JP2923128B2 - 回転ドラムアセンブリ - Google Patents

回転ドラムアセンブリ

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JP2923128B2
JP2923128B2 JP4179666A JP17966692A JP2923128B2 JP 2923128 B2 JP2923128 B2 JP 2923128B2 JP 4179666 A JP4179666 A JP 4179666A JP 17966692 A JP17966692 A JP 17966692A JP 2923128 B2 JP2923128 B2 JP 2923128B2
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ring
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rotary
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信行 臼井
浩誠 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ上に回転ヘ
ッドを用いて信号を記録再生する回転ヘッド型磁気記録
再生装置の回転ドラムアセンブリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は一般的な回転ヘッド型磁気記録
再生装置における回転ドラムアセンブリ近傍の斜視図で
ある。VTR等の回転ドラムアセンブリは大まかに分類
すると同図に示すように、高速(民生用VTRでは18
00rpm)で回転する回転ドラム1と固定ドラム2よ
り構成されている。
【0003】画像信号の記録・再生を行う磁気ヘッド3
は上記回転ドラム1に取り付けられており、磁気テープ
4は民生用VTRの場合には回転ドラムアセンブリに約
180°ヘリカルに巻つけられ、固定ドラム2の外周部
に設けられたリードと称する段差部5により幅方向の走
行位置を規制されながら一定速度で低速に走行してい
る。上述したように回転ドラム1は高速で回転している
ため、磁気テープ4が回転ドラムアセンブリに入射する
入口部領域から空気を巻き込むことにより、磁気テープ
4と回転ドラム1の外周面との間に極めて薄いエアーフ
ィルムを形成し、回転ドラム1と対向する磁気テープ4
の上側部では、回転ドラム1の外周面から微少量(数μ
m〜数10μm)浮上する。一方、磁気テープ4の下側
部とそれに対向する固定ドラム2の外周面との相対速度
は、磁気テープ4と回転ドラム1との間の相対速度と比
較し著しく小さい。そのために上述したような磁気テー
プ4と回転ドラム1の外周面の間に生ずるエアーフィル
ムは発生せず、磁気テープ4は固定ドラム2の外周面に
接触した状態で常に摩擦抵抗を受けつつ摺動走行するこ
とになる。
【0004】この磁気テープ4が走行中に受ける動摩擦
力は、特に高温・高湿の環境下や急激な温度変化が生じ
た場合に著しく増大し、その結果磁気テープ4が固定ド
ラム2に完全に付着する、いわゆる“結露状態”を招い
たり、あるいは間欠的な付着現象により、磁気テープ側
に一種の“自励振動”を励起させることが多い。また磁
気テープ4と回転ドラムアセンブリとの過大な摺動抵抗
はテープのダメージや摩耗を誘起し、その結果、信号が
欠落したり、脱落した磁性粉がヘッドのギャップ部に堆
積してヘッドの、いわゆる“目詰まり現象“を引き起こ
す要因となる。このような状態に陥った場合は、磁気テ
ープに正確かつ正常な映像信号及び音声信号の記録再生
は完全に望めなくなる。
【0005】ところでVTRやDAT(ディジタル・オ
ーディオ・テープレコーダ)等に代表されるような回転
ヘッド型磁気記録再生装置は、近年益々急速に、記録密
度の向上が図られている。特に、例えばハイビジョンV
TRやディジタルVTRのように極めて多くの情報量を
有する信号を取り扱う回転ヘッド型磁気記録再生装置に
おいては、記録時間の長時間化のために可能な限り記録
トラック幅を縮小して、さらに記録の高密度化が図られ
る傾向にある。したがって最近では高密度記録を図るた
めに磁気テープも、より磁気記録密度の向上が可能なよ
うに、樹脂ベース上にバインダーとともに酸化鉄の磁性
粉を塗布した従来の酸化鉄テープから、樹脂ベース上に
残留飽和磁束密度の高いニッケルーコバルト合金等を塗
布あるいはバインダーを用いず直接蒸着した金属テー
プ、いわゆる“メタル塗布型テープ”および“メタル蒸
着型テープ”が採用される傾向になってきている。
【0006】この場合、磁気テープと回転ドラムアセン
ブリの摺動状態が金属対金属の接触状態になるため、酸
化鉄テープを用いた場合と比べて摩擦係数はさらに上昇
し、テープ走行の安定化を図ることが極めて難しい状況
になる。さらに、磁気ヘッドと磁気テープのスペーシン
グ量を減少させてスペーシング損失を低減したいという
磁気記録の理論的観点から、より一層の磁気テープ表面
の平滑化が図られつつあるために、磁気テープと回転ド
ラムアセンブリの超平滑な2つの表面が接触摺動する結
果となり、上述したテープ走行の安定化を図ることはな
おさら難しい課題になってきている。
【0007】そこで、テープの摺動摩擦に起因するテー
プ走行負荷、テープダメージ等を低減し、高い信頼性の
もとに高品質な画像の記録再生を可能にするために、回
転ドラム1と固定ドラム2との間で互いに対向し相対回
転する2面のいずれか一方の面の一部、あるいは全部に
ポンプアウト型のスパイラル溝を設けて、回転ドラムの
回転により上記スパイラル溝から外部へ空気流を発生さ
せ、その作用により磁気テープ4を回転ドラムアセンブ
リより微少量(数μm〜数10μm)浮上させて、特に
磁気テープ4と固定ドラム2の間の接触摺動を回避し、
上述した問題点を解決しようとする回転ドラムアセンブ
リがすでに提案されている。
【0008】図11にその回転ドラムアセンブリの一例
として、特公昭61−14580号公報に開示された従
来技術を示し、以下この回転ドラムアセンブリの構造お
よび動作原理について説明する。同図において、シャフ
ト6の上端部には回転ドラム1を搭載するためのディス
ク7が焼きばめあるいは圧入等の方法で固定されてお
り、上記シャフト6は所定間隔を有し固定ドラム2に固
定配置された2つのベアリング8および9により垂直に
支持されている。この回転ドラム1と固定ドラム2との
間で互いに対向しつつ相対回転する2面の内の片面であ
る回転ドラムの下端面部12にスパイラル溝を設け、回
転ドラム1の回転により発生する動圧効果により、スパ
イラル溝から外部へ空気流を発生させ、その作用により
磁気テープ4を回転ドラムアセンブリより微少量(数μ
m〜数10μm)浮上させて、磁気ヘッド3(図10参
照)のみが磁気テープ4に接触するように構成されたも
のである。
【0009】この提案では、回転ドラムアセンブリ(特
に固定ドラム2)と磁気テープ4との動摩擦力の低減が
図れるため、テープ走行の安定化、自励振動の除去等に
貢献できるとともに、磁気テープ4表面の摩耗によって
発生する磁気特性の劣化も抑止できるというものであ
る。
【0010】図12に、この提案に基づき回転ドラム1
と固定ドラム2との間で互いに対向し相対回転する2面
の内の片面である回転ドラム1の下端面12側に、スパ
イラル溝14とランド15からなる面を有する回転ドラ
ム1を示す。(なおこの図のにおいては、スパイラル溝
14を分かり易く説明するために、便宜的に磁気ヘッド
等は省略している。)またそれとは逆に、固定ドラム面
の上端面13側にスパイラル溝14を配置した固定ドラ
ムを図13に示す。(この図においては、固定ドラム全
体中で特に説明に必要なスパイラル溝14近傍部のみ図
示してある。) しかしながら図12に示すように、回転ドラム面の下端
面12側にスパイラル溝14を配置した場合には、磁気
テープ4と高速摺動する回転ドラム1の外周面にスパイ
ラル溝14の切り欠きエッジ部14aが露出し、磁気テ
ープ4の磁性面に損傷やダメージを与え易くなり、その
結果回転ヘッド型磁気記録再生装置自身の信頼性を著し
く低下させるという問題点があった。また特に図12に
示すように、磁気ヘッド3を取り付ける回転ドラム1の
下端面12にスパイラル溝14を設ける場合には、回転
ドラム1上の磁気ヘッド3が取り付く領域1a部でスパ
イラル溝14が途切れてしまうために、ドラム1の1回
転においてスパイラル溝14から外部へ吐き出される空
気がその部分で断続的になり、磁気テープと回転ドラム
アセンブリとの間に発生するエアーフィルム量が均一に
ならないという問題点があった。
【0011】さらに、回転ドラム1の下端面12に形成
されるスパイラル溝14およびランド15の本数は有限
であるため、回転ドラムアセンブリ上での任意の固定点
において、スパイラル溝14から発生し吐出される空気
流の圧力は、回転ドラム1の1回転につきスパイラル溝
14の本数分脈動することになる。したがって、その結
果、上述した磁気テープ4と回転ドラム1の外周面の間
に生じるエアーフィルムの定常的な厚み変動が、磁気テ
ープ4の縦振動を励起したり、磁気ヘッド3と磁気テー
プ4の接触状態を不安定にするという問題点も有してい
た。
【0012】一方、図13に示すように固定ドラム面の
上端面13側にスパイラル溝14を設けた場合も、磁気
テープ4と固定ドラム2のターニング外周面2aにスパ
イラル溝14の切り欠きエッジ部14aが存在するた
め、上述した回転ドラム1の下端面部12にスパイラル
溝14を形成した場合と同様の問題を内包している。ま
たこの場合磁気テープ4と固定ドラム2の外周面との間
にはエアーフィルムはほとんど形成されないため、上述
した現象が特に顕著な問題となる。さらに、固定ドラム
2のターニング外周面2aに存在するスパイラル溝14
の切り欠きエッジ部14aは、固定ドラム2上で幅方向
に対し走行位置の規制を行なうリード部5と近い位置に
あるために、スパイラル溝14から発生し吐出される空
気流の脈動が、幅方向に対する走行位置規制に悪影響を
及ぼしていた。
【0013】以上述べたように、スパイラル溝14を回
転ドラム面の下端面12あるいは固定ドラム面の上端面
部13のどちら側に設置しても、以下の大きな問題点が
存在することが分かる。 スパイラル溝の切り欠きエッジ部が、磁気テープ4へ
の損傷やダメージを与える。 スパイラル溝が発生する空気圧の脈動により、磁気テ
ープ4の走行状態や、磁気ヘッド3と磁気テープ4の接
触状態が不安定になる。
【0014】そこで上記問題点を解決するため、スパイ
ラル溝の吐出口に共通溝に代表される圧力干渉域を設
け、この圧力干渉域に脈動圧に対する一種のサージング
タンクの役目を果たさせることによって、吐出圧を平均
化し脈動(変動)のない空気圧を発生させようとする回
転ドラムアセンブリも既に提案されている。図14に、
この方法に基づいて固定ドラム側にスパイラル溝を設け
た場合の一例として、特公昭61−14580号公報に
開示された技術を示す。ここで、14はスパイラル溝、
15はスパイラル溝ランド部、またg1 は上述した圧力
干渉域の幅を示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この方法に基づけば、
磁気テープ4が固定ドラム2に巻付くターニング外周面
2aにスパイラル溝14の切り欠きエッジ部14aが露
出しなくなるため、既に指摘した上記問題点の、スパ
イラル溝14の切り欠きエッジ部14aが磁気テープ4
に損傷やダメージを与える、という問題は解消できる。
ところが、上記問題点に示した空気圧の脈動現象の低
減のために、新たにスパイラル溝の吐出口に圧力干渉域
を設けたので、図16に示すように外周面での回転ドラ
ム1の下端面12と固定ドラム2の上端面13との隙間
寸法をg2からg3へ増加させ、その結果磁気ヘッド3と
磁気テープ4の接触状態が以前の状態から変化し、不安
定な状態になるという欠点があった。
【0016】ところで、固定ドラム2の上端面13にス
パイラル溝を設ける場合は、一般に固定ドラム2の上端
面部13にエッチングなどの加工方法により形成する
が、スパイラル溝から十分な空気の吐出し圧力を得るた
めに、図15または図16の回転ドラムアセンブリの断
面図に示すように、固定ドラム2のターニング外周面2
aから内壁18までの距離については最低限必要な空気
の吐出し圧力を確保できるスパイラル溝の幅L1 が必要
であり、かつその同じ幅の肉厚が固定ドラム2の側面に
も必要になってくる。その結果として、固定ドラム2の
重量が増加するばかりでなく、固定ドラム2の側面肉厚
が内側方向に増加するために通常ロータリートランスあ
るいはモーター部材を配置していた固定ドラム2の内側
スペース17が狭くなり、上記部品の大きさに制約を加
えて上記部品の特性に影響を与えるばかりでなく、最悪
の場合は上記部品の配置が不可能になることもある。ま
た脈動(変動)のない空気圧を得るためにスパイラル溝
の吐出口に圧力干渉域を設けた回転ドラムアセンブリの
場合には、固定ドラム2のターニング外周面2aから内
壁18までの距離は、図16に示すように最低限確保す
る必要があるスパイラル溝の幅L1 に加えて圧力干渉域
の幅の分を増やす必要があるため全体の長さはL2 とな
り、図15に比べてなお一層固定ドラム2の内壁18が
内側方向に迫ってくることになる。
【0017】特にこのことは、固定ドラム2の内側スペ
ース17領域が狭い小径形状の回転ドラムアセンブリを
用いる携帯用ムービーなどにとって極めて重要な問題で
あり、通常固定ドラム2の内側スペース17領域に配置
されているロータリートランスあるいはモーター部材の
配置が不可能になる場合は、回転ドラムアセンブリの構
造自身を根本から変更し直す事態になるだけでなく、上
記部品を他の場所に配置する必要があるため、回転ドラ
ムアセンブリの高さおよび重量の増加を招いて小型・軽
量化を図ることが不可能となり、ひいては回転ヘッド型
磁気記録再生装置自身の大型化・高重量化を誘起させる
という致命的な問題となる。ところで、従来のスパイラ
ル溝はエッチングなどの加工方法により固定ドラム2あ
るいは回転ドラム1の対向面に直接加工を施し形成して
いるが、この方法ではその後の加工工程及び組み立て工
程においてスパイラル溝が形成されている部品(固定ド
ラム2あるいは回転ドラム1)が不良となった場合に
は、その部品にスパイラル溝を形成するのに費やしたコ
ストがそのまま損失となってしまうという欠点があっ
た。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、まず第1の発明
の回転ドラムアセンブリでは、記録再生ヘッドを保持す
る回転ドラムと、前記回転ドラムと略同一の径を有しか
つ同一軸上に回転ドラムを回転可能に支持する軸受を保
持しかつテープ状記録媒体を外周面でガイドする固定ド
ラムとから構成したものであって、特に前記回転ドラム
と前記固定ドラムとの相対回転部に形成される対向面の
少なくとも一方の面に、複数のスパイラル溝が形成さ
、なおかつ該スパイラル溝の外側終端部に傾斜させた
面を設けたリング状部品を取り付けてなるものであり、
また、該リング状部品を、固定ドラムに取り付ける際に
はそのスパイラル溝の高さを固定ドラムの上端面とほぼ
同一になるように、また回転ドラムに取り付ける際には
そのスパイラル溝面の高さを回転ドラムの下端面とほぼ
同一になるような寸法とする。すなわち本発明では、ス
パイラル溝を回転ドラムと固定ドラムとの間の相対回転
部において形成されるいずれか一方の対向面に直接加工
を施して製作するのではなく、前以てポンプアウト型の
スパイラル溝を形成してあるリング状部品を上記対向面
のいずれか一方の面に取り付けることにより構成した
とを特徴としている。
【0019】さらにまた、上記リング状部品のスパイラ
ル溝底部に貫通穴を設けることが望ましい。また、上記
貫通穴の大きさを回転ドラムアセンブリ内部側(スパイ
ラル溝の反対側)からスパイラル溝側になるに従って小
さくなるようにテーパー形状に構成することが望まし
い。また、上記リング状部品の取り付けられたドラムの
内部側面と内部底面とが交差する隅部に、該内周から外
周へ行くにつれて高さが高くなる形状の第2のリング状
部品を取り付けることが望ましい。
【0020】また第2の発明の回転ドラムアセンブリで
は、特に上記リング状部品の加工精度を上げ、また製作
コストを下げるため、従来のようにスパイラル溝を回転
ドラムと固定ドラムとの間の相対回転部で形成されるい
ずれか一方の対向面に直接加工を施して製作するのでは
なく、まず前以て複数枚の板金部品を接着等の手段によ
り貼り合わせてスパイラル溝を有するリング状部品を形
成してなるものである。
【0021】さらに第3の発明の回転ドラムアセンブリ
では、上記スパイラル溝を有するリング状部品を回転ド
ラム面の下端面あるいは固定ドラム面の上端面部のいず
れか一方の面に直接取り付けずに、回転ドラムとともに
回転する他のドラム構成部品(例えば、ロータリートラ
ンスのロータ部)に取り付けて回転ドラムと固定ドラム
の相対回転部の間に挿入してなるものである。この場
合、固定ドラム側にも上記リング状部品と対向する位置
に同一外径を有する別のリング状部品を対向配置するこ
とが望ましい。
【0022】
【作用】上記のスパイラル溝を別体のリング状部品によ
り構成するので、回転ドラムアセンブリの大型化・高重
量化を誘起せずにコストの低減が図れる。また、上記リ
ング状部品のスパイラル溝面の高さを、ドラムのもう一
方のドラムとの対向面のとほぼ同一になるように設定す
ることにより、スパイラル溝の切り欠きエッジ部で磁気
テープへの損傷やダメージを与えることなく、かつスパ
イラル溝が発生する空気圧の脈動により磁気テープの走
行状態および磁気ヘッドと磁気テープとの接触状態を不
安定にすることもなくなる。
【0023】また、スパイラル溝底部に貫通穴を設ける
ことにより、スパイラル溝に大量の空気が流入する。ま
た、この貫通穴をドラム内部側からスパイラル溝側に行
くにつれて小さくなるようなテーパー状にすることによ
り、貫通穴を通過した空気の圧力が高くなる。また、リ
ング状部品が取り付けられたドラムの内部側面と内部底
面との隅部に第2のリング状部品を用いて斜面を設ける
ことにより、ドラム内の空気が貫通穴へよりスムーズに
流れる。
【0024】さらにまた、複数枚の板金部品を貼着して
リング状部品を構成することにより、リング状部品の製
造工程としてプレス加工のような比較的簡単な工程を用
いて加工でき、製造コストを著しく低減することができ
る。また、リング状部品を、回転ドラムと固定ドラムと
の相対回転部のいずれか一方の対向面に直接取り付ける
のではなく、ロータリートランスのような他の回転部品
に取り付け、回転ドラムと固定ドラムの相対回転部の間
に挿入することにより、リング状部品に形成されるスパ
イラル溝が磁気ヘッドの取り付け位置で途切れるという
こともなく、磁気テープと回転ドラムアセンブリとの間
のエアーフィルム量がつねに一定となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明について図面を参照しながら説
明する。図1及び図2は、本発明に基づいた一実施例の
固定ドラムを示すものである。なお同図は、スパイラル
溝を形成してあるリング状部品を固定ドラム側に取り付
けた場合について示してあるが、この対向面である回転
ドラム側に取り付けた場合においても本発明は同様の効
力を有することは明らかである。そのためここでは、こ
のスパイラル溝を形成してあるリング状の部品を固定ド
ラム側に取り付けた場合について以下に説明する。
【0026】図1及び図2から分かるように本実施例に
基づく固定ドラム2においては、スパイラル溝を形成し
てある部分をリング状部品16(図2(a)参照)が受
け持ち、固定ドラム2(図2(b)参照)から独立した
部品として構成されていることが特徴である。このリン
グ状部品16の上端面には、回転ドラムの回転により外
部へ空気流を発生するため、ポンプアウト型のスパイラ
ル溝14とランド15が前以て形成されている。またこ
のリング状部品16の幅はスパイラル溝から十分な空気
の吐出し圧力を得るために確保する必要な幅L1 であ
り、厚みL3 は固定ドラム2の上端面20とリング状の
部品16が取り付く面の19との高さの差にほぼ等しい
寸法にしている。したがって、圧入、接着あるいはネジ
止めなどの方法により上記リング状部品16を固定ドラ
ム2へ取り付けると、リング状部品16の上端面すなわ
ちランド15面は固定ドラム2の上端面20と同一高さ
となる構成になっている。そのために図3に示すよう
に、回転ドラム1の下端面12と固定ドラム2の上端面
13との隙間、及び回転ドラム1の下端面12とリング
状部品16の上端面(ランド15面)との隙間は同一と
することができる。
【0027】ところでこのリング状部品16は、仮にそ
の後の加工工程及び組み立て工程時に固定ドラム2が不
良となった場合には、容易に固定ドラム2から取り外し
が可能となっているため、スパイラル溝を形成するのに
費やしたコストを損失することはなく、回転ドラムアセ
ンブリひいては機構系のコストを引き上げてしまうこと
はない。特にこのことは、その後の加工工程及び組み立
て工程において歩留りが著しく悪い工程がある場合に大
きな効果を発揮する。
【0028】図3(a)は本発明に基づいた回転ドラム
アセンブリの断面の概略図を示したものであり、図3
(b)はその主要周辺部の拡大図を表したものである。
図3(a)の断面図から分かるように、スパイラル溝を
有するリング状部品16を固定ドラム2に接着等の方法
により取り付けるためには、固定ドラム2の取り付け面
19のように若干の取り付け段差が有ればよいため、固
定ドラム2の内壁18からターニング外周面2aまでの
距離を従来例の図15および図16に比べ著しく小さく
することが可能である。したがって本発明に基づいた回
転ドラムアセンブリにおいては、固定ドラム2の内側ス
ペース領域17aが十分に確保できるため、通常固定ド
ラム2の内側スペース領域17内に配置していたロータ
リートランスあるいはモーター部材に寸法上の制約を加
えず、回転ドラムアセンブリの大型化・高重量化を招く
ことがない。このことは、小型・軽量化が特に強く望ま
れている携帯用小型ムービー等にとって極めて重要なこ
とである。
【0029】本発明に基づいた回転ドラムアセンブリの
構造は、スパイラル溝近傍部において図11に示した従
来例の回転ドラムアセンブリと異なるが、その他の部分
の構造は同様であり既に従来例において説明しているの
で、ここでは重複を避けるためその部分についての説明
は省略し、以下本発明に基づいた回転ドラムアセンブリ
の特徴である部分の構造と動作原理に関して更に詳しく
説明する。
【0030】回転ドラム1の下端面部12と固定ドラム
2に取り付けたポンプアウト型のスパイラル溝を有する
リング状部品16の上端面は、互いに周方向において均
等な数十μmの隙間を有して対向するように存在してい
る。ここで既に述べたようにリング状部品16の上端面
すなわちスパイラル溝のランド15面は、固定ドラム2
の上端面20と同一高さとなっているため、図3(a)
に示すように外周面での回転ドラム1の下端面12と固
定ドラム2の上端面との隙間の寸法が元の状態のg2
ら変化することなく、磁気ヘッド3と磁気テープ4の接
触状態は常に安定な状態にすることができる。
【0031】また、同図に示す固定ドラム2の上端面2
0上の幅g1 部領域にはスパイラル溝が存在しないた
め、従来例の回転ドラムアセンブリ(図14参照)にお
いてスパイラル溝の吐出口に圧力干渉域として設けた共
通溝と同様な働きをするため、吐出圧が平均化されて脈
動(変動)のない空気圧を得ることができる。ここで回
転ドラム1の回転により生じる動圧効果によって、リン
グ状部品16の上端面に形成されたスパイラル溝14か
ら発生した空気流は、外部へ向って吐き出される。そし
てこのままでは外部へ向って吐き出された空気流はスパ
イラル溝14の外周部で、リング状部品16を取り付け
る固定ドラム2の取付用凹部側面21に当たってしまう
ことになる。そこでこの問題を解決するため本発明では
図3(b)の拡大図に示すように、スパイラル溝14の
外周部に傾斜させた面14bを形成し、その傾斜させた
面14bに沿って空気流が斜め上方にスムーズに移動で
きるようにしたことを特徴としている。
【0032】また本発明では上記回転ドラムアセンブリ
内部でも空気がスムーズに移動し上記スパイラル溝から
外部へ効率よく吐き出されるために、図3(b)に示す
ようにスパイラル溝14の底部に貫通穴16aを1個あ
るいは複数個設けている。またこの上記貫通穴16aの
形状は、回転ドラムアセンブリ内部側(スパイラル溝の
反対側)からスパイラル溝側になるに従って小さくなる
ようにテーパー状とし、スパイラル溝側で貫通穴16a
を通過した空気の圧力が高められるような構造としてい
る。またここで、回転ドラムアセンブリ内部での空気の
流れをよりスムーズにするために、固定ドラムの内部側
面18と内部底面2bとで交差する周辺領域に、固定ド
ラムの内部側面18と内部底面2bとで形成される曲率
より大きな曲率を有する斜面形成用リング状部品22を
固定ドラム2の内部に接着等の方法により取り付けても
よい。
【0033】そして、空気流は最終的に回転ドラム1の
下端面12と固定ドラム2の上端面20との隙間からド
ラム外周面に放出され、その作用により磁気テープ4が
回転ドラムアセンブリより微少量(数μm〜数10μ
m)浮上し、磁気ヘッド3のみが磁気テープ4に接触す
る状態になる。すなわち本発明に基づく方法によれば、
従来例のように空気圧の脈動現象を低減するためにスパ
イラル溝の吐出口に圧力干渉域を設け、そのために図1
6の従来例に示すように外周面での回転ドラム1の下端
面12と固定ドラム2の上端面13との隙間寸法をg2
からg3へ増加させ、その結果磁気ヘッド3と磁気テー
プ4の接触状態を以前の状態から変化して不安定な状態
とすることなく、空気圧の脈動現象を低減することがで
きる。このことにより、空気圧の脈動現象がなくスパイ
ラル溝付き回転ドラムアセンブリが有する特徴である、
磁気テープ4との動摩擦力の低減化、テープ走行の安定
化、自励振動の除去、及び磁気テープ4表面の摩耗によ
る磁気特性の劣化抑止などを図ることができる。
【0034】なお上記実施例の場合、図2(a)に示さ
れるようにスパイラル溝14を有する脱着可能なリング
状部品16の製作は、従来例で説明したと同様にエッチ
ング等の加工方法で行う必要があるため、手間及び加工
時間が大幅にかかり、その製造コストが高価に付く欠点
があった。そこで、このような点に鑑み、図4には比較
的簡単な製造工程により低コストで製造できるリング状
部品の他の実施例を示す。同図に示すように、本実施例
のリング状部品は、2枚の円盤状板金部品23,24が
接着剤等によって貼着されて構成されている。ここで2
枚の円盤状板金部品23,24は図5(a),(b)に
それぞれ示すように同一の外径寸法を有し、これらはプ
レス加工等による金型の打ち抜き加工により製作され
る。特に図5(a)に示す板金部品23ではスパイラル
溝14を形成する部分が同時に打ち抜かれている。上記
の方法により製作されたリング状部品16´は、図2
(a)に示したリング状部品16と比べて、製造コスト
を大幅に低減及び軽量化を図ることができる。
【0035】なおここで、上記ような方法で形成される
リング状部品16´の外径寸法は、回転ドラムの外径寸
法及び固定ドラムの外径寸法と比較して小さく構成し、
例えば図2において説明したと同様に固定ドラム2の上
面、即ち回転ドラムと対向する面の取り付け凹部に、圧
入、接着あるいはネジ止めなどの方法により取り付けれ
ばよい。この場合、固定ドラム2の上端面20がスパイ
ラル溝14から吐出されるエアーの圧力干渉域となるた
め、吐出圧を平均化し脈動(変動)のない空気圧を発生
させることができる。
【0036】また図6には上記リング状部品16´を回
転ドラム1の下端面部12に取り付けた場合を示すが、
リング状部品16´で覆われていない回転ドラム1の下
端面部12が、上述した固定ドラム2側に取り付けた場
合と同様にスパイラル溝14からのエアー吐出口の圧力
干渉域の役目を果たす。この圧力干渉域により、スパイ
ラル溝14から吐出される空気圧の脈動が減少するた
め、磁気テープ4の走行状態、および磁気ヘッド3と磁
気テープ4の接触状態の安定化が図れる。しかし、上記
リング状部品16´を回転ドラム1の下端面部12に取
り付けた場合には、図6では便宜的に磁気ヘッド3の取
り付けを省略しているが、実際には図7に示すように回
転ドラム1上の磁気ヘッド3が取り付く領域3a部でス
パイラル溝14が途切れてしまうために、ドラムの一回
転において、磁気テープと回転ドラムアセンブリとの間
に発生するエアーフィルム量が均一にならない。
【0037】そこで図8に示す別の実施例では、上記実
施例のようにリング状部品16´を固定ドラム2あるい
は回転ドラム1の対向面の一方に直接取り付けるのでは
なく、上記リング状部品16´を回転ドラム1とともに
回転する他のドラム構成部品であるロータリートランス
のロータ部25に取り付け、さらにそれと対向する固定
ドラム2側にも対向面をもつようリング状の固定部品2
7を固定ドラム2に配置することにより構成したもので
ある。ここでロータリートランスはローター部25とス
テータ部26とにより構成されている。さらに詳細に説
明すると、図9に拡大して示す通り、ここではリング状
部品16´を回転ドラム1と固定ドラム2との間の信号
伝送をつかさどっているロータリートランスのロータ部
25の上面に取り付けたものである。この場合、ディス
ク7の下端面にロータリートランスのロータ部25を貼
り付ける前に、あらかじめリング状部品16´をロータ
リートランスのロータ部25の上面に接着により取り付
けておくことにより、その後の通常の組み立て工程でこ
のリング状部品16´は、回転ドラム1と固定ドラム2
との相対向面の間で両者に挟まれる形で配置される。リ
ング状部品16´はロータリートランスのロータ部品2
5の上面に取り付けられるため、このリング状部品16
´が磁気ヘッド3を覆い被すようになり、図7に示すよ
うに回転ドラム1上に直接リング状部品16´を取り付
ける場合と異なり、磁気ヘッド3部でスパイラル溝14
が途切れてしまうというようなことはない。このことに
より、ドラムの一回転において、磁気テープ4と回転ド
ラムアセンブリとの間に発生するエアーフィルム量を均
一にすることができる。
【0038】上記リング状部品16´の外径寸法は、既
に述べたようにスパイラル溝の吐出口の圧力干渉域と同
様な効果を発生させるため、回転ドラム及び固定ドラム
の外径寸法に対して一回り小さく構成する。このことに
より、回転ドラム1の下端面12と固定ドラム2の上端
面20およびリング状固定部品27とにより挟まれた形
となり、かつリング状部品16´の外周面から回転ドラ
ム1及び固定ドラム2の外周までの領域が、スパイラル
溝14の吐出口の圧力干渉域となり、吐出される空気圧
の脈動が発生しないため、磁気テープ4の走行状態や、
磁気ヘッド3と磁気テープ4の接触状態が不安定になる
ことはない。
【0039】
【発明の効果】以上述べてきたように、従来のようにス
パイラル溝を回転ドラムと固定ドラムとの間の相対回転
部において形成されるいずれか一方の対向面に直接加工
を施し製作し構成するのではなく、前以てポンプアウト
型のスパイラル溝を形成してあるリング状部品を上記対
向面のいずれか一方の面に取り付けることにより構成し
た回転ドラムアセンブリは、スパイラル溝の切り欠きエ
ッジ部で磁気テープへの損傷やダメージを与えること
ないと共に、スパイラル溝の外周面に傾斜させた面を形
成することで、スパイラル溝で発生した空気流が外部へ
向かってスムーズに移動でき、かつスパイラル溝が発生
する空気圧の脈動により磁気テープの走行状態及び磁気
ヘッドと磁気テープとの接触状態を不安定にすることも
なく、さらに回転ドラムアセンブリの大型化・高重量化
を誘起せずにコストの低減を図ることができる。
【0040】また、スパイラル溝底部に貫通穴を設ける
ことにより、スパイラル溝に大量の空気を流入させるこ
とができる。
【0041】また、この貫通穴をドラム内部側からスパ
イラル溝側に行くにつれて小さくなるようなテーパー状
に形成することにより、貫通穴を通過した空気の圧力が
高くなり、空気の流れをより効率良く行える。
【0042】また、リング状部品が取り付けられるドラ
ムの内部側面と内部底面との隅部に第2のリング状部品
を取り付けることにより、ドラム内の空気を貫通穴へよ
りスムーズに流すことができる。
【0043】さらにまた、複数枚の板金部品を貼着して
リング状部品を構成するようにすれば、比較的簡単な工
程でこのリング状部品を製造でき、ドラムアセンブリの
製造コストを著しく低減することが可能となる。
【0044】またリング状部品の外径寸法を回転ドラム
および固定ドラムの外径寸法よりも小さく設定し、かつ
このリング状部品を回転ドラムとともに回転する他の回
転部品に取り付け、回転ドラムと固定ドラムとの相対回
転部の対向面の間に挿入して配置することにより、ドラ
ムの一回転において、磁気テープ4と回転ドラムアセン
ブリとの間に発生するエアーフィルム量を均一にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラムアセンブリの一実施例を構
成する固定ドラムの斜視図である。
【図2】同固定ドラムを構成する各部品を分解して示す
図であり、(a)はリング状部品の斜視図、(b)はリ
ング状部品を取り付ける前の固定ドラムの斜視図であ
る。
【図3】本発明の回転ドラムアセンブリの一実施例の要
部を示す図であり、(a)は要部断面図、(b)は一部
拡大断面図である。
【図4】本発明のドラムアセンブリに用いられるリング
状部品の斜視図である。
【図5】同リング状部品を分解して示す部品の図であ
り、(a),(b)はともに円盤状板金部品の斜視図で
ある。
【図6】同リング状部品を下面に取付けた回転ドラムの
斜視図である。
【図7】同リング状部品とさらに磁気ヘッドを取付けた
回転ドラムの下面図である。
【図8】本発明の回転ドラムアセンブリの他の実施例の
要部断面側面図である。
【図9】同実施例の拡大断面側面図である。
【図10】一般的な回転ドラムアセンブリの動作状態を
示す斜視図である。
【図11】従来の回転ドラムアセンブリの断面図であ
る。
【図12】従来の回転ドラムアセンブリに使用される回
転ドラムの斜視図である。
【図13】従来の回転ドラムアセンブリに使用されるス
パイラル溝を設けた固定ドラムの斜視図である。
【図14】従来の回転ドラムアセンブリに使用される固
定ドラムを示す図であり、特に吐出口に圧力干渉域を有
するスパイラル溝を設けた固定ドラムの斜視図である。
【図15】図13に示す固定ドラムを用いた回転ドラム
アセンブリの要部断面図である。
【図16】図14に示す固定ドラムを用いた回転ドラム
アセンブリの要部断面図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 固定ドラム 2a ターニング外周面 2b 固定ドラムの内部底面 3 磁気ヘッド 4 磁気テープ 5 リード 12 回転ドラムの下端面部 14 スパイラル溝 14b スパイラル溝の傾斜面部 15 スパイラル溝のランド部 16,16´ リング状部品 16a 貫通穴 17 固定ドラムの内側スペース領域 18 固定ドラムの内壁 19 取付用凹部底面 20 固定ドラムの上端面 21 取付用凹部側面 22 斜面形成用リング状部品 23,24 円盤状板金部品 25 ロータリートランスのロータ 26 ロータリートランスのステータ 27 リング状固定部品

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録再生ヘッドを保持する回転ドラムと、
    前記回転ドラムと略同一の径を有しかつ同一軸上に回転
    ドラムを回転可能に支持する軸受を保持しかつテープ状
    記録媒体を外周面でガイドする固定ドラムとから構成さ
    れ、 前記回転ドラムと前記固定ドラムとの相対回転部に形成
    される対向面の少なくとも一方の面に、複数のスパイラ
    ル溝が形成されたリング状部品を取り付けてなり、 該リング状部品に形成された前記スパイラル溝の外周側
    終端部に傾斜させた面を設けたことを特徴とする回転ド
    ラムアセンブリ。
  2. 【請求項2】記録再生ヘッドを保持する回転ドラムと、
    前記回転ドラムと略同一の径を有しかつ同一軸上に回転
    ドラムを回転可能に支持する軸受を保持しかつテープ状
    記録媒体を外周面でガイドする固定ドラムとから構成さ
    れ、 前記回転ドラムと前記固定ドラムとの相対回転部に形成
    される対向面の少なくとも一方の面に、複数のスパイラ
    ル溝が形成されたリング状部品を取り付けてなり、 該リング状部品のスパイラル溝の底部に貫通穴を設けた
    ことを特徴とする回転ドラムアセンブリ。
  3. 【請求項3】前記貫通穴の大きさをスパイラル溝非形成
    面側からスパイラル溝形成面側になるに従って小さくな
    るようにテーパー形状に構成したことを特徴とする請求
    項2に記載の回転ドラムアセンブリ。
  4. 【請求項4】前記リング状部品の取り付けられたドラム
    の内部側面と内部底面とが交差する隅部に、該内周から
    外周へ行くにつれて高さが高くなる形状の第2のリング
    状部品を取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の
    回転ドラムアセンブリ。
  5. 【請求項5】記録再生ヘッドを保持する回転ドラムと、
    前記回転ドラムと略同一の径を有しかつ同一軸上に回転
    ドラムを回転可能に支持する軸受を保持しかつテープ状
    記録媒体を外周面でガイドする固定ドラムとから構成さ
    れ、 前記回転ドラムと前記固定ドラムとの相対回転部に形成
    される対向面の少なくとも一方の面に、複数のスパイラ
    ル溝が形成されたリング状部品を取り付けてなり、 該リング状部品は同一径を有する複数枚の板金部品を貼
    着して構成したことを特徴とする回転ドラムアセンブ
    リ。
  6. 【請求項6】記録再生ヘッドを保持する回転ドラムと、
    前記回転ドラムと略同一の径を有しかつ同一軸上に回転
    ドラムを回転可能に支持する軸受を保持しかつテープ状
    記録媒体を外周面でガイドする固定ドラムとから構成さ
    れ、 前記回転ドラムと前記固定ドラムとの相対回転部に形成
    される対向面の少なくとも一方の面に、複数のスパイラ
    ル溝が形成されたリング状部品を取り付けてなり、 該リング状部品を前記回転ドラムとともに回転する他の
    回転部品に取り付け、前記回転ドラムと固定ドラムとの
    相対回転部の対向面の間に挿入して配置してなる回転ド
    ラムアセンブリ。
  7. 【請求項7】前記リング状部品の外形寸法を前記回転ド
    ラムおよび前記固定ドラムの外形寸法よりも小さい値に
    設定したことを特徴とする請求項6に記載の回転ドラム
    アセンブリ。
  8. 【請求項8】前記リング状部品を前記回転ドラムととも
    に回転する他の回転部品に取り付け、かつ前記固定ドラ
    ムのリング状部品との対向面に、リング状部品の外形と
    ほぼ同一外形を有する第3のリング状部品を取り付けて
    なる請求項6に記載の回転ドラムアセンブリ。
  9. 【請求項9】前記他の回転部品としてロータリートラン
    スのロータを用いたことを特徴とする前記請求項6また
    は請求項8に記載の回転ドラムアセンブリ。
JP4179666A 1991-12-24 1992-07-07 回転ドラムアセンブリ Expired - Lifetime JP2923128B2 (ja)

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JP33925291 1991-12-24
JP3-339252 1991-12-24

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JPH05303806A JPH05303806A (ja) 1993-11-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0413262A (ja) * 1990-04-27 1992-01-17 Sony Corp 回転ヘッド装置

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