JP2924699B2 - 単一電子素子およびその製造方法 - Google Patents

単一電子素子およびその製造方法

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和夫 中村
彰 碓井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単一電子素子およびその
製造方法に関し、特に論理ゲートやメモリ等の電子デバ
イスの基本セルとして用いることができる単一電子素子
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンMOSで構成される論理ゲート
やメモリでは、動作速度や集積度の限界、さらには消費
電力の膨大な増加が指摘されてきている。また、扱う電
子数が減少するためデバイス動作の統計的誤差が増大
し、深刻な問題となることが予想されている。
【0003】このような観点から、近年、電子1個を制
御する単一電子トランジスタ(SET)が有力な代替候
補として注目を集めてきており、とくに室温での観測が
STMによる金属グレインのプロービング(ユーロフィ
ジクスレター、第20巻、第3号、249頁)やポリシ
リコンの細線(インターナショナル・エレクトロン・デ
バイス・ミーティング93、541頁)において報告さ
れている。
【0004】一方、選択的な結晶成長を用いた量子細線
および量子箱の研究も精力的に進められてきているが、
これらの研究の主たる目的は光デバイスへの応用を目指
したもので、特に選択的結晶成長による量子箱を電子輸
送デバイスに応用する研究はこれまでなされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、デバイスの動作速度や集積度、消費電力さらには統
計的誤差等の深刻な問題の解決が図れると期待されてい
る素子としてSETがある。特に、上述のような室温動
作の注目される報告があるが、STMを用いた素子では
集積化はまったく不可能であり、また、ポリシリコンを
用いた例でもこの素子構造は人工的に制御性よく作製さ
れたものではなく、ランダムな構造を利用したものであ
るため、単体素子としては動作は可能であるが、多数個
の閾値を合わせる必要のあるメモリ等の集積素子を作製
することは極めて困難である。
【0006】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、これらの問題を、これまで電子輸送現象にはあま
り用いられることのなかった選択的結晶成長による量子
箱作成技術により抑え、制御された構造の単一電子素子
に関し、高温動作と集積化とを両立し得る単一電子素子
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、ピラミッド状の半導体ファセットの頂上
部に形成された微小領域と該微小領域に隣接して形成さ
れたバリア層とを有して単一電子素子を構成した。
【0008】また、本発明は前記ピラミッド状半導体フ
ァセットを化合物半導体にした。
【0009】また、本発明は、前記微小領域をGaAs
で構成し、前記バリア層をAl1-XGaX AsまたはI
1-X GaX Pで構成した。
【0010】また、本発明は、前記微小領域をIn1-X
GaX Asで構成し、前記バリア層をInPで構成し
た。
【0011】また、本発明は、気相成長法による選択成
長により単一電子素子を作成するようにした。
【0012】
【作用】本発明は、これまでに開発されてきている半導
体量子ドットレーザーの作製方法を基礎にしている。た
とえば、荒川等により1993年の国際固体素子コンフ
ァレンスのエクステンディッドアブストラクト、350
頁に報告されているように、SiO2 をマスクにして、
Al1-X GaX Asのピラミッド状のファセットを形成
し、その頂上部に25nmのサイズのGaAsの量子ド
ットを作り込んでいる。
【0013】本発明では同様の方法で量子ドットを形成
するが、半導体レーザーの応用を狙っている荒川等とは
異なり、量子ドットだけではなく、後に図1(b)に示
すように、頂上部にトンネルバリアと量子ドットの両方
を作り込み、この量子ドットにトンネルする電子の単一
電子効果を利用するものである。
【0014】この方法の最大の利点は、リソグラフィの
限界を越えてサイズの微小化を図ることができる点であ
る。電子ビーム露光で数10nmのサイズのマスクしか
形成できなくとも、さらにサイズを数nmにまで縮小で
き、室温近くの温度での単一電子素子の動作が可能にな
る。
【0015】また、この方法は、これまで報告されてい
るポリシリコン薄膜の成長の際に形成される不規則な粒
界を用いたものに比べて、極めて制御性よく作製するこ
とができ、複数個の素子の間での特性のばらつきは小さ
くなり、集積化への発展の可能性が開かれる。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。
【0017】図1(a)は本発明によるSET素子の第
1の実施例の量子ドット近傍の断面構造図であり、図1
(b)は図1(a)に示した部分Aを拡大して表した図
である。また、図2(a)は図1(a)に量子ドット近
傍の断面構造図を示したSET素子の断面図、図2
(b)は図2(a)に示したSET素子をB方向から眺
めた模式図、図2(c)は図2(a)に示したSET素
子の回路図である。
【0018】図1(a)および(b)に示したピラミッ
ド状ファセットの製造方法を以下に示す。
【0019】GaAs基板11として(111)基板を
用いる場合について説明すると、GaAs基板11にド
レインコンタクト層となるn+ GaAs層12を成長さ
せた後、SiO2 10を被着し、電子線露光と溶液エッ
チングによりこのSiO2 10に約50nmの三角形状
の窓を開け、このSiO2 10をマスクとして気相成長
法によりn+ GaAs13の選択成長を成長温度500
℃で行い、図1(a)に示すようにピラミッド状ファセ
ットを形成する。このとき、先端部においてガスの切り
換えを行い、図1(b)に示すようにバリア層となるA
lGaAs層15と量子ドットとなるn+ GaAs層1
6を形成する。
【0020】なお、GaAs基板11としては(10
0)基板を用いることもできるが、この場合にはSiO
2 10に窓開けを行う際に正方形の窓を開けるとよい。
また、SiO2 10の代りにSiNx を用いてもよい。
【0021】この方法によれば、図1(b)に示すよう
に、リソグラフィの限界を越えた数nm(図1(b)で
は3nm)の量子ドット(n+ GaAs層16)が実現
できる。この後、量子ドット(n+ GaAs層16)を
囲むバリア層としてAlGaAs層14を形成し、ソー
スとなるn+ GaAs層17を表面に形成する。
【0022】この第1の実施例のSET素子の製造方法
としては、さらに、図2(a)に示すように、上部にソ
ース21となるオーム性電極を形成し、n+ GaAs層
17、AlGaAs層14、SiO2 10およびn+
aAs層12を掘り込んでドレイン22となるオーム性
電極を形成する。最後に、量子ドットの電子状態を変化
させるためのショットキーゲート電極(ゲート23)を
形成してSET素子が完成する。このSET素子の模式
図は図2(b)のようになり、回路図は図2(c)のよ
うになる。
【0023】これらの電極を形成するに当たっては目合
わせが重要になる。この目合わせに関しては、SiO2
10(あるいはSiNx )にリソグラフィで窓開けをす
る際に、試料の隅に目合わせマークとして窓開けしてお
き、この上に上述の成長をすることで電子線露光あるい
は光学露光の両方に適したマークが形成できる。
【0024】このようにして完成したSETの基本単位
を組み合わせることにより、メモリや論理回路、さらに
はセンサ等の電子回路を構成することができる。
【0025】図3(a)は本発明によるSET素子の第
2の実施例の断面図、図3(b)は図3(a)に示した
SET素子をD方向から眺めた模式図、図3(c)は図
3(a)に示したSET素子の回路図である。
【0026】この第2の実施例のSET素子は、その製
造方法は図2(a)ないし(c)に示した第1の実施例
のSET素子とほぼ同様であるが、ソース、ドレイン、
ゲートの配置が異なっている。
【0027】図3(b)および(c)から明らかなよう
に、この構造はフラッシュメモリと同じ構造になってい
る。量子ドット16にトラップされた電子による静電ポ
テンシャルの影響で、ソース・ドレイン間の電流が妨げ
られる。これによって、量子ドット16に電子があるか
ないかによって電流電圧特性に変化が生じ、メモリ動作
をすることができる。
【0028】図4(a)は本発明によるSET素子の第
3の実施例の量子ドット近傍の断面構造図であり、図4
(b)は図4(a)に示した部分Eを拡大して表した図
である。
【0029】上述した第1および第2の実施例では量子
ドットの領域にGaAs、バリアとしてAlGaAsを
用いたが、本発明はこれに限らず、たとえば、図4
(a)ないし(c)に示すように、量子ドット領域にI
nGaAs、バリアとしてInPを用いることもでき
る。この実施例をSET素子やフラッシュメモリに適用
する場合については、図2(a)ないし(c)および図
3(a)ないし(c)に示したのと同様にできるので説
明は省略する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御性のある構造で室温に近い温度領域で単一電子素子
の実現が可能となり、これを利用することで高温動作と
集積化とを両立し得る単一電子素子およびその製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるSET素子の第1の実施
例の量子ドット近傍の断面構造図であり、(b)は
(a)に示した部分Aを拡大して表した図である。
【図2】(a)は図1(a)に量子ドット近傍の断面構
造図を示したSET素子の断面図、(b)は(a)に示
したSET素子をB方向から眺めた模式図、(c)は
(a)に示したSET素子の回路図である。
【図3】(a)は本発明によるSET素子の第2の実施
例の断面図、(b)は(a)に示したSET素子をD方
向から眺めた模式図、(c)は(a)に示したSET素
子の回路図である。
【図4】(a)は本発明によるSET素子の第3の実施
例の量子ドット近傍の断面構造図であり、(b)は
(a)に示した部分Eを拡大して表した図である。
【符号の説明】
10 SiO2 11 GaAs基板 12 n+ GaAs層 13 n+ GaAs 14、15 AlGaAs層(バリア層) 16 n+ GaAs層(量子ドット) 17 n+ GaAs層(チャネル)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 49/00 H01L 29/80 A (56)参考文献 特開 平5−183238(JP,A) 特開 平4−30578(JP,A) 特開 平5−121320(JP,A) 特開 平2−266514(JP,A) 特開 平8−236748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/337 - 21/338 H01L 27/095 H01L 27/098 H01L 29/775 - 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピラミッド状の半導体ファセットの頂上
    部に形成された微小領域と該微小領域に隣接して形成さ
    れたバリア層とを有することを特徴とする単一電子素
    子。
  2. 【請求項2】 前記ピラミッド状半導体が化合物半導体
    であることを特徴とする請求項1に記載の単一電子素
    子。
  3. 【請求項3】 前記微小領域がGaAsであり、前記バ
    リア層がAl1-x Gax AsまたはIn1-x Gax Pで
    あることを特徴とする請求項1に記載の単一電子素子。
  4. 【請求項4】 前記微小領域がIn1-x Gax Asであ
    り、前記バリア層がInPであることを特徴とする請求
    項1に記載の単一電子素子。
  5. 【請求項5】 気相成長法による選択成長によってピラ
    ミッド状の半導体ファセットを形成するとともに該半導
    体ファセットの頂上部に微小領域を形成し、さらに、該
    微小領域に隣接してバリア層を形成することを特徴とす
    る単一電子素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のうちいずれか1項に
    記載の単一電子素子から成る電子回路。
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