JP2928771B1 - 係留気球 - Google Patents
係留気球Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09F—DISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
- G09F21/00—Mobile visual advertising
- G09F21/06—Mobile visual advertising by aeroplanes, airships, balloons, or kites
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64B—LIGHTER-THAN AIR AIRCRAFT
- B64B1/00—Lighter-than-air aircraft
- B64B1/40—Balloons
- B64B1/50—Captive balloons
Abstract
【要約】
【課題】 風による揺れが小さく、気球を安定して係留
することができ、連結ネットに邪魔されることなく空中
からの俯瞰撮影が可能な係留気球を提供する。 【解決手段】 気球本体12と、気球本体12の底部に
固定されたゴンドラ21と、気球本体12に取り付けら
れた垂直安定翼31と、複数本の連結線44で円錐状に
形成された連結ネット43を介して気球本体12に連結
された係留索41と、地上に設けられた係留索保持装置
とを備えている。連結ネット43はゴンドラ21に対し
て垂直安定翼31に向かい合う位置にある。気球本体1
2の中心と連結ネット43の頂点Aを結ぶ直線が、気球
本体12の中心と気球全体の重心Gとを結ぶ気球中心線
LCGに対して傾斜している。
することができ、連結ネットに邪魔されることなく空中
からの俯瞰撮影が可能な係留気球を提供する。 【解決手段】 気球本体12と、気球本体12の底部に
固定されたゴンドラ21と、気球本体12に取り付けら
れた垂直安定翼31と、複数本の連結線44で円錐状に
形成された連結ネット43を介して気球本体12に連結
された係留索41と、地上に設けられた係留索保持装置
とを備えている。連結ネット43はゴンドラ21に対し
て垂直安定翼31に向かい合う位置にある。気球本体1
2の中心と連結ネット43の頂点Aを結ぶ直線が、気球
本体12の中心と気球全体の重心Gとを結ぶ気球中心線
LCGに対して傾斜している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空中からの俯瞰
撮影、広告、ショーなどに利用される係留気球に関す
る。この発明の係留気球は、比較的低い空中(30〜1
50m )で使用される。
撮影、広告、ショーなどに利用される係留気球に関す
る。この発明の係留気球は、比較的低い空中(30〜1
50m )で使用される。
【0002】
【従来の技術】球技などのテレビ実況中継、映画の撮影
などで、空中の一定点から長時間撮影する場合がある。
このような場合、空中に止まるヘリコプターや飛行船か
ら撮影することが考えられる。しかし、ヘリコプターや
飛行船は、空中の一定点に長時間止まることは困難であ
ること、揺れ動きやすく、特に風があると揺れが大きく
なること、費用がかかることなどの問題がある。これら
ヘリコプターや飛行船に代えて係留気球を利用すること
が考えられる。一般に、係留気球では、気球本体と係留
索との連結部で気球本体に加わる係留荷重(気球の浮上
力)が集中しないように、連結ネットを介して気球本体
と係留索とを連結している。連結ネットは複数本の連結
線で円錐状に形成されており、連結線は円錐底部で気球
本体に連結されている。このような係留気球として、こ
の発明者の発案による固定式衛星バルーンがある(特開
平8−198188号公報参照)。
などで、空中の一定点から長時間撮影する場合がある。
このような場合、空中に止まるヘリコプターや飛行船か
ら撮影することが考えられる。しかし、ヘリコプターや
飛行船は、空中の一定点に長時間止まることは困難であ
ること、揺れ動きやすく、特に風があると揺れが大きく
なること、費用がかかることなどの問題がある。これら
ヘリコプターや飛行船に代えて係留気球を利用すること
が考えられる。一般に、係留気球では、気球本体と係留
索との連結部で気球本体に加わる係留荷重(気球の浮上
力)が集中しないように、連結ネットを介して気球本体
と係留索とを連結している。連結ネットは複数本の連結
線で円錐状に形成されており、連結線は円錐底部で気球
本体に連結されている。このような係留気球として、こ
の発明者の発案による固定式衛星バルーンがある(特開
平8−198188号公報参照)。
【0003】従来の係留気球では、連結ネットが気球本
体から真下に伸びている。このために、風で前後(風の
方向)の揺れが次第に大きくなり、気球が不安定となる
ことがある。さらに、風がある強さ(たとえば、風速6
m/s)以上になると気球が地面に衝突することもある。
また、空中から俯瞰撮影しようとすると、連結ネットが
カメラの視野内に入って撮影の邪魔となる。
体から真下に伸びている。このために、風で前後(風の
方向)の揺れが次第に大きくなり、気球が不安定となる
ことがある。さらに、風がある強さ(たとえば、風速6
m/s)以上になると気球が地面に衝突することもある。
また、空中から俯瞰撮影しようとすると、連結ネットが
カメラの視野内に入って撮影の邪魔となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、風による
揺れが小さく、気球を安定して係留することができ、連
結ネットに邪魔されることなく空中からの俯瞰撮影が可
能な係留気球を提供することを課題としている。
揺れが小さく、気球を安定して係留することができ、連
結ネットに邪魔されることなく空中からの俯瞰撮影が可
能な係留気球を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の係留気球は、
気球本体と、気球本体の底部に固定されたゴンドラと、
気球本体に取り付けられた垂直安定翼と、複数本の連結
線で円錐状に形成された連結ネットを介して気球本体に
連結された係留索と、地上に設けられた係留索保持装置
とを備えている。連結ネット全体はゴンドラに対し間隔
をおいて垂直安定翼に向かい合う位置にある。そして、
前記気球本体の中心と連結ネットの頂点を結ぶ直線が、
気球本体の中心と気球全体の重心とを結ぶ気球中心線に
対し傾斜している。
気球本体と、気球本体の底部に固定されたゴンドラと、
気球本体に取り付けられた垂直安定翼と、複数本の連結
線で円錐状に形成された連結ネットを介して気球本体に
連結された係留索と、地上に設けられた係留索保持装置
とを備えている。連結ネット全体はゴンドラに対し間隔
をおいて垂直安定翼に向かい合う位置にある。そして、
前記気球本体の中心と連結ネットの頂点を結ぶ直線が、
気球本体の中心と気球全体の重心とを結ぶ気球中心線に
対し傾斜している。
【0006】この発明の係留気球は上記のように構成さ
れているので、風がある場合、気球は垂直安定翼が風の
方向に平行となる姿勢になる。このために、風に対し直
角方向(横方向)の力は気球にわずかしか作用しないの
で、気球は横方向に安定している。風の方向(前後方
向)に対しては、気球本体の中心と連結ネットの頂点を
結ぶ直線が、気球本体の中心と気球全体の重心とを結ぶ
気球中心線に対し傾斜しているので、前後方向のの揺れ
も小さい。全方向(360゜)俯瞰撮影の場合には、係
留索は撮影視野に入るが、連結ネットが撮影視野に入る
ことはない。
れているので、風がある場合、気球は垂直安定翼が風の
方向に平行となる姿勢になる。このために、風に対し直
角方向(横方向)の力は気球にわずかしか作用しないの
で、気球は横方向に安定している。風の方向(前後方
向)に対しては、気球本体の中心と連結ネットの頂点を
結ぶ直線が、気球本体の中心と気球全体の重心とを結ぶ
気球中心線に対し傾斜しているので、前後方向のの揺れ
も小さい。全方向(360゜)俯瞰撮影の場合には、係
留索は撮影視野に入るが、連結ネットが撮影視野に入る
ことはない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の係
留気球を示している。気球11は、主として気球本体1
2、ゴンドラ21、垂直安定翼31、係留索41および
係留索保持装置51とからなっている。
留気球を示している。気球11は、主として気球本体1
2、ゴンドラ21、垂直安定翼31、係留索41および
係留索保持装置51とからなっている。
【0008】気球本体12は、経線および緯線に沿った
複数のベルト15によりフレーム14が形成されてい
る。ベルト15の材料は、ポリエステルである。フレー
ム14に内側に内皮が塩化ビニール、外皮がパラシュー
ト布地からなる2重構造の気のう17が挿入されてい
る。フレーム14および気のう17は畳まれた状態にな
っているが、気のう17内にヘリウムなどの気体を充填
し、加圧して球体とする。気球本体12の直径は、気球
の用途、浮力、ゴンドラ21に取り付ける機器の重量な
どによるが、3〜30m 程度である。
複数のベルト15によりフレーム14が形成されてい
る。ベルト15の材料は、ポリエステルである。フレー
ム14に内側に内皮が塩化ビニール、外皮がパラシュー
ト布地からなる2重構造の気のう17が挿入されてい
る。フレーム14および気のう17は畳まれた状態にな
っているが、気のう17内にヘリウムなどの気体を充填
し、加圧して球体とする。気球本体12の直径は、気球
の用途、浮力、ゴンドラ21に取り付ける機器の重量な
どによるが、3〜30m 程度である。
【0009】ゴンドラ21は、気球本体12の底部に密
着するようにして、複数本のロープ(図示しない)で気
球本体12に取り付けられている。ゴンドラ21は、カ
メラなどの機器を固定する機器固定脚22を備えてい
る。ゴンドラ21とゴンドラ21に装着する機器の重量
は、気球本体12の重量と浮力とを考慮して決めなけれ
ばならない。気球11の総重量(気球本体にゴンドラ、
装着機器、垂直安定翼、係留索などを含む重量)は、気
球本体12の浮力に見合った重量となっている。総重量
が重すぎると実質浮力(=浮力−総重量)が小さくな
り、気球11の安定性が悪く、また上昇速度が遅くなっ
て上昇時間が長くなる。気球11の総重量は、浮力の6
0〜80%程度が適当である。
着するようにして、複数本のロープ(図示しない)で気
球本体12に取り付けられている。ゴンドラ21は、カ
メラなどの機器を固定する機器固定脚22を備えてい
る。ゴンドラ21とゴンドラ21に装着する機器の重量
は、気球本体12の重量と浮力とを考慮して決めなけれ
ばならない。気球11の総重量(気球本体にゴンドラ、
装着機器、垂直安定翼、係留索などを含む重量)は、気
球本体12の浮力に見合った重量となっている。総重量
が重すぎると実質浮力(=浮力−総重量)が小さくな
り、気球11の安定性が悪く、また上昇速度が遅くなっ
て上昇時間が長くなる。気球11の総重量は、浮力の6
0〜80%程度が適当である。
【0010】垂直安定翼31は、円板状をしている。ゴ
ンドラ21の後部から後方にの伸びる水平アーム33と
気球本体12から突き出た傾斜アーム34とにより、気
球本体12に取り付けられている。垂直安定翼31の中
央に円形の孔36が設けられており、ここにプロペラ3
8が設けられている。プロペラ38は、無風時に電動モ
ータ(図示しない)により回転駆動される。気球11は
垂直軸(気球中心線LCG)回り、半時計方向にゆっくり
と回転するが、プロペラ38はこの回転を防ぐ。
ンドラ21の後部から後方にの伸びる水平アーム33と
気球本体12から突き出た傾斜アーム34とにより、気
球本体12に取り付けられている。垂直安定翼31の中
央に円形の孔36が設けられており、ここにプロペラ3
8が設けられている。プロペラ38は、無風時に電動モ
ータ(図示しない)により回転駆動される。気球11は
垂直軸(気球中心線LCG)回り、半時計方向にゆっくり
と回転するが、プロペラ38はこの回転を防ぐ。
【0011】係留索41は、連結ネット43を介して気
球本体12に連結されている。すなわち、複数本の連結
線44の一方の端部が気球本体12の表面に円周に沿っ
て取り付けられ、他方の端部が1点に集まって、円錐状
の連結ネット43を形成している。円錐の底面直径は気
球本体12の直径の20〜60%程度であり、高さは気
球本体12の直径の10〜30%程度である。連結線4
4は、10〜40本程度である。連結ネット43の先端
部に回転継手47を介して係留索41が連結されてい
る。連結ネット43は、ゴンドラ21に対し垂直安定翼
31に向かい合う位置にある。気球本体12の中心と連
結ネット43の頂点Aを結ぶ直線LCAが、気球本体12
の中心Cと気球全体の重心Gとを結ぶ気球中心線LCGに
対して傾斜している。傾斜角θは30〜60゜程度であ
る。気球全体の重心G、垂直安定翼31および連結ネッ
ト43の頂点Aが同一平面内にあることが望ましい。係
留索41および連結ネット43はケブラー繊維(アラミ
ド繊維の商標名)製である。ゴンドラ21に取り付けた
機器(テレビカメラなど)および前記プロペラ38の駆
動用電力ケーブル、機器制御信号伝送ケーブル、映像信
号伝送ケーブル(いずれも図示しない)などを、係留索
41に添わせてある。
球本体12に連結されている。すなわち、複数本の連結
線44の一方の端部が気球本体12の表面に円周に沿っ
て取り付けられ、他方の端部が1点に集まって、円錐状
の連結ネット43を形成している。円錐の底面直径は気
球本体12の直径の20〜60%程度であり、高さは気
球本体12の直径の10〜30%程度である。連結線4
4は、10〜40本程度である。連結ネット43の先端
部に回転継手47を介して係留索41が連結されてい
る。連結ネット43は、ゴンドラ21に対し垂直安定翼
31に向かい合う位置にある。気球本体12の中心と連
結ネット43の頂点Aを結ぶ直線LCAが、気球本体12
の中心Cと気球全体の重心Gとを結ぶ気球中心線LCGに
対して傾斜している。傾斜角θは30〜60゜程度であ
る。気球全体の重心G、垂直安定翼31および連結ネッ
ト43の頂点Aが同一平面内にあることが望ましい。係
留索41および連結ネット43はケブラー繊維(アラミ
ド繊維の商標名)製である。ゴンドラ21に取り付けた
機器(テレビカメラなど)および前記プロペラ38の駆
動用電力ケーブル、機器制御信号伝送ケーブル、映像信
号伝送ケーブル(いずれも図示しない)などを、係留索
41に添わせてある。
【0012】係留索保持装置51は、図3に示すように
車両55に載った電動ウインチ52を備えている。電動
ウインチ52の巻取りドラム53に係留索41を巻き取
り、あるいは巻き戻す。
車両55に載った電動ウインチ52を備えている。電動
ウインチ52の巻取りドラム53に係留索41を巻き取
り、あるいは巻き戻す。
【0013】上記のように構成された係留気球におい
て、使用目的に応じてテレビカメラ25、照明器具、あ
るいは広告垂れ幕などをゴンドラ21に取り付け、気球
11を浮上させる。気球11の係留高さの最高は、航空
法の規定により150m に制限されている。風がある場
合、気球11は垂直安定翼31が風の方向に平行となる
姿勢になる。このために、気球11は横方向に安定して
いる。気球全体の重心G、垂直安定翼31および連結ネ
ット43の頂点Aが同一平面内にある場合、気球の横方
向の安定性は更に良くなる。前後方向に対しては、気球
本体の中心と連結ネットの頂点を結ぶ直線LCAが、気球
本体の中心と気球全体の重心とを結ぶ気球中心線LCGに
対して傾斜しているので、前後方向の揺れも小さい。地
面に対する係留索41の傾斜角αは、風速に応じて変化
する。直径3.5m の気球で、風速15m/s の場合、傾
斜角αは45゜であり、前後の揺れが次第に大きくなる
こともなかった。係留索41が傾斜すると、傾斜角αお
よび撮影視野角によっては係留索41および連結ネット
43がカメラ25の視野に全く入らずに全方向俯瞰撮影
することができる。無風の場合、係留索41は垂直とな
るが、係留索41および連結ネット43は気球本体12
の中心線LCGから離れている。したがって、気球11の
真下を全方向俯瞰撮影の場合には、係留索41は撮影視
野に入るが、連結ネット43が撮影視野に入ることはな
い。
て、使用目的に応じてテレビカメラ25、照明器具、あ
るいは広告垂れ幕などをゴンドラ21に取り付け、気球
11を浮上させる。気球11の係留高さの最高は、航空
法の規定により150m に制限されている。風がある場
合、気球11は垂直安定翼31が風の方向に平行となる
姿勢になる。このために、気球11は横方向に安定して
いる。気球全体の重心G、垂直安定翼31および連結ネ
ット43の頂点Aが同一平面内にある場合、気球の横方
向の安定性は更に良くなる。前後方向に対しては、気球
本体の中心と連結ネットの頂点を結ぶ直線LCAが、気球
本体の中心と気球全体の重心とを結ぶ気球中心線LCGに
対して傾斜しているので、前後方向の揺れも小さい。地
面に対する係留索41の傾斜角αは、風速に応じて変化
する。直径3.5m の気球で、風速15m/s の場合、傾
斜角αは45゜であり、前後の揺れが次第に大きくなる
こともなかった。係留索41が傾斜すると、傾斜角αお
よび撮影視野角によっては係留索41および連結ネット
43がカメラ25の視野に全く入らずに全方向俯瞰撮影
することができる。無風の場合、係留索41は垂直とな
るが、係留索41および連結ネット43は気球本体12
の中心線LCGから離れている。したがって、気球11の
真下を全方向俯瞰撮影の場合には、係留索41は撮影視
野に入るが、連結ネット43が撮影視野に入ることはな
い。
【0014】係留索保持装置を船舶に載せ、湖上や海上
などで気球を上げることもできる。また、車両や船舶を
走らせながら上げることもできる。
などで気球を上げることもできる。また、車両や船舶を
走らせながら上げることもできる。
【0015】
【実施例】図1および図2に示す係留気球を下記仕様で
製作した。 気球本体の直径:8.8 m 充 填 ガ ス:ヘリウム 充 填 圧 力:70 mmAq 浮 力 :360 kgf 気球総重量 :120 kgf (係留索重量40kgf 、
その他を含む) ペイロード :140 kgf 実 質 浮 力:100 kgf 係留索保持装置の電動ウインチは、軽トラックにより移
動した。係留気球のゴンドラにテレビカメラを取り付
け、地上100m の高さから地形を俯瞰撮影した。風速
は5m/s であり、係留索の地面に対する傾斜角αは約8
0゜であった。気球の前後および横方向の揺れはほとん
どなく、係留索がテレビカメラの視野に入ることもなか
った。
製作した。 気球本体の直径:8.8 m 充 填 ガ ス:ヘリウム 充 填 圧 力:70 mmAq 浮 力 :360 kgf 気球総重量 :120 kgf (係留索重量40kgf 、
その他を含む) ペイロード :140 kgf 実 質 浮 力:100 kgf 係留索保持装置の電動ウインチは、軽トラックにより移
動した。係留気球のゴンドラにテレビカメラを取り付
け、地上100m の高さから地形を俯瞰撮影した。風速
は5m/s であり、係留索の地面に対する傾斜角αは約8
0゜であった。気球の前後および横方向の揺れはほとん
どなく、係留索がテレビカメラの視野に入ることもなか
った。
【0016】
【発明の効果】この発明の係留気球気球は、風速7m/s
以上の風であっても、揺れ動くことなく安定して係留す
ることができる。したがって、風があっても、空中から
の俯瞰撮影、広告、あるいは照明などが可能となった。
また、係留索や連結ネットに邪魔されることなく空中よ
り俯瞰撮影することができる。
以上の風であっても、揺れ動くことなく安定して係留す
ることができる。したがって、風があっても、空中から
の俯瞰撮影、広告、あるいは照明などが可能となった。
また、係留索や連結ネットに邪魔されることなく空中よ
り俯瞰撮影することができる。
【図1】この発明の係留気球の側面図である。
【図2】図1に示す気球の正面図である。
【図3】気球を上げた状態を模式的に示す図面である。
11 気球 12 気球本体 14 フレーム 15 ベルト 17 気のう 21 ゴンドラ 22 機器固定脚 31 垂直安定翼 38 プロペラ 41 係留索 43 連結ネット 44 連結線 51 係留索保持装置 52 電動ウインチ 55 軽トラック C 気球本体の中心 G 気球全体の重心 A 連結ネットの頂点 LCG 気球中心線 LCA 気球本体の中心と連結ネットの頂点とを結ぶ直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64B 1/40 - 1/56
Claims (1)
- 【請求項1】 気球本体と、気球本体の底部に固定され
たゴンドラと、気球本体に取り付けられた垂直安定翼
と、複数本の連結線で円錐状に形成された連結ネットを
介して気球本体に連結された係留索と、地上に設けられ
た係留索保持装置とを備えた係留気球において、前記連
結ネット全体がゴンドラに対し間隔をおいて垂直安定翼
に向かい合う位置にあり、気球本体の中心と連結ネット
の頂点を結ぶ直線が気球本体の中心と気球全体の重心と
を結ぶ気球中心線に対し傾斜していることを特徴とする
係留気球。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1519698A JP2928771B1 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 係留気球 |
EP99101144A EP0933292B1 (en) | 1998-01-28 | 1999-01-21 | Tethered balloon |
DE69922063T DE69922063D1 (de) | 1998-01-28 | 1999-01-21 | Fesselballon |
US09/237,846 US6227484B1 (en) | 1998-01-28 | 1999-01-27 | Tethered balloon |
CN99101602.5A CN1231976A (zh) | 1998-01-28 | 1999-01-28 | 系留气球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1519698A JP2928771B1 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 係留気球 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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