JP2927232B2 - 分散シミュレーション装置および分散シミュレーション方法 - Google Patents

分散シミュレーション装置および分散シミュレーション方法

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JP2927232B2
JP2927232B2 JP3429596A JP3429596A JP2927232B2 JP 2927232 B2 JP2927232 B2 JP 2927232B2 JP 3429596 A JP3429596 A JP 3429596A JP 3429596 A JP3429596 A JP 3429596A JP 2927232 B2 JP2927232 B2 JP 2927232B2
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS], computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41885Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS], computer integrated manufacturing [CIM] characterised by modeling, simulation of the manufacturing system
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレーション
装置を複数台組み合わせて離散事象についてのシミュレ
ーションを行う生産システムの分散シミュレーション方
式に関し、特に、生産ラインの稼働時間帯ごとにシミュ
レーションを行う時間幅を変更しながらシミュレーショ
ンを実行する分散シミュレーション装置および分散シミ
ュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平5−89018
号公報に記載されるように、複数の離散事象シミュレー
ション装置とこれら離散事象シミュレーション装置(シ
ミュレータとも称する)を管理するシミュレーション管
理装置(スーパバイザとも称する)とをネットワーク上
に接続し、スーパバイザからの同期指令に基づいて各シ
ミュレータが一定の時間幅ごとにシミュレーションを行
う集中管理同期式の分散シミュレーション方式が知られ
ている。なお、離散事象とは対象の状態の遷移だけを考
慮すればよい場合のモデル化の考え方である。例えば、
フレームにいくつもの部品を取り付けたり塗装したりし
て最終製品に至るとき、部品取り付けや塗装という事象
によって状態が変わるという見方をすると、このプロセ
スは離散事象であると考えることができる。したがっ
て、微分方程式で記述されるような連続事象であって
も、そこから状態の変化だけを取り出せば離散事象とし
て扱うことも可能となる。
【0003】ここで、従来の集中管理同期式のシミュレ
ーション方式には、スーパバイザからシミュレーション
実行指令が送信されるごとに、各シミュレータが予め設
定された一定時間幅Δtずつシミュレーションを行い、
その時間幅Δt分のシミュレーションが終了するとスー
パバイザにシミュレーション終了合図を返すという動作
を繰り返しながらシミュレーションを進めていくタイム
バケット方式が提案されている(参考:日本OR学会国
際会議SIM94講演論文集T−94−1、第277頁
−第281頁)。
【0004】この方式のシミュレーションでは、例えば
図5に示すように、2つのシミュレータA、Bが一つの
スーパバイザによって管理されているとすると、時間幅
△tの最初のシミュレーションが開始される前に、シミ
ュレータAおよびシミュレータBからそれぞれデータA
1およびデータB1がスーパバイザに集められ、このシ
ミュレーションの開始時にはデータA1はシミュレータ
Bへ、また、データB1はシミュレータAへ送信され
る。そして、各シミュレータA、B上で時間幅Δt分の
シミュレーションが終了すると、各シミュレータA、B
はこのシミュレーション終了の合図を含むデータA2、
B2をスーパバイザに送り返し、上記と同様に、次のシ
ミュレーションの開始時には、データA2はシミュレー
タBへ、また、データB2はシミュレータAへ送信さ
れ、各シミュレータA、B上で時間幅Δt分のシミュレ
ーション実行される。そして、このシミュレーションが
終了すると、各シミュレータA、Bはこのシミュレーシ
ョン終了の合図を含むデータA3、B3をスーパバイザ
に送り返し、予め設定されているシミュレーション時間
内での全体のシミュレーションが終了するまで、以後上
記と同様なデータ交換を行いつつ時間幅Δtのシミュレ
ーションが繰り返し実行される。
【0005】このようなシミュレータとスーパバイザで
の処理は、図6および図7に示すように行われる。シミ
ュレータの処理においては、シミュレーションモデル中
に”SOURCE”および”SINK”という2種類の
ルーチンを埋め込み、スーパバイザ上での同期信号に合
わせてこれらルーチンが処理されることによって達成さ
れる。この”SOURCE”では、時間幅Δt分のシミ
ュレーション開始指令および他のシミュレータからのデ
ータをスーパバイザから受け取る処理を行い、また、”
SINK”では、シミュレーション処理中に他のシミュ
レータへ送るべきデータがあるとこれらデータを保管し
て、時間幅Δt分のシミュレーション終了後にシミュレ
ーション終了合図とともにスーパバイザに送る処理を行
う。
【0006】すなわち、図6に示すように、シミュレー
タはシミュレーションの時間幅△t、シミュレーション
の開始時刻To、シミュレーションの終了時刻Teが設
定されると(ステップS1)、時刻変数Tを開始時刻T
oにセットした後(ステップS2)、この時刻変数Tが
終了時刻Teを過ぎるまで、以下の処理を時間幅△tず
つ繰り返し行う(ステップS3)。この繰り返し処理で
は、”SOURCE”の処理を行い(ステップS4)、
予め設定された処理の記述に従ってシミュレーションを
実行し(ステップS5)、”SINK”処理でデータを
スーパバイザに送信した後に(ステップS6)、時刻変
数Tを時間幅△t進めて次のシミュレーションを実行す
る(ステップS7)。なお、処理の記述は、例えば「S
LAM」と称せられるシミュレーション言語によって記
述されている。
【0007】一方、スーパバイザでは、時間幅Δtのシ
ミュレーション開始指令送信時に各シミュレータから集
められたデータを付加して送信し、また、各シミュレー
タからのシミュレーション終了合図受信時に各シミュレ
ータから送信されたデータを受け取る処理を行う。すな
わち、図7に示すように、スーパバイザはシミュレーシ
ョンの時間幅△t、シミュレーションの開始時刻To、
シミュレーションの終了時刻Teが設定されると(ステ
ップS11)、時刻変数Tを開始時刻Toにセットした
後(ステップS12)、この時刻変数Tが終了時刻Te
を過ぎるまで、以下の処理を時間幅△tずつ繰り返し行
う(ステップS13)。この繰り返し処理では、全ての
シミュレータに時間幅△tのシミュレーション開始指示
を発行し(ステップS14)、各シミュレータからのシ
ミュレーション終了合図を順次受信して(ステップS1
5)、全てのシミュレータからの終了合図を受信したと
ころで時刻変数Tを時間幅△t進め(ステップS16、
S17)、終了合図とともに受信したシミュレータから
のデータを、次の時間幅△tのシミュレーション開始指
示に付加するために宛先毎に並べ替え処理する(ステッ
プS18)。したがって、各シミュレータから集められ
たデータは宛先毎にまとめられ、他のシミュレータへ次
のシミュレーション開始指示とともに送信される。
【0008】また、異なる種類のシミュレータを用いて
分散シミュレーションを行うために、図8に示すような
構成の同期式分散シミュレーション装置も提案されてい
る。この分散シミュレーション装置は、シミュレーショ
ン遂行の仕組み自体は上記の方式とほぼ同様であるが、
異なるシミュレータ20A、20B間で標準化されたデ
ータによってネットワーク15を介して情報交換が行え
るようにしたスーパバイザ1を用意している点が異な
る。スーパバイザ1は、表示手段2および入力手段3が
接続されたシミュレーション制御部4、データ処理部
5、通信処理部6、通信ポート7を備えており、更に、
シミュレーション制御部4にはシミュレーション時刻カ
ウンタ8、シミュレーション時刻判定器9、シミュレー
ション期間保持部10およびΔt値保持部11が備えら
れている。
【0009】各々のシミュレータ20A、20Bは表示
手段21および入力手段22を有してシミュレーション
モデルが記述されているシミュレータ本体23、データ
変換機構24、通信処理部25、通信ポート26を備え
ており、シミュレーションの内容等が異なるだけで、両
シミュレータ20A、20Bは同様な構成を有してい
る。このような分散シミュレーション装置において、シ
ミュレーション時間幅Δtおよびシミュレーション期間
はスーパバイザ1の入力手段3によってそれぞれΔt保
持部11およびシミュレーション期間保持部10に格納
され、シミュレーション遂行におけるスーパバイザ1と
各シミュレータ20A、20B間のデータ交換は以下の
ようにして行われる。
【0010】まず、シミュレーション遂行に必要なデー
タは、図9に示すような構成で記述される。同図中の先
頭のCTLコマンドはシミュレーションを制御するため
のコマンドであり、ここではメッセージと称する。CT
Lコマンドに続いて、SIMコマンド数が符号無し2進
数で記述され、このSIMコマンド数はCTLコマンド
の引き数として幾つのSIMコマンドがあるかを示すた
めのものである。その後には、SIMコマンドの先頭か
らのバイト単位の位置、SIMコマンドとその引き数の
バイトサイズといったように、個々のSIMコマンドと
その引き数をポインタ操作で容易に取り出せるようにす
るためのデータの組がSIMコマンドの数量分だけ記述
され、更に、その後のシミュレーションデータの並びの
部分にSIMコマンドの実体が上記の記述で与えられた
順序で配置される。これによって、例えば、図9におい
てSIMコマンド1の位置の値が24でSIMコマンド
1のサイズが40であった場合、ポインタを先頭から2
4番目にセットし、そこから40バイト分を読み込むこ
とでSIMコマンド1の全体を取り出すことができる。
【0011】スーパバイザ1から各シミュレータ20
A、20Bに向けて送られるメッセージには、シミュレ
ーション時間幅Δtの値やシミュレーション期間を各シ
ミュレータに通知してシミュレーションの準備を行わせ
るためのシミュレーション準備コマンド、時間幅Δt分
のシミュレーションの実行を指令するΔtシミュレーシ
ョン実行コマンド、シミュレーション終了コマンドなど
があり、それぞれSIMS、DTST、HREQのよう
にASCII文字4バイトで表現される。これらのメッ
セージの作成は、シミュレーション制御部4の管理の下
に行われ、データ処理部5においてそれぞれのメッセー
ジに付加するデータが収集され、収集されたデータが通
信ポート7、ネットワーク15、通信ポート26を介し
て送り先のシミュレータの通信処理部25に届けられ
る。
【0012】これらデータ(メッセージ)を受け取った
シミュレータ20A、20Bでは、データ変換機構24
においてデータの解釈が行われ、シミュレーションデー
タに変換される。各シミュレータ20A、20Bからス
ーパバイザ1に向けて送られるシミュレーション制御メ
ッセージには、シミュレーション準備完了を示すSIM
R、時間幅Δt分のシミュレーション終了を示すDTE
N、シミュレーション終了受け付けを示すSENDなど
がある。シミュレータ20A、20B側でのシミュレー
ションが終了すると、他のシミュレータに送り出すべき
データがデータ変換機構24によって収集され、これに
CTLコマンドを付加して、通信処理部25を通してス
ーパバイザ1に送り届けられる。
【0013】この方式では、シミュレータ20A、20
B間にまたがって授受されるデータは、図10に示すよ
うに、SIMコマンド、このコマンドの発行元、送り
先、送り先バッファ名、変数名(品物名)、送られるべ
き変数(品物)の数量6を引数として持つ一連のフレー
ムによって与えられる。このSIMコマンドには、品物
の搬送要求、品物の搬出要求、品物の在庫確認、品物の
生産指示といったものがあり、上記したCTLコマンド
と同様に、それぞれ”TROQ”、”TRIQ”、”S
TKQ”、”PROD”といったように4バイトのAS
CII文字列で与えられている。例えば、シミュレータ
20A(SIM20A)からシミュレータ20B(SI
M20B)の部品置き場(PT01)へ品物AAAAを
10個を移動する場合、データは以下のように記述され
る。「TROQSIM20BSIM20APT01AA
AA’10’」ただし、最後の’10’は、これが符号
無し2進数で表されていることを示す。
【0014】シミュレーションの遂行に際しては、ま
ず、スーパバイザ1から各シミュレータ20A、20B
に対してCTLコマンド”SIMS”を送り、各シミュ
レータをシミュレーション開始可能にして各シミュレー
タから準備完了を示す”SIMR”が送り返されるのを
待つ。スーパバイザ1が全てのシミュレータから”SI
MR”を受け取ると、次からは”DTST”を全シミュ
レータに送る。そして、各シミュレータで他のシミュレ
ータへの品物の搬入や搬出要求が発生すると、時間幅Δ
t分のシミュレーションが終了した時点でこれらの要求
をSIMコマンドとしてCTLコマンド”DTEN”の
引数としてスーパバイザ1に返す。各シミュレータから
このフレームを受け取ったスーパバイザ1は、シミュレ
ーション時刻カウンタ8にΔt保持部11に設定されて
いる値を加算してシミュレーション時刻を更新するとと
もに、全てのSIMコマンドをいったん分離して、その
送り先ごとにまとめ直した後、それらを引数として次の
CTLコマンド”DTST”をシミュレータへ送る。す
なわち、図5に示したようなシーケンスでシミュレーシ
ョン時刻がシミュレーション期間保持部10に設定され
ている値に達するまで、時間幅Δt分のシミュレーショ
ンが繰り返し行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の同期式
の分散シミュレーション装置においては、シミュレーシ
ョンの時間幅Δtの値は予め一定値に設定されており、
その値はモデル化されているラインのタクト時間に設定
される場合が多い。なお、タクト時間とは、流れ作業に
よる生産ラインにおいて、製品が一個生産されてから次
の製品一個が生産されるのに要する時間で、1日の稼働
時間と1日の生産量から計算することができる。例え
ば、ラインが1本の生産ラインにおいて1日の生産量が
500個で1日の稼働時間が8時間(480分)である
ならば、このラインのタクト時間は480を500で割
った値である0.96となる。ラインが多数あって各ラ
インによってタクト時間が異なるような場合には、それ
らの中から最小のタクト時間を選び出して、その値を時
間幅Δtの値として用いるという場合もある。また、シ
ミュレータ間にわたる処理が頻繁に発生するような場合
には、タクト時間ではなく、その中の作業時間の最小の
ものを時間幅Δtとして取り上げることも行われる。
【0016】ここで、生産工場によっては、組立ライン
のように流れ作業が行わるためこまめに部品の供給が欠
かせないラインと、素材加工ラインのようにある程度の
ストックがあれば半日程度は素材供給の必要がない自動
化されたラインとを備えている場合がある。前者のよう
な組立ラインでは人の介在があるために、一日のうち8
時間程度の稼働が実施され、その稼動中には昼休み時間
帯や休憩時間帯などが設けられるが、後者のような自動
化ラインでは、設備の稼働率を高めるために24時間稼
働が実施される場合が多い。このような状況をシミュレ
ーションの遂行という観点から見ると、組立ラインでは
シミュレーション時間幅Δtの値を2分、3分といった
タクト時間程度にすることが求められるのに対し、自動
化ラインでは時間幅Δtの値を2時間や3時間あるいは
場合によっては半日単位などといったように長時間幅に
設定してもなんら問題がない。
【0017】このような生産工場で1日や1週間といっ
た期間に亘ってシミュレーションを実施するときには、
組立ラインにおいても昼休み時間帯や休憩時間帯での細
かい時間幅Δtでのシミュレーション実行は無駄な時間
の消費となる。例えば、時間幅Δtが2分に設定され、
昼休み時間が45分であったとすると、昼休み時間中は
組立ラインが稼働していないにもかからわず、スーパバ
イザと各シミュレータとの間に22回ものデータ通信が
発生する。この通信に要する時間は、純粋に通信に要す
る時間の他に、通信データの解析処理および通信フレー
ムの生成のための時間が必要となるため無視できない時
間である。
【0018】一方、終業時刻を過ぎで組立ラインの稼働
が終了した後は自動化ラインが稼働しているのみである
が、これに時間幅Δtを2分とした場合には、翌日の組
立ライン始業時刻までにスーパバイザと各シミュレータ
との間でおびただしい回数の通信および通信データの解
析処理(始業時刻を8時、終業時刻を17時とすると4
50回)が発生する。この時間帯は自動化ラインのみが
稼働しているため、時間幅Δtの値はラインの形態にも
よるが、2時間とか4時間といった値で十分であること
が多い。例えば、時間幅Δtの値が2時間で構わない場
合ならば、スーパバイザと各シミュレータとの間の通信
回数は8回程度で済むため、上記のように時間幅Δtを
2分とした場合には442回もの無駄な通信が発生する
こととなる。さらに、組立ラインの休止している休日の
間も自動化ラインのみが稼働していれば、さらに大量の
無駄な通信が発生することとなる。このように従来技術
ではスーパバイザとシミュレータとの間の無駄なデータ
通信が発生し、これによって、シミュレーションの実行
処理速度の低下を招いていた。
【0019】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、繰り返し実行されるシミュレーションの時間幅△t
を可変として、生産工程の状況に適合した時間幅でのシ
ミュレーションを実行することにより、上記従来の問題
を解決する分散シミュレーション装置および方法を提供
することを目的とする。特に、本発明は、生産工程にお
ける始業時刻、休憩時刻、終業時刻などラインの稼働状
況が変更される時間帯に、シミュレーション時間幅Δt
の値を変更しながらシミュレーションを実行する分散シ
ミュレーション装置および方式を提供することを目的と
する。
【0020】なお、特開平3−261320号公報に
は、シミュレーションによって故障箇所がない場合には
タイマをある一定値進め、次に実行されるシミュレーシ
ョンの時間幅をこのタイマの進め幅だけ長くして、繰り
返し行われるシミュレーションの回数を減少させる発明
が開示されている。しかしながら、この発明にあって
は、故障箇所が無いことを条件として一定幅ずつ自動的
にシミュレーション時間幅が増加されるだけであり、本
発明が目的としているように、生産工程における種々な
状況に応じた時間幅でのシミュレーションを実現し得る
ものではなかった。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る分散シミュレーション装置は、シミュ
レーション管理装置による管理の下にシミュレーション
装置がシミュレーションを実行するものであり、シミュ
レーション管理装置には、シミュレーション上の時刻を
計測する計測手段と、生産工程における稼働時間帯毎に
シミュレーションを行うべき時間幅を計測手段により計
測された時刻に応じて設定する時間幅設定手段と、時間
幅設定手段により設定された時間幅を送信する送信手段
と、が備えられ、シミュレーション装置には、シミュレ
ーション管理装置の送信手段により送信された時間幅を
受信する受信手段と、状態変化が時刻に関して離散的で
ある生産工程のシミュレーションを行う離散事象シミュ
レーション手段と、受信手段により受信された時間幅に
応じたシミュレーション上における時間幅で離散事象シ
ミュレーション手段によるシミュレーションの実行を行
わせる制御手段と、が備えられている。
【0022】例えば、時間幅設定手段は、生産工程にお
ける稼働時間帯とその時間帯に対応するシミュレーショ
ンを行うべき時間幅を記憶する記憶手段を有し、計測手
段により計測された時刻に応じて当該記憶手段により記
憶されているシミュレーションを行うべき時間幅を設定
する。また、この記憶手段により記憶されている稼働時
間帯は、生産工程における始業時刻から休憩開始時刻ま
での間の時間帯、生産工程における休憩開始時刻から休
憩終了時刻までの時間帯、及び生産工程における休憩終
了時刻から終業時刻までの間の時間帯を含んでおり、こ
の記憶手段により記憶されている生産工程における休憩
開始時刻から休憩終了時刻までの時間帯に対応するシミ
ュレーションを行うべき時間幅は、生産工程における始
業時刻から休憩開始時刻までの間の時間帯に対応するシ
ミュレーションを行うべき時間幅よりも長く設定されて
いる。
【0023】したがって、本発明の分散シミュレーショ
ン方法では、シミュレーション管理部が、シミュレーシ
ョン上の時刻を計測して、その計測されたシミュレーシ
ョン上の時刻に応じて生産工程における稼働時間帯毎に
シミュレーションを行うべき時間幅を設定し、その設定
した時間幅データをシミュレーション部へ送信する。そ
して、シミュレーション部が、その送信された時間幅デ
ータを受信して、状態変化が時間に関して離散的である
生産工程のシミュレーションの実行をその受信した時間
幅で行う。より具体的には、スーパバイザから送られて
きたシミュレーション時間幅Δtの変更通知に基づい
て、各シミュレータ上において時間幅Δtの値が変更さ
れ、これによって、日中の稼動時間帯、昼休み時間、休
憩時間および夜間稼動時間帯ごとに適した時間幅Δtで
シミュレーションが遂行される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1には本実施例に係る分散シミュ
レーション装置の構成を示してあり、本実施例では、ネ
ットワーク(イーサネット)65上に一つのスーパバイ
ザ(シミュレーション管理装置)31と2つのシミュレ
ータ(シミュレーション装置)70A、70Bが接続さ
れている。それぞれのシミュレータ70A、70Bは3
種類の複写機を生産する工場をモデル化したものであ
り、一方はソーターを組み立てるための2つのサブライ
ンを含む3つの組立ラインおよび生産計画をモデル化し
た組立シミュレータ、他方は部品および完成品の自動倉
庫への保管、部品や完成品の自走台車(図2中ではAG
Vと表記)による搬送およびマシニングセンタにおける
フレームや板金の機械加工を行うラインをモデル化した
自動機器シミュレータである。
【0025】まず、本実施例の対象となる工場について
説明する。工場の実際のレイアウトは図2に示すように
なっており、三つの組立ラインは午前8時から午後5時
までが稼働時間で、午後12時から45分間の昼休みと
なる。自動倉庫、自走台車(AGV)およびフレーム・
板金加工ラインに備えられたマシニングセンタは24時
間稼働であり、定期メンテナンス時以外は休止されるこ
とがない。自走台車は、図中に矢印で示すように全て時
計回りに動き、生産計画および各ラインからの指示によ
ってシャーシー、ソータおよび完成品の運搬を行う。な
お、煩雑となるため図8中には記載されていないが、ワ
イヤーハーネスやタイラップ、ネジといった小物部品
は、コンベアによって各ラインに供給される。ワイヤー
ハーネスやトレイ、パネルといった部品は午後にまとめ
て納入され、それらコンベアによって自動倉庫に運ばれ
る。自動倉庫に運ばれた部品は翌日の組立分であり、翌
日の生産計画に合わせて供給先ごとに仕分けされてから
倉庫に保管される。また、自動倉庫に保管されたフレー
ムなどの加工用素材は、ストックが切れる前にコンベア
によて加工ラインに供給され、加工が終了したものが別
のコンベアによって自動倉庫に保管される。
【0026】このシミュレーションモデルでは、最大生
産時に自走台車や自動倉庫の能力オーバーが生じること
はないか、また、自走台車を何台用意し、どのような規
則(交差点での優先順序など)で動かせばよいかといっ
た点がチェックされる。この際、本実施例の分散シミュ
レーション方式を採用することによって、分散シミュレ
ーションを実施する前に個々のシミュレーションモデル
を独立に作成し、モデリングを完全に行ってから全体の
シミュレーションに移行できるため、単一の大規模なモ
デルを作成するよりも効率のよいモデル作成ができる。
【0027】スーパバイザ31は、従来技術と同様な表
示手段32、入力手段33、シミュレーション制御部3
4、データ処理部35、通信処理部36、通信ポート3
7に加えて、Δt変更処理部42を備えている。Δt変
更処理部42はΔt値変更部43、Δt変更時刻判定器
44、Δt変更情報保持部45、Δt変更メッセージ生
成部46を有しており、それぞれシミュレーション制御
部34のΔt値保持部10に保持されている△t値の変
更、Δt変更時刻の判定、Δt変更時刻と対応する△t
値の配列の保持、シミュレーション時間幅Δtを変更す
る際に各シミュレータ70A、70Bに送信するデータ
の生成処理を行う。なお、シミュレーション制御部34
は、従来技術と同様に、シミュレーション上の時刻を計
測するシミュレーション時刻カウンタ38、シミュレー
ションを行うべき時刻を判定するシミュレーション時刻
判定器39、予め設定したシミュレーションを行うべき
期間情報を保持するシミュレーション期間保持部40、
シミュレータ70A、70Bへ指示するシミュレータ時
間幅△tの値を保持する△t値保持部41を備えてい
る。
【0028】また、スーパバイザ31とシミュレータ7
0A、70Bとの間は、UNIXのBSDシステムで広
く利用されている通信プロトコルTCP/IPを用いた
ソケットによる通信が行われ、スーパバイザ31には組
み合わされるシミュレータ70A、70Bの数だけの通
信ポート37が設けられる。これらポート37には、例
えばそれぞれ4001番および4002番というポート
番号が割り当てられており、クライアント側ではポート
番号はシミュレータ70Aに5001番、シミュレータ
70Bに5002番が割り当てられて、スーパバイザ3
1側のポートとクライアント側のポート番号との下1桁
の値が同じもの同士がそれぞれの通信相手となるように
設定されている。スーパバイザ31上のソケットはサー
バプロセスであり、クライアントプロセスである各シミ
ュレータ70A、70Bからの接続要求に応じることが
できる。
【0029】クライアント側である各シミュレータ70
A、70Bには、従来技術と同様な表示手段71、入力
手段72、シミュレータ本体73、データ変換機構7
4、通信処理部75、通信ポート76が備えられている
が、データ変換機構74とシミュレータ本体73との間
に、スーパバイザ31からシミュレーション時間幅を変
更するΔt変更メッセージが届いた場合にそのメッセー
ジから新たなΔtの値を取り出すΔt値識別部77、お
よび、取り出したΔtの値をシミュレーション本体73
に記述されているシミュレーションモデル中のシミュレ
ーション時間幅Δtとして設定するΔt値変更部78が
備えられている。
【0030】スーパバイザ31および各シミュレータ7
0A、70Bの通信ポート37、76から送受信される
データは、図9および図10を参照して従来技術におい
て説明したと同様であり、スーパバイザ31から各シミ
ュレータ70A、70Bへ送信されるデータはデータ処
理部35によって図9に示したようなフォーマットに変
換される。なお、このデータはソケットを通した通信を
行うため1024バイトのフレームとして扱われ、デー
タのない部分はヌルコード00hで埋められる。スーパ
バイザ31はシミュレーション時刻カウンタ38および
Δt保持部41にそれぞれシミュレーション時刻カウン
ト変数STとΔt設定変数DTを保持し、図5に示した
ような手順に従ってシミュレーションを進め、このシミ
ュレーションを進めて行く度にST=ST+DTという
加算処理を行ってシミュレーション時間を更新する。全
体のシミュレーションは、シミュレーション時刻カウン
ト変数STの値が、シミュレーション期間保持部40に
設定されている値に達した時点で終了する。
【0031】なお、スーパバイザ31においては、デー
タ処理部35で上記の処理を行う前に、シミュレーショ
ン制御部34においてシミュレーション制御指令ととも
にシミュレータ70A、70B間でやりとりされるシミ
ュレーションデータ(すなわち、各シミュレータからの
入出力要求)をその宛先ごとに再編成し直すという作業
を行う。この作業は、データ中に含まれる要求先データ
を見て、その要求先ごとにシミュレーションデータを分
配することによって行われる。
【0032】シミュレーション制御部34は、この他
に、シミュレーションを開始する前にシミュレーション
時間間隔およびシミュレーション期間という情報を各シ
ミュレータ70A、70Bに通知するとともに、分散シ
ミュレーションの同期制御を行う。すなわち、全てのシ
ミュレータへのデータ送信準備ができところで、通信ポ
ート37を介してそれらデータを各シミュレータへ送信
し、その後、通信ポート37を受信待ち状態に設定し
て、各シミュレータからの時間幅Δt分のシミュレーシ
ョン終了情報の到着を待つという作業を行う。この際、
シミュレーション制御部34は各同期制御処理を実施す
る前にΔt変更処理部42を呼び出し、Δt変更時刻判
定器44によって現在のシミュレーション時刻が時間幅
Δtの値を変更すべき時刻であるかどうかをチェックさ
せ、変更が必要な場合には△t変更情報保持部45が保
持する情報に基づいてΔt値保持部41の△t値を新し
い値に変更させる。
【0033】Δt変更時刻判定器44は、Δt変更情報
保持部45で指し示されている次のΔt変更時刻とシミ
ュレーション時刻カウンタ38の計測値とを比較するこ
とによって、シミュレーション時間幅Δtを変更すべき
時刻であるかどうかを判定する。Δt変更情報保持部4
5は、図3に示すように、シミュレーション時間幅△t
を変更すべき時刻(シミュレーション時刻)および変更
すべきΔtの値の組を時間の降順に保持しており、これ
ら時刻およびΔtの値は生産工程の稼働状況に応じて予
め設定されている。なお、これら時刻およびΔtの値は
入力手段33によってΔt変更情報保持部45のメモリ
中に書き込まれるが、書き込む際にはアスキー形式から
符号無しの2進数に変換される。
【0034】本実施例ではシミュレーション開始時刻が
午前8時であり、図3に示すシミュレーション時刻をこ
の開始時刻を起点とする分単位で記述し、また、変更さ
れるべき時間幅Δtの値も分単位で記述してある。すな
わち、図3に示す△t変更情報によると、シミュレーシ
ョン開始時刻である午前8時から240分後の午後12
時までは時間幅Δtが初期設定された5分であるが、午
前8時から285分後までの45分間の昼休み時間帯で
は時間幅Δtは45分に変更されて1サイクルのシミュ
レーションで終了するようにし、午前8時から285分
後の午後12時45分からは再び時間幅Δtが5分に変
更されて細かな時間幅でのシミュレーションが行われ
る。また、午前8時から480分後の30分間の定時後
休憩時間帯も時間幅Δtを30分に変更して1サイクル
でシミュレーションを終了させ、その後、午前8時から
1410分後の翌日午前7時30分までの夜間稼動時間
帯では時間幅Δtを180分に変更して比較的長い時間
幅で効率よくシミュレーションがなされるようにしてい
る。なお、午前7時30分からは時間幅Δtを30分に
変更して、午前8時からの稼働時刻に合わせている。
【0035】ここで、本実施例において日中の稼働時間
内でのシミュレーション時間幅Δtの値を5分としてい
るのは、ラインのタクト時間が2分であることと、ライ
ン上に品物受け渡しのためのバッファが確保されている
ことによる。その理由は、バッファがあることにより部
品や製品供給の際に(タクト時間)*(バッファ数量)
分の時間的余裕が生まれ、その時間までなら時間幅Δt
の値をタクト時間よりも大きくしても部品供給やライン
上での作業の滞りが発生することはないためである。本
実施例では最少3個分のバッファが確保されているので
時間幅Δtを6分とすることができるが、シミュレーシ
ョン進行時の計算のしやすさを考慮して時間幅Δtを5
分としてある。なお、夜間稼動の加工ラインでもこれと
同様の考え方により時間幅Δtの値が設定されている。
なお、実際はラインに確保されるバッファ数は10個程
度であるので、シミュレーション時間幅△tはタクト時
間の10倍以内に設定するのが好ましい。
【0036】図3に示す△t変更情報は、配列の最初の
列がシミュレーション時刻、次の列が時間幅Δtの値と
なっており、それぞれの値がポインタ操作によって参照
されるようになっている。Δt変更処理部42はこの△
t変更情報に基づいて以下のような処理を行うことによ
ってこのシミュレーション時間幅Δtの更新を行う。す
なわち、Δt変更処理部42はΔt変更情報保持部45
の配列を参照するためのインデックスポインタをもって
おり、その値はシミュレーション開始時にセットされ
る。セットされる値は、時間幅Δtの値が変更される回
数から1を引いた値で、図3に示す例ではこの値は9で
ある。このインデックスポインタは、Δtの値が変更さ
れる度にデクリメントされるため、常に次のΔt変更処
理時刻(シミュレーション時刻)およびΔtの値を参照
することが可能である。また、このインデックスポイン
タの値が負であれば、もはやΔtの値の変更の必要がな
いことになるため、インデックスポインタの値が負にな
るとΔt変更時刻の判定は行われない。最初にとるべき
Δtの値は、シミュレーション制御部34のΔt値保持
部41に予めΔt=5として設定されている。
【0037】このような動作の下で、シミュレーション
時刻カウンタ38で計測される現在のシミュレーション
時刻Tとインデックスポインタによって指し示されるΔ
t変更情報保持部45内の時刻tとが比較され、T<t
ならばなにもせずにこの処理を抜け、T>=tの場合に
は配列の2列目に書かれている変更後のΔtの値を取り
出し、Δt変更部43がこの値をシミュレーション制御
部34のΔt値保持部41にセットする。次に、Δt変
更処理部42はΔt変更メッセージ生成部46を呼び出
して”CHDT”発行のためのデータを生成し、これを
通信処理部36に渡して各シミュレータ70A、70B
に対し送信させる。”CHDT”が送信されると、全て
のシミュレータから”ENCH”が返されるのを待ち、
全てのシミュレータからの”ENCH”受信を確認する
と、制御がシミュレーション制御部34に戻される。つ
まり、Δt変更処理部42は、シミュレーション制御部
34のΔtの値を変更する時点ではその値を変更するだ
けでなく、”CHDT”発行から受信までの一連の作業
を通常のシミュレーション処理の間に割り込んで実施す
る。このため、シミュレーション制御部34ではそれ以
前に受信したすべてのデータをなんら変更することな
く、Δt変更処理部42から制御が返された時点で以前
と同様に図5に示すようなサイクルを繰り返すだけでよ
い。
【0038】各シミュレータ70A、70B上のシミュ
レーションモデルには、スーパバイザ31との通信を担
う通信イベントが記述されており、このイベントが発生
するとデータ変換機構74が呼び出されて、スーパバイ
ザ31からデータを受信する場合にはソケットで受信し
たデータをシミュレータ内で用いるデータ形式に変換
し、そこに記述されているシミュレーション制御指令に
基づいた処理を行うとともに、シミュレーションに必要
なデータを該当するシミュレーション変数にセットする
という処理を行う。このとき、受け取ったシミュレーシ
ョン制御指令が”CHDT”の場合にはΔt値識別部7
7が呼び出されて、”CHDT”に付随して送られた新
しい時間幅Δtの値を取り出す。取り出されたΔtの値
はΔt値変更部78に渡され、シミュレータ本体73の
シミュレーション時間幅Δtの値を書き換える。その
後、Δt値変更部78はシミュレータ本体73には制御
を移さず、”CHDT”命令に対応した”ENCH”コ
マンドのフレームを生成して通信処理部75にデータを
渡し、シミュレーション制御指令”CHDT”の1フェ
ーズを終了する。
【0039】上記のような処理を行うことによって、図
3に示す例では、初日および二日目の午前8時から正午
および午後12時45分から午後4時の間は時間幅Δt
が5分でのシミュレーションを、午後5時30分から翌
日午前7時30分の間は時間幅Δtが180分のシミュ
レーションを遂行できるようになる。また、昼休み時間
の45分間および定時後の30分の休憩時間はそれぞれ
時間幅Δtの値を45分および30分に採ることで、そ
れぞれ一回の同期指令でシミュレーションを実行するこ
とができるようになる。上のような処理が実際にシミュ
レーション開始から終了までの間に行われるが、その間
にやりとりされるシミュレーションデータは図4に示す
ようなSIMコマンドによって与えられる。このときの
やりとりの例を以下に示す。
【0040】シミュレーション開始とともに、まず、一
日の生産量が生産指示SIMコマンドによって生産ライ
ンに伝えられる。図2に示した組立ライン1で小型複写
機smalを500台、組立ライン2および組立ライン
3で多機能複写機multをそれぞれ250台という一
日分の生産指示を与えるSIMコマンドは、「PRODSUPV
MANG00013, smal, 250, mula, 25 0, mulb, 250」のよ
うに表現される。”PROD”というSIMコマンドの
後に発行元を示す”SUPV”と送り先を示す”MAN
G”が続く。その次の”0001”という数字は処理を
特定するためのジョブ番号であり、これに続く”3”と
いう数字はこの生産指示コマンドが3つの製品について
の生産指示を与えていることを示す。ジョブ番号の千の
位が”0”であるものは、スーパバイザ”SUPV”か
ら発行されたもの、同様に”1”、”2”、および”
3”であるものはそれぞれ加工ライン”PROC”、組
立ライン”MANG”および搬送ライン”TRAN”で
あることを示し、”999”までカウントすると次は再
び”000”からカウントが始まる。SIMコマンドの
引数の最初の4文字には、必ずこのジョブ番号が割り当
てられる。コンマに続いて生産品目と生産量がコンマで
区切られながら繰り返し記述される。
【0041】このSIMコマンドは、初回はCTLコマ
ンドのシミュレーション開始指令であるSIMSととも
に組立ラインシミュレータに送られる。これを受け取っ
た組立ラインのシミュレータは生産に必要な仕掛かりが
あるか、また、必要な部品があるかを調べ、部品がなけ
れば搬送ラインのシミュレータに対し搬入要求を送る。
いま、電源ユニット”pwsl”が3個とペーパフィー
ダ”ppfd”が4個足りないとし、それらがそれぞれ
ステーション番号”4”と”7”に運ばれなければなら
ないとき、「TRIQMANGTRAN20011, 4, pwsl, 3」、「TRI
QMANGTRAN20021, 7, ppfd, 4」、という2つのSIMコ
マンドを、また、組立ラインから製品”mula”を2
台まとめて自動倉庫へ搬送する要求があるとすると、
「TROQMANGTRAN20031, mula, 2」、というSIMコマン
ドを生成し、これらのコマンドは初回のΔt終了指令で
ある”SIMR”とともにいったんスーパバイザに送ら
れ、スーパバイザ上でそれぞれのSIMコマンドをその
送り先ごとにまとめ直した後、”SIMS”の次のΔt
開始指令である”DTST”とともにそれぞれのSIM
コマンドの送り先の各シミュレータに送信される。
【0042】搬送ラインのシミュレータが上記の3つの
SIMコマンドを受け取ると、すぐに利用できる自走台
車があれば自動倉庫から要求された品物を取り出し、自
走台車に乗せて品物を送り出す。自走台車はその経路を
移動するのに必要な時間を消費した後に指定されたステ
ーションに到着し、自走台車が到着すると、到着した後
のΔt終了指令に載せて搬入出終了指令”TROE”を
SIMコマンドの発行元のシミュレータに送る。いま、
ステーション”4”からの搬入要求に対する搬入が終わ
ったとすると、このSIMコマンドは、「TROETR
ANMANG20014」と記述される。”TROE”
には先に示したように、SIMコマンド発行元、送り先
が記述される。続く”2001”は搬入要求が出された
ときのジョブ番号で、これによってどの要求に対する搬
入出終了であるかを識別する。最後の”4”がステーシ
ョン番号を与えており、これらの情報から組立ラインで
はどの処理が行われたかを判断し、それに応じてシミュ
レーション変数を変化させる。この例では、ステーショ
ン”4”のバッファを示す配列変数に”ppfd”とい
うシンボルを7つセットするという処理を行う。このよ
うな仕組みによって、同じステーションから複数の要求
が発行されたり、搬送経路が異なったりして、それらに
対する応答が前後しても問題が生じないようになってい
る。なお、同様にして、ジョブ番号が”2002”およ
び”2003”の要求も処理される。
【0043】本実施例でのシミュレーションは、生産工
程の状況に応じて時間幅△tを変更しつつこの時間幅△
t単位のシミュレーションを繰り返して行い、シミュレ
ーション時刻がシミュレーション終了時刻に達するまで
続けれらる。したがって、スーパバイザとシミュレータ
との間の無駄なデータ通信を回避して、迅速なるシミュ
レーションの実行処理を行うことができる。なお、上記
実施例は本発明の一例を示すものであり、本発明はこれ
に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ネットワーク上に接続された複数の離散事象シミ
ュレーション装置とシミュレーション管理装置とを組み
合わせて行う集中管理同期式の分散シミュレーション装
置において、シミュレーションの途中でシミュレーショ
ン時間幅を任意の値に変更することが可能となる。この
ため、シミュレーション対象の生産工程の時間帯に応じ
て、シミュレーション時間幅を最適なものに設定してシ
ミュレーションを遂行することができ、シミュレーショ
ン装置とシミュレーション管理装置との間の無駄なデー
タ通信を廃して、シミュレーションの実行時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る分散シミュレーショ
ン装置を示す構成図である。
【図2】 本発明の一実施例の対象となる工場レイアウ
トを示す模式図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るシミュレーション時
間幅の変更時刻と値とを示す対応図である。
【図4】 本発明の一実施例に係るSIMコマンドの一
覧を示す図である。
【図5】 集中管理同期式シミュレーションの処理手順
を示すタイムチャートである。
【図6】 従来技術におけるシミュレータの処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】 従来技術におけるスーパバイザの処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】 従来技術における分散シミュレーション装置
を示す構成図である。
【図9】 分散シミュレーション装置においてネットワ
ーク上でやりとりされるデータの書式を示す概念図であ
る。
【図10】 分散シミュレーション装置においてネット
ワーク上でやりとりされるデータの中のシミュレーショ
ンデータの書式を示す概念図である。
【符号の説明】 31・・・スーパバイザ(シミュレーション管理装
置)、34・・・シミュレーション制御部、 36・・
・通信処理部、37・・・通信ポート、 38・・・シ
ミュレーション時刻カウンタ、41・・・△t値保持
部、 42・・・△t変更処理部、43・・・△t値変
更部、 44・・・△t変更時刻判定器、45・・・△
t変更情報保持部、 46・・・△t変更メッセージ生
成部、65・・・ネットワーク、70A、70B・・・
シミュレータ(シミュレーション装置)、73・・・シ
ミュレータ本体、 75・・・通信処理部、76・・・
通信ポート、 77・・・△t値識別部、78・・・△
t値変更部、

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シミュレーション管理装置による管理の
    下にシミュレーション装置がシミュレーション上におけ
    る所定の時間幅でシミュレーションを実行し、当該時間
    幅毎に前記シミュレーション管理装置と前記シミュレー
    ション装置との間で通信を行う分散シミュレーション装
    置において、 前記シミュレーション管理装置は、シミュレーション上
    の時刻を計測する計測手段と、生産工程における稼働時
    間帯毎にシミュレーションを行うべき時間幅を前記計測
    手段により計測された時刻に応じて設定する時間幅設定
    手段と、前記時間幅設定手段により設定された時間幅を
    送信する送信手段と、を具備し、 前記シミュレーション装置は、前記シミュレーション管
    理装置の前記送信手段により送信された時間幅を受信す
    る受信手段と、状態変化が時刻に関して離散的である生
    産工程のシミュレーションを行う離散事象シミュレーシ
    ョン手段と、前記受信手段により受信された時間幅に応
    じたシミュレーション上における時間幅で前記離散事象
    シミュレーション手段によるシミュレーションの実行を
    行わせる制御手段と、を具備する、ことを特徴とする分
    散シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記シミュレーション管理装置の時間幅
    設定手段は、生産工程における稼働時間帯とその時間帯
    に対応するシミュレーションを行うべき時間幅を記憶す
    る記憶手段をさらに具備し、前記計測手段により計測さ
    れた時刻に応じて当該記憶手段により記憶されているシ
    ミュレーションを行うべき時間幅を設定することを特徴
    とする請求項1に記載の分散シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 前記シミュレーション管理装置は、生産
    工程におけるシミュレーションに必要なデータを送信す
    る第2の送信手段をさらに具備し、 前記シミュレーション装置は、当該第2の送信手段によ
    り送信されたデータを受信する第2の受信手段をさらに
    具備し、 前記シミュレーション装置の前記離散事象シミュレーシ
    ョン手段は、前記第2の受信手段に受信されたデータに
    応じてシミュレーションを行うことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の分散シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段により記憶されている稼働
    時間帯は、生産工程における始業時刻から休憩開始時刻
    までの間の時間帯、生産工程における休憩開始時刻から
    休憩終了時刻までの時間帯、及び生産工程における休憩
    終了時刻から終業時刻までの間の時間帯を含んでおり、 前記記憶手段により記憶されている生産工程における休
    憩開始時刻から休憩終了時刻までの時間帯に対応するシ
    ミュレーションを行うべき時間幅は、生産工程における
    始業時刻から休憩開始時刻までの間の時間帯に対応する
    シミュレーションを行うべき時間幅よりも長いことを特
    徴とする請求項2に記載の分散シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段により記憶されている時間
    幅は、対応する時間帯における一工程に割り当てられた
    タクト時間の10倍以内であることを特徴とする請求項
    2に記載の分散シミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 前記シミュレーション装置は、前記離散
    事象シミュレーション手段によりシミュレーションされ
    た結果のデータを送信する第2の送信手段をさらに具備
    し、 前記シミュレーション管理装置は、前記第2の送信手段
    により送信されたデータを受信する第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段により受信されたデータに応じて次
    のシミュレーションを行うべき時刻の際に前記各離散事
    象シミュレーション手段が必要とするデータを作成する
    データ作成手段と、前記データ作成手段により作成され
    たデータを送信する第3の送信手段と、をさらに具備
    し、 さらに、前記シミュレーション装置は、前記第3の送信
    手段により送信されたデータを受信する第3の受信手段
    を具備して、前記離散事象シミュレーション手段は当該
    第3の受信手段により受信されたデータに応じてシミュ
    レーションを行うことを特徴とする請求項1に記載の分
    散シミュレーション装置。
  7. 【請求項7】 シミュレーション管理部による管理の下
    にシミュレーション部がシミュレーション上における所
    定の時間幅でシミュレーションを実行し、当該時間幅毎
    に前記シミュレーション管理部と前記シミュレーション
    部との間で通信を行う分散シミュレーション方法におい
    て、 前記 シミュレーション管理部が、シミュレーション上の
    時刻を計測し、その計測されたシミュレーション上の時
    刻に応じて、生産工程における稼働時間帯毎にシミュレ
    ーションを行うべき時間幅を設定し、その設定した時間
    幅を送信し、前記 シミュレーション部が、その送信された時間幅を受
    信し、状態変化が時刻に関して離散的である生産工程の
    シミュレーションの実行をその受信された時間幅に応じ
    たシミュレーション上における時間幅で行うことを特徴
    とする分散シミュレーション方法。
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