JP2920462B2 - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JP2920462B2
JP2920462B2 JP30713393A JP30713393A JP2920462B2 JP 2920462 B2 JP2920462 B2 JP 2920462B2 JP 30713393 A JP30713393 A JP 30713393A JP 30713393 A JP30713393 A JP 30713393A JP 2920462 B2 JP2920462 B2 JP 2920462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、処理装置及び処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
いて、例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)等の
被処理体の表面上にフォトリソグラフィー技術を用いて
所定の回路パターンの転写を行っている。
【0003】また、近年の回路パターンの集積度の向上
に伴い、回路配線の多層化が進んでおり、このような多
層配線構造においては、下層配線の凹凸を可及的に少な
くすることが肝要であり、そのため、下層配線と上層配
線との間を相互に絶縁するための層間絶縁膜を平坦化す
るための技術が必要である。
【0004】そこで、従来では、層間絶縁膜を形成する
際の平坦化技術として、塗布ガラス[SOG;Spin On
Glass]を用いる方法が知られている。このSOG膜塗
布方法は、膜となる成分(例えばシラノール化合物(S
i(OH)4))と溶媒(例えばエチルアルコール)と
を混合した処理液(溶液)を被処理体であるウエハ上に
塗布し、熱処理で溶媒を蒸発させ重合反応を進めて絶縁
膜を形成する技術である。具体的には、まず、回路パタ
ーンが形成されたウエハをスピンチャック上に載置し
て、ウエハを回転(2000〜6000rpm)させな
がら、圧送ガスによって圧送されるSOG溶液を供給管
を介して供給ノズルからウエハ上にSOGの溶液を滴下
し塗布してSOG膜を形成する。次に、プレヒート工程
で100〜140℃の温度下で熱処理することによって
溶媒を蒸発した後、加熱装置内にウエハを搬入して約4
00℃の温度下で熱処理することにより、SOG膜をシ
ロキサン結合している。また、SOG膜を多層に形成す
る場合には、ウエハ上にSOG溶液を塗布して溶媒を蒸
発する工程を繰り返して行った後に、塗布後のウエハを
加熱装置内に搬入して熱処理するか、あるいは、ウエハ
上にSOG溶液を塗布して溶媒を蒸発した後、加熱装置
内に搬入して熱処理を行う工程を繰り返して多層のSO
G膜を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SOG
溶液中のシラノール化合物は乾燥して、結晶化(凝固)
しやすい性質を有するため、SOG溶液の供給系におい
てSOG溶液中に気泡や凝固したSOG等の異物が混入
すると、シラノール化合物が乾燥すると共に凝固して供
給管や供給ノズルに付着した後、剥離して異物例えばパ
ーティクルを発生する虞れがある。このようにSOG供
給系においてパーティクルが発生すると、以後のSOG
溶液の塗布工程においてウエハ上にパーティクルが付着
してウエハを汚染すると共に歩留まりの低下をきたすと
いう問題がある。また、塗布処理工程の処理液の排出部
においても、使用済みのSOG溶液中のシラノール化合
物が乾燥、凝固してパーティクルを発生し、そのパーテ
ィクルが処理室内に逆流してウエハを汚染するという問
題もある。このような問題はSOG溶液以外にも、圧送
ガスを用いて処理液を圧送して被処理体上に供給する供
給系を有する処理装置においても同様に生じる。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、処理液溶液中に含まれる成分の乾燥、凝固によって
生じる異物が被処理体への付着を防止して製品歩留まり
の向上を図れるようにした処理装置及び処理方法を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の処理装置は、被処理体に処理液を
供給する処理液供給ノズルと、この処理液供給ノズルに
供給管を介して接続する処理液収容容器とを具備する処
理装置において、 上記供給管に切換手段を介して洗浄
液を供給する洗浄液供給源を接続すると共に、洗浄液供
給源と上記処理液収容容器とを切換手段を介して接続
し、 上記供給管に、この供給管を流れる処理液中の異
物を検出する検出手段を設け、 上記処理液収容容器
に、処理液の 下限液面を検出する液面検出手段を取付
け、 上記検出手段からの信号によって上記切換手段を
切換えて上記供給管及び処理液供給ノズルに上記洗浄液
供給するようにし、 上記液面検出手段からの信号に
よって上記切換手段を切換えて上記処理液収容容器、供
給管及び処理液供給ノズルに上記洗浄液を供給するよう
にした、ことを特徴とするものである。
【0008】また、この発明の第2の処理装置は、被処
理体に処理液を供給する処理液供給ノズルと、この処理
液供給ノズルに供給管を介して接続する処理液収容容器
と、この処理液収容容器内の処理液を圧送すべく圧送管
を介して処理液収容容器に接続する圧送ガス供給源とを
具備する処理装置において、 上記供給管に切換手段を
介して洗浄液を供給する洗浄液供給源及び置換ガスを供
給する置換ガス供給源を接続すると共に、上記処理液収
容容器と洗浄液供給源及び置換ガス供給源とを切換手段
を介して接続し、 上記供給管に、この供給管を流れる
処理液中の異物を検出する検出手段を設け、 上記処理
液収容容器に、処理液の下限液面を検出する液面検出手
段を取付け、 上記検出手段からの信号によって上記切
換手段を切換えて上記供給管及び処理液供給ノズルに上
記洗浄液を供給して洗浄後、上記供給管及び処理液供給
ノズルに上記置換ガスを供給し、 上記液面検出手段か
らの信号によって上記切換手段を切換えて上記処理液収
容容器、供給管及び処理液供給ノズルに上記洗浄液を供
給して、上記処理液収容容器、供給管及び処理液供給ノ
ズルを洗浄後、処理液収容容器、供給管及び処理液供給
ノズルに置換ガスを供給するようにした、ことを特徴と
するものである。
【0009】この発明の第1の処理方法は、処理液収容
容器内に収容された処理液を供給管を介してノズルから
被処理体に供給して被処理体表面に処理液を塗布する処
理方法において、 上記供給管中を流れる処理液中の気
泡等の異物を検出する異物検出工程と、 上記異物検出
工程により異物を検出した際、上記供給管及び処理液供
給ノズルに洗浄液を供給する工程と、 上記処理液収容
容器内に収容される上記処理液の下限液面を検出する液
面検出工程と、 上記液面検出工程により上記処理液収
容容器内の処理液の下限液面を検出した際、上記処理液
収容容器、供給 管及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給
する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0010】また、この発明の第2の処理方法は、処理
液収容容器内に収容された処理液を供給管を介して処理
液供給ノズルから被処理体に供給して被処理体表面に処
理液を塗布する処理方法において、 上記供給管中を流
れる処理液中の気泡等の異物を検出する異物検出工程
と、 上記異物検出工程により異物を検出した際、上記
供給管及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄
後、供給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給する
工程と、 上記処理液収容容器内に収容される上記処理
液の下限液面を検出する液面検出工程と、 上記液面検
出工程により上記処理液収容容器内の処理液の下限液面
を検出した際、上記処理液収容容器、供給管及び処理液
供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄後、処理液収容容
器、供給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給する
工程と、を有することを特徴とするものである。
【0011】この発明において、上記供給管に洗浄機能
を具備することができるが、供給管以外の処理液供給系
の処理液供給ノズルにも洗浄機能を具備させる方が好ま
しい。この場合、処理液供給ノズルに洗浄機能をもたせ
る手段としては、例えば処理液供給ノズルの待機位置と
ダミーディスペンス位置とを独立させ、それぞれに洗浄
機能を具備することができる。また、処理液の供給系以
外に排液系及び排気系にも洗浄機能を具備する方が好ま
しい。
【0012】
【作用】請求項1,3記載の発明によれば、異物検出手
段により供給管中の異物を検出した際、供給管及び処理
液供給ノズルに洗浄液を供給することができる。また、
液面検出工程により処理液収容容器内の処理液の下限液
面を検出した際、処理液収容容器、供給管及び処理液供
給ノズルに洗浄液を供給することができる。したがっ
て、被処理体への異物の付着を防止して製品歩留まりの
向上を図ることができる。
【0013】また、請求項2,4記載の発明によれば、
異物検出手段により供給管中の異物を検出した際、供給
管及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄した
後、供給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給し
て、供給管及び処理液供給ノズル内をパージし、その
後、圧送ガスを供給して処理液供給ノズルをダミーディ
スペンスすることで、以後の処理に備えることができ
る。 また、液面検出手段により処理液収容容器内の処理
液の下限液面を検出した際、処理液収容容器、供給管及
び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄した後、処
理液収容容器、供給管及び処理液供給ノズルに置換ガス
を供給して、処理液収容容器、供給管及び処理液供給ノ
ズル内をパージし、その後、圧送ガスを供給して処理液
供給ノズルをダミーディスペンスすることで、以後の処
理に備えることができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基いて
詳細に説明する。ここでは、この発明の処理装置をSO
G塗布・加熱装置に適用した場合について説明する。図
1はSOG塗布・加熱装置の斜視図、図2は図1の平面
図が示されている。
【0015】SOG塗布加熱装置は、被処理体例えばウ
エハW表面に塗布するための処理液としてのSOG溶液
(シラノール化合物を溶媒で溶かした溶液)を塗布し乾
燥処理してSOG膜(塗膜)を形成するSOG塗布乾燥
処理部1と、熱処理してウエハW上に塗布されたSOG
膜を焼成する熱処理部2と、これらSOG塗布乾燥部1
とバッチ型熱処理部2との間でウエハWの受け渡しを行
うインターフェイス部3とからなる。
【0016】SOG塗布乾燥処理部1は、ウエハWを搬
入・搬出するロード・アンロード部4、ウエハWの表面
に紫外光を照射して表面に付着した有機物を分解除去す
るための表面浄化処理部5、ウエハWの表面にSOG溶
液を塗布例えば回転塗布するSOG塗布処理部6、SO
G塗布処理部6で使用されるSOG溶液等を貯溜する薬
品貯溜部7、SOG溶液塗布後のウエハWを所定の温度
で加熱してSOG溶液を乾燥させるプレベーク処理部
8、ウエハWを所定温度に冷却する冷却処理部9などを
集合化して構成されている。このSOG塗布乾燥処理部
1の中央部には、直線状にメイン搬送路10が配置さ
れ、そのメイン搬送路10にはメイン搬送アーム11が
水平(図中矢印X及びY方向)、上下(図中矢印Z方
向)及び回転(図中矢印θ方向)移動自在に設けられて
いる。上記各処理部5〜9は、メイン搬送路10の両側
に配置されている。このように構成される上記メイン搬
送アーム11は、予め定められたプログラムに基いて被
処理ウエハWを搬送し、各処理部5〜9で処理済みウエ
ハWと未処理ウエハWの入れ換えを行う。
【0017】ロード・アンロード部4には、SOG膜が
形成されていない未処理のウエハW(ただし、その配線
パターン形成面にはプラズマCVD法によって下地膜と
してのSiO2膜が形成されている)を収容するキャリ
アカセット12と、処理済みのウエハWを収容するキャ
リアカセット13がY方向に直列に配列されると共に、
キャリアカセット12,13の配列方向(水平、図中矢
印Y方向)に移動自在かつ水平(図中矢印X方向)及び
上下方向(図中矢印Z方向)に移動可能にウエハ保持用
ピンセット14が設けられている。このピンセット14
はキャリアカセット12,13との間でウエハWを出し
入れするためのものであり、ロード・アンロード部4の
メイン搬送路10の一端部近傍には、このピンセット1
4とメイン搬送アーム11との間でウエハWの受け渡し
を行うための受渡台15が設けられている。
【0018】SOG塗布処理部6は、図3及び図4に示
すように、ウエハWを真空吸着保持しこれを水平回転さ
せるスピンチャック20と、スピンチャック20を包囲
する有底円筒状の処理カップ21と、処理液例えばSO
G溶液の供給ノズル25をスピンチャック20上及びノ
ズル待機部22上へ選択移動するノズル搬送アーム23
と、このノズル搬送アーム23を移動させるアーム移動
機構24とで主要部が構成されている。
【0019】スピンチャック20の下端部は、スピンチ
ャック20及びウエハWを所定の回転速度で回転させる
ためのモータ26の回転軸27に固定されている。処理
カップ21は、スピンチャック20のウエハ保持部20
aの周囲を囲うように同心円状に設けられた内カップ2
8と、これらスピンチャック20及び内カップ28を収
容して内部に処理空間を形成する外カップ29とで構成
されている。外カップ29の底部には排気口30と排液
口31とが設けられている。排気口30には配管32を
介して図示しない排気装置が接続されており、ウエハW
にSOG溶液を塗布処理を施す際に飛散するSOG溶液
やパーティクルを、処理部6内の雰囲気と共に排気口3
0より排出できるようになっている。また、排液口31
には配管33を介して図示しない廃液収容タンクが接続
されており、外カップ29の内面や内カップ28を伝っ
て流下し、外カップ29の底部に集積されるSOG溶液
等を排液口31より排出・回収できるようになってい
る。
【0020】処理カップ21内の表面には、ウエハWの
回転によって振り切られ飛散したSOG溶液が付着し、
そのままにしておくと結晶化して固化し、パーティクル
発生源となったり、また、カップ21内の気流を乱し、
塗布均一性を悪化させる。そのために、適宜洗浄し除去
する必要がある。そこで、図4に示すように、外カップ
29の上部開口縁部には、外カップ内面29aへイソプ
ロピルアルコール(IPA)等の洗浄液Rを流下させる
ためのスリット状の洗浄液吐出孔35が全周に亘り適宜
間隔をおいて複数個形成されている。また、内カップ2
8の上端部には、内カップ28の外側傾斜面28aへ洗
浄液Rを流下させるためのスリット状の洗浄液吐出孔3
6が全周に亘り適宜間隔をおいて複数個形成されてい
る。これら洗浄液吐出孔35,36は、外カップ29と
内カップ28の内部にそれぞれ形成された環状の液溜部
37,38に連通しており、後述する洗浄液供給源(図
示せず)より温度調節手段及び流量調節手段を介して各
液溜部37,38へ洗浄液Rを供給することにより、適
度な流量・温度で洗浄液Rが洗浄液吐出孔35,36か
ら吐出されるようになっている。この洗浄液Rの流下に
よる処理カップ21の洗浄処理は、例えば1枚のウエハ
Wに対するSOG溶液塗布処理が終了する度に行われ
る。
【0021】また、内カップ28の内側にあるベース部
材40など、カップ洗浄、サイドリンス、バックリンス
等に用いられるシクロヘキサノン等の有機溶剤によって
腐食されやすく洗浄が困難な部材は、表面にタフラム処
理を施すことで耐薬性を向上させておく。すなわち、図
5に示すように、ベース部材40の表面に酸化アルミ皮
膜40aを形成し、この酸化アルミ皮膜40aの表面に
例えばフッ素樹脂等の耐薬性の塗膜40bを形成して、
耐薬性をもたせることができる。なお、処理カップ21
近傍に配置され、SOGの溶液が付着する虞れのある構
成部材、例えばエアーシリンダ等のエアー配管としてシ
クロヘキサノンに耐性のある例えばフッ素樹脂製チュー
ブを使用する。
【0022】また、処理カップ21の排気口30及び排
液口31と配管32,33との接続部は、図4に示すよ
うに排気口30,排液口31に取り付けられたノズル4
2に、配管32,33の先端に取り付けられたジャケッ
ト部材44を被せて固定した構造になっている。ジャケ
ット部材44には、その内部に配管32,33と同内径
の堰45を設けることにより内周面に沿って液溜溝46
が形成されると共に、ジャケット部材44の壁部を貫通
させて液溜溝46へ洗浄液Rを供給するための洗浄液供
給管47が設けられている。そして、後述する洗浄液供
給源(図示せず)から洗浄液供給管47を通して液溜溝
46へ洗浄液Rを供給し、堰45を徐々にオーバーフロ
ーさせることにより、洗浄液Rを配管32,33の内周
面全体に均一に流下させて常時洗浄が行なわれるように
なっている。
【0023】SOG溶液供給ノズル25は、図7に示す
ように、SOG供給管50を介してSOG溶液収容容器
51に接続されている。SOG溶液収容容器51にはそ
の内部へ圧送ガス例えばヘリウム(He)ガスを流量制
御しつつSOG溶液を圧送する圧送ガス供給源52が圧
送管48を介して接続されている。ここで、圧送ガスと
してHeガスを使用した理由は、HeはSOG溶液に溶
ける可能性が少なく、しかも,SOG溶液に溶けたとし
ても悪影響を与えることがないからである。したがっ
て、これら悪影響を発生しないガスであればHeの他の
ガスでもよい。
【0024】上記SOG供給管50にはSOG供給ノズ
ル25側から順次、サックバックバルブ16a、開閉弁
16b、フィルタ16c及び第1の三方切換弁17a
(切換手段)が介設されており、第1の三方切換弁17
aのSOG供給管50に接続する以外のポート18aに
は洗浄液供給管47を介して例えばメタノール等の洗浄
液供給源53が接続されている。洗浄液供給管47には
第2の三方切換弁17bが介設され、この第2の三方切
換弁17bの洗浄液供給管47に接続する以外のポート
18bには例えば窒素(N2)ガス等の置換ガス供給源
54が接続されている。一方、圧送管48には第3の三
方切換弁17cが介設されており、この第3の三方切換
弁17cの圧送管48に接続する以外のポート18cに
は洗浄液供給管47から分岐するバイパス管47aを介
して上記洗浄液供給源53が接続されている。そして、
バイパス管47aには第4の三方切換弁17dが介設さ
れており、この第4の三方切換弁17dのバイパス管4
7aに接続する以外のポート18dには上記置換ガス供
給源54が接続されている。
【0025】一方、SOG供給管50に設けられている
フィルタ16cの下流側には、図8に示すように、SO
G供給管50内を流れる気泡やSOG溶液が変質固化し
た固形物B等の異物を検出する手段例えば投光素子19
aと受光素子19bとからなる光透過型のセンサ19c
が設けられており、このセンサ19cからの信号が中央
演算処理装置19d(CPU)に伝達され、CPU19
dにて予め記憶された情報と比較演算処理されて、その
出力信号が表示手段例えばアラーム発生装置19eある
いは上記第1ないし第4の三方切換弁17a〜17dに
伝達されるようになっている。なおこの場合、少くとも
センサ19cの投光素子19aと受光素子19bが位置
する部分は透明製部材にて形成されて、投光素子19a
からの光を受光素子19bが感知し得るようになってい
る(図8参照)。なお、異物の検出手段は光透過式に限
らず超音波式を用いてもよい。
【0026】また、SOG溶液収容容器51の下部側面
には容器51内のSOG溶液Lの下限量を検出する静電
容量センサ19fが設けられており、この静電容量セン
サ19fからの信号が上記CPU19dに伝達され、上
述と同様にCPU19dからの出力信号がCPU19d
にて予め記憶された情報と比較演算処理されて、その出
力信号がアラーム発生装置19eあるいは上記第1ない
し第4の三方切換弁17dに伝達されるようになってい
る。
【0027】上記のように構成することにより、SOG
溶液収容容器51内のSOG溶液Lが所定量以下に減少
すると、静電容量センサ19fが作動し、その信号がC
PU19dに伝達される。そして、CPU19dからの
出力信号によって第3及び第4の三方切換弁17c,1
7dが動作して洗浄液供給源53側に自動的に切り換わ
って容器51及びSOG供給管50内に洗浄液が供給さ
れ、容器51内、SOG供給管50及びSOG供給ノズ
ル25内が自動的に洗浄される。次に、予め定められた
期間洗浄した後、CPU19dの制御で第4の三方切換
弁17dが切り換わって置換ガス供給源54から置換ガ
スがSOG供給管50内に供給されてSOG供給管50
内を窒素(N2)ガスで置換する。その後、第3の三方
切換弁17cが切り換わって圧送管48内をHeガスで
パージする。そして、容器51内に新しいSOG溶液を
所定量供給した後、圧送ガス(Heガス)で加圧してS
OG供給ノズル25をウエハW上方から待機位置(図9
に示すダミーディスペンス位置67)に回避させた状態
でダミーディスペンスすることができる。
【0028】また、SOG溶液収容容器51内にSOG
溶液Lが存在するが、SOG供給管50内を気泡B等の
異物が通過すると、センサ19cが作動し、その信号が
CPU19dに伝達される。そして、CPU19dから
の出力信号によって第1の三方切換弁17aが洗浄液供
給源53側に切り換わってフィルタ16c、SOG供給
管50内に洗浄液が供給されてフィルタ16c及びSO
G供給管50内が洗浄される。次に、CPU19dから
の出力信号によって第2の三方切換弁17bが置換ガス
供給源54側に切り換わってSOG供給管50内にN2
ガスが供給され、SOG供給管50内がパージされる。
そして、第1の三方切換弁17aが元の状態に戻ってH
eガスでSOG溶液Lが加圧されてダミーディスペンス
することができる。
【0029】なお、洗浄液供給源53は洗浄液供給管4
7から分岐される分岐管47bを介してSOG供給ノズ
ル25やノズル待機部、サイドリンス部、カップ洗浄部
及び排液・排気部に接続されて、これらに洗浄液を供給
して洗浄に供せるようになっている。なお、図7におい
て、符合16dは圧力調整用のレギュレータ、16eは
流量計、16fは圧送管48内のHeガスを大気中に排
出するための三方弁である。
【0030】上記SOG供給管50及び圧送ガス供給源
52の圧送管57は、シクロヘキサンに対する耐薬性を
考慮しフッ素樹脂製チューブが使用されている。また、
SOG溶液収容容器51及び圧送ガス供給源52は、S
OG塗布処理部6の隣の薬品貯溜部7に設けられたもの
であり、SOG溶液収容容器51内のSOG溶液Lの温
度は薬品貯溜部7内の図示しない温度調節手段によって
10℃前後に保たれている。SOG溶液供給ノズル25
近傍のSOG供給管50途中には、塗布処理に供するS
OG溶液Lの温度を例えば23℃程度の常温に温調する
ための温度調節手段として熱交換器55が設けられてい
る。この熱交換器55は、SOG供給管50の途中一部
を収容した熱交換器本体55a内に温調水56を循環さ
せ、温調水56とSOG溶液Lとを配管50の管壁を介
して熱交換させるものである。なお、これと同様の温度
調節手段をSOG溶液供給ノズル25に設ける方が望ま
しい。
【0031】また、SOG供給管50には、図6(a)
に示すように、表面に帯電防止膜57が塗布形成され、
これに導線59を介して装置の本体フレ−ム60等が接
地されている。これにより、SOG供給管50ひいては
ウエハWへ供給されるSOG溶液Lの帯電を防止し、S
OG供給管50やウエハWへの静電気によるパーティク
ルの付着・混入を防止できる。また、帯電防止膜57に
代えて図6(b)に示すように、SOG供給管50の表
面に例えば導電性テ−プ58を巻き付けてもよい。
【0032】SOG塗布処理部6のノズル待機部22に
は、不使用のノズルを保持するノズル保持部66と、ノ
ズル搬送アーム23に保持された使用中のノズル25か
ら実際の塗布処理用以外に所定量のSOG溶液Lを吐出
させて変質したSOG溶液を廃棄し、また、ノズル25
の詰まりを防止するためのダミーディスペンス部67
と、使用中のノズル25を一時的に待機させておくため
の一時待機部68とが設けられている。なお、スピンチ
ャック20に関してノズル待機部22と反対側にはウエ
ハWの周辺部に塗布されたSOGを溶解除去するための
サイドリンス用ノズル待機部22Aが設けられている。
【0033】ダミーディスペンス部67は、図9(a)
に示すように、上下に貫通孔70が形成された内外二重
構造の環状ブロック69からなり、貫通孔70内にノズ
ル25を挿入させてSOG溶液Lを吐出させ、貫通孔7
0の下端部に接続された排液管74を通して排出する構
造になっている。環状ブロック69の内側部材71及び
排液管74は、フッ素樹脂等の耐薬性の材料が用いられ
ている。内側部材71内にはその内周壁部を堰73とし
て残した環状の液溜溝72が形成され、環状ブロック6
9の壁部を貫通させて液溜溝72へ洗浄液R例えばIP
Aを供給するための洗浄液供給流路75が設けられてい
る。そして、図示しない洗浄液供給源から洗浄液供給流
路75を通して液溜溝72へ洗浄液Rを供給し、堰73
を徐々にオーバーフローさせることにより、洗浄液Rを
排液管74の内周面全体に均一に流下させて洗浄できる
ようになっている。また、環状ブロック69のノズル挿
入位置には壁部を貫通させてパージガス導入流路76と
排出流路77が対称に形成されており、ノズル25の周
囲に窒素(N2)ガスなどの清浄なパージガスを供給す
ることにより、清浄な雰囲気中でダミーディスペンス処
理を行うことができるようになっている。
【0034】このダミーディスペンス部67は、ノズル
25の周囲を洗浄する際にも使用される。その場合、例
えば図9(a)に示すように、ノズル本体25aの側部
に洗浄液供給管78を接続し、洗浄液供給管78からの
洗浄液をノズル本体25a内の流路79を通してノズル
25の基部に供給し流下させることにより、ノズル25
の周囲を洗浄することができる。また、図10に示すよ
うに、ノズル25の外周に管体のジャケット80を同軸
的に設け、ノズル25先端側とジャケット80とを連通
路80aにて連通することにより、ノズル25の先端部
に洗浄液を供給するようにすればより効果的にノズル2
5の周囲を洗浄できる。
【0035】また、一時待機部68は、図9(b)に示
すように、内外二重構造の槽体ブロック81から成り、
槽体ブロック81の底部81a近傍の壁部を貫通させて
槽82内へSOGの溶媒であるエチルアルコールを供給
するための溶媒供給流路83が設けられると共にノズル
25の挿入位置近傍の壁部を貫通させて溶媒排出流路8
4が設けられている。そして、図示しない洗浄液供給源
から溶媒供給流路83を通して槽82内へ洗浄液R(溶
媒)を供給し、溶媒排出流路84から流出させることに
より、槽82内の洗浄液Rの貯溜量が常に一定量に維持
されるようになっている。したがって、ノズル25を槽
82内に挿入し、上部開口部82aをノズル本体によっ
て閉塞することで、槽82内の溶媒液面85aより上方
の空間が洗浄液Rの飽和雰囲気で満たされ、一時待機中
にノズル先端部25bのSOG溶液が凝固するのを防止
できる。
【0036】プレベーク処理部8は、ウエハWを載置さ
せて加熱する電熱式のホットプレート(図示省略)を備
えた熱処理ユニット61を数段(ここでは4段)積み重
ねて構成され、各熱処理ユニット61毎にウエハWを一
枚ずつ搬入し加熱して、ウエハ表面に塗布されたSOG
溶液を乾燥するようになっている。
【0037】冷却処理部9は、ウエハWを載置させて冷
却する水冷式のクールプレート(図示せず)を備えた冷
却処理ユニット62を数段(ここでは2段)積み重ねて
構成され、表面浄化処理部5やプレベーク処理部8で加
熱されたウエハWを各冷却処理ユニット62毎に一枚ず
つ搬入し例えば22℃程度の常温に冷却処理できるよう
になっている。
【0038】このSOG塗布乾燥処理部1に隣接し、熱
処理部2との間でウエハWの搬出搬入を行うためのイン
ターフェイス部3には、メイン搬送路10の端部近傍に
位置決め機能を有する中間受渡台86が設けられてい
る。また、インターフェイス部3には、熱処理部2に面
しY方向に移動可能な移動台88上にウエハWを垂直方
向に一枚ずつ多段に配列保持する複数(図面では3個の
場合を示す)の石英製のウエハボート87が着脱可能に
載置されると共に、ウエハボート87内にダミー用ウエ
ハを補充するダミーウエハ用ボート87aが載置され、
更に、中間受渡台86と移動台88との間に、受渡用搬
送機構89が設けられている。この受渡用搬送機構89
は、ウエハボート87の配列方向(Y方向)に延る搬送
路90と、この搬送路90にX、Y、Z及びθ方向に移
動可能に設けられ、中間受渡台86上に載置されたSO
G塗布乾燥処理後のウエハWをウエハボート87内へ搬
送する搬送アーム91とで構成されている。なお、イン
ターフェイス部3の側部には、出入口93が設けられて
おり、この出入口93からインターフェイス部3内に作
業員が出入りすることができるようになっている。
【0039】熱処理部2には、ウエハボート87を昇降
可能に載置するボートエレベータ(図示せず)と、ボー
トエレベータ上方に設けられ、ボートエレベータ上のウ
エハボート87を収容する縦長キャップ状の石英製プロ
セスチューブ95の外側にヒーター(図示せず)を有す
る加熱炉装置94と、インターフェイス部3内の移動台
88上とボートエレベータとの間で開口窓94aを通し
てウエハボート87の受け渡しを司るボート搬送アーム
92が配設されている。
【0040】次に、上記のように構成されるSOG塗布
・加熱装置の動作態様について説明する。まず、ロード
・アンロード部10のピンセット14を未処理のウエハ
Wを収容するキャリアカセット12の前まで移動してキ
ャリアカセット12からウエハWを受け取って受渡し位
置まで搬送する。受渡し位置に搬送されたウエハWはメ
イン搬送アーム11によって受け取られた後、冷却処理
部9に搬送されて所定の温度に冷却される。そして、再
びメイン搬送アーム11によって受け取られてSOG塗
布処理部6まで搬送され、SOG塗布処理部6のスピン
チャック20上に載置される。
【0041】スピンチャック20上に載置されたウエハ
Wがスピンチャック20と共に回転すると、SOG供給
ノズル25がノズル搬送アーム23によって保持されて
ウエハW上に移動してSOG溶液を滴下する。このと
き、ウエハWは高速回転(2000〜6000rpm)
しているので、遠心力によってSOG溶液はウエハWの
周縁部に向って拡散してウエハ上にSOG膜が形成(塗
布)される。SOG溶液の滴下は、被塗布ウエハWが停
止中でもよいし、低速回転中でもよい。SOG膜が形成
された後、ウエハW上にサイドリンス供給ノズルが移動
してウエハWの周辺部のSOG膜はリンス液によって溶
解除去される。このようにして塗布処理が行われたウエ
ハWは再びメイン搬送アーム11によって受け取られて
プレベーク処理部8に搬送される。なお、メイン搬送ア
ーム11を複数設けて、塗布済みウエハWを搬出した
後、未塗布のウエハWを搬入する操作を行なうようにし
てもよい。ここで約100〜140℃の温度で加熱され
てSOG溶液中の溶媒(例えばエチルアルコール)が蒸
発される。このプレベーク処理部8によるプレベーク工
程が終了したウエハWは、再びメイン搬送アーム11に
よって受け取られてインターフェイス部側に搬送されて
中間受渡台86に移され、ウエハWが位置決めされる。
この位置決めは、例えば、ウエハWを回転させて光電的
にオリフラ位置を予め定められた位置に合わせることに
よって行う。
【0042】所定の位置に位置決めされたウエハWは、
受渡用搬送機構89の搬送アーム91によって受け取ら
れた後、移動台88上に載置された空のウエハボート8
7内に整列された状態で搬入される。このようにしてウ
エハボート87にはSOG塗布乾燥処理部1で枚葉処理
されたウエハWが順次搬入されて、ウエハボート87に
所定枚数例えば50枚のウエハWが搬入される。ウエハ
ボート87の所有可能な枚数(例えば60枚)に満たな
い不足部分にはダミーウエハ用ボート87aに収容され
ているダミーウエハが受渡用搬送機構89の搬送アーム
91によってウエハボート87内に搬入される。
【0043】ウエハボート87に所定枚数のウエハWと
ダミーウエハが搬入されると、移動台88が所定距離移
動してウエハボート87は熱処理部2の連通位置に移動
され、ボート搬送アーム92によって加熱炉装置94の
プロセスチューブ95内に搬入される。そして、加熱炉
装置94によってウエハWを約400℃の温度で加熱す
ることによりウエハW表面に塗布されたSOG膜が熱処
理例えば焼き締めされる。なお、ウエハWが熱処理され
ている間、別のウエハボート87には上述と同様な手順
でウエハWが搬入される。
【0044】加熱炉装置94での加熱処理が行われた
後、ボートエレベータが下降してウエハボート87が加
熱炉装置94の下方に取り出されると、前述と逆の動作
によってボート搬送アーム92がウエハボート87を受
け取った後、移動台88のボート載置位置に移動して移
動台88上にウエハボート87を受け渡す。ウエハボー
ト87を受け取った後、移動台88は所定距離移動して
別のウエハボート87を連通位置に移動して上述と同様
に受渡用搬送機構89によってウエハボート87をボー
トエレベータに搬送して加熱炉装置94内に搬入する一
方、加熱処理されたウエハWは受渡用搬送機構89の搬
送アーム91によってウエハボート87から搬出されて
SOG塗布乾燥処理部1のメイン搬送アーム11に受け
取られた後、ロード・アンロード部10のピンセット1
4によって処理済み用ウエハカセット12内に収容され
て、処理工程が終了する。
【0045】なお、上記実施例では、ウエハWの表面に
SOG膜を一度塗りする場合について説明したが、SO
G膜を二度塗りする場合には、SOG塗布処理部6でS
OG膜を塗布し、プレベーク処理部8でSOG溶液中の
溶媒を蒸発させた後、ウエハWをインターフェイス部3
のウエハボート87内に搬入し、そして、再び受渡用搬
送機構89によってウエハボート87から搬出してSO
G塗布乾燥処理部1のメイン搬送アーム11に受け渡し
て、上述と同様に、冷却処理部9にて冷却した後、SO
G塗布処理部6にて二度目のSOG膜を形成し、そし
て、プレベーク処理部8に搬送してSOG溶液中の溶媒
を蒸発する。このようにして、二度目のSOG膜が形成
されたウエハWは、受渡用搬送機構89によって順次ウ
エハボート87に搬入されてウエハボート87内に所定
枚数のウエハWが収容された後、加熱炉装置94のプロ
セスチューブ95内に搬入され、加熱炉装置94によっ
て加熱処理される。加熱処理されたウエハWはインター
フェイス部3に搬送された後、SOG塗布乾燥処理部1
のメイン搬送アーム11によってロード・アンロード部
4のピンセット14によって処理済み用キャリアカセッ
ト13内に収容されて、処理工程が終了する。
【0046】また、ウエハWにSOG膜を二度塗りする
別の方法として、ウエハW上にSOG溶液を塗布して溶
媒を蒸発した後、加熱炉装置94内に搬入して熱処理を
行う工程を繰り返してウエハW上に多層のSOG膜を形
成することができる。
【0047】上記のように、配線パターンが形成された
ウエハWの表面にSOG溶液を塗布してSOG膜を形成
し、加熱処理によりSOG膜を焼成するSOG塗布・加
熱装置において、SOG供給管50に、SOG供給管5
0内を流れる気泡等の異物を検出するセンサ19cを設
け、このセンサ19cの作動によってSOG溶液供給系
のSOG供給管50及びSOG供給ノズル25に洗浄液
を供給することによって、SOG供給管50及びSOG
供給ノズル25内を自動的に洗浄することができる。し
たがって、気泡やSOG溶液の乾燥・凝固によって発生
するパーティクルがウエハWに供給されるのを未然に防
止可能となり、ウエハWの汚染を防止することができる
と共に、製品歩留まりの向上を図ることができる。ま
た、SOG溶液収容容器51の下部外側に、容器51内
のSOG溶液Lの減少を検出する静電容量センサ19f
を設け、この静電容量センサ19fの作動によって、S
OG溶液収容容器51及びSOG供給管50内を自動的
に洗浄することができ、上記と同様にSOG溶液の乾燥
・凝固によるパーティクルの発生を防止し、製品歩留ま
りの向上を図ることができる。
【0048】なお、上記実施例ではこの発明の処理装置
を半導体ウエハのSOG塗布・加熱装置に適用した場合
について説明したが、被処理体はウエハ以外の例えばL
CD基板等にも適用でき、SOG溶液以外の処理液を被
処理体に塗布処理するものにも適用できることは勿論で
ある。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明は上記
のように構成されているので、以下のような効果が得ら
れる。
【0050】1)請求項1,3記載の発明によれば、供
給管を流れる処理液中の異物を検出した際供給管及び
処理液供給ノズル内に洗浄液を供給して供給管及び処理
液供給ノズル内を自動的に洗浄することができ、被処理
体への異物の付着を防止して製品歩留まりの向上を図る
ことができる。また、液面検出手段により処理液収容容
器内の処理液の下限液面を検出した際、処理液収容容
器、供給管及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して、
処理液収容容器、供給管及び処理液供給ノズルを自動洗
浄することができ、被処理体への異物の付着を防止して
製品歩留まりの向上を図ることができる。
【0051】2)請求項2,4記載の発明によれば、異
物検出手段により供給管中の異物を検出した際、供給管
及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄した後、
供給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給して、供
給管及び処理液供給ノズル内をパージし、その後、圧送
ガスを供給して処理液供給ノズルをダミーディスペンス
することで、以後の処理に備えることができる。 また、
液面検出手段により処理液収容容器内の処理液の下限液
面を検出した際、処理液収容容器、供給管及び処理液供
給ノズルに洗浄液を供給して洗浄した後、処理液収容容
器、供給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給し
て、処理液収容容器、供給管及び処理液供給ノズル内を
パージし、その後、圧送ガスを供給して処理液供給ノズ
ルをダミーディスペンスすることで、以後の処理に備え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置を適用するSOG塗布・加
熱装置の斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】この発明の処理装置の概略平面図である。
【図4】処理装置の縦断面図である。
【図5】図4のV部の拡大断面図である。
【図6】この発明における処理液供給管の要部を示す拡
大断面図である。
【図7】この発明の要部の配管系を示す概略構成図であ
る。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】この発明における処理液供給ノズルのダミーデ
ィスペンス部と一時待機部を示す断面図である。
【図10】この発明における処理液供給ノズルの断面図
である。
【符号の説明】
6 SOG塗布処理部 17a 第1の三方切換弁(切換手段) 17b 第2の三方切換弁(切換手段) 17c 第3の三方切換弁(切換手段) 17d 第4の三方切換弁(切換手段) 19c センサ(異物検出手段) 19f 静電容量センサ(液面検出手段) 25 SOG供給ノズル(処理液供給ノズル) 47 洗浄液供給管47a バイパス管 48 圧送管 50 SOG供給管 51 SOG溶液収容容器 52 圧送ガス供給源 53 洗浄液供給源 54 置換ガス供給源 W 半導体ウエハ(被処理体) L SOG溶液(処理液) R 洗浄液 B 気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹熊 貴志 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東 京エレクトロン九州株式会社 熊本事業 所内 (72)発明者 八重樫 英民 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 東 京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 松川 浩之 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東 京エレクトロン九州株式会社 熊本事業 所内 (56)参考文献 特開 平1−75032(JP,A) 特開 昭63−58830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/316 H01L 21/31

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に処理液を供給する処理液供給
    ノズルと、この処理液供給ノズルに供給管を介して接続
    する処理液収容容器とを具備する処理装置において、 上記供給管に切換手段を介して洗浄液を供給する洗浄液
    供給源を接続すると共に、洗浄液供給源と上記処理液収
    容容器とを切換手段を介して接続し、 上記供給管に、この供給管を流れる処理液中の異物を検
    出する検出手段を設け、 上記処理液収容容器に、処理液の下限液面を検出する液
    面検出手段を取付け、 上記検出手段 からの信号によって
    上記切換手段を切換えて上記供給管及び処理液供給ノズ
    ルに上記洗浄液を供給するようにし、 上記液面検出手段からの信号によって上記切換手段を切
    換えて上記処理液収容容器、供給管及び処理液供給ノズ
    ルに上記洗浄液を供給するようにした 、ことを特徴とす
    る処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理体に処理液を供給する処理液供給
    ノズルと、この処理液供給ノズルに供給管を介して接続
    する処理液収容容器と、この処理液収容容器内の処理液
    を圧送すべく圧送管を介して処理液収容容器に接続する
    圧送ガス供給源とを具備する処理装置において、 上記供給管に切換手段を介して洗浄液を供給する洗浄液
    供給源及び置換ガスを供給する置換ガス供給源を接続
    ると共に、上記処理液収容容器と洗浄液供給源及び置換
    ガス供給源とを切換手段を介して接続し、 上記供給管に、この供給管を流れる処理液中の異物を検
    出する検出手段を設け、 上記処理液収容容器に、処理液の下限液面を検出する液
    面検出手段を取付け、 上記検出手段 からの信号によって
    上記切換手段を切換えて上記供給管及び処理液供給ノズ
    ルに上記洗浄液を供給して洗浄後、上記供給管及び処理
    液供給ノズルに上記置換ガスを供給し、 上記液面検出手段からの信号によって上記切換手段を切
    換えて上記処理液収容容器、供給管及び処理液供給ノズ
    ルに上記洗浄液を供給して、上記処理液収容容器、供給
    管及び処理液供給ノズルを洗浄後、処理液収容容器、供
    給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給するように
    した 、ことを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 処理液収容容器内に収容された処理液を
    供給管を介して処理液供給ノズルから被処理体に供給し
    て被処理体表面に処理液を塗布する処理方法において、 上記供給管中を流れる処理液中の気泡等の異物を検出す
    異物検出工程と上記異物検出工程により異物を検出した際、上記供給管
    及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給する工程と、 上記処理液収容容器内に収容される上記処理液の下限液
    面を検出する液面検出工程と、 上記液面検出工程により上記処理液収容容器内の処理液
    の下限液面を検出した際、上記処理液収容容器、供給管
    及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給する工程と、 を有することを特徴とする処理方法。
  4. 【請求項4】 処理液収容容器内に収容された処理液を
    供給管を介して処理液供給ノズルから被処理体に供給し
    て被処理体表面に処理液を塗布する処理方法において、 上記供給管中を流れる処理液中の気泡等の異物を検出す
    異物検出工程と上記異物検出工程により異物を検出した際、上記供給管
    及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄後、供給
    管及び処理液供給ノズルに置換ガスを供給する工程と、 上記処理液収容容器内に収容される上記処理液の下限液
    面を検出する液面検出工程と、 上記液面検出工程により上記処理液収容容器内の処理液
    の下限液面を検出した際、上記処理液収容容器、供給管
    及び処理液供給ノズルに洗浄液を供給して洗浄後、処理
    液収容容器、供給管及び処理液供給ノズルに置換ガスを
    供給する工程と、 を有することを特徴とする処理方法。
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