JP2926462B2 - 浮体コンクリートブロックの連結装置 - Google Patents

浮体コンクリートブロックの連結装置

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JP2926462B2
JP2926462B2 JP5345775A JP34577593A JP2926462B2 JP 2926462 B2 JP2926462 B2 JP 2926462B2 JP 5345775 A JP5345775 A JP 5345775A JP 34577593 A JP34577593 A JP 34577593A JP 2926462 B2 JP2926462 B2 JP 2926462B2
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floating concrete
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connecting device
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満 立川
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TACHIKAWA GIJUTSU KENKYUSHO JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は浮体コンクリートブロ
ックの連結装置、より詳細には浮き桟橋などを構成する
ために複数個の浮体コンクリートブロックを相互に連結
する装置に関する。
【0002】水面上に浮き桟橋として、あるいは軟弱な
地盤の表面に舗道などとして、たとえば発泡樹脂を芯と
してその周囲をコンクリートで被覆したブロックを金属
製の連結部材を用いて連結して配置することは、極めて
普通に行われていることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の浮体構造物に
おいては、波浪あるいは浮体に加わる荷重などによって
各個の浮体がそれぞれ別々に移動しようとするので、そ
の連結部分に引っ張りあるいは圧縮などの外力が働く。
それゆえ、連結装置を介して接続された複数個の浮体コ
ンクリートブロックを相互に緊張状態に連結して、殆ど
完全に一体となるようにすることが必要である。
【0004】さらに、浮体構造物は常に水に接するもの
であるから、その連結装置の金属製の部分の防水および
耐腐食性を考慮しなければならない。
【0005】以上のほかに浮き桟橋などとして浮体を設
置する現場において、各浮体コンクリートブロックを接
続する作業が容易であること、また連結部分の点検が極
めて容易であることが肝要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】これらの解決が求められ
ている問題点を考慮して、この発明の主目的は、以上の
諸問題を解決することができる構造が極めて簡単な、浮
体コンクリートブロックの連結装置を提供することにあ
る。
【0007】この発明のさらに目的とするところは複数
個の浮体コンクリートブロックを殆ど一体の浮体構造物
となるように接続することのできる浮体コンクリートブ
ロックの連結装置を提供することにある。
【0008】この発明の目的は、金属製の部分の防水お
よび耐腐食性を十分にした浮体コンクリートブロックの
連結装置を提供することにある。
【0009】
【実施例】この発明の好ましい第一の実施態様を図1と
図2とについて説明する。図1に示すように、相互に連
結しようとする浮体コンクリートブロック10、11に
は隣接する側壁12に近接して、それぞれ上方が開放す
る箱部材14を埋設しておく。
【0010】浮体コンクリートブロック10、11の側
壁12に近い側の箱部材14の側壁16には開口18が
設けてある。
【0011】また、コンクリートブロック10、11に
は、その側壁12において前記箱部材14の側壁16の
開口18よりも相当に低い位置から内部上方に向けて傾
斜して、この開口18に連絡するように管体20を埋設
しておく。管体20は合成樹脂製、たとえば塩化ビニー
ル製とすることが好ましい。
【0012】一方、両端に相当の長さのボルト22、2
3を固定したワイヤロープ24を用意しておき、これを
コンクリートブロック10の箱部材14の開口18より
管体20に挿入して、その一方の端部のボルト22を箱
部材14の側壁16に座金26とナット28とで固定す
る。
【0013】ワイヤロープ24の他方の端部を接続しよ
うとする浮体コンクリートブロック11の管体20に挿
入して、ボルト23をブロック11の箱部材14の側壁
16に座金26とナット28とで固定する。
【0014】相互に接続しようとする浮体コンクリート
ブロック10、11の側壁12には、図2に示すよう
に、弾性体、たとえばゴムなどで構成したスペーサ30
を適当なアンカーボルト32で固定しておく。
【0015】前述したように、浮体コンクリートブロッ
ク10,11をワイヤロープ24で連結してから、ボル
ト22、23を締め付けることによって、傾斜した管体
20を通るワイヤロープ24は強く緊張してスペーサ3
0を押圧し、浮体コンクリートブロック10、11の側
壁12、12を結ぶワイヤロープ24は、図1および図
2に示すように、外部に露出し、両ブロック10、11
を互いに引き寄せて殆ど一体に成るように連結する。
【0016】浮体コンクリートブロック10、11に埋
設してある箱部材14の中には適当な防錆材を充填し
て、その開口を蓋板34でカバーする。
【0017】次に、この発明の第二の実施態様を図3と
図4とについて説明する。なお、第一の実施態様と同一
の部分については、同一の名称と符号を使用してある。
また、同一の構成については、その説明を省略する。
【0018】この第二の実施態様においては、相互に連
結しようとする浮体コンクリートブロック10、11に
埋設する管体50は第一の実施態様のように傾斜するこ
となく、ブロック10、11の表面と平行に配設してあ
る。
【0019】それぞれのブロック10、11に埋設した
箱部材14の側壁16の開口18から管体50に互いに
ネジの方向を逆にしたネジ棒52と53とが定着ナット
54で固定してあり、その自由端がそれぞれの浮体コン
クリートブロック10、11の隣接する側壁より外方に
伸長するようにしてある。
【0020】ネジ棒52と53との自由端にはターンバ
クル56を嵌装し、これを回動することによって、ネジ
棒52と53とは相互に引き寄せられ浮体コンクリート
ブロック10と11とを緊張した状態で連結し、図3お
よび4に示すように、ネジ棒52と53、ターンバクル
56は両ブロック10、11の間において、外部に露出
している。
【0021】この発明の浮体コンクリートブロックの連
結装置は以上に詳細に説明したように構成してあり、浮
き桟橋などの建設現場で、容易に連結作業を行うことが
でき、またワイヤロープ24あるいはネジ棒52、53
およびターンバクル56は隣接する浮体コンクリートブ
ロック10,11の間において外部に露出しているの
で、その点検を極めて容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の浮体コンクリートブロックの連結装
置の第一の実施体様を示す要部の断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】この発明の浮体コンクリートブロックの連結装
置の第二の実施態様を示す図1と類似の断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【符号の説明】
10、11 浮体コンクリートブロック 12 浮体コンクリートブロックの隣接する側壁 14 箱部材 16 箱部材の側壁 18 箱部材の側壁の開口 20 管体 22、23 ボルト 24 ワイヤロープ 26 座金 28 ナット 30 スペーサ 32 アンカーボルト 34 蓋板 50 管体 52、53 ネジ棒 54 定着ナット 56 ターンバクル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に連結しようとする浮体コンクリー
    トブロックの隣接する側壁に近接して埋設した上部が開
    放し一方の側壁に開口を有する箱部材と、前記浮体コン
    クリートブロックの側壁より前記箱部材の開口に向けて
    上方に傾斜するように埋設した管体と、両端にボルトを
    固定したワイヤロープを前記管体に挿入して前記それぞ
    れのボルトを前記箱部材の側壁に固定し前記ワイヤロー
    プを緊張するようにしたこととから成る浮体コンクリー
    トブロックの連結装置において、前記ワイヤロープを前
    記浮体コンクリートブロックの隣接する側壁間において
    外部に露出させたことを特徴とする浮体コンクリートブ
    ロックの連結装置。
JP5345775A 1993-12-24 1993-12-24 浮体コンクリートブロックの連結装置 Expired - Lifetime JP2926462B2 (ja)

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