JP2919750B2 - 配線路カバーの設置構造 - Google Patents
配線路カバーの設置構造Info
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Description
造、特に床面部に種々の手段により形成された配線路を
上方から覆いかつ床表面の一部を構成する配線路カバー
の設置構造の改良に関するものである。
ン)フロア向けの床としては、床表面部に電気的配線を
行うための配線路を形成した二重床構造が広く用いられ
ている。このような配線路の形成は、例えば床面上に支
柱部材を複数設置し、その支柱部材間を配線路とした構
成や、床表面に所定高さのブロック状部材を配置し、そ
のブロック間を溝状の配線路とした構成が知られてい
る。このような配線路に配線を施した場合、その配線路
を上方から覆い床面を平に形成する部材が必要であり、
上記支柱部材間に掛け渡して設置されるパネル形態の部
材や上記配線用溝を覆うためのカバー形態の部材等が用
いられている(本明細書では両者を含めた概念として
「配線路カバー」の語を用いる)。
事後的な配線の変更や新たな配線を行うことに柔軟に対
応できるような構成をとるため、配線のカバーを確実に
床表面部に固定する構造とすることができない。従っ
て、配線路上を歩行する場合、カーペットなどの仕上材
を上面に敷いている場合でも配線路カバーにがたつきや
ずれが生じ、そのために歩行音が生じ快適な歩行感も損
なわれるという事情があった。
させる構成が提案されている。このような歩行音低減の
ための構造は、例えば実開平2−857365号公報に
開示されている。この公報開示技術は、その明細書に添
付された図面第3図に示されているように、配線溝を覆
うカバーの床表面部への設置面箇所である両側面部全体
に連続かつ直線的に緩衝材が付着されている。これによ
り設置された配線路カバーのがたつき音発生を防止して
おり、緩衝材としては、例えば植毛シート、発泡体シー
ト、ゴムシート、不織布などが示されている。なお、こ
の他の緩衝材の付着構成としては、配線路カバーの少な
くとも裏面側全面に植毛処理を行ったり樹脂コーティン
グを行う処理が広く用いられている。
の配線路カバーの設置構造では、ある程度の歩行音の低
減は達成されているが、通常のスラブなどの床面と同様
な安定した歩行感レベルまでには達しておらず、さらに
改善の余地があった。すなわち、配線路カバーが設置さ
れる箇所である床表面部は、全ての箇所で水平を保つこ
とが困難であり、時として図10に示したように床10
0に不陸100aが生じている場合がある。このような
場合に、上記従来の配線路カバーのように裏面全面ある
いは側部全域に連続して緩衝材が付着された構成をとる
と、図示のように配線路カバー60の緩衝部材62の部
分の変形により、ある程度は不陸吸収が可能であるがや
はり両端部に隙間が生じがたつきを避けることができな
かった。
への植毛処理や樹脂コーティングを行う場合、作業工程
の長時間化やコストアップにつながるという問題も有し
ていた。
あり、その目的は設置される床表面部の不陸に確実に対
応してそれを許容することができ、設置状態における歩
行時のがたつきをなくし、歩行感をより快適なものとす
ることのできる安価な配線路カバーの設置構造を提供す
ることにある。
め、請求項1に係る配線路カバーの設置構造は、床面部
に形成された配線路を上方から覆うように設置され、該
設置状態で床上面の一部を構成する平板状の配線路カバ
ーの設置構造において、前記配線路カバーは略方形状に
形成され、前記設置状態における下側面の各隅部に所定
厚さの緩衝部材を配置し、この緩衝部材を介在させて前
記配線路カバーの設置を行うようにしている。請求項2
に係る配線路カバーの設置構造は、床面部に形成された
配線路を上方から覆うように設置され、該設置状態で床
上面の一部を構成する平板状の配線路カバーの設置構造
において、前記配線路カバーは四方を切り欠いた略十字
状に形成され、前記設置状態における下側面の前記切欠
部分の縁部に所定厚さの緩衝部材を配置し、この緩衝部
材を介在させて前記配線路カバーの設置を行うようにし
ている。
構造では、前記配線路カバーの前記設置状態における下
側面の各隅部の所定範囲に所定厚さの緩衝部材を配置
し、この緩衝部材を介在させて前記配線路カバーの設置
を行うと共に前記配線路カバーの対向する側縁部に所定
幅で所定長さ切り欠いた切欠部を設けている。
構造は前記配線路カバーの前記設置状態における下側面
の各隅部の所定範囲に所定厚さの緩衝部材を配置し、こ
の緩衝部材を介在させて前記配線路カバーの設置を行う
と共に前記緩衝部材は、所定の弾力性を有する軟質層
と、厚さ方向の弾力性を有しない硬質層との2層を含む
積層構造としている。そして、請求項5に係る配線路カ
バーの設置構造は、前記配線路カバーの前記設置状態に
おける下側面の各隅部の所定範囲に所定厚さの緩衝部材
を配置し、この緩衝部材を介在させて前記配線路カバー
の設置を行うと共に前記緩衝部材は、所定の弾力性を有
する軟質層と、自己硬化性部材にて形成した密着層との
2層を含む積層構造としている。
構造によれば、配線路カバーと被設置部である床面部と
の間には緩衝部材が配置されこの緩衝部材を介在させて
配線路カバーの設置が行われる。緩衝部材の配置は、配
線路カバーの下側面の隅部(四方を切り欠いて略十字状
に形成された配線路カバーでは、下側面の切欠部の縁
部)である。従って、緩衝部材の配置されていな配線路
カバーの下面部分は、設置される床表面部から浮いた状
態となる。
けられていない領域に対応する床表面部の不陸が許容さ
れ、配線路カバー裏面全面に緩衝部材を付着させる場合
や床表面部との接触面全体に緩衝部材を付着させる場合
に比べ、床表面部の不陸に容易かつ確実に対応すること
ができる。すなわち、配線路カバーの隅部の所定範囲に
のみ緩衝部材が存在するので、それ以外の場所の不陸に
ついてはほとんど影響なく水平を保って設置することが
可能である。床表面部は、極力水平となるように仕上げ
られているので、不陸はそれほど大きな高低差はなく、
緩衝部材の厚さは緩衝材としての最低の機能を果し得る
程度であれば足りる。また、所定箇所のみに緩衝部材を
配置すれば足りるので、設置作業の簡略化が図られ、同
時にコストダウンも達成される。
よれば、配線路カバーの側縁部に切欠部を形成している
ので、上記請求項1に係る設置構造の作用に加え、施行
現場における設置作業が極めて簡単なものとなる。すな
わち、隣接設置されるカバー部材の位置ずれ、角度ずれ
を許容吸収するための構成である。例えば、隣接設置さ
れるパネル状カバーが異なる寸法で、カバー材相互のつ
なぎ目位置も異なり、かつ僅かに角度ずれした状態で設
置されるような場合に、上記切欠部内に隣接するカバー
材の角部を侵入させ、その位置ずれを吸収するようにす
ることができる。
構造は、配線カバーの経年変化の軽減に着目したもので
ある。配線路カバーは長い年月にわたって設置されるこ
とから、緩衝部材にへたりが生じ、設置状態の不安定化
並びにがたつきが生ずるというおそれがある。そして、
この事情は、所定箇所のみに緩衝部材を配置する本発明
の場合、所定面積当りの負荷重量が増すので、より生じ
易い状況となる。そこで、これを解消し良好な歩行感を
確保するため、緩衝部材を軟質層と硬質層の2層を含む
積層構造としている。
硬化層は、上方からの重力に対して非変形性を保ち、い
わゆる芯材として機能する。従って、軟質層による緩衝
作用と併せて硬化層によるへたり軽減作用が発揮され、
不陸吸収による配線路カバーの安定設置作用に加え、設
置状態の長期安定化を達成することができる。
よれば、緩衝部材が請求項4と同様の軟質層と自己硬化
性樹脂にて形成された密着層との2層を含む積層構造と
されているので、密着層により、配線路カバーの床表面
部への設置箇所の形状に対応して密着した設置状態を保
つことができ、その後その密着層はその形状のまま硬化
するので、設置状態が非常に安定的なものとなる。そし
て、硬化後はこの密着層は、必要以上の沈み込みやへた
りを防止し、軟質層による緩衝作用と相まって、歩行感
の長期的安定化が達成される。
て詳細に説明する。図1は、実施例に係る配線路カバー
設置構造を示す斜視図である。図示のように、床表面部
には、所定高さのブロック部10の相互間に溝状の配線
路12が形成されている。
った後、これを上方から覆うために配線路カバー14や
16が設置される(本図では、その形状は簡略化して示
している)。これら配線路カバー14、16の設置され
る箇所は、ブロック部10の端部に形成された高さをや
や低くした段部10aの部分であり、この部分に配線路
カバー14、16が設置されると、その上面部がブロッ
ク部10の上面部とほぼ面一となり、床上面が形成され
る。配線路カバー14、16の裏面には、緩衝部材18
が予め固着されている。この緩衝部材18の固着箇所
は、四方を切り欠いた略十字状の配線路カバー14の場
合、その切欠部分の縁部4箇所14a〜14dの位置で
ある。また、方形状の配線路カバー16の場合には、そ
れぞれ隅部16a〜16dに緩衝部材18が固着されて
いる。
して示した各配線路カバーの具体的な裏面側形状を示し
ている。なお、本図及び以下に示す図3、図4におい
て、緩衝部材の設置箇所には、明瞭化のためその部分に
ハッチングを施している(断面を示すものではない)。
同図(A)に示したように、略十字状の配線路カバー1
4の裏面には四方に略L字状の緩衝部材18が接着材に
て固着されている。ここで、配線路カバーは、例えば
2.0〜2.5mm程度のものが用いられ、緩衝部材1
8は約1.5〜1.7mmのものが用いられている。緩
衝部材18の材質は、本実施例では、板状ゴムが用いら
れているが、その他所定の弾力性を有し緩衝機能のある
ものであれば種々のものを用いることができ、好適には
以下のものが用いられる。
yl Chloride) この場合、厚さは、例えば約1.0〜2.5mmのもの
が用いられ、クッション性がよく、例えばポリ塩化ビニ
ルである。 UV硬化樹脂(Ultra Violet紫外線) 厚さは、例えば1.5〜2.0mmのものが用いられ、
紫外線を当てて適度に硬化させることが可能で付着作業
が非常に容易で量産性にも適している。また、材質、紫
外線の当て方、量、時間などの調整により緩衝部材の硬
度の調整も容易に行うことができる。
ムなどの弾性部材が用いられる。この場合、例えば1.
0〜1.5mmの厚さが選定されるが、安価であり汎用
性に優れている。 不織布 厚さは、例えば0.2〜1.0mmのものが用いられ、
上記ゴム系部材を用いる場合にこの不織布を合わせて使
用するとゴム特有のきしみ音の発生の低減や金属音を和
らげることが可能である。また、安価で製造することが
可能である。
lacetate Copolymer) 例えば、EVAコーティング、発泡樹脂コーティングな
どが用いられ、厚さは1.0〜2.5mm程度のものが
用いられる。 軟質遮音シート 厚さは、例えば1.0〜1.5mmのものが用いられ
る。 発泡PE(Polyethyleneポリエチレン)
コーティング 例えば、厚さ0.5〜1.5mmのコーティングを行
う。比較的安価に製造することが可能である。尚、上記
各厚さ等のサイズは、限定的なものではなく、配線路カ
バーの厚さや大きさによって適切な値に変更される。
バー16の裏面の具体的構成を示しており、四方の角部
に緩衝部材18が固着されている。緩衝部材18は平面
形状が方形状のものが用いられ、厚さ及び材質について
上記同図(A)にて説明したものと同様である。緩衝部
材18の設置箇所の条件は、それが配線路カバーを安定
して支持することができる位置でがつ相互に所定間隔を
開けたスポット位置である。即ち、配線路カバーを設置
したときに少なくとも緩衝部材18が配線路カバーを支
持することができ、かつ不陸吸収等のために機能する間
隔があいていることである。
に設置されているので、図11に示したように床表面部
100に不陸部分100aが存在する場合、従来のよう
に全体に緩衝部材18が設けられている場合に比べ簡単
かつ確実に不陸吸収が可能である。すなわち、緩衝部材
18のない部分で不陸を許容し、かつ緩衝部材18の部
分の傾斜に沿ったある程度の変形により、確実に配線路
カバーは水平状態を保つことができ、従来のような隙間
発生によるがたつきも生じることがない。
としてUV硬化樹脂を付着させた状態の説明図である。
図示のように、配線路カバー14及び16のそれぞれの
裏面にUV硬化樹脂をノズルから噴出させて付着させ、
所望の紫外線照射を行うことにより適正な弾性力をもっ
た緩衝部材18となるように硬化させることができる。
なお、同図(A)に示した略十字形の配線路カバー14
の場合それぞれの隅部に2箇所ずつUV硬化樹脂を付着
させている。付着の平面形状は楕円形で表面は湾曲した
凸部となっており、非常に良好な緩衝機能を奏する。付
着させるサイズは、例えば長手方向の長さLが20〜3
0mm、幅Wが約5mmである。
C)、天然ゴムあるいは不織布などを用いた場合の設置
状態を示している。本実施例の緩衝部材はカバー裏面の
四隅に2箇所ずつ略正方形状のものを付着させ緩衝部材
18を構成している。その厚みは配線路カバー14が
2.0〜2.5mmで、緩衝部材18は1.5〜1.7
mmである。
い、その材質に適合した形状や厚さを設定して構成する
ことができる。そして、上記のような配線路カバーを安
定して支持することができるスポット箇所に配置してい
るので、床表面部の不陸に対する良好な吸収性並びに製
造の容易化とコストダウンが達成されている。尚、コス
トは、従来の植毛処理や発泡樹脂コーティング等に比べ
て20〜30%低くすることが可能である。
8は、配線路カバー14、16に直接固着させることに
よって配置しているので、配線路カバーの設置動作は、
所定位置に置くという動作のみによって行うことがで
き、本発明の設置構造を簡単に構成することが可能であ
る。すなわち、施行現場において緩衝部材18の位置合
せや設置作業を行う必要がない。
多層構造とした構成が示されている。図示のように、配
線路カバー14の裏面には硬質層として芯材層30が接
着材あるいは両面テープにて構成される接着層32によ
って固着されている。さらに芯材層30の表面には軟質
層としての緩衝材層34が接着層33によって固着され
ている。本実施例では、配線路カバー14の厚さが2.
0〜2.5mmで、接着層32、33の厚さが0.1〜
0.2mm、芯材層30の厚さが1.0〜1.2mmそ
して、緩衝材層34が0.5〜0.7mmである。
用に対して、緩衝部材18が潰れ配線路カバーの表面高
さが下がる等の経年変化をできるだけ防止する機能を奏
するものであり、その厚さ方向には非変形性の性質を有
している。また、通常の歩行時においても緩衝材層34
のみのクッション機能となるので、沈み込み感を適度に
抑制する機能も奏し、スラブ床の歩行感に近付いてい
る。本実施例ではこの芯材層の材質としてプラスチック
シートを用いている。なお、緩衝材層34は、上述した
ような天然ゴムや発泡性樹脂など種々の弾力性を有する
部材を適用することが可能である。上述のように本実施
例によれば、不陸吸収に加え、過剰な沈み込みや歩行時
の不安定感軽減という機能を得ることができる。更に、
長期的使用によるカバーの表面高さの低下などの種々の
問題点を適度な緩衝機能を果しつつ解消することができ
る。
線路カバーの裏面全体あるいは側部全体に形成すること
なく、本発明のように隅部に設置するようにした場合に
特に有効に機能する構成である。すなわち、本発明の緩
衝部材18には単位面積当りの重量が大きくなるので、
同じ材質の緩衝材を用いると沈み込みや長期的使用によ
るへたりが生じ易くなる可能性があり、特に有効に機能
するものである。
8を設置したパネル形態の配線路カバー36の設置例が
示されている。本実施例では、床表面部に形成される配
線路は、床表面に所定間隔をおいて設置した支持部材3
8の相互間に設けられている。従って、配線路カバー3
6は、支持部材38に掛け渡すように設置され、多層構
造の緩衝部材18は設置される支持部材38の位置に対
応する位置のみに設けられている。そして、適度な緩衝
機能と設置高さの長期的安定化という機能を奏すること
となる。
面は、図1に示した段部10aのような連続面でなく支
持部材38の上面のみであることから、設置面の不陸に
吸収するという機能は重要ではないが、上述した経年変
化防止、製造容易等の機能は有効に活用される。このこ
とは、以下に示す図7〜図9の実施例についても同様で
ある。以下、他の実施例として緩衝部材を配線路カバー
に直接付着させるのではなく配線路カバーの施行時にお
いて床表面部との間に緩衝部材を配置するようにした構
成について説明する。
液性自己硬化性樹脂であるシリコン樹脂40とから構成
した例を示している。同図(A)は、通常の鋼板にて形
成した配線路カバー14の場合であり、同図(B)は、
裏面側に所定のコーティングを施した配線路カバー15
の場合が示されている。緩衝材層34の材質について
は、上述の場合と同様に所定の弾力性を有する種々の部
材を用いることができる。そして、シリコン樹脂40
は、自己硬化性の性質を有し、硬化前の状態で床表面部
のカバー設置部42の上面にこれを施している。そし
て、その上に緩衝材層34を積層し、その上から配線路
カバー14、15を設置するようにしている。
態にあるので、カバー設置部42の上面と緩衝材層34
の下面側とほぼ完全に密着した状態となる。そして、時
間の経過によって(空気中の水分と反応して)硬化し、
上記図5で説明した芯材層30と同様の機能を奏する。
すなわち、上面及び下面で完全に密着した状態で硬化
し、非変形性を有するので、配線路カバー14、15の
設置状態の経年変化(沈み込みなど)を抑制することや
敷設時に生じた設置部位とカバーとの隙間を少なくする
ことができる。
形成した緩衝材層34と上記図7で説明したのと同様の
シリコン樹脂40とから構成している。ここで、同図
(A)及び(B)は、上記図7の場合と同様に通常の配
線路カバー14の場合と裏面側にコーティングを施した
配線路カバー15の場合を示している。緩衝材層34
は、例えば板状ゴム35及びその下面側に不織布37を
貼着して形成する。この場合、板状ゴム35だけを設置
した場合に生じる特有のきしみ音を有効に不織布37に
より有効に解消することができる。また、緩衝材層34
はこのような組合わせに限られず、2種類の弾力性の異
なる部材を積層して構成することにより、それぞれの特
性を生かした微妙なクッション機能を発揮させることが
できる。
同図(A)は、配線路カバー14の裏面側に脚部44を
形成し、その脚部の下面と床表面部との間に緩衝部材1
8を配置するようにしている。脚部44は、配線路カバ
ー14の側辺全長に渡って形成するかあるいは緩衝部材
18を設置する部分のみに形成することも可能である。
同図(B)は、配線路カバー14の下面側に支持部材4
6をボルト48にて固定するようにしたものである。そ
して、支持部材46の下面と床表面部との間に緩衝部材
18を設置するようにしたものである。同図(C)は、
配線路カバー14の側辺部にその部分を屈曲させて段差
部50を形成したものについての設置例が示されてい
る。
植毛処理や樹脂コーティングを施さないような部材にて
配線路カバー14を形成した場合の高さ調整を行うため
のものであり、この段差部50の高さを高くした場合に
は、緩衝材層52はその高さ分薄いものが用いられる。
本実施例では緩衝材層52の下側には上述した自己硬化
性のシリコン樹脂40が設置されている。このような構
成では、比較的小さいクッション性を有する緩衝部材1
8となるので、歩行時の床上面の上下動を小さくしたい
ような床構造の場合に好適に機能する。
うために平面状の段部に配線路カバーが設置される際に
は、その面の不陸に極めて容易に追従することができ、
設置の安定化が図られる。また、配線路カバー裏面の所
定ポイントのみに緩衝部材を配するので、コストダウン
及び製造の簡略化も達成される。また、支持部材間に配
線路カバーを架設する場合には、不陸吸収機能は必要な
いが、その支持部材の部分のみの緩衝部材18の配置と
なるので、同じく製造容易化及びコストダウンは達成さ
れる。また、上記図3に示したような2層構造とするこ
とにより、適度な緩衝作用を保ったまま配線路カバーの
経年変化(へたりなど)を有効に抑制することができ
る。
た略方形状の配線路カバー16には、緩衝部材18の設
置の他に長尺辺の側部に切欠部70の形成がなされてい
る。これは、隣接設置されるカバー材の位置ずれ、角度
ずれを許容吸収するための構成である。即ち、このよう
な配線路カバー16は、常に共通寸法のカバーと共に使
用されるものではなく、異なる寸法のカバーに隣接して
設置されることもある。また、常に位置ずれや角度ずれ
なく設置されるとは限られない。例えば、図12に示し
たように、隣接設置されるパネル状カバー72が異なる
寸法で、カバー材相互のつなぎ目位置も異なり、かつ僅
かに角度ずれ(本図ではやや左方に傾斜)した状態で設
置されるような場合も生じる。このような事態は、非常
に多数のカバー材が設置されるような場合に生じ易い。
即ち、個々の設置状態の僅かな誤差が集合して設置作業
に影響を与えるようなずれが発生する。
わたり切欠部70を形成しておくことで、その切欠部7
0内に隣接するカバー材の角部を侵入させ、その位置ず
れを吸収するようにしたものである。これにより、カバ
ー材のつなぎ目位置の相違、角度ずれなどの状況が生じ
ている場合に、施工現場における配線路カバーのはめ込
みのための修正変形作業等を行う必要がなくなり、設置
作業の簡略化、迅速化に貢献することができる。
ものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、配線路カバーの平面形状は方形状ある
いは略十字状のものに限定されるものではなく、三角形
あるいはその他の多角形状のものに適用することも可能
であり、その場合も配線路カバーを安定して支持できる
ように隅部の所定範囲内の位置に緩衝部材が配置され
る。また、上記例示した各種緩衝材付きの配線路カバー
は、例えば、溶融亜鉛メッキ鋼板が用いられるが、カチ
オン塗装或いは防錆処理等の表面塗装処理が行われてい
る。
路カバー設置構造によれば、配線路カバーの設置される
床表面部に不陸が存在する場合にもこれを容易に許容
し、安定性及び水平状態を保って配線路カバーを設置す
ることができる。そして、緩衝部材が、機能上必要な箇
所、すなわち配線路カバーの隅部に設置されることか
ら、緩衝部材形成作業が簡略化され、また設置構成のコ
ストダウンも達成される。更に、緩衝部材を多層にした
発明では、歩行時のヘタリ沈み感を長期間防止でき、最
適な歩行感が得られる。
斜視図である。
それぞれ略十字状の配線路カバーの場合及び方形状の配
線路カバーの場合を示している。
V硬化樹脂を用いた場合の略十字状の配線路カバーの裏
面図、略方形状の配線路カバーの裏面図及び断面図であ
る。
バーの裏面図である。
である。
線路カバー設置構造説明図である。
面に付着しないで配置する場合の設置構造説明図であ
る。
面に付着しないで配置する場合に緩衝材層として複数層
を設けた設置構造説明図である。
バー設置構造の実施例を示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 床面部に形成された配線路を上方から覆
うように設置され、該設置状態で床上面の一部を構成す
る平板状の配線路カバーの設置構造において、 前記配線路カバーは略方形状に形成され、前記設置状態
における下側面の各隅部に所定厚さの緩衝部材を配置
し、この緩衝部材を介在させて前記配線路カバーの設置
を行うようにしたことを特徴とする配線路カバーの設置
構造。 - 【請求項2】 床面部に形成された配線路を上方から覆
うように設置され、該設置状態で床上面の一部を構成す
る平板状の配線路カバーの設置構造において、 前記配線路カバーは四方を切り欠いた略十字状に形成さ
れ、前記設置状態における下側面の前記切欠部分の縁部
に所定厚さの緩衝部材を配置し、この緩衝部材を介在さ
せて前記配線路カバーの設置を行うようにしたことを特
徴とする配線路カバーの設置構造。 - 【請求項3】 床面部に形成された配線路を上方から覆
うように設置され、該設置状態で床上面の一部を構成す
る平板状の配線路カバーの設置構造において、 前記配線路カバーの前記設置状態における下側面の各隅
部の所定範囲に所定厚さの緩衝部材を配置し、この緩衝
部材を介在させて前記配線路カバーの設置を行うと共に
前記配線路カバーの対向する側縁部に所定幅で所定長さ
切り欠いた切欠部を設けたことを特徴とする配線路カバ
ーの設置構造。 - 【請求項4】 床面部に形成された配線路を上方から覆
うように設置され、該設置状態で床上面の一部を構成す
る平板状の配線路カバーの設置構造において、 前記配線路カバーの前記設置状態における下側面の各隅
部の所定範囲に所定厚さの緩衝部材を配置し、この緩衝
部材を介在させて前記配線路カバーの設置を行うと共に
前記緩衝部材は、所定の弾力性を有する軟質層と、厚さ
方向の弾力性を有しない硬質層との2層を含む積層構造
としたことを特徴とする配線路カバーの設置構造。 - 【請求項5】 床面部に形成された配線路を上方から覆
うように設置され、該設置状態で床上面の一部を構成す
る平板状の配線路カバーの設置構造において、 前記配線路カバーの前記設置状態における下側面の各隅
部の所定範囲に所定厚さの緩衝部材を配置し、この緩衝
部材を介在させて前記配線路カバーの設置を行うと共に
前記緩衝部材は、所定の弾力性を有する軟質層と、自已
硬化性部材にて形成した密着層との2層を含む積層構造
としたことを特徴とする配線路カバーの設置構造。
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JP6223927A JP2919750B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 配線路カバーの設置構造 |
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JP3076953U (ja) * | 2000-09-13 | 2001-04-27 | 平七 藤川 | 折りたたみ式簡易囲い |
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1994
- 1994-08-26 JP JP6223927A patent/JP2919750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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