JP2923665B2 - 刷本類の整列サイドジョガー装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は刷本類を例えば自動区分け装置において刷本
の供給経路の両サイドに刷本を案内するサイドジョガー
を巾方向に摺動自在に設けたサイドジョガーの巾寄せ装
置に関するものである。

（従来の技術） 従来刷本類を自動区分けするには先ず、自動区分け装
置のキャリアー部よりスタッカー部に刷本を送らなけれ
ばならないが、刷本類はB5版、B6版、A4版、A5版などと
種々その巾の異なるものであるので、これに対応するた
め、サイドジョガー部分のみを調整しているのが普通で
ある。

すなわち、取り扱う刷本類の巾がかなり変わった場合
はベルトを外してサイドジョガー調整をしているもので
ある。

（発明が解決しようとする課題） このように刷本巾が変わるとベルトの位置の都合でサ
イドジョガーの調整が合わされないことや、ベルトを外
してサイドジョガー調節をすることとなると刷本を搬送
するベルトの本数が減り刷本の並びが乱れたり曲げられ
たりして円滑にこれを送ることができない。

その結果、重要な刷本の計数に誤差が生じたり、ある
いはスタッカー部における区分け作業に正確さを期待す
ることができなくなる。

本発明はこのような問題をサイドジョガーを改良する
ことによりきわめて簡単に解決しようとするものであ
る。

（課題を解決するための手段） 本発明は、刷本のキャリアー部に複数本のベルトを並
設し、ベルトはユニット板に設けたプーリーに纏絡シ、
ユニット板にはサイドジョガーを伴設し、ユニット板を
巾方向に設けた回転軸に摺動可能に嵌装し、ユニット板
を巾方向に摺動せしめサイドジョガーとともにベルトを
巾方向に巾寄せ自在となしたものである。

（作用） 本発明においては刷本の巾が変わる毎にサイドジョガ
ーないしはプーリーを設けたユニット板を、その巾に応
じて摺動せしめ、サイドジョガー間の間隔あるいはベル
ト間の間隔を調整する。

また、その調整に当たっては摘みを回転させることに
よってオネジが回動しユニット板に固着させているメネ
ジを介して同板を軸方向に巾寄せする。

さらに駆動軸に取付けた１プーリーを軸の駆動で回転
し、同プーリーとともにベルトを駆動する。

（実施例） これを第１図ないし第４図について詳細に説明する。

Ｃは刷本のキャリアー部である。（32），（32）は刷
本群の供給経路の両側に立設したサイドジョガー、（3
3），（33），（33）は供給経路の一部に形成したベル
トであってベルト（33）はプーリー（34），（34），
（35），（35），（36），（36）に掛け渡す。プーリー
（35）は駆動軸（37）に軸方向に摺動自在に支持されて
回転し、ベルト（33）を駆動する。（37′）は駆動軸
（37）の駆動機構である（第４図）。

（40）はユニット板で、ユニット板（40）はプーリー
（34），（34），（35），（35），（36），（36）を支
承する。（43），（43）……はその支承軸である。

（38）はユニット板（40）を嵌装した回転軸であっ
て、回転軸（38）を回転すると、同軸（38）に軸方向に
摺動自在に設けたブッシュ基部（46）に形成した誘導溝
（46′）により、カムフォロア（47）の頭部（47′）が
案内され、サイドジョガー（32）の固定されている連結
部（42）が案内軸（41）の軸方向に振幅運動する。

（38′）は回転軸（38）の駆動機構である。

サイドジョガー（32）、ベルト（33）の運動機構を擁
したユニット板（40）にメネジ（48）が固着されてい
て、このメネジ（48）に摘み（44）が固着されているオ
ネジ（39）が嵌装されている。よって、摘み（44）を回
転させるとサイドジョガー（32）の運動機構を擁したユ
ニット板（40）が（37），（38）の軸方向に摺動する。

これで両側のサイドジョガー（32），（32）間の間隔
は刷本の巾にあわせて狭くなり（あるいは広くなり）、
刷本は以上のように間隔が調整されたサイドジョガー
（32），（32）間を案内されベルト（33），（33），
（33）により正確に移行する。

（発明の効果） 本発明は刷本の種類に応じその巾に対応して両サイド
ジョガー間の巾とベルト位置を簡単に調整して刷本を案
内することができるので、案内中刷本がゆがんだり、刷
本のこすれ、めくれあるいはその破損をきたすことがな
く、したがって刷本の計数、刷本の区分け作業を常に正
確に円滑にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はキャリアー部の平面図、第２図はユニット板の
縦断面図、第３図は第２図の中央横断面図、第４図は第
２図の駆動プーリーの横断面図である。 32…サイドジョガー、33…ベルト、34,35,36…プーリ
ー、37…駆動軸、38…回転軸、40…ユニット板、42…連
結部、46…ブッシュ基部、46′…誘導溝、47…カムフォ
ロアの頭部

フロントページの続き (72)発明者 菅野 輝男 神奈川県横浜市神奈川区菅田町富士下 2800番地 日魯工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−56665（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭44−30707（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B42C 19/08 B65G 21/20 B65G 47/28

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】刷本類を隣接装置に供給するコンベア部
   に、サイドジョガーユニットを供給手段であるベルトと
   独立して刷本の流れの両側に一対配置し、刷本の幅に合
   致するように上記サイドジョガーユニット間の巾を調節
   可能としたサイドジョガー装置。
2. 【請求項２】サイドジョガーユニット間の巾の調整とと
   もにベルトも巾方向に移動可能とした請求項（１）記載
   のサイドジョガー装置。
3. 【請求項３】対抗するサイドジョガー間を一本の回転軸
   により連結し、両サイドジョガーが反対方向に同時に同
   一間隔の振幅運動できる請求項（１）記載のサイドジョ
   ガー装置。
4. 【請求項４】サイドジョガー部の刷本搬送用ベルトの駆
   動を巾の調整に無関係に駆動伝達可能軸を経由して駆動
   軸より伝達できるようにした請求項（１）記載のサイド
   ジョガー装置。