JP2928593B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

Info

Publication number
JP2928593B2
JP2928593B2 JP16261590A JP16261590A JP2928593B2 JP 2928593 B2 JP2928593 B2 JP 2928593B2 JP 16261590 A JP16261590 A JP 16261590A JP 16261590 A JP16261590 A JP 16261590A JP 2928593 B2 JP2928593 B2 JP 2928593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
lubricating oil
crankshaft
oil supply
scroll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16261590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0454296A (ja
Inventor
昌寛 竹林
博 岩田
茂 町田
和夫 関上
和雄 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP16261590A priority Critical patent/JP2928593B2/ja
Publication of JPH0454296A publication Critical patent/JPH0454296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2928593B2 publication Critical patent/JP2928593B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スクロール圧縮機に係り、特に、空気調和
機,冷蔵庫等の冷凍機に用いる。
〔従来の技術〕
従来の圧縮機は、例えば、特開昭61−167193号公報に
記載のように、軸受前後に生じる圧力差によつて高圧力
の密閉容器底部に貯溜した潤滑油を軸受に供給するよう
になつている。この潤滑油は、圧力差によつて軸と軸受
との間のすき間を流れながら潤滑作用を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術における軸受では、潤滑油が軸受前後の
圧力差によつて軸受内を流れるため、この間、圧力の降
下が生じ、潤滑油に溶けていた冷媒がガスとなつて発生
することがある。従つて、このガスが気泡となつて潤滑
油中に混入するため、軸受の負荷容量が低下し、荷重や
回転速度によつては、油膜の切れが発生し、ひいては、
焼き付けが生じることがある。
本発明の目的は、軸受の負荷面に供給する潤滑油中へ
の冷媒ガスの混入量を低減し、軸受の負荷容量を維持し
た圧縮機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、密閉容器内に設けられ、
それぞれの台板上に直立する渦巻状のラップを設け、そ
れぞれのラップを互いに噛み合わせて圧縮室を形成する
固定スクロール及び旋回スクロールにより構成された圧
縮機構部と、前記密閉容器内に設けられた電動機と、前
記旋回スクロールに前記電動機が発生する回転力を伝達
するクランク軸と、このクランク軸を支持する軸受と、
前記クランク軸の軸方向に設けられた軸受に潤滑油を供
給する給油路と、この給油路と連通し前記軸受内面と対
向する位置に設けられ、この給油路を介して反軸受側か
ら吸入した潤滑油をこの軸受に吐出する潤滑油供給孔と
を備えスクロール圧縮機において、前記軸受内面に対向
する位置であって、前記クランク軸に設けられた潤滑油
供給孔の前記クランク軸回転方向前方に、前記軸受と前
記クランク軸との間に形成された間隙とこの間隙外とを
連通する溝を前記クランク軸の軸方向に設けた。
〔作用〕
軸受における圧力変動や、圧力降下によつて発生する
冷媒ガスをガス抜き溝によつてに排出し、このガス抜き
溝の回転方向の後方に設けた潤滑油供給溝からガスの混
入量の少ない潤滑油を供給する。これにより、軸受の負
荷面における潤滑油中の冷媒ガスによる気泡の混入量を
少なくし、負荷容量の低下を防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第6図を用い
て説明する。まず、全体構成を説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係るスクロール圧縮機
の縦断面図、第2図は、第1図のII−II矢視断面図であ
る。
第1図に示すスクロール圧縮機は、密閉容器1内の上
部に圧縮機構部、下部に電動機部が収納され、底部に潤
滑油を溜めた貯溜部が設けられている。圧縮機構部は、
固定スクロール2,旋回スクロール3,フレーム4,オルダム
リング27を主要構成要素としている。固定スクロール2
の吸込口7には外部の冷凍サイクルに接続する吸込パイ
プ8を設けている。
固定スクロール2と旋回スクロール3とは、それぞれ
の台板面に直立する渦巻状のラツプ部をそれぞれ互いに
内側に向けて噛みあわせて圧縮室6を形成している。
旋回スクロール3のボス部にはクランク軸5の偏心部
5aが旋回軸受20を介して回転自在に嵌入され、台板部の
溝(図示せず)とフレーム4の溝(図示せず)にはオル
ダムリング27が摺動自在に配設されている。
また、旋回スクロール3の台座には、台座を貫通し、
圧縮過程中の圧縮室6に連通する連通孔18aが設けられ
て、フレーム4と旋回スクロール3の台座とによつて囲
まれる空間を密閉容器1内より低圧力にした中間圧力室
21を形成している。旋回スクロール3の台板は、この中
間圧力と圧縮機構部の吸込圧力との圧力差によつて固定
スクロール2に押え付けられるように支えられながら回
動している。
フレーム4の外周部は、密閉容器1に溶接等で固定さ
れており、固定スクロール2はボルト29によりフレーム
4に締結されている。
クランク軸5には電動機を構成するロータ10が焼嵌め
などにより嵌着されており、電動機を構成するステータ
9は密閉容器1内に焼嵌めなどにより固定されている。
22は、フレーム4によつてクランク軸5を支持する主
軸受、13は、クランク軸5の下部を支持する副軸受であ
る。クランク軸5の下端は潤滑油25中に浸漬され、ま
た、このクランク軸5を軸方向に貫通し、一端が旋回軸
受20に連通する給油路25が設けられている。さらに、給
油路25の途中には、クランク軸5を半径方向に貫通し、
主軸受22に連通する潤滑油供給孔23が設けられている。
スクロール圧縮機の作用を説明する。
ロータ10はステータ9より回転力を受け、クランク軸
5が回転し、旋回スクロール3はオルダムリング27の作
用により自転することなく偏心回動(公転)する。旋回
スクロール3の偏心回動により、吸込パイプ8を通して
吸込まれた冷媒ガスは固定スクロール2の吸込口7から
圧縮室6で徐々に圧縮され、吐出し口28から密閉容器1
の中に放出される。放出された冷媒ガスは電動機部を冷
却して吐出しパイプ14から外部の冷凍サイクルへ供給さ
れる。
次に、各軸受への潤滑油の供給方法を説明する。密閉
容器1の底部に貯溜されている潤滑油は、中間圧力室21
と密閉容器1との圧力差によつて、クランク軸5の給油
路24を通り、旋回軸受20の一端に吸い上げられる。主軸
受22へは、圧力差によつて給油路24に吸い上げられた潤
滑油が潤滑油供給孔23を通つて供給される。また、クラ
ンク軸5の下部の副軸受13は、潤滑油貯溜部に浸つてい
る。
次に、本発明の実施例を、第1図ないし第6図を参照
して説明する。
第3図は、主軸受の構造を示す説明図、第4図は第3
図のIV−IV矢視断面図、第5図は、旋回軸受の構造を示
す説明図、第6図は、第5図のVI−VI矢視断面図であ
る。
第3図,第4図において、30は、クランク軸5に刻ま
れた潤滑油供給溝であり、一端がクランク軸5内に設け
潤滑油25に連通した潤滑油供給孔23に開口し、他端は、
中間圧力室21との間にシール部32を設けている。31は、
潤滑油供給溝30の回転方向Uの前方に、シール部34をは
さみ近接して設けたガス抜き溝であり、一端が中間圧力
室21にスラスト軸受の円環溝35,放射状溝36を介して開
口し、他方は密閉容器1内の空間との間にシール部33を
設けている。
第5図,第6図で、40は、旋回軸受20のクランク軸5
偏心軸部5aに刻まれた潤滑油供給溝であり、一端はクラ
ンク軸5内に設けた潤滑路24の出口の旋回スクロール3
のボス部凹部に開口し、他端には中間圧力室21との間に
シール部43を設けている。41は、潤滑油供給溝40の回転
方向Uの前方に、シール部44をはさみ近接して設けたガ
ス抜き溝であり、一端が中間圧力室21に開口し、他端は
旋回スクロール3のボス部の凹部との間にシール部42を
設けている。
本実施例によれば、第4図に示したように、荷重Faを
受ける主軸受22の負荷面の回転方向前方に設けた潤滑油
供給溝30から供給された潤滑油から、負荷面における狭
いすき間を通つた後、あるいは、軸受における圧力降下
によって、潤滑油中に溶け込んでいた冷媒がガスとなつ
て発生するが、このガスは、ガス抜き溝31によつて、低
圧力の中間圧力室21に排出される。
同様に、旋回軸受20でも、第5図に示したように、荷
重Fbも受ける負荷面の回転方向前方に設けた潤滑油供給
溝40から供給された潤滑油が、負荷面における狭いすき
間や、軸受における圧力降下によつて、ガス化した冷媒
をガス抜き溝41を経て中間圧力室21に排出する。
本実施例によれば、各軸受における、負荷面の通過に
伴う圧力変動や、軸受前後における圧力差によつて生じ
る圧力降下のために発生する潤滑油からの冷媒ガスは、
ガス抜き溝によつて中間圧力室に排出することができる
ため、ガス化した冷媒が新たに供給される潤滑油に気泡
となつて混入する量を少なくし、軸受の負荷容量を大き
く保つことができる。
また、潤滑油供給溝における圧力降下は小さいため荷
重分布が大きい主軸受上部および旋回軸受下部近傍まで
ガス化しない潤滑油を供給できるため、軸受の潤滑性能
を良好に保つことができる。
さらに、潤滑油供給溝,ガス抜き溝ともに軸受前後の
一方のみに開口しているため、ここを流れる潤滑油量を
適度に制限することができ、中間圧力室から圧縮室へ潤
滑油と共に流れ込む冷媒ガス量を最小限にして圧縮機性
能の低下を防ぐことができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、軸受における圧力降下や圧力変動に
よつて潤滑油中に溶け込んだ冷媒がガスとなつて溶け出
し気泡が発生しても、この気泡を潤滑油供給溝の回転方
向前方に設けたガス抜き溝によつて排除できるため、軸
受負荷面には、気泡の混入量の少ない潤滑油が供給さ
れ、潤滑性能を良好に維持した信頼性の高い圧縮機を供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のスクロール圧縮機の縦断
面図、第2図は、第1図のII−II矢視断面図、第3図
は、第1図の主軸受の構造を示す説明図、第4図は、第
3図のIV−IV矢視断面図、第5図は、第1図の旋回軸受
の構造を示す説明図、第6図は、第5図のVI−VI矢視断
面図である。 1……密閉容器、2……固定スクロール、3……旋回ス
クロール、4……フレーム、5……クランク軸、6……
圧縮室、6a……最大密閉空間、9……ステータ、10……
ロータ、18a……連通孔、20……旋回軸受、21……中間
圧力室、22……主軸受、23……潤滑油供給孔、24……潤
滑油供給路、25……潤滑油貯溜部、27……オルダムリン
グ、28……吐出し口、30,40……潤滑油供給溝、31,41…
…ガス抜き溝、32,33,34,42,43,44……シール部、35…
…円環溝、36……放射状溝。
フロントページの続き (72)発明者 関上 和夫 栃木県下都賀郡大平町富田800番地 株 式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 池田 和雄 栃木県下都賀郡大平町富田800番地 株 式会社日立製作所栃木工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内に設けられ、それぞれの台板上
    に直立する渦巻状のラップを設け、それぞれのラップを
    互いに噛み合わせて圧縮室を形成する固定スクロール及
    び旋回スクロールにより構成された圧縮機構部と、前記
    密閉容器内に設けられた電動機と、前記旋回スクロール
    に前記電動機が発生する回転力を伝達するクランク軸
    と、このクランク軸を支持する軸受と、前記クランク軸
    の軸方向に設けられ軸受に潤滑油を供給する給油路と、
    この給油路と連通し前記軸受内面と対向する位置に設け
    られ、この給油路を介して反軸受側から吸入した潤滑油
    をこの軸受に吐出する潤滑油供給孔とを備えスクロール
    圧縮機において、前記軸受内面に対向する位置であっ
    て、前記クランク軸に設けられた潤滑油供給孔の前記ク
    ランク軸回転方向前方に、前記軸受と前記クランク軸と
    の間に形成された間隙とこの間隙外とを連通する溝を前
    記クランク軸の軸方向に設けたスクロール圧縮機。
JP16261590A 1990-06-22 1990-06-22 スクロール圧縮機 Expired - Fee Related JP2928593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16261590A JP2928593B2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16261590A JP2928593B2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 スクロール圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0454296A JPH0454296A (ja) 1992-02-21
JP2928593B2 true JP2928593B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=15757970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16261590A Expired - Fee Related JP2928593B2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2928593B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5533875A (en) * 1995-04-07 1996-07-09 American Standard Inc. Scroll compressor having a frame and open sleeve for controlling gas and lubricant flow
JP2000179481A (ja) 1998-12-14 2000-06-27 Hitachi Ltd スクロール圧縮機
JP2004225569A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Fujitsu General Ltd スクロール圧縮機
KR101221263B1 (ko) * 2004-11-03 2013-01-11 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기
JP5581440B2 (ja) * 2011-04-22 2014-08-27 株式会社日立製作所 スクロール圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0454296A (ja) 1992-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3147676B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2522775B2 (ja) スクロ−ル流体機械
US6071100A (en) Scroll compressor having lubrication of the rotation preventing member
US4875840A (en) Compressor lubrication system with vent
US4792296A (en) Scroll compressor with pressure-equalizing passage and gas vent conduit in main shaft
JP2004100609A (ja) スクロール流体機械
JP2928593B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH10153186A (ja) スクロール圧縮機
JP6207828B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP3545826B2 (ja) スクロ−ル圧縮機
JPH08121366A (ja) スクロール圧縮機
JPS6220689A (ja) スクロ−ル圧縮機
JPH08326671A (ja) スクロール圧縮機
EP1319840B1 (en) Scroll compressor
JP2923582B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH0712068A (ja) スクロール流体機械の軸受給油装置
JPH08284853A (ja) スクロール圧縮機
JP2766291B2 (ja) スクロール式圧縮機
JPH02230993A (ja) スクロール型流体装置
JPS5929791A (ja) スクロ−ル圧縮機
JP2000027776A (ja) スクロ―ル型流体機械
JP3231623B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH03294682A (ja) スクロール圧縮機
JP2004003525A (ja) スクロ−ル圧縮機
JP2001153072A (ja) 密閉形スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees