等しく構成する。図10がこのキャリッジ7の形状を示
したものであり、ピポット8に設けた軸受8bはキャリ
ッジ7の円筒部7bの一部、又は、全体で覆われる形と
なる。このようにキャリッジ7の円筒部7bと実質等し
いピポット8の円筒部8dの両端に軸受8bを配置する
ことにより、スピンドル3に配置された円板2が回転す
ることにより起きる風の流れが直接ピポット8の円筒部
8dの両端に設けた軸受8bの側面にあたることが無
く、軸受8bに封入されている潤滑剤(グリ−スなど)
が軸受端部から漏れ出ることが避けられ、HDA内の清
浄度を保つことが可能となる。従って、ピポット8に設
けた軸受8bをキャリッジ7の円筒部7bの一部で覆う
場合は、キャリッジ7の円筒部7bの支持バネ6を取付
けるア−ム側の軸方向長さを、キャリッジ7の円筒部7
bのボイスコイルモ−タ9のコイル9aを取付けるア−
ム側の軸方向長さより長く構成すれば良い。このように
構成しても、キャリッジ7の円筒部7bの軸方向長さ
は、支持バネ6を取付けるア−ム部7aの軸方向長さよ
り短くでき、かつ、キャリッジ7のア−ム部7aと接す
る円筒部7dはピポット8の廻りに回転するのみである
から、前述した効果は全く失われず、高密度の円板・ヘ
ッドの実装が可能である。
【0025】次に、以上述べた磁気ディスク装置のスピ
ンドル3やピポット8の回転中心配置など、装置を平面
的に見た特徴を図14により説明する。
【0026】図14は、図1に示すHDA100の平面
図であり、その内部配置を示したものである。装置の長
手寸法を縦軸に、同じく短形寸法を横軸にとり、スピン
ドル3の回転中心3eを座標原点に取って説明する。図
14において、スピンドル3と円板2の回転方向は反時
計回りであり、ピポット8の回転中心8gは、第3象限
に位置する。また、さきほど述べたおわん形ハウジング
51に設けられた凹部52は、第4象限に配置されてい
る。キャリッジ7のア−ム7aと磁気ヘッド5の支持バ
ネ6は、円板2に対しその半径方向を横切る形でピポッ
ト8の回転中心8gから第4象限に直線的に延びてい
る。ピポット8の回転中心8gと図16に示す磁気ヘッ
ド5のスライダ部5aの片端に設けられている記録再生
ギャップ5bの中心を結ぶ線7fは、支持バネ6の中心
線6aに並行にオフセットしており、キャリッジ7と磁
気ヘッド5と支持バネ6とVCMコイル9bは、ピポッ
ト8の中心8fと記録再生ギャップ5bの中心を結ぶ線
7fに対し非対称である。
【0027】また、円板2の記録領域は、半径Rinか
らRoutの範囲にあり、その外側と内側には若干のガ
−ドバンドを配置して記録領域外であることを検出する
ことができるように円板2に信号が書き込まれている。
ここで、ピポット8の回転中心8gに対する記録再生ギ
ャップ5bの回転半径はRhであり、ピポット8の回転
中心8gとスピンドル3の回転中心3eの軸間距離をD
とする。また、磁気ヘッド5の記録再生ギャップ5bの
回転軌跡5rと記録領域の半径Rin、及び、Rout
との交点をそれぞれS,Tとし、スピンドル3の回転中
心3eからS,Tにそれぞれ降ろした垂線3e−S,3
e−Tに直角な線分をS1−S2,T1−T2とする。
更に、ピポット8の回転中心8gとSを結ぶ線と線分S
1−S2の成す角をα、ピポット8の回転中心8gとT
を結ぶ線と線分T1−T2の成す角をβとする。このα
やβは、円板2の記録領域半径RinからRoutと、
記録再生ギャップ5bの回転半径Rhと、ピポット8の
回転中心8gとスピンドル3の回転中心3eの軸間距離
Dで一元的に決まるものであり、一般にヨ−角と呼ばれ
ている。この実施例では、磁気ヘッド5のスライダ5a
の記録再生ギャップ5bが設けられているスライダ5a
の浮上面5cの浮上量が円板2の半径方向に変化する量
がなるべく少なくなるようにα≒−1°、β≒18°と
なっており、円板2の半径方向に図17の192で示さ
れる変化となっている。また、このとき、磁気ヘッド5
のスライダ5aの記録再生ギャップ5bが設けられてい
ない他方の浮上面5dの浮上量は、浮上面5cの浮上量
より高く設定される。このため、支持バネ6から与えら
れる磁気ヘッド5のスライダ5aへの加重点5eは、図
15(b)に示すようにそれぞれの辺の中心線からオフ
セットして配置されている。ここで、αとβの比を(β
/α)≒15に設定した例を示したが、これは特に小径
の円板を用いて記録領域半径RinとRoutの比(R
out/Rin)が大きい場合にもスライダ5aの浮上
面5cの浮上量が円板2の半径方向に変化する量が少な
くなる方法として有効である。尚、本実施例では、円板
2の直径は95mm、(Rout/Rin)≒2、回転
半径Rh≒56mm、軸間距離D≒60mmである。以
上から、図17に示すように、磁気ヘッド5のスライダ
5aの記録再生ギャップ5bが設けられているスライダ
5aの浮上面5cの浮上量191が円板2の半径方向に
20%以上変化しない浮上量に設定が行え、結果的に円
板2の記録線密度を図18のように設定でき、記憶容量
の増大が図れる効果を持ち、また、装置の長手寸法を拡
大せずに小形化が図れる。
【0028】次に、以上述べた構造の組立・製造手順に
ついて説明する。
【0029】まず、図2に示すように、平板状のハウジ
ング1には吸湿形乾燥剤21、機器銘板26、製造工程
中、或いは、この磁気ディスク装置がシステムの筐体に
取り付けられるまでの衝撃を緩和するダンパ25など円
板2の実装面と反対側に設けられる部材をあらかじめ取
り付けておく。その後、図3に示すように、平板状のハ
ウジング1にモ−タ4を内蔵したスピンドル3とピポッ
ト8をそれぞれの軸3aと8aの一端を接着によって固
定する形で平板状のハウジング1に設けた基準面1aに
対し所定の寸法で実装する。次に、この平板状ハウジン
グを図5で示す製造工程中で用いるパレット300に載
せ、図4に示すように、モ−タ4を内蔵したスピンドル
3に円板2をスペ−サ10を介して積み重ね、ピポット
8には磁気ヘッド5とボイスコイルモ−タ9のコイル9
aとフレキシブルプリント基板31を設けたキャリッジ
7を側面からネジ(図示せず)で取り付け、円板2の間
に磁気ヘッド5を挿入した後、ボイスコイルモ−タ9の
マグネット9bを平板状のハウジング1に取り付ける。
また、フレキシブルプリント基板31を補強板34の位
置で平板状のハウジング1に取り付ける。(以下の説明
に用いる図1、図3、図4、図6ではパレット300は
省略してある。)こうしてHDA100の主たる構成部
品を平板状のハウジング1に取り付けた後、図1に示す
ように、おわん形ハウジング51を被せその外側に設け
たフランジ54で平板状のハウジング1と突合せ、おわ
ん形ハウジング51に設けたシ−ル53を押しつぶすこ
とでHDA100が出来上がる。尚、この時、スピンド
ル3とピポット8をそれぞれの軸3aと8aの他端はお
わん形ハウジング51にネジ61、62などで固定さ
れ、フレキシブルプリント基板31の他端はシ−ル53
をくぐりぬけてHDA100の外部に引き出されてい
る。
【0030】次に、このHDA100をパレット300
に載せたまま、サ−ボ信号書き込み装置200に図5に
示す形で平板状のハウジング1を下側のまま搭載し、平
板状のハウジング1に設けられているサ−ボ信号書き込
み時の基準信号書き込み用磁気ヘッド201の挿入孔4
1とキャリッジ7の駆動機構用挿入孔42を通してサ−
ボ信号書き込み装置200に設けられている基準信号書
き込み用磁気ヘッド201とキャリッジ7の駆動ピン2
02が挿入され、サ−ボ信号が書き込まれる。
【0031】この後、平板状のハウジング1に設けられ
ている基準信号書き込み用磁気ヘッドの挿入孔41とキ
ャリッジ7の駆動機構用挿入孔42は、図2に示す形で
封止板43、44によって封止され、HDA100が密
閉され完成する。
【0032】このHDA100に、図6に示すように、
おわん形ハウジング51に設けたボス52に電子回路を
搭載した回路基板71を防振ゴム82介してフレ−ム8
1及び横渡しフレ−ム83に取り付ける。また、HDA
100の外部に引き出されているフレキシブルプリント
基板31の他端を回路基板71の給電コネクタ71bに
挿入し、スピンドル3に内蔵したモ−タ4の引出線4a
を同様に回路基板71の給電コネクタ71cに挿入する
ことで磁気ディスク装置が完成する。この時、おわん形
ハウジング51に設けてある凹部52には回路基板71
に搭載された電子部品の一部が入り込む形で実装され
る。
【0033】最後に、この完成した磁気ディスク装置
は、パレットに乗ったまま試験機で機能と性能が検査さ
れ、一連の製造工程が終了する。検査完了した磁気ディ
スク装置は、パレットから取り外されて図7のような外
観を持ち、最初に取付けたダンパ25を取り付けたまま
出荷される。
【0034】この磁気ディスク装置が、ワ−クステ−シ
ョンなどの情報処理装置の筐体に実装される場合は、図
7のように回路基板71が下面、或いは、側面になるよ
うに配置されフレ−ム81のネジ穴81bで筐体に固定
される。
【0035】以上のような組立て・製造手順を採ること
によって、HDAを製造途中で反転させることが無く、
また、この磁気ディスク装置が情報処理装置の筐体に実
装されるまでに受ける取扱時の衝撃にたいしてもダンパ
25又は防振ゴム82がHDA100に対して干渉の役
目を果たすため、HDA100に設けられている円板2
と磁気ヘッド5の損傷が防げる効果をもつ。
【0036】
【発明の効果】本実施例によれば、まず、ある限られた
装置寸法内に多数の円板ヘッドが実装可能となり、HD
A内の風の流れが回転部材に用いられている潤滑剤に悪
影響を及ぼすことも無くすことができる。
【0037】また、平板状のハウジングに実装するスピ
ンドルモ−タとピポット、スピンドルモ−タに積層され
る円板、ピポットに取り付けられる磁気ヘッドとボイス
コイルモ−タのコイルを設けたキャリッジ及びボイスコ
イルモ−タのマゲネットなど主要な部品が平板状のハウ
ジングの面の一方向から組み込むことが可能であり、更
に、円板間に磁気ヘッドを挿入する際にも、平板状のハ
ウジングであるために平板状のハウジングの周囲を含め
て治具などを配置することができる。こうしてHDAの
主たる構成部品を平板状のハウジングに取り付けた後、
おわん形ハウジングをスピンドルモ−タやピポット、円
板、キャリッジを取り付けた方向と同じ方向から組立で
き、これに、電子回路基板とフレ−ムをもまた、おわん
形ハウジングを取り付けた方向と同方向から組立できる
ことから、磁気ディスク装置が一面組立でき、組立が容
易となる効果を持つ。
【0038】また、HDAにサ−ボ信号を書き込む際も
組み立てたHDAを反転すること無くサ−ボ信号書き込
み装置に搭載することができ、その後組付ける回路基板
もHDAの上面に配置されているため、回路の内部信号
を取りだしながら装置のテストを行うことができ、総合
的に組立て検査行程を自動化することが容易となる。
【0039】更に、回路基板に搭載された背丈が高い、
例えば、ハイブリッドICなどをおわん形ハウジングに
食い込む形で実装できるため、回路基板の実装密度が向
上し、回路構成部品が増えても所定の外形寸法に納める
ことができ、小形の磁気ディスク装置が提供できる効果
を持つ。
【0040】また、おわん形ハウジングの一部にフレ−
ムのリブが食い込む形で実装できるため、フレ−ムの強
度を向上できる効果を持つ。
【0041】更に、おわん形ハウジングは、側面の一部
が円板に沿った曲面で構成されているため、おわん形ハ
ウジングに回路基板を取付けた際、回路基板のおわん形
ハウジングに対向する面におわん形ハウジングに覆われ
ない面が設けられ、ここに、コネクタなどの回路部品が
取り付けることができ、また、この磁気ディスク装置を
ワ−クステ−ションなどの筐体に実装するときも容易に
コネクタを嵌合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】おわん形ハウジングの斜視図
【図2】平板状ハウジングと構成部品を示す斜視図
【図3】平板状のハウジングに取付けたスピンドルとピ
ポットを示す斜視図
【図4】平板状のハウジングにHDAの主たる構成部品
を搭載した平板状ハウジングの斜視図
【図5】パレットに載せたHDAをサ−ボ信号書き込み
装置に搭載する斜視図
【図6】HDAに回路基板とフレ−ムを取付けた斜視図
【図7】磁気ディスク装置完成時の斜視図
【図8】磁気ディスク装置の内部構造(1)を示す断面
【図9】磁気ディスク装置の内部構造(2)を示す断面
【図10】キャリッジの構造を示す斜視図
【図11】支持バネの斜視図
【図12】支持バネの取付け方法1を示す断面図
【図13】支持バネの取付け方法2を示す断面図
【図14】HDAの平面図
【図15】支持バネと磁気ヘッドの斜視図
【図16】スライダ部の斜視図
【図17】円板半径方向での浮上量とヨ−角変化を示す
グラフ
【図18】円板半径方向での記録密度変化を示すグラフ
【符号の説明】
1 平板状のハウジング 2 円板 3
スピンドル 4 モ−タ 5 磁気ヘッド 6
支持バネ 7 キャリッジ 7a キャリッジア−ム
部 7b キャリッジ円筒部 8 ピポット 9 ボイスコイルモ−タ 10 スペ−サ 11 クランプ 31 フレキシブルプリント基板 51 おわん形ハウジング 52 凹部 57
凹み 51a 円弧状の面 81 フレ−ム 81a リブ 82
防振ゴム 501〜504 隙間
フロントページの続き (72)発明者 細川 春彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 岡崎 寿久 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (56)参考文献 特開 平5−101607(JP,A) 特開 平3−108178(JP,A) 特開 昭60−182069(JP,A) 特開 昭59−94280(JP,A) 実開 昭63−16684(JP,U) 国際公開92/1283(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 33/12 313 G11B 33/12 304 G11B 25/04 101

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器を
    記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエータ
    とこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少なく
    とも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、
    アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回路基
    板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジングが
    実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設
    けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に少な
    くとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で
    覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基
    板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質一体
    を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記ハウジングの内側に前記スピンドルと少なくとも前
    記キャリッジのアームを配置する凹部を設け、該凹部に
    該スピンドルと少なくとも該キャリッジのアームが食い
    込む形で配置することを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器を
    記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエータ
    とこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少なく
    とも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、
    アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回路基
    板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジングが
    実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設
    けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に少な
    くとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で
    覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基
    板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質一体
    を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記ハウジングに少なくとも前記スピンドルの軸、又
    は、前記キャリッジを支持する軸を取り付ける実質環状
    の立上り部を設けたことを特徴とする情報記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2における情報記録再生装置におい
    て、 前記実質環状の立上り部に前記スピンドルの軸、又は、
    前記キャリッジを支持する軸を接着で取り付けることを
    特徴とする情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2における情報記録再生装置におい
    て、 前記立上り部は前記実質平板状の部材の一部に該部材と
    一体に設けられたことを特徴とする情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器を
    記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエータ
    とこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少なく
    とも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、
    アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回路基
    板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジングが
    実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設
    けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に少な
    くとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で
    覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基
    板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質一体
    を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記キャリッジは前記変換器を支持する第1のアーム部
    と回転中心を持つ実質円筒部と該第1のアーム部に対し
    反対方向に延びる第2のアーム部からなり、少なくと
    も、該実質円筒部の軸方向長さが該第1のアーム部の軸
    方向長さより短く、或いは、該第2のアーム部の軸方向
    長さより長いことを特徴とする情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該キャリッ
    ジを回転可能に支承するピボットと該変換器を記録媒体
    の半径方向に移動位置決めするアクチュエータとこれら
    を包含するハウジングを含む機構部と、少なくとも情報
    の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、アクチュ
    エータの制御を司る電子回路を搭載した回路基板からな
    る情報記録再生装置であって、該ハウジングが実質平板
    状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設けたおわ
    ん形部材から成り、該実質平板状の部材に少なくとも該
    記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で覆い、該
    ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基板に搭載
    された部品、若しくは、該回路基板と実質一体を成す部
    材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記キャリッジは前記ピポットに係合する実質円筒部を
    持ち、該実質円筒部は該ピポットの円周の全部、又は、
    一部を軸方向に覆うことを特徴とする情報記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器を
    記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエータ
    とこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少なく
    とも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、
    アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回路基
    板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジングが
    実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設
    けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に少な
    くとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で
    覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基
    板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質一体
    を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記ハウジングの内側に前記スピンドルと少なくとも前
    記キャリッジのアームを配置する凹部を設け、該スピン
    ドルの軸方向の装置寸法41.3mm内に前記記録媒体
    を少なくとも8枚、前記変換器を少なくとも16個設け
    たことを特徴とする情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器を
    記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエータ
    とこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少なく
    とも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、
    アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回路基
    板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジングが
    実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設
    けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に少な
    くとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で
    覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基
    板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質一体
    を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記ハウジングの内側に前記スピンドルと少なくとも前
    記キャリッジのアームを配置する凹部を設け、該スピン
    ドルの軸方向の装置寸法25.4mm内に前記記録媒体
    を少なくとも4枚、前記変換器を少なくとも8個設けた
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 情報を記録する円板状の記録媒体と該記
    録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を行
    う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器を
    記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエータ
    とこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少なく
    とも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しくは、
    アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回路基
    板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジングが
    実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部を設
    けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に少な
    くとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部材で
    覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回路基
    板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質一体
    を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置において、 前記回路基板は前記記録媒体とほぼ平行に、前記変換器
    は前記アクチュエータの回転中心から前記キャリッジを
    介してほぼ直線上に、それぞれ配置され、 前記ハウジングの内側に前記スピンドルと少なくとも前
    記キャリッジのアームを配置する凹部を設け、該スピン
    ドルの軸方向の装置寸法41.3mm内に前記記録媒体
    を少なくとも8枚、前記変換器を少なくとも16個設け
    たことを特徴とする情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 情報を記録する円板状の記録媒体と該
    記録媒体を回転するスピンドル及びモータと電磁変換を
    行う変換器と該変換器を支持するキャリッジと該変換器
    を記録媒体の半径方向に移動位置決めするアクチュエー
    タとこれらを包含するハウジングを含む機構部と、少な
    くとも情報の記録再生や該モータの回転制御、若しく
    は、アクチュエータの制御を司る電子回路を搭載した回
    路基板からなる情報記録再生装置であって、該ハウジン
    グが実質平板状の部材と該回路基板に対向する面に凹部
    を設けたおわん形部材から成り、該実質平板状の部材に
    少なくとも該記録媒体と該変換器を設け、該おわん形部
    材で覆い、該ハウジングのおわん形部材の凹部に、該回
    路基板に搭載された部品、若しくは、該回路基板と実質
    一体を成す部材を挿入して成る情報記録再生装置におい
    て、 前記回路基板は前記記録媒体とほぼ平行に、前記変換器
    は前記アクチュエータの回転中心から前記キャリッジを
    介してほぼ直線上に、それぞれ配置され、 前記ハウジングの内側に前記スピンドルと少なくとも前
    記キャリッジのアームを配置する凹部を設け、該スピン
    ドルの軸方向の装置寸法25.4mm内に前記記録媒体
    を少なくとも4枚、前記変換器を少なくとも8個設けた
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
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