JP2920633B1 - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JP2920633B1
JP2920633B1 JP10209088A JP20908898A JP2920633B1 JP 2920633 B1 JP2920633 B1 JP 2920633B1 JP 10209088 A JP10209088 A JP 10209088A JP 20908898 A JP20908898 A JP 20908898A JP 2920633 B1 JP2920633 B1 JP 2920633B1
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Abstract

【要約】 【課題】 溶接装置の小型化を図ると共に電極と溶加材
として形成されたワイヤとの位置合わせを簡易に行い位
置合わせ作業の作業効率の向上及び溶接作業の適正化を
図る。 【解決手段】 溶接トーチ12と、円筒状を為すワイヤ
ノズル13と、筒状を為し内部に溶接トーチ及びワイヤ
ノズルを配置する配置体2と、溶接トーチに取着される
と共に先端部が配置体から突出された電極14と、溶加
材として形成されワイヤノズルの中心孔から送り出され
ると共に一端部が配置体から突出されたワイヤ20とを
設け、配置体は第1の部材3に第2の部材4が軸回り方
向に回転自在に支持されて成り、第1の部材に溶接トー
チが保持されると共にワイヤノズルが支持され、第2の
部材にワイヤノズルから送り出されるワイヤと係合して
該ワイヤの配置体からの突出方向を規制する規制部4c
が形成され、第2の部材が第1の部材に対して軸回り方
向に回転されることによりワイヤの配置体からの突出方
向が変化されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶接装置に関する。
詳しくは、溶接装置の小型化を図ると共に電極と溶加材
として形成されたワイヤとの位置合わせを簡易に行い作
業効率の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アークによって材料(母材)の溶接部を
溶融すると共に溶加材のノズル(ワイヤノズル)から送
り出されるワイヤ(溶加材)を溶融させて溶接を行うア
ーク溶接がある。
【0003】アーク溶接において適正な溶接を行うため
には、アーク長さの安定性や溶加材の溶融量の安定性等
の維持を図らなければならず、このため溶接用の電極、
例えば、ティグ溶接にあってはタングステン電極の先端
とワイヤの先端である溶融部と母材の溶接部とが所定の
間隔を以って位置するように位置合わせを行う必要があ
る。
【0004】従来の溶接装置、例えば、ティグ溶接に用
いられる溶接装置にあっては、タングステン電極が取着
された溶接トーチとワイヤノズルとがそれぞれ独立して
移動するように設けられ、母材に対して溶接トーチを移
動させて母材の溶接部とタングステン電極の先端との位
置合わせを行うと共にワイヤノズルを移動させてワイヤ
の先端と母材の溶接部及びタングステン電極の先端との
位置合わせを行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の溶接装置にあっては、独立して設けられた溶接トー
チとワイヤノズルをそれぞれ移動させて位置合わせを行
わなければならず、溶接トーチとワイヤノズルそれぞれ
の移動スペースが必要となり、その分、移動スペースが
大きくなる。従って、装置全体が大きくなってしまい、
また、溶接トーチとワイヤノズルの移動範囲が大きくな
り、母材の形状によっては位置合わせの際に溶接トーチ
若しくはワイヤノズル又はこれらの双方が母材と干渉し
てしまうという不都合を起こす虞がある。
【0006】そこで、溶接トーチとワイヤノズルを共に
筒状の配置部材の内部に配置すると共に溶接トーチに取
着された電極の先端とワイヤノズルから送り出されるワ
イヤの一端部とを配置部材から突出させ、配置部材を移
動させることによって上記した位置合わせを行って移動
スペースの狭小化を図り、母材との干渉を防止するよう
にした溶接装置がある。
【0007】ところで、通常、ワイヤは使用前において
はスプールに巻回され円弧状に湾曲されている。そし
て、この湾曲が生じた状態のワイヤは、使用時にワイヤ
ノズルを通されていく過程において直線状に矯正されて
いくが、完全な直線状には戻らないためワイヤノズルか
ら送り出され配置部材から突出された部分(溶融部)に
湾曲した状態が残ってしまう場合がある。
【0008】このようにワイヤの配置部材から突出され
た部分に湾曲した状態が残ってしまう場合には、電極の
先端とワイヤの先端との間に位置ずれが生じてしまう。
ところが、溶接トーチとワイヤノズルを共に筒状の配
置部材の内部に配置した従来の溶接装置においては、上
記のようにワイヤの配置部材から突出された部分が湾曲
され電極の先端とワイヤの先端との間に位置ずれが生じ
ている場合に、両者の位置合わせを行う機構が設けられ
ておらず、電極の先端とワイヤの先端との間に位置ずれ
が生じたままで溶接作業を行わざるを得ず、適正な溶接
作業ができなくなってしまうという問題が生じている。
【0009】そこで、本発明溶接装置は、上記した問題
点を克服し、溶接装置の小型化を図ると共に電極と溶加
材として形成されたワイヤとの位置合わせを簡易に行い
位置合わせ作業の作業効率の向上及び溶接作業の適正化
を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明溶接装置は、上記
した課題を解決するために、溶接トーチと、円筒状を為
すワイヤノズルと、筒状を為し内部に溶接トーチ及びワ
イヤノズルを配置する配置体と、溶接トーチに取着され
ると共に先端部が配置体から突出された電極と、溶加材
として形成されワイヤノズルの中心孔から送り出される
と共に一端部が配置体から突出されたワイヤとを設け、
配置体は第1の部材に第2の部材が軸回り方向に回転自
在に支持されて成り、第1の部材に溶接トーチが保持さ
れると共にワイヤノズルが支持され、第2の部材にワイ
ヤノズルから送り出されるワイヤと係合して該ワイヤの
配置体からの突出方向を規制する規制部が形成され、第
2の部材が第1の部材に対して軸回り方向に回転される
ことによりワイヤの配置体からの突出方向が変化される
ようにしたものである。
【0011】従って、本発明溶接装置にあっては、溶接
装置が小型になると共に第2の部材を回転させることに
よりワイヤの一端部の位置が変化される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明溶接装置の実施の
形態について添付図面を参照して説明する。
【0013】尚、以下に示した実施の形態は、本発明を
ティグ溶接を行うための溶接装置に適用したものであ
る。
【0014】また、本明細書において方向を示すとき
は、各図における矢印Fで示す方向を前とし、矢印Bで
示す方向を後とし、矢印Uで示す方向を上とし、矢印D
で示す方向を下とし、矢印Rで示す方向を右とし、矢印
Lで示す方向を左として説明をする。
【0015】図1に示すように、溶接装置1は配置体2
と該配置体2の内部に配置された所要の各部材とを有し
ており、配置体2は上側に位置する第1の部材3にその
下側に位置する第2の部材4が支持部材5を介して回転
可能に支持されて成る。そして、溶接装置1は第1の部
材3が図示しない移動機構の取付部に取り付けられ、該
移動機構によって任意の方向ヘ移動されるようになって
いる。
【0016】第1の部材3は外形が軸方向に長い略円柱
状を為し、上壁部6と該上壁部6の周縁から垂設された
厚肉の周壁部7とが一体に形成されて成る。第1の部材
3にはその中心部に上壁部6と周壁部7とによって囲ま
れ下方に開口する取付凹部8が形成されている。そし
て、取付凹部8はその下端部8aが下方へ行くに従って
稍外方へ広がるように形成され、該下端部8aが広開部
として形成されている。
【0017】第1の部材3の前端寄りの位置には上下方
向に延びる支持孔3aが形成されている。そして、第1
の部材3の前端部には上下に離間して螺孔3b、3bが
形成され、該螺孔3b、3bは支持孔3aに連通されて
いる。また、第1の部材3の下端部の外周面には螺条3
cが形成されている。
【0018】第1の部材3の上端部の後部には送水パイ
プ取付部9が後方へ向けて突設され、また、第1の部材
3の上面の後端部にはガス送りパイプ取付部10が上方
へ向けて突設されている。送水パイプ取付部9には図示
しない送水パイプが取り付けられ、該送水パイプ及び送
水パイプ取付部9を介して冷却水が溶接装置1の内部に
供給され、供給された冷却水は溶接装置1に形成された
図示しない排水口から排水されるようになっている。ま
た、ガス送りパイプ取付部10には図示しないガス送り
パイプが取り付けられ、該ガス送りパイプ及びガス送り
パイプ取付部10を介してアルゴンやヘリウム等のイナ
ートガスが溶接装置1の内部に供給され、供給されたイ
ナートガスは後述する溶接トーチから母材の溶接部へ向
けて吐出されるようになっている。
【0019】第1の部材3の上面の前端部にはワイヤ送
りパイプ11が連結されている。
【0020】第2の部材4は略円筒状を為し、軸方向の
長さが第1の部材3のそれと略同じ長さで外径が第1の
部材3のそれより一回り小さく形成されている。そし
て、第2の部材4の上端部には外方へ張り出したフラン
ジ部4aが形成されている。
【0021】第2の部材4の下端部は下方へ行くに従っ
て左右の幅が小さくなるように形成され、第2の部材4
の下端は下方から見て外形が前後方向に長い長円形状に
形成されている(図2及び図4参照)。そして、第2の
部材4の下端部の前部は突出部4bとして形成され、該
突出部4bは下方へ行くに従って後方へ突出するように
形成されている。また、突出部4bの後端部には、上
方、下方及び後方に開口した切欠部4cが形成され、該
切欠部4bは後述するワイヤと係合して該ワイヤの第2
の部材4からの突出方向を規制する規制部として形成さ
れている。
【0022】支持部材5は軸方向の長さが短い略円筒状
を為し、外形が第1の部材3のそれより稍大きくされて
いる。支持部材5の下端部には内方に張り出した内フラ
ンジ部5aが形成され、上端部の内周面には螺溝5bが
形成されている。
【0023】支持部材5の螺溝5bに第1の部材3の螺
条3cが螺合されている。そして、支持部材5の内フラ
ンジ部5aの上面と第2の部材4のフランジ部4aの下
面とが接触された状態で、支持部材5に第2の部材4が
その軸回り方向に回転自在に支持されている。このよう
に、支持部材5の螺溝5bに第1の部材3の螺条3cが
螺合されると共に支持部材5に第2の部材4が支持され
ることにより、第1の部材3に第2の部材4が支持部材
5を介して回転可能に支持される。そして、第1の部材
3に第2の部材4が支持された状態において、これらの
両者の間に後述するシール部材が介在されている。
【0024】溶接装置1内には溶接トーチ12とワイヤ
ノズル13とが配置されている(図1参照)。
【0025】溶接トーチ12は軸方向に長い略円筒状に
形成され、下端側の部分12aがその上方側の部分12
bより稍大径に形成され、部分12aが大径部として、
また、部分12bが小径部として形成されている。そし
て、溶接トーチ12は小径部12bの外径が第1の部材
3の取付凹部8の広開部8a以外の部分の径と同じに形
成されている。また、溶接トーチ12の内部の中心部を
除いた部分には、その少なくとも下端部にメッシュ状の
メッシュ部12cが形成されている。尚、溶接トーチ1
2の下側開口12dは溶接時にイナートガスが吐出され
る吐出口として形成されている。
【0026】溶接トーチ12の中心部には電極14を保
持した電極保持部材15が取り付けられている。電極1
4はタングステン電極であり、上下方向に長い略丸棒状
に形成され下端14aが先細りの形状に形成されてい
る。
【0027】電極保持部材15は軸方向に長い円筒状に
形成され、該電極保持部材15の中心孔15a内に電極
14の下端側の一部を除いた部分が保持されている。そ
して、電極保持部材15は溶接トーチ12の中心部に位
置された状態で該溶接トーチ12に図示しない取付手段
によって取り付けられ、このように電極保持部材15が
溶接トーチ12に取り付けられた状態において、電極1
4のうち電極保持部材15に保持されていない部分が溶
接トーチ12から下方へ突出されている。
【0028】ワイヤノズル13は軸方向に長い円筒状を
為し、セラミック材料によって形成されている。このよ
うに、ワイヤノズル13がセラミック材料によって形成
されることにより、ワイヤノズル13から送り出される
後述するワイヤと他の部材、例えば、溶接トーチ12と
の絶縁が図られるようになっている。
【0029】シール部材16は弾性に富む材料により形
成され、基部16aと該基部16aから下方へ突出され
た下側部16bと基部16aから上方へ突出された上側
部16cとが一体に形成されて成る。
【0030】基部16a及び下側部16bは上下方向か
ら見て外形が円形状に形成され、上側部16cは円錐台
形状に形成されている。そして、シール部材16は基部
16a、下側部16b及び上側部16cが同軸上に形成
され、中心部に軸方向に延びるトーチ挿通孔17が形成
されている。また、シール部材16にはトーチ挿通孔1
7から稍前方に離間した位置に軸方向に延びるノズル挿
通孔18が形成されている。
【0031】上記したように、支持部材5の螺溝5bに
第1の部材3の螺条3cが螺合されると共に支持部材5
に第2の部材4が支持されることにより、第1の部材3
に第2の部材4が支持部材5を介して支持され、このよ
うに第1の部材3に第2の部材4が支持された状態にお
いて、第1の部材3と第2の部材4との間にシール部材
16が介在される。即ち、シール部材16はその基部1
6aの外周縁が第1の部材3の下面と第2の部材4の上
面とによって挟持された状態で位置され、上側部16c
がその外面が第1の部材3の取付凹部8の広開部8aを
形成する面に接した状態で位置され、下側部16aが第
2の部材4の上端部と同じ高さ位置に位置されている。
【0032】電極14を保持した電極保持部材15が取
り付けられた溶接トーチ12は上方側の部分が第1の部
材3にその取付凹部8内に位置された状態で取り付けら
れている。そして、溶接トーチ12はこのように第1の
部材3に取り付けられた状態において、小径部12bの
下端側の部分がシール部材16のトーチ挿通孔17を挿
通された状態とされ、従って、大径部12aはシール部
材16の下方にあり第2の部材4内に位置されている。
また、溶接トーチ12が第1の部材3に取り付けられた
状態において、電極14の下端部が第2の部材4から下
方へ突出されている。
【0033】ワイヤノズル13はその略上半部が第1の
部材3に形成された支持孔3aに支持され、このように
支持された状態において、第1の部材3の螺孔3b、3
bに螺合した止めネジ19、19によって固定されてい
る。尚、ワイヤノズル13は止めネジ19、19を緩め
ることによって、支持孔3aに支持された状態で上下方
向に移動可能とされる。
【0034】ワイヤノズル13は支持孔3aに支持され
た状態で中心孔13aが第1の部材3の上壁部6に取り
付けられたワイヤ送りパイプ11と連通されている。そ
して、ワイヤノズル13は第1の部材3に支持された状
態において、中間部が第1の部材3と第2の部材4との
間に介在されたシール部材16のノズル挿通孔18を挿
通された状態とされ、従って、ワイヤノズル13の下端
側の部分はシール部材16の下方にあり溶接トーチ12
と僅かに離間した状態で第2の部材4内に位置されてい
る。また、ワイヤノズル13は第2の部材4の突出部4
bの略真上に位置されている。
【0035】ワイヤノズル13の中心孔13aからは、
図示しない送り出し機構によってワイヤ送りパイプ11
を介してワイヤ20が下方へ送り出される。尚、このワ
イヤ20は溶加材として用いられるものである。また、
ワイヤ20は針金状の金属材料から成り、適度な弾性を
有している。
【0036】ワイヤノズル13の下方に第2の部材4の
突出部4bが位置されているため、ワイヤ20がワイヤ
ノズル13から送り出されると、該ワイヤ20は突出部
4bと摺接しながら切欠部4c内を通って第2の部材4
から後斜め下方へ向けて突出される。ワイヤ20が突出
部4bと摺接することにより、該ワイヤ20は、図1に
示すように、突出部4bと摺接する部分が稍後方へ折り
曲げられるようにされ、先端20aが第2の部材4から
突出されている電極14の下端14aの直ぐ下側を通る
ように送り出される。
【0037】しかして、ティグ溶接において適正な溶接
を行うためには、電極14の下端14aとワイヤ20の
溶融部、即ち、先端20aとが所定の位置関係にあるこ
とが必要とされる。この位置関係とは、ワイヤ20の先
端20aが電極14の下端14aの真下に位置し、か
つ、ワイヤ20の先端20aが下端14aと所定の間隔
を有して位置するという位置関係である。
【0038】ところが、通常、ワイヤ20は使用前にお
いてはスプールに巻回され円弧状に湾曲されているた
め、ワイヤノズル13から送り出され第2の部材4から
突出された部分に湾曲した状態が残っている場合があ
り、この場合にはワイヤノズル13から送り出されたワ
イヤ20の先端20aが電極14の下端14aの真下に
位置しないことがある。
【0039】このように、ワイヤ20の先端20aと電
極14の下端14aとが上記した位置関係にない場合に
は、両者の位置合わせを行う必要がある。例えば、図2
に示すように、ワイヤ20に湾曲した状態が残っている
ことにより該ワイヤ20の先端20aが電極14より稍
右方にずれて位置される場合があり、このときの位置合
わせは以下のようにして行う。
【0040】尚、図2に示す状態においては、ワイヤ2
0のうち第2の部材4内に位置されている部分20bが
電極14と平行に位置され、第2の部材4から突出され
た部分20cが僅かに右方へ湾曲した状態とされている
(図2及び図3参照)。
【0041】図2の状態から第2の部材4を図2で見て
支持部材5に対して反時計回り方向へ回転させる。第2
の部材4を反時計回り方向へ回転させることにより、ワ
イヤ20のうち第2の部材4の切欠部4c内に位置され
ている部分20dが第2の部材4の切欠部4cを形成す
る面に押圧され、ワイヤ20の部分20bがその下端部
が左方へ移動するように傾斜され、部分20cが略左方
へ向けて移動される(図4及び図5参照)。そして、ワ
イヤ20の部分20cが略左方へ移動されることにより
該ワイヤ20の先端20aが電極14の下端14aの下
方に位置され(図4参照)、先端20aが下端14aの
下方に位置されたところで第2の部材4の回転を停止さ
せる。
【0042】逆に、ワイヤ20の先端20aが電極14
より稍左方にずれて位置される場合には、上記とは逆に
第2の部材4を図2で見て時計回り方向へ回転させるこ
とにより、ワイヤ20の部分20cを略右方へ移動さ
せ、先端20aを電極14の下端14aの下方に位置さ
せることができる。
【0043】また、ワイヤ20の先端20aが電極14
の下端14aの下方には位置しているが、下端14aと
所定の間隔を有して位置していない場合には、以下のよ
うにして位置合わせを行う。
【0044】例えば、電極14の下端14aとワイヤ2
0の先端20aとの間の間隔が所定の間隔よりも大きな
場合には、支持部材5を第1の部材3に対して一の方向
へ回転させる。
【0045】このとき、上記したように支持部材5の螺
溝5bと第1の部材3の螺条3cが螺合されており、ま
た、第1の部材3が移動機構の取付部に取り付けられて
いるため、支持部材5が第1の部材3に対して上方へ移
動されていく。支持部材5が上方へ移動されることによ
り、これに支持されている第2の部材4も上方へ移動さ
れる。尚、第2の部材4が上方へ移動されると、該第2
の部材4が第1の部材3に近づくため、第1の部材3と
第2の部材4との間に介在されているシール部材16の
基部16aが圧縮される(図6参照)。
【0046】支持部材5の一の方向への回転により第2
の部材4が上方へ移動されると、第2の部材4に形成さ
れた突出部4bとワイヤ20との係合位置が変化され、
ワイヤ20の第2の部材4からの突出方向が電極14に
近づく方向、即ち、先端20aが上方へ移動する方向に
変化される。このようにワイヤ20の第2の部材4から
の突出方向が電極14に近づく方向に変化されることに
より、電極14の下端14aとワイヤ20の先端20a
とが接近し、電極14の下端14aとワイヤ20の先端
20aとの間の間隔が所定の間隔となったところで支持
部材5の回転を停止させる。
【0047】逆に、電極14の下端14aとワイヤ20
の先端20aとの間の間隔が所定の間隔よりも小さな場
合には、支持部材5を第1の部材3に対して上記した一
の方向とは逆の他の方向へ回転させ、第2の部材4を下
方へ移動させてワイヤ20の第2の部材4からの突出方
向を電極14から遠去かる方向に変化させることにより
電極14の下端14aとワイヤ20の先端20aとの間
隔を大きくすることができる。このとき、ワイヤ20は
その弾性により突出部4bと接した状態で先端20aが
下方へ移動していくことになる。
【0048】尚、支持部材5の他の方向への回転は、第
1の部材3の下面と第2の部材4の上面とによるシール
部材16の基部16aに対する挟持状態が解除されない
範囲、即ち、シール部材16の機能を損なわない範囲で
行う必要がある。
【0049】また、ワイヤ20の先端20aが電極14
の下端14aの下方に位置しているが、電極14の下端
14aと所定の間隔を有して位置していない場合の下端
14aと先端20aとの間の位置合わせは、上記のよう
に支持部材5を回転させて行う方法の他に、以下のよう
にワイヤノズル13を第1の部材3に対して上下に移動
させて行うようにすることもできる。
【0050】第1の部材3の螺孔3b、3bに螺合しワ
イヤノズル13を固定している止めネジ19、19を緩
め、ワイヤノズル13を上下方向に移動可能な状態とす
る。
【0051】このとき、電極14の下端14aとワイヤ
20の先端20aとの間の間隔が所定の間隔よりも大き
な場合には、ワイヤノズル13を下方へ移動させる。ワ
イヤ13を下方へ移動させることにより、第2の部材4
に形成された突出部4bとワイヤ20との係合位置が変
化され、ワイヤ20の第2の部材4からの突出方向が電
極14に近づく方向に変化され、これにより電極14の
下端14aとワイヤ20の先端20aとの間の間隔が小
さくなる。
【0052】また、電極14の下端14aとワイヤ20
の先端20aとの間の間隔が所定の間隔よりも小さな場
合には、ワイヤノズル13を上方へ移動させる。ワイヤ
13を上方へ移動させることにより、第2の部材4に形
成された突出部4bとワイヤ20との係合位置が変化さ
れ、ワイヤ20の第2の部材4からの突出方向が電極1
4から遠去かる方向に変化され、これにより電極14の
下端14aとワイヤ20の先端20aとの間の間隔が大
きくなる。
【0053】そして、電極14の下端14aとワイヤ2
0の先端20aとの間の間隔を変化させて、両者の間隔
を所定の間隔にしたところで止めネジ19、19により
ワイヤノズル13を第1の部材3に固定する。
【0054】しかして、上記のように電極14の下端1
4aとワイヤ20の先端20aとの位置合わせ作業を終
了したところで、移動機構によって溶接装置1を移動さ
せ、図示しない母材の溶接部と電極14の下端14a及
びワイヤ20の先端20aとの位置合わせを行う。
【0055】このとき、溶接装置1は、配置体2の内部
に溶接トーチ12及びワイヤノズル13が配置されてい
るため、従来のように溶接トーチとワイヤノズルそれぞ
れを移動させて位置合わせを行う場合に比し、移動スペ
ースが小さくて済み、移動時に溶接装置1が母材と干渉
してしまうというような不都合を起こす虞が小さい。
【0056】そして、この母材との間の位置合わせを終
了したところでアークを発生させると共に送り出し機構
によってワイヤノズル13からワイヤ20を送り出し、
母材の溶接を開始する。
【0057】尚、溶接を行うときにはガス送りパイプ及
びガス送りパイプ取付部10を介して送られるイナート
ガスが溶接トーチ12の内部から母材の溶接部へ向けて
吐出され、酸化の防止が図られる。そして、イナートガ
スは溶接トーチ12に形成されたメッシュ部12cを通
って吐出される。このように、イナートガスがメッシュ
部12cを通って吐出されるため、イナートガスの吐出
量が安定する。
【0058】以上に記載した通り、溶接装置1にあって
は、溶接トーチ12とワイヤノズル13が配置体2内に
配置されている。従って、溶接装置1の小型化を図るこ
とができる。
【0059】また、溶接装置1にあっては、上記したよ
うに、ワイヤ20の配置体2から突出した部分が湾曲さ
れ電極14の下端14aの真下にワイヤ20の先端20
aが位置していない場合でも、支持部材5に対して第2
の部材4を回転させるだけの簡易な作業により下端14
aの真下に先端20aを位置させることができる。
【0060】さらに、ワイヤ20の先端20aが電極1
4の下端14aの下方に位置しているが、電極14の下
端14aと所定の間隔を有して位置していない場合に
は、支持部材5を回転させることにより電極14の下端
14aとワイヤ20の先端20aとの上下方向における
間隔を変化させればよく、支持部材5を回転させるだけ
の簡易な作業によって下端14aと先端20aとの位置
合わせを行うことができる。
【0061】また、配置体2に対してワイヤノズル13
を上下方向に移動させてワイヤノズル13の配置体2に
対する取付位置を変えることによっても電極14の下端
14aとワイヤ20の先端20aとの上下方向における
間隔を変化させることができ、ワイヤノズル13を移動
させるだけの簡易な作業によっても下端14aと先端2
0aとの位置合わせを行うことができる。
【0062】加えて、溶接トーチ12には溶接時にイナ
ートガスを吐出するための吐出口12dが形成され、該
溶接トーチ12がイナートガスのノズルとして形成され
ているため、溶接装置1にイナートガスを吐出させるた
めの専用の部材を必要とせず、溶接装置1の小型化を図
ることができる。
【0063】尚、上記した実施の形態において示した各
部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する
に際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
ることがあってはならないものである。
【0064】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明溶接装置は、溶接トーチと、円筒状を為すワ
イヤノズルと、筒状を為し内部に溶接トーチ及びワイヤ
ノズルを配置する配置体と、溶接トーチに取着されると
共に先端部が配置体から突出された電極と、溶加材とし
て形成されワイヤノズルの中心孔から送り出されると共
に一端部が配置体から突出されたワイヤとを備え、配置
体は第1の部材に第2の部材が軸回り方向に回転自在に
支持されて成り、第1の部材に溶接トーチが保持される
と共にワイヤノズルが支持され、第2の部材にワイヤノ
ズルから送り出されるワイヤと係合して該ワイヤの配置
体からの突出方向を規制する規制部が形成され、第2の
部材が第1の部材に対して軸回り方向に回転されること
によりワイヤの配置体からの突出方向が変化されるよう
にしたことを特徴とする。
【0065】従って、溶接トーチとワイヤノズルが配置
体内に配置されているため、溶接装置の小型化を図るこ
とができる。
【0066】また、電極の軸線上にワイヤの先端(溶融
部)が位置していない場合の電極とワイヤとの位置合わ
せを、第2の部材を回転させるだけの簡易な作業により
行うことができ、作業効率の向上を図ることができ、ま
た、位置合わせを行うことにより溶接作業の適正化を図
ることができる。
【0067】請求項2に記載した発明は、第2の部材は
螺溝を有する支持部材を介して第1の部材に回転自在に
支持され、第1の部材には螺条が形成されると共に該螺
条が支持部材の螺溝に螺合され、支持部材が回転されて
該支持部材と第1の部材との螺合する位置が変化される
ことにより第2の部材が第1の部材に対して軸方向に移
動され、ワイヤと規制部との係合位置が変化されてワイ
ヤの突出方向が変化されるようにしたことを特徴とす
る。
【0068】従って、電極の先端とワイヤの一端とが所
定の間隔を有していない場合の電極とワイヤの位置合わ
せを、支持部材を回転させるだけの簡易な作業により行
うことができ、作業効率の向上を図ることができ、ま
た、位置合わせを行うことにより溶接作業の適正化を図
ることができる。
【0069】請求項3に記載した発明にあっては、ワイ
ヤノズルを第1の部材に対して配置体の軸方向に移動可
能に支持したので、電極の先端とワイヤの一端とが所定
の間隔を有していない場合の電極とワイヤの位置合わせ
を、ワイヤノズルを移動させるだけの簡易な作業により
行うことができ、作業効率の向上を図ることができ、ま
た、位置合わせを行うことにより溶接作業の適正化を図
ることができる。
【0070】請求項4に記載した発明にあっては、溶接
トーチにイナートガスの吐出口を形成し、該溶接トーチ
をイナートガスのノズルとして形成したので、溶接装置
にイナートガスを吐出させるための専用の部材を必要と
せず、溶接装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図6と共に本発明溶接装置の実施の形
態を示すものであり、本図は一部を断面にして示す溶接
装置の側面図である。
【図2】電極の下端とワイヤの先端との位置合わせが為
されていない状態を示す溶接装置の概略拡大底面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】電極の下端とワイヤの先端との位置合わせが為
された状態を示す溶接装置の概略拡大底面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】支持部材が回転され第2の部材が軸方向に移動
されてワイヤの突出方向が変化された状態を示す要部の
拡大断面図である。
【符号の説明】
1…溶接装置、2…配置体、3…第1の部材、3c…螺
条、4…第2の部材、4c…切欠部(規制部)、5…支
持部材、5b…螺溝、12…溶接トーチ、12d…吐出
口、13…ワイヤノズル、13a…中心孔、14…電
極、20…ワイヤ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接トーチと、 円筒状を為すワイヤノズルと、 筒状を為し内部に溶接トーチ及びワイヤノズルを配置す
    る配置体と、 溶接トーチに取着されると共に先端部が配置体から突出
    された電極と、 溶加材として形成されワイヤノズルの中心孔から送り出
    されると共に一端部が配置体から突出されたワイヤとを
    備え、 配置体は第1の部材に第2の部材が軸回り方向に回転自
    在に支持されて成り、第1の部材に溶接トーチが保持さ
    れると共にワイヤノズルが支持され、 第2の部材にワイヤノズルから送り出されるワイヤと係
    合して該ワイヤの配置体からの突出方向を規制する規制
    部が形成され、 第2の部材が第1の部材に対して軸回り方向に回転され
    ることによりワイヤの配置体からの突出方向が変化され
    るようにしたことを特徴とする溶接装置。
  2. 【請求項2】 第2の部材は螺溝を有する支持部材を介
    して第1の部材に回転自在に支持され、 第1の部材には螺条が形成されると共に該螺条が支持部
    材の螺溝に螺合され、 支持部材が回転されて該支持部材と第1の部材との螺合
    する位置が変化されることにより第2の部材が第1の部
    材に対して軸方向に移動され、ワイヤと規制部との係合
    位置が変化されてワイヤの突出方向が変化されるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の溶接装置。
  3. 【請求項3】 ワイヤノズルが第1の部材に対して配置
    体の軸方向に移動可能に支持されたことを特徴とする請
    求項1に記載の溶接装置。
  4. 【請求項4】 溶接トーチにイナートガスの吐出口が形
    成され、該溶接トーチがイナートガスのノズルとして形
    成されたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項3に記載の溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008103508A2 (en) * 2007-02-20 2008-08-28 Illinois Tool Works Inc. Tig welding system and method
CN114289840A (zh) * 2021-11-17 2022-04-08 江西阿玛瑞机械设备制造有限公司 一种焊渣飞溅粘度低的焊枪石墨保护套导电嘴

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WO2008103508A3 (en) * 2007-02-20 2008-12-24 Illinois Tool Works Tig welding system and method
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