JP2926076B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2926076B2
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恒二 小野
修一 道祖土
眞 中村
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NIPPON FUNMATSU GOKIN KK
Fukoku KK
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NIPPON FUNMATSU GOKIN KK
Fukoku KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、圧電体によりステータに進行波を生じさ
せ、ステータに圧接したロータを駆動するようにした超
音波モータに関し、特にステータの材料を改良してモー
タ効率を向上させたものである。
[従来の技術] 超音波モータは、ステータに圧電体を接着してそれを
適数個に分割してそれぞれの部分を伸縮変化させること
によりステータに進行波を生じさせ、ステータに圧接し
たロータを進行波により移動させるようにしている。
ステータに、ロータを駆動させる適切な進行波を生じ
させるためには、ステータは弾性体である必要がある。
このため従来のステータは、アルミ、黄銅あるいはステ
ンレスで作成したものが一般的である。またステータと
ロータとの間に適切な摩擦力を生じさせるとともにモー
タの軽量化のため、ステータを合成高分子材で作成した
ものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の超音波モータには、ステータを金属材料で作成
したものがあるが、金属材料はアルミや銅の単一材料で
作成したもの、黄銅やステンレスのような合金を使用し
たものでもその組成の各材料がステータとしての硬さや
弾性率にどのような影響があるかは十分に検討されてい
ない。すなわちステータの断面形状や製造条件などを検
討して、適切な硬さや弾性率に作成している。このため
ステータの大きさに応じて断面形状や、製造条件を検討
しなければならず、所定の硬さや弾性率に作成するのは
容易なものではなかった。
なお、合成高分子材で作成したステータは、硬さや弾
性率を所定のものとするには、金属材料で作成するより
はさらに困難なものであった。
そこで本発明は、Cuを主成分としてそれにSnやNiを適
量混合した合金でステータを作成し、各成分が硬さや弾
性率にどのような影響があるかを検討して、所定の硬さ
と弾性率を有するステータを容易に作成できるようにす
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成した超音波モータであり、そ
のステータは、Snが2〜15wt%、Niが15〜30wt%で残部
がCuである粉末材料を加圧成形後に焼結して作成されて
いる。
Snを2〜15wt%としたのは、2wt%以下では充分な硬
さが得られず、15wt%以上では硬くなりすぎて割れ易く
なるためである。Niを15〜30wt%としたのは、その範囲
外では所定の弾性率を得にくく、15wt%以下では耐食性
が十分に得られないからである。
またステータの耐摩耗性を向上するためには、ステー
タを作成する粉末材料に0.2〜1.5wt%のCrを添加すれば
よい。Cr含有量をこのような範囲にしたのは、0.2wt%
以下では耐摩耗性の効果が不十分であり、1.5wt%以上
にしてもそれ以上の効果を望めないからである。
[作用] 上記の超音波モータでは、ステータが所定成分の金属
粉末を加圧成形した後に、焼結して作成されており、ス
テータの硬さや弾性率が望ましいものとなり、ステータ
はロータ駆動にとって望ましい進行波を生じる。このた
めモータの速度−トルク特性が向上するとともに、出力
−トルク特性も向上する。
[第1実施例] 本発明の実施例を第1〜3図により説明する。
超音波モータは、円盤形のステータ1の片側面に圧電
体2を接着し、圧電体2は公知のように2組に分割され
てそれぞれに90°位相差の駆動信号を印加することによ
り、ステータ1に進行波を生じさせるようになってい
る。ステータ1の前記とは逆の面にはロータ3が圧接さ
れ、ロータ3はステータ1の進行波により回転されるよ
うになっている。
ステータ1は、Snが5wt%、Niが25wt%で残部がCuの
粉末材料を加圧成形し、その後1時間だけ約880℃に加
熱して焼結することにより作成した。このように作成さ
れたステータの硬度は、ロックウェルF40〜F90であり、
曲げ弾性率kg/mm2は8000〜10000であった。なお、ロー
タ3は直径58mmの大きさにアルミで作成した。
上記のように作成した超音波モータの速度(回転数)
−トルク特性と、出力−トルク特性を測定して第2図に
示した。
なお、本実施例のモータでは、回転所期のロ−タとス
テータとのなじみ性が良いものであった。
第2図には比較のため、従来のようにステータをステ
ンレスで作成して、大きさが前記実施例と同一の超音波
モータの特性を測定して示した。
第2図からわかるように、本実施例の超音波モータは
従来例に比較して回転速度と出力がともに大きく、両特
性とも良いことがわかる。
[第2実施例] 次にステータの作成材料にCrを添加して作成した。す
なわち、Snが5wt%、Niが25wt%、Crが1.0wt%で残部が
Cuの粉末材料を加圧成形し、その後、焼結してステータ
1を作成した。
このように作成したステータを使用して前記実施例と
同様の大きさに超音波モータを作成し、モータの各特性
を前記第1実施例と同様に測定した。第2実施例の超音
波モータは、速度回転数−トルク特性と、出力−トルク
特性は第1実施例の場合とほぼ同一であった。
また第2実施例の超音波モータと、従来のステータを
ステンレス製としたモータについて、駆動経過時間毎の
出力を測定したところ、第3図に示すような結果となっ
た。第3図からわかるように、20%の出力低下までの耐
久時間は、実施例の方が従来例に比較して約200時間延
長されている。これはステータの材料にCrを添加するこ
とにより、ステータとロータとの間の耐摩耗性が向上し
たためと考えられる。
[発明の効果] 本発明の超音波モータでは、ステータがCuにSnやNiを
所定量添加した粉末から作成されているため、ステータ
の耐食性が向上するとともに、ステータの硬さや弾性率
が進行波発生にとって望ましいものとなり、速度−トル
ク特性や出力−トルク特性を向上することができる。ま
たステータの材料にCrを添加した場合には、耐摩耗性が
向上し、モータは耐久性のあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の超音波モータの概略斜視図、第2図は
モータのトルクに対する回転速度または出力の特性図、
第3図はモータの耐久性を示す特性図である。 1;ステータ、2:圧電体 3;ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 眞 京都府京都市山科区栗栖野狐塚5番地の 1 日本粉末合金株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−197271(JP,A) 特開 平2−17873(JP,A) 特開 昭64−87679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02N 2/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電体を接着したステータにロータを圧接
    し、圧電体の作動によりステータに進行波を生じさせて
    ロータを駆動するようにした超音波モータにおいて、Sn
    が2〜15wt%、Niが15〜30wt%で残部がCuである粉末材
    料を加圧成形後に焼結してステータが形成されているこ
    とを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】ステータを作成する粉末材料には、0.2〜
    1.5wt%のCrがCuの一部と置換して含まれていることを
    特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
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