JP2926969B2 - Mis型電界効果トランジスタを有する半導体装置 - Google Patents

Mis型電界効果トランジスタを有する半導体装置

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JP2926969B2
JP2926969B2 JP2302867A JP30286790A JP2926969B2 JP 2926969 B2 JP2926969 B2 JP 2926969B2 JP 2302867 A JP2302867 A JP 2302867A JP 30286790 A JP30286790 A JP 30286790A JP 2926969 B2 JP2926969 B2 JP 2926969B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、MIS型電界効果トランジスタを有する半導
体装置に関し、特に、微細化された素子の静電破壊を防
止する構造に関するものである。
〔従来の技術〕
現在、MIS(Metal Insulator Semiconductor)型電界
効果トランジスタは、多くの半導体集積回路に用いられ
ているが、半導体装置の高集積化に伴ってMIS型電界効
果トランジスタの微細化が要求されており、この微細化
に対応するために様々な工夫がなされている。
第14図には、従来のMIS型電界効果トランジスタの平
面図を示す。ここで、シリコン基板の表面側にp型の島
領域1が形成され、この上にゲート絶縁膜(図示せず)
を介してポリシリコンからなるゲート電極2が形成さ
れ、このゲート電極2をマスクとして、セルフアライン
により領域3にドナー不純物が拡散され、ソース領域4
及びドレイン領域5が形成されている。このソース領域
4の上部を覆う絶縁膜(図示せず)の上には、ソース電
極6が形成されており、ソース領域4とソース電極6
は、コンタクト孔4a,4b・・・を通して互いに導電接触
している。また、ドレイン領域5は、コンタクト孔5a,5
b・・・を通してドレイン電極7に導電接触しており、
以上の構造によってMISFETが形成される。なお、このMI
SFETの周囲には、コンタクト孔8a,8b・・・を通してソ
ース電極6に導電接触するp+型のガードリング8が形成
されている。またこのMISFETにおいては、素子の微細化
を達成するためにコンタクト孔のサイズも小さくなって
おり、これに伴うコンタクト抵抗の増加を抑えるため
に、多数のコンタクト孔を等間隔に配列するようにして
いる。
更に、従来、上記のMISFETのドレイン耐圧を向上させ
るために、LDD(Lightly Doped Drain)構造、又はGDD
(Graded Drain and Source Diffusion)構造と呼ばれ
るものがあり、第15図には、そのチャネル長方向の断面
図を示し、第16図には、そのドレイン領域におけるチャ
ネル幅方向の断面図を示す。このMISFETでは、低濃度ド
レイン領域50の内部に高濃度ドレイン領域51が形成され
ており、ゲート電極側には低濃度ドレイン領域50が存在
することからこの部分の空乏層の伸びが大きくなり、ド
レイン端の電界が緩和されて、耐圧特性が向上する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のMIS型電界効果トランジス
タには、以下の問題点がある。
すなわち、素子全体の寸法の微細化に伴ってドレイン
拡散の深さ、ゲート酸化膜の厚さ及び実効チャネル幅の
寸法がそれぞれ縮小された形で形成されるので、静電気
によって発生する電流密度が相対的に大きくなり、素子
の静電破壊耐量が低下する。特に、ドレイン領域5の拡
散深さが領域表面積の減少に伴って浅くなるので、ドレ
イン領域5と基板1間に寄生する等価ダイオードの順方
向の静電破壊及びサージ破壊に対する耐量が低下する。
すなわち、ドレイン部の等価回路としては、第10図に示
すように、MIS型電界効果トランジスタのソースとドレ
イン間に、ドレイン抵抗RD−ia,RD−ib,RD−ic,RD−i
d、ダイオードD−ia,D−ib,D−ic,D−idと、基板抵抗R
S−ia,RS−ib,RS−ic,RS−id(i=1〜N)とが直列に
接続された回路がドレイン領域表面上の±XY方向に並列
に配列されていると考えられるため、第14図に示すドレ
イン領域のチャネル幅方向の端部21(第10図において、
例えば、i=N)においてはその境界面の曲率が原因と
なって静電気に基づく電流が集中し、ここから静電破壊
が発生し易くなるのであるが、上記のように、素子の微
細化に基づいてドレイン領域5の拡散深さが浅くなるに
従ってドレイン領域5の境界面の曲率が大きくなり、こ
の結果、その湾曲部における電流集中の度合いが増すの
である。
一方、素子の静電破壊耐量を高めるためには、ドレイ
ン拡散を深くし、面積を大きくするか、又は出力保護ダ
イオードを作り込む等の必要があるが、これらは全て素
子の占有面積を増加させることに繋がるので、半導体装
置の集積化の要請には反する結果となる。
また、上記高耐圧型のドレイン構造が採用される場合
には、ゲート電極2側に低濃度ドレイン領域50が高濃度
ドレイン領域51よりも所定量だけ張り出して形成されて
いることとなる一方で、ドレイン領域5のチャネル幅方
向の低濃度ドレイン領域50の端部は高濃度ドレイン領域
51の端部に比較的接近して形成されており、しかも、こ
の端部には、高濃度のガードリング8が対向しているこ
ともあって、そのドレイン領域5のチャネル幅方向の端
部には通常構造のドレイン領域5よりも静電気に基づく
電流が集中し易く、このため素子の静電破壊耐量が更に
低下するという問題点もあった。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、
その課題は、MIS型電界効果トランジスタの平面パター
ンのみを変えることにより、静電気に基づく電流の集中
を回避し、素子の占有面積を増加させることなく、素子
の静電破壊耐量を高めることができる半導体微細化技術
に適したMIS型電界効果トランジスタを有する半導体装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明は、ゲート電極
下に形成された第1導電型のチャネル領域の両側に第2
導電型の第1領域及び第2領域が形成され、第1領域に
は複数の第1電極、第2領域には複数の第2電極に対し
て導電接触する電極接触面を備えているMIS型電界効果
トランジスタを有する半導体装置において、 第1領域の周囲をチャネル領域が全周に亘ってほぼ等
しい幅で包囲し、チャネル領域の周囲を第2領域が包囲
した平面パターンを有しており、この平面パターンにお
いては、第1電極の電極接触面からチャネル領域との境
界までの最短距離及び第2電極の電極接触面からチャネ
ル領域との境界までの最短距離がそれぞれ全周に亘って
ほぼ等しく形成されており、複数の第2電極は第2領域
上に略同じ間隔で列設されており、ここに、第1領域又
は第2領域の少なくとも一方を、第1電極と導電接触す
る高濃度領域とこの高濃度領域のチャネル領域側に形成
された低濃度領域とを有するものとし、その低濃度領域
の幅を全周に亘ってほぼ等しく形成したことを特徴とす
る。この場合において、低濃度領域の表面キャリア濃度
を、5×1018atoms・cm-2以下とすることが望ましい。
〔作用〕
本発明によれば、第1領域を中心としてチャネル領域
が全周に亘ってほぼ同一幅で取り囲み、第1電極の電極
接触面から第2電極の電極接触面までの最短距離が全周
に亘ってほぼ均一に形成されるので、全方向の内部抵抗
が均一になり、静電気に基づく電流が全周に均一に分散
される。したがって、従来のような電流の集中が抑制さ
れるので、静電破壊耐量が向上する。
微細化プロセスにおいて電流集中による静電破壊耐量
の問題が特に顕在化するところであるが、本発明におい
ては、複数の第2電極を第2領域上に略同じ間隔で列設
することにより、微細化プロセスにより各コンタクト孔
を高精度で形成し、各電極接触面の縁を揃えることがで
きる。それ故、各第2電極の電極接触面とチャネル領域
との境界までの最短距離を等しくできる。このため、各
電極での導電接触度も均一になり、電流がより一層均一
に分散されることになるので、静電破壊耐量が向上す
る。
特に、第1領域又は第2領域の少なくとも何れか一方
のチャネル領域側に、低濃度領域を形成し、第1電極又
は第2電極に導電接触する高濃度領域を形成して成るた
め、素子耐圧を高めることができるものの一般に静電破
壊耐量が低下するものであるが、その低濃度領域の幅を
一定にすることによって、通常構造のMISFETとほぼ同様
のレベルにまで静電破壊耐量を回復させることができ
る。
そして、低濃度領域の表面キャリア濃度が5×1018at
oms・cm-2以下である場合には、その効果が著しい。
次に、本発明の実施例を説明する前に参考例を説明す
る。
(参考例) 第1図には、半導体装置内に形成されたMISFETの第1
参考例の平面図を、第2図及び第3図には、第1図のa
−b線及びc−d線に沿って切断した状態を示す切断矢
視図を示す。このMISFETにおいては、シリコン基板(図
示せず)の表面側に形成された表面濃度2×1016atoms
・cm-2のp型の島領域1上に厚さ250Åのゲート絶縁膜
(図示せず)を介して厚さ5000Åのポリシリコンからな
るゲート電極2が形成され、この上から、周囲が膜厚1
μmのフィールド酸化膜10で包囲された領域3に、例え
ば、ゲート電極2をマスクとしたセルフアラインでAs等
のイオンを注入して、深さ0.2μm、表面濃度1020atoms
・cm-2のソース領域4及びドレイン領域5が形成されて
いる。更にこれらの上に層間絶縁膜(図示せず)が全面
に形成され、この絶縁膜のソース領域4及びドレイン領
域5上に形成された開口部上に、ソース電極6及びドレ
イン電極7がAlの蒸着等により形成されている。
なお、これらの周囲には、コンタクト孔8a,8b,8c・・
・を通してソース電極6に導電接触した深さ0.3μm、
表面濃度1020atoms・cm-2のp+型のガードリング8がシ
リコン基板1の表面側に形成されている。
ここで、ドレイン領域5とドレイン電極7との接触面
のチャネル側の端辺と、ドレイン領域5のチャネル側の
端辺との間の間隔はα、チャネル幅方向のそれらの端辺
の間隔はβ、となるように形成されている。この場合、
ドレイン領域5のコンタクト孔5a,5b,5c,5dは、それぞ
れ、β/α=0.5〜2.0の範囲内で配置を変えてMISFETを
作製したが、本参考例では、素子の占有面積を増加させ
ることなく、簡単にβ/αの比を変えるために、αを2
μmで一定とし、βを1〜4μmとなるように設定し
た。
このような平面配置を有するMOSFETの静電破壊耐量の
前記β/αの比に対する依存性を第11図に示す。ここ
で、通常、β/αの値を2.0程度にすると、β/αの値
が1である場合に較べて2倍近い静電破壊耐量に、ま
た、β/αの値が0.5の場合に対しては5倍以上の静電
破壊耐量となる。この静電破壊耐量の向上は、MOSFETの
ドレイン領域5の深さや面積を増加させることなく、コ
ンタクト孔5a,5b,5c,5dの配置等を変えることのみによ
っても実現することができる。
第1参考例では、特に、ドレイン領域5のチャネル幅
方向の端辺がソース電位の付与されたガードリング8に
対向しているので、その端辺部分の電流集中を防止する
ことによって上記の顕著な効果が得られているものと考
えられる。
β/αの値は、第1参考例のMOSFET以外にも、様々な
平面パターンを有するMOSFETにも適用することができ
る。
第4図には第2参考例の平面図を示し、第5図には第
4図に示すa−b線に沿って切断した状態を示す切断矢
視図である。第2参考例の基本的な製造工程及び構造は
第1参考例に準ずるものであるが、この場合、第4図及
び第5図に示すように、シリコン基板(図示せず)のp
型の島領域1の表面側に、中心にドレイン領域5が形成
され、この周囲を完全に取り囲むように、均一幅のゲー
ト電極2が形成され、更に、そのゲート電極2の外側に
これを取り囲むように形成されたソース領域4が配置さ
れた環状構造となっている。なお、ソース領域4の周囲
には、素子のラッチアップを阻止するためにp+型のガー
ドリング8が形成され、これらの表面上において、ソー
ス領域4には、絶縁膜に形成されたコンタクト孔4a,4b,
・・・を通して導電接触するソース電極6が形成され、
ドレイン領域5上には同絶縁膜に形成されたコンタクト
孔5a,5b,・・・を通して導電接触するドレイン電極7が
形成されている。
ここに、コンタクト孔5a,5b,・・・からドレイン領域
5の端部までの距離は10μm、ゲート電極の幅は4μ
m、ソース領域4の幅は5μmとなっており、それらは
全周に亘って均一に形成されている。
第2参考例では、ドレイン電極7がドレイン領域5と
導電接触する部分たるコンタクト孔5a,5b,・・・の位置
が、ドレイン領域5の中央部にドレイン端との距離がほ
ぼ均一となるように配列されており、また、複数のソー
ス電極6がソース領域4と導電接触する部分たるコンタ
クト孔4a,4b,・・・の位置が、ソース領域4の中央部に
縦列している。したがって、ドレイン電極7からソース
電極6までの最短距離は、環状構造の全ての周囲上にお
いてほぼ均一になっているので、第10図に示すような等
価回路を考えた場合、静電気により発生する電流の平面
分布も均一になり、平面上における電流集中を防止する
ことができる。
特に、複数のソース電極6がソース領域4上に略同じ
間隔で列設されていることから、複数のコンタクト孔4
a,4b,・・・を離散的に形成すれば良く、微細化プロセ
ス上での開孔精度が良好となる。このため、各ソース領
域4での導電接触度も均一になり、電流がより一層均一
に分散されることになるので、静電破壊耐量が向上す
る。この結果、第12図に示すように、素子の静電破壊耐
量は従来の約1.5倍となった。しかも、この参考例では
ドレイン領域5、ゲート電極2、ソース領域4及びガー
ドリング8が環状に配置されることによって、素子の占
有面積が縮小されるという効果をも持ち、逆に言えば、
同一面積上には従来よりも大きな電流容量を持つ素子を
形成することができる。
第2参考例においては、ソース領域4の周囲にガード
リング8を設けているが、単一で素子間分離された素子
を形成する場合には、このガードリング8は不要とな
る。また、この場合、ソース領域4とドレイン領域5の
位置関係を逆にして、ソース領域4を中心とする環状構
造を形成することも可能である。
更に、ドレイン領域5及びソース領域4の平面構造自
体は対称性のある構造に限られるものではなく、最低
限、ドレイン電極5の接触面からドレイン端までの距離
及びソース電極4の接触面からチャネル領域との境界部
までの距離がそれぞれ全周に亘ってほぼ均一に形成され
ていれば上記の効果を発揮することができる。したがっ
て、これらの領域形状にとらわれず、電極接触面、すな
わちコンタクト孔の配置のみを調整することによって静
電破壊耐量を向上させることも可能である。
(実施例) 次に、本発明の実施例を説明する。本実施例は、第6
図に示す平面構造を有するものであって、第2参考例と
同一構造のゲート電極2、ソース領域4及びガードリン
グ8が形成されているが、素子の耐圧向上を期すため
に、ドレイン領域5は、ドレイン電極5に導電接触する
高濃度ドレイン領域51と、その周囲のゲート電極2側に
均一な幅を以て形成された低濃度ドレイン領域50とから
構成されている。
この構造の形成は、先ず、ゲート電極2を形成した
後、第7図に示すように、このゲート電極2及びレジス
ト10をマスクとしてセルフアラインで2×1013atoms・c
m-2程度のドーズ量でP(リン)をイオン注入し、熱処
理工程を経て深さ1.0μm、表面濃度2×1017atoms・cm
-2の低濃度ドレイン領域50を形成する。次に、第8図に
示すように、ドレイン部分にレジスト11を、ソース部に
レジスト12を形成して、電極とのオーミック接触を得る
に充分な高キャリア濃度となるようにAs(砒素)をイオ
ン注入して、ソース領域4とともにゲート電極2から所
定幅オフセットさせた状態で高濃度ドレイン領域51を形
成し、第9図に示すように、ガードリング8を形成した
後、最後にソース領域4上にソース電極6及び高濃度ド
レイン領域51上にドレイン電極7をそれぞれ形成する。
この実施例では、所謂LDD構造を採用することによっ
て素子の耐圧を向上させているが、ドレイン接合が島領
域と低濃度ドレイン領域51との界面によって形成される
ので、一般に通常構造の素子よりも静電破壊耐量が低下
する。しかし、本実施例によれば、その耐量低下を殆ど
第2参考例と同様のレベルまで回復させることができ
る。この実施例と同一構造のMISFETにおいて、その低濃
度ドレイン領域50の表面濃度を変化させて形成し、その
静電破壊耐量を測定した結果を第13図に示す。ここで、
従来例では低濃度ドレイン領域50の表面濃度が5×1018
atoms・cm-2である付近を境として急激に静電破壊耐量
が変化しているのに対し、本実施例では静電破壊耐量の
変化は比較的緩やかであって、結局、5×1018atoms・c
m-2以下の部分では、特に静電破壊耐量の改善が著しい
ことがわかる。この表面濃度5×1018atoms・cm-2以下
という数値は、実際にLDD構造を形成する場合にその耐
圧を顕著に向上させるために必要な値であり、本実施例
は実用上極めて有用である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、第1領域を中心としてチャネル領域
が全周に亘ってほぼ同一幅で取り囲み、第1電極の電極
接触面から第2電極の電極接触面までの最短距離が全周
に亘ってほぼ均一に形成されるので、全方向の内部抵抗
が均一になり、静電気に基づく電流が全周に均一に分散
される。したがって、従来のような電流の集中が抑制さ
れるので、静電破壊耐量が向上する。複数の第2電極を
第2領域上に略同じ間隔で列設することにより、微細化
プロセスにより各コンタクト孔を高精度で形成し、各電
極接触面の縁を揃えることができる。それ故、各第2電
極の電極接触面とチャネル領域との境界までの最短距離
を等しくできる。このため、各電極での導電接触度も均
一になり、電流がより一層均一に分散されることになる
ので、静電破壊耐量が向上する。
特に、第1領域又は第2領域の少なくとも何れか一方
のチャネル領域側に、低濃度領域を形成し、第1電極又
は第2電極に導電接触する高濃度領域を形成して成るた
め、素子耐圧を高めることができるものの一般に静電破
壊耐量が低下するものであるが、その低濃度領域の幅を
一定にすることによって、通常構造のMISFETとほぼ同様
のレベルにまで静電破壊耐量を回復させることができ
る。
そして、低濃度領域の表面キャリア濃度が5×1018at
oms・cm-2以下である場合には、その効果が著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1参考例のMISFETの構造を示す平面
図である。 第2図は第1図のa−b線に沿って切断した状態を示す
切断矢視図である。 第3図は第1図のc−d線に沿って切断した状態を示す
切断矢視図である。 第4図は本発明の第2参考例のMISFETの構造を示す平面
図である。 第5図は第4図のa−b線に沿って切断した状態を示す
切断矢視図である。 第6図は本発明の実施例のMISFETの構造を示す平面図で
ある。 第7図乃至第9図は第6図のc−d線に沿って切断した
部分の工程断面図である。 第10図は従来のMISFETにおけるドレイン部の等価回路図
である。 第11図は第1参考例の静電破壊耐量とβ/αの値との関
係を示すグラフ図である。 第12図は従来例と第2参考例の静電破壊耐量を比較して
示すグラフ図である。 第13図は実施例の静電破壊耐量と低濃度ドレイン領域の
表面濃度との関係を示すグラフ図である。 第14図は従来のMISFETの構成を示す平面図である。 第15図及び第16図は従来の高耐圧型MISFETの構造を示す
縦断面図である。 〔符号の説明〕 1……島領域 2……ゲート電極 3……拡散領域 4……ソース領域 4a,4b,4c,4d……コンタクト孔 5……ドレイン領域 5a,5b,5c,5d……コンタクト孔 6……ソース電極 7……ドレイン電極 8……ガードリング 8a,8b,8c,8d……コンタクト孔 50……低濃度ドレイン領域 51……高濃度ドレイン領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート電極下に形成された第1導電型のチ
    ャネル領域の両側に第2導電型の第1領域及び第2領域
    が形成され、該第1領域には複数の第1電極、該第2領
    域には複数の第2電極に対して導電接触する電極接触面
    を備えているMIS型電界効果トランジスタを有する半導
    体装置において、 前記第1領域の周囲を前記チャネル領域が全周に亘って
    ほぼ等しい幅で包囲し、前記チャネル領域の周囲を前記
    第2領域が包囲した平面パターンを有しており、該平面
    パターンにおいては、前記第1電極の電極接触面から前
    記チャネル領域との境界までの最短距離及び前記第2電
    極の電極接触面から前記チャネル領域との境界までの最
    短距離がそれぞれ全周に亘ってほぼ等しく形成されてお
    り、前記複数の第2電極は前記第2領域上に略同じ間隔
    で列設されており、前記第1領域は、前記第1電極と導
    電接触する高濃度領域と該高濃度領域の前記チャネル領
    域側に形成された低濃度領域とを有し、該低濃度領域の
    幅は全周に亘ってほぼ等しく形成されていることを特徴
    とするMIS型電界効果トランジスタを有する半導体装
    置。
  2. 【請求項2】ゲート電極下に形成された第1導電型のチ
    ャネル領域の両側に第2導電型の第1領域及び第2領域
    が形成され、該第1領域には複数の第1電極、該第2領
    域には複数の第2電極に対して導電接触する電極接触面
    を備えているMIS型電界効果トランジスタを有する半導
    体装置において、 前記第1領域の周囲を前記チャネル領域が全周に亘って
    ほぼ等しい幅で包囲し、前記チャネル領域の周囲を前記
    第2領域が包囲した平面パターンを有しており、該平面
    パターンにおいては、前記第1電極の電極接触面から前
    記チャネル領域との境界までの最短距離及び前記第2電
    極の電極接触面から前記チャネル領域との境界までの最
    短距離がそれぞれ全周に亘ってほぼ等しく形成されてお
    り、前記複数の第2電極は前記第2領域上に略同じ間隔
    で列設されており、前記第2領域は、前記第2電極と導
    電接触する高濃度領域と該高濃度領域の前記チャネル領
    域側に形成された低濃度領域とを有し、該低濃度領域の
    幅は全周に亘ってほぼ等しく形成されていることを特徴
    とするMIS型電界効果トランジスタを有する半導体装
    置。
  3. 【請求項3】請求項第1項又は第2項に記載のMIS型電
    界効果トランジスタを有する半導体装置において、前記
    低濃度領域の表面キャリア濃度は、5×1018atoms・cm
    -2以下であることを特徴とするMIS型電界効果トランジ
    スタを有する半導体装置。
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