JP2927122B2 - 非対称ldd型mosfetの製造方法 - Google Patents

非対称ldd型mosfetの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMOSFETの製造方法
に関し、特にLDD(ライトリィ・ドープト・ドレイン
(lightly doped drain))型MO
SFETの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置はますます大
規模化し、それにともない回路素子として用いられるM
OSFETの素子寸法は著しく微細化されてきている。
ところが集積回路装置どうしのインタフェースの規格は
統一されていなければならないから、MOSFETの素
子寸法が微細化されても電源電圧は単純にはスケーリン
グされない。そのため半導体集積回路装置においては素
子特性の劣化を引き起こすホットキャリヤ効果を十分に
抑制し信頼性を確保する素子設計が要求されている。
【0003】一般的には、ドレイン領域のチャネル側に
おける不純物濃度を低濃度にしてドレイン近傍の電界強
度を緩和したLDD型MOSFETが使用される。ま
た、普通に使用されているLDD型MOSFETは、ソ
ース領域のチャネル側も低濃度になっている。
【0004】次に、このような慣用のLDD型MOSF
ETの製造方法について述べる。
【0005】例えば、P型シリコン基板の表面に選択的
にフィールド酸化膜を形成して区画されたMOSFET
形成領域にゲート酸化膜を形成する。ゲート酸化膜をポ
リシリコン膜などで選択的に被覆してゲート電極とし、
イオン注入を行ない低濃度ソース領域およびドレイン領
域を形成する。CVD法で酸化シリコン膜を堆積し、異
方性エッチングを行ないゲート電極の両側に側壁スペー
サを形成する。再びイオン注入を行ない高濃度ソース領
域および高濃度ドレイン領域を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような対称構造の
LDD型MOSFETの寄生抵抗は、ホットキャリアの
発生量を減らすために低濃度ソース・ドレイン領域の濃
度を低くするほど大きくなる。MOSFETの飽和領域
におけるドレイン電流は、ドレイン領域の寄生抵抗には
あまり影響されないが、ソース領域の寄生抵抗による実
効的なゲート電圧の低下により大きく影響される。
【0007】このような動作電流の減少は、ドレイン領
域のチャネル側のみを低濃度にした非対称構造のLDD
型MOSFETの実現により回避できる。上述の製造方
法に修正を加えて非対称構造のLDD型MOSFETを
形成することを考えてみると、高濃度ソース領域および
高濃度ドレイン領域を形成するイオン注入工程の前に、
ソース側の側壁スペーサを除去すればよいことが直ちに
想到される。そのためにはフォトレジスト膜などによる
エッチング用マスクの形成とエッチング工程の追加が必
要とされ好ましい手法とはいえない。
【0008】次に、別法として、側壁スペーサの形成前
に、フォトレジスト膜などによるイオン注入用マスクを
形成しソース側にのみ高濃度のイオン注入を行なうこと
も考えられる。高濃度ドレイン領域の形成は側壁スペー
サの形成後に行なう。この手法ではフォトリソグラフィ
ー工程と高濃度イオン注入工程とがそれぞれ追加され
る。近年一般的に用いられるCMOS集積回路装置で
は、NチャネルMOSFETおよびPチャネルMOSF
ETのそれぞれの形成時にこれらの工程が追加されるの
で、工程の繁雑化の度合は大きくなる。
【0009】したがって本発明の目的は、工程の繁雑化
の度合が少ない非対称LDD型MOSFETの製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の非対称LDD型
MOSFETの製造方法は、まず、半導体基板の表面部
にフィールド酸化膜などの素子分離構造体を形成してM
OSFET形成領域を区画する工程を有している。次
に、前記MOSFET形成領域の表面にゲート絶縁膜を
形成し、ゲート電極を形成する。前記MOSFET形成
領域において前記ゲート電極の一方の側面、前記ゲート
電極の上面の少なくとも一部および前記ゲート絶縁膜上
の前記ゲート電極の一方の側面の近傍上に開口を有し少
なくとも前記ゲート電極の他方の側面と前記ゲート電極
の他方の側面の近傍を覆うフォトレジスト膜を形成す
る。前記フォトレジスト膜および前記ゲート電極を含む
マスクを用いて前記半導体基板の表面部に所定の不純物
イオンを注入し、前記ゲート電極の一方の側面と自己整
合する低濃度不純物拡散層を形成する。前記フォトレジ
スト膜開口部に選択的に絶縁膜を堆積する。この絶縁膜
の堆積工程の好ましい実施態様は、ケイフッ化水素酸に
二酸化シリコンを溶解した飽和水溶液にホウ酸水溶液を
添加した過飽和水溶液にウェーハを浸漬することであ
る。ウェーハの開口部に二酸化シリコンが析出し堆積さ
れる。この二酸化シリコン膜の選択成長は40℃以下の
低い温度で可能である。異方性エッチングを行ない二酸
化シリコンなどの絶縁物をエッチングし前記ゲート電極
の一方の側面にスペーサを形成する。前記フォトレジス
ト膜を除去し、前記ゲート電極および前記スペーサを含
むマスクを用いて所定の不純物イオンを前記半導体基板
の表面部に注入し、前記ゲート電極の他方の側面と自己
整合する高濃度ソース領域および前記スペーサと自己整
合する高濃度ドレイン領域を形成する。
【0011】
【作用】低濃度ドレイン領域を形成するためのイオン注
入用のマスクを構成する前記フォトレジスト膜は、スペ
ーサを形成するための絶縁膜形成用のマスクを兼ねてい
るので、対称LDD型MOSFETの製造方法に比較し
てこのフォトレジスト膜形成工程が増加するだけで済
む。CMOS集積回路装置を製造する場合、Nチャネル
MOSFETまたはPチャネルMOSFETのいずれか
一方を形成するためのイオン注入工程では他方のMOS
FET形成領域はフォトレジスト膜でマスクしておくの
が普通であるので、フォトリソグラフィー工程数の増加
はない。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0013】まず、二酸化シリコン膜の液相成長法につ
いて説明する。
【0014】ケイフッ化水素酸H2 SiF6 に二酸化シ
リコンを溶解した飽和水溶液にホウ酸H3 BO3 を添加
して過飽和状態とし、適当な基材を浸漬するとその表面
に二酸化シリコン膜が堆積される。このとき、基材の表
面にフォトレジスト膜などの有機膜を選択的に被着して
おくとその表面には二酸化シリコン膜は堆積されない。
基材としてソーダライムガラスを用いた例については日
本国公開特許公報 昭64−25986号に記載されて
いる。また、このような液相成長法を半導体装置の層間
絶縁膜の形成に応用した例については、エヌイーシー・
リサーチ・アンド・ディベロプペント法(NEC RE
SEARCH & DEVELOPMENT)第32
巻、第3号、1991年、7月、第315頁−第322
頁に論文を見い出すことができる。
【0015】この論文から摘録して二酸化シリコン膜の
液相成長法の一例について述べる。
【0016】濃度3.5モル/lのケイフッ化水素酸に
高純度の二酸化シリコン粒を35℃の温度で溶解し、ろ
過して飽和水溶液をつくる。この飽和水溶液を、図1に
示すように、攪拌器1を備えた容器2に入れ、ホウ酸水
溶液3を滴下器4から滴下しつつ4インチのシリコンウ
ェーハ6を浸漬する。過飽和水溶液5の温度は40℃以
下、例えば35℃、ホウ酸水溶液3の濃度および滴下速
度はそれぞれ0.1モル/lおよび10ml/h.lで
ある。2時間の浸漬で40nmの厚さの二酸化シリコン
膜が堆積された。厚さの不均一度は2%未満であった。
【0017】次に、本発明の一実施例について述べる。
【0018】図2に示すように、P型シリコン基板7の
表面を選択的に酸化してフィールド酸化膜8を素子分離
構造体として形成しNチャネルMOSFET形成領域を
区画する。NチャネルMOSFET形成領域の表面に厚
さ13.5nmのゲート酸化膜9を形成し、厚さ300
nmのポリシリコン膜を被着してパターニングを行ない
ゲート長0.35μmのゲート電極10を形成する。
【0019】次に、図3に示すように、ポジ型のフォト
レジスト膜11を形成する。このフォトレジスト膜11
はNチャネルMOSFET形成領域の約1/2を覆うよ
うに、開口12を有している。
【0020】次に、1×1013cm-2のリンイオンを注
入して、図4に示すように、低濃度のリン注入層13を
形成する。この状態のウェーハを、前述したケイフッ化
水素酸に二酸化シリコンを溶解した過飽和水溶液に浸漬
し、フォトレジスト膜の開口部のみに厚さ200nmの
二酸化シリコン膜14を堆積させる。
【0021】次に、反応性イオンによる異方性エッチン
グを行ない、図5に示すように、ゲート電極10の一方
の側面にスペーサ14aを形成する。これまでの工程、
すなわち、低濃度のリン注入層の形成、二酸化シリコン
膜14の堆積およびスペーサ14aの形成にフォトリソ
グラフィー工程(フォトレジスト膜11の形成工程)が
一回必要であるが、従来の対称LDD型MOSFETの
製造方法においても、CMOS集積回路装置の製造にあ
たっては、NチャネルMOSFETまたはPチャネルM
OSFET用のイオン注入時にはPチャネルMOSFE
T形成領域またはNチャネルMOSFET形成領域をフ
ォトレジスト膜で被覆する必要があるのでそのような場
合に比較するとフォトリソグラフィー工程の増加はな
い。
【0022】次に、フォトレジスト膜11を除去し、熱
処理を行ない、スペーサ形成時に露出したリン注入層1
3の表面に、図6に示すように、厚さ10nm程度の酸
化シリコン膜15を形成する。このとき、ゲート電極1
0の表面にも酸化シリコン膜16が形成され、ゲート電
極10で覆われていない部分のゲート酸化膜9aおよび
スペーサ14bも若干厚くなる。図6(b)には、この
状態を誇張して示してある。また、リン注入層13は活
性化されてN- 型不純物拡散層13Dとなる。次にNチ
ャネルMOSFET形成領域上に開口18を有するフォ
トレジスト膜17(CMOSの場合にはPチャネルMO
SFET形成領域を覆っている)を形成し、図7に示す
+ 型ソース領域19S,N+ 型ドレイン領域19Dを
形成するためヒ素イオンを注入し、層間絶縁膜20を堆
積する。N+ 型ソース領域19S,N+ 型ドレイン領域
19Dに達するコンタクト孔C1、ゲート電極10に達
するスルーホールC2を設け、Al−Si−Cu合金膜
を堆積し、パターニングを行ない、ソース配線層21
S、ドレイン配線層21Dおよびゲート配線層21Gを
形成する。
【0023】以上説明した実施例で形成されたチャネル
幅50μmの非対称LDD型MOSFETのドレイン電
圧VDS対ドレイン電流IDSの関係を図8に示す。これと
同一の素子寸法を有する対称LDD型MOSFETにつ
いては図9のようになる。これらのグラフから飽和電流
は約45%増加し、スナップバック電圧はほぼ同一であ
ることが判る。
【0024】図10は、前述の非対称LDD型MOSF
ETのN- 型不純物拡散層13Dを有する側を接地し他
方の側に正電圧を加えた場合(逆モード)の電圧−電流
特性を示す。飽和電流は図9の場合とほぼ同じである
が、スナップバック電圧は低くなっている。
【0025】図11にゲート長Lpolyとしきい電圧
Vthとの関係の一例を示す。本実施例による非対称L
DD型MOSFET(角印)と対称LDD型MOSFE
T(黒角印)とで短チャネル効果は同じと考えられる
が、非対称LDD型MOSFETの逆モード(黒丸印)
では短チャネル効果は著しい。逆モードではドレイン領
域に低濃度不純物拡散層がなくドレイン領域からチャネ
ル領域へ向けて空乏層が伸びるからである。
【0026】CVD法およびLPD法でそれぞれスペー
サ用の酸化シリコン膜を形成した対称LDD型MOSF
ETについてホットキャリヤによる劣化を調べた結果の
一例を図12に示す。ただし、スペーサの厚さは150
nm、N- 型不純物拡散層形成のためのリン・ドースは
4×1013cm-2である。横軸にチャネル幅1μmあた
りの基板電流、縦軸にしきい電圧が100mVだけ上昇
するまでの時間として与えられる寿命を示す。LPD法
によるものの方が約2倍の寿命を有している。LPD法
による酸化シリコン膜にはフッ素が含有されていて電子
トラップができ難いためとも考えられよう。
【0027】LDD型MOSFETの動作電流およびホ
ットキャリヤ耐性とN- 型不純物拡散層形成のためのリ
ン・ドースとの関係を図13に示す。ただし素子寸法
は、ゲート長0.45μm、ゲート幅10μm、ゲート
酸化膜の厚さ13.5nm、スペーサの厚さ200nm
であり、動作電流はゲート電圧5V,ドレイン電圧5V
のときのドレイン電流である。ホットキャリヤ耐性は、
ゲート電圧2V、チャネル幅1μm当りの基板電流5μ
Aのときのドレイン電圧で定義される。黒角印は非対称
LDD型MOSFET,黒丸印は対称LDD型MOSF
ETに対応する。対称LDD型MOSFETの動作電流
はリン・ドースが減ると急激に減少するが、非対称LD
D型MOSFETでは緩やかな減少に留まっている。リ
ン・ドースが少なくなるとチャネル長が比較的に大きく
なって動作電流が小さくなるが、前者ではソース抵抗の
増大による影響がこれに加わるためと考えられる。非対
称LDD型MOSFETのホットキャリヤ耐性がわずか
ながら低くなっているのは、一定のドレイン電圧でチャ
ネル電子密度が大きくなり衝突電離がこれに伴なうから
である。また、リン・ドース1.5×1013cm-2での
ホットキャリヤ耐性は、電源電圧5±0.5Vで使用で
きる値であり、動作電流5.3mAはスケーリング上妥
当な数値である。
【0028】以上の説明から判るように、本発明により
電源電圧5Vで動作可能な0.45μm前後のゲート長
のNチャネルMOSFETを形成できる。
【0029】図14は本発明の製造法によるNチャネル
MOSFETを2入力NANDゲートの回路素子として
使用した例を示している。PチャネルMOSFETMp
1,Mp2はLDD構造でない普通のトランジスタ、N
チャネルMOSFET Mn1,Mn2は非対称LDD
型MOSFETでドレイン側にスペーサが形成されてい
る。
【0030】次に、前述した一実施例の第1の応用例に
ついて説明する。
【0031】ICにおいてはメモリセルのトラスンファ
ゲートのようにMOSFETの一対のソース・ドレイン
領域のうちどちらがソース領域またはドレイン領域と特
定できない場合もある。そのようなところに非対称LD
D型MOSFETを使用するのは好ましくない。従っ
て、図15に示すように、非対称LDD型MOSFET
ASTと対称LDD型MOSFET STとを同一半導
体チップに形成できれば好都合である。本発明では、こ
のことは容易に行ないうる。すなわち、AST形成領域
では図3に示したのと同じような開口を有し、ST形成
領域ではゲート電極の両側を露出する開口を有するフォ
トレジスト膜を設けてN- 型不純物拡散層13Sおよび
13D形成のためのリンイオンの注入を行ない、LPD
法により酸化シリコン膜の選択成長を行ない、異方性エ
ッチングを行ないAST用のスペーサ14aとST用の
スペーサ14bを形成すればよい。
【0032】次に、前記一実施例の第2の応用例につい
て説明する。
【0033】PチャネルMOSFETではNチャネルM
OSFETにおけるほどホットキャリヤ効果は大きくな
い。従って、現在のCMOS ICで通常行なわれてい
るように、両者に対して同じ厚さのスペーサを形成して
LDD構造を実現するとPチャネルMOSFETのドレ
イン電流が犠牲になる。CVD法によりスペーサ用の酸
化シリコン膜を形成するときは、選択成長が困難である
のでそれもやむをえない。本発明によれば、後述のよう
に、NチャネルMOSFETとPチャネルMOSFET
とでそれぞれスペーサの厚さを独立に設定できる。
【0034】図16に示すように、P型シリコン基板1
07の表面部に形成されたPウェル123部およびNウ
ェル124部にそれぞれNチャネルMOSFET Mn
およびPチャネルMOSFET Mpを形成する。Pウ
ェル123部およびNウェル124部のMOSFET形
成領域にそれぞれゲート酸化膜9を形成し、ゲート電極
16を形成する。次に、図3から図6を参照して説明し
たのと同様にしてNチャネルMOSFETのN- 型不純
物拡散層113Dを形成する。スペーサ114aの厚さ
は200nmとする。ただし、N- 型不純物拡散層11
3D形成のためのイオン注入用のマスクとしてのフォト
レジスト膜はPチャネルMOSFET形成領域を覆って
いる。軽く熱処理して酸化シリコン膜を形成した後に、
ほぼ同様の手順によりPチャネルMOSFETのP-
不純物拡散層125Dを形成する。ただし、スペーサ1
14Cの厚さは100nmとする。また、注入するイオ
ンはボロンイオンである。再び軽く熱処理をしたのち、
それぞれフォトレジスト膜をマスクとしてヒ素イオンお
よび二フッ化ボロンイオンの注入を行ないN+ 型ドレイ
ン領域119DとN+ 型ソース領域119SおよびP+
型ドレイン領域126DとP+ 型ソース領域126Sを
形成する。このように、PチャネルMOSFETのスペ
ーサの厚さを小さくでき、P- 型不純物拡散層の寄生抵
抗を小さくできる。
【0035】以上、ゲート電極をポリシリコン膜で形成
した例について述べたが、タングステンなどの高融点金
属膜やそのシリサイド膜、ポリサイド膜などを使用して
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、非対称L
DD型MOSFETの製造にあたり、ゲート電極を形成
したのちフォトレジスト膜でゲート電極の片側とその近
傍を覆い低濃度不純物拡散層用のイオン注入を行ない、
絶縁膜を選択的に形成し、異方性エッチングを行なって
スペーサを形成し、フォトレジスト膜を除去したのち高
濃度ドレイン領域および高濃度ソース領域を形成するの
で、ソース寄生抵抗が小さく大きなドレイン電流をとれ
る非対称LDD型MOSFETを容易に製造でき、IC
の一層の高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で使用する液相成長装置を概
略的に示す模式図である。
【図2】前記一実施例の説明のための半導体チップの平
面図(図2(a))および断面図(図2(b))であ
る。
【図3】図2に対応する工程の次工程の説明のための平
面図(図3(a))および断面図(図3(b))であ
る。
【図4】図3に対応する工程の次工程の説明のための平
面図(図4(a))および断面図(図4(b))であ
る。
【図5】図4に対応する工程の次工程の説明のための平
面図(図5(a))および断面図(図5(b))であ
る。
【図6】図5に対応する工程の次工程の説明のための平
面図(図6(a))および断面図(図6(b))であ
る。
【図7】図6に対応する工程の次工程の説明のための平
面図(図7(a))および断面図(図7(b))であ
る。
【図8】本発明による非対称LDD型MOSFETのド
レイン電圧対ドレイン電流の関係の一例を示すグラフで
ある。
【図9】対称LDD型MOSFETのドレイン電圧対ド
レイン電流の関係の一例を示すグラフである。
【図10】本発明による非対称LDD型MOSFETの
低濃度不純物拡散層をソースとして動作させた場合のド
レイン電圧対ドレイン電流の関係の一例を示すグラフで
ある。
【図11】本発明による非対称LDD型MOSFETの
短チャネル効果を対称型LDD型MOSFETのそれと
比較して示すグラフである。
【図12】対称LDD型MOSFETの基板電流対寿命
の関係のスペーサの作成方法による相違を示すグラフで
ある。
【図13】LDD型MOSFETの低濃度不純物拡散層
形成のためのリン・ドースと動作電流との関係を示すグ
ラフである。
【図14】前記一実施例によるNチャネルMOSFET
を使用したCMOS NANDゲートの回路図である。
【図15】前記一実施例の第1の応用例を説明するため
の断面図である。
【図16】前記一実施例の第2の応用例を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
1 攪拌器 2 容器 3 ホウ酸水溶液 4 滴下器 5 過飽和水溶液 6 シリコンウェーハ 7,107 P型シリコン基板 8 フィールド酸化膜 9 ゲート酸化膜 10 ゲート電極 11 フォトレジスト膜 12 開口 13 低濃度のリン注入層 13D,113D N- 型不純物拡散層 14 二酸化シリコン膜 14a,14b,114c スペーサ 15 酸化シリコン膜 16 酸化シリコン膜 17 フォトレジスト膜 18 開口 19D,119D N+ 型ドレイン領域 19S,119S N+ 型ソース領域 20 層間絶縁膜 21D ドレイン配線層 21G ゲート配線層 21S ソース配線層 123 Pウェル 124 Nウェル 125D P- 型不純物拡散層 126D P+ 型ドレイン領域 126S P+ 型ドレイン領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面部に素子分離構造体を
    形成してMOSFET形成領域を区画する工程と、 前記MOSFET形成領域の表面にゲート絶縁膜を形成
    する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に選択的にゲート電極を形成する工
    程と、 前記MOSFET形成領域において前記ゲート電極の一
    方の側面、前記ゲート電極の上面の少なくとも一部およ
    び前記ゲート絶縁膜上の前記ゲート電極の一方の側面
    近傍上に開口を有し少なくとも前記ゲート電極の他方の
    側面と前記ゲート電極の他方の側面の近傍を覆うフォト
    レジスト膜を形成する工程と、 前記フォトレジスト膜および前記ゲート電極をマスク
    して用い前記半導体基板の表面部に所定の不純物イオン
    を注入して前記ゲート電極の一方の側面と自己整合する
    低濃度ドレイン領域となる不純物拡散層を形成する工程
    と、 前記フォトレジスト膜の開口部に選択的に絶縁膜を堆積
    する工程と、 異方性エッチングにより前記絶縁膜をエッチングし前記
    ゲート電極の一方の側面にスペーサを形成する工程と、
    前記フォトレジスト膜を除去したのち前記ゲート電極お
    よび前記スペーサをマスクとして用い前記半導体基板の
    表面部に所定の不純物イオンを注入して前記スペーサと
    自己整合する高濃度ドレイン領域および前記ゲート電極
    の他方の側面と自己整合する高濃度ソース領域を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする非対称LDD型MOS
    FETの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記レジスト膜の開口部に絶縁膜を形成
    する工程が、ケイフッ化水素酸に二酸化シリコンを溶解
    した飽和水溶液にホウ素水溶液を添加した過飽和水溶液
    にウェーハを浸漬して二酸化シリコンを前記開口部に析
    出させ堆積させる選択液相成長法である請求項1記載の
    非対称LDD型MOSFETの製造方法。
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