JP2929461B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2929461B2
JP2929461B2 JP2221653A JP22165390A JP2929461B2 JP 2929461 B2 JP2929461 B2 JP 2929461B2 JP 2221653 A JP2221653 A JP 2221653A JP 22165390 A JP22165390 A JP 22165390A JP 2929461 B2 JP2929461 B2 JP 2929461B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数の識別情報による可変表示ゲームを実
行可能な可変表示部を有する可変表示手段を備え、該可
変表示ゲームの停止結果態様が特別表示態様となったこ
とに関連して遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生
可能な遊技機に関する。
[従来の技術] 従来、複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置
を備え、該可変表示装置での可変表示の停止結果態様が
特別表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特別
遊技状態を発生させるようにした遊技機が知られてい
る。
前記可変表示装置としては、7セグメントLED等を使
用して数字やアルファベット等により可変表示を行うも
のが知られている。そして、これらの可変表示装置にお
ける表示の制御や、前記特別遊技状態の起生制御などの
遊技内容の制御を遊技機に備えられている1つの制御装
置により行っていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来の可変表示装置では、表示できる情報量
が少ない結果、その表示内容が乏しくなってしまい、遊
戯の興趣を十分に向上させ得るものではなかった。
そのため、可変表示装置を表示情報量の多いものにす
ることが考えられるが、従来は、可変表示装置における
表示制御の他に、遊技内容の制御(例えば、変動入賞装
置や装飾ランプの作動制御、各種入力制御など)を全て
1つの制御装置により制御していたため、制御装置にお
ける処理負担が大きくなり過ぎて、複雑な表示態様の表
示や高速処理を行うことが困難になってしまうという問
題点がある。また、制御装置が大型化してしまい、遊技
機裏面側の限られたスペースに配設することが困難とな
ってしまったり、表示制御に関わる部分あるいは遊技制
御に関わる部分の何れかに故障や変更が生じた際に、制
御装置全体を交換しなければならず、無駄が多く、コス
トが嵩むといった問題もある。
更に、表示情報量の多い可変表示装置を備える場合に
は、その装置が複雑化するため、遊技盤への組付け時や
補修時あるいは点検時等の作業性が悪くなったり、配線
の数も増えるために、配線処理が複雑になってしまうと
いった問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、可変表示装置をより表示情報量の多いものにして、
遊戯の興趣を向上させるとともに、配線処理を整然と行
えることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するため、 複数の識別情報による可変表示ゲームを実行可能な可
変表示部(21)を有する可変表示手段(例えば、可変表
示装置20)を備え、該可変表示ゲームの停止結果態様が
特別表示態様となったことに関連して遊技者にとって有
利な特別遊技状態を起生可能な遊技機(例えば、パチン
コ遊技機1)において、 前記可変表示ゲームの起生および前記特別遊技状態の
起生等に関わる遊技制御を行う遊技制御基盤(例えば、
役物制御装置910)と、該遊技制御基盤からの表示制御
信号に基づいて前記可変表示部における表示制御を行う
表示制御基盤(例えば、可変表示制御基盤500)とを各
々個別に分離構成し、 前記可変表示手段は、 前記表示制御基盤と、 前記表示制御基盤に電気的に接続され、所定の表示面
積を有して前記可変表示部を構成する液晶パネル(42
0)と、 前記液晶パネルの裏面側に配設され、蛍光を照射して
液晶表示を行うための蛍光照射手段(例えば、蛍光灯32
3、324)と、 前記液晶パネルの裏面側に配設され、前記蛍光照射手
段からの蛍光を該液晶パネル方向に反射させる反射手段
(例えば、反射板460,470等)と、 をケース(例えば、本体ケース330等)に収納して一
体的にした表示ユニット(例えば、本体部300)として
構成し、 前記遊技制御基盤と前記表示ユニットの表示制御基盤
とをコネクタ(505等)を介して電気的に接続可能に構
成した。
前記遊技制御基盤は、前記遊技制御を行う第1のマイ
クロコンピュータ(例えば、マイクロコンピュータ61
0)と、遊技制御プログラムを記憶する第1のROM(例え
ば、外部ROM620)とを有し、 前記表示制御基盤は、前記表示制御を行う第2のマイ
クロコンピュータ(例えば、可変表示用マイクロコンピ
ュータ661)と、前記識別情報および所定のキャラクタ
画像(例えば、図20,図22,図23の人形のキャラクタ)の
各々のデータを記憶する第2のROM(例えば、ROM662)
とを有するようにしてもよい。
前記表示ユニットにおける前記蛍光照射手段の外面側
所要部にノイズ防止部材(例えば、ノイズ防止枠340)
を備えた構成としてもよい。
[作用] 本発明によれば、可変表示ゲームの起生および特別遊
技状態の起生等に関わる遊技制御を行う遊技制御基盤
と、該遊技制御基盤からの表示制御信号に基づいて可変
表示部における表示制御を行う表示制御基盤とが各々個
別に構成される。
複数の識別情報による可変表示ゲームを実行可能な可
変表示部を有する可変表示手段は、前記表示制御基盤
と、該表示制御基盤に電気的に接続され、所定の表示面
積を有して前記可変表示部を構成する液晶パネルと、該
液晶パネルの裏面側に配設され、蛍光を照射して液晶表
示を行うための蛍光照射手段と、該液晶パネルの裏面側
に配設され、該蛍光照射手段からの蛍光を該液晶パネル
方向に反射させる反射手段と、をケースに収納して一体
的にした表示ユニットとして構成される。
そして、前記遊技制御基盤と前記表示ユニットの表示
制御基盤とがコネクタを介して電気的に接続可能に構成
される。
[実施例] 第1図は、本発明が適用された遊技機として例示する
パチンコ遊技機1の部分前面の構成例を示すもので、そ
の遊技盤13の前面には、図示省略の操作ダイヤルにより
駆動される打球発射装置(後述)によって発射された打
球を遊技盤13の上方部まで案内するガイドレール3が配
設され、遊技盤13前面のガイドレール3とガラス板とに
よって囲まれた空間内に遊技領域2が設けられている。
そして、この遊技領域2の中央には大当りの遊技(特
別遊技状態)の権利の発生のための補助遊技(可変表示
ゲーム)を行なう画像表示装置として例示する可変表示
装置(可変表示手段)20が設置されている。この可変表
示装置20の上方部には天入賞口と呼ばれる一般入賞口2
2、および始動入賞口4,5,6に入賞して未だ可変表示ゲー
ムが行われていない入賞記憶個数を表示する、複数(例
えば、4個)の入賞個数記憶表示ランプLED1〜4が設置
されている。
前記可変表示装置20中央の可変表示部21の左右両側寄
り位置と入賞個数記憶表示ランプLED1〜4の上方位置に
は、それぞれ飾りランプL1,L1,L1が設置されている。
また、前記入賞個数記憶表示ランプLED1〜4の左右両
側位置には飾りランプLED5〜9,10〜14が、また、それら
飾りランプLED5〜9,10〜14の上方位置には飾りランプLE
D15〜18,19〜22が、それぞれ設置されている。
前記可変表示装置20の下部側には、遊技球を中央に集
めて始動入賞口6中に流入し易くさせる案内部23が手前
側に突出した状態で設けられている(第6図参照)。そ
して、可変表示装置20の前面部の左右両側にはその案内
部23に遊技球を導く案内樋24,24が設けられている。
可変表示装置20の左右両側で、前記ガイドレール3の
内側隣接部には飾りランプ(サイドランプ)L2,L2が、
また、これら飾りランプL2,L2の斜め上方で、前記ガイ
ドレール3の外側隣接部には複数の当たり表示ランプ
L3,L3……が、それぞれ設置されている。
また、パチンコ遊技機1の前面枠11の上部前面側には
大当り動作表示ランプL4,L4が取付けられている。
前記可変表示装置20の下方には、該可変表示装置20に
よる可変表示装置ゲームを行なった結果大当りが発生し
たときに、遊技球を入賞させ易い状態に変換される変動
入賞装置50が設置されている。この変動入賞装置50の上
部には一対の可動部材51,51によつて開閉される大入賞
口(入賞部)52が設けられている。
そして、この大入賞部口52の中央部には継続入賞口53
が設けられ、その継続入超口53に打球が入賞することを
条件として前記可動部材51,51の開放のサイクル(大当
り遊技のサイクル)が継続して行われるようになってい
る。
変動入賞装置50の上部前面側には継続条件成立表示ラ
ンプL5が、また、中央下部には飾りランプL1がそれぞれ
取り付けられている。
前記可動表示装置20の下部寄りの左右両側位置と直下
位置には、それぞれ始動入賞口4,5,6が配設されてい
る。
前記変動入賞装置50の左右両側部とそれらの斜め上方
位置にはそれぞれ一般入賞口55,55、7,7が配設されてい
る。そして、一般入賞口7,7には、飾りランプL6,L6
取付けられている。なお、遊技盤13の上部には、パチン
コ遊技機裏側の貯留タンク(後述)中に貯留されている
予備球(賞品球)が不足したときに添加する球不足表示
ランプ14が設置されている。
また、可変表示装置20の周りには風車と呼ばれる打球
方向変換部材8a,8a,8b,8bが回転自在に複数設置されて
おり、遊技領域2の適宜位置には障害釘9が多数植設さ
れている。遊技領域2の中央下部にはアウト球回収口12
が設けられている。
遊技盤13には、その裏面図として第2図に示すよう
に、貫通孔1A〜1K等が設けられている。
これらのうち、中央上部の貫通孔1Aは可変表示装置20
を、中央下部の貫通孔1Bは変動入賞装置50を、それぞれ
取り付けるために設けられている。貫通孔1C〜1Eは始動
入賞口を、貫通孔1F,1Gは一般入賞口7,7を、貫通孔1H,1
Iは飾りランプ(サイドランプ)L2,L2を、それぞれ取
り付けるために設けられている。また、貫通孔1Jはアウ
ト球回収口12と連通させて設けられ、貫通孔1Kは球不足
表示ランプ14を設置するために設けられている。
そして、遊技盤13前面の各入賞口4,5,6,7,7,22,52,5
5,55等に流入し貫通孔1A〜1Gを介して遊技盤13の裏側に
至った入賞球は、遊技盤13の裏側に突設された入賞球案
内樋1a〜1o、および遊技盤13の裏側に、遊技球がその内
部を通過できるように、少なくとも球1個分の間隔を開
けて設置された集合樋15とによって、それぞれ点線の矢
印で示す方向に流下されて集められ、その下端の流下樋
15aにより後述の入賞球処理装置850に導かれるようにな
っている。そして、前記始動入賞口4,6に流入して貫通
孔1C,1Eを介して遊技盤13の裏側に至った入賞球を集合
させて流下案内する集合案内通路1rには、該集合案内通
路1rを流下する入賞球を検出する始動入賞検出スイッチ
1s(SW1)が設置されている。また、前記始動入賞口5
に流入して貫通孔1Dを介して遊技盤13の裏側に至った入
賞球を所定の方向に流下案内する流下案内通路1tには、
該流下案内通路1tを流下する入賞球を検出する始動入賞
検出スイッチ1u(SW1)が設置されている。また、貫通
孔1Bの裏側に臨んだ変動入賞装置20裏側には大入賞口52
中の継続入賞口53に流入した入賞球を検出する継続入賞
スイッチ56(SW2)、および大入賞口52中に流入した入
賞球を全て検出する入賞個数検出スイッチ57(SW3)が
設けられている。
このパチンコ遊技機1の発明に係る主要部分は、後述
する制御系統を除き概略上記のように構成されていて、
該パチンコ遊技機1に設置されたマイクロコンピュータ
等の制御手段によって概ね次のように作用動作する。
図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機1に電
気が供給されると、先ず通常遊戯が開始される。この通
常遊技時には可変表示部材21にはランダムに抽出された
図柄が停止した状態で表示されていて、該可変表示部21
のベースの色彩はこの実施例では桜色で各図柄は白色に
なっている。ところで、上記可変表示部21は縦に3分
割、上下に2分割(上段、下段)されて、全体として6
分割されている。そしてこのように分割された各々の領
域に、即ち、左から順に左図柄、中図柄、右図柄が夫々
2段ずつ表示される。
このように可変表示部21の図柄が停止しているときに
は、その通常遊技状態(普段の状態)を示す表示とし
て、可変表示装置20の飾りランプLED5〜14が内側から外
側、外側から内側へと交互に、飾りランプLED15〜22が
外側から内側にそれぞれ流れるような点滅表示状態にさ
れるとともに、可変表示装置20および変動入賞装置30の
飾りランプL1,L1,L1が点滅表示状態にされる。また、
可変表示部21背後の白色の蛍光灯(後述)が点灯されて
可変表示部21のベースの色彩が桜色に見えるようにされ
ている。
この通常遊技時に、打球発射装置(後述)によって遊
技領域2中に打ち込まれた遊技球が始動入賞口4,5,6の
うちのいずれかに入賞すると、その入賞がそれらの内部
流路に設置された始動入賞検出スイッチSW1,SW1によっ
て検出され、その検出に基づいて可変表示装置20の入賞
個数記憶表示ランプLED1〜4がその入賞した個数分だけ
点灯される。これは、補助遊技中や大当り遊技中におい
ても同様である。
そして、通常遊技中であれば、所定時間経過後に、入
賞個数記憶表示ランプLED1〜4の点灯しているもののう
ちの1つが消灯されて、可変表示装置20による補助遊技
(可変表示ゲーム)が開始される。
この補助ゲーム(可変表示ゲーム)は例えば次のよう
にして行われる。
即ち、先ず、可変表示部21の左図柄、中図柄、右図柄
がそれぞれランダムに変動される(図柄が変動するに当
たっては、上段に表示された図柄が順次下段にて表示さ
れるようになっている)。
そして、その変化の開始後所定時間経過するか、又は
ストップボタンが備えられている場合にはストップボタ
ン(図外)が押された後に、それら左図柄、中図柄およ
び右図柄がダウンスクロール状態に変換され、さらに所
定時間経過した時点でそれぞれ停止される。
が、その補助遊技(可変表示ゲーム)が繰り返して行
われているうちに、左図柄、中図柄、および右図柄が共
にダウンスクロールに変換されて変動してその通常の変
動時間が終了したときに左図柄、中図柄および右図柄の
上段又は下段の図柄のうちのいずれか一方が一致して大
当りの発生の可能性が生じたとき、即ち、リーチ状態と
なったときには、その補助遊技のダウンスクロールの継
続時間が通常時に比べて延長される。その延長時には左
図柄、中図柄および右図柄の3つの図柄が一緒にゆっく
りしたダウンスクロールで変動される。
そして、その延長時間が経過した時点で補助遊技(可
変表示ゲーム)が終了して左図柄、中図柄および右図柄
の変動が同時に停止される。その停止時の上段又は下段
の図柄が3つとも一致した状態とならなかったときには
“外れ”となって、上記補助遊技(可変表示ゲーム)が
始動入賞口4,5,6への入賞又はその入賞記憶に基づいて
繰返し行われる。が、その停止時の上段又は下段の図柄
が3つとも一致したときには“大当り”となってサイク
ル遊技を所定回数行うことが可能な特別遊技状態(大当
り遊技)が行われる。
ここに、特別遊技状態とは、遊技者に多くの賞品球獲
得のチャンスを与える遊技態様で、この実施例の場合、
変動入賞装置50の可動部材51,51の所定時間(例えば、2
2秒間)の開放を1サイクル(ただし、その所定時間が
経過する前に変動入賞装置50の大入賞口52中に遊技球が
所定個数(例えば、10個)入賞したときにはその時点ま
での開放を1サイクル)とし、各サイクル遊技中に変動
入賞装置50の大入賞口52中の継続入賞口53中に遊技球が
流入してその中の継続入賞検出スイッチ56(SW2)に検
出されることを継続条件(サイクルの更新条件)とし
て、最高10サイクルまで継続して行われる。
前記可変表示ゲームが行なわれるときには、可変表示
の図柄の変動、リーチ、変動の停止、“外れ”の各状態
が上記各種表示ランプLED5〜22,L1〜L6等の表示の変化
とスピーカ(後述)のメロディ音の変化とによって報知
される。
また、前記大当りが発生したときには大当り発生時の
大当り遊技開始ウェイトタイマ(W1)、大当り遊技の第
1〜第9サイクル目までにおける継続条件成立前の大入
賞口52の開放、その継続条件成立後の開放、各サイクル
間のインタバルウェイトタイム(W2)、第10サイクル目
(最終サイクル目)の大入賞52の開放、第10サイクルの
終了の各状態等が、上記各種表示ランプLED1〜22、L1〜
L6等の表示の変化とスピーカ(後述)のメロディ音の変
化によって報知される。
また、大当り遊技のサイクルの継続回数は可変表示部
21の左側画面部に表示され、各サイクル中における大入
賞口52への入賞個数は可変表示部21の右側画面に、所定
時間経過ごとに、前記図柄に代えて断続的に表示され
る。
第3図〜第8図には前記可変表示装置20の詳しい構成
例を示す。
そして、それらのうち、第3図にはその正面図を、第
4図には前枠部200と本体部300とを分離させた可変表記
装置20の分解斜視図を、第5図には遊技盤13に可変表示
装置20を設置した状態の縦断側面図を示す。
可変表示装置20は、第4図に示すように、前枠部200
と該前枠部200の後端部に一体的に取り付けられる本体
部300とから構成されている。そして、その前枠部200前
面側のフランジ状取付板部211の背面部が遊技盤13中段
の貫通孔1Aの周縁部の前面部に密着するようにして取り
付けられている。それによって、その前面部側が第5図
に示すように遊技盤13の前面側に突出する一方、その後
部側が遊技盤13の背面側に突出した状態となる。そし
て、その背面側に突出した前枠200の後端部に、第5図
に示すように本体部300が取り付けられている。
第6図には前記前枠部200の分解斜視図を示す。
この前枠部200は、その前側にその前側外形の主要部
を構成する前枠210を具えている。
この前枠210の前面側周囲には前記取付板部211がフラ
ンジ状に設けられ、中央部には表示用開口部212が設け
られている。そして、その表示用開口部212の上段前面
側には円弧状の鎧部213が前方に突出して設けられてい
る。この鎧部213によって上下に分割された表示用開口
部212の下側部分がメイン表示用開口部212aとなり、上
側部分がサブ表示用開口部212bとなっている。
また、前記表示用開口部212はその周りが、取付板部2
11の後方に突出する包囲枠214によって囲まれていて、
該包囲枠214の内側下端部中央には同包囲枠214内に至っ
た遊技球を前記遊技領域2中央の始動入賞口6(第1
図,第7図参照)上に導いて落下させる案内棚23が手前
が低くなるように傾斜して設けられている。
また、前枠210の前面側中段部の左右両側位置には遊
技領域2を流下する遊技球の一部を第7図に示すように
前記包囲枠214中に導き入れる球導入樋24,24が設けられ
ている。その包囲枠214中に導き入れられた遊技球は第
7図に示すように包囲枠214の内周に沿ってその下部の
案内棚23上に流下する。そして、その案内棚23に案内さ
れて遊技盤13中央の始動入賞口6上に流下される。
前記サブ表示用開口部212b中には、表示ユニット220
がその前面側を半透光性の表示カバー221によって覆わ
れた状態でその裏側から設置されている。そして、その
表示ユニット220の前側の中央には飾りランプL1が取り
付けられ、その左右両側には飾りランプLED15〜18,19〜
22が取り付けられている。
一方、前記メイン表示用開口部212aの後端部には窓枠
230が窓カバー240によりその前面側を覆われた状態で取
り付けられている。そして、その窓カバー240の中央部
には透明(又は半透明)なメイン表示窓部241が設けら
れ、上端部中央には半透光性の記憶表示窓部242が設け
られている。他方、前記窓枠230の中央部にはメイン表
示開口窓231が設けられている。また、その窓枠230の上
枠部中央には記憶表示用開口孔232が設けられ、その左
右両側には飾り表示用開口孔233が設けられている。
そして、その窓枠230の上枠部の裏側には表示ユニッ
ト250が取り付けられ、左右の側枠部の裏側には表示ユ
ニット260(一方のみ図示)がそれぞれ取り付けられて
いる。そして、その表示ユニット250の前側中央には入
賞個数記憶表示ランプLED1〜4が取り付けられ、その左
右両側には飾りランプLED5〜9,10〜14が取り付けられて
いる。そして、入賞個数記憶表示ランプLED1〜4の先端
部が前記窓枠230の記憶表示用開口孔232中に、飾りラン
プLED5〜9,10〜14の先端部が飾り表示用開口孔233中に
それぞれ臨んだ状態となっている。一方、前記表示ユニ
ット260の前側には飾りランプL1が取り付けられてい
る。そして、その飾りランプL1の点灯光が半透光性の窓
枠230の側枠部および窓カバー240の側枠部を介して遊技
者に視認し得るようになっている。
第8図には前記可変表示装置20の表示ユニットとして
の本体部300の分解斜視図を示す。
本体部300は、前記前枠部200の後端部に取り付けられ
る本体前枠310と、該本体前枠310の後端部に取り付けら
れた液晶表示ユニット400と、前記液晶表示ユニット400
をその後部側から覆った状態で前記本体前枠310の後端
に取付けられた表示ユニットを構成するケースとしての
本体ケース330と、該本体ケース330の後方に臨んだ前記
液晶表示ユニット400の後端部に取付けられた蛍光照明
ユニット320と、該蛍光照明ユニット320をその後側から
覆う状態に取り付けられたノイズ防止部材としてのノイ
ズ防止枠340と、該ノイズ防止枠340の裏側に取り付けら
れた中継基板350とを具えている。
前記本体前枠310は本体部300を前記前枠部200に取り
付けるためのもので、その前端部には前記前枠部200の
前枠210の後端部に取り付けられる取付板部311がフラン
ジ状に設けられている。この本体前枠310の内側は包囲
枠312によって囲まれた開口部313となり、その上端部に
は天(一般)入賞口22に入賞した遊技球(入賞球)を遊
技盤13の裏側の側方に導く入賞球案内樋314が設けられ
ている。この入賞球案内樋314によって導かれた入賞球
は遊技盤13の裏面に突設された案内樋1a〜1fによって集
合樋15の下端の流下樋15aに導かれる(第2図)。
前記液晶表示ユニット400は、前記本体前枠310の後部
に取付けられた表示ケース410と、該表示ケース410の前
端部に取付けられた液晶パネル420と、前記表示ケース4
10の上側に取り付けられた接続基盤430と、同表示ケー
ス410の下側に取り付けられた可変表示制御基盤(表示
制御基盤)500と、同表示ケース410の左右両側に配置さ
れたコネクタケーブル440,450と、同表示ケース410の内
側の左右両壁部に設置された反射手段としての反射板46
0,470とを具えている。
前記表示ケース410は前記液晶パネル420を保持するも
ので、前端部および後端部が開口した中空状の枠体とし
て作られている。そして、その後端部には蛍光灯設置部
411,411が設けられている。
この表示ケース410の前端開口部に液晶パネル420が取
付けられている。
前記液晶パネル420は可変表示制御手段830(第15図)
からの表示制御指令に基づいて可変表示ゲーム用の各種
図柄(数字や文字、記号等を含む。)を液晶表示するも
ので、前記表示ケース410の前端開口部に取り付けられ
た状態で、前記本体前枠310の開口部313中に臨まされて
いる。
前記接続基盤430は前記液晶パネル420を前記可変表示
制御基盤500に電気的に接続するための配線基盤で、前
記表示ケース410の上側に取り付けられている。この接
続基盤430の前端部と左右両側部にはそれぞれ端子接続
穴群431,432,433が設けられている。そして、その前端
の端子接続穴群431中に前記液晶パネル420上端の端子群
421が嵌挿されてハンダ付けされている。
前記可変表示制御基盤500は前記液晶パネル420への表
示の制御を行なう可変表示制御手段(後述)を構成する
各種電子部品等が設置された配線基盤で、前記表示ケー
ス410の下端部に取り付けられている。この可変表示基
盤500の前端部と左右両端部にはそれぞれ端子接続穴群5
01,502,503が設けられている。そして、その前端の端子
接続穴群501中に前記液晶パネル420下端の接続端子群42
2が嵌挿されてハンダ付けされている。前記コネクタケ
ーブル440,450は前記液晶パネル420と可変表示制御基盤
500に配設された可変表示制御手段との相互を前記接続
基盤430および可変表示制御基盤500を介して電気的に接
続するもので、前記表示ケース410の左右両側部に配設
されている。そして、それらコネクタケーブル440,450
の上端の接続端子群441,451が前記接続基盤430の左右の
接続穴群432,433中に、また、それらの下端の接続端子
群442,452が前記制御基盤500の左右の接続穴群502,503
中にそれぞれ嵌挿されてハンダ付けされている。
前記反射板460,470は、表示ケース410後端の蛍光灯設
置部411,411に設置される蛍光照射手段としての蛍光灯3
23,324の光を有効に反射させて表示ケース410前端の液
晶パネル420側に送ったり、蛍光灯323,324のノイズを防
止したりするもので、例えば、アルミ板等の反射効率の
高い金属によって構成されている。
これら反射板460,470は反射板部461,471と取付板部46
2,472とから構成されていて、反射板部461,471が表示ケ
ース410内部の左右の側壁部にそれぞれ密着した状態で
取り付けられ、取付板部462,472が表示ケース410の後端
の蛍光灯設置部411,411の内周壁面に密着した状態で取
り付けられている。
前記本体ケース330は前記液晶表示ユニット400を収容
するもので、その収容した状態でその前端開口部が前記
本体前枠310の後端開口部に取り付けられている。この
本体ケース330は前後が開口した中空状に作られてい
る。
前記蛍光照明ユニット320は前記ノイズ防止枠340に保
持された状態で本体ケース330の後端開口部に設置され
ている。この蛍光照明ユニット320は、インバータ321
と、該インバータ321の隣に一体に設けられた蛍光基盤3
22と該蛍光基盤322の前面部に取り付けられた一対の冷
陰極管(蛍光灯)323,324とを具えていて、この実施例
の場合、下側の冷陰極管323が白色で、上側の冷陰極管3
24が青色となっている。それら冷陰極管323,324の左右
両側端子部分には前記反射板460,470の取り付け板部46
2,472に対する絶縁用のゴムキャップ323a,324aがそれぞ
れ嵌着されている。
蛍光照明ユニット320は上記のように構成されてい
て、前記ノイズ防止枠340に保持されて本体ケース330の
後端開口部に設置された状態において、その冷陰極管32
3,324のゴムキャップ323a,324aの嵌着された左右両側端
子部分が前記表示ケース410後端の蛍光灯設置部411,411
中に嵌合された状態となっている。
前記ノイズ防止枠340はその前側に前記蛍光照明ユニ
ット320を保持した状態で前記本体ケース330の後端開口
部に取り付けられるもので、その後板部341の前面部の
一端側には前記蛍光照明ユニット320のインバータ321の
取付部342が設けられている。また、このノイズ防止枠3
40の他端部と上端部にはそれぞれノイズ防止用板部343,
344がそれぞれ前向きに設けられている。
このノイズ防止枠340は上記のように構成されてい
て、その後板部341前面の取付部342に前記蛍光ユニット
320が設置された状態で、その前側のノイズ防止用板部3
43,344が本体ケース330内に入り込むように後板部341を
本体ケース330の後端開口部に押し付けてフック331,331
で止着させてある。
前記中継基盤350は前記制御基盤500のリード線504や
蛍光照明ユニット320のリード線325およびアース線327
を一旦中継接続させてからパチンコ機制御装置(図示省
略)やアース部に電気的に接続させるもので、前記ノイ
ズ防止枠340の後部に取り付けられている。
この中継基盤350の背部には前記制御基盤500のリード
線504の接続コネクタ505を接続させるコネクタ351や蛍
光照明ユニット320のリード線325の接続コネクタ326を
接続させるコネクタ352が設けられるとともに、蛍光照
明ユニット320のアース線327のコネクタ328を接続する
コネクタ(図示省略)等が一体に設けられている。ま
た、同中継基盤350の背面部には前記コネクタ326,505と
電気的に接続されたリード線353が取り付けられ、その
リード線353にはパチンコ機制御装置(図示省略)のコ
ネクタと接続される接続コネクタ354が取り付けられて
いる。
第9図には前記変動入賞装置50の全体斜視図を示す。
変動入賞装置50は構成基枠510を具え、該構成基枠510
の後背部には前記遊技盤13の貫通孔1B(第2図)の周縁
部の前面部に密着状態に取り付けられる取付板部511が
設けられている。
前記構成基枠510の中央部には前記遊技盤13の貫通孔1
Bと連通する大入賞口52が設けられ、その上部中央には
上下開口の通過型継続入賞口53が設けられている。そし
て、その継続入賞53中には通過型の継続入賞スイッチ56
(SW2)が設置され、大入賞口52の左右両端部上には前
記大入賞口52および継続入賞口53の上方空間を開閉する
一対の可動部材51,51がそれぞれ基部51a,51aを軸支され
た状態で回動自在に設置されている。それら可動部材5
1,51は図示は省略するが、変動入賞装置50の後側に取り
付けられた左右一対のソレノイド(大入賞口ソレノイ
ド)により連動機構(共に図示省略)を介して開閉動作
されるようになっている。
また、この変動入賞装置50の左右両側には一般入賞口
55,55が設けられ、大入賞口52の集合流路には該大入賞
口52中に流入した全入賞球をカウントする入賞個数検出
スイッチ57(SW3)(第2図に示す)が設置されてい
る。
第10図にはこのパチンコ遊技機1の背部に取り付けら
れる2系統の賞球排出系の裏機構盤800を裏側から見た
構成例を示す。
この裏機構盤800は2系統の賞球排出(例えば、7個
と13個排出)の処理機構を構成するもので、裏機構盤80
0の裏面上部には、予備球(払出し前の賞品球)を貯留
する貯留タンク801が設定され、この貯留タンク801の下
端開口部に臨むように誘導樋802が設置されている。誘
導樋802の始端には球補給用踏板レバー803がピン803aを
軸心として回動可能に設置され、上記貯留タンク801が
空になると、この踏板レバー803の自由端側図示省略の
ばねの力で上昇してそれを球不足検出器804が検出し、
図外の集中管理室へ球補給要求を行なうようになってい
る。
上記誘導樋802は緩やかに下り傾斜しながらUターン
し、その流下端部にこれと連続するような形で、二系統
賞球排出装置810を構成する球鞘ケース811が回動軸811a
を軸心として回動可能に配設されている。
そして、上記誘導樋802のUターン部分には、球抜き
装置820が設けられており、この球抜き装置802が作動さ
れると、貯留タンク801内の予備球が誘導樋802の途中か
ら球抜き樋824を通って外部へ抜き取られるようになっ
ている。
また、前記誘導樋802のUターン部分より若干下流側
には賞球処理停止用の踏板レバー826が、ピン827を軸心
とし先端側が上昇する方向への復帰力を他端側の重錘82
8によって与えられた状態で、回動自在に設置されてい
る。この踏板レバー826の下端部に連結竿829の一端が連
結されている。
連結竿829は、前記Uターン部分より下流側の誘導樋8
02の下側に沿わせてスライド自在に設置され、その他端
部に係止爪831の先端側が連結されている。係止爪831は
ピン832を軸心として回動自在に設置され、前記球鞘ケ
ース811の上流側下端部に設けられた係合片811bと係合
可能な位置にある。
そして、前記誘導樋802中への予備球の補給が充分な
ときにはその予備球の重みで前記踏板レバー826の先端
側が下降されることにより、連結竿829を介して係止爪8
31が球鞘ケース811の係合片811bと係合し得ない角度位
置まで回動されていて、球鞘ケース811の賞球排出動作
が可能となっている。
反対に前記誘導樋802中への予備球の補給が不充分と
なったときには、前記踏板レバー826の先端側が重錘828
の重みで上昇される方向へ回動し、それに伴い、連結竿
829を介して係止レバー831が球鞘ケース811の係合片811
bと係合し得る位置まで回動して球鞘ケース811の賞球排
出処理動作を阻止するようになっている。
前記流下樋15aの流下端部には、入賞球処理装置850が
揺動可能に配設されている。この入賞球処理装置850
は、その中に、入賞球が流下樋15aを流下して入ってき
たときに、ピン851を軸芯として時計方向周りに一段階
回動し、その入賞球を保持したままで一旦停止する。
その入賞球処理装置850の回動によりスイッチセンサS
WAがオンされて賞球排出モータ860(後述)が駆動さ
れ、該モータ860により、駆動制御機構を構成するクラ
ンクカム861および連チャンカム862が駆動(回動)され
る。そして、クランクカム861により作動レバー865、連
結竿866、およびピン819aを軸心とするリンク機構819を
介して球鞘ケース811が傾動されて賞球排出処理が行な
われる。これと同時に、連チャンカム862により、入賞
球処理装置850がピン851を軸心として時計方向へさらに
回動(さらに回動)されて、その中に保持していた入賞
球を前記流下樋15aの下方に設置された下流側の流下樋1
5b上へ放出される。その放出された入賞球はさらに入賞
球導出樋871を介し流下して回収される。
上記の如く、球鞘ケース811が傾動されることにより
該ケース811から排出された賞品球は、その落下のショ
ックを吸収するクッションレバー872上、および賞品球
導出樋873の下流側、さらに流出口873aを介して、パチ
ンコ遊技機1の賞品球受皿874(第1図)へ排出され
る。その賞品球受皿874が一杯になると、オーバーフロ
ー樋875を通って別の賞品球受皿(図示省略)へ排出さ
れる。
上記の如く球鞘ケース811が傾動されて賞球排出を行
なった時点で、上記傾動状態にあった入賞球処理装置85
0が連チャンカム862により連チャンレバー864を介して
元の状態に回動復帰され、しかる後、上記の如く傾動状
態にあった球鞘ケース811が連結竿866を介して前記クラ
ンクカム861によって元の状態に回動復帰される。
センサSWBは連チャンカム862の回転角度位置を検出す
るセンサ、センサSWCはクランクカム861の回転角度位置
を検出するセンサである。
そして、連チャンカム862は、入賞球処理装置850が定
位置に復帰しているときに、センサSWBの出力がオンと
なるようにその検出部862aが形成され、一方、クランク
カム861は、賞球排出装置810が賞球排出動作中のときに
センサSWCの出力がオンとなるようにその検出部861aが
形成されている。
第11図は、上記球鞘ケース811を主体とする賞球排出
装置810の係止状態を示す説明図である。
遊技盤13の裏側に設置される裏機構盤800(第10図)
の上部には第1賞球数設定手段812を構成するホルダ812
aが固定されている。このホルダ812aの下面には複数面
のスリット812bが略鉛直向きに形成されており、これら
スリット812bのいずれか2つには、一対の規制片812c,8
12dが挿入され、ねじ812eによって、着脱可能に取り付
けられている。
上記規制片812c,812dのうちの一方、(図では812c)
は、誘導樋802に合わせて2条の収納部811b,811cを有す
るように形成された球鞘ケース811の内側の収納部に突
出するような爪を有するように形成されている。このよ
うに構成することによって、上記一対の規制片812c,812
dを挿入するスリット812bを選択して、球鞘ケース811の
収納部811b,811c内に流入される球の数、つまり一回に
排出され得る賞品球の数を、例えば、13個とすることが
できる。
なお、811aで示されているのが球鞘ケース811の回動
軸、811eで示されているのが球鞘ケース811を同図中反
時計方向に回動復帰させるウェイトが挿入されるウェイ
ト収納部である。また、この球鞘ケース811の先端に
は、球鞘ケース811が排出のため同図中反時計方向に傾
動されてその上流側(同図中右側)が上昇された際に誘
導樋811内の後続の予備球が流出しないように阻止する
ための阻止片811fが設けられている。
また、この球鞘ケース811の先端(上流側端)の両側
には支持片811g,811g(一方のみ図示)が立設され、こ
れら支持片811g,811gにより基部側支軸811hが支持され
て、この状態で先端側が昇降する方向に回動可能な流下
阻止レバー813が取り付けられている。この流下阻止レ
バー813は図示省略の復帰用スプリングによりその自由
端側が上昇する方向への回動復帰力が与えられている。
また、球鞘ケース811の分離壁811dの中央には、上記流
下阻止レバー813の先端の係止爪813aを嵌入させる切欠
き部811eが形成されている。また、上記流下阻止レバー
813が球鞘ケース811内の2つの収納部811b,811cにまた
がって配設されている。
そして、このように配設された流下阻止レバー813は
その先端の係止爪813aが切欠き部811e中に嵌入するよう
に下方へ回動されると、球鞘ケース811が同図中反時計
方向に回動されたときに、係止片813aよりも上流側の2
つの収納部811b,811c内の賞品球B1〜B7のみ排出される
ようになっている(第12図)。また、上記流下阻止レバ
ー813の上方には、ピン815を軸心として、裏機構盤800
と一体の支柱815先端の支軸815aに回動自在に取付けら
れた回動レバー814aと、その駆動源たるリミットソレノ
イド814bが配設され、それらは相互に作動レバー814cに
よってピン814f,814gを介して回動自在に連結されてい
る。一方、流下阻止レバー813の上面には円弧状の突起8
13bが形成されている。
そして、リミットソレノイド814bが消磁状態にあると
きには、ばね814dによりプランジャ814eが伸び、作動レ
バー814cを介して回動レバー814aがその先端側が下降さ
れる方向に回動され、その先端部で突起813bが押圧され
て流下阻止レバー813の係止爪813aが切欠き部811e中に
嵌入し、球鞘ケース811中の下流側の賞品球のみ流出可
能な状態となる。
リミットソレノイド814bが消磁されると、プランジャ
814eが縮み、作動レバー814cを介して回動レバー814aが
その先端側が上昇される向きに回動され、それに伴い、
流下阻止レバー813が図示省略の回動復帰ばねによる復
帰力によって先端側が上昇する方向に回動して、係止爪
813aが切欠き部811eから脱した状態となって、球鞘ケー
ス811中の全ての賞品球の流出が可能な状態となる。
上記球鞘ケース811は、第13図に示す如く、下流側の
一側に固設されたピン819aに前記リンク機構819が連結
されており、前述の如く前記クランクカム861によっ
て、作動レバー865、連結竿866、およびピン918aを軸心
とするリンク機構819を介して下流側が下がる方向へ傾
動されて賞球排出を行なうようになっている。
第14図にはパチンコ遊技機1の背面図を示す。
パチンコ遊技機1の裏側に前記裏機構盤800が設置さ
れている。
裏機構盤800の裏面基盤900にはランプ情報に関与する
外部接続端子901、球の補給情報に関与する外部接続端
子902、および発射装置制御に関与する外部接続端子903
等が配設され、電源端子904には一端に電源(図外)へ
の差込みプラグ906を有するコード907が接続されてい
る。
また、裏機構盤800の裏面中断左側には遊技制御基盤
として機能する役物制御装置910が設置され、その下方
には賞球排出用モータ860、および打球発射装置920を構
成する打球発射用モータ921が設置されている。
また、パチンコ遊技機1の裏面の右側下部にはスピー
カ930が設置されている。
第15図には、上記の如く構成されたパチンコ遊技機1
の変動入賞装置50、可変表示装置20、2系統の賞球排出
装置810の各制御を行なう役物制御手段700及び可変表示
制御手段830による表示制御装置としてのパチンコ遊技
システムの制御ブロック図が示されている。
役物制御手段700(役物制御装置910)は、主として、
変動入賞装置50、賞球排出装置810の制御を行なうもの
で、始動入賞口4,5,6への入賞の記憶と可変表示装置20
の作動の開始と停止および状態表示等の制御に関与する
演算記憶手段701、開始指令信号発生手段702、停止指令
信号発生手段703、記憶表示制御手段704および賞球排出
制御手段761と、可変表示ゲームのゲーム結果の判定等
に関与する大当り判定手段713、大当り信号発生手段716
および大当りウェイトタイム終了信号発生手段717と、
変動入賞装置50の開閉制御等に関与する開放開始信号発
生手段721、開放終了信号発生手段722、入賞個数加算手
段723、入賞個数判定手段724、継続回数カウント手段72
6および継続回数判定手段728とを具えている。
そして、始動入賞口4,5,6への入賞球を検出して始動
入賞検出信号を発生させる始動入賞検出スイッチ1s(SW
1)が前記演算記憶手段701に大入賞口52への遊技球の入
賞を検出して大入賞口入賞検出信号を発生させる入賞個
数検出スイッチ57(SW3)が前記入賞個数加算手段723
に、継続入賞口53への入賞球を検出して継続入賞検出信
号を発生させる継続入賞スイッチ56(SW2)が前記可変
表示制御手段830にそれぞれ接続されている。
また、前記役物制御手段700を構成する各種手段(例
えば上記開始指令信号発生手段702、停止指令信号発生
手段703…)に可変表示制御手段830が接続され、該可変
表示制御手段830に可変表示装置20が接続されている。
更に、前記開放開始信号発生手段721,開放終了信号発
生手段722には変動入賞装置(大入賞口ソレノイド)が
接続されている。
更にまた、前記記憶表示制御手段704には入賞個数記
憶表示手段770(例えば、LED1〜4)が、前記賞球排出
制御手段761には賞球排出装置810がそれぞれ接続されて
いる。
次に、上述のように構成される制御システムよる各種
制御のうち、始動入賞口に遊技球が入賞してから“大当
り”が発生するまでに行なわれる各種制御手段の作動制
御について説明する。
上記構成の制御システムにおいて、電源が投入され、
遊技機が通常の作動状態となったときには、先ず、可変
表示制御手段830により可変表示装置20に初期の図柄表
示(数字や記号等も含む。)がなされる。
この電源が投入された直後の初期状態においては、演
算記憶手段701から小排出未処理個数がない旨を表わす
信号が賞球排出制御手段761に送られる。ここで小排出
未処理個数とは、7個排出が行なわれる入賞口(始動入
賞口)に入賞した遊技球の総数のうち、未だ対応する排
出処理(小排出処理)が完了していない分の入賞球の個
数である。従って小排出未処理個数が残っているときに
は、賞球排出装置810による賞品球の排出を、通常個数
排出(例えば13個排出)に優先させて、小排出(7個排
出)とすべく、前述のリミットソレノイド814b(第11
図)を励磁する処理が行なわれる。
電源投入直後、小排出未処理個数なしを示す信号が演
算記憶手段701から送られてきているときには、前記リ
ミットソレノイド814bは消磁され、賞球排出装置810は
1つの入賞球に対して通常個数(例えば13個)の排出を
行なう状態となる。
この状態で遊戯が行われて始動入賞口4,5,6のいずれ
かに遊技球が入賞すると、始動入賞信号発生手段SW1
より入賞を示す検出信号が演算記憶手段701に送られ
る。
演算記憶手段701はその検出信号に基づいて始動入賞
口に入賞した入賞球の個数の加算値(総数)を算出する
と共に、前記賞球排出制御手段761からの、1つの入賞
球に対応した1回の賞品球排出処理が完了したことを示
す信号の入力毎に、前記加算値を1宛減算する処理を行
なって小排出未処理個数を演算する。
その演算の結果、小排出未処理個数が残っていること
を示す信号(小排出未処理個数有り信号)が演算記憶手
段701により賞球排出制御手段761に送られると、前記リ
ミットソレノイド814bが励磁されて、賞球排出装置810
が小排出(7個排出)を行なう状態に切換えられる。
又、一方で演算記憶手段701は、始動入賞口に入賞し
た入賞球の個数を別途加算しておき、その加算値を所定
限度内(例えば最大値を「4」として)で記憶する。こ
のように記憶された加算値は、前記開始指令信号発生手
段702から送られてくる信号(該信号は可変表示ゲーム
が1回行なわれる毎に発生する)が入力される毎に1宛
減算され、当該減算された値を表わす信号は前記指令信
号発生手段702に送られて、減算値が「0」となるまで
可変表示ゲームが繰り返し行なわれると共に、該減算値
を表わす信号(可変表示ゲーム未処理個数信号)が記憶
表示制御手段704に送られて、その未処理個数が(入賞
記憶個数)が入賞個数記憶表示手段770に表示される。
前記可変表示ゲーム未処理個数信号に基づいて、開始
指令信号発生手段702から可変表示制御手段830に開始指
令信号が送られると、可変表示制御手段830は指令信号
を出力して、可変表示装置20をして可変表示図柄の変動
を行なわせしめる。
その一方で、開始指令信号を可変表示制御手段830に
送ったという信号が前述のように開始指令信号発生手段
702から演算記憶手段701に送られて、前記加算値より減
算され、その演算結果を示す信号が記憶表示制御手段70
4に送られて入賞個数記憶表示手段770にその減算された
個数の表示がなされる。
上記開始指令信号発生手段702からの開始指令信号は
停止指令信号発生手段703に送られる。
この停止指令信号発生手段703は、可変表示ゲームの
開始に伴う図柄の変動が行なわれてから所定時間経過し
た時点で、停止指令信号を可変表示制御手段830に送
り、このとき可変表示制御手段830による可変表示装置2
0の可変表示の図柄変動が停止される。
上述の如く開始指令信号発生手段702と停止指令信号
発生手段703からの夫々の信号に基づいて開始/停止さ
れる可変表示ゲームの結果、即ち“大当り”であるか否
かの判別は以下の様にして行なわれる。即ち、前記可変
表示装置20による可変表示ゲームが行なわれると、その
結果を表わす信号が可変表示制御手段830から大当り判
定手段713に送られる。大当り判定手段713は前記信号に
基いて“大当り”であるか否かの判定を行ない、可変表
示ゲームの結果が“大当り”であると判定したときに
は、大当り信号発生手段716に大当り信号を発生させる
べく判定信号を出力するようになっている。
大当り判定手段713により“大当り”であると判定さ
れると判定信号が大当り信号発生手段716に送られ、該
大当り信号発生手段716は大当り信号を前記可変表示制
御手段830に送るようになっており、この信号を受けた
可変表示制御手段830は可変表示装置をして、大当りウ
ェイトタイム表示を行わしめるようになっている。
大当り信号発生手段716からの大当り信号は大当りウ
ェイトタイム終了信号発生手段717にも送られ、その信
号を受けた大当り大当りウェイトタイム終了信号発生手
段717は信号を受けた時点より所定時間経過後、大当り
ウェイトタイム終了信号を前記可変表示制御手段830に
送るようになっている。この信号を受けた可変表示制御
手段830は可変表示装置20をして大当りウェイトタイム
表示を終了せしめると共に、大当り発生後の表示(開始
当初は大当りを発生せしめた可変表示ゲームの表示態様
(「0,0,0」「1,1,1」などのゾロ目)が表示される)を
行なわせしめる。
又、前記大当りウェイトタイム終了信号発生手段717
からの信号は、開放開始信号発生手段721にも送られる
ようになっている。開放開始信号発生手段721は該大当
りウェイトタイム終了信号に基いて開放開始信号を変動
入賞装置50に送り、この信号によって変動入賞装置50の
大入賞口ソレノイド(図示省略)が励磁(ON)されて大
入賞口52が開放される(特別遊技状態の発生)。
更に前記開放開始信号発生手段721からの開放開始信
号は、詳細は後述する開放終了信号発生手段722、更に
は継続回数カウント手段726にも送られて“大当り”発
生後の各種制御に用いられる。
次に、一旦“大当り”が発生した後に行なわれる各種
制御装置の作動の変化について変動入賞装置50の作動の
変化に沿って説明する。
上述したように、“大当り”が発生し、開放開始信号
発生手段721より開放開始信号が発生すると前記変動入
賞装置50の大入賞口52が開放される。
このように一旦大当りが発生すると、可変表示制御手
段830は前述のように可変表示装置20をして当該「大当
り」を発生させるに至った可変表示ゲームの結果を表示
せしめる。表示切換制御手段として例示する可変表示制
御手段830による上記可変表示ゲームの結果の表示は、
その内部に設けられた表示時間計測手段830aによって所
定時間に亘って保持されるようになっている。そして、
上記所定時間が経過すると、経過表示制御手段830は、
後述の継続回数カウント手段728,入賞個数加算手段723
からの夫々の信号に基づいて可変表示装置20に継続回数
及び入賞個数の表示を、所定時間に亘って行なわしめる
ようになっている。
又、大入賞口52が開放された状態(特別遊技状態)で
遊技球が当該大入賞口52内の継続入賞口53に入賞する
と、入賞した遊技球が継続入賞スイッチ56(SW2)によ
り検出され、該継続入賞スイッチ56(SW2)から継続入
賞検出信号が可変表示制御手段830に送られる。この継
続入賞信号の入力によって、可変表示制御手段830は可
変表示装置20に継続条件が成立したことを表示するよう
になっている(後述の第20図に示すのと同様の人形が万
才を3回する表示)。
開放開始信号発生手段721からの前記開放開始信号は
開放終了信号発生手段722にも入力されるようになって
おり、当該、開放終了信号発生手段722には更に後述の
入賞個数判定手段742からの信号(該信号は大入賞口へ
の入賞個数が所定個数(例えば10個)以上となったか否
かの判定結果を表わす)も入力されるようになってい
る。
該開放終了信号発生手段722は、前記入賞個数判定手
段742からの信号を入力するか、或いは、前記開放開始
信号を入力してから所定時間が経過するか、何れか早い
方の条件が成立したときに、前記大入賞口52の開放を終
了(特別遊技状態の終了)させる旨を指示する信号(開
放終了信号)を変動入賞装置50に送ってその開放を終了
させ、同時に開放終了信号を前記可変表示制御装置830
に送って、それまで行なわれていた大入賞口52の開放状
態を示す表示を終了させ、これに代えてインターバル表
示を行ない、成立していなければ通常の遊技状態の表示
(可変表示ゲームの結果のみを固定的に表示)を行な
う。
ところで上記入賞個数判定手段724からの判定結果を
表わす信号は、以下のようにして出力されるようになっ
ている。
即ち、上述の開放開始信号発生手段721からの開放開
始信号に基づいて変動入賞装置50の大入賞口52が開放し
ているときに、遊技球が該大入賞口52中に入賞すると、
その旨が大入賞口内の入賞個数検出スイッチ57(SW3
により検出され、その検出ごとに大入賞口入賞検出信号
が発生する。このように発生した大入賞検出信号は入賞
個数加算手段723により加算され、遊技球の入賞個数を
示すこととなるその加算値が所定値以上となったか否か
が入賞個数判定手段724によって判定される。
又、入賞個数加算手段723からの入賞個数を表わす信
号は可変表示制御手段830に送られ、該手段830の働きに
よって「大当り」が発生し且つ大入賞口52が開放されて
いる間、当該入賞個数が後述の継続回数と一緒に所定時
間に亘って且つ断続的に表示されるようになっている。
尚、前記入賞個数加算手段による加算値は開放終了信号
発生手段722からの開放終了信号入力時に「0」にリセ
ットされる。
前記継続入賞スイッチ56(SW2)からの信号は前記可
変表示制御手段830に入力され、これを受けた可変表示
制御手段830は、継続条件が満たされたか否かを判定す
る。その判定結果を表わす信号は開放開始信号発生手段
721にも送られる。そして、開放開始信号発生手段721は
該信号を受けて、後述の継続回数判定手段728により未
だ最終サイクルに至ってないと判断されることを条件に
継続条件が成立したと判断し、可変表示装置20をして、
前述の継続条件成立を表わす表示を行なう。
このように、一旦“大当り”が発生して大入賞口が開
放され、特別遊技状態となると、上述した一連の制御
(可変表示装置20、変動入賞装置50の制御)が、遊技球
が変動入賞装置50内の継続入賞口53に入賞することを条
件として、所定サイクル(例えば10サイクル)を限度と
して繰り返し行なわれる。
即ち、前記継続入賞信号の発生によって継続条件が成
立したことが検出されると、その旨を示す信号が可変表
示制御手段830に一旦入力された後、該可変表示制御手
段830より開放開始信号発生手段721に送られる。
開放開始信号発生手段721は、この継続条件成立を示
す信号(又は“大当り”発生時に入力される大当り発生
を示す信号)に基づいて、開放開始信号を出力して前述
の如く変動入賞装置50の大入賞口の開放制御を行なうと
共に、一方で、大入賞口の開放回数を計数すべく当該開
放開始信号を継続回数カウント手段726に送る。
継続回数カウント手段726は、開放開始信号の入力回
数、即ち“大当り”発生後の大入賞口の実際の開放回数
をカウントして、そのカウント値を表わす信号を前記可
変表示制御手段830に送るようになっている。前記可変
表示制御手段830は前記継続回数カウント手段728からの
信号に基いて「大当り」が発生し且つ大入賞口52が開放
されている間、当該継続回数を前述の如く所定時間に亘
って且つ断続的に表示するようになっている。
この継続回数カウント手段726からの信号は更に継続
回数判定手段728にも送られ、該手段728は継続回数が所
定回数(例えば10回)に達したか否かを判定し、未だ所
定回数に達していないとされたとき、即ち、第1〜第9
サイクルまでは前記継続入賞信号発生手段56から継続入
賞信号が発生したことを条件として、前記開放開始信号
発生手段721をして大入賞口52の開放(特別遊技状態)
を継続して行なわしめるようになっている。
尚、前記継続回数カウント手段726の継続回数カウン
ト値はその値が10となったとき、或いは継続条件が成立
していない状態で開放終了信号発生手段722から開放終
了信号が送られてきたときにその値が「0」にリセット
される。
尚、本実施例では役物制御手段700によって特別遊技
状態作成手段が構成され、可変表示制御手段830によっ
て可変表示ゲーム手段、特別遊技状態表示手段、及び表
示内容切換手段が構成されている。
次に、可変表示ゲームの結果が「大当り」となったと
きにのみ行われる大当り処理について第16図のフローチ
ャートを参照して詳細に説明する。
この大当り処理は、後述するように、大当りが発生し
ている間の遊技状態の変化、即ち、特別遊技状態関連情
報として例示する変動入賞装置50の大入賞口52の開放回
数及び当該大入賞口52への遊技球の入賞個数の変化状態
の表示(継続回数入賞個数表示)、若しくは、特別停止
態様としての当該「大当り」を発生させた可変表示ゲー
ム結果の表示(大当り図柄表示)を可変表示装置20によ
って行なうための処理である。
本プログラムが開放されると、先ず、ステップS2で大
当りウェイトタイム表示が行なわれる。
この大当りウェイトタイム表示は、可変表示ゲームの
結果「大当り」が発生したと判断されてから、実際に大
入賞口ソレノイドを励磁して変動入賞装置50の大入賞口
52が開放されるまでの所定時間の亘って行なわれる表示
であり、「大当り」発生によって大入賞口52が開放され
ることを遊技者に予め知らせるものである(後述の第20
図、第21図に示す表示)。
大当りウェイトタイム表示が行なわれると、次のステ
ップS4にて大入賞口52に設けられた大入賞口ソレノイド
が励磁(ON)されているか否かが判別される。この判別
結果が“No"であるうちは上述の大当りウェイトタイム
表示を継続し、判別結果が“Yes"に転じるのを待って
(ソレノイドによる大入賞口52の開放操作が開始された
後)、ステップS6、S8を実行する。
ステップS6では継続回数入賞個数表示が行なわれる。
この継続回数入賞個数表示は、「大当り」が発生してか
らの大入賞口52の開放回数(継続回数)及び1回の開放
によって大入賞口内に入賞した遊技球の数(入賞個数)
を表示する処理であり、後述のステップS42にてカウン
トアップされる継続回数カウンタ(該カウンタは、大入
賞口の開放時間が経過するか、或いは大入賞口52への遊
技球の入賞個数が10となって大入賞口が閉じられたとき
にカウントアップされる)のカウント値、及び後述のス
テップS26にてカウントアップされる入賞個数カウンタ
(該カウンタは大入賞口52に遊技球が入賞する毎にカウ
ントされる)のカウント値が可変表示装置の可変表示部
21に表示される。
ところで、この継続回数入賞個数表示に於ける継続回
数の表示は可変表示部21の3分割された表示部のうち左
側の表示部21a(左図柄)になされ、入賞個数の表示は
右側表示部21(右図柄)になされるようになっており、
真中の表示部21b(中図柄)にはそれらを結ぶハイフォ
ンの表示がなされる(例えば継続回数が3で、入賞個数
が6のときには、「3−6」の表示がなされる)。
続くステップS8では上記継続回数入賞個数表示を保持
すべき時間間隔を計測するための継続入賞表示タイマが
所定値(例えば3072msec)にセットされ、その後ステッ
プS10以降の処理へと進む。
ステップS10ではこの時点で大当り図柄表示(該図柄
表示は後述のステップS20にて開始される)が実行中で
あるか否かが判別される。本ルーチンが開始された後初
めて本ステップが実行されるときには、この判別結果は
“No"となってステップS12に進み継続回数入賞個数表示
が継続され、次いでステップS14にて前記ステップS8ま
たは後述のステップS22でカウントを開始した継続入賞
表示タイマがタイムアップしたか否かが判別される。
この判別結果が“No"であるうちは、続くステップS1
6、S18をスキップして、ステップS24以降の処理を実行
することとなる。
所定時間が経過して継続入賞表示タイマがタイムアッ
プすると前記ステップS14の判別結果が“Yes"に転じ、
ステップS16、S18にて大当り図柄表示、大当り図柄表示
タイマのセットが夫々行なわれる。
具体的には、ステップS16の大当り図柄表示処理で
は、当該「大当り」を発生させるに至った可変表示ゲー
ムのゲーム結果、即ち大当り図柄が可変表示装置20の可
変表示部21(21a,21b,21c)に表示される。
続くステップS18では大当り図柄表示タイマが所定値
(例えば1024msec)にセットされる。この大当り図柄表
示タイマは、上記大当り図柄表示を保持すべき継続回数
や入賞個数を表示する時間より短時間に設定された時間
間隔(上記所定値,1024msec)を計測するためのもので
あり、カウントアップしたか否かは後述のステップS20
にて判別される。
このような大当り図柄表示及び大当り図柄表示タイマ
のセットが終了するとステップS24以降の処理が実行さ
れる。
このように一旦大当り図柄の表示が行なわれると、そ
れ以降のループでは前記ステップS10の判別結果が“Ye
s"に転じてステップS20に進み、前記ステップS18でセッ
トされた大当り図柄表示タイマがタイムアップしたか否
かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち大当り図柄表示が開始さ
れてから未だ所定時間が経過していないときには、続く
ステップS22並びに前記ステップS12〜S18をスキップし
てそのままステップS24以降の処理を行なう。
一方、所定時間が経過して大当り図柄表示タイマがタ
イムアップすると(該所定時間に亘って大当り図柄表示
が行なわれた後)、前記ステップS20の判別結果が“Ye
s"に転じ、ステップS22にて継続回数入賞個数表示の表
示時間間隔をカウントする前記継続入賞表示タイマが再
び所定値(例えば3072msec)にセットされ、その後、前
述のステップS12に進んで、可変表示21による継続回数
入賞個数表示がなされる。
以上のように大入賞口52が開放状態が継続していると
云う条件(大入賞口開放後未だに所定時間が経過せず、
且つ、1回の開放サイクルの間に大入賞口に遊技球が未
だ10個以上入賞していないと云う条件)の下で継続回数
入賞個数表示と、大当り図柄表示とが所定時間に亘っ
て、且つ交互に行なわれることとなる。
ステップS24以降の処理においては、先ず入賞個数検
出スイッチ57が“ON"したか否かが判別される(ステッ
プS24)。
このステップS24の判別結果が“Yes"、即ち前回ルー
プから今回ループに至るまでの間に遊技球が大入賞口52
に入賞したことが検知されるとステップS26に進んで、
大入賞口52への入賞球の数をカウントする前述の入賞個
数カウンタの値に「1」が加算され、次いでステップS2
8にて当該加算された入賞個数カウンタの値が「10」に
達したか否かが判別される。この判別の結果、カウント
値が「10」に達したと判断されたとき(“Yes"のと
き)、即ち、大入賞口52が1回開放されたときに、少な
くとも10個の遊技球が大入賞口52に入賞したことが検知
されたときには、当該大入賞口52の開放を終了させるべ
く後述のステップS36以降の処理が行なわれる。
反対にカウント値が「10」に達せずに判別結果が“N
o"となったとき、若しくは今回ループまでに新たに大入
賞口52への入賞球が検出されなかったときには、続くス
テップS30が実行される。このステップS30では前回ルー
プから今回ループの間に大入賞口52内に設けられた継続
入賞口53に遊技球が入賞したか否か(継続入賞スイッチ
が“ON"したか)が判別される。
この判別結果が“Yes"のときには、継続条件が成立し
たことを示すべく継続フラグを“1"に設定し(ステップ
S32)、その後所定時間に亘って前記継続回数入賞個数
表示又は大当り図柄表示を中断して継続条件成立表示
(ステップS33)を行なう。
この継続条件成立表示は、この時点で行なわれている
大当り状態での可変表示装置の表示態様、即ち、大当り
図柄表示と継続回数入賞個数表示との交互表示に対して
優先的に行なわれるものであって、前述したように、第
20図に示す如き継続条件成立情報として例示する人形が
万才する表示が上記所定時間の間に3回続けて行なわれ
る。上記所定時間が経過して上記継続条件成立表示が終
了すると、当該表示が開始される直前に行なわれていた
大当り状態での状態表示(大当り図柄表示、又は継続回
数入賞個数表示)が再開される。
上記継続条件成立表示が終了したとき、又は前記ステ
ップS30の判別結果が“No"のときには、ステップS34に
進み、大入賞口52が開放されてから(大入賞口ソレノイ
ドの励磁が開始されてから)所定時間が経過したか否か
の判別が行なわれる。
この判別結果が“Yes"のときには、前記ステップS28
が“Yes"のときと同様、大入賞口52の1回の開放動作
(1サイクル分の動作)を終了させるべくステップS36
以降の処理を行い、判別結果が“No"のときには、前記
ステップS10より再び処理を繰り返す。
前記ステップS28及びステップS34の何れか一方の判別
結果が“Yes"となったとき(1サイクルを終了させる条
件が成立したとき)に実行されるステップS36以降の処
理に於いては、先ず大入賞口52を閉成すべく大入賞口ソ
レノイドが消磁(OFF)され(ステップS36)、次いでス
テップS38に進む。ステップS38では、大入賞口52が閉じ
られた時点で継続条件が成立していたか否か(継続フラ
グが“1"であるか)が判別される。この判別結果が“Ye
s"であるときは、更にステップS40に進んで継続回数が
「10」に達したか否かが判別される。
この判別結果が“No"のとき、即ち「大当り」が発生
した後、大入賞口52の開放動作の回数が10に達していな
いとき(今回の開放動作が第1〜第9サイクルの開放動
作であったとき)にはステップS42以降の処理を行な
う。
即ち、ステップS42では継続回数カウンタの値に
「1」を加算して新たなカウント値とし、次いで、入賞
個数カウンタの値を「0」にリセット(ステップS4
4)、継続フラグの値を“0"にリセットし(ステップS4
6)、その後インターバル表示を開始させて(ステップS
48)、前記ステップS10より再び処理を繰り返す。
一方、前記ステップS38の判別結果が“No"(所定の継
続条件が成立していないとき)、或いは前記ステップS4
0の判断結果が“Yes"のとき(今回行なわれた開放動作
が最終サイクルでの開放動作であったとき)には、ステ
ップS50にて継続回数カウンタのカウント値を「0」に
リセットすると共に続くスキップS52にて入賞個数カウ
ンタの値を「0」にリセットした後、当該大当り処理を
終了する。
尚、上記インターバル表示とは、大入賞口52が一旦閉
じられてから次に開放されるまでの間に行なわれる表示
である。
次に、第17図に示す役物制御手段の制御ブロック図に
基づいて、上記のように構成されたパチンコ遊技機1の
入賞個数記憶表示手段770としての入賞個数記憶表示ラ
ンプLED1〜4、状態変化表示手段780としての各種表示
ランプLED5〜22,L1〜L6,323,324、変動入賞装置50、可
変表示装置20(可変表示手段)等の制御を行なう第1の
コンピュータシステム(役物制御手段700)600および第
2のコンピュータシステム(可変表示制御手段830)660
による制御システムの一実施例について説明する。
この実施例では、役物としての入賞個数表示ランプLE
D1〜4、各種表記ランプLED5〜22,L1〜L6,323,324、可
変表示装置20および変動入賞装置50等の制御を制御手段
としての第1および第2のコンピュータシステム600,66
0が行なうようになっている。
第1のコンピュータシステム600は、第1のマイクロ
コンピュータとしてのマイクロコンピュータ(MPU)61
0、読出し専用メモリたる第1のROMとしての外部ROM62
0、随時読出しと書込みが可能なメモリたる記憶手段と
して例示する外部RAM630等を有している。
前記ROM620には、乱数テーブル、大当り遊技(特別遊
技)パターンおよび各種表示ランプの表示パターン、ス
ピーカ930からの音声の発生パターン等の固定データが
記憶されている。
一方、RAM630には始動入賞口4,5,6への入賞球を検出
する始動入賞検出スイッチSW1や変動入賞装置50の継続
入賞検出スイッチ56(SW2)および入賞個数検出スイッ
チ57(SW3)による検出信号、可変表示図柄の停止表示
態様を定めるデータ等を一時的に記憶する記憶領域、ソ
フトタイマを構成するレジスタ領域およびコンピュータ
システム600の作業領域などが設けられている。
マイクロコンピュータ610には、該マイクロコンピュ
ータ610に電気を供給する電源回路641や電源電圧が許容
電圧値から外れたときにORゲート645を介してリセット
端子RSTにリセット信号を送る電圧検出回路643、クロッ
クパルスを発生させる発信回路642、該発信回路642のク
ロックパルスを分周しORゲート645を介してリセット端
子RSTにリセット信号を送る分周器644等が接続されてい
る。
マイクロコンピュータ610の入力側には、チャタリン
グを防止するための波形整形回路651を介して始動入賞
口4,5,6への入賞球を検出する始動入賞検出スイッチS
W1、継続入賞口53への入賞球を検出する継続入賞検出ス
イッチSW2、および大入賞口52への入賞球の個数を検出
する入賞個数検出スイッチSW3が接続されている。
一方、このマイクロコンピュータ610の他の入出力側
にはI/O回路652が接続され、該I/O回路652には可変表示
制御手段としての第2のコンピュータシステム660、一
対の冷陰極管323(白色),324(青色)がインバータ321
を介して接続されると共に、更に入賞個数記憶表示ラン
プLED1〜4、飾りランプL1、飾りランプL2、当たり表示
ランプL3、大当り動作表示ランプL4、継続条件成立表示
ランプL5、飾りランプL6、飾りランプLED5〜14、飾りラ
ンプLED15〜22、変動入賞装置50の可動部材開閉用ソレ
ノイドAおよび賞球排出装置810のリミットソレノイド
B(814b)が接続されている。また、MPU610にはサウン
ドジェネレータ653,アンプ654を介してスピーカ930が接
続されている。
一方、I/O回路に接続された前記第2のコンピュータ
システム660は、第2のマイクロコンピュータとしての
可変(液晶)表示用マイクロコンピュータ661とコント
ローラドライバ663とを具えていて、そのコントローラ
ドライバ663に液晶パネル420が接続されている。液晶表
示用マイクロコンピュータ661の第2のROMとしてのROM6
62中には液晶パネル420への可変表示データ、その表示
パターンおよび大当りの表示態様等の固定データが記憶
されている。
前記ROM662中に記憶された可変表示データの左図柄、
中図柄、右図柄の例を第18図(A)、(B)、(C)に
それぞれ20組の表示として示す。また、大当りの表示態
様の例を第19図に(1)〜(40)までの40通りの組み合
わせを表示として示す。
上記構成の制御システムにあっては、先ず、図示省略
の起動スイッチが投入されて電源回路641からマイクロ
コンピュータ610に電気が供給されると、マイクロコン
ピュータ610からI/Oポート652を介して表示指令信号が
可変表示用マイクロコンピュータ661に送られ、該可変
表示用マイクロコンピュータ661により液晶パネル420に
初期の図柄表示が停止した状態でなされる。
また、マイクロコンピュータ610からの通常遊技状態
を示す表示指令信号がI/O回路652に送られ、通常遊技状
態を表わす通常遊技状態表示として、飾りランプLED5〜
14を内側から外側、外側から内側へと交互に、飾りラン
プLED15〜22を外側から内側にそれぞれ流れるように点
滅移動させるとともに、飾りランプL1を点滅させ、か
つ、白色の冷陰極管323を点灯させる。
また、常時、ROM620中の乱数テーブルの乱数が分周器
644からの分周信号が立ち上がってリセット端子RSTに入
力されるごとに更新された状態で発生されている。
この状態で遊戯が行なわれて始動入賞口4,5,6のいず
れかに遊技球が入賞すると、その入賞ごとに始動入賞検
出スイッチSW1がオンされてそのオン信号が波形整形回
路651により処理された後、マイクロコンピュータ610に
入力されその入力時のROM620から発生されている乱数を
拾ってその乱数をRAM630に順に記憶させる。そのRAM630
に記憶される乱数はこの実施例の場合可変表示ゲーム実
行中のものも含めて最高5個とする。そして、その記憶
された乱数のうち可変表示ゲーム実行中のものを1つ差
し引いた乱数の記憶個数分の入賞個数記憶表示ランプLE
D1〜4が点灯される。そして、そのRAM630に最初に記憶
された乱数に基づいて、可変表示用マイクロコンピュー
タ661により液晶パネル420の可変表示の変動が行なわれ
る。その可変表示の変動の開始ごとに、入賞記憶個数表
示ランプLED1〜4の点灯しているもののうちの1つが消
灯される。
可変表示ゲームはそのゲームが行なあれる乱数に応じ
て、大当りを発生させ得ない(リーチ状態が生じない)
通常の可変表示ゲームと大当りを発生させ得る(リーチ
状態が生ずる)リーチの可変表示ゲームに分けられる。
そして、それが通常の可変表示ゲームのときには、液
晶パネル420に、第18図(A)、(B)、(C)に示し
た20組ずつの左図柄、中図柄および右図柄がそれぞれ1
組ずつランダムに変動され、所定時間経過するか、又は
図示省略のスップボタンが備えられている場合にはスト
ップボタンが押された後にそれら3つの組図柄がダウン
スクロール状態に変換され、さらに所定時間経過したと
ころで左図柄、中図柄、右図柄の順に停止されて、停止
図柄が確定される。
この通常可変表示ゲーム中は、マイクロコンピュータ
610からの表示指令に基づき、図柄変動中表示として、
飾りランプLED15〜22が外側から内側に流れるようにそ
れぞれ点滅されるとともに、飾りランプL1およびL2が点
滅される、通常遊技時と同様、白色の冷陰極管323が点
灯されて液晶パネル420の画面が桜色に見える状態に保
たれる。
一方、通常のダウンスクロールの終了時に、左図柄、
中図柄および右図柄3つの図柄が揃って(上段、下段何
れが揃っていても良い)大当り発生の可能性が生じたと
き(リーチ状態になったとき)にはその通常のダウンス
クロールを継続(延長)させつつディスプレイ用ダウン
スクロールをゆっくりした速度で行なう。このリーチ状
態のときには、特に、マイクロコンピュータ610からの
指令に基づき、リーチ表示として、当りランプL3が点滅
されるとともに、白色の冷陰極管323が点滅される。
そして、それら左図柄、中図柄および右図柄が停止さ
れると、それがリーチ状態であったか否かに拘らず、マ
イクロコンピュータ610からの指令に基づき、図柄変動
停止表示として、飾りランプLED5〜14,15〜22、飾りラ
ンプL1,L2,L3,L6が消灯されるとともに、白色の冷陰極
管323が点灯した状態に戻される。
そして、その停止図柄の態様がマイクロコンピュータ
660によりハズレであると判定されたときには、マイク
ロコンピュータ610からの表示指令に基づき、ハズレ表
示として、飾りランプLED5〜14が同時点滅されるととも
に飾りランプLED15〜22が外側から内側に流れるように
点滅される。
上記停止図柄の態様が偶発的に大当りの態様可変表示
装置20が第19図の(1)〜(40)のうちのいずれかの表
示となる態様となったとき、即ちマイクロコンピュータ
660により“大当り”であると判定されたときには、マ
イクロコンピュータ610からの表示指令に基づいて、大
当り発生の判定時から大当り遊技(特別遊技)の終了時
に至までるまでの間、次のような段階的な大当り表示が
なされる。
即ち、先ずその大当りの発生の判定時から大当りの遊
技が開始される(大入賞口52が最初に開放される)まで
の間においては、大当り発生時ウェイトタイム状態表示
として、飾りランプLED5〜14が同時点滅に、飾りランプ
L1,L2,L6,当り表示ランプL3、大当り動作表示ランプL4
が点滅状態に変換される。また、可変表示用マイクロコ
ンピュータ661からの表示指令に基づいて、液晶パネル4
20に、先ず、その大当りを発生させた図柄の点滅がなさ
れ、次いで、第20図に示すように、キャラクタ画像とし
ての人形のキャラクタがバンザイを繰り返す表示がなさ
れ、その後、さらに、第21図に示す“ヨッ!日本一”の
メッセージの表示がアップスクロールでなされる。そし
て、その間、そのメッセージに合わせて白色の冷陰極管
323と青色の冷陰極管324が交互に適宜点灯される。
そして、第1〜第9サイクルまでの大入賞口52の開放
時においては、上記液晶パネル420は左図柄の位置に継
続サイクル数を、中図柄の位置にバー記号を、右図柄の
位置に各サイクル中に大入賞口52中に入賞した遊技球の
個数をそれぞれ表示した状態と、その大当りを発生させ
た図柄を表示した状態とに適宜交互に変換される。
この第1〜第9サイクルまでの大入賞口52の開放時に
おいて継続入賞口53への入賞がないうちは、継続条件成
立開放状態表示として、飾りランプLED5〜14が同時点滅
状態に、また、飾りランプL1,L2,L6、当り表示ランプL
3、大当り動作表示ランプL4が点滅状態に維持される
他、白色の冷陰極管323が消灯されて青色の冷陰極管324
が点灯されて液晶パネル420が藤色に見える状態とな
る。
この第1〜第9サイクルまでの大入賞口52の開放時に
継続入賞口53中に遊技球が入賞したときには、液晶パネ
ル420に継続条件が満たされた表示として、キャラクタ
画像としての人形のキャラクタが3回バンザイをする表
示(第20図)に一時的に変換され、その後、左図柄の位
置に継続サイクル数を、中図柄の位置にバーを右図柄の
位置に各サイクル中に大入賞口52中に入賞した遊技球の
個数をそれぞれ表示した状態と、その大当りを発生させ
た図柄を表示した状態とに適宜交互に変換される表示に
戻される。また、継続条件成立開放状態表示として、継
続入賞口53中に入賞した時点からそのサイクルの終了時
に大入賞口53が閉じるまでの間、飾りランプLED5〜14が
同時点滅状態でかつ飾りランプLED15〜22が外側から内
側に流れるように点滅する状態に維持される他、特に、
ランプL1,L3とランプL2,L5,L6とが交互に点滅されてか
らそれらランプL1〜L6が全て点灯された状態に変換さ
れ、さらにその後、ランプL1,L3とランプL2、L5、L6と
の交互点滅と飾りランプL4の点滅が行なわれる状態に変
換される。また、このときには、青色の冷陰極管324が
消灯されて白色の冷陰極管323が点灯される。
また、大当りの遊技の各サイクルのウェイトタイム中
(このとき大入賞口51が閉じている)には、液晶パネル
420には大当りを発生させた表示図柄(第19図)が表示
され、このとき上段、下段のうちのぞろ目となっている
方の図柄が点滅するとともに、ぞろ目でない方の図柄が
点灯した状態に変換される。また、このときには、イン
ターバルウェイトタイム状態表示として、飾りランプLE
D5〜14が同時点滅状態で、飾りランプL15〜L22が外側か
ら内側に流れる状態にされる他、ランプL1〜L6が点滅状
態にされ、白色の冷陰極管623が点灯した状態にされ
る。
また、第1〜第9サイクルまでの大入賞口52の開放時
において、継続入賞口52への入賞がないうちに所定時間
が経過するか、又は大入賞口52中への10個入賞があった
場合には、その時点で大入賞口52が閉じられて大当りの
遊技が終了される。
また、第10(最終)サイクル目の大入賞口52の開放時
には、第1〜第9サイクルにおけるのと同様、液晶パネ
ル420は、その左図柄の位置に継続サイクル数を、中図
柄の位置にバーを、右図柄の位置に各サイクル中に大入
賞口52中に入賞した遊技球の個数をそれぞれ表示した状
態と、その大当りを発生させた図柄を表示した状態とに
交互に変換される。また、飾りランプLED5〜14が同時点
滅状態に、飾りランプLED15〜22が外側から内側に流れ
るように点滅される状態にされる。また、最終サイクル
大入賞口開放状態表示として、ランプL1,L3とランプL2,
L5,L6とが交互に点滅されてからランプL1〜L6が全て点
灯された状態に変換され、さらにその後、ランプL1,L3
とランプL2,L5,L6との交互点滅とが繰り返してなされ、
大当り動作表示ランプL4の点滅される表示がなされる。
そして、第10サイクル(最終サイクル)が終了して大
入賞口52が閉じたときには、その閉じたときから一定時
間が経過するまでの期間、液晶パネル420に、最終サイ
クル迄継続したことを知らせる、第22図に示す“大勝
利”のメッセージが右から左に流れるようにスクロール
表示され、その後、キャラクタ画像としての人形のキャ
ラクタが現れて停止し、その人形のキャラクタが第23図
に示すようなバンザイを6回する表示がなされる。ま
た、この期間中は、最終サイクル終了ウェイトタイム状
態表示としてランプL1,L3とランプL2,L5,L6との交互点
滅がされた後に、それらランプL1〜L6の全ての点灯がな
され、さらにその後、ランプL1,L3とランプL2,L5,L6と
の交互点滅が繰り返してなされ、ランプL4の点滅がなさ
れる。そして、白色の冷陰極管323が点灯した状態に維
持される一方で、飾りランプLED5〜14およびLED15〜22
が消灯された状態となる。
そして、その一定時間が経過した時点で、上記投入時
における通常遊技状態表示、即ち、飾りランプLED5〜14
が内側から外側、外側から内側へと交互に、飾りランプ
LED15〜22が外側から内側にそれぞれ流れるように点滅
表示されるとともに、ランプL1が点滅し、入賞個数記憶
表示ランプLED1〜4およびランプL2〜L6が消灯しかつ白
色の冷陰極管323が点灯した表示に戻される。
また、始動入賞口4,5,6の始動入賞検出スイッチSW1
らの検出信号が波形形成回路651を介してマイクロコン
ピュータ610に入力されると、それがRAM630に記憶さ
れ、その記憶に基づいてマイクロコンピュータ610から
小排出切換信号がI/Oポートに送られて賞球排出装置830
のリミットソレノイドBが消磁され、それによって賞球
排出同地810が小排出状態に変換され、小排出がなされ
る。
また、パチンコ遊技機1に異常が発生したときには、
飾りランプL1のみ点滅されて、例えば液晶パネル420の
表示、およびランプLED1〜4、LED15〜22、L2〜L6、白
色および青色の冷陰極管323,324は全て消灯された状態
となる。
第24図には、第17図のコンピュータシステム600およ
び660によって行われるメイン処理の制御処理手順を示
す。
このメイン処理は、パチンコ遊技機1の各スイッチSW
1,SW2,SW3等の状態を入力してチャタリング除去を行
なって他のフェーズで使用できる形式に整える入力処理
(フェーズ0)、電源投入による起動か否かの判定と特
定RAM630領域を検査してRAM630が正常であるか否かの判
定とを行なって電源投入による起動であるか又はRAM630
領域が異常である場合にRAM630領域の初期化を行なう初
期化処理(フェーズ1)、編集された出力情報をI/Oポ
ート652に出力して二系統賞球処理を行なう出力処理
(フェーズ2)、ゲーム動作処理、不正監視処理および
スイッチSW1,SW2,SW3の入力監視処理等の処理(フェ
ーズ3)、出力編集、音の編集・出力及び乱数の生成等
の処理(フェーズ4)の5つのフェーズに区分される。
このメイン処理が開始されると、まず、ステップS100
でスイッチ(SW1,SW2,SW3等)の読み込みを行なって
からステップS101に移行する。
ステップS101においては、電源投入による起動か否か
を判定し、否と判定したときにはステップS101に移行し
てメモリ検査(特定RAM630領域の検査)を行なってRAM6
30が正常であるか否かの判定を行なう。
その結果、電源投入による起動であると判定するか、
又はRAM630が正常でないと判定したときには、ステップ
S110でRAM630領域の初期化処理を行なってからステップ
S111に移行して乱数更新を行なう。
が、電源投入による起動でなく、かつ、メモリ(RAM6
30)が正常であると判定したときには、ステップS103で
出力処理をし、次のステップS104で二系統賞球処理を行
なってからステップS105に移行する。
ステップS105においては不正があるか否かを判定し、
不正がなければステップS106でゲーム処理をし次のステ
ップS107で出力編集を行なってからステップS109に移行
するが、不正があればステップS108で不正処理を行なっ
てステップS019に移行する。そして、いずれの場合も、
ステップS109で効果音の編集とその出力を行なってか
ら、次のステップS111に移行して乱数更新を行なう。
この一連のメイン処理は分周器644からのリセット信
号がマイクロコンピュータ610のリセット端子RSTに入力
されるごとにステップS100に戻って開始される。
第25図には、第24図のメイン処理のうちの入力処理
(フェーズ0)の制御処理手順を示す。
このフェーズ0の入力処理では各スイッチSW1,SW2
SW3等のチャタリングの除去を行ない、現状態(論理レ
ベル)、アクティブ状態(立上りエッジ)の検出を行な
う。
このフェーズ0の入力処理が開始されると、先ず、ス
テップS120〜S122で、RAM630のスタックポインタの設
定、スイッチ(SW1,SW2,SW3等)の物理状態の読込
み、アクティブ論理を正論理に変換の各処理を行なう。
そして、その後、ステップS123〜S126で、チャタリン
グの除去処理、現在の論理状態の算出、現状態をRAM630
にストア、アクティブステータスのRAM630への記憶の各
処理を行なってからステップS127に移行する。
ステップS127ではチャタリング時間は終了したか否か
の判定を行ない、終了していないと判定したときにはそ
のまま次のフェーズ1の初期化処理に移行し、終了した
と判定したときにはステップS128〜S130でチャタリング
時間の初期化、RAM630のアクティブステータス記憶領域
のクリア、アクティブ状態記憶領域の初期化の各処理を
行なってから次のフェーズ1の初期化処理に移行する。
第26図には、第24図のメイン処理のうちの初期化処理
(フェーズ1)の制御処理手順を示す。
このフェーズ1の初期化処理はパワーモニタを検査し
て電源投入時か処理の継続かを判定しその判定の結果が
電源投入時であったり、或いはRAM630検査領域が異常で
あったりした場合にRAM630領域を初期化する処理であ
る。
このフェーズ1の処理が開始されると、先ず、ステッ
プS140で電源の投入時であるか否かを判定し、電源の投
入時であればステップS141に移行し、電源の投入時でな
ければステップS142に移行する。
その結果、ステップS142に移行したときには、該ステ
ップS142でRAM630検査領域は正常であるか否かを判定
し、正常であれば次のフェーズ2の出力処理に移行し、
正常でなければステップS142に移行する。
しかして、ステップS142に移行したときには、該ステ
ップS142でRAM630領域の初期化をしてからステップS143
に移行して該RAM630領域に乱数(RANDOM)の初期値を設
定する。
その後、ステップS144で可変表示部(420)に普段動
作を設定し、次のステップS145で可変表示部(420)の
電源の投入の遅延時間を設定してステップS146に移行す
る。
そして、ステップS146でディジタルの初期表示値(初
期表示図柄)を設定し、次のステップS147でRAM630の検
査領域に検査データを設定して第30図(I)のステップ
S800に移行する。
第27図(A)〜(C)は、第24図のメイン処理のうち
の出力処理(フェーズ2)の制御処理手順を示す。
このフェーズ2の出力処理は、余り時間で更新された
表示カウンタの判定に基づく該当図柄記憶領域へのセッ
ト、編集された出力情報の該当ポートへの出力、入力領
域に合わせた二系統の賞球排出処理等を行なう処理であ
る。
このフェーズ2の処理が開始されると、先ず、第24図
(A)のステップS150で表示カウンタの判定処理(JUDG
E1処理)を行なって次のステップS152に移行する。
ステップS152では大当り図柄か否かを判定し、大当り
図柄であると判定したときにはステップS154で大当り図
柄領域を指示してステップS158に移行し、大当り図柄で
ないと判定したときにはステップS156で外れ図柄領域を
指示してステップS158に移行する。
ステップS158に移行すると、該ステップS158〜S164
で、順に、表示カウンタを該当図柄領域にセット、スキ
ャンカウンタを更新、該当セグメントデータの格納アド
レスを算出、全表示ランプLED1〜22を消灯等の処理を行
なってからステップS166に移行する。
そして、ステップS166〜S172で、順に、セグメントデ
ータを出力、ソレノイドA,B等のデータを出力、ランプ
データを出力、冷陰極管(LCD)のコントロールデータ
を出力等の各処理を行なってからステップS174に移行す
る。
ステップS174では不正中であるか否かを判定し、不正
中でないと判定したときにはステップS176でスキャンカ
ウンタのデジットデータを出力してから第27図(B)の
ステップS178に移行し、不正中であると判定したときに
はそのまま第27図(B)のステップS178に移行する。
第27図(B)のステップS178では始動入賞口4,5,6へ
の入賞があったか否かを判定し、なかったと判定したと
きにはそのままステップS186に移行し、あったと判定し
たときにはステップS180で小排出未処理記憶回数を更新
(+1カウントアップ)してからステップS182に移行す
る。
ステップS182で小排出未処理記憶回数が“256"未満で
あると判定したときにはそのままステップS186に移行
し、“256"未満でないと判定したときにはステップS184
で小排出未処理記憶回数を“256"未満に留めてからステ
ップS186に移行する。
そして、ステップS186〜S190で二系統制御番号が
“0"、“1"、“2"、“3"のいずれに該当するかを判定す
る。その結果、“0"と判定したときには賞球開始時の小
排出未処理記憶回数のチェックとソレノイドBの制御を
行なうべく第27図(C)のステップS192に移行し、“1"
と判定したときにはクランクカム861(第10図)の位置
検出センサSWc(第10図)の立上りのチャタリング除去
を行なうべくステップS204に移行する。また、“2"と判
定したときには小排出未処理記憶回数のディクリメント
処理を行なうべく第22図(C)のステップS216に移行
し、“3"と判定したときにはクランクカム861(第10
図)の位置検出センサSWc(第10図)の立上りチャタリ
ング除去を行なうべく第27図(C)のステップS224に移
行する。
その結果、“0"と判定して第27図(C)のステップS1
92に移行したときには、該ステップS192でソレノイドB
のオン情報を設定してからステップS194に移行する。
ステップS194ではクランクカム861(第10図)の位置
検出センサSWc(第10図)が“H"レベル(ハイレベル)
になっているか(賞球排出動作中である)否かを判定
し、“H"レベル(ハイレベル)になっていれば(賞球排
出動作中であれば)ステップS196に移行するが、“H"レ
ベル(ハイレベル)になっていなければ(賞球排出動作
中でなければ)そのままステップS234に移行する。
ステップS196では小排出未処理記憶回数が“0"より大
になっているか否かを判定し、“0"より大になっていな
いと判定したときにはそのままステップS200に移行し、
“0"より大になっていると判定したときにはソレノイド
Bのオフ情報を設定してからステップS200に移行する。
かくして、ステップS200に移行すると、該ステップS2
00でチャタリング除去時間(300ms)を設定し、次のス
テップS202で二系統制御番号を“1"に設定してからステ
ップS234に移行する。
しかして、ステップS234に移行したときはに、該ステ
ップS234でRAM630のレジスタ内の制御情報を制御領域に
格納してからフェース3の処理に移行する。
“1"と判定して第27図(C)のステップS204に移行し
たときには、該ステップS204で二系統制御番号を“0"に
設定してからステップS206に移行する。
ステップS206ではクランクカム861(第10図)の位置
検出センサSWc(第10図)が“H"レベル(ハイレベル)
になっている(賞球排出動作中である)か否かを判定す
る。その結果、“H"レベル(ハイレベル)になっている
(賞球排出動作中である)と判定したときには、ステッ
プS208に系統制御番号を“1"に設定し、次のステップS2
10でチャタリング除去タイマを更新してステップS212に
移行する。が、“H"レベル(ハイレベル)になっていな
い(賞球排出動作中でない)と判定したときにはそのま
まステップS234に移行する。
ステップS212ではチャタリング除去時間が終了したか
否かを判定し、終了したと判定したときにはステップS2
14で二系統制御番号を“2"に設定してからステップS234
に移行し、終了していないと判定したときにはそのまま
ステップS234に移行する。
しかして、ステップS234に移行したときには、該ステ
ップS234でRAM630のレジスタ内の制御情報を制御領域に
格納してからフェーズ3の処理に移行する。
“2"と判定して第27図(C)のステップS216に移行し
たときには、該ステップS216でソレノイドBがオンとな
っている(通常個数の排出状態となっている)か否かを
判定し、オンとなっていない(小排出状態になってい
る)と判定したときにはステップS218で小排出未処理回
数をデイクリメント(−1)してからステップS220に移
行し、オンとなっている(通常個数の排出状態になって
いる)と判定したときにはそのままステップS220に移行
する。
そして、ステップS220でチャタリング除去時間150ms
を設定し次のステップS222で二系統制御番号を“3"に設
定してステップS234に移行する。
しかして、ステップS234に移行したときには、該ステ
ップS234でRAM630のレジスタ内の制御情報を制御領域に
格納してからフェーズ3の処理に移行する。
“3"と判定して第27図(C)のステップS224に移行し
たときには、該ステップS224でクランクカム861(第10
図)の位置検出センサSWc(第10図)が“H"レベル(ハ
イレベル)になっている(賞球排出動作中である)か否
かを判定する。その結果、“H"レベル(ハイレベル)に
なっている(賞球排出動作中である)と判定したときに
は、前記記憶数更新処理のステップS220に移行し、ステ
ップS220,S222,S234の処理を順に行なってからフェーズ
3の処理に移行する。が、“H"レベル(ハイレベル)に
なっていない(賞球排出動作中でない)と判定したとき
には、ステップS226,S228でソレノイドBのオン情報を
設定する処理、チャタリング除去タイマを更新する処理
を順に行なってからステップS230に移行する。
ステップS230ではチャタリング除去時間が終了したか
否かを判定し、終了していないと判定したときにはその
ままステップS234に移行し、終了したと判定したときに
は二系統制御番号を“0"に設定してからステップS234に
移行する。
しかして、ステップS234に移行したときには、該ステ
ップS234でRAM630のレジスタ内の制御情報を制御領域に
格納してフェーズ3の処理に移行する。
第28図(A)〜(D)には、第24図のメイン処理のう
ちの不正監視処理、スイッチSW2,SW3の入力監視処理、
ゲーム動作処理およびステップS分岐処理(フェーズ
3)の制御処理手順を示す。
このフェーズ3の処理が開始されると、先ず、ステッ
プS250で入賞個数検出スイッチSW3の入力があったか否
かを検出し、入力があればステップS252でノーカウント
不正フラグをクリアしてからステップS254に移行し、入
力がなければそのままステップS254に移行する。そし
て、ステップS25で不正の監視情報を取り出してからス
テップS256に移行する。
ステップS256では不正を検出すべき該当スイッチSW
(SW2,SW3)のステータスが“H"レベル(ハイレベル)
となっているか否かを判定し、“H"レベル(ハイレベ
ル)となっていると判定したときにはステップS258に移
行するが、“H"レベル(ハイレベル)になっていないと
判定したときにはステップS262で監視タイマをクリアし
てそのままステップS264に移行する。
ステップS258では、2.9秒経過したか否かを判定し、
経過していないと判定したときにはステップS260で監視
タイマを更新してステップS264に移行し、経過したと判
定したときにはステップS268で該当不正フラグをセット
してそのままステップS270に移行する。
ステップS264に移行したときには、ステップS264,S26
6で監視タイマをセーブする処理、該当フラグをクリア
する処理を順に行なってステップS270に移行する。
ステップS270では不正監視が終了したか否かを判定
し、終了していなければステップS256に戻ってステップ
S256〜S270のループを繰返し、終了したと判定した時点
でステップS272に移行して不正フラグをセーブし、しか
る後、ステップS274に移行する。
ステップS274では不正があるか否かを判定する。その
結果、不正がないと判定したときには第28図(B)のス
テップS282に移行する。が、不正があると判定したとき
には不正除去監視処理を行なうべくステップS276に移行
する。そして、ステップS276〜S280で不正タイマを更新
する処理、表示ランプL1の点滅情報とソレノイドBの出
力データを出力域にセットする処理、冷陰極管323,324
の出力データの出力要求をセットする処理を順に行なっ
てから第30図(F)のS600に移行する。ステップS276〜
S280の不正監視処理は全ての不正が除去されるまで行わ
れ、そのときにはゲーム処理が停止される。
第28図(B)のステップS282に移行すると、ステップ
S282で不正音制御領域を初期化して不正除去監視処理を
終了する。
そして、入賞個数検出スイッチSW3の入力監視を行な
うべくステップS284に移行する。
かくして、ステップS284に移行すると、該ステップS2
84でスイッチSW(SW1,SW2,SW3等)の入力情報の取出
し処理を行なってステップS286に移行する。
ステップS286では大当り遊技の動作中か否かを判定
し、動作中でなければそのまま第28図(C)のステップ
S328に移行し、動作中であればステップS288に移行す
る。
ステップS288では入賞個数検出スイッチSW3の入力か
否かを判定し、入賞個数検出スイッチSW3の入力でなけ
ればそのままステップS304に移行し、入賞個数検出スイ
ッチSW3の入力であればステップS290に移行する。
ステップS290では入賞個数検出スイッチSW3の入力が1
0カウント以上であるか否かを判定し、10カウント以上
の入力でなければステップS292,S294で順に入賞個数検
出スイッチSW3の入賞カウンタを更新する処理、カウン
ト数の表示要求をセットする処理を行なってからステッ
プS296に移行するが、10カウント以上の入賞があればそ
のままステップS304に移行する。
ステップS296では大入賞口53がクローズ(閉)中であ
るか否かを判定し、クローズ(閉)中でないと判定した
ときにはステップS298で入賞個数検出スイッチSW3の入
力音を出力してステップS300に移行するが、クローズ
(閉)中であると判定したときにはそのままステップS3
04に移行する。
ステップS300では入賞個数検出スイッチSW3からの10
カウント目の入力であるか否かを判定し、10カウント目
の入力であると判定したときにはステップS302で大当り
遊技における大入賞口53の開放時間を定めるシーケンス
タイマを初期化してからステップS304に移行するが、10
カウント目の入力でないと判定したときにはそのままス
テップS304に移行する。
しかして、ステップS304に移行したときには継続入賞
スイッチSW2の入力監視処理が行われる。
即ち、この継続入賞スイッチSW2の入力監視処理が開
始されると、先ず、ステップS304でスイッチSW(SW1,S
W2,SW3)の入力情報を取り出す処理を行なってからス
テップS306に移行する。
ステップS306では継続入賞スイッチSW2の入力である
か否かを判定し、継続入賞スイッチSW2の入力であると
判定したときにはステップS308で通過不正監視要求をセ
ットしてステップS310に移行するが、継続入賞スイッチ
SW2の入力でない判定したときにはそのまま第28図
(C)のステップS328に移行する。
ステップS310では継続条件成立後開放状態表示の実行
中であるか否かを判定し、実行中でないと判定したとき
にはステップS312,S314で継続条件開放状態成立後表示
を開始する処理、2秒タイマを起動する処理を順に行な
ってステップS316に移行するが、実行中であると判定し
たときにそのまま第28図(C)のステップS328に移行す
る。
ステップS316では有効時間中であるか否かを判定し、
有効時間中であると判定したときにはステップS318,S32
0でインターバルウェイトタイム状態表示を開始する処
理、インターバル音を出力する処理を順に行なって第28
図(C)のステップS328に移行するが、有効時間中でな
いと判定したときにはステップS322〜S326で可変表示部
(420)の交互表示禁止情報セットの処理、継続条件成
立後表示を開始する処理、継続音を出力する処理を順に
行なって第28図(C)のステップS328に移行する。
しかして、第28図(C)のステップS328に移行したと
きには始動入賞スイッチSW1の入力監視処理が行われ
る。
即ち、この始動入賞スイッチSW1の入力監視処理が開
始されると、まず、ステップS328でスイッチSW(SW1,S
W2,SW3)の入力情報を取り出す処理を行なってからス
テップS330に移行する。
ステップS328では始動入賞スイッチSW1の入力である
か否かを判定し、始動入賞スイッチSW1の入力であると
判定したときにはステップS332に移行するが、始動入賞
スイッチSW1の入力でないと判定したときにはそのまま
第28図(D)のステップS340に移行する。
ステップS332では始動入賞口4,5、6への入賞記憶個
数が“4"(ただし、可変表示ゲーム実行中のものは除
く。)以上が否かを判定し、“4"未満であればステップ
S334,S336,S338で順に入賞記憶個数を更新する処理、乱
数(RANDOM)の値を記憶する処理、始動入賞口4,5,6へ
の入球音の出力処理をして第28図(D)のステップS340
に移行するが、“4"以上であればそのまま第28図(D)
のステップS340に移行する。
第28図(D)のステップS340に移行すると、該ステッ
プS340でシーケンス制御タイマが“0"か否かを判定し、
“0"でないと判定したときにはステップS342でシーケン
ス制御タイマを更新してそのまま第30図(A)のフェー
ズ4の処理のステップS400に移行するが、“0"であると
判定したときにはステップS344に移行する。
ステップS344では不適当な実行ステップ番号となって
いるか否かを判定し、適当であればそのままステップS3
48に移行し、不適当な実行ステップ番号であればステッ
プS346で実行ステップ番号を初期化してからステップS3
48に移行する。
しかして、ステップS348に移行すると、該ステップS3
48でステップ番号に対応したゲーム処理のステップS00
(貯留監視処理)、ステップS01(可変表示変動処
理)、ステップS02(ランダム時間の終了監視)、ステ
ップS03(リーチ判定処理)、ステップS04(大当り/外
れ判定処理)、ステップS05(外れ動作処理)、ステッ
プS06(ファンファーレ動作処理(1秒))、ステップS
07(ファンファーレ動作処理(7.5秒))、(大入賞口5
2のクローズ監視処理)、ステップS09(有効時間の終了
監視)に移行してそのゲーム処理を行なってから第30図
のフェーズ4の処理のステップS400に移行する。
第28図(E)には上記ゲーム処理のステップS00〜S09
の流れの制御処理手順の概要を示す。
ゲーム処理の流れとしては、先ず、始動入賞口4,5,6
への入賞記憶(始動入賞口4,5,6に入賞して未だ可変表
示ゲームが行われていないものの記憶)があるか否かを
監視する貯留監視処理(ステップS00)を行なう。
この貯留監視処理(ステップS00)は始動入賞口検出
スイッチSW1の入力を検出するまで継続して行なわれ、
その入力があった時点で次の可変表示の変動処理(ステ
ップS01)に移行する。
可変表示の変動処理(ステップS01)は所定時間継続
され、所定の継続時間は終了した時点で次のランダム時
間の終了監視(ステップS02)に移行する。
ランダム時間の終了監視処理(ステップS02)は所定
の左図柄・中図柄停止時間が終了するまで継続され、そ
の時間が終了した時点で次のリーチ判定処理(ステップ
S03)の処理に移行する。
リーチ判定処理(ステップS03)は所定の右図柄停止
時間が終了するまで継続され、その時間が終了した時点
で次の大当り/外れ判定処理(ステップS04)に移行す
る。
この大当り/外れ判定処理(ステップS04)による判
定の結果、外れであれば外れ動作処理(ステップS05)
に移行する。そして、その外れ動作処理(ステップS0
5)が判定の外れ動作時間が終了するまで行なわれ、そ
の時間が終了した時点で最初の貯留監視処理(ステップ
S00)に戻って、再びステップS00以下の処理がなされ
る。
が、その大当り/外れ判定処理(ステップS04)によ
る判定の結果、大当りであればファンファーレ動作(1
秒)処理(ステップS06)に移行する。このファンファ
ーレ動作(1秒)処理(ステップS06)は所定のファン
ファーレ時間(1秒)が経過するまで行なわれ、その時
間が経過した時点で次のファンファーレ動作(7.5秒)
処理に移行する。
ファンファーレ動作(7.5秒)処理は所定のファンフ
ァーレ時間(7.5秒)が経過するまで行なわれ、その時
間が経過した時点で次の大入賞口クローズ監視処理(ス
テップS08)に移行する。
大入賞口クローズ監視処理(ステップS08)は大入賞
口52のクローズ(閉)条件が成立するまで行なわれ、そ
のクロース(閉)条件が成立した時点で次の有効時間の
終了監視処理(ステップS09)に移行する。
有効時間の終了監視処理(ステップS09)は入賞個数
検出スイッチSW3の所定の有効時間が終了するまで行な
われる。
そして、その有効時間が終了するまでの間に継続入賞
検出スイッチSW2の入力があった場合には、その有効時
間が終了した時点で前記ファンファーレ動作(7.5秒)
処理(ステップS07)に戻って、ステップS07〜S09のル
ープを繰り返す。この場合のファンファーレ動作(7.5
秒)処理(ステップS07)から大入賞口クローズ(閉)
監視処理(ステップS08)への移行は所定のインターバ
ル時間が終了したときに行なわれる。
が、その入賞個数検出スイッチSW3の所定の有効時間
が終了するまでの間に継続入賞検出スイッチSW2の入力
がなかった場合には、その有効時間が終了した時点で前
記外れ動作処理(ステップS05)に移行する。そして、
大当り終了動作時間が終了してから最初の貯留監視処理
(ステップS00)に戻って、再びステップS00以下の処理
がなされる。
第29図(A)〜(J)には上記ステップS00〜S09のゲ
ーム処理の詳しい制御処理手順を示す。
第29図(A)に示すステップS00の貯留監視処理は始
動入賞口4,5,6への入賞記憶個数(始動入賞口4,5,6に入
賞して未だ可変表示ゲームが行われていない記憶個数)
の有無を判定する処理で、この処理が開始されると、ま
ず、ステップS1000,S1002で、順に、各種表示ランプの
普段動作表示(通常遊技状態表示)を起動する処理、ス
テップ番号を“00"に変更する処理を行なってステップS
1004に移行する。
ステップS1004では貯留(始動入賞口4,5,6に入賞して
未だ可変表示ゲームが行われていない入賞記憶)が有る
か否かを判定する。その結果、有りと判定したときには
ステップS1006〜S1012で、順に、貯留情報を更新する処
理、大当り乱数の記憶領域を更新する処理、可変表示の
変動情報を可変表示部(420)に転送する処理、および
各種ランプ(LED、L)の変動動作を起動する処理を行
なう。次いで、ステップS1014〜S1018で、順に、変動音
を出力する処理、自動停止時間(4秒)をセットする処
理、およびステップS番号を“1"に変更する処理を行な
ってから第30図(A)のフェーズ4の処理のステップS4
00に移行する。が、無いと判定したときにはそのまま第
30図(A)のフェーズ4の処理のステップS400に移行す
る。
第29図(B)には、ステップS01の可変表示変動処理
の制御手順を示す。
このステップS01の可変表示変動処理は可変表示変動
時間のセットする処理で、この処理が開始されると、ま
ず、ステップS1050でランダム時間(可変表示の変動時
間)をセットし、次のステップS1052でステップ番号を
“02"に変更する。
しかる後、第30図(A)のフェーズ4の処理のステッ
プS400に移行する。
第29図(C)には、ステップS02のランダム時間(変
動時間)の終了監視処理を示す。
このステップS02のランダム時間の終了監視処理は可
変表示の停止図柄を確定したり、スクロール情報を可変
表示部(420)に送ったりする処理で、この処理が開始
されると、先ず、ステップS1100,S1102で、順に、停止
図柄を確定する処理(FETCHの処理)、図柄の判定を行
なう処理(JUDGEOの処理)をしてステップS1104に移行
する。
ステップS1104では可変表示の変動図柄がリーチ図柄
か否かを判定し、リーチ図柄であればステップS1106〜S
1110でリーチの駒送り数を算出する処理、駒送り数デー
タを可変表示部(420)に転送する処理、リーチのスク
ロール情報を可変表示部(420)に転送する処理を行な
ってステップS1114に移行し、リーチ図柄でなければス
テップS1112で通常のスクロール情報を可変表示部(42
0)に転送する処理を行なってからステップS1114に移行
する。
しかして、ステップS1114に移行すると、該ステップS
1114で中図柄停止迄の時間をセットする処理をし、次の
ステップS1116出ステップ番号を“03"に変更する処理を
行ない、しかる後、第30図(A)のフェーズ4の処理の
ステップS400に移行する。
第29図(D)にはステップS03のリーチ判定処理の手
順を示す。
ステップS03のリーチ判定処理はリーチ状態を表現す
るための処理で、この処理が開始されると、先ず、ステ
ップS1150で可変表示の停止図柄判定処理(JUDGEOの処
理)をしてステップS1152に移行する。
ステップS1152ではリーチか否かを判定し、リーチで
あればステップS1154〜S1158各種表示ランプ(LED、
L)のリーチ表現を起動する処理、リーチ音を出力する
処理、駒送り数よりスクロール時間を算出する処理を順
に行なってからステップS1162に移行し、リーチでなけ
ればステップS1160で通常のスクロール時間をセットす
る処理を行なってからステップS1162に移行する。
しかして、ステップS1162に移行すると、該ステップS
1162でシーケンス時間をセットし、次のステップS1164
でステップ番号を“04"に変更する処理を行なって、第3
0図(A)のフェーズ4の処理のステップS400に移行す
る。
第29図(E)には、ステップS04の大当り/外れ判定
処理の制御処理手順を示す。
このステップS04の大当り/外れ判定処理は大当り/
外れ判定を行なって該当動作の開始情報を設定する処理
で、この処理が開始されると、先ず、ステップS1200,S1
202で音の出力を停止する処理、大当りの判定処理(JUD
GEOの処理)を順に行なってからステップS1204に移行す
る。
ステップS1204では大当りか否かを判定する。その結
果、大当りであれば、ステップS1206,S1208,S1210で、
順に、大当り図柄の表示位置を記憶する処理、各種表示
ランプ(LED、L)のファンファーレ表現を起動する処
理、継続回数をクリアする処理を行ない、次いで、ステ
ップS1212〜S1216で、順に、ファンファーレ音を出力す
る処理、シーケンス時間(1秒)をセットする処理、ス
テップ番号を“06"に変更する処理を行ない、しかる
後、第30図(A)のフェーズ4の処理のステップS400に
移行する。が、外れであれば、ステップS1218〜S1222で
順にシーケンス時間(1秒)をセットする処理、ステッ
プ番号を“05"に変更する処理を行ない、しかる後、第3
0図(A)のフェーズ4の処理のステップS400に移行す
る。
第29図(F)には、ステップS05の外れ動作処理の制
御処理手順を示す。
このステップS05の外れ動作処理は、可変表示部(42
0)の表示を普段動作表示に変換したり、音の出力を停
止したりする処理で、この処理が開始されると、ステッ
プS1250,S1252で順に可変表示部(420)の普段動作表示
を起動する処理、音の出力を停止する処理を行ない、次
いで、ステップS1254,S1256で順に継続入賞スイッチSW2
の入力カウンタをクリアする処理、表示ランプLED13〜2
2の普段動作表示(通常遊技状態表示)を起動する処理
を行なう。
そして、その後、第30図のフェーズ4のステップS400
に移行する。
第29図(G)には、ステップS06のファンファーレ動
作(1秒)処理の制御処理手順を示す。
このファンファーレ動作(1秒)処理は液晶表示部
(420)がファンファーレ表現を開始するまでの時間
(1秒)を監視する処理で、この処理が開始されると、
ステップS1300〜S1304で、順に、可変表示のファンファ
ーレ情報を可変表示部(420)に転送する処理、シーケ
ンス時間(7.5秒)をセットする処理、ステップ番号を
“07"に変更する処理を行なう。
そして、その後、第29図(J)のステップS1470に移
行する。
ステップS07のファンファーレ動作(7.5秒)処理の制
御処理手順を第29図(H)に示す。
このファンファーレ動作(7.5秒)処理は大当り表現
の開始情報を設定する処理である。
この処理が開始されると、先ず、ステップS1350〜S13
54で、順に、継続回数を更新する処理、継続回数の表示
情報を可変表示部(420)に転送する処理、カウント数
の表示情報を可変表示部(420)に転送する処理を行な
ってからステップS1356に移行する。
ステップS1356では大当りの遊技動作のサイクルが10
回目であるか否かを判定し、10回目にならないうちはス
テップS1364,S1366で、順に、大当りの遊技動作の第1
〜第9サイクル目の表示情報をセットする処理、第1〜
第9サイクル目の動作音をセットする処理を行なってス
テップS1368に移行し、10回目になったときにはステッ
プS1358〜S1362で、順に、2秒タイマを起動する処理、
大当り10回目の表示情報をセットする処理、10回目の動
作音をセットする処理を行なってステップS1368に移行
する。
ステップS1368に移行すると、ステップS1368〜S1372
で順に各種表示ランプ(LED、L)の表示情報をセット
する処理、可変表示の大当り表現データを転送する処
理、音の出力情報をセットする処理を行ない、次のステ
ップS1374〜S1378で順に可変表示部(420)の交互の表
示領域のクリア処理、シーケンス時間(22秒)をセット
する処理、ステップ番号を“08"に変更する処理を行な
う。
そして、その後、第29図(J)のステップS1470に移
行する。
第29図(I)には、ステップS08の大入賞口53のクロ
ーズ(閉)監視処理の制御手順を示す。
この大入賞口53のクローズ(閉)監視処理は継続入賞
スイッチSW2および入賞個数検出スイッチSW3の有効時間
の開始情報を設定する処理である。
この処理が開始されると、先ず、ステップS1400で大
当り動作音の出力を停止させる処理を行なってからステ
ップS1402に移行する。
ステップS1402では大当りの遊技動作のサイクルが10
回目か否かを判定する。その結果、10回目になっていな
いと判定したときには、ステップS1406に移行して継続
表現を行なっているか否かを判定する。そして、この判
定の結果、継続表現を行なっていればステップS1408,S1
410で順にインターバル音を出力する処理、インターバ
ル情報を可変表示部(420)に転送する処理を行なって
からステップS1412に移行し、継続表現を行なっていな
ければそのままステップS1412に移行する。一方、ステ
ップS1402における判定の結果、10回目に達したときに
はステップS1404で10回目の終了情報を可変表示部(42
0)に転送してステップS1412に移行する。
ステップS1412に移行すると、該ステップS1412でシー
ケンス時間(1.9秒)をセットする処理を行ない、次の
ステップS1414でステップ番号を“09"に変更する処理を
行なう。
そして、その後、第29図(J)のステップS1470に移
行する。
第29図(J)ステップS09の継続入賞スイッチSW2およ
び入賞個数検出スイッチSW3の有効時間の終了監視処理
の制御処理手順を示す。
この有効時間の終了監視処理は大当り遊技のサイクル
の終了動作やインタバル動作の開始情報を設定する処理
である。
この処理が開始されると、先ず、ステップS1450で通
過不正監視終了フラグをクリアする処理を行なってから
ステップS1452に移行する。
ステップS1452では入賞個数検出スイッチSW3の入力が
あったか否かを判定し、あったと判定したときにはステ
ップS1454でノーカウント不正フラグをクリアしてから
ステップS1456に移行し、なかったと判定したときには
そのままステップS1456に移行する。
ステップS1456では継続表現を行なっているか否かを
判定する。その結果、行なっていると判定したときには
ステップS1462に移行して大当り遊技動作のサイクルが1
0回目であるか否かを判定し、10回目に達しないうちに
はステップS1464で第1〜第9回目の大当り遊技のサイ
クルの終了情報を可変表示部(420)に転送してからス
テップS1466に移行し、10回目に達したときにはそのま
まステップS1466に移行する。そして、ステップS1466,S
1468で順にシーケンス時間(4.1秒)をセットする処
理、ステップ番号を“05"に変更する処理を行なってス
テップS1470に移行する。
しかして、ステップS1470に移行したときには該ステ
ップS1470でシーケンス時間を制御し、次のステップS14
72でステップ番号をRAM630領域にセットする。
そして、その後、第30図(A)のフェーズ4の出力編
集、音の編集・出力及び乱数の生成処理に移行する。
第30図(A)〜(H)にはフェーズ4の出力編集、音
の編集・出力および乱数の生成処理の制御処理手順を示
す。
第30図(A)はそのフェーズ4の処理の内、最初に行
なわれる表示ランプ(L1〜L6)の点滅制御の処理手順で
ある。
フェーズ4の処理が開始されると、ステップS400,S40
2で表示タイマを更新する処理、表示番号より点滅制御
データのアドレスを算出する処理を行ない、次いで、ス
テップS404,S406で表示ランプの点滅データの取出しの
処理(DTGETOの処理)、点滅データの出力域にセットす
る処理を行なってからステップS408に移行する。
ステップS408では2秒タイマが起動されているか否か
を判定し、起動されていないと判定したときにはそのま
ま第30図(B)のステップS430に移行し、起動されてい
ると判定したときにはステップS410で2秒タイマを更新
してステップS412に移行する。
ステップS412では1024m秒経過したか否かを判定し、
経過していないと判定したときにはステップS414に移行
し、経過したと判定したときにはステップS418で表示ラ
ンプL1,L2,L3,L5,L6の点滅情報をセットする処理を行な
ってステップS422に移行する。
ステップS414では64m秒経過したか否かを判定し、経
過していないと判定したときにステップS420で表示ラン
プL3,L5,L6の点灯情報をセットしてステップS422に移行
し、経過したと判定したときには表示ランプL1,L2の点
灯情報をセットしてステップS422に移行し、経過してい
ないと判定したときには表示ランプL1,L2の点灯情報を
セットしてステップS422に移行する。
しかして、ステップS422に移行すると、該ステップS4
22で点灯情報を出力域にセットする処理を行なって第30
図(B)のステップS430に移行する。
第30図(B)はフェーズ4の処理の内、表示ランプLE
D1〜4の点灯制御と表示ランプLED5〜14の点滅制御の処
理手順である。
この第30図(B)のステップS430に移行すると、ステ
ップS430〜S434で順に、始動入賞口4,5,6に入賞して未
だ可変表示ゲームが行われていない貯留数をLLCBにセッ
トする処理、表示ランプLED1〜4の点灯データを取り出
す処理、表示ランプLED1〜4のデータをダイナミック点
灯領域にセットする処理を行なってステップS436に移行
する。
ステップS436では普段動作(通常遊技)中であるか否
かを判定する。
その判定の結果、普段動作(通常遊技)中であるとき
には、ステップS438,S440でタイマを更新する処理、タ
イマの2.5秒毎に変化するビットを取り出す処理を順に
行なってステップS442に移行する。
次いで、該ステップS442で“6"以上であるか否かを判
定し、“6"以上でなければそのままステップS446に移行
し、“6"以上であればステップS444でタイマの下位桁を
クリアしてからステップS446に移行する。
そして、該ステップS446でタイマの上位桁をポインタ
として時間テーブルのアドレス算出を行なってからステ
ップS448に移行して規定時間が経過したか否かを判定す
る。
その結果、規定時間を経過していなければそのままス
テップS452に移行するが、経過していればステップS450
でポインタを更新してからステップS452に移行する。
そして、該ステップS452でポインタより点滅データテ
ーブルのアドレス算出を行ない、次のステップS454で表
示ランプLED5〜14の点滅データの取り出しを行なって第
30図(C)のステップS470に移行する。
一方、ステップS436の判定の結果、普段動作中でない
ときにはステップS456で表示ランプLED5〜14の点滅デー
タの取出し処理(DTGETOの処理)を行なって、第30図
(C)のステップS470に移行する。
第30図(C)にはフェーズ4の処理のうちの表示ラン
プの点滅制御とソレノイドAのオン/オフ制御を行なう
処理手順を示す。
この処理のステップS470に移行すると、先ず、ステッ
プS470で表示ランプLED15〜22の点滅データの取出し処
理(DTGETOの処理)を行ない、次のステップS472で点滅
データをダイナミック点灯域にセットする。
そして、次のステップS472に移行して大当り遊技の動
作中であるか否かを判定する。
その結果、大当り遊技の動作中であればソレノイドA
のオン情報をセットする処理を行なってから第30図
(D)のステップS500に移行し、大当り遊技の動作中で
なければソレノイドAのオフ情報をセットする処理を行
なってから第30(D)のステップS500に移行する。
第30図(D)はフェーズ4の処理のうちの大当り時の
交互表示制御の処理手順を示す。
この処理のステップS500に移行すると、該ステップS5
00で大当り遊戯の動作中であるか否かを判定し、大当り
遊技の動作中でなければ大当り時の交互表示制御は行な
わずにそのまま第30図(E)のステップS550に移行し、
大当り遊技の動作中であれば大当り時の交互表示制御を
行なうべくステップS502で継続条件成立および入力個数
カウントの表示コマンドおよび時間をセットする処理を
行ってステップS504に移行する。
ステップS504では表示切替え禁止中か否かを判定す
る。その結果、表示切替え禁止中でなければステップS5
06に移行し、表示切替え禁止中であればステップS512で
タイマ更新だけ行ってステップS514に移行する。
ステップS506では大当り図柄の表示か否かを判定し、
大当り図柄の表示でなければステップS510,S512で表示
コマンドを制御領域にセットする処理、タイマを更新す
る処理の2つだけを順に行ってステップS514に移行し、
大当り図柄の表示であればステップS508〜S512で大当り
図柄表示コマンド及び時間をセットする処理、表示コマ
ンドを制御領域にセットする処理、タイマを更新する処
理の3つを順に行ってステップS514に移行する。
ステップS514では規定時間かを判定し、規定時間であ
ればステップS516〜S520で順にタイマをクリアする処
理、表示切替えフラグを更新する処理、表示切替え禁止
フラグをクリアする処理を行ってから第30図(E)のス
テップS550に移行するが、規定時間でなければそのまま
第30図(E)ステップS550に移行する。
第30図(E)はフェーズ4の処理のうちの蛍光灯の制
御処理の手順である。
この処理のステップS550に移行すると、該ステップS5
50で青の点灯情報をセットする処理をしてからステップ
S552に移行する。
ステップS552ではリーチ動作中か否かを判定し、リー
チ動作中でなければステップS554に移行し、リーチ動作
中であればステップS562に移行する。
その結果、ステップS554に移行したときには、該ステ
ップS554で大当り動作中であるか否かを判定し、大当り
動作中であるか否かを判定し、大当り動作中でなければ
ステップS568で白の点灯情報をセットして第30図(F)
のステップS600に移行するが、大当り動作中であけばス
テップS556に移行する。
ステップS556では大当り遊技の10サイクル目の動作中
であるか否かを判定し、10サイクル目の動作中でなけれ
ばステップS558に移行し、10サイクル目の動作中であれ
ばステップS568で白の冷陰極管323の点灯情報をセット
して第30図(F)のステップS600に移行する。
ステップS558では終了動作中であるか否かを判定し、
終了動作中でなければステップS560に移行し、終了動作
中であればステップS568で白の冷陰極管323の点灯情報
をセットして第30図(F)のステップS600に移行する。
一方、前記ステップS552でリーチ動作中であると判定
されてステップS562に移行したときには、該ステップS5
62で起動から2秒経過したか否かを判定し、2秒経過し
ていなければステップS568で白の冷陰極管323の点灯情
報をセットして第30図(F)のステップS600に移行し、
2秒経過していればステップS564に移行する。
ステップS564では起動から3秒経過したか否かを判定
し、3秒経過していないと判定したときにそのまま第30
図(F)のステップS600に移行し、3秒経過したと判定
したときにはステップS566に移行する。
ステップS566では128m秒ごとに変化するビットは“H"
レベル(ハイレベル)であるか否かを判定し、“H"レベ
ル(ハイレベル)であればステップS568で白の点灯情報
をセットしてから第30図(F)のステップS600に移行
し、“H"レベル(ハイレベル)でなければそのまま第30
図(F)のステップS600に移行する。
第30図(F)にはフェーズ4の処理のうちの可変表示
データ転送制御の処理手順を示す。
第30図(F)のステップS600に移行すると、該ステッ
プS600で可変表示装置20の電源がオフ中であるか否かを
判定し、オフ中であると判定したときにはこの可変表示
データ転送制御の処理を行わずにそのまま第30図(G)
のステップS700に移行し、オフ中でないと判定したとき
にはステップS602に移行する。
ステップS602ではステータス信号は規定レベルか否か
を判定し、規定レベルであればステップS604に移行し、
規定レベルでなければステップS642に移行する。
その結果、規定レベルであると判定されてステップS6
04に移行したときには、該ステップS604で監視タイマを
初期化してステップS606に移行する。
ステップS606ではデータ転送中であるか否かを判定
し、転送中でないと判定したときにはステップS608に移
行し、転送中であると判定したときにはそのままステッ
プS624に移行する。
ステップS608では不正中であるか否かを判定し、不正
中でなければステップS610に移行し、不正中であればス
テップS618で不正コマンドをセットする処理を行ってそ
のままステップS620に移行する。
ステップS610ではデータの転送要求が有りか否かを判
定し、なければステップS612に移行し、あればそのまま
ステップS620に移行する。
ステップS612では全データの監視を終了したか否かを
判定し、終了しなければステップS610に戻り、終了すれ
ばその時点でステップS614に移行する。
ステップS614に移行すると、該ステップS614でスキャ
ンカウンタを更新する処理をし、次のステップS616で該
当転送データの取出し処理をしてステップS620に移行す
る。
ステップS620に移行すると、該ステップS620で転送デ
ータをセットする処理をし、次のステップS622で転送途
中フラグをセットする処理を行ってステップS624に移行
する。
ステップS624に移行すると、該ステップS624で転送デ
ータの取出し処理をし、次のステップS626でタイマ更新
の処理を行ってステップS628に移行する。
ステップS628では32m秒経過したか否かを判定し、経
過していなければそのままステップS634に移行し、経過
すればステップS630,S632で順にタイマをクリアする処
理、データ転送途中フラグをクリアする処理を行ってか
らステップS634に移行する。
ステップS634では8m秒経過したか否かを判定し、経過
していなければそのまま第30図(G)のステップS700に
移行し、経過していればステップS636に移行する。
ステップS636では24m秒経過したか否かを判定し、経
過していなければそのまま第30図(G)のステップS700
に移行し、経過していればステップS638,S640で順にス
トローブ信号をセットする処理、出力域(可変表示部42
0)に転送データをセットする処理を行ってから第30図
(G)のステップS700に移行する。
一方、前記ステップS602でステータス信号が規定レベ
ルでないと判定されてステップS642に移行したときに
は、該ステップS642で監視タイマを更新する処理をして
ステップS644に移行する。
ステップS644では4.5秒経過したか否かを判定し、経
過していなければ前記ステップS606に移行し、経過して
いればステップS646〜S650で順に監視タイマを初期化す
る処理の電源オフ時間をセットする処理、全データの出
力要求をセットする処理を行って第30図(G)のステッ
プS700に移行する。
第30図(G)にはフェーズ4の処理のうちの可変表示
装置電源の制御処理手順である。
この処理のステップS700に移行すると、該ステップS7
00で可変表示装置20の電源オン情報をセットする処理を
行ってステップS702に移行する。
ステップS702では電源オフタイマが有るか否かを判定
し、なければそのまま第30図(H)のステップS750に移
行し、あれば、ステップS704で電源オフタイマを更新す
る処理をしてステップS706に移行する。
ステップS706では100m秒経過したか否かを判定し、経
過していなければステップS708での電源オフ情報をセッ
トしてから第30図(H)のステップS750に移行し、経過
していればそのまま第30図(H)のステップS750に移行
する。
第30図(H)はフェーズ4の処理のうちの音の出力編
成および音の出力を行う制御処理手順である。
この処理のステップS750に移行すると、該ステップS7
50で不正中であるか否かを判定し、不正中でなければス
テップS752で通常時の音制御領域を設定してからステッ
プS756に移行するが、不正中であればステップS754で不
正時の音制御領域を設定してからステップS756に移行す
る。
ステップS756では音出力実行中であるか否かを判定
し、実行中でなければステップS758,S760でEXEC BITの
セット処理、タイマの初期化処理を行ってステップS768
に移行し、音出力実行中であればステップS762でタイマ
の更新処理をしてステップS764に移行する。
ステップS764ではタイマが終了したか否かを判定し、
終了していなければそのまま第30図(I)のステップS8
00に移行し、終了したと判定したときにステップS766で
ポインタを更新してステップS768に移行する。
ステップS768に移行すると、ステップS768〜S774で、
順に、音番号より音データテーブルの先頭アドレス取出
し処理、アッテネーションデータの取出し処理、ポイン
タより楽音データテーブルのアドレス算出処理、タイマ
をセットする処理を行なってステップS776に移行する。
ステップS776では繰返しコードか否かを判定し、繰返
しコードであれば繰返しコードでなくなるまでステップ
S758に戻ってステップS758〜S776のループ処理を繰返
し、繰返しコードでなくなった時点でステップS776から
ステップS778に移行する。
ステップS778では終了コードか否かを判定し、終了コ
ードでなければステップS782,S784で順に音データのア
ドレスを算出する処理、アッテネーションデータを出力
する処理を行なってステップS786に移行するが、終了コ
ードであればステップS780〜S784で、順に、音停止情報
をセットする処理、音データのアドレスを算出する処
理、アッテネーションデータを出力する処理を行なって
ステップS786に移行する。
ステップS786ではノイズチャンネルの制御か否かを判
定し、ノイズチャンネルの制御でなければステップS788
でチャンネルアドレス及び周波数データを出力する処
理、周波数データを出力する処理を行なって第30図
(I)のステップS800に移行し、ノイズチャンネルの制
御であればステップS792に移行する。
ステップS792ではノイズデータは変化したか否かを判
定し、変化していなければそのまま第30図(I)のステ
ップS800に移行し、変化していればステップS794,S796
で、順に、ノイズコントロールデータを記憶する処理、
チャンネルアドレスおよびノイズコントロールデータを
出力する処理を行なってから第30図(I)のステップS8
00に移行する。
第30図(I)にはフェーズ4の処理のうちのスイッチ
アクティブ情報をクリアする処理、リフレッシュレジス
タの値をセーブする処理、大当り乱数の更新をする処理
および表示用カウンタの更新をする処理の制御処理手順
を示す。
この処理のステップS800に移行すると、ステップS800
〜S804でスイッチSW(SW1,SW2,SW3等)のアクティブ
情報をクリアする処理、リフレッシュレジスタの値をセ
ーブする処理、大当り乱数の更新をする処理を行ってか
らステップS806に移行して表示用乱数を更新する処理を
行う。
前記ステップS806の表示用乱数を更新する処理は第17
図に示したマイクロコンピュータ610のリセット端子RST
に分周器644からのリセットパルスが入るまで行われ、
そのリセットパルスが入るごとに第25図のステップS120
に戻ってフェーズ0〜フェーズ4の処理を行う。
第31図には、第29図(C),(D),(E)のステッ
プS1102,S1150,S1202のJUDGE0およびJUDGE1の制御処理
手順をしめす。
これらJUDGE0およびJUDGE1の処理は図柄データの判定
サブルーチンである。
JUDGE0の処理ではステップS1500のデジタル表示図柄
領域をセットする処理を、JUDGE0の処理ではステップS1
502で表示カウンタ領域をセットする処理をそれぞれ行
ってからステップS1504に移行する。
そして、ステップS1504〜S1508で順に左図柄の表示図
柄を取り出す処理、中図柄の表示図柄を取り出す処理、
右図柄の表示図柄を取り出す処理を行ってステップS151
0に移行する。
ステップS1510では左図柄と中図柄が一致しているか
否かを判定し、一致していなければそれぞれ第29図
(C),(D),(E)のステップS1104,S1152,S1204
に移行し、一致していればステップS1512に移行する。
ステップS1512ではリーチか否かを判定し、リーチで
なければそれぞれ第29図(C),(D),(E)のステ
ップS1104,S1152,S1204に移行し、リーチであればステ
ップS1514,S1516で順にリーチフラグをセットする処
理、大当りテーブルのアドレスを算出する処理を行って
ステップS1518に移行する。
ステップS1518では上段の図柄が大当りか否かを判定
し、大当りであればステップS1520で上段の大当りフラ
グをセットして第29図(C),(D),(E)のステッ
プS1104,S1152,S1204に移行するが、大当りでなければ
ステップS1522に移行する。
ステップS1522では下段の図柄が大当りか否かを判定
し、大当りでなければそのまま第17図(C),(D),
(E)のステップS1104,S1152,S1204に移行するが、大
当りであればステップS1524で下段の大当りフラグをセ
ットする処理をしてから第29図(C),(D),(E)
のステップS1104,S1152,S1204に移行する。
第32図には第29図(C)のステップS1100のFETCHの制
御処理手順を示す。
この処理は停止図柄取込みのサブルーチンである。
この処理は先ずステップS1550で大当りか否かを判定
し、大当りであればステップS1552で大当り図柄領域を
指示する処理をしてステップS1556に移行し、外れ(ハ
ズレ)であればステップS1554で外れ図柄領域を指示す
る処理をしてステップS1556に移行する。
そして、ステップS1556で該当図柄を可変表示部に転
送してから第29図(C)のステップS1102に移行する。
第33図には、第30図(A),(B),(C)のステッ
プS404,S432,S456,S470のDTGETOの制御処理手順を示
す。
この処理が開始されると、先ず、ステップS1600で規
定時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ
そのままステップS1606に移行し、経過していればステ
ップS1602に移行する。
ステップS1602ではポインタ更新が禁止となっている
か否かを判定し、禁止となっていればそのままステップ
S1606に移行し、禁止となっていなければステップS1604
でポインタを更新する処理を行ってからステップS1606
に移行する。
ステップS1606ではポインタの上限値になっているか
否かを判定し、上限値になっていなければそのままステ
ップS1610に移行し、上限値になっていればステップS16
08でポインタを初期化してからステップS1610に移行す
る。
そして、ステップS1610〜S1614で順にポインタをデー
タ長さ倍する処理、点滅データのアドレスを算出する処
理、点滅データを取り出す処理を行ってから第30図
(A),(B),(C)のステップS406,S434,S458,S47
2に移行する。
以上詳述したように本実施例に係るパチンコ遊技機に
おいては、始動入賞口への遊技球の入賞を条件として可
変表示ゲームが行なわれ、前記可変表示ゲームの結果可
変表示装置の表示態様が大当り図柄となって大当りが発
生したときに、遊技盤の大入賞口が一定時間に亘って開
放され、該大入賞口が開放されている間、大入賞口の開
放回数(継続回数)及び大入賞口に入所した遊技球の数
(入賞個数)と、大当り図柄とが、可変表示装置の可変
表示部に交互に表示されるので、大入賞口が開放されて
いる間(特別遊技状態中)であっても、遊技者や係員
は、大入賞口の開放回数(継続回数)/遊技球の入賞個
数を従前通り認識でき、且つ、大当りを発生させた表示
態様(大当り図柄)をも認識することができるようにな
る。この結果、大当り図柄が、遊技店が設定したラッキ
ーナンバーによるものであるか否か、即ち、パチンコ遊
技が継続して実行されるか否かをも併せて認識すること
ができるようになる。
尚、本実施例においては、可変表示装置20は、その表
示面が横方向に3列(各々の列に左図柄、中図柄、右図
柄が表示される)に分割され、更に上下2段(上段、下
段)に分割されて計6つの領域で各々可変表示が行なわ
れるようになっているが、要は少なくとも2つ以上の領
域で各々図柄が可変表示され、それらが所定の関係(例
えば、リーチ状態)となってるか否かが認識できるもの
であれば、その表示面は幾つに分割されていてもよい。
また、本実施例の可変表示装置20は、表示図柄を0〜
9までの数字及びアルファベットを組合せて可変表示し
ているが、他と識別可能な図柄であれば、絵柄等如何な
る図柄を可変表示してもよい。
また、大当り図柄表示と、継続回数入賞個数表示との
切り換え時間間隔は、実施例に示した如く、タイマにて
計測される所定時間に限らず、要は、係員等が認識可能
な間隔であれば、如何なるタイミングで表示の切り換え
を行なうようにしてもよい。
また、本実施例では「大当り」が発生した場合にのみ
大当り図柄と、継続回数/入賞個数を表示するようにな
っているが、これに限ることなく、「小当り」、「中当
り」等、他の当たり状態の発生時に可変表示装置20にて
当該当たり状態を発生せしめた図柄/入賞個数等を交互
に表示して遊技の興趣を高めるようにしてもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、可変表示ゲームの起生および特別遊
技状態の起生等に関わる遊技制御を行う遊技制御基盤
と、該遊技制御基盤からの表示制御信号に基づいて可変
表示部における表示制御を行う表示制御基盤とが各々個
別に構成されるため、遊技制御と表示制御との機能別に
処理を分散して効率よく各処理を行うことが可能とな
り、制御基盤の処理負担を軽減できる。特に、表示制御
基盤で表示制御される可変表示部は液晶表示を行う液晶
パネルで構成されているため、液晶表示による繊細かつ
複雑な表示態様や高速の表示を確実に行うことが可能と
なり、遊技の興趣を向上させうるような表示内容を実現
することが可能となる。また、各制御基盤を小型化する
ことが可能となるので、遊技機への取付けに対する問題
点をなくすことが可能となる。更に、何れかの制御基盤
に故障や変更が生じた際には、故障や変更した基盤のみ
を交換すれば良く、無駄がなくコストを抑えることが可
能となる。
また、可変表示手段は、前記表示制御基盤と、該表示
制御基盤に電気的に接続され、所定の表示面積を有して
前記可変表示部を構成する液晶パネルと、該液晶パネル
の裏面側に配設され、蛍光を照射して液晶表示を行うた
めの蛍光照射手段と、該液晶パネルの裏面側に配設さ
れ、該蛍光照射手段からの蛍光を該液晶パネル方向に反
射させる反射手段と、をケースに収納して一体的にした
表示ユニットとして構成し、該表示制御基盤と前記遊技
制御基盤とをコネクタを介して電気的に制御可能に構成
したことにより、可変表示手段を液晶表示を行うような
複雑な装置にしても、ユニット単位で組付けを行えた
り、補修や点検時には表示ユニットを取り外した上で行
え、遊技制御基盤との接続もコネクタにより簡単に着脱
できるので、各種作業性を飛躍的に向上させることがで
きる。また、表示ユニットを別工程で組み立てておくこ
とができるため、生産性を向上させることもできる。ま
た、増加する配線もユニット単位で効率よく処理するこ
とも可能となる。
また、前記遊技制御基盤は、前記遊技制御を行う第1
のマイクロコンピュータと、遊技制御プログラムを記憶
する第1のROMとを有し、前記表示制御基盤は、前記表
示制御を行う第2のマイクロコンピュータと、前記識別
情報および所定のキャラクタ画像の各々のデータを記憶
する第2のROMとを有するようにすれば、識別情報によ
る可変表示の他に、所定のキャラクタ画像による表示も
行うことが可能となり、特にこれら表示を液晶表示によ
り繊細かつ多彩に行うことができ、興趣の高い表示態様
を実現することが可能となるが、このような表示情報量
の多い表示を行っても、記憶容量的な問題や、処理能力
的な問題が生ずることがない。
また、前記表示ユニットにおける前記蛍光照射手段の
外面側所要部にノイズ防止部材を備えたことにより、表
示制御基盤へのノイズ進入による誤動作等を防止するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第33図はこの発明の実施例を示すもので、それ
らのうち、 第1はパチンコ遊技機の正面図、 第2図は遊技盤の裏面図、 第3図は可変表示装置の正面図、 第4図は遊技盤への可変表示装置の取付け説明を示す可
変表示装置の前枠部と主体部との分離状態斜視図、 第5図は遊技盤に設置された可変表示装置の縦断側面
図、 第6図は可変表示装置の前枠部の分解斜視図、 第7図は遊技盤に設置された可変表示装置の前枠部によ
るその直下の始動入賞口への遊技球の誘導状態を示す斜
視図、 第8図は可変表示装置の本体部の分解斜視図、 第9図は変動入賞装置の斜視図、 第10図は裏機構盤の裏面図、 第11図は賞球排出装置の斜視図、 第12図は賞球排出装置の平面図、 第13図は賞球排出装置の斜視図、 第14図はパチンコ遊技機の裏面図、 第15図は本発明に係るパチンコ遊技機1の役物制御手段
700及び可変表示制御手段830によるパチンコ遊技機制御
システムの制御ブロック図、 第16図は可変表示ゲームの結果が「大当り」となったと
きに行われる処理手順を示すフローチャート、 第17図は役物制御手段による制御ブロック図、 第18図は液晶パネル420に表示される可変表示制御手段6
60のROM662中に記憶された60組の図柄を示す図、 第19図は大当りの図柄の組合わせ態様を示す図、 第20図は大当りが発生したときに人形がバンザイを繰り
返す表示を示す図、 第21図は大当りが発生したときの“ヨッ!日本一”のメ
ッセージの表示を示す図、 第22図は大当りの遊技が完了したときの“大勝利”のメ
ッセージと人形のキャラクタを示す図、 第23図は大当りの遊技が完了したときに人形がバンザイ
を繰り返する表示を示す図、 第24図は第17図のコンピュータシステムによって行なわ
れるメイン処理の制御処理手順を示すフローチャート、 第25図は第24図のメイン処理のうちの入力処理の制御処
理手順を示すフローチャート、 第26図は第24図のメイン処理のうちの初期化処理(フェ
ーズ1)の制御処理手順を示すフローチャート、 第27図(A)〜(C)は第24図のメイン処理のうちの出
力処理(フェーズ2)の制御処理手順を示すフローチャ
ート、 第28図(A)〜(D)は第24図のメイン処理のうちの不
正監視処理、スイッチの入力監視処理、ゲーム動作処理
(フェーズ3)の制御処理手順を示すフローチャート、 第28図(E)はゲーム処理のステップS00〜S09の流れの
制御処理手順の概要を示すフローチャート、 第29図(A)〜(J)はステップS00〜S09ゲーム処理の
詳しい制御処理手順の概要を示すフローチャート、 第30図(A)〜(I)はフェーズ4の出力編集、音の編
集・出力および乱数の生成処理の制御処理手順を示すフ
ローチャート、 第31図はJUDGE 0およびJUDGE 1の制御処理手順を示すフ
ローチャート、 第32図はFETCHの制御処理手順を示すフローチャート、 第33図はDTGET 0の制御処理手順を示すフローチャート
である。 1……パチンコ遊技機(遊技機)、20……可変表示装置
(可変表示手段)、21……可変表示部、300……本体部
(表示ユニット)、323,324……蛍光灯(蛍光照射手
段)、330……本体ケース(ケース)、340……ノイズ防
止枠(ノイズ防止部材)、420……液晶パネル、460,470
……反射板(反射手段)、500……可変表示制御基盤
(表示制御基盤)、505……コネクタ、610……マイクロ
コンピュータ(第1のマイクロコンピュータ)、620…
…外部ROM(第1のROM)、661……可変表示用マイクロ
コンピュータ(第2のマイクロコンピュータ)、662…
…ROM(第2のROM)、910……役物制御装置(遊技制御
基盤)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の識別情報による可変表示ゲームを実
    行可能な可変表示部を有する可変表示手段を備え、該可
    変表示ゲームの停止結果態様が特別表示態様となったこ
    とに関連して遊技者にとって有利な特別遊技状態を起生
    可能な遊技機において、 前記可変表示ゲームの起生および前記特別遊技状態の起
    生等に関わる遊技制御を行う遊技制御基盤と、該遊技制
    御基盤からの表示制御信号に基づいて前記可変表示部に
    おける表示制御を行う表示制御基盤とを各々個別に分離
    構成し、 前記可変表示手段は、 前記表示制御基盤と、 前記表示制御基盤に電気的に接続され、所定の表示面積
    を有して前記可変表示部を構成する液晶パネルと、 前記液晶パネルの裏面側に配設され、蛍光を照射して液
    晶表示を行うための蛍光照射手段と、 前記液晶パネルの裏面側に配設され、前記蛍光照射手段
    からの蛍光を該液晶パネル方向に反射させる反射手段
    と、 をケースに収納して一体的にした表示ユニットとして構
    成し、 前記遊技制御基盤と前記表示ユニットの表示制御基盤と
    をコネクタを介して電気的に接続可能に構成したことを
    特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記遊技制御基盤は、前記遊技制御を行う
    第1のマイクロコンピュータと、遊技制御プログラムを
    記憶する第1のROMとを有し、 前記表示制御基盤は、前記表示制御を行う第2のマイク
    ロコンピュータと、前記識別情報および所定のキャラク
    タ画像の各々のデータを記憶する第2のROMとを有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記表示ユニットにおける前記蛍光照射手
    段の外面側所要部にノイズ防止部材を備えたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の遊技機。
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