JP2921617B2 - 圧電音響装置 - Google Patents
圧電音響装置Info
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- JP2921617B2 JP2921617B2 JP25589292A JP25589292A JP2921617B2 JP 2921617 B2 JP2921617 B2 JP 2921617B2 JP 25589292 A JP25589292 A JP 25589292A JP 25589292 A JP25589292 A JP 25589292A JP 2921617 B2 JP2921617 B2 JP 2921617B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子を用い、電話
器やその他の通話器のレシーバーとして用いられる圧電
音響装置の改良に関する。
器やその他の通話器のレシーバーとして用いられる圧電
音響装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の圧電音響装置は、例えば図５に示
すように、内周面中間部に段部（図示せず）を有するト
レイ状のケース１に圧電要素６を収納し、その振動板７
の周辺部をシリコーン接着剤８等で前記段落部に固定
し、さらに圧電要素６の振動板７と圧電膜（図示せず）
の表面に設けた電極とに各々接続したリード線９、１０
をケース１の周壁部の一部に設けた凹部３から引き出し
ている。さらに、この凹部３にケース１と同じ材質から
なるブロック状の封止部材２を嵌め込んで固定し、リー
ド線９、１０を保持している。この圧電音響装置は、図
５に示したのと反対に、ケース１の開口部側を下側に向
けて、コードレスホンや携帯電話のハウジングの裏面側
に取り付けられる。
すように、内周面中間部に段部（図示せず）を有するト
レイ状のケース１に圧電要素６を収納し、その振動板７
の周辺部をシリコーン接着剤８等で前記段落部に固定
し、さらに圧電要素６の振動板７と圧電膜（図示せず）
の表面に設けた電極とに各々接続したリード線９、１０
をケース１の周壁部の一部に設けた凹部３から引き出し
ている。さらに、この凹部３にケース１と同じ材質から
なるブロック状の封止部材２を嵌め込んで固定し、リー
ド線９、１０を保持している。この圧電音響装置は、図
５に示したのと反対に、ケース１の開口部側を下側に向
けて、コードレスホンや携帯電話のハウジングの裏面側
に取り付けられる。
【０００４】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の圧電音響装置では、前記ケース１の凹部３に嵌
め込まれた封止部材２の端面とケース１の開口部の端面
とを正確に面一にすることが難しく、封止部材２の端面
がケース１の端面より突出して固定されることがある。
そうすると、図６に示すように、ケース１をハウジング
３１の裏面側に向けて取り付けたとき、ケース１とハウ
ジング３１との間に隙間５が出来てしまう。このような
状態では、空気がこの隙間５から逃げてしまい、ハウジ
ング３１の正面側で充分な音圧周波数特性が得られない
という課題があった。
記従来の圧電音響装置では、前記ケース１の凹部３に嵌
め込まれた封止部材２の端面とケース１の開口部の端面
とを正確に面一にすることが難しく、封止部材２の端面
がケース１の端面より突出して固定されることがある。
そうすると、図６に示すように、ケース１をハウジング
３１の裏面側に向けて取り付けたとき、ケース１とハウ
ジング３１との間に隙間５が出来てしまう。このような
状態では、空気がこの隙間５から逃げてしまい、ハウジ
ング３１の正面側で充分な音圧周波数特性が得られない
という課題があった。
【０００５】さらに、この従来の圧電音響装置は、前記
凹部３の部分が完全に閉じられず、リード線９、１０の
周りに小さな隙間が出来るため、やはり同様の問題もあ
った。本発明は、前記従来の課題に鑑み、ケースの周壁
とハウジングの裏面側との間に隙間が生じないように取
り付けることができ、ケース外部への空気漏れを防止
し、所要の音圧周波数特性が得られる圧電音響装置を提
供することを目的とする。
凹部３の部分が完全に閉じられず、リード線９、１０の
周りに小さな隙間が出来るため、やはり同様の問題もあ
った。本発明は、前記従来の課題に鑑み、ケースの周壁
とハウジングの裏面側との間に隙間が生じないように取
り付けることができ、ケース外部への空気漏れを防止
し、所要の音圧周波数特性が得られる圧電音響装置を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明では、前
記目的を達成するため、振動板１７の主面上に圧電膜１
８を固着してなる圧電要素１６と、前記振動板１７と圧
電膜１８の電極層に各々接続されたリード線１９、２０
と、片面が開いたトレイ状を呈し、周壁の一部に凹部１
３を有するケース１１とを備え、該ケース１１に前記圧
電要素１６を収納すると共に、同圧電要素１６の前記振
動板１７の周辺部を周壁の内周側で支持すると共に、前
記リード線１９、２０をケース１１の凹部１３からその
外部に引き出してなる圧電音響装置において、前記凹部
１３に弾性部材２２をケース１１の縁面より盛り上がる
ように充填して同凹部１３を塞ぐと共に、同弾性部材２
２で前記リード線１９、２０を凹部１３内に固定したこ
とを特徴とする圧電音響装置を提供する。
記目的を達成するため、振動板１７の主面上に圧電膜１
８を固着してなる圧電要素１６と、前記振動板１７と圧
電膜１８の電極層に各々接続されたリード線１９、２０
と、片面が開いたトレイ状を呈し、周壁の一部に凹部１
３を有するケース１１とを備え、該ケース１１に前記圧
電要素１６を収納すると共に、同圧電要素１６の前記振
動板１７の周辺部を周壁の内周側で支持すると共に、前
記リード線１９、２０をケース１１の凹部１３からその
外部に引き出してなる圧電音響装置において、前記凹部
１３に弾性部材２２をケース１１の縁面より盛り上がる
ように充填して同凹部１３を塞ぐと共に、同弾性部材２
２で前記リード線１９、２０を凹部１３内に固定したこ
とを特徴とする圧電音響装置を提供する。
【０００７】
【作用】本発明による圧電音響装置では、ケース１１の
周壁部に設けた凹部１３にリード線１９、２０を引き通
し、そこに弾性部材２２を充填しているため、凹部１３
が完全に密閉される。そして、この弾性部材２２がケー
ス１１の周壁の縁から多少突出していても、ケース１１
をハウジングの裏面側に取り付ける際に、弾性部材２２
がその弾力で凹部１３の両側、すなわちケース１１の周
壁の内側と外側とに膨出して潰れるため、ケース１１の
周壁の縁がハウジングの裏面に完全に密着するように取
り付けられる。このため、ケース１１とハウジングとの
間に隙間ができず、ケース１１の外側への空気漏れが起
こらない。さらに、凹部１３に弾性部材２２をケース１
１の縁面より盛り上がるように充填して同凹部１３を塞
いでいることにより、前記のようにケース１１を携帯電
話やコードレスホーンのハウジング３１の内面に取り付
けたとき、ケース１１の凹部１３に充填された弾性部材
２２がハウジング３１の内面に押されて潰れる。このた
め、凹部１３に弾性部材２２が密に充填され、凹部１３
とリード線１９、２０との間が気密に封止される。よっ
て、この凹部１３からもケース１１の外側へ空気の漏れ
が起こらなくなる。
周壁部に設けた凹部１３にリード線１９、２０を引き通
し、そこに弾性部材２２を充填しているため、凹部１３
が完全に密閉される。そして、この弾性部材２２がケー
ス１１の周壁の縁から多少突出していても、ケース１１
をハウジングの裏面側に取り付ける際に、弾性部材２２
がその弾力で凹部１３の両側、すなわちケース１１の周
壁の内側と外側とに膨出して潰れるため、ケース１１の
周壁の縁がハウジングの裏面に完全に密着するように取
り付けられる。このため、ケース１１とハウジングとの
間に隙間ができず、ケース１１の外側への空気漏れが起
こらない。さらに、凹部１３に弾性部材２２をケース１
１の縁面より盛り上がるように充填して同凹部１３を塞
いでいることにより、前記のようにケース１１を携帯電
話やコードレスホーンのハウジング３１の内面に取り付
けたとき、ケース１１の凹部１３に充填された弾性部材
２２がハウジング３１の内面に押されて潰れる。このた
め、凹部１３に弾性部材２２が密に充填され、凹部１３
とリード線１９、２０との間が気密に封止される。よっ
て、この凹部１３からもケース１１の外側へ空気の漏れ
が起こらなくなる。
【０００８】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
について詳細に説明する。図１及び図２は、本発明の実
施例を示しており、これらの図では、ケース１１が上下
逆になっている。ここでケース１１は、樹脂により、底
面側が開口する逆さのトレイ状に形成されたもので、上
面中央に貫通孔１４が開設され、ここに＃３８０程度の
テトロンメッシュ１５が張られている。さらに、周壁の
全内周に亙ってその中間程の高さの段部１２が形成さ
れ、この周壁部の一部に、凹部１３が形成されている。
このようなケース１は、例えば、樹脂を射出成型するこ
とにより作ることができる。
について詳細に説明する。図１及び図２は、本発明の実
施例を示しており、これらの図では、ケース１１が上下
逆になっている。ここでケース１１は、樹脂により、底
面側が開口する逆さのトレイ状に形成されたもので、上
面中央に貫通孔１４が開設され、ここに＃３８０程度の
テトロンメッシュ１５が張られている。さらに、周壁の
全内周に亙ってその中間程の高さの段部１２が形成さ
れ、この周壁部の一部に、凹部１３が形成されている。
このようなケース１は、例えば、樹脂を射出成型するこ
とにより作ることができる。
【０００９】圧電要素１６は、金属製の振動板１７の上
に、圧電体セラミックの両主面に電極層を有する圧電膜
１８を固着したもので、前記ケース１１の段部１２に振
動板１７の周辺部を当て、シリコーン系樹脂等からなる
接着剤２１により固定される。この場合、圧電膜１８側
がケース１１の開口部と反対側、つまり図１において上
側に向くよう装着される。さらに、振動板１７と圧電膜
１８とには、リード線１９、２０が各々半田付けされ、
このリード線１９、２０は、前記凹部１３を通してケー
ス１１の外に引き出されている。この圧電要素１６とリ
ード線１９、２０との接続は、当然のことながら、圧電
膜１８を有する振動板１７の図１において上面側で行な
われている。さらに、前記凹部１３にシリコーン系接着
剤等、弾性を有する弾性部材２２が充填されている。こ
の弾性部材２２は、ケース１１の周壁の縁面よりやや盛
り上がるように凹部１３の中に密に充填され、リード線
１９、２０を凹部１３の中に動かないように保持してい
る。
に、圧電体セラミックの両主面に電極層を有する圧電膜
１８を固着したもので、前記ケース１１の段部１２に振
動板１７の周辺部を当て、シリコーン系樹脂等からなる
接着剤２１により固定される。この場合、圧電膜１８側
がケース１１の開口部と反対側、つまり図１において上
側に向くよう装着される。さらに、振動板１７と圧電膜
１８とには、リード線１９、２０が各々半田付けされ、
このリード線１９、２０は、前記凹部１３を通してケー
ス１１の外に引き出されている。この圧電要素１６とリ
ード線１９、２０との接続は、当然のことながら、圧電
膜１８を有する振動板１７の図１において上面側で行な
われている。さらに、前記凹部１３にシリコーン系接着
剤等、弾性を有する弾性部材２２が充填されている。こ
の弾性部材２２は、ケース１１の周壁の縁面よりやや盛
り上がるように凹部１３の中に密に充填され、リード線
１９、２０を凹部１３の中に動かないように保持してい
る。
【００１０】前記ケース１１は、その開口面側を下側に
向けて、図３（ａ）で示す状態から図３（ｂ）で示すよ
うに携帯電話やコードレスホーンのハウジング３１の内
面に当てられ、突起超音波溶着等の手段で融着される。
このとき、図３（ｂ）に示されたように、ケース１１の
凹部１３に充填された弾性部材２２がハウジング３１の
内面に押されて、その弾力で凹部１３の両側、すなわち
ケース１１の周壁の内側と外側とに膨出して潰れるた
め、ケース１１の周壁の縁がハウジングの裏面に完全に
密着するように取り付けられる。このため、図４に示す
ように、ケース１１とハウジングとの間に隙間ができ
ず、ケース１１の外側への空気漏れが起こらない。また
このとき、ケース１１の凹部１３に充填された弾性部材
２２がハウジング３１の内面に押されて潰れるため、凹
部１３に弾性部材２２が密に充填される。従って、凹部
１３とリード線１９、２０との間が気密に封止され、こ
の凹部１３からもケース１１の外側へ空気の漏れが起こ
らなくなる。
向けて、図３（ａ）で示す状態から図３（ｂ）で示すよ
うに携帯電話やコードレスホーンのハウジング３１の内
面に当てられ、突起超音波溶着等の手段で融着される。
このとき、図３（ｂ）に示されたように、ケース１１の
凹部１３に充填された弾性部材２２がハウジング３１の
内面に押されて、その弾力で凹部１３の両側、すなわち
ケース１１の周壁の内側と外側とに膨出して潰れるた
め、ケース１１の周壁の縁がハウジングの裏面に完全に
密着するように取り付けられる。このため、図４に示す
ように、ケース１１とハウジングとの間に隙間ができ
ず、ケース１１の外側への空気漏れが起こらない。また
このとき、ケース１１の凹部１３に充填された弾性部材
２２がハウジング３１の内面に押されて潰れるため、凹
部１３に弾性部材２２が密に充填される。従って、凹部
１３とリード線１９、２０との間が気密に封止され、こ
の凹部１３からもケース１１の外側へ空気の漏れが起こ
らなくなる。
【００１１】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ケ
ース１１の周壁部に設けた凹部１３に充填した弾性部材
２２により、同凹部１３が完全に密閉されると共に、ケ
ース１１をハウジングの裏面側に取り付ける際に、前記
凹部１３に充填された弾性部材２２がその弾力で凹部１
３の両側、すなわちケース１１の周壁の内側と外側とに
膨出して潰れるため、ケース１１の周壁の縁がハウジン
グの裏面に完全に密着するように取り付けられる。従っ
て、ケース１１の外部への空気漏れが無く、所要の音圧
周波数特性が得られる圧電音響装置を提供することがで
きる。
ース１１の周壁部に設けた凹部１３に充填した弾性部材
２２により、同凹部１３が完全に密閉されると共に、ケ
ース１１をハウジングの裏面側に取り付ける際に、前記
凹部１３に充填された弾性部材２２がその弾力で凹部１
３の両側、すなわちケース１１の周壁の内側と外側とに
膨出して潰れるため、ケース１１の周壁の縁がハウジン
グの裏面に完全に密着するように取り付けられる。従っ
て、ケース１１の外部への空気漏れが無く、所要の音圧
周波数特性が得られる圧電音響装置を提供することがで
きる。
【図１】本発明の実施例を示す圧電音響装置の分解斜視
図である。
図である。
【図２】同実施例を示す圧電音響装置の斜視図である。
【図３】同実施例を示す圧電音響装置をハウジングに取
り付ける前の状態（ａ）と取り付けた状態の縦断側面図
（ｂ）である。
り付ける前の状態（ａ）と取り付けた状態の縦断側面図
（ｂ）である。
【図４】図３（ｂ）のＡ−Ａ線要部側面図である。
【図５】従来例を示す圧電音響装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図６】同従来を示す圧電音響装置の斜視図である。
１ ケース １３ ケースの凹部 １６ 圧電要素 １７ 振動板 １８ 圧電膜 １９ リード線 ２０ リード線 ２２ 弾性部材 ３１ ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宝輪 弘文 東京都台東区上野６丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (56)参考文献 実開 平１−13900（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H04R 17/00
Claims (1)
- 【請求項１】 振動板（１７）の主面上に圧電膜（１
８）を固着してなる圧電要素（１６）と、前記振動板
（１７）と圧電膜（１８）の電極層に各々接続されたリ
ード線（１９）、（２０）と、片面が開いたトレイ状を
呈し、周壁の一部に凹部（１３）を有するケース（１
１）とを備え、該ケース（１１）に前記圧電要素（１
６）を収納すると共に、同圧電要素（１６）の前記振動
板（１７）の周辺部を周壁の内周側で支持すると共に、
前記リード線（１９）、（２０）をケース（１１）の凹
部（１３）からその外部に引き出してなる圧電音響装置
において、前記凹部（１３）に弾性部材（２２）をケー
ス（１１）の縁面より盛り上がるように充填して同凹部
（１３）を塞ぐと共に、同弾性部材（２２）で前記リー
ド線（１９）、（２０）を凹部（１３）内に固定したこ
とを特徴とする圧電音響装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25589292A JP2921617B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 圧電音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25589292A JP2921617B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 圧電音響装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0686389A JPH0686389A (ja) | 1994-03-25 |
| JP2921617B2 true JP2921617B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=17285022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25589292A Expired - Fee Related JP2921617B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 圧電音響装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2921617B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3362997B2 (ja) * | 1995-06-19 | 2003-01-07 | 太陽誘電株式会社 | 圧電音響装置 |
| JP4422812B2 (ja) * | 1999-03-05 | 2010-02-24 | 日本特殊陶業株式会社 | 圧電アクチュエータ |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP25589292A patent/JP2921617B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0686389A (ja) | 1994-03-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990330 |
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