JP2002233125A - スピンドルモータ - Google Patents
スピンドルモータInfo
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Abstract
が得られ,振れの少ない高精度で信頼性の高いスピンド
ルモータモータを提供する。 【解決手段】 焼きばめにより組付けられるスピンドル
モータの固定軸1の先端部1d及びこの固定軸1が挿入
されるフランジ16の穴エッジ部16aのそれぞれに面
取り部1c、16b、16cを設けてなり、前記面取り
部1c、16b、16cの面取り量を、前記固定軸の先
端部側に設けた面取り部1cに対してフランジの穴エッ
ジ部側16bを大とし、かつ、前記固定軸1挿入後の前
記フランジ上面部16dと前記固定軸先端部1dとの段
差を、前記固定軸先端部側に設けた前記面取り部1cの
面取り量より小としたことを特徴とする。
Description
ク、ハードディスク等の記録媒体を駆動するためのスピ
ンドルモータに関する。
の記録密度は、ここ数年で2倍になり、1インチあたり
のトラック数(TPI)は現状のノートパソコンで25
000TPIである。そして、今後さらに高密度化が求
められる中で、限られた大きさのディスク上で更に記録
密度を高めることが必要となる。ところで、この記録密
度を高める指標となるのがTPIであり、現在主流の玉
軸受では転動体と、内輪又は外輪が点接触しながら回転
するため、軸受を介したモータの回転には相対的に真円
からの振れ「NRRO」(非同期振れ、以下NRROと
記す)が発生し、TPIの限界が見え始めている。
ック幅からズレが発生し(オフトラック)、信号にノイ
ズの発生やデータが読み取れないといった現象が起きる
ものである。
抑えなければならない。例えば、30000TPIのト
ラック幅では、0.8μmであり、従って、NRROは
0.08μm以下にする必要がある。流体軸受を使用す
ればNRROを0.04以下に抑えることが可能である
が、玉軸受では0.08μm程度で使用できなくなる。
そこで、玉軸受に代わり流体軸受が注目を浴びてきてお
り、この流体軸受を用いたHDDモータの開発競争に拍
車がかかっている。
る手段としてのHDD(ハードディスクドライブ装置)
の更なる小型化、薄型化が進んでいる。そして、この種
の装置の心臓部である回転駆動部は、駆動ハブの中に軸
受とモータ部の両方を内臓し、かつ駆動ハブの外周に複
数枚の記録再生用のディスクを取付けることにより、装
置の小型化と記憶容量の増大を図っている。また、記録
の高密度化を図るためには回転主軸部の精度を飛躍的に
高める必要がある。
ンドルモータについて図4を用いて説明する。
固定軸1が固定され、かつ上面には巻線3を巻回したコ
ア4が固定されている。固定軸1の外周面には、軸方向
に所定の間隔を保ったラジアル方向動圧発生用溝(ヘリ
ングボーン溝)1a,1bが夫々形成されている。5
は、アルミニウム製からなるディスク固定部であるハブ
6と、その内部に焼ばめ等により圧入された青銅製のス
リーブ7とからなるハブ組立体であり、スリーブ7が固
定軸1に嵌挿されることによりハブ組立体5は固定軸1
を中心として回転自在とされる。
生用溝1a,1bの間隔と対応する面に凹部となるオイ
ル溜まり7aが形成されている。上記ラジアル方向動圧
発生用溝1a,1bは、固定軸1またはスリーブ7の少
なくともいずれか一方に形成されていれば良いものであ
る。なお、8はベース2上に配置された駆動回路部品等
が搭載されたプリント基板9を固定するねじである。
複数のディスク10,10がスペーサ11を介して取付
けられ、これらディスク10,10はハブ6に固定板1
2を介してねじ13にて固定される。また、ハブ6の下
部に固着されたヨーク14はベース2に形成された環状
の凹部2aに囲繞される如く所定の間隔を保って配置さ
れる一方、ヨーク14の内面には上記コア4と所定の間
隔を保ったマグネット15が固定されることにより磁気
回路を形成するものである。
膨出した円盤状のフランジ16がねじまたは圧入などの
手段で固定されることにより、このフランジ16の外周
面とハブ6に形成した切欠き6aとの間に上部オイル溜
まり空間17が形成される(図5にa部を拡大して示
す)。
ラスト板18を配置し、このスラスト板18をハブ6に
ねじ19にて固定することにより軸部が封止される。こ
のように構成される軸受部は、スラスト板18の下面に
形成したポンピング溝またはヘリングボーン溝のような
スラスト方向動圧発生用溝18a、上部オイル溜まり空
間17及び上記各ラジアル方向動圧発生用溝1a,1b
などにオイルまたはグリースなどの潤滑剤20を充填・
塗布することにより軸受部の潤滑が図られる。
空間17の間隙が小さいと、充填された潤滑剤20は毛
細管現象によってスラスト板18上まで上って外部に飛
散してしまい潤滑剤の減少を招く。また逆に上部オイル
溜まり空間17の間隙が図6に示すように広すぎると、
潤滑剤20と空気との接触面積が大となって潤滑剤の蒸
発によって上記と同様に潤滑剤が減少する。
5とヨーク14は磁性体であるコア4の磁気中心に対し
て上側に位置するため、ハブ組立体5には吸引力(P
z)が作用することにより常時ベース2側に引き寄せら
れる。
は、巻線3に通電することにより磁界が発生しマグネッ
ト15と共にハブ組立体5が所定方向に回転駆動する。
この駆動時、ラジアル方向動圧発生用溝1a,1bのポ
ンピング力によりスリーブ7は固定軸1に対してセンタ
リングされ、また軸線方向に対してはスラスト板18の
スラスト方向動圧発生用溝18aにより軸と一体のフラ
ンジ16に対してスラスト板18及びハブ組立体5が数
μm 浮上し、ハブ組立体5は固定軸1及びフランジ1
6に対して潤滑剤20を介して無接触で回転する。そし
て、図示せぬ磁気ヘッドがディスク10上を半径方向に
相対的に走査して情報の読み書きを行うものである。
ライブ装置)等の情報機器に使用されるスピンドルモー
タには、高精度・高信頼性への要求が益々強くなつてき
ているのが現状である。上記したように回転駆動部を支
持する動圧を発生させるためのフランジ16(例えば厚
みが1.2mm)の固定軸1に対する取付けにあって
は、図7に示すようにねじ21にて軸端側で固定する場
合は、軸端部とフランジ16の下面との間に異物22が
挟まったり、軸端部のバリ等によって固定軸1とフラン
ジ16との垂直度が保てなくなって動圧軸受の機能が低
下する原因となっている。
定軸1に圧入によって固定する場合は、端部が面取りま
たはR加工されている固定軸1にフランジ16を圧入し
た時におけるフランジ16の圧入面に作用する応力は、
面取り等が施されて圧入面が減少した軸端部に向かうほ
ど小さく不均一であるため、フランジ16はF方向に湾
曲してしまってスラスト軸受部の平面度が悪化し、これ
また動圧軸受部の信頼性が低下する原因となっている。
巻回したコアを備えたベースと、前記固定軸と潤滑剤を
介して嵌合する回転自在なハブと、前記固定軸または前
記ハブのいずれか一方に形成した動圧発生用溝部と、前
記固定軸の端部に圧入される円盤状のフランジと、前記
フランジ及びこのフランジを封止するスラスト板のいず
れか一方に形成した動圧発生用溝部とよりなり、前記固
定軸またはこれに圧入される円盤状のフランジのいずれ
か一方の圧入面に、前記フランジの厚みに対応した上下
位置に環状の凹部を形成して、かかる問題点を解決した
スピンドルモータを出願している。(特開平8−322
193号公報)
につき図9乃至図11を参照して説明する。図9はスピ
ンドルモータの半断面図であり、従来と同一の構成部分
には同一の符号を付して重複する部分の詳細な説明は省
略し、以下変更部分についてのみ説明する。
(SUS303)を採用し、かつスリーブ7は青銅を採
用している。なお、両者の熱膨張率は略同一(17×1
0-6/°C)である。スリーブ7の固定軸1側の内面と
反対側の、例えば、アルミニウム製のハブ6と対応する
外周面には、スリーブ7の肉厚(W1)と同等もしくは
十分に大なる肉厚(W2 )を備えた補強用スリーブ71
が固定されている。この補強用スリーブ71 は、固定軸
1及びスリーブ7の熱膨張率より小な、例えば熱膨脹率
が10×10-6/°Cであるステンレス材(SUS43
0)等が用いられ、ハブ6の切欠凹部6b内に、例え
ば、圧入等の固定手段にて固定されている。
内に、例えば、焼きばめによって固定されているもので
あり、このスリーブ7と補強用スリーブ71 とによりス
リーブ部が構成されることにより、固定軸1の熱膨張率
に対してスリーブ部の実質的な熱膨張率が低く設定され
る。このため動圧発生部の熱による隙間の変化の影響を
小としている。
さ1.2mmのフランジ16の固定方法としては、圧入
による方法を採用している。即ち、図10に示すように
フランジ16の圧入面である内周部16aには、上下面
位置に環状の凹部23a,23bがそれぞれ形成してあ
る。環状の凹部23a,23bの深さtは均一で、本実
施例では0.1mmであり、直径は内周部16aの直径
に対して約0.03mm大としてある。
るとフランジ16の幾何学的な中心lに対して内周部1
6aに生じる応力(面圧)は対称(中心lに対して上下
対称の位置L1=L2 )でかつ均一となり、フランジ16
の固定軸1に対する垂直度及び平面度が良好に保てる。
は逆の態様を示すもので、固定軸1側にフランジ16の
圧入面となる内周部16aと対応するよう、その幾何学
的な中心lに対して上下の位置に環状の凹部24a,2
4bがそれぞれ形成してある。そのため上記実施例と同
様に圧入面に生じる応力(面圧)は対称でかつ均一とな
り、フランジ16の固定軸1に対する垂直度及び平面度
が良好となる。従って、両実施例にあっては動圧軸受の
信頼性が向上し、振れの少ない小型でかつ高精度の信頼
性の高いモータが得られるものである。
号公報記載の技術によれば、フランジ16に対する軸1
の組付けが、例えば、圧入によって行なわれている。こ
の圧入によって両者の組付けが行なわれる場合には、そ
の組付けが円滑に行なわれるように、前記した図8及び
後述するように、フランジ16の内周部16a及び軸端
1dには、挿入の際のガイドとして面取りが必要となる
ものである。
は、この面取りについて考察を進めていった結果、単に
面取りがあるだけでは駄目なのであり、後述するように
軸1の先端部1dとフランジ16の内周部16aにおけ
る面取りの大きさと、組付け後の両者の位置関係及び単
に両者が組付けられているのみではなく、所定の組付け
力で組付けられている必要があり、それぞれが重要であ
ることが判明したものである。本発明は、かかる知見に
基づきなされたものであり、以下その点につき説明す
る。
め時における軸と穴との一般的な関係(締め代(しろ)
と組付け力の関係)について、図12、図13を用いて
説明しておく。なお、締め代とは、軸1の径(D)と、
フランジ16の内周部16aの穴径(d)との差(D−
d)をいい、組付け力とは、両者を組付けた後にフラン
ジ16を抜き去る力をいうものとする。また、当然の如
く、焼きばめによる組付けであるので、フランジ16の
内周部16aの穴径(d)を加熱することにより、その
穴径(d)を膨張させて両者を結合するものが、その前
提となるものである。また、この図12、図13の説明
においては、便宜上面取り部については、省略してあ
る。
示すもので、締め代が小さい、すなわち、両者の差(D
−d)が小さい場合の説明図であり、当然の如く、この
場合、フランジ16の内周部16aの穴径(d)を膨張
させる範囲は少なくなる。従って、同図(B)の如く、
焼きばめ(組付け)後の組付け力G1は小である。な
お、この図12(A)は、穴径(d)を膨張させる範囲
が少なくなることより、フランジ16を反らせようとす
る力H1は小となるので、このフランジ16は反りにく
い。すなわち、後述する如く所要の組付け力は得られな
いものの、フランジ16の平面度は得やすいという相反
する結果が出る。
状態を示すもので、締め代が大きい、すなわち、両者の
差(D−d)が大きい場合の説明図であり、当然の如
く、この場合、フランジ16の内周部16aの穴径
(d)を膨張させる範囲は大きくなる。従って、同図
(B)の如く、焼きばめ(組付け)後の組付け力G2は
大である。なお、この図13(A)は、前記した穴径
(d)を膨張させる範囲が大きくなることより、同図
(B)の如く、フランジ16を反らせようとする力H2
は大となるので、このフランジ16は反り易い。すなわ
ち、これまた後述する所要の組付け力は得られるもの
の、フランジ16の平面度は得にくい、というこれまた
相反する結果が出る。
タにあっては、NRROの関係上、流体軸受を用いるこ
とが主流になってきつつあるが、このNRROの低減化
のために、スピンドルモータとして精密な回転精度が求
められている。そのため、スラスト軸受を構成するスラ
ストプレートとしては、平面度、表面粗さ、溝深さ等を
高精度に仕上げることが必要とされている。従って、こ
のスラストプレートと当接するフランジ16としても所
定の平面度に仕上げられている必要があり、一般的に
は、1μm以下に仕上げられていることが望まれている
ものである。
び現在市場に供給されているこの種のHDD用スピンド
ルモータのデータより、1000N以上必要であるとさ
れている。その理由としては、これ以下の場合は、経時
変化等によりスタート、ストップ時にズレが発生してし
まうからである。
も、小さすぎてもフランジを反らせようとする力と、組
付け力との関係上相反する結果が出てくるものである。
そこで、この締め代としても、各種実験結果及び現在市
場に供給されているこの種のHDD用スピンドルモータ
のデータと、前記した組付け力の関係を検討した結果、
0.03mm程度必要であるということが分かった。
ータの組付け力は、1000N以上必要であり、締め代
は、0.03mm程度必要であり、更にフランジの平面
度としては、1μm以下に仕上げられている必要がある
ものである。
位置関係が重要であり、この点が疎かにされている場合
は、焼きばめ(組付け)後にフランジ16に変形(反
り)が発生する理由について図14を用いて説明する。
図14は、軸1とフランジ16とが、例えば、焼きばめ
により組付けられた状態を示す側面図である。なお、従
来と同一部分は同一符号を用い、その詳細な説明は省略
する。
えば上部に環状に形成された面取り部、16b、16c
は、フランジ16の内周部16aに環状に形成された面
取り部、16dは、フランジ16の上面に形成された上
面部で、この上面部16dは、前記した如くスラスト軸
受を構成するヘリングボーン溝のようなスラスト方向動
圧発生用溝18aに当接するので、面精度(平面度)が
出ている必要がある。
6側から見ると、このフランジ16と軸1とで当接して
いない部分があることがわかる。すなわち、フランジ1
6の内周部16a、この内周部16aと連続している面
取り部16bと、軸1の先端部1d側に設けられた面取
り部1cとにおいて、フランジ16側から見て軸1に当
接していない三角地帯(Δ)が形成されていることがわ
かる。
に当接していない部分(三角地帯Δ)があると、組付け
の際、矢印で示した如く、フランジ16の上面16dに
は、上方に反りたがる力I1が発生し、バランスが崩れ
てしまうことになる。すなわち、フランジ16が変形し
てしまうことにつながる。従って、このフランジ16の
変形は、これと当接しているスラスト軸受に悪影響を与
え、延いてはスピンドルモ−タそのものの性能の悪化に
つながるものである。このことから理解できるように、
面取りの大きさによっては前記した如くの弊害、すなわ
ち、単に面取りを施すのみでは駄目であるということが
分かるものである。従って、軸1の先端部1d側に形成
された面取り部1cとフランジ16の内周部16aに形
成された面取り部16bの大きさは、後述する如く所定
の範囲内のものでなければならないことが理解できる。
ジ16の内周部16aの面粗さと組付け力)について図
15、図16を用いて説明する。図15は、軸1とフラ
ンジ16とが、例えば、焼きばめにより組付けられた状
態を示す側面図、図16は、図15のX部におけるフラ
ンジ16の内周部16aの面粗さを示すものであり、
(A)は面粗さが細かい状態、(B)は面粗さが荒い状
態を示す側面図である。なお、従来と同一部分は同一符
号を用い、その詳細な説明は省略する。
は、フランジ16の内周部16aの面粗さ(ピッチ)を
示すもので、この場合は、ピッチが細かい(Rt:2μ
m)。従って、この内周部16a1等と軸1との接触面
積は大となるので、両者は摩擦力も大となり、その結
果、組付け力も大となるものである。
は、フランジ16の内周部16aの面粗さ(ピッチ)を
示すもので、この場合は、ピッチが荒い(Rt:8μ
m)。従って、この内周部16a2等と軸1との接触面
積は小となるので、両者は摩擦力も小となり、その結
果、組付け力も小となるものである。この例からも分か
るように、所定の組付け力を得るためには、軸1とフラ
ンジ16の内周部16aの面粗さ(ピッチ)は、細かい
状態が望ましいものであることが分かる。
であり、フランジの厚さに対応したフランジ穴エッジ部
と軸先端部側の面取りの大きさ、フランジ面と軸先端部
との位置関係等を具体的に設定することにより、前記し
た問題点を解決したものであり、以下その点につき説明
する。
焼きばめにより組付けられるスピンドルモータの固定軸
1の先端部1d及びこの固定軸1が挿入されるフランジ
16の穴エッジ部16aのそれぞれに面取り部1c、1
6b、16cを設けてなり、前記面取り部1c、16
b、16cの面取り量を、前記固定軸の先端部側に設け
た面取り部1cに対してフランジの穴エッジ部側16b
を大とし、かつ、前記固定軸1挿入後の前記フランジ上
面部16dと前記固定軸先端部1dとの段差を、前記固
定軸先端部側に設けた前記面取り部1cの面取り量より
小としたことを特徴とする。
付けられるスピンドルモータの固定軸1の先端部1d及
びこの固定軸1が挿入されるフランジ16の穴エッジ部
16aのそれぞれに面取り部1c、16b、16cを設
けると共に、前記固定軸1が挿入される前記フランジ1
6の穴エッジ部16aの穴内面の表面粗さ(Rt)を2
μm以下に設定したことを特徴とする。
添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施
例は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好まし
い種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下
の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの態様に限られるものではない。
の固定軸とフランジとの全体の組立て状態を示す部分
図、図2は、本発明に係るスピンドルモータの固定軸と
フランジとの組立て状態の一例を示す部分図、図3は、
スピンドルモータの固定軸とフランジとの悪い組立て状
態を示す部分図である。なお、前記した従来例と同一部
分は同一符号を用い、その詳細な説明は省略する。
の固定軸とフランジとの全体の組立て状態を示す部分図
であり、例えば、フランジ16の外径を7.2mm、フ
ランジ16の厚みを1.5mm、軸径1を4mmに設定
した際、前記した組付け力を1000N以上、フランジ
の平面度1μm以下を得る目的でスピンドルモータを作
製したものである。
た0.03mm、フランジ穴16のエッジ部16bの面
取り量を0.12mm、軸1の先端部1d側に形成され
た面取り部1cの面取り量を0.08mm、フランジ1
6の上面部16dと軸1の上面部1dとの段差を0.0
3mm、フランジ穴16の内面16a1〜16a1nの面
粗さ(Rt)を2μmに設定した。
構成したことにより、組付け力1100N、フランジの
平面度0.062μmという結果が得られた。
において、フランジ穴16の内面16a2〜16a2nの
面粗さ(Rt)のみを8μmに設定した。その結果、組
付け力が710Nまで低下してしまった。これは、前記
した図16(B)で説明した如く、ピッチが荒く(R
t:8μm)なることによって、内周部16a2等と軸
1との接触面積が小となるので、両者は摩擦力も小とな
り、その結果、組付け力も小となった結果である。な
お、Rtを4μm、6μmとその面粗さを変化させたが
組付け力は、前者の場合は940N、後者の場合は78
0Nといずれも所定の1000Nは得ることができなか
った。
において、軸1の先端部1d側に形成された面取り部1
cの面取り量のみを0.2mmに設定した。その結果、
フランジの平面度が1.524μmと悪化してしまっ
た。図3は、この比較例2の結果を図面化したものであ
る。この図3より明らかな如く、軸1の先端部1d側に
形成された面取り部1cの面取り量を0.2mmと大き
く取ってしまった場合、前記した図14にて説明した如
く、フランジ16側から見て軸1に当接していない部分
(三角地帯Δ)が発生してしまい、その結果、軸1が高
速回転した際、フランジ16の上面16dには、上方に
反りたがる力が発生し、バランスが崩れてしまったこと
による。すなわち、フランジ16が変形してしまった例
である。
面取り後の高さをT1、フランジ16の上面部16dと
軸1の先端部1d側に形成された面取り部1c面取り後
の高さをT2とした場合、T1―T2≧0.01mmの不
等式を満足するよう前記した高さ関係を設定することに
より、前記したフランジ16の平面度を1μm以下にす
ることができたものである。
ドルモータの軸として固定軸の例で説明したが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、固定軸の代わりに回
転子を用いても同様の効果が得られるものである。
組付けられるスピンドルモータの固定軸の先端部及びこ
の固定軸が挿入されるフランジの穴エッジ部のそれぞれ
に面取り部を設けてなり、前記面取り部の面取り量を、
前記固定軸の先端部側に設けた前記面取り部に対して前
記フランジの穴エッジ部側を大とし、かつ、固定軸挿入
後の前記フランジ上面部と前記固定軸先端部との段差
を、前記固定軸先端部側に設けた面取り部の面取り量よ
り小としたことにより、高精度,高強度の固定軸若しく
は回転子が得られ,振れの少ない高精度で信頼性の高い
スピンドルモータモータが得られるものである。
付けられるスピンドルモータの固定軸の先端部及びこの
固定軸が挿入されるフランジの穴エッジ部のそれぞれに
面取り部1c、16b、16cを設けると共に、前記固
定軸1が挿入される前記フランジの穴エッジ部の穴内面
の表面粗さ(Rt)を2μm以下に設定したことによ
り、高精度,高強度の固定軸若しくは回転子が得られ,
振れの少ない高精度で信頼性の高いスピンドルモータモ
ータが得られるものである。
ンジとの全体の組立て状態の一実施例を示す部分図であ
る。
ンジとの組立て状態の一実施例を示す部分図である。
組立て状態を示す部分図である。
す半断面図である。
ンジとの関係を示す一部拡大図である。
ンジとの他の関係を示す一部拡大図である。
である。
示す半断面図である。
間を示す半断面図である。
との組立て状態を示す部分図である。
との他の組立て状態を示す部分図である。
立て過程及び組立て状態の一例を示す部分図である。
立て過程及び組立て状態の他の一例を示す部分図であ
る。
立て状態の一例を示す部分図である。
立て状態の他の一例を示す部分図である。
の関係を示す部分図である。
Claims (2)
- 【請求項1】焼きばめにより組付けられるスピンドルモ
ータの固定軸の先端部及びこの固定軸が挿入されるフラ
ンジの穴エッジ部のそれぞれに面取り部を設けてなり、
前記面取り部の面取り量を、前記固定軸の先端部側に設
けた面取り部に対してフランジの穴エッジ部側を大と
し、かつ、前記固定軸挿入後の前記フランジ上面部と前
記固定軸先端部との段差を、前記固定軸先端部側に設け
た前記面取り部の面取り量より小としたことを特徴とす
るスピンドルモータ。 - 【請求項2】焼きばめにより組付けられるスピンドルモ
ータの固定軸の先端部側及びこの固定軸が挿入されるフ
ランジの穴エッジ部のそれぞれに面取り部を設けると共
に、前記固定軸が挿入される前記フランジの穴エッジ部
の穴内面の表面粗さ(Rt)を2μm以下に設定したこ
とを特徴とするスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019643A JP3818064B2 (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | スピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019643A JP3818064B2 (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | スピンドルモータ |
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