JP2923180B2 - メタルガスケット - Google Patents

メタルガスケット

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JP2923180B2 JP22208193A JP22208193A JP2923180B2 JP 2923180 B2 JP2923180 B2 JP 2923180B2 JP 22208193 A JP22208193 A JP 22208193A JP 22208193 A JP22208193 A JP 22208193A JP 2923180 B2 JP2923180 B2 JP 2923180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばエンジンの燃焼室
或は排気孔等の流体流通孔をシールするメタルガスケッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンの燃焼室或は排気孔等の
流体流通孔をシールする単板又は積層形メタルガスケッ
トにおいて、シールするべき流体流通孔の周縁にガスケ
ットの厚さを他の部分よりも厚くした厚肉部を形成し、
ガスケットを被シール面間において締付けたときに、流
体流通孔の周縁にガスケットの他の部分よりも高い面圧
を生じるようにすることは公知である。また、流体流通
孔周縁におけるこのような厚肉部を、ガスケットを構成
する金属板の折返しにより形成すること及びグロメット
により形成することも公知である。
【0003】また、メタルガスケットのシールするべき
流体流通孔の周りにシム板を溶接することにより或は溶
射によって肉盛りすることによって流体流通孔周縁に上
記のような厚肉部を形成することも公知である。更に、
流体流通孔の周りに厚肉部を形成するために、ガスケッ
トを構成する金属板の流体流通孔の周縁部以外の部分を
エッチング加工により或はコイニング加工により薄くす
ることも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、メタルガ
スケットを構成する金属板の折返しにより或はグロメッ
トによりガスケットに厚肉部を形成する場合には、厚肉
部とその他の部分とのガスケットの厚さの差が折返され
た金属板の厚さ或はグロメット板の厚さによって決まっ
てしまい、ガスケットを締付けたときに厚肉部において
適切な面圧が与えられるように厚肉部の厚さを自在に調
整することが困難であり、殊に厚肉部の厚さを、例えば
ボルト締結部から離間した所では厚くしボルト締結部に
近い所では薄くする等、シールすべき流体流通孔の周縁
に沿って局部的に変化させることができない。
【0005】シム板溶接の場合も基本的に同様な難点が
ある。溶射による場合、エッチングによる場合は、とも
に、ガスケット製造には、通常、利用することがない特
別な設備が必要になる難点があり、コイニング加工によ
るときも薄くする部分の面積が大きいときには大容量の
プレスが必要になり、またコイニング後の厚さのばらつ
きも大きい。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、本発明の第1の目的は、厚さを自在にかつ容易に調
整でき、しかも金属ガスケット加工に通常に利用する加
工手段を利用して形成できる厚肉部をシールするべき流
体流通孔の周縁に備えたメタルガスケットを提供するこ
とにある。
【0007】本発明の第2の目的はシールするべき流体
流通孔の周縁に沿ってガスケットの厚肉部の厚さを局部
的に適宜に変化させることが容易なメタルガスケットを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のガスケットは、シールするべき流体流通孔の周縁部
を自板上に重なるように折返した折返し部を備える第1
金属板と、流体流通孔の周縁に前記折返し部の厚さより
も小さい段差の凹部を備える第2金属板とからなり、前
記折返し部と前記凹部とがともに金属板の内面側に位置
し、互いに対向し嵌り合うように、第1金属板と第2金
属板とを積層し、前記凹部の段差の大きさを流体流通孔
の周縁に沿って局部的にかつ連続的に変化させたことを
特徴とするものである。
【0009】
【実施例及び作用の説明】本発明の詳細を実施例の図面
に基づき以下に説明する。図1は本発明の実施例のメタ
ルガスケットの平面図であり、図2は図1のA−A線断
面図である。図3は図2の断面の拡大説明図であり、図
4は図1のB−B′線に沿った第2金属板の断面図であ
る。
【0010】図において1は本発明によるメタルガスケ
ットを示し、2は流体流通孔であり、例えばエンジンの
燃焼室孔或は排気孔等である。3はガスケット1をシー
ルするべき接合面間に締結するボルトの挿通孔である。
ガスケット1は、図2に示す通り、第1金属板4と第2
金属板5とを積層して形成されている。
【0011】第1金属板4は流体流通孔2を備え、該流
体流通孔の周縁部を自板上に重なるように二重に折返し
た折返し部6を流体流通孔2の周縁に備えている。第2
金属板はその流体流通孔2の周縁に上記の折返し部6の
厚さT1(図3参照。第1金属板の板厚の約2倍)より
も小さい段差T2(図3参照)の凹部7を備えている。
第1金属板4と第2金属板5とは、図2に示すように上
記の折返し部6と上記の凹部7とが第1及び第2金属板
4及び5の内側面に位置し、互いに対向し嵌り合うよう
に、積層されている。
【0012】第2金属板5の凹部7の段差T2は折返し
部6の折返しの厚さT1よりも小であるから、上記のよ
うにメタルガスケット1が積層して形成されたとき、折
返し部6及び凹部7とが位置する部分の構成金属板の合
計厚さは第1金属板4の板厚と第2金属板5の板厚との
合計よりも大であり、メタルガスケットの流体流通孔2
の周縁にガスケットの厚さがガスケットの他の部分より
もT1−T2だけ厚い厚肉部が形成される。この厚肉部を
形成するための上記の折返し部6の形成、凹部7の形成
(例えばコイニングにより行う)並びにその積層は、共
に、ガスケット加工に通常な加工手段を利用して容易に
行えるものである。
【0013】ガスケットの厚肉部の厚さは、シールする
べき流体の圧力、接合面の剛性や歪みの大きさ、締付力
及び厚肉部の幅(折返し部の折返し幅にほぼ等しい)等
を考慮して適切に調整する必要があり、厚肉部の厚さが
過小であれば流体流通孔をシールするのに必要な面圧が
得られず、流体の漏洩が生じ、厚肉部の厚さが過大であ
れば該厚肉部において締付力を過剰に消費しガスケット
全体における面圧分布を損ない、例えば水孔等のシール
に支障を生じる等の障害を生じる。本発明によれば、第
1金属板の板厚と折返しの回数によりほぼきまる折返し
部の厚さT1に対して第2金属板5の凹部7の段差T2
適宜に選ぶことができるから、厚肉部とその他の部分と
におけるガスケットの厚さの差T1−T2を適正な値に自
在に調整できる。また、流体流通孔を囲む厚肉部の幅も
第1金属板4の折返し部6の折返し幅を調整することに
より適宜に調整できる。
【0014】また、本発明によれば、第2金属板5の凹
部7の段差T2を図4に示すように流体流通孔2の周り
に沿って局部的にかつ不連続部を生じないように連続的
に変化させることにより、ガスケットの厚肉部の厚さを
流体流通孔2の周りに沿って局部的にかつ連続的に変化
させることが容易にできる。従って、流体流通孔の周縁
の中でボルト締結部から離間している部分は厚肉部の厚
さを厚くし、ボルト締結部に近接している部分は厚肉部
の厚さを薄くし、締付力に応じて厚肉部の厚さを変化さ
せることも容易に行うことができる。
【0015】図4においては、第2金属板5の凹部7の
段差の大きさを図の右端のB位置すなわちボルトの挿通
孔3に近接する位置(図1参照)において大きくとり、
図の左端のB′位置すなわちボルトの挿通孔3から離隔
した位置(図1参照)において小さくとることを示して
いる。従って、ガスケットの厚肉部の厚さをB′位置す
なわちボルトの挿通孔3から離隔した位置において大き
く、B位置すなわちボルトの挿通孔3に近接する位置に
おいて小さくすることができる。また、図4は、段差T
2の大きさの変化を階段状の急激な変化ではなく、なだ
らかに徐々に変化させることを示している。これにより
厚肉部の厚さも同様になだらかに変化させることがで
き、不連続部がないのでシールの性能が向上する。
【0016】ガスケットの外表面と被シール面、例えば
エンジンのシリンダヘッドやシリンダブロックの接合面
とは、エンジンの運転開始時や停止時に熱膨張、収縮の
差により相対的に摺動し、ガスケットの外表面に摩擦力
が作用する。そして、この摩擦力は、他の部分よりも高
い面圧を生じる厚肉部の表面において大きい。本発明に
よるガスケット1においては、図2に示されているとお
り、折返し部6及び凹部7が積層された第1及び第2金
属板4及び5の内側表面側に位置し、互いに対向し、嵌
り合い、折返し部がガスケットの外表面に露出されてい
ないので、上記のような摩擦力がガスケット1の外側表
面に作用する場合においても、折返し部6が被シール面
により擦られることがなく、折返し部6のコーナー部6
1にクラックを生じる等の損傷を生じる危険が少ない。
【0017】本発明のメタルガスケットは上記した実施
例のほかに種々の変形実施例が可能である。例えば第1
金属板4の折返し部6は、上記実施例においては二重折
返し部としたが、一重折返しであっても勿論差支えはな
い。また第1金属板4もしくは第2金属板5の適宜な位
置に、例えば上記の折返し部6もしくは凹部7を囲む位
置にビードを設けてもよい。更に、本発明によるメタル
ガスケットの第1金属板側にもしくは第2金属板側に或
はその双方側に他のガスケット用金属板をそれぞれ1枚
もしくは複数枚積層してもよい。
【0018】
【発明の効果】上記説明した構成、作用を有する本発明
のメタルガスケットにおいては、第1金属板の折返し部
と該折返し部の厚さより小さい段差の第2金属板の凹部
とにより、ガスケットの他の部分よりもガスケットの厚
さが厚い厚肉部を流体流通孔の周縁に容易に形成でき、
しかも、上記凹部の段差の大きさを適宜に選ぶことによ
りガスケットの厚肉部の厚さを適正な値に自在に調整す
ることができる。また、折返し部の折返し幅を適宜に選
ぶことにより厚肉部の幅を適当に調整することもでき
る。そして上記の厚肉部の形成はガスケット加工に通常
な加工手段を利用して容易に行うことができる。また、
本発明によれば、上記凹部の段差の大きさを流体流通孔
周縁に沿って局部的にかつ連続的に変化させることによ
り、ガスケットの厚肉部の厚さを流体流通孔周りに沿っ
て、例えば締付けボルトからの遠近に応じて局部的にか
つ連続的に変化させることができる。
【0019】本発明によるメタルガスケットにおいて
は、第1金属板の折返し部及び第2金属板の凹部がとも
に、積層された第1及び第2金属板の内側表面側に位置
し、互いに対向し嵌り合っているので、折返し部はガス
ケットの外表面に露出されず、熱膨張差等によりガスケ
ットの外側表面と被シール面とが相対的に摺動し、ガス
ケット外表面に摩擦力が作用する場合においても、折返
し部が被シール面により擦られることはなく、折返し部
に損傷を生じる危険は少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】図2の断面の拡大説明図である。
【図4】図1のB−B′線に沿った第2金属板の断面図
である。
【符号の説明】
2 流体流通孔 4 第1金属板 5 第2金属板 6 折返し部 7 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/08 F02F 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールするべき流体流通孔の周縁部を自
    板上に重なるように折返した折返し部を備える第1金属
    板と、流体流通孔の周縁に前記折返し部の厚さよりも小
    さい段差の凹部を備える第2金属板とからなり、前記折
    返し部と前記凹部とがともに金属板の内面側に位置し、
    互いに対向し嵌り合うように、第1金属板と第2金属板
    とを積層し、前記凹部の段差の大きさを流体流通孔の周
    縁に沿って局部的にかつ連続的に変化させたことを特徴
    とするメタルガスケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017089722A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 本田技研工業株式会社 シール構造及びシール方法
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