JP2926293B2 - ゴルフカ−ト走行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場で使用するゴ
ルフカ−ト走行装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフ場で使用されるゴルフカ−トは、
コ−ス上のフェアウェイの脇に固定されたレールに沿っ
て走行するものと、レールを外れてフェアウェイを走行
するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】前記した従来のゴル
フカ−ト走行装置には次のような問題点がある。

【０００４】＜イ＞軌条を走行するゴルフカ−トは、幅
広いフェアウェイでは、必要とする位置に移動すること
ができず、プレイヤ−にとって不便である。

【０００５】＜ロ＞フェアウェイを走行できるゴルフカ
−トの場合、ゴルフカ−トを移動する操作が必要であ
り、特に、グリーンの近くになると、各プレーヤーが忙
しくなり、ゴルフカ−トの操作が大変となる。

【０００６】

【本発明の目的】本発明は、特にグリ−ン付近に於いて
扱いが簡単なゴルフカ−ト走行装置を提供することにあ
る。

【０００７】

【問題点を解決するための手段】本発明は、ゴルフカ−
ト走行装置において、ゴルフ場のフェアウェイのグリ−
ン近辺に設置された複数の停止位置報知装置と、フェア
ウェイ外部のグリーン近辺に設置された移動方向指示装
置と、該ゴルフカ−トに設置された該停止位置報知装置
の位置を検出する位置検知センサと該移動方向指示装置
の方向を検出する移動方向検知センサとを備え、該ゴル
フカートは、該停止位置報知装置の位置を検出して停止
し、該移動方向指示装置の方向を検出して、該方向に走
行し、フェアウェイ外部に自動的に出ることを特徴とす
る、ゴルフカ−ト走行装置である。。

【０００８】また、ゴルフ場のフェアウェイのグリ−ン
近辺に設置された複数の第１停止位置報知装置と、フェ
アウェイ外部のグリーン近辺に設置された移動方向指示
装置と、フェアウェイ外部で該第１停止位置報知装置と
該移動方向指示装置の間を通り、次のホールのティーグ
ランド近辺まで配置される誘導線と、該誘導線のグリー
ン近辺に配置された第２停止位置報知手段と、該ゴルフ
カ−トに設置された、該第１乃至第２停止位置報知装置
の位置を検出する位置検知センサと該移動方向指示装置
の方向を検出する移動方向検知センサとを備え、該ゴル
フカートは、該第１停止位置報知装置の位置を検出して
停止し、該移動方向指示装置の方向を検出し、該方向に
走行し、該誘導線の位置を検出し、該誘導線に沿って走
行し、第２停止位置報知装置の位置を検出して停止する
ことを特徴とする、ゴルフカ−ト走行装置である。

【０００９】

【実施例１】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。

【００１０】＜イ＞ゴルフコースの構成（図１） ティーグランド６１、フェアウェイ６２とグリーン６３
からなる１ホール６について説明する。誘導線７が、前
のホールからティーグランド６１の付近を通り、フェア
ウェイ６２の手前まで地中に埋設されている。また、誘
導線７には電流が流れ、誘導線７の回りに磁界が発生し
ている。この磁界をゴルフカ−ト１が検出して、誘導線
７に沿って走行する。更に、ティーグランド６１側のフ
ェアウェイ６２手前の誘導線７の端部に磁石である停止
点８を埋設する。この停止点８の磁界をゴルフカ−ト１
が検出して、その位置に停止する。

【００１１】フェアウェイ６２のグリーン６３近辺で、
円弧状に多数の磁石を埋設した第１停止位置報知装置３
を設け、この磁石の磁界をゴルフカ−ト１が検出して、
その位置で停止する。フェアウェイ６２の外側にグリー
ン６３の近辺から次のホールに向けて、誘導線７を埋設
する。誘導線７のグリーン６３近辺の適当な位置に第２
停止位置報知装置９を埋設する。この第２停止位置報知
装置９の磁界をゴルフカ−ト１が検出して、その位置で
停止する。

【００１２】＜ロ＞第１停止位置報知装置（図１、２、
３） 第１停止位置報知装置３は、グリ−ン６３よりほぼ一定
距離をもったフェアウェイ６２上に円弧状に設置した磁
石である。第１停止位置報知装置３の磁界をゴルフカ−
ト１の位置検知センサ２が感知することにより、ゴルフ
カ−ト１はグリ−ン６３付近で停止する。

【００１３】＜ハ＞移動方向指示装置（図２） 移動方向指示装置５は反射プリズム５１からなり、ゴル
フカ−ト１に搭載された移動方向検知センサ４の赤外線
発信装置４１より発信される赤外線を反射させ、検知セ
ンサ４に併設されている赤外線受光部４２に送り返し、
ゴルフカ−ト１を誘導することを目的として設けられ
る。

【００１４】＜ニ＞ゴルフカ−ト（図２） ゴルフカ−ト１は、地中に埋設された誘導線７が発する
磁界を検知し、誘導線７に沿って走行する。誘導線７を
外れた場合、リモートコントロールなどの制御装置によ
り運転することができる。しかし、ゴルフカ−ト１は、
コ−ス上フェアウェイにおいて無線等による遠隔操作に
よる自由走行が可能な機能を持ち、カ−ト１下部に搭載
された位置検知センサ２によりグリ−ン近辺の第１停止
位置報知装置３上で停止をする。また、カ−ト１上に搭
載された移動方向検知センサ４により任意に配置された
移動方向指示装置５を識別し、移動方向指示装置５に向
かって自動走行を行うことが可能なゴルフカ−ト１であ
る。

【００１５】＜ホ＞位置検知センサ（図２） 位置検知センサ２は、フェアウェイのグリ−ン近辺に円
弧状に設置された磁石である第１停止位置報知装置３及
び第２停止位置報知装置９の磁界を検知し、ゴルフカ−
ト１の自動停止を行う。また、該位置検知センサ２は、
誘導線走行時に誘導線７に設けた停止点８を検知し停止
するセンサを兼ねたものである。

【００１６】＜ヘ＞移動方向検知センサ（図２） 移動方向検知センサ４は、ゴルフカ−ト１本体上に搭載
された首振り機能を備えたセンサ４で、コ−ス上のグリ
−ン６３近辺でゴルフカ−ト１が、一時停止した後に自
動でフェアウェイ６２外の誘導線７まで戻る際に使用さ
れる。移動方向探知センサ４は、赤外線発信装置４１及
び赤外線受光部４２よりなっており、回転や揺動しなが
ら赤外線を発信することでセンシングを行い、移動方向
指示装置５である反射プリズム５１から返った赤外線を
受光してゴルフカ−ト１とのズレを検出し、ズレの無い
よう自動で方向調整を行いながら移動方向指示装置５に
向かって自動走行する。

【００１７】

【作用】

＜イ＞ゴルフカ−トの停止（図１、２） フェアウェイ６２上を自由走行するゴルフカ−ト１は、
グリ−ン６３の近辺に円弧状に配置された第１停止位置
報知装置の磁界を検知する。検知によりゴルフカ−ト１
は停車し、グリ−ン６３よりほぼ一定の位置で停止す
る。

【００１８】＜ロ＞自動追尾走行（図１、２） ゴルフカ−ト１は、コ−ス６上のグリ−ン６３の周囲に
円弧状に設置された磁石上で停止する。カ−ト１は、上
部に搭載された首振り機能の付いた移動方向検知センサ
４より周囲に向けて赤外線を照射し、移動方向指示装置
５の反射プリズム５１に当たり反射した赤外線を検知
し、移動方向指示装置５へ向かって走行する。追尾走行
中のゴルフカ−ト１は、移動方向指示装置５より反射し
た赤外線を検知しながら、走行方向のズレ修正を行い、
移動方向指示装置５へ向って走行する。 ゴルフカ−ト
１は、追尾走行し、誘導線７まで来ると再び停止し、追
尾走行から誘導線の軌条走行へと走行方法を変える。

【００１９】＜ハ＞グリ−ン近辺でのカ−トの停止（図
１） 再び軌条走行に戻ったゴルフカ−ト１は、誘導線７に沿
ってグリ−ン６３近辺を通り、次のホ−ルへ向かうが、
グリ−ン６３近辺に設置された第２停止位置報知装置９
にて停止を行う。ゴルフカ−ト１は、誘導線７に設置さ
れた第２停止位置報知装置９の磁界を、ゴルフカ−ト１
に搭載されている位置検知センサ２に検知し停止する。
このように、ゴルフカート１が、自動的にフェアウェイ
６２から外に出て、グリーンの近辺で停止するので、グ
リ−ン６３近辺で忙しくプレイしているプレイヤ−にと
っては、ゴルフカ−ト１の煩わしい操作から開放され
る。

【００２０】

【実施例２】前記実施例１における、移動方向検知セン
サ４の代わりに首振り自在の赤外線受光部４２を用い、
移動方向指示装置５の反射プリズム５１の代わりに一定
範囲内に赤外線を発信できる赤外線発信装置５２を使用
することも可能である。

【００２１】

【発明の効果】本発明は次のような効果を得ることがで
きる。 ＜イ＞幅広いフェアウェイにおいて、ゴルフカ−トを自
由にプレイヤ−の必要な場所へ移動させることが可能で
ある。

【００２２】＜ロ＞ゴルフカ−トはグリ−ンの近くまで
移動すると、自動でフェアウェイ外の誘導線７まで移動
するので、グリ−ン周りでプレ−に忙しいプレイヤ−が
ゴルフカ−トの操作を行う必要がなく、プレ−に集中で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るゴルフカ−ト走行装置の全体図

【図２】 実施例１に係るゴルフカ−トの全体図

【図３】 実施例２に係るゴルフカ−トの全体図

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−118704（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−136676（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−49408（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−236213（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−175519（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−131038（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−138007（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A63B 55/08

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ゴルフカ−ト走行装置において、 ゴルフ場のフェアウェイのグリ−ン近辺に設置された複
   数の停止位置報知装置と、 フェアウェイ外部のグリーン近辺に設置された移動方向
   指示装置と、 該ゴルフカ−トに設置された該停止位置報知装置の位置
   を検出する位置検知センサと該移動方向指示装置の方向
   を検出する移動方向検知センサとを備え、 該ゴルフカートは、該停止位置報知装置の位置を検出し
   て停止し、該移動方向指示装置の方向を検出して、該方
   向に走行し、フェアウェイ外部に自動的に出ることを特
   徴とする、 ゴルフカ−ト走行装置。
2. 【請求項２】ゴルフカ−ト走行装置において、 ゴルフ場のフェアウェイのグリ−ン近辺に設置された複
   数の第１停止位置報知装置と、 フェアウェイ外部のグリーン近辺に設置された移動方向
   指示装置と、 フェアウェイ外部で該第１停止位置報知装置と該移動方
   向指示装置の間を通り、次のホールのティーグランド近
   辺まで配置される誘導線と、 該誘導線のグリーン近辺に配置された第２停止位置報知
   手段と、 該ゴルフカ−トに設置された、該第１乃至第２停止位置
   報知装置の位置を検出する位置検知センサと該移動方向
   指示装置の方向を検出する移動方向検知センサとを備
   え、 該ゴルフカートは、該第１停止位置報知装置の位置を検
   出して停止し、該移動方向指示装置の方向を検出し、該
   方向に走行し、該誘導線の位置を検出し、該誘導線に沿
   って走行し、第２停止位置報知装置の位置を検出して停
   止することを特徴とする、 ゴルフカ−ト走行装置。