JPH0344640Y2 - - Google Patents

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JPH0344640Y2
JPH0344640Y2 JP1984033138U JP3313884U JPH0344640Y2 JP H0344640 Y2 JPH0344640 Y2 JP H0344640Y2 JP 1984033138 U JP1984033138 U JP 1984033138U JP 3313884 U JP3313884 U JP 3313884U JP H0344640 Y2 JPH0344640 Y2 JP H0344640Y2
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JP
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balloon
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air
photographing device
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、都市計画、道路設計、水質調査、森
林調査、植生研究、災害調査等の各種用途に応
じ、目的の場所を空中より撮影するための撮影装
置を所望の高度まで上昇させる空中撮影装置に関
するものである。
従来の技術 従来、前記の如き撮影には航空機が使用されて
いたが、航空写真は高価となり、また空域、地型
等の制約を受ける。更に低い高度からの撮影を行
うことができない等の問題があつた。近時、この
ような問題を解消するため、カメラを保持するフ
レームを繋留索により繋留した気球より吊索によ
り懸吊した装置が提供されている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来のこの種装置では、気球は
球形に構成されているので、風により揺動し易
く、しかも気球が繋留索により地上に繋留されて
いるので、気球の揺動に伴いカメラも揺動し、慣
性エネルギーが大きく、静止する迄に時間を要
し、正確な撮影を能率よく行うことができない等
の問題があつた。また気球を飛行船のように流線
形に構成して風の向きに対する方向性を良くして
揺動を少なくすることが考えられるが、この場
合、浮力が分散するので、球形の場合に較べて浮
力に劣り、大型化しなければならず、高価とな
る。
本考案の目的は、気球の揺動を少なくして安定
状態で浮揚させることができ、また、気球の浮力
を向上させて小型化を図り、コストの低下を図る
ことができ、また、気嚢が風等により多少揺動し
ても、この揺動が撮影装置に及ぼす影響を比較的
少なくして安定状態で撮影することができ、更に
は撮影装置の取付け作業を容易に行うことができ
るようにした空中撮影装置を提供しようとするも
のである。
課題を解決するための手段 本考案は、前記目的を達成するため、横断面形
状において最大径部より前方が前端側に至るに従
い漸減する径となり、最大径部より後方が後端側
に至るに従い前記前方側より緩やかに漸減する径
となるように形成した気嚢、この気嚢の後端部に
取付けた複数枚の翼状部材を有する気球と、この
気球の気嚢の中央部下側で気嚢の前後方向に沿う
ように配置される棒状の支持部材と、前記気嚢と
前記支持部材の前後複数個所で両者を連結し、前
記支持部材を前記気嚢から懸吊する吊索と、この
支持部材に取付けた撮影装置と、前記支持部材に
一端を連結した繋留索とを備え、前記気球を浮上
させた際、この気球の前端側が上方に位置するよ
うに構成したものである。
作 用 本考案は、上記構成により次のような作用を有
する。
気嚢を鶏卵をやや細長くした形状に形成すると
共に、この気嚢の後端部に複数枚の翼状部材を取
付け、撮影装置等を取付けた気球を空中に浮上さ
せた際、気球の前端側が上方に位置するように構
成しているので、気球の前端側が常に風の吹く方
向に向くようにして風に対する方向性を良好に
し、しかも、揺動を少なくすることができ、ま
た、風を有効利用して浮力を向上させることがで
きる。また、気嚢に吊索により懸吊した支持部材
に撮影装置を支持し、支持部材を繋留索により地
上に繋留するようにしているので、気嚢が風等に
より多少揺動しても吊索によりこれを吸収して撮
影装置に伝達されにくくし、撮影装置を安定状態
に支持することができる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基いて詳細に
説明する。第1図〜第3図に示すように気球1は
気嚢2、翼状部材3等より構成されている。気嚢
2は塩化ビニール、若しくはゴム引き綿布等によ
り構成され、横断面形状において最大径部4より
前方が前端側に至るに従い漸減する径となり、最
大径部4より後方が後端側に至るに従い漸減する
径となるように形成され、しかも最大径部4より
後方側が前方側より緩やかに漸減するように形成
されている。本実施例では特に第2図より明らか
なように最大径部4の後方側は勿論のこと、前方
側においても最大径部4を直径として描くことが
できる球5よりも外方へ突出するように、即ち、
鶏卵をやや細長くした形状に形成されている。し
かしながら気嚢2の形状はこの形状に限定される
ものではなく、例えば最大径部4の前方側は最大
径部4を直径とする球体5の外形線と略一致させ
るように、或は後退させるようにしてもよい。
気嚢2の後側部には複数枚(図示例では4枚)
の翼状部材3が放射状に取付けられる。各翼状部
材3は合成樹脂繊維等で織成されたシート材によ
り三角形状に形成され、底辺に備えられた貼着片
6が気嚢2に貼着されている。各翼状部材3は補
強部材により補強される。即ち、各翼状部材3の
後端縁には垂直方向に沿つて袋状部7が形成され
ている。一方、気嚢2の後端には補助片8が貼着
され、この補助片8には第2図〜第4図より明ら
かなように上、下、左、右の四方に向かつて支持
管9が固定され、更にこれら支持管9の中心より
後方へ向かつて支持管10が固定されている。各
支持管9には支持棒11の基部が挿入され、各支
持棒11は各翼状部材3の袋状部7に挿入されて
固定されている。支持管10には支持棒12の基
部が挿入されて固定され、支持棒12の先端には
係止具13が取付けられている。これら係止具1
3と各翼状部材3の後端外方の頂角部とに引張索
14が連結され、翼状部材3の形状が保持される
と共に補強されている。
気嚢2の両側部のやや下部寄り位置には前端部
と中間部の間で前後方向に沿う複数個所(各6個
所)に係止具15が取付けられ、各係止具15に
は吊索16が連結され、これら吊索16が棒状の
支持部材17の長手方向に沿う上部複数個所に取
付けられた係止具31に連結され、支持部材17
が気嚢2の中央部で前後方向に沿うように懸吊さ
れている(第1図参照)。気嚢2の前側の上下部
には係止具18が取付けられ、これら係止具18
に補助索19が連結されている。気嚢2の後側部
の下部には一対の係止具20が取付けられ、これ
ら係止具20に補助索21が連結されている。気
嚢2の後側にはバルブ22が取付けられている。
従つてこのバルブ22より気嚢2に対してヘリウ
ムガスの給排を行うことができる。
一方、前記支持部材17における中間部より後
方に至る間の所望個所には懸吊部材23の上端が
連結され、この懸吊部材23は二次元の方向に回
動する継手を備えている。この懸吊部材23には
支持枠24が取付けられ、この支持枠24には撮
影装置25が支持されている。この撮影装置25
は例えば自動巻取機付のカメラ26とモニター用
テレビカメラ27が並列状態で備えられ、モータ
(図示省略)の駆動により動力伝達機構(図示省
略)を介して水平面内で360度回転することがで
き、また上下方向にも回動することができるよう
に構成されている。支持部材17上には電源用バ
ツテリー28が取付けられ、この電源用バツテリ
ー28に接続された電源コード29が支持枠24
内に導かれて配線用プリント基板(図示省略)に
接続されている。また制御用の多芯コード30が
前記配線用プリント基板に接続されている。支持
部材17の前端下側の係止具32に繋留索33の
一端が連結されるようになつている。そして、前
記のように支持部材17を吊索16により連結
し、支持部材17に撮影装置25等を取付けた状
態で、気球1を空中に浮かせた際、この気球1の
前端が上方に位置するように構成されている。
次に前記実施例の空中撮影装置を用いて空中撮
影を行う動作について説明する。係止具15に連
結した吊索16を支持部材17の上部複数個所に
取付けた係止具31に連結し、気嚢2に対し、支
持部材17を気嚢2の中央部下側で前後方向に沿
うように懸吊する。このとき気嚢2の軸心C−C
に対し支持部材17の前端側に至るに従い次第に
離隔するように懸吊する。支持部材17の前端下
側の係止具32に繋留索33の一端を連結し、繋
留索33の他側を巻取ドラム34に巻取る。また
多芯コード30は巻取ドラム35に巻取り、端部
を前記撮影装置25の制御を行うための制御装置
36に接続する。この制御装置36はモニター用
テレビカメラ27が撮らえた被写体を受像するモ
ニター用テレビ受像機を備えている。而して気嚢
2にバルブ22よりヘリウムガスを充填し、繋留
索33及び多芯コード30を巻取ドラム34及び
35より繰り出し、気球1、支持部材17及び撮
影装置25等を所望の高度迄上昇させる。上昇し
た気球1は気嚢2を鶏卵をやや細長くした形状に
形成し、しかも、後端部に複数枚の翼状部材3を
取付けているので、常に風の方向に向けて安定さ
せることができ、また、気嚢2を前記の如く鶏卵
を細長くした形状に形成すると共に、前端が上方
に位置するように撮影装置25等の配置を設定し
ているので、気嚢2の前端が風の方向に向いた状
態で、上方に位置するように傾けることができ、
風力を利用して気嚢2を浮上し易くすることがで
きる。また、この気嚢2の傾きに伴い吊索16で
懸吊された支持部材17を略水平に保つことがで
きる。この状態でモニター用テレビカメラ27に
より撮らえた目的の被写体を地上の制御装置36
のモニター用テレビ受像機に受像させているの
で、これにより被写体を確認し、平面内における
カメラ26のアングルがずれている場合には、モ
ータを駆動させて撮影装置25を回転させ、カメ
ラ26のアングルを被写体に一致させる。然る
後、制御装置36の制御によりカメラ26のシヤ
ツタースイツチを操作し、被写体の撮影をするこ
とができる。また被写体が山の斜面等である場合
には、制御装置36の制御によりモータを駆動さ
せ、撮影装置25を垂直方向から水平方向に起こ
すことにより前記と同様にして撮影することがで
きる。この撮影に際し、上記のように気嚢2に吊
索16で懸吊した支持部材17に撮影装置25を
取付け、支持部材17を繋留索33により繋留し
ているので、気嚢2が風等により揺動してもこれ
を吊索16で吸収し、撮影装置25に伝達されに
くく、従つて、撮影装置25を安定させた状態で
撮影することができる。撮影後は、巻取りドラム
34及び35により繋留索33及び多芯コード3
0を巻取り、気球1、支持部材17及び撮影装置
25等を下降させる。次いでバルブ22より気嚢
2内のヘリウムガスを少し排出し、これを運搬車
に積込む。このとき補助索19を利用することに
より積込み作業を簡単に行うことができる。また
補助索21により運搬車より卸す作業も容易に行
うことができる。
尚、多芯コード30と繋留索33は一つの巻取
ドラムに一緒に巻取るようにしてもよく、一本に
まとめるようにしてもよい。
考案の効果 以上の説明より明らかなように本考案によれ
ば、気球の気嚢を断面形状において最大径部より
前方が前端側に至るに従い漸減する径となり、最
大径部より後方が後端側に至るに従い前記前方側
より緩やかに漸減する径となり、鶏卵をやや細長
くした形状となるように形成すると共に、この気
嚢の後端部に複数枚の翼状部材を取付け、撮像装
置等を取付けた気球を空中に浮上させた際、気球
の前端側が上方に位置するように構成しているの
で、気球の前端側が常に風の吹く方向に向くよう
にして、風に対する方向性を良好にし、しかも揺
動を少なくして安定状態で浮揚させることがで
き、また、風を有効利用して浮力を向上させるこ
とができる。従つて小型化を図り、コストの低下
を図ることができる。また、気嚢に吊索により懸
吊した支持部材に撮影装置を取付け、支持部材を
繋留索により繋留するようにしているので、気嚢
が風等により多少揺動しても吊索によりこれを吸
収して撮影装置に伝わりにくくし、撮影装置を安
定状態に支持することができ、安定状態で撮影す
ることができ、更には撮影装置の取付け作業を容
易に行うことがでできる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の空中撮影装置の一
実施例を示し、第1図は使用状態の全体概略図、
第2図は気球の側面図、第3図は気球の背面図、
第4図はその一部拡大図である。 1……気球、2……気嚢、3……翼状部材、4
……最大径部、11,12……支持棒、16……
吊索、22……バルブ、25……撮影装置、28
……電源用バツテリー、29……電源コード、3
0……多芯コード、33……繋留索、34,35
……巻取ドラム、36……制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横断面形状において最大径部より前方が前端側
    に至るに従い漸減する径となり、最大径部より後
    方が後端側に至るに従い前記前方側より緩やかに
    漸減する径となるように形成した気嚢、この気嚢
    の後端部に取付けた複数枚の翼状部材を有する気
    球と、この気球の気嚢の中央部下側で気嚢の前後
    方向に沿うように配置される棒状の支持部材と、
    前記気嚢と前記支持部材の前後複数個所で両者を
    連結し、前記支持部材を前記気嚢から懸吊する吊
    索と、この支持部材に取付けた撮影装置と、前記
    支持部材に一端を連結した繋留索とを備え、前記
    気球を浮上させた際、この気球の前端側が上方に
    位置するように構成したことを特徴とする空中撮
    影装置。
JP3313884U 1984-03-09 1984-03-09 空中撮影用気球 Granted JPS60145998U (ja)

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JP3313884U JPS60145998U (ja) 1984-03-09 1984-03-09 空中撮影用気球

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JPS60145998U JPS60145998U (ja) 1985-09-27
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58167298A (ja) * 1982-03-29 1983-10-03 三井造船株式会社 船舶等における観測方法

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JPS58167298A (ja) * 1982-03-29 1983-10-03 三井造船株式会社 船舶等における観測方法

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