JP2922402B2 - 熱成形方法及びその熱成形装置 - Google Patents

熱成形方法及びその熱成形装置

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JP2922402B2
JP2922402B2 JP25665193A JP25665193A JP2922402B2 JP 2922402 B2 JP2922402 B2 JP 2922402B2 JP 25665193 A JP25665193 A JP 25665193A JP 25665193 A JP25665193 A JP 25665193A JP 2922402 B2 JP2922402 B2 JP 2922402B2
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了治 筑後
明彦 吉井
裕司 芦辺
泰正 佐藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、熱成形方法及びその熱
成形装置(熱成形機)に係り、特にその熱成形機の加熱
装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、特開平4−144733号公報に開示されるよ
うなものがあった。すなわち、搬送装置にてシートが成
形ゾーンに送られる。そのシートの端はシートクランプ
で支持され、ヒータが成形ゾーンに入り、シートを加熱
する。そこで、シートを所定温度に加熱し、ヒータが退
避後、シリンダを駆動して上下フレームでシートをクラ
ンプした後、シート成形を行うようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の熱成形装置に改良を加えて、更に以下の点を改善す
るようにする。 【0004】 加熱装置の成形素材からの移動を迅速
に行う。 【0005】 熱板を加熱に用いることにより、成形
素材と接触させ、直接加熱することができ、加熱速度が
速い。 【0006】 成形素材をクランプで垂直状(吊り下
げ状)にセットするため、成形素材が軟化後も弛み(撓
み)が発生せず、垂下状に下がり、加熱時に成形素材を
良好に保持することができる。 【0007】本発明は、上記状況に鑑みて、熱可塑性材
料を熱成形する際、短時間で均一な加熱を行うには、両
面から成形素材を加熱することが有効であり、また、加
熱後、成形するまでの成形素材の温度低下を小さくする
ためには、加熱装置の分離を迅速に行う必要がある点を
考慮して、成形素材を両面から加熱可能にし、短時間で
の加熱が可能であり、赤外線パネルヒーターや熱板の加
熱装置は、瞬時に落下させ、退避させ得る熱成形方法及
び熱成形装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、〔1〕 熱成形方法において、(a)成形素材を成形金型
間にクランプで垂直状にセットする工程と、(b)前記
成形金型間にセットされた状態の成形素材両側より加
熱装置で加熱する工程と、(c)この成形素材の加熱終
了後、前記加熱装置を前記成形素材より下方に移動させ
る工程と、(d)前記成形金型間にセットされた状態の
成形素材を所定の形状に成形する工程とを施すようにし
たものである。 【0009】〔2〕上記〔1〕記載の熱成形方法において、前記工程
(c)の移動は、前記加熱装置を落下させることにより
行うようにしたものである。 【0010】〔3〕上記〔1〕記載の熱成形方法において、前記工程
(c)の移動は、前記加熱装置を一旦成形素材より分離
・離脱した後、落下させることにより行うようにしたも
のである。 【0011】〔4〕 熱成形装置において、水平方向に開閉可能な成形
金型を有する成形手段と、開いた成形金型の間に位置
し、成形素材を垂直状にセットするクランプと、前記成
形金型の間にセットされた成形素材を両側から加熱する
加熱手段を、前記加熱位置から下方に移動させる移動
段とを具備するようにしたものである。 【0012】〔5〕上記〔4〕記載の熱成形装置において、前記移動
手段は、前記加熱手段を吊り下げるチェーンと、このチ
ェーンの加熱手段取付部を昇降させるチェーン駆動手段
とからなるようにしたものである。 【0013】〔6〕上記〔4〕記載の熱成形装置において、 前記加熱
手段は赤外線パネルヒーターである。 【0014】〔7〕上記〔4〕記載の熱成形装置において、 前記加熱
手段は前記成形素材に直接接触する熱板である。 【0015】〔8〕上記〔7〕記載の熱成形装置において、 前記熱板
は前記成形素材より強制的に分離・離脱するばねを内蔵
し、この成形素材の分離後、その熱板を落下させる装置
を具備する。 【0016】〔9〕上記〔7〕又は〔8〕記載の熱成形装置におい
て、 前記熱板には切欠部を形成し、前記クランプは、そ
の切欠部に位置るようにしたものである。 【0017】 【作用】本発明によれば、 (1)加熱装置が、赤外線ヒーターの場合は、図1
(a)に示すように、成形素材1をクランプ2で垂直状
(吊り下げ状)にセットし、その両側に配置される赤外
線パネルヒーター3,4で加熱する。ここで、赤外線パ
ネルヒーター3,4はチェーン5で吊られ、ストッパ6
で止められている。次に、図1(b)に示すように、チ
ェーン5をフリーの状態にしておいて、成形素材1の加
熱が終了すると、ストッパ6を外し、赤外線パネルヒー
ター3,4を瞬時に落下させ、退避させる。次に、図1
(c)に示すように、加熱されたばかりの成形素材1を
型7,8によりプレス成形する。 【0018】 (2)加熱装置が、熱板の場合は、図14(a)に示す
ように、発泡性素材101をクランプ102で垂直状
(吊り下げ状)にセットし、この発泡性素材101を加
圧子105,106で押圧される熱板103,104で
挟み、その発泡性素材101を押圧しながら加熱する
図14(b)に示すように、熱板103,104
を熱板開放用ばねにより開放させ、分離する。次に、図
14(c)に示すように、熱板103,104を落下さ
せ、退避させる。次に、図14(d)に示すように、加
熱されたばかりの発泡性素材101を型107,108
によりプレス成形する。 【0019】上記のように構成したので、成形素材を両
面から加熱できるため、短時間での加熱が可能であり、
赤外線パネルヒーターや熱板の加熱装置は、瞬時に落下
させ、退避させることができる。また、熱板の場合は、
迅速に成形素材を分離できる。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳細に説
明する。 【0021】図1は本発明の第1の実施例を示す熱成形
装置による成形素材の成形例を説明する概略工程図であ
る。ここでは、加熱装置として、赤外線パネルヒーター
を用いた場合について説明する。 【0022】まず、図1(a)に示すように、成形素材
1をクランプ2で垂直状(吊り下げ状)にセットし、そ
の両側に配置される赤外線パネルヒーター3,4で加熱
する。ここで、赤外線パネルヒーター3,4はチェーン
5で吊られ、ストッパ6で止められている。 【0023】次に、図1(b)に示すように、チェーン
5をフリーの状態にしておいて、成形素材1の加熱が終
了すると、ストッパ6を外し、赤外線パネルヒーター
3,4を瞬時に落下させ、退避させる。 【0024】次に、図1(c)に示すように、加熱され
たばかりの成形素材1を型7,8によりプレス成形す
る。 【0025】次に、本発明の第1の実施例を示す熱成形
装置について説明する。 【0026】図2は本発明の第1の実施例を示す熱成形
装置の平面図、図3はその熱成形装置の正面図、図4は
図3のA−A線矢視(側面)図、図5は成形素材保持装
置(機構)の正面図、図6はその成形素材保持装置の上
面図(図5のA−A線矢視図)、図7は図5のB−B線
矢視図、図8は図5のC−C線矢視図、図9は図8のE
−E線矢視図、図10は図8のF−F線矢視図、図11
は図5のD−D線矢視図である。 【0027】これらの図において、固定部としては、ベ
ース21、2個の垂直状のフレーム22,23、このフ
レーム23から延びる水平状のフレーム24を有してい
る。 【0028】また、15は成形素材であり、この成形素
材保持装置(機構)は、垂直状のフレーム22の上部に
設けられるフレーム25、第1のアーム26、第2のア
ーム27、クランプ28、このクランプ28を駆動する
クランプ用ロータリアクチュエータ33、スプロケット
34、チェーン38、スプロケット35、軸30、スプ
ロケット36、チェーン39、スプロケット37等を具
備している。 【0029】更に、加熱装置としては、ここでは、一対
の赤外線パネルヒーター41,42を用いているが、成
形素材15を空隙を介して所望の温度に加熱できるもの
であれば、これに限定されるものではない。 【0030】また、加熱装置昇降装置(機構)は、赤外
線パネルヒーター昇降用チェーン52、スプロケット支
持材53,54、スプロケット55,56、チェーン固
定板57を有し、赤外線パネルヒーター昇降用エアシリ
ンダ51を具備している。なお、赤外線パネルヒーター
昇降用チェーン52の赤外線パネルヒーター側は後述す
る赤外線パネルヒーター41,42間に設けられる上方
のピン43に取り付けられる。 【0031】更に、加熱装置ガイド装置(機構)は、ガ
イド用リブ66に支持されたガイド65、このガイド6
5の底部にはショックアブゾーバー67、赤外線パネル
ヒーター41,42が上昇した位置で、該赤外線パネル
ヒーター41,42の落下を阻止するためのストッパ用
エアシリンダ61、ストッパ62が設けられている。 【0032】更に、成形装置(機構)は、成形用油圧シ
リンダ71、これによって駆動される雌型72と雄型7
3とを具備する。 【0033】以下、更に、各装置(機構)を詳細に説明
する。 【0034】 (1)固定部については、図2〜図4に示すように、ベ
ース21の両側には2本の垂直状のフレーム22,23
が立てられ、その一方のフレーム23の上部には水平状
のフレーム24が外方に張り出している。 【0035】 (2)成形素材保持装置については、図2〜図3,図5
〜図11に示すように、垂直状のフレーム22の上部に
設けられるフレーム25に第1のアーム26が設けら
れ、その第1のア−ム26の先端部に軸30により、第
2のアーム27が軸支される。その第2のアーム27の
先端部にクランプ28が設けられる。 【0036】すなわち、第2のアーム27の先端には軸
芯29が設けられる。更に、その軸芯29を同軸にし
て、両側に固定爪用固定ロッド32が設けられ、この固
定爪用固定ロッド32に固定爪28aが固定され、同様
に、軸芯29を同軸にして、ブッシュ40を介して固定
爪用固定ロッド32に挟まれるように中央部に可動爪用
回転ロッド31が配置される。この可動爪用回転ロッド
31に可動爪28bが固定される。また、可動爪用回転
ロッド31の中央にはスプロケット37が固定されてい
る。 【0037】そこで、クランプ用ロータリアクチュエー
タ33の駆動によって、スプロケット34−チェーン3
8−スプロケット35−軸30−スプロケット36−チ
ェーン39−スプロケット37−可動爪用回転ロッド3
1に動力が伝達されて、可動爪28bを回動可能にし
て、固定爪28aとの協動によりクランプ28の動作を
行わせる。つまり、このクランプ28で成形素材15を
保持することができる。なお、30aは第2のアーム2
7の回転角度を制限するストッパピンである。 【0038】 (3)加熱装置については、図2及び図3に示すよう
に、成形素材15の両側に一対の赤外線パネルヒーター
41,42が配置される。 【0039】そこで、成形素材15は、両側より一対の
赤外線パネルヒーター41,42により加熱され、成形
に適合する温度まで昇温される。なお、この赤外線パネ
ルヒーター41と42は所定間隔を保持するためのピン
43が、成形素材15の挿入に支障を来さないように4
隅に設けられ、その上方のピン43には後述する赤外線
パネルヒーター昇降用チェーン52が固定される。 【0040】 (4)加熱装置昇降装置については、図2〜図4に示す
ように、赤外線パネルヒーター昇降用チェーン52は、
スプロケット支持材53,54の先端に設けられるスプ
ロケット55,56に掛けられ、一端はチェーン固定板
57に固定され、他端は前記した上方のピン43に固定
される。 【0041】そこで、加熱装置を成形素材15の加熱位
置に位置させる場合、赤外線パネルヒーター昇降用エア
シリンダ51の駆動(伸び)により、加熱装置の下端を
ストッパ62より上方に移動させておき、赤外線パネル
ヒーター昇降用エアシリンダ51の駆動(縮み)によ
り、該シリンダ51側の赤外線パネルヒーター昇降用チ
ェーン52は上昇して、赤外線パネルヒーター41,4
2は、後述するストッパ用エアシリンダ61によって駆
動されるストッパ62により停止し、成形素材15に対
応した位置にあり、成形素材15を加熱する。 【0042】この加熱時は、赤外線パネルヒーター昇降
用エアシリンダ51を縮めておき、赤外線パネルヒータ
ー昇降用チェーン52はフリー状態にある。成形素材1
5の加熱が終了すると、赤外線パネルヒーター41,4
2を停止しているストッパ62は、ストッパ用エアシリ
ンダ61の駆動により解除され、赤外線パネルヒーター
41,42は急激に落下する。赤外線パネルヒーター4
1,42は後述するショックアブゾーバー67まで落下
する。 【0043】このように、赤外線パネルヒーター41,
42は、赤外線パネルヒーター昇降用チェーン52を介
して、赤外線パネルヒーター昇降用エアシリンダ51に
連絡されており、上下方向の移動が可能である。また、
ストッパ62で赤外線パネルヒーター41,42を保持
して、ストッパ用エアシリンダ61の駆動でストッパ6
2を解除することにより、赤外線パネルヒーター41,
42を自重で急激に落下させることができる。 【0044】この際、赤外線パネルヒーター41,42
は後述するガイド65に沿って落下し、下方に設置され
たショックアブゾーバー67で、赤外線パネルヒーター
41,42の落下による衝撃が吸収される。 【0045】 (5)赤外線パネルヒーターガイド装置については、図
2及び図3に示すように、ガイド用リブ66に支持され
たガイド65を有するとともに、ストッパ用エアシリン
ダ63によって駆動されるストッパ62を具備してい
る。また、ガイド65の底部にはショックアブゾーバー
67が設けられている。 【0046】 (6)熱成形装置については、図2及び図3に示すよう
に、赤外線パネルヒーター41,42が下方に移動する
と、成形用油圧シリンダ71の駆動により、雌型72と
雄型73とが動作して、成形素材15をプレス成形する
ことができる。 【0047】なお、上記の赤外線パネルヒーター昇降装
置に代わって、図12に示すように、軸82によって軸
支されたレバー83の先端84に、前記した赤外線パネ
ルヒーター昇降用チェーン52を取り付け、レバー83
の基端85にエアシリンダ(又は油圧シリンダ)81を
連動させるようになし、赤外線パネルヒーター41,4
2を上昇させる場合にのみ、レバー83の先端84を下
降させ、その他の場合には、エアシリンダ81を縮めて
赤外線パネルヒーター昇降用チェーン52をフリーにす
るようにしておくとよい。 【0048】また、上記の赤外線パネルヒーター保持・
昇降・ガイド装置に代えて、図13に示すように、赤外
線パネルヒーター41,42をエアシリンダ(又は油圧
シリンダ)86と直結しておき、ガイド87に沿ったエ
アシリンダ86の上昇下降運動により、赤外線パネルヒ
ーター41,42を落下させるようにしてもよい。 【0049】図14は本発明の第2の実施例を示す熱成
形装置による成形素材の成形例を説明する概略工程図で
ある。ここでは、成形素材として発泡性素材を、加熱装
置として熱板を用いる。 【0050】まず、図14(a)に示すように、クラン
プ102で垂直状(吊り下げ状)にセットされた発泡性
素材101を加圧子105,106で押圧される熱板1
03,104で挟み、その発泡性素材101を加熱す
る。 【0051】次いで、図14(b)に示すように、熱板
103,104を発泡性素材101から強制的に瞬時に
引き離す。そのための機構は後述する。 【0052】次に、図14(c)に示すように、引き離
された熱板103,104を迅速に落下させる。 【0053】次いで、図14(d)に示すように、加熱
されたばかりの発泡性素材101を型107,108に
よりプレス成形する。 【0054】図15は本発明の第2の実施例を示す熱成
形装置の平面図、図16はその熱成形装置の正面図、図
17は図16のA−A線矢視(左側面)図、図18は図
16のB−B線矢視(断面)図、図19はその熱成形装
置の加熱装置の正面図、図20はその加熱装置の右側面
図、図21は図20のA−A線矢視図、図22は図19
のB−B線矢視図、図23は図19のC−C線矢視図で
ある。 【0055】この実施例では、成形素材としては、発泡
性素材を用いる。 【0056】この実施例における固定部及び発泡性素材
保持装置の構成は、前記した第1の実施例の図5〜図1
1と同様であり、概略を説明するに止める。 【0057】 (1)固定部については、図15〜図18に示すよう
に、ベース121の両側には2本の垂直状のフレーム1
22,123が立てられ、その一方のフレーム123か
らは水平状のフレーム124が張り出している。 【0058】 (2)発泡性素材保持装置については、図15〜図16
に示すように、垂直状のフレーム122の上部に設けら
れるフレーム125に第1のアーム126が設けられ、
その第1のアーム126の先端部に軸130により、第
2のアーム127が軸支される。その第2のアーム12
7の先端部にクランプ128が設けられる。 【0059】そして、クランプ用ロータリアクチュエー
タ133の駆動によって、スプロケット134−チェー
ン138−スプロケット135−軸130−スプロケッ
ト136−チェーン139−スプロケット137に動力
が伝達されて、クランプ128の動作を行わせる。つま
り、このクランプ128で発泡性素材115を保持する
ことができる。なお、詳細な構成は、前記した第1実施
例の図5〜図11参照。 【0060】 (3)加熱装置については、図15〜16、図18、図
19〜23に示すように、一対の熱板143,144を
有し、これらの熱板143,144は内蔵のヒーターに
より昇温される。温度調整は付属の温度コントローラを
利用する。この一対の熱板143,144は、図19〜
図23に示すように、熱板側チェーン固定板158(後
述)、熱板ホルダー145,146とガイドピン147
とにより一体化されている。 【0061】一体化すると、熱板143,144を移動
させる上で便利である。更に、図19及び図23に示す
ように、熱板ホルダー145,146には熱板143,
144を加圧するため、熱板加圧板167,168(後
述)が対応するくり抜かれた開口146aが形成されて
いる。 【0062】また、熱板143,144の内側であっ
て、発泡性素材115が位置することのない両側部に、
熱板143,144の発泡性素材115からの迅速な離
脱が可能なように、熱板開放用ばね148が内蔵されて
いる。つまり、図22から明らかなように、熱板143
の内面に切欠部143aを、熱板144の内面に切欠部
144aをそれぞれ形成し、それらの切欠部143a,
144a間に熱板開放用ばね(コイル状のばね)148
を配設する。 【0063】更に、加熱された発泡性素材115を熱板
143,144から円滑に分離するために、発泡性素材
分離板149,150が、図21から明らかなように、
各熱板143,144の左右にそれぞれ1個ずづ、配置
されている。 【0064】この発泡性素材分離板149,150の構
成を詳細に説明すると、図23に示すように、熱板14
3,144のそれぞれには、孔を有する凹部143b、
144bが形成され、そこに発泡性素材分離板149,
150が収納される。すなわち、発泡性素材分離板14
9,150の背面には、それぞれ3個の止めピン149
a,150aが突設され、それらの止めピン149a,
150aには発泡性素材分離用ばね149b,150b
が配設されている。 【0065】また、止めピン149a,150aの先端
には発泡性素材分離板149,150が、熱板143,
144から抜け出るのを防止する抜け止め部が形成され
ており、熱板143,144の背面には、その抜け止め
部の動作範囲に対応する凹部143c,144cが形成
されている。この熱板ホルダー145,146の上方に
は、後述する熱板ホルダー側チェーン固定板158が固
定される。 【0066】なお、熱板開放用ばね148に代えて、小
形のシリンダを用いるようにしてもよい。 【0067】更に、図19及び図21に示すように、熱
板143,144の上方には切欠部143a,144a
が形成され、同様に熱板ホルダー145,146にも切
欠部が形成され、これらの切欠部に、発泡性素材115
を保持するクランプ128が位置する。 【0068】 (4)加熱装置昇降装置については、図15〜図17に
示すように、熱板昇降用チェーン152は、スプロケッ
ト支持材153,154の先端に設けられるスプロケッ
ト155,156に掛けられ、一端はチェーン固定板1
57に固定され、他端は熱板ホルダー側チェーン固定板
158に固定される。そこで、加熱装置を発泡性素材1
15の加熱位置に位置させる場合、熱板昇降用エアシリ
ンダ151の駆動(伸び)により、加熱装置の下端をス
トッパ164より上方に移動させておき、熱板昇降用エ
アシリンダ151の駆動(縮み)により、該シリンダ1
51側の熱板昇降用チェーン152は上昇して、熱板1
43,144は、後述するストッパ用エアシリンダ16
3によって駆動されるストッパ164により停止し、発
泡性素材115に対応した位置にあり、発泡性素材11
5を発泡制御しながら加熱する。 【0069】この時は、熱板昇降用エアシリンダ151
を縮めておき、熱板昇降用チェーン152はフリー状態
にある。発泡性素材115の加熱が終了すると、加熱装
置は発泡性素材115から分離・離脱され、ストッパ用
エアシリンダ163の駆動により、ストッパ164は解
除され、熱板ホルダー側チェーン固定板158は下が
り、加熱装置は、後述するショックアブゾーバー165
まで落下する。 【0070】このように、熱板143,144は熱板昇
降用チェーン152を介して、熱板昇降用エアシリンダ
151に連絡されており、上下方向の移動が可能であ
る。また、ストッパ164で熱板143,144を保持
して、ストッパ用エアシリンダ163の駆動でストッパ
164を解除することにより、熱板143,144を自
重で急激に落下させることができる。この際、熱板14
3,144は後述するガイド161に沿って落下し、熱
板143,144の下に設置されたショックアブゾーバ
ー165で、熱板143,144の落下による衝撃が吸
収される。 【0071】 (5)熱板ガイド装置については、図15〜図16、図
18に示すように、ガイド用リブ162に支持されたガ
イド161を有するとともに、ストッパ用エアシリンダ
163によって駆動されるストッパ164を具備してい
る。また、ガイド161の底部にはショックアブゾーバ
ー165が設けられている。 【0072】 (6)熱板加圧装置については、図15〜図16、図1
8に示すように、同一場所で熱板加圧とプレス成形とを
行うため、成形用の型のスペースをくり抜いた形で熱板
143,144の加圧を行う。熱板143,144及び
熱板ホルダー145,146には、熱板143,144
の発泡性素材115への加圧ができるよう、中央がくり
抜かれた開口146a(図19参照)が形成されてお
り、ここを通って熱板加圧板167,168で熱板14
3,144を押し付ける。そして、この熱板加圧板16
7,168の両端に、2本の熱板加圧用油圧シリンダ1
66が設けられており、この熱板加圧用油圧シリンダ1
66の駆動により、熱板143,144は加圧される。
ここで、熱板加圧板167,168の変位量は変位セン
サ169によって検出される。 【0073】 (7)成形装置については、図15〜図16、図18に
示すように、加熱装置が下方に移動すると、成形用油圧
シリンダ171の駆動により、雌型172と雄型173
とが動作して、発泡性素材115をプレス成形すること
ができる。 【0074】このように、発泡性素材115を上記発泡
性素材保持装置で保持しておき、上記熱板加圧装置で熱
板143,144を加圧して、熱板143,144を直
接発泡性素材115に接触させて加熱後、熱板143,
144を移動させた後、上記成形装置でプレス成形を行
う。 【0075】なお、上記した第2実施例の発泡性素材保
持装置に代わって、図12と同様に軸82によって軸支
されたレバー83の先端84に前記した熱板昇降用チェ
ーン152を取り付け、レバー83の基端85にエアシ
リンダ(又は油圧シリンダ)81を連動させるようにな
し、熱板143,144を上昇させる場合にのみ、レバ
ー83の先端84を下降させ、その他の場合には、エア
シリンダ81を縮めて熱板昇降用チェーン152をフリ
ーにするようにしておくとよい。 【0076】また、上記の加熱装置の保持・昇降・ガイ
ド装置に代えて、図13と同様に熱板143,144
を、エアシリンダ(又は油圧シリンダ)86と直結して
おき、ガイド87に沿ったエアシリンダ86の上昇下降
運動により、加熱装置を落下させるようにしてもよい。 【0077】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。 【0078】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 【0079】 (1)加熱ゾーンと成形ゾーンとが同じ位置にあり、
形素材両面から加熱できるため、短時間での加熱が可
能であり、加熱終了後、加熱装置を落下させる構成とし
ているので、装置がシンプルである。 【0080】 (2)加熱から成形までの時間が短縮でき、加熱から成
形までの成形素材の温度低下が小さい。 【0081】 (3)成形素材を動かさなくて良いため、成形素材の温
低下が小さく、温度ムラも小さい。 【0082】 (4)加熱後、熱板の間隔を簡単に広げることができ、
次の熱板移動プロセスが容易になる。 【0083】 (5)熱板と成形素材とを分離・離脱することができ、
次の熱板移動プロセスでの成形素材の損傷や熱板に引か
れた動きを防止できる。 【0084】 (6)成形素材をクランプした状態で広い面積を熱板に
より加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す熱成形装置による
成形素材の成形例を説明する概略工程図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す熱成形装置の平面
図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す熱成形装置の正面
図である。
【図4】図3のA−A線矢視(左側面)図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示す熱成形装置の成形
素材保持装置(機構)の正面図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示す熱成形装置の成形
素材保持装置の上面図(図5のA−A線矢視図)であ
る。
【図7】図5のB−B線矢視図である。
【図8】図5のC−C線矢視図である。
【図9】図8のE−E線矢視図である。
【図10】図8のF−F線矢視図である。
【図11】図5のD−D線矢視図である。
【図12】本発明の第1の実施例の変形例を示す赤外線
パネルヒーター昇降装置の構成図である。
【図13】本発明の第1の実施例を示す他の変形例を示
す赤外線パネルヒーター昇降・ガイド装置の構成図であ
る。
【図14】本発明の第2の実施例を示す熱成形装置によ
る成形素材の成形例を説明する概略工程図である。
【図15】本発明の第2の実施例を示す熱成形装置の平
面図である。
【図16】本発明の第2の実施例を示す熱成形装置の正
面図である。
【図17】図16のA−A線矢視(左側面)図である。
【図18】図16のB−B線矢視(断面)図である。
【図19】本発明の第2の実施例を示す熱成形装置の加
熱装置の正面図である。
【図20】本発明の第2の実施例を示す熱成形装置の右
側面図である。
【図21】図20のA−A線矢視図である。
【図22】図19のB−B線矢視図である。
【図23】図19のC−C線矢視図である。
【符号の説明】
1,15 成形素材 2,28,102,128 クランプ 3,4,41,42 赤外線パネルヒーター 5,38,39,138,139 チェーン 6 ストッパ 7,8,107,108 型 21,121 ベース 22,23,25,122,123,125 フレー
ム 24,124 水平状のフレーム 26,126 第1のアーム 27,127 第2のアーム 30,130 軸 33,133 クランプ用ロータリアクチュエータ 34,35,36,37,55,56,134,13
5,136,137,1 55,156 スプロケット 43 ピン 51 赤外線パネルヒーター昇降用エアシリンダ 52 赤外線パネルヒーター昇降用チェーン 53,54,153,154 スプロケット支持材 57,157 チェーン固定板 61,163 ストッパ用エアシリンダ 62,164 ストッパ 65,161 ガイド 66,162 ガイド用リブ 67,165 ショックアブゾーバー 71,171 成形用油圧シリンダ 72,172 雌型 73,173 雄型 101,115 発泡性素材 103,104,143,144 熱板 105,106 加圧子 143a,144a 切欠部 143b、144b 凹部 143c,144c 凹所 145,146 熱板ホルダー 146a 開口 147 ガイドピン 148 熱板開放用ばね 149,150 発泡性素材分離板 149a,150a 止めピン 149b,150b 発泡性素材分離用ばね 151 熱板昇降用エアシリンダ 152 熱板昇降用チェーン 158 熱板ホルダー側チェーン固定板 166 熱板加圧用油圧シリンダ 167,168 熱板加圧板 169 変位センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 泰正 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社 新居浜製造所内 (56)参考文献 特公 昭61−49090(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 51/42

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)成形素材を成形金型間にクランプで垂直状にセッ
    トする工程と、 (b)前記成形金型間にセットされた状態の成形素材
    両側より加熱装置で加熱する工程と、 (c)該成形素材の加熱終了後、前記加熱装置を前記成
    形素材より下方に移動させる工程と、 (d)前記成形金型間にセットされた状態の成形素材を
    所定の形状に成形する工程とを施すことを特徴とする熱
    成形方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(c)の移動は、前記加熱装置
    を落下させることにより行うことを特徴とする請求項1
    記載の熱成形方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(c)の移動は、前記加熱装置
    を一旦成形素材より分離・離脱した後、落下させること
    により行うことを特徴とする請求項1記載の熱成形方
    法。
  4. 【請求項4】 (a)水平方向に開閉可能な成形金型を有する成形手段
    と、 (b)開いた成形金型の間に位置し、成形素材を垂直状
    にセットするクランプと、 (c)前記成形金型間にセットされた成形素材を両側か
    ら加熱する加熱手段を、前記加熱位置から下方に移動さ
    せる移動手段とを具備することを特徴とする熱成形装
    置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は、前記加熱手段を吊り下
    げるチェーンと、該チェーンの加熱手段取付部を昇降さ
    せるチェーン駆動手段とからなることを特徴とする請求
    項4記載の熱成形装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段は赤外線パネルヒーターで
    ある請求項4記載の熱成形装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段は前記成形素材に直接接触
    する熱板である請求項4記載の熱成形装置。
  8. 【請求項8】 前記熱板は前記成形素材より強制的に分
    離・離脱するばねを内蔵し、該成形素材の分離後、該熱
    板を落下させる装置を具備する請求項7記載の熱成形装
    置。
  9. 【請求項9】 前記熱板には切欠部を形成し、前記クラ
    ンプは、該切欠部に位置してなる請求項7又は8記載の
    熱成形装置。
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