JP2921179B2 - フリップチップの実装方法 - Google Patents

フリップチップの実装方法

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    • H01L2224/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors
    • H01L2224/757Means for aligning
    • H01L2224/75733Magnetic holding means
    • H01L2224/75734Magnetic holding means in the lower part of the bonding apparatus, e.g. in the apparatus chuck

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ面に突設されたバ
ンプ電極を介して配線基板等の相手方に実装される集積
回路装置のフリップチップおよびその実装方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の高集積化技術の進展とともに1個
のチップ内に組み込み可能な回路数が急速に増加し、こ
れに応じて集積回路装置の外部回路との接続点数も急速
に増加する傾向にあるため、集積回路装置を外部回路の
配線基板等の相手方に実装する際にかなりのスペースや
手間を要する問題がある。
【0003】本発明が対象とするフリップチップは、集
積回路装置をパッケージに収納することなくチップのま
まで相手方への実装が可能なもので、上述の問題を解決
するための有力な手段としてその適用分野が益々拡大さ
れつつある。周知のように、このフリップチップは実装
側チップ面に小さな金属の突起電極であるバンプ電極を
多数個設けたもので、その実装に当たって相手方の導電
部にこのバンプ電極を接続すれば済むので実装のスペー
スと手間を大幅に省ける利点があるが、これを相手方に
チップ実装する実際の形態については従来から種々工夫
がなされて来ている。これら実装形態は間接接続方式と
直接接続方式に便宜上大別でき、それらの代表的な従来
例は以下のとおりである。
【0004】間接接続方式は、フリップチップのバンプ
電極を相手方の対応する配線導体等の導電部と可撓性接
続手段を介して接続するもので、この接続手段としては
多数の薄い金属条を絶縁性のフィルムに並べて担持させ
た可撓性接続フィルムが主に用いられる。TABと通称
される方式では、フリップチップのバンプ電極に対し可
撓性接続フィルムの金属条が熱圧着法ないしはそれと超
音波法の組み合わせにより接続される。この際、バンプ
電極の金属と共晶合金を形成する適宜な金属のコーティ
ングを金属条にあらかじめ施して置くことにより、フリ
ップチップ内のアルミ配線が悪影響を受ける温度以下で
熱圧着でき、かつ圧着時の圧力がバンプ電極あたり例え
ば30g程度で済むようにされる。
【0005】また、別の間接接続方式では、金属条をバ
ンプ電極に対してTAB方式の場合よりも大な例えば1
接続点あたり50g程度以上の圧力で強く押し付けた状態
で、両者間の接触面を覆うように接着剤を付けて例えば
紫外線照射により硬化させ、この硬化時の樹脂の収縮を
利用して両者間の接触圧力を長期に亘り維持することに
より接続が果たされる。
【0006】直接接続方式はフリップチップのバンプ電
極を相手方の対応する導電部に対し直接に接続するもの
で、この際の相手方の導電部は配線基板の配線導体の端
部上に設けたバンプ電極や配線導体自体になる。この場
合も相手方の導電部にバンプ電極の金属と共晶性の金属
のコーティングをあらかじめ施して置くことにより、T
AB方式とほぼ同じ条件下で熱圧着が可能である。ま
た、上述の紫外線硬化形接着剤の硬化時収縮力を利用す
る方式もこの直接接続方式に好適である。
【0007】別の直接接続方式ではバンプ電極の金属に
はんだを用い、TAB方式の熱圧着温度より低温でこれ
を相手方の導電部に直接はんだ付けする。はんだ付けは
連続加熱炉を利用して正確に管理された温度とふん囲気
の下で行なうのがよく、このためにフリップチップを実
装相手方に押し付けて仮付け状態とした後に加熱炉に装
入するのが通例である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のいず
れの実装方式でもフリップチップのバンプ電極と相手方
の導電部の間に圧力を掛ける必要があり、量産時のこの
圧力のばらつき等の原因によってフリップチップ側,と
くにバンプ電極の付け根付近が損傷を受けて不良が発生
することがある。バンプ電極はフリップチップ内の配線
用の薄くて比較的柔らかなアルミ膜の上に設けられてい
るので、過剰な圧力が掛かるとアルミ膜の断線等の不良
が発生することがあり、実装時に不良にならないまでも
アルミ膜の変形等によりバンプ電極の付け根付近の絶縁
膜にクラックが入って、集積回路の使用中の特性劣化の
原因となるおそれがある。
【0009】TAB方式では、熱圧着時の圧力は前述の
ようにバンプ電極あたり例えば30g程度とあまり高くは
ないが、温度が 400℃以上なので圧力がばらつくとトラ
ブル発生のおそれがある。接着剤樹脂の硬化時収縮力を
利用する方式では、実装時の圧力がバンプ電極あたり50
g程度とTAB方式の場合よりかなり高いので、そのば
らつきに対して同様に敏感である。はんだ付け方式で
は、実際のはんだ付け時に問題はないものの仮付け時の
圧力のばらつきに問題がある。さらに、いずれの方式で
もフリップチップ内のバンプ電極の高さにばらつきがあ
ると、実装時圧力のばらつきと同様にトラブル発生の原
因になる。
【0010】本発明の目的は、かかる問題を解決してフ
リップチップの実装時にバンプ電極が損傷するおそれを
減少させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のフリップチップ
によれば、バンプ電極を主として強磁性を備える金属で
構成して、これを磁気吸引手段によって相手方に磁気的
に吸引して接触させた状態で実装できるようにすること
により上述の目的が達成される。
【0012】このバンプ電極の本体用の強磁性金属には
鉄,ニッケル,コバルト等の合金,とくにボロン,燐,
シリコン等を微量添加したものを用いるのがよく、これ
らをリフトオフ法を併用した電子ビーム蒸着法やスパッ
タ法,電解めっき法ないしはスクリーン印刷法を利用し
てバンプ電極に形成することができる。かかるバンプ電
極の接続面にはローラ法やプレス法により軽くレベリン
グ処理を施してチップ内のバンプ電極の高さを揃え、か
つ金,白金等の耐酸化性で低接続抵抗の金属のコーティ
ングを施すのが望ましい。また、バンプ電極の強磁性金
属とチップ内のアルミ配線膜の間には、チタンやクロー
ム等のバリア金属の下側下地膜と強磁性金属になじみの
よい金属の上側下地膜を介在させるのが有利である。
【0013】かかる強磁性金属のバンプ電極を備えるフ
リップチップに対する本発明の実装方法では、実装相手
方の裏面側に配設した磁気吸引手段によりフリップチッ
プのバンプ電極を磁気的に吸引して相手方の表面側の導
電部と接触させ、少なくともバンプ電極の付近に適用さ
れた接着剤をこの接触状態で硬化させて接触部を固定す
ることにより前述の目的を達成する。
【0014】なお、この実装方法では、接着剤をバンプ
電極と相手方の導電部の接触面付近にのみ適用すること
でもよいが、実装作業上はフリップチップをバンプ電極
側と反対側のチップ面を含めたその全面で、あるいはバ
ンプ電極側のチップ面のみで接着剤により相手方に固定
するのが実際的である。
【0015】さらに、本発明のもう一つのフリップチッ
プの実装方法では、フリップチップのバンプ電極側とは
反対のチップ面側に配設された強磁性材料からなる吸着
子を相手方の裏面側に配設された磁気吸引手段により磁
気的に吸引してバンプ電極を相手方の表面側の対応する
導電部に接触させ、この接触状態で相手方の導電部にバ
ンプ電極を固定接続することにより前述の目的を達成す
る。
【0016】なお、上記のいずれの実装方法も、磁気吸
引手段には適宜な磁気回路を備える電磁石ないしは永久
磁石を利用することができ、フリップチップの実装相手
方が前述の直接接続方式での配線基板等や間接接続方式
での可撓性接続フィルム等であるいずれの場合にも適用
が可能である。
【0017】
【作用】本発明によるフリップチップは、前項の構成に
いうようそのバンプ電極を主に強磁性金属で構成して、
これを磁気吸引手段により相手方に向けて磁気的に吸引
した状態で実装できるようにすることにより、実装時の
圧力がバンプ電極の金属にのみ掛かるようにして、従来
のように実装時の過大な圧力によってバンプ電極やその
付け根が損傷を受けないようにするものである。
【0018】この強磁性のバンプ電極を備えるフリップ
チップの実装方法は、磁気吸引手段を相手方の裏面側に
配設してフリップチップのバンプ電極を磁気的に吸引さ
せ、バンプ電極を相手方の導電部と接触させた状態で接
着剤を硬化させてこの接触部を固定することにより、適
正な一定圧力のかつ低温の条件下の実装により接続の信
頼性を高めかつバンプ電極の損傷を防止するものであ
る。
【0019】さらにもう一つの実装方法は、実装時に強
磁性材料からなる吸着子をフリップチップのバンプ電極
とは反対の面側に配設して、相手方の裏面側に配設した
磁気吸引手段により吸引させることにより、上と同様に
実装を一定圧力下で行なって接続の信頼性を高めるもの
である。
【0020】
【実施例】以下、図を参照しながら本発明の実施例を説
明する。図1に本発明のフリップチップの実施例の実装
時の状態を,図2〜図4にそのバンプ電極の互いに異な
る製造要領の例を,図5〜図6に図1のフリップチップ
の実装方法の例を,図7にそれとは異なる実装方法の例
をそれぞれ示す。なお、以下に説明する実施例では実装
が直接接続方式でその相手方はすべて配線基板とする
が、本発明は相手方が可撓性接続フィルム等である間接
接続方式の場合にも適用できる。
【0021】図1において、フリップチップ10はバンプ
電極20が突設された要部の拡大断面で示されており、そ
のバンプ電極20を相手方である図示の例では配線基板40
側のバンプ電極50に接続することにより実装される。フ
リップチップ10の本体である半導体基体11の図では下面
を覆う酸化シリコンや燐シリケートガラスの絶縁膜12の
上に通例のように 0.5〜1μmの厚みのアルミの配線膜
13が配設されており、さらにこれを覆う窒化シリコン等
の保護膜14の配線膜13の端部に対応する個所に開口され
た窓の部分にバンプ電極20が突設される。
【0022】このバンプ電極20は、アルミに対するバリ
ア効果をもつチタンやクローム等の金属からなり配線膜
13に接する例えば 0.2μm程度のごく薄い下側下地膜21
と、本体用の金属とのなじみが良好な銅やニッケル等か
らなる例えば 0.5μm程度の薄い上側下地膜22と、本体
である少なくとも5μmの厚みの本発明では強磁性を備
えるバンプ電極金属23とから構成される。
【0023】かかるバンプ電極20はフリップチップ10の
ふつうは周縁部分に狭い相互間隔で数十〜数百個並べて
設けられ、相手方の配線基板40に実装するに際し図示し
ない磁気吸引手段から磁気吸引力Pを受けてその導電部
であるバンプ電極50に所定の接触圧力で押し付けられ
る。この実装の詳細要領は後述するが、図1から容易に
わかるように本発明のフリップチップ10ではこの圧力は
バンプ電極金属23にのみ掛かってチップの他の部分には
掛からない。
【0024】次に、図2〜図4を参照しながら本発明の
フリップチップ10にバンプ電極20を設ける要領を説明す
る。これらの図のいずれでも左側の(a) にバンプ電極金
属を形成する要領が,右側の(b) にその完成状態がそれ
ぞれ図1とは上下を逆にした状態で示されている。
【0025】図2の実施例ではいわゆるリフトオフ法を
利用して強磁性のバンプ電極金属23が形成される。ま
ず、前述のようにフリップチップ10を覆う保護膜14に開
口した窓内で配線膜13に導電接触するように下側下地膜
21および上側下地膜22を設けた上で、図2(a) に示すよ
うにフォトレジスト膜30を付けてフォトプロセスにより
上側下地膜22を露出させる窓をそれに開口する。
【0026】バンプ電極金属23の強磁性金属には、ボロ
ン,燐,シリコン等を微量添加した鉄,ニッケル,コバ
ルト等の合金,あるいはパーマロイ,ニッケル・銅合金
等が適し、これをスパッタ法や電子ビーム蒸着法により
5〜30μmの膜厚に成膜して図2(a) に示す状態とす
る。なおこのバンプ電極金属23の成膜に際しては、その
強磁性を極力高めるためスパッタ法を利用してバンプ電
極金属23が非晶質の状態になる条件でこれを成膜するの
がとくに望ましい。
【0027】ついでリフトオフ法の通常のプロセスに従
い、フリップチップ10用のウエハを剥離液中に浸漬した
後に超音波を掛けてフォトレジスト膜30をその上側の金
属膜とともに除去して図2(b) の状態とする。これによ
り余分なバンプ電極金属23が除去されてバンプ電極20が
図のように形成されるが、リフトオフ時にバンプ電極金
属23の表面の周縁部にごく小さな突起23aが発生するこ
とがあるので、これを除去するため図でLで示すように
レベリング処理を施すのが望ましい。このためには、バ
ンプ電極金属23の表面にごく軽くローラを掛けるか,平
坦で平滑な面をもつガラス等により軽くプレスを掛ける
ことでよい。なお、この図2の実施例はバンプ電極20を
かなり高くしたい場合にはあまり適しないが、高さのば
らつきを非常に少なくできる利点があるため小形のバン
プ電極20に適する。
【0028】図3の実施例では電解めっき法によりバン
プ電極金属を成長させる。このため図3(a) に示すよう
にこの実施例では下側下地膜21をウエハの全面を覆う状
態のままで残して置き、前と同様にフォトレジスト膜30
を付けて上側下地膜22のみを露出させるように窓を開口
した上で、下側下地膜21をめっき用電極として窓内の上
側下地膜22の上に図示のようにバンプ電極金属24を選択
的に電解めっきする。以後はフォトレジスト膜30をまず
取り除き、かつ下側下地膜21を上側下地膜22をマスクと
する化学エッチングにより除去して図3(b) の状態とす
る。
【0029】この図3の実施例における強磁性のバンプ
電極金属24には図2の実施例と同じ合金類を用いること
ができるが、とくにニッケル,コバルトの合金やニッケ
ル・銅合金が適する。なお、電解めっき後のバンプ電極
金属24の上面には細かな凹凸がある場合が多いので、上
述のローラ法等により図のLで示すレベリング処理を施
して平坦にし、同時にフリップチップ10内のバンプ電極
20の高さを揃えるのが望ましい。この図3の実施例は図
2の場合よりも高さが大で小形から大形までのサイズの
バンプ電極20をフリップチップ10に作り込むに適する
【0030】図4の実施例では精密なスクリーン印刷法
によりバンプ電極金属を形成する。図4(a) に示すよう
に、バンプ電極用の下側下地膜21および上側下地膜22を
所定のパターンに形成した後に、強磁性金属の粉末を樹
脂と混和したペースト25aを通例のようにスクリーン31
の小さな開口からスキージ32により押し出してバンプ電
極用パターンに印刷して図4(b) の状態とする。以後
は、この印刷ペーストをよく乾燥させた上で上述のプレ
ス法等によりレベリングLを施して高さを揃え、かつ所
定温度で焼結させてバンプ電極20用の強磁性金属25とす
る。この実施例用の強磁性のバンプ電極金属25用の材料
には融点が低いめのニッケル合金,とくにニッケル・銅
合金やニッケル・銀合金が適する。この図4の実施例は
スクリーン印刷に精密さを要するが、工程が簡単で量産
に適し、バンプ電極20の高さを均一に揃えるのが容易
で、比較的高さが大で中形から大形までのバンプ電極20
の作り込みに適する利点を有する。
【0031】なお、以上説明した図2〜図4の実施例の
いずれについても、実装に先立ちバンプ電極金属23〜25
の表面に金,白金等の耐酸化性でかつ接続抵抗が低い金
属のごく薄いコーティングを施して置くのが望ましい。
【0032】ついで、図5以降を参照して本発明のフリ
ップチップの実装方法を説明する。図5はフリップチッ
プ10を相手方である配線基板40上に実装する要領を模式
的に示すもので、この実施例ではフリップチップ10のバ
ンプ電極20が配線基板40側のバンプ電極50と接続され
る。配線基板40はセラミック材料等からなる絶縁基板41
の上面に金属膜や導電性膜である多数の配線導体42を所
定のパターンで配設し、図5の例ではその各端部にバン
プ電極50を突設してなる。この配線基板40側でもバンプ
電極50の表面に上述の金等のコーティングを施して置く
のがよい。
【0033】フリップチップ10の強磁性金属からなるバ
ンプ電極20を磁気的に配線基板40側に向け吸引するた
め、配線基板40の裏面側にこの図5の実施例では電磁石
である磁気吸引手段60が配設される。この電磁石の磁気
回路は鉄心61の両端に磁極62を配してなり、鉄心61に巻
かれたコイル63を直流電源64によりスイッチ65を介して
付勢するようになっている。実装に当たっては、この磁
気吸引手段60を付勢してフリップチップ10のバンプ電極
20をその磁気吸引力Pにより配線基板40のバンプ電極50
に押し付けた状態で、接着剤70を図示のように適用して
例えば紫外線照射により1分程度の短時間内に硬化さ
せ、この際の接着剤70の樹脂の硬化時収縮を利用して両
バンプ電極20と50を相互に接続する。
【0034】この実装時の磁気吸引力Pはバンプ電極20
のみに掛かってフリップチップ10の他の部分には一切掛
からないから、充分に高めて接続の信頼性を向上させる
ことができる。この磁気吸引力Pは場合により異なるが
前述のTAB方式の場合より強い例えばバンプ電極あた
り少なくとも50g以上に選定するのがよい。またこの図
5の例では、フリップチップ10は上面を含むその全面を
接着剤70で覆うことにより配線基板40に対し非常に強固
に実装される。
【0035】図6にこの実装方法の異なる態様を示す。
この例での配線基板40は配線導体42の接続部43に金等の
コーティングが施されており、フリップチップ10は相手
方の導電部としてのこの接続部43にバンプ電極20を接続
することにより実装される。また、この実施例の磁気吸
引手段60には永久磁石66の各端部に磁極62を配設しただ
けの簡単な構造のものが用いられる。この磁気吸引手段
60による磁気吸引力Pによりバンプ電極20が配線基板40
側の接続部43に押し付けられた状態でフリップチップ10
が実装されるのは前と同じであるが、この図6の例では
その下面のみが接着剤70で覆われた状態で配線基板40に
固定される。
【0036】この図6の実施例では、接着剤70に比較的
低い粘度のものを用い磁気吸引力Pを高めに選定するこ
とにより、接着剤70を例えば配線基板40の方に付けて置
いた上でフリップチップ10を図のように置くとバンプ電
極20が接続部43上の接着剤70を押し出してそれと接触
し、接着剤を硬化させた後もこの接触状態のままの良好
な接続が得られる。従って、図6の実施例は前の図5の
場合より実用的でとくに量産に適する利点がある。
【0037】以上説明した図5と図6の方法では磁気吸
引力Pをフリップチップ10の強磁性金属からなるバンプ
電極20に掛けた状態で実装するが、バンプ電極20にはん
だ等の非磁性金属を用いる場合には適用できない。次の
図7に示す実装方法はかかる場合に適するものである。
図示のように、この実装方法では強磁性材料からなる吸
着子80を用いてフリップチップ10のバンプ電極20とは反
対の上面側に配設し、配線基板40の裏面側に配設した磁
気吸引手段60,図の例では永久磁石からこれに掛かる磁
気吸引力Pによりフリップチップ10側のバンプ電極20を
配線基板40側の接続部43に接触させる。吸着子80は例え
ば鋼板製でその端部を折り曲げて下端が狭い間隙δを介
して配線基板10の上面と対向するように形成される。ご
く簡略に示されたはんだ付け治具90の凹所91内に磁気吸
引手段60が収納されており、この治具90に配線基板40と
フリップチップ10と吸着子80を図のようにセットした状
態ではんだ付け用の連続加熱炉に装入する。
【0038】前述のように、従来はフリップチップ10を
はんだ付け実装する場合は相手方に仮付けをした上では
んだ付け炉に装入していたが、図の実装方法では吸着子
80に働く磁気吸引力Pがこの仮付けの役目を果たし、炉
内で加熱されてバンプ電極20のはんだが溶融して配線基
板40の接続部43とはんだ付けされる際、磁気吸引力Pに
よってフリップチップ10が上述の間隙δの分だけ僅かに
押し下げられた状態で実装される。これからわかるよう
に、図7の実装方法ではバンプ電極20の付け根に磁気吸
引力Pが掛かるが、この磁気吸引力Pを適切に設定して
置きさえすればそれ以上に掛かることがないので、従来
のように仮付け時に過大な力が掛かってバンプ電極20が
損傷を受けるおそれをなくすことができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明のフリップチップで
は、バンプ電極に強磁性金属を用いて実装に必要な圧力
を磁気吸引手段によりこのバンプ電極金属のみに掛け得
るようにしたので、フリップチップのそれ以外の部分に
は余分な圧力が一切掛からなくなり、従来のようにバン
プ電極の付け根付近が実装時に損傷するおそれをなくす
ことができる。
【0040】バンプ電極に強磁性金属を用いるこのフリ
ップチップに対する実装方法では、磁気吸引手段を相手
方の裏面側に配設してフリップチップのバンプ電極を磁
気的に吸引させ、バンプ電極を相手方の導電部と接触さ
せた状態で接着剤の硬化時の収縮を利用して接触部を固
定するようにしたので、フリップチップを適正圧力下か
つ低温下で実装してバンプ電極の損傷をほぼ完全に防止
しながら接続の信頼性を従来より格段に向上することが
できる。
【0041】本発明によるもう一つの実装方法では、実
装時に強磁性材料からなる吸着子をフリップチップのバ
ンプ電極とは反対の面側に配設して、実装相手方の裏面
側に配設した磁気吸引手段により吸引させることによ
り、同様にバンプ電極に過大な圧力が掛かるのを防止し
ながら接続の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフリップチップの実施例の実装時
の状態を示すそのバンプ電極を含む要部の拡大断面図で
ある。
【図2】フリップチップに強磁性金属を用いるバンプ電
極をリフトオフ法により設ける要領を示し、同図(a) は
その主な工程時,同図(b) は完成時のそれぞれ要部拡大
断面図である。
【図3】フリップチップに強磁性金属を用いるバンプ電
極を電解めっき法により設ける要領を示し、同図(a) は
その主な工程時,同図(b) は完成時のそれぞれ要部拡大
断面図である。
【図4】フリップチップに強磁性金属を用いるバンプ電
極をスクリーン印刷法で設ける要領を示し、同図(a) は
その主な工程時,同図(b) は完成時のそれぞれ要部拡大
断面図である。
【図5】強磁性のバンプ電極金属を用いる場合の本発明
による実装方法の実施例を示すフリップチップと実装相
手方の一部断面側面図である。
【図6】強磁性のバンプ電極金属を用いる場合の本発明
による実装方法の異なる実施例を示すフリップチップと
実装相手方の一部断面側面図である。
【図7】本発明による異なる実装方法の一実施例を示す
フリップチップと実装相手方の一部断面側面図である。
【符号の説明】
10 フリップチップ 20 バンプ電極 23 バンプ電極金属 24 バンプ電極金属 25 バンプ電極金属 40 実装相手方としての配線基板 43 相手方の導電部としての接続部 50 相手方の導電部としてのバンプ電極 60 磁気吸引手段 70 接着剤 80 吸着子 L バンプ電極に対するレベリング処理面 P 磁気吸引力

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ面にバンプ電極が突設されたフリッ
    プチップを配線基板等の相手方の表面側に実装する方法
    であって、バンプ電極を強磁性をもつ金属で構成し、相
    手方の裏面側に配設された磁気吸引手段によりバンプ電
    極を磁気的に吸引して相手方の表面側の対応する導電部
    に接触させ、少なくともバンプ電極の付近に適用された
    接着剤をこの接触状態で硬化させて、接触部を固定する
    ようにしたことを特徴とするフリップチップの実装方
    法。
  2. 【請求項2】 チップ面にバンプ電極が突設されたフリッ
    プチップを配線基板等の相手方の表面側に実装する方法
    であって、フリップチップのバンプ電極側と反対のチッ
    プ面側に配設された強磁性体からなる吸着子を相手方の
    裏面側に配設された磁気吸引手段により磁気的に吸引し
    てバンプ電極を相手方の表面側の対応する導電部に接触
    させ、この状態で相手方の導電部にバンプ電極を固定接
    続するようにしたことを特徴とするフリップチップの実
    装方法。
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